カラースケッチ解剖学
Wynn Kapit Lawrence M.Elson 嶋井 和世
 解剖学というのは人間の身体を理解するうえでの基礎となるものであるが、これを学ぶのは大変である。強い関心があればいいが、そうでなければ、やはり取っつきにくい学問といえる。
 楽しくわかりやすく学べればと思ったことのある人も多いだろうが、そんな人にお勧めしたいのがこの本。極めて平たくいえば、ぬり絵ブックである。表紙にその例が示されているが、部位とその名称を同じ色でぬっていくことで、構造、位置、形などを頭に入れ、なおかつぬり終わったあとはひと目で何が何かわかる仕組みになっている。また、日本語、英語と同じものが2カ国語で表と裏に収録されているので、英語も同時に覚えられるし、訳語を知る手引きとしても使える。さらに、この表裏一体のシート(PLATEと呼ばれている)はミシン目とファイル用のパンチ穴がついていて、利用・整理もしやすくなっている。価格も手頃だ。
 色をぬっていくという誰にとっても楽しい作業を通じて、難しい分野に取り組める画期的な書で、自分の手で色をぬることで漠然としていたところも明確になってくる。医学の専門家だけでなく、広く利用できる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:廣川書店
(掲載日:1983-09-10)
タグ:解剖学 
カテゴリ 医学
	
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