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ATACK NET ブックレビュー
トレーニングやリハビリテーションなど、スポーツ医科学と関連した書評を掲載しています。

スポーツトラブルの初期治療ガイド
アメリカ医師会  American Medical Association 名越 茂彦

 著書は、アメリカ医師会によって編集されたもので、スポーツ障害の知識や応急処置・治療について書かれてある。正直に申し上げると、治療者向けとは言えない作品である。しかし、一般の方にはとてもわかりやすく書かれているので、アスリート本人、コーチ、そして今からスポーツ医療を勉強しようとしている人にとって適した著書であると言える。
 ケガとその治療について書いてあるだけではなく、そのケガが起こりやすい身体の部位についても述べられているところが面白い。たとえば脱臼が起こりやすい「肩関節」はどんな関節で、どんな特徴や役割を持った部位なのかまでが載っている。とても小さいポケットサイズなのに、なかなかの情報量だ。編集に関わったドクターが本当に必要と思うものを選択し、コンパクトにわかりやすく書いたのがよくわかる。
(宮崎 喬平)

出版元:診断と治療社

(掲載日:2011-12-13)

タグ:スポーツ医学 入門 外傷 救急処置   
カテゴリ スポーツ医学
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スポーツ傷害のリハビリテーション
山下 敏彦 武藤 芳照

 本書はアスレティックリハビリテーションについて書かれている。アスレティックリハビリテーションの定義やアスレティックトレーナーについての説明から始まり、基本となるストレッチ、トレーニング、有酸素運動、水中運動、物理療法、アイシング、テーピングなどの基礎知識が事細かに書かれている。
 とくにスポーツで傷害が起きやすい腰部、膝、下腿・足部、肩、肘・手といった部位について安静期や回復期などの時期にどういったことを行えばよいのかが書かれている。さらに各部位に関しても非常に多くの写真が掲載されており、どういったエクササイズやストレッチを行えばいいのかが一目でわかる。
 全体的な印象としてアスレティックトレーナー専門科目テキストの第七巻「アスレティックリハビリテーション」をより詳しく説明している内容である。途中で挟むコラムも「運動中に水を飲むな!の誤り」や「スポーツ傷害とドーピング」などがあり、非常に面白い内容となっている。
(三嶽 大輔)

出版元:金原出版

(掲載日:2011-12-13)

タグ:アスレティックリハビリテーション 傷害    
カテゴリ スポーツ医学
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知っておきたいスポーツ傷害の医学
シルヴィア ラックマン 石河 利寛

本書はイギリスのスポーツ障害研究所で9年間、6000人もの患者を診てきた筆者の経験を持って執筆されたものである。
 第1部では、骨や筋、靱帯や神経の機能解剖や創傷治癒の過程に始まり、そのような過程に対する理学療法や薬物の適応方法について説明してある。さらに、各組織(皮膚・筋・骨など)に対する一般的な処置方法が載っている。ところどころにボールペンで書いたような図が出てきて分かりやすい。
 第2部では、診断や検査の方法から始まり、足から頭までの障害について部位別に皮膚・筋・腱・靱帯・滑液包・関節・骨・神経の順で述べてある。これを読んでいたとき、目の前で応援していた選手が鼻を骨折した。本書では「患者に腫脹が起こる前に耳鼻咽喉科医を訪れると鼻骨折を直ちに処置することができます。…遅れて骨が定着し始めると、処置が困難になったり、処置不能となります」とある。おかげで何科に行くべきなのか、どのような救急対応が必要で選手にどう説明するべきなのか判断することができた。
 スポーツを行っていると、どうしても避けられない外傷・障害はあるだろう。しかし、ある程度減らすことはできると思う。そのためには選手、そしてコーチ・医師・トレーナー・理学療法士を含めたスポーツに関わる我々が、根拠に基づいた医療(Evidence-based medicine、EBM)を理解し、適応できるかが、ことを大事に至らせないために大切である。本書はそのような外傷や障害を予防し、また適切な治療を行うための根拠がわかりやすく解説してある。自分の身体を理解し、スポーツをより多くの人に長く楽しんでほしいという筆者の思い、この本とともに広めたい。
(服部 紗都子)

出版元:ベースボール・マガジン社

(掲載日:2012-01-18)

タグ:スポーツ医学 傷害予防 理学療法   
カテゴリ スポーツ医学
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骨格筋ハンドブック 機能解剖からエクササイズまで一目でわかる
クリス ジャ-メイ 野村 嶬

 サブタイトルに「機能解剖からエクササイズまで一目でわかる」とあるように、見開いた左右の両ページにその筋の図、起始停止、作用、支配神経、主要な機能運動、またその筋のストレッチや筋力増強エクササイズなどがわかりやすく記載されている。
 訳者も述べているように、トレーナーやPT、柔道整復師などを目指す方にとっては非常に理解しやすいだろう。とくに記載されているストレッチを実践するとその場でその筋の感覚を体感しやすいため、頭だけの理解にならないですむことが非常に有益だろう。私自身、解剖学を学ぶために最初に購入した本はかなり専門的で、理解する手間が結構かかっていた。
 また入門書としてだけではなく、エクササイズやストレッチの部分では読者自身のレベルアップにつながる箇所も多い。それは探究心がより強ければ強いほど記載されている部分以外に気づくことが多々あるだろう。そういった箇所が多いほど、購入初期以降も見返すことによって自身次第で応用編にもなりうる本である。
(河田 大輔)

出版元:南江堂

(掲載日:2012-01-18)

タグ:筋 入門 ストレッチ 解剖学   
カテゴリ スポーツ医学
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高血圧の常識はウソばかり
桑島 巌

 本書はタイトルの通り、我々にもなじみの深い血圧、とくに「高血圧」について書かれた本である。「血圧は病院で測るもの」という認識ではなく、現在では自動で計測できる血圧計が一家に一台あっていつでも測れるというように、血圧は身近なものになった印象をうける。また薬剤の普及により、高血圧自体の「本当の怖さ」を我々一般人はあまり認識できていない。筆者は高血圧に長く関わった臨床医、研究者の立場からわかりやすく「血圧」について解説している。
 血管を車の通行量と道の狭さでたとえる。「白衣高血圧」よりもサラリーマンの約3割が該当するという、仕事中のストレスにより血圧が高く、仕事以外の時間は血圧が低い、いわゆる「職場高血圧」のほうが現代人には問題が多い。血圧上昇に関わるホルモンの役割と薬剤の効果など、これまで常識と思われた部分を最新の研究をレビューしながら、誤解を解くように新しい知見を解説されている。
 学生時代に生理学や病理学などで血圧については学んできていて、「いまさら…」と思われるトレーナーや治療家の方々にこそ、ぜひ読んでいただきたい一冊である。
(泉 重樹)

出版元:朝日新聞社

(掲載日:2012-02-07)

タグ:血圧 生理学 
カテゴリ 医学
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なぜ婦人科にかかりにくいの?
まつばら けい わたなべ ゆうこ

 ほとんどの人は、お医者さんにかかった経験がある。また、お医者さんの言うことがよくわからなかったり、わからないのに質問できなかったりという不本意なあるいは不安な、不満な思いをした人も多い。
 この本は、言うまでもなく「婦人科」の話である。著者のまつばらさんは、子宮・卵巣がんのサポートグルーフ「あいあい」の主宰者、わたなべさんは子宮筋腫・内膜症体験者の会「たんぽぽ」の元中心メンバー。著者2人の対談、Q&A(回答は著者2人)、コラム、そして女性医師リストなどの資料、この4つの要素でうまく、面白く構成されている。
 一言でいうと、生々しい、あるいはとても現実的である。それはそうだ。こと自分のからだに関わることで、しかも「婦人科」で、あまりおおっぴらにはできないことを、はっきり言うのだから。
 例えばQ「月経中に受診してもかまいませんか?」A「もちろん!でも抵抗があるなら相談を」とあり、さらに細かく解説がつく。対談は女性同士、経験者同士で、細かいところまで話し込まれる。男性には直接は役に立たないだろうが、医師とのつぎあい方としては多いに参考になる。お医者さんにも読んでほしいと思う本。

四六判 216頁 2001年7月22日刊 1400円+税
(月刊スポーツメディスン編集部)

出版元:築地書館

(掲載日:2002-10-03)

タグ:婦人科 
カテゴリ 医学
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生活習慣病を防ぐ七つの秘訣
田上 幹樹

 生活習慣病の予防・改善は簡単である。生活習慣を改めればよい。では、なぜ問題になるか。生活習慣を改めるのはとても困難だから。
 たいていの人は、何がからだに悪いかだいたいわかっている。食べすぎ、運動不足、喫煙、度の過ぎた飲酒、睡眠不足などなど。生活習慣病は自覚症状がないまま進行するので、気がついたときは「大変!」な状態で、肥満、高血圧、高脂血症、糖尿病という「死の四重奏」が代表例である。だが、多くの人は「よい習慣」も実は知っている。その逆だからである。
 この本は、その「わかっちゃいるけどやめられない」状態からどう抜け出すかを、脅すでもなく、諭すでもなく、多くの症例と、著者の病院でとったアンケートの結果を示しつつ、「あ、みんなそうなのか、そうすればいいのか」とすんなりわからせてくれる。そこがすごい。
 本書によれば、1975年から25年を経た現在、牛肉の輸入量は10倍、豚肉が4倍強、鶏肉は20倍になっている。また、高血圧患者3000万人、うち治療を受けているのは750万人(25%)、同様に糖尿病は1400万人に対して218万人(約15%)、高脂血症患者2700万人に対して500万人(約20%)とのこと。
 もちろん運動についての章もあるが、この本1冊を読むと相当勉強になる。700円では安い買物です。

新書判 222頁 2001年9月20日刊 700 円+税
(月刊スポーツメディスン編集部)

出版元:筑摩書房

(掲載日:2012-10-03)

タグ:生活習慣病 
カテゴリ 医学
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高齢者の転倒とその対策
眞野 行生

 やや刊行年度が古いが、前号(月刊スポーツメディスン34号)で若干引用しただけなので、改めて紹介しておきたい。
 著者は北海道大学医学部リハビリテーション医学講座の教授で、従ってリハビリテーションの立場から転倒についてまとめられている。高齢者の転倒と特徴、高齢者の転倒と骨折、高齢者の転倒への対策、障害(疾患)別にみる転倒とその対策の4章に、「高齢者の転倒とその対策」に関する基礎研究という付章が加えられている。
 編者は、転倒の要因として、1)高齢に伴う立位能、歩行能の低下、2)各種疾患に伴う立位能、歩行能の低下、 3)廃用性症候群を引き起こす状態におかれた場合、4)転倒しやすい環境による影響などを挙げている。
 前号を読まれた方にはおわかりだろうが、これら要因およびその表現に編者の立場や視点がよく表れている。編者を含め33人による執筆で、整形外科、内科、リハビリテーション医学、神経内科、看護学、理学療法学など各方面からの記述で構成されている。高齢者の転倒について知るのに欠かせない1冊である。

B5判 274頁 1999年12月15日刊 5600円+税

(月刊スポーツメディスン編集部)

出版元:医歯薬出版

(掲載日:2001-11-15)

タグ:高齢者 転倒予防 
カテゴリ 医学
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高齢者の転倒
レイン ティディクサー 林 泰史

 副題は「病院や施設での予防と看護・介護」。この副題が本書の特徴をずばり表現している。
 月刊スポーツメディスン34号の特集でも示した通り、各方面で転倒予防教室が展開されている。監訳者は、介護予防、老人保健事業では健康教育と機能訓練項目として組み込まれているが、残されているのは病院にいる約63万人の高齢患者、介護施設にいる約63万人の虚弱高齢入所者から要介護高齢入所者に対する転倒予防策だと言う。また、多くの病院での事故の3割以上が転倒で占められるのではないかと言う。
 本書は、そのために書かれたティディクサーの名著を日本語として読みやすく理解しやすく翻訳したものとのこと。
 確かにその通りで、本文は適所にイラストがあり、文章も平易に書かれている。また、付録として、「行為・状況別動作遂行能力検査」「歩行補助具の高さ設定法」「歩行補助具の使用法」「転倒・骨折防止」「ケーススタディ」などがあり、とても実践的な内容になっている。

B5判 174頁 2001年12月7日刊 3000円+税
(月刊スポーツメディスン編集部)

出版元:メディカル出版

(掲載日:2002-01-15)

タグ:転倒予防 
カテゴリ 医学
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高血圧の医学
塩之入 洋

 30歳以上の日本人のうち、約3300万人(男性1600万人、女性1700万人)が高血圧であると推定されている。平成8年度の高血圧性疾患受診患者数は749万人、これは3300万人の22.7%にしかすぎない。高血圧を放置すると、脳血管障害、心臓病、腎臓障害、血管障害などを合併するリスクが高くなる。では、高血圧とわかった人はどうすればよいのか。
 この本には「あなたの薬と自己管理」という副題がついている。高血圧に関する知識全般と、特に薬について詳説し、生活習慣改善の仕方や自己管理のあり方を説いている。もちろんこれらの知識があれば、高血圧の予防にもつながる。
 高血圧が広く知られるようになって100年、日本では近代的な治療が開始されて50年。薬の開発もどんどん進んでいるようだが、運動療法指導管理料がまず高血圧を対象としたことからわかるように、運動や食事、喫煙なども大きく関係する。少しでも気になる人は読んでおいたほうがよい。

新書判 236頁 2002年1月15日刊 780円+税
(月刊スポーツメディスン編集部)

出版元:中央公論新社

(掲載日:2002-03-15)

タグ:高血圧 
カテゴリ 医学
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自分を守る患者学
渥美 和彦

 副題は「なぜいま『統合医療』なのか」。著者はヤギを使った人工心臓の実験で世界記録を作ったことで広く知られている。東京大学医学部医用電子研究施設の教授、施設長を歴任、退官後の平成10年に「日本代替・相補・伝統医療連合会議」を設立。現在もその理事長で、平成13年には「日本統合医療学会」を設立し、代表を務めている。
 この略歴で、本書のアウトラインが掴めた人もいることだろう。Complimentary and Altemative Medicine(相補・代替医療)という言葉をすでに見聞きした人は多いだろう。長いので通称CAMとも表記される。何に対して相補・代替なのかというと「西洋医学」である。いわば現代の西洋医学以外の医療がCAMになる。例を挙げると、中国・インドなどの伝統的東洋医学、ハーブ、鍼灸、瞑想、音楽、指圧、あるいは手かざしまでも含め、あらゆる医療行為がCAMに含まれる。
 著者は、特に日本ではCAMについてあまりにも身近であることもあって、諸外国に比較し、国としての取り組みも国民の意識も遅れている点を指摘している。すでに欧米はCAM導入に積極的で、それが医療費抑制にもつながっている。また、曖昧なものも多いので、研究にも熱心で、効果があると判断されたものをリストし、それについては保険が適用される点も指摘している。
 さらにこのCAMにとどまらず西洋医学と伝統医学との融合、「統合医療」を提唱し、「なによりも患者さん一人ひとりに最も適した医療とは何かを指向する道程」を急いでいると言う。医療をもう一度冷静にみる本。

新書判 192頁 2002年3月1日刊 660円+税

(月刊スポーツメディスン編集部)

出版元:PHP研究所

(掲載日:2002-04-15)

タグ:代替医療 
カテゴリ 医学
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ハーバードの医師づくり
田中 まゆみ

 副題は「最高の医療はこうして生まれる」。著者は、京都大学医学部、同大学院などを経て、マサチューセッツ総合病院(MGH)とダナ・ファーバー癌研究所でリサーチフェロー、MGHで内科クラークシップを経験した。
 この本、名にし負うハーバードの話と、あまり深く考えないで読み始めたが、どんどん引き込まれ、読んだあとは、「どうも、倫理自体もアメリカに教えられるようになったか」と思った。
 ことは医療の話である。「医師づくり」と書名にあるが、書かれていることは医療をどうするかという問題にほかならない。これはアメリカの医療、その教育システム改革の話と言ってもよい。「医師づくり」つまり、教育とその教育を支える理念、またその倫理感の徹底ぶりがすごい。「教授」は権威や権力を振りかざすことなく、教えること、相手が学ぶことを大切にする。患者にはすべてを正直に話す。ミスを犯したら、「私たちはミスをしました」ときちんと説明する。いかなる患者もいかなる理由でも差別されない。その他、様々なことを知っていくにつれ、ここまでやるかと思う。
 だが、ハーバードやMGHも過去はそうではなかった。すべては変革の努力の結果である。またよりよい医療を提供する努力が今もなされている。世界一力のある国が医療の分野で何をしているのか、この本は医療関係者にはぜひとも目を通しておいていただきたい。
(月刊スポーツメディスン編集部)

出版元:医学書院

(掲載日:2002-06-15)

タグ:海外情報 ハーバード 医療 医師教育 
カテゴリ 医学
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病院の内側から見たアメリカの医療システム
河野 圭子

 著者は、日本の薬学部を卒業後、製薬会社に勤務したのち、ワシントン大学大学院医療経営学部を卒業、病院経営のプロとしてアメリカで様々な経験を積んだ。その経験から書名通りの内容を記したのが本書である。
 日本は多くのことをアメリカに学んできた。現在でも、経済や政治はもちろんスポーツでもアメリカが最大の情報源であり、「お手本」にもなっている。
 アメリカに偏りすぎるという批判が多く出てきているが、アメリカの医療システムを学ぶことは日本の医療を考えるとき必ず参考になる。「病院の内側から見た」というところがミソで、「医療においてアメリカはどうなっているのか」という疑問を持つ人には、とても面白く、ためになる本である。
(清家 輝文)

出版元:新興医学出版社

(掲載日:2002-12-15)

タグ:医療 アメリカ 
カテゴリ 医学
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人生改造 生活習慣病を防ぐ本
日野原 重明

 著者は、今話題の人、『生き方上手』という本を著した聖路加国際病院理事長である。
 この本を読んで初めて知ったが、「生活習慣病」という言葉について、著者は四半世紀も前に、「大人の慢性に経過する疾患」をそう呼ぶべきだと主張してきたという。「その理由は、大人の慢性病の多くは若い時からの生活習慣の誤りによってつくられるということを、健康である人にも理解してもらい、生活習慣病をどのように予防し、健康に対しどう責任を持つのかを、社会一般の人々に認識してもらいたかったからです」
 従って、本書で述べられていることは、医学的なことばかりではない。「私の習慣論では、友達の持ち方、医師の選択の仕方も習慣によるものであり、良き選択習慣をつけることによって人生はさらに豊かになると思っています」と記されているように、食べる習慣、睡眠の習慣、運動の習慣のほか、考える習慣や医師の問診の受け方なども含まれている。
「人生のすべては、努力して体得した習慣の産物だと思います」と言い、「自分をデザインする」というキーフレーズも登場する。すぐに読めるし、何度でも読める本である。
(清家 輝文)

出版元:幻冬舎

(掲載日:2003-03-15)

タグ:生活習慣病 
カテゴリ 医学
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転倒予防教室 第2版
武藤 芳照

 副題は「転倒予防への医学的対応」。東京厚生年金病院で開催されている転倒予防教室の5年間の集大成である。初版は1999年。丸3年で第2版が出た。
 転倒についての定義、骨粗鬆症との関連など、転倒の原因や特徴、医学・科学的側面を述べ、転倒によって生じる医療経済面での影響を調査。そのうえで、転倒予防に向けてどのようなアプローチをつみ重ねてきたのか、転倒予防教室における実際の活動の中で得られた、貴重な具体的事例に沿った形で述べられている。
 いかにして事故の危険を回避しながら、最大の効果を生み出していくかについて、数々の失敗例が挙げられているのを読むと、スタッフの試行錯誤してきた様子がよくわかる。また、転倒予防教室という場を、よりよいものに育てていこうとするには、内科医、整形外科医のみならず、 運動指導士や看護師、理学療法士など、多岐にわたる専門家の多角的なサポートが必要不可欠であったことも読み取れる。
 これを反映して、本書も医師のみならず、看護師、理学療法士、健康運動指導士、教育関係者、事務関係者など幅広く、実に約40人の執筆・執筆協力者の手によってまとめられている。
 この教室については、月刊スポーツメディスン34号で紹介したので、そちらも参照していただきたいが、スポーツ医療が高齢社会に大きく貢献できる分野としてこの転倒予防が挙げられる。ますます、この分野の研究や実践は盛んになるだろうが、転倒予防教室の最終的な目標は転倒予防を越えたところにあると思わざるを得ない。
(清家 輝文)

出版元:日本医事新報社

(掲載日:2003-03-15)

タグ:転倒予防 
カテゴリ 医学
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日野原重明の自分で測る血圧Q&A
日野原 重明

 今月の特集(月刊スポーツメディスン49号)にちなんで選択した。
 日野原重明氏が理事長を務める(財)ライフ・プランニング・センターでは、1980年から血圧測定について自分で自分の血圧を測る技術を指導し、血圧と身体の関係に関する教育を行い、自己血圧測定の普及を図ってきた。正しい血圧測定方法を身につけた人には「血圧測定師範」の資格を与えて、同センターの活動にボランティアとして参加している。1987年に手引書『名医が答える血圧何でもQ&A』を発行。その改訂版と言える書である。
 100問の質問に答える形で、血圧とは何か、ということからわかりやすくまとめられている。
 正しい測り方の解説では、水銀式、アネロイド式(空気圧と圧力計で測定するもの)、電子血圧計のそれぞれの特徴と、実際の測定方法や注意が網羅されている。
さらに、日常生活で注意すべき点や、食事・トイレ・入浴・飲酒・喫煙と血圧の関係など、ちょっとした疑問に丁寧に答えている。薬物療法は一生続けないといけないのか、という不安にも答えており、血圧に関する全般的な疑問が解決される。極めて実践的な書である。
 血圧は、全身の健康状態を、食生活や生活習慣も含めて反映していると考えられる。また、現在は自動血圧計の発達で手軽に家庭で測定ができるので、高血圧の人は自分で生活をコントロールしやすいし、健康な人もバロメーターとしてチェックすることができる。
 日野原氏が言っているように、体重計、体温計、血圧計があれば家庭でかなりの自己管理ができるだろう。
(清家 輝文)

出版元:中央法規出版

(掲載日:2012-10-08)

タグ:血圧 健康管理 
カテゴリ 医学
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危ない!「慢性疲労」
倉恒 弘彦 井上 正康 渡辺 恭良

 書名は「慢性疲労」だが、「慢性疲労症候群」についても詳しく述べられている。「慢性疲労」は自覚的症状が半年以上続いていても、日常生活には特に支障をきたさないもの。一方の「慢性疲労症候群」は疲労を併発する他の疾患がなく、日常生活を送るのが極めて困難な疲労感が6カ月以上続いているもので、1984年にアメリカ・ネバダ州で集団発生した原因不明の病態に対して命名された比較的新しい概念だそうだ。
 これといった病気がないので、さぼっているとか、怠けていると思われることもあるが、元気で働いていた人が風邪を引いたあとにかかることもある。専門家でないと診断も難しいようで、「特に異常なし」と言われるものの極度の疲労感は続く。
 日本では、1991年に厚生省の慢性疲労症候群研究班が発足、世界をリードする研究が行われてきた。特に、1999年から始まった本書の著者である渡辺、倉恒氏らの「疲労の分子・神経メカニズムとその防御に関する研究」はパイオニア的研究として国内外から注目され、2005年2月には日本で第1回の国際疲労学会が開催される予定である。厚生省疲労研究班が1999年に調査した結果では、疲れやだるさを感じている人は59.1%、そのうち疲労感が6カ月以上続いている人が35.8%だった。この本で基本的知識を持っておきたいものだ。

2004年10月10日刊、714円
(清家 輝文)

出版元:日本放送出版協会

(掲載日:2012-10-09)

タグ:疲労 慢性疲労症候群 
カテゴリ 医学
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救急救命士 病院までの主役たち
国士舘大学体育・スポーツ科学学会

 国士舘大学体育・スポーツ科学学会の発行によるスポーツ・システム講座シリーズの第7弾で、副題は「救命救急士教育のあり方」。
「救急救命士と救急医の連携の未来」島崎修次(日本救急医学会理事長、杏林大学医学部救急医学科教授)、「MC体制下における救急活動現場と大学機関の連携」鈴木正弘(東京消防庁 救急部長)、「救急救命士の現状と将来像」佐藤陽次郎(厚生労働省 医政局指導課課長補佐)、「救急救命士大学教育の将来展望」田中秀治(国士舘大学体育学部スポーツ医科学科教授)の4氏の話が収録され、4氏による総合ディスカッション「救急救命士の現況と将来を見据えた救急救命教育のあり方」で締めくくられている。
 救急件数の増加に伴い救急救命士をもっと供給する必要がある一方で、その質を落すことなく数を増やす教育環境の整備が求められている。どういった教育がなされるべきなのか。この本は多くの問題を提起している。

国士舘大学体育・スポーツ科学学会発行
アイオーエム発売

2005年4月20日刊
(長谷川 智憲)

出版元:アイオーエム 国士舘大学体育・スポーツ科学学会

(掲載日:2012-10-09)

タグ:救急救命 
カテゴリ 医学
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シェパード老年学 加齢・身体活動・健康
Shephard,Roy J. 柴田 博 新開 省二 青柳 幸利

 加齢学、老年医学を専門としているトロント大学教授のシェパード博士によって上梓された『Aging, Physical Activity, and Health』の日本語版。人口学、老年社会学、経済学などを含め学際的に広い領域をカバーしている。
 本書は3部で構成されている。第1部では高齢者を定義し、生物学的年齢と寿命の個人間における差において性、遺伝、経済的影響および身体活動がどう寄与しているかを考察、第2部では高齢者の定期的な身体活動と健康の相互作用を検討している。また、第3部では高齢化社会の経済的および社会的影響についてまとめている。
「生体機能が低下することに対する魔法の解決策は与えられていない。たとえ身体的に活発な個人であっても老化はしつづけるであろう」とシェパード博士は序文で触れているが、「定期的な身体活動あるいは適度なトレーニングにより、生理的な作業能力を10~20年遅らせることができる」とも言う。本書は高齢者の身体活動にも重点が置かれている。運動指導やリハビリ等の関係者には目を通してほしい内容である。

ロイJ.シェパード著、柴田博・新開省二・青柳幸利監訳
2005年8月10日刊
(長谷川 智憲)

出版元:大修館書店

(掲載日:2012-10-10)

タグ:老年学 加齢 トレーニング 健康 
カテゴリ 医学
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変形性膝関節症の運動・生活ガイド 第3版
杉岡 洋一 黒澤 尚 武藤 芳照 伊藤 晴夫

 副題は『運動療法と日常生活動作の手引き』。第3版には黒澤尚・順天堂大学教授が編者に加わり、97年に出版された第1版、99年に出版された第2版の内容を骨格としながら、最新の研究成果で得られた科学的根拠に基づく運動療法プログラムや健康情報への対応の仕方などをQ&A形式で解説している。
「日常生活の中で治していけますか」という問いについては、関節軟骨が磨り減っていくという原因を直接治す根本的治療法がまだないこと、変形性膝関節症が高血圧症や糖尿病などの生活習慣病の1つであることに触れ、「自分でやれることは自分でやっていく」という心構えが必要であるとしている。そのやれること、注意点を示しているのが本書であり、痛みの出ない階段昇降や杖の選び方・使い方、日常様式の工夫など日常生活にすぐに活かせる事柄も取り上げている。
 変形性膝関節症は適切な運動によって改善や進行を予防することにもつながるが、それぞれの人に適した方法で運動を行わなければ逆に症状を悪化させることにもなる。やれることをやる前に、まず本書を一読しておくとよいだろう。

杉岡洋一監修、黒澤尚、武藤芳照、伊藤晴夫編集
2005年11月1日刊
(長谷川 智憲)

出版元:日本医事新報社

(掲載日:2012-10-10)

タグ:変形性膝関節症 
カテゴリ 医学
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医学は科学ではない
米山 公啓

 医療費抑制の文字が新聞やテレビで頻繁に流れる。「抑制」はわからぬでもないが、「削減」と言われると、必要でも削るというニュアンスが生じ、それでよいのかと思わせられる。その医療費抑制に「科学的根拠」が乏しいものに医療費は使えないという考え方がある。いわゆるEBM、科学的根拠に基づく医療というものである。これに対して首をかしげる人は多い。科学的根拠があるに越したことはないが、それだけで医療は成立するだろうか。そこに現れた本書。いきなり「医学は科学ではない」ときた。新書なので、あっという間に読めるが、医学、医療、科学について、医師でもある著者がかなりはっきりと書いている。「医学という科学的に十分確立できていない、不安定な科学といえる学問では、病気というものを十分にはとらえきれず、それが患者に不安を抱かせるのだ」(第5章医学を科学と誤解する人たち、P.132より)。
 医療は患者のためにあるのだが、医学は誰のためにあるのだろうか。

2005年12月10日刊
(清家 輝文)

出版元:筑摩書房

(掲載日:2012-10-10)

タグ:医療 科学 医学 
カテゴリ 医学
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骨博士が教える「老いない体」のつくり方 実践編
鄭 雄一

 本書は、老化に関して骨・軟骨との関係性に焦点を絞り解説している。
 著者は、老化と骨・軟骨への読者の根本的な理解を促し、その上で何が本当に必要なのかを提示する、といった非常に論理的で根拠に基づいた、段階的な説明の仕方をしている。これにより、読者自身がしっかりと納得・理解した上で、安心して読み進めて行けるような流れを作っている。
 さまざまな情報が混在する現代社会において、いかに正しい情報を収集し、賢く老化と付き合いながら充実した人生を送るかについて指し示す1冊である。
 本書を開くと各項目が見開き1ページに収めてあり、読者が読みやすいよう、また項目ごとにいつでもすばやく開けるように配慮されている。イラストも豊富で、視覚的に理解しやすくなっているのも嬉しい点である。さらに、ほとんどのページにはその項目で述べられた内容がわかりやすく3つにまとめられた“Point”が記載されており、そこを読むだけでもざっくりと内容を振り返れるため、より読者の理解を深めるのに役立っている。
(藤井 歩)

出版元:ワック

(掲載日:2012-09-11)

タグ:加齢 運動  
カテゴリ 医学
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身体の仕組みがよくわかる からだマップ
Trevor Weston 伊藤 隆造 前島 徹

 題名にあるように、身体の仕組みがよくわかる一冊である。「体の構造」「骨格系と皮膚」「筋系」「神経系」「内分泌系」「呼吸系」「心臓・血管系」「リンパ系」「消化系」「排泄系」「生殖系」の全11Chapterで構成され、巻末には用語集が収められている。
 本書は医学的に十分でありながら簡潔さを保ちつつ、複雑なテーマをわかりやすい図解(カラー)とともに解説している。また、通常の解剖学の教科書では見られない話題、たとえば免疫反応、生化学的なホメオスタシス(恒常性の維持)、協調運動のような過程を統合して理解できるような内容も含まれている。
 序文にて著者は「もし解剖学の知識があれば、健康に対して重要な洞察力が生まれます。(中略)医療に積極的にかかわっていく上でも重要です」と綴る。人体解剖学を勉強するテキストとしてはもちろんのこと、子どもへの教育における教材、人体の構造、病気の徴候の原因など疑問を抱えたときの参考書としても用いることができる。(H)

Trevor Weston他著、伊藤隆造、前島徹訳

2006年2月20日刊
(長谷川 智憲)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2012-10-10)

タグ:解剖 
カテゴリ 医学
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こころだって、からだです
加藤 忠史

 「精神保健」「精神医学」に相当する内容のポイントを絞り、うつ病、双極性障害(躁うつ病)、統合失調症、性同一性障害、ADHD(注意欠陥多動障害)、PTSD(心的外傷後ストレス障害)、摂食障害など症例を交えて解説している。
 本書では“こころの病気”という言葉が便宜上使われているが、「こころが病気になってるんじゃない。どんな臓器も病気になる。脳に病気が起きると、こころの具合が悪く感じられる」と筆者は述べ、「病気は身体がなるものである」と明記している。こころの病気となると「がんばれ」の一言で終わってしまいがちである。からだの病気として精神疾患を認識する必要があると言える。
 筆者の私見や、まだ多くの研究によって確認されていない新しい研究成果などが取り上げられているコラムは示唆に富んでおり、13章「こころの悩み」を「解決すべき方法」に変える方法、にある専門家が用いるPOS(Problem Oriented System)での治療計画の立て方は、抱える悩みを整理するうえで参考になるだろう。

2006年1月20日刊
(長谷川 智憲)

出版元:日本評論社

(掲載日:2012-10-10)

タグ:メンタル 心 悩み 身体 
カテゴリ 医学
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好きになる睡眠医学
内田 直

 講談社サイエンティフィックが編集する「好きになるシリーズ」の最新刊。早稲田大学スポーツ科学学術院教授で日本睡眠学会睡眠医療認定医師でもある内田氏が、眠りについてさまざまな視点からわかりやすく解説している。
 副題は『眠りのしくみと睡眠障害』。第1部「睡眠のメカニズム」では夜間の睡眠の質や時間帯、昼間起きている際の行動が夜間の睡眠にどう影響しているかなど基礎的な知識を、第2部「睡眠の臨床」では、現在知られている睡眠障害の原因やメカニズム、治療法を取り上げている。
 本書に紹介されている「国民生活の時間・2000 NHK放送文化研究所・編」によると、1960年当時8時間13分だった日本人の平均睡眠時間は、2000年には7時間23分と50分も短くなっている。必ずしも長く眠ればよいという話ではないが、健康づくりに休養が欠かせないことを考えると、運動、食事と合わせて睡眠にも気を配る必要がある。本書は、眠りの質を高め、睡眠障害を予防・改善したい人におすすめである。(H)

2006年6月1日刊
(長谷川 智憲)

出版元:講談社

(掲載日:2012-10-11)

タグ:睡眠 
カテゴリ 医学
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はり100本
竹村 文近

「指一本でも楽になってもらうために全力をつくせ」。師事していた関卓郎氏のこの教えを実践している鍼灸師の竹村氏の著書。鍼灸の効用、実際の治療の流れをから、これまで鍼を刺してきた人々の話、恩師の言葉、鍼灸師のあり方まで多岐にわたって綴っている。副題は『鍼灸で甦る身体』。
 竹村氏は、現代人は鍼応えがないと言い、そのからだを「鬱の身体」と表現する。本来、適度な抵抗があるはずの身体が「まるで豆腐に鍼を刺すように、ぷすぷすと何の手応えもなく鍼が通ってしまう。あるいは、逆に、生ゴムのようにネチネチとした、きわめて不快な必要以上の抵抗感がある」とのこと。腰痛や肩こり、胃もたれ、女性の生理不順など、治療に訪れる人が持つこれらの症状は、いずれも身体の鬱が原因と指摘する。
 その鬱を取り除く最も効果的な手段の1つが鍼灸であり、本書には各界の著名人を含めた治療の実例も紹介されている。著者のからだへの深い洞察には驚かされるばかりで、ぜひ読んでほしい一冊である。


2006年5月16日刊
(長谷川 智憲)

出版元:新潮社

(掲載日:2012-10-11)

タグ:鍼灸 
カテゴリ 東洋医学
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経絡ストレッチと動きづくり
向野 義人 朝日山 一男 籾山 隆裕

「ヒトの体には、目には見えない秘められた情報伝達系が存在していることは間違いないと考えられます。この情報伝達系をどのように用いればよいかを古人は書き残してくれており、その有用性は現在に至るまで光を放っています」
 いきなり引用で恐縮だが、経絡・経穴についてわかりやすい表現である。著者は続けてこう記している。「経絡・経穴は古人から現代人へ贈られた貴重な宝物なのです」。
 この本では、簡便に異常な経絡を探し出す経絡テストと、そのテストで見つかった異常な経絡にストレッチを加え、全体のバランスを整える経絡ストレッチ、さらには目標とするパフォーマンスの改善のための動きづくりまでをカバーしている。
 前半(1、2章)は経絡と経絡テスト、経絡ストレッチの実際を、後半(3章、4章)は動きづくり理論と軸体操、各種スポーツの動き作りの実践編からなる。よくまとまっていて、実践に役立つ本である。

向野義人編著、朝日山一男・籾山隆裕著
2006年5月15日

(清家 輝文)

出版元:大修館書店

(掲載日:2012-10-11)

タグ:ストレッチング 経絡 
カテゴリ 東洋医学
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コレステロールに薬はいらない!
浜 六郎

 書名はいささか極論だが、本書で問題としているのは、「コレステロール基準値」とその基準値をもとに処方される「コレステロール低下剤の副作用の害」である。
 そしてコレステロール値が低すぎて危険な領域にあると思われる人が、330万人いると言う。
 著者が問題にする現在の基準値、つまり高脂血症のコレステロール値「220mg/dl」は低すぎる。さまざまな疫学的データから「220~240」がもっとも長生きしている事実を出し、そもそも「220」という数値に科学的根拠がないことを指摘する。アメリカの基準は240であるし、諸外国の例も220という低値ではない。
 また、細胞の働きに欠かせないコレステロールが少なくなると、がん、感染症、うつなどにつながる。コレステロール低下剤使用により、寿命を短くしている患者さんが多い。著者の主張はだいたいこういうことになる。
 一方的主張ではなく、細かいデータを掲載し、説得力ある論理になっている。この基準値を決めたのは日本動脈硬化学会であるが、日本人間ドック学会は2009年9月、この基準は実質的でないとし、「高脂血症のガイドラインは、疾患別の学会が独自に作るのではなく、多くの学会が力を合わせ、国レベルで作成していくべきではないか」とし、「女性は260までは治療は不要」としているとのこと。
 この本を読んでどう判断すべきか。専門家同士の議論に委ねるべきところが多いにせよ、患者あるいは患者予備軍として、読んでおくべき本であろう。(S)

2006年9月10日刊
(清家 輝文)

出版元:角川書店

(掲載日:2012-10-11)

タグ:コレステロール 
カテゴリ 医学
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日本人の精子力
矢沢 潔

 日本には中国の一人っ子政策があるわけでもないのに、少子化は進む一方である。いったい何が原因になっているのか。経済的な理由で、女性の社会進出なども大きく関連しているかもしれないが、本書では生理学的な観点でこの問題を見ていく。著者は矢沢潔・科学情報グループ矢沢サイエンスオフィス主宰。
 簡略的に言うと、今日本人の精子が危ない。精子数の著しい減少や、不活発な劣化精子が増加が問題として挙げられ、近年ではさまざまな研究機関での調査、研究が進められている。
本書ではコラムにアメリカの医学研究期間ハーバード・メディカル・スクール(ボストン)の研究者達の報告を簡略的にしたもの等も紹介。
 これらによると、精子の劣化は、生まれつきの遺伝的な要因によるものと、成長する過程など生活環境に問題がある男性に多い傾向がある。遺伝的なものは改善することができないが、環境的な要因として、1)高温環境、2)炎症性疾患、3)飲酒、喫煙、4)薬剤・ドラッグ、5)放射線治療、6)化学物質などが挙げられるそうだ。子孫を残していくことはヒトとしての使命。いま、真剣に考えるときかもしれないです。

2007年9月14日刊
(三橋 智広)

出版元:学習研究社

(掲載日:2012-10-12)

タグ:精子 
カテゴリ 医学
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スポーツ医師が教えるヒザ寿命の延ばし方
小山 郁

 著者は、アテネオリンピック柔道チームドクター、PRIDE、日本空手道佐藤塾、大道塾、極真空手などのリングドクター、プロボクシングのセコンドも務める整形外科医で、柔道三段、空手二段。
 自らも武道家であるスポーツドクターとして、膝の障害についてまとめたのがこの本だが、読んでみると、膝についてスポーツ医学の基礎から学ぶ優れた入門書にもなっている。
 第1章から7章まで順に、「ヒザには寿命があります」「意外と知らない大事な身体の仕組み」「ウォーキングの前に知っておきたいこと」「歩くだけでは、運動として足りない」「中高年の身体の痛みを軽減するために」「自分の健康を人まかせにしない」「ヒザ痛対策のための超簡単トレーニング」と続くが、整形外科、内科、運動科学など、その範囲は広い。
 わかりやすく上手に書く先生だなと思ったら、学生にも教えているとか。その教え方が本になっているような語り口である。
 この本で膝について学びながら、スポーツ医学という分野の視野の広さやそのあり方も学ぶことができる。

2007年8月27日刊
(清家 輝文)

出版元:アスキー

(掲載日:2012-10-12)

タグ:膝 トレーニング ウォーキング 
カテゴリ スポーツ医学
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キネティック解剖学
Robert S.Behnke 中村 千秋 渡部 賢一

 訳者は中村千秋・ATC、渡部賢一・ATC、NASM-PES、NSCA-CSCS。副題は「写真とイラスト学ぶ骨格と筋の機能」とあるように、身体の各部位を写真で、また写真でわからない骨格筋などは美麗なイラストを用いて説明されている。著者は、なぜ解剖学書を出版する必要があるのかを「人体の解剖は人生を通して変化するものではないが、その対象をどのように扱うかは変化し続けるからである」と語る。いまスポーツの現場ではネットワークづくりが注目されているが、本書は医師、理学療法士、教員、コーチ、その他の医療従事者等が、お互いの知識を深められることを目的の1つとして作られている。
 そして本書のもう2つの目的は、骨格がどの靱帯と関わり、支持され構成しているのか、また関節はどの筋肉が収縮して動作を引き出すのかを読者に理解してもらうこととある。構成は大きく4つに分けられているが、パート1・解剖学の基礎知識、パート2・上肢、パート3・脊椎、骨盤、胸郭、パート4・下肢に分けている。そして各パートの最後は紹介した部位にある主要な神経と血管で締めくくっている。翻訳もわかりやすい日本語に直されているので、とても読みやすいと感じるだろう。

2007年12月25日刊
(三橋 智広)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2012-10-12)

タグ:解剖 機能解剖 
カテゴリ 医学
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スポーツ膝の臨床
史野 根生

 月刊スポーツメディスンでも登場していただいたことのある史野先生による臨床家向けの本。膝のスポーツ外傷について、著者が実際に経験したものだけを取り上げ、著者の診断プロセス、治療方針の決定、手術や保存療法を含む治療方法について全ページカラーで示されている。
 スポーツ医学というジャンルでは、多数の執筆者がそれぞれの専門を担当し、それをまとめた本が多い。専門分化していく世界なので、そうならざるを得ないところもある。だからこそ、1人の執筆者が1冊を書く、いわゆる単著の価値は大きいとも言える。
 この本は、本文は80ページ程度で、簡潔にまとめられているが、随所に著者の哲学が現れる。冒頭の「序」でも、いきなり「傷害された人体の組織には治癒能力があり、医療はその治癒能力を最大限に引き出すべきである、というのが医療人としての筆者の哲学であります」という一文から始まる。個性にあふれ、哲学に富み、臨床家としての姿勢を感じることのできる1冊。こうした本が次々に生まれることを期待したい。

2008年1月20日刊
(清家 輝文)

出版元:金原出版

(掲載日:2012-10-12)

タグ:膝 整形外科 スポーツ医学 
カテゴリ スポーツ医学
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高血圧の常識はウソばかり
桑島 巌

 高血圧患者は多い。では、どれくらい正しい知識が普及しているか。そもそも「正しい知識」とは何か。では、ここで問題です。というわけで、本書では「上の血圧より下の血圧が大事である」「高齢者の血圧を下げるとかえって危険」「脳卒中になったら動かすのは危険」「食塩は人間の元気の素で、なくてはならない栄養素である」など計10項目が記され「はい/いいえ」で答える。ここに挙げたのはみな「いいえ」が正解。
 高血圧に関する研究は進んでいる。著者は、そのエビデンスに基づいた治療が必要だと説く。その背景には、エビデンスよりも権威の意見が通るという現実もあるとのこと。
 著者は東京都老人医療センター副院長で、自分自身の経験や研究成果を大事にする視点から「血圧は血管に対する負担である」という結論を得ている。一例として、高齢者の降圧目標値は2000年の日本高血圧学会のガイドラインでは、「年齢プラス90ミリ」だったが、欧米では大規模臨床試験のエビデンスから「高齢者でも若年者でも一律140/90mmHg未満」。著者はこれに反対し、講演などで主張、それが2004年のガイドラインでようやく欧米並みになったという。高血圧の人はもちろん、そういう人に接することが多い人にもおすすめ。(S)

2007年12月30日刊
(清家 輝文)

出版元:朝日新聞社

(掲載日:2012-10-12)

タグ:血圧 
カテゴリ 医学
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学校における運動器検診ハンドブック
「運動器の10年」日本委員会 武藤 芳照 柏口 新二 内尾 祐司

「運動器の10年」日本委員会が監修、編集は武藤芳照・東京大学大学院教授、柏口新二・東京厚生年金病院部長、内尾祐司・島根大学教授。副題の『発育期のスポーツ傷害予防』にもあるように、ジュニア期のスポーツの現場での傷害は後を絶たない。指導者、保護者、本人の認識不足もあるが、いずれも子どもの発育発達に見合うスポーツ指導が行われていないということではなだろうか。本書を監修した日本委員会では、予防と教育の立場から、2005年度より「学校における運動器検診体制の整備・充実モデル事業」を継続し、北海道、京都府、徳島県、島根県の4地域での調査や研究を推進し、2007年度からは新潟県、宮崎県も加わり全国6地域での活動が展開されているそうだ。
 そのなかで本事業の目標は「学校における運動器検診体制を整備、充実することにより、児童、生徒のスポーツ傷害や運動機能障害を早く発見し、適切な指導・教育・治療を施し、心身ともに健全な成長・発達に結びつけること」と定め、本書はそれに賛同する方々の連携や、協力関係を最大限に活用して構成、執筆が行われた内容になっている。(M)

2007年11月25日刊
(三橋 智広)

出版元:南江堂

(掲載日:2012-10-12)

タグ:運動器検診 
カテゴリ 医学
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骨格筋ハンドブック
Chris Jarmey 野村 嶬 藤川 孝満

 人のからだの障害に対して、骨格筋の知識は必要不可欠である。本書はスポーツやエクササイズを行う重要な役割を果たす主要な骨格筋について役に立つ情報を見開きで紹介していく携帯書である。副題は『機能解剖からエクササイズまで一目でわかる』で、訳者は野村嶬・京都大学大学院教授や、藤川孝満・藍野大学教授。
 内容は整形外科医や、PT、OT、柔道整復師、トレーナーを目指す人たちのために人体の運動器系の学習や、骨格筋の内容を整理しており、全カラーページの絵で身体の各部位を説明し、各部位のセルフストレッチも紹介している。より現場で活かされる内容である。
 見開きページ単位で構成されているが、左頁には個々の骨格筋の全体像とその付着(起始と停止)を図解し、右頁には筋の名称の由来、起始、停止、支配神経、作用、主要な機能運動や問題点を記述。訳者も「本書は入職して日の浅い臨床家には確認のハンドブックとして、ベテランの臨床家には患者への説明の際の資料として臨床の現場で役立つことを願っている」と述べている。
 手元にあれば安心の一冊。是非現場で活用していただきたい。

Chris Jarmey著、野村嶬、藤川孝満訳
2007年11月15日刊

(三橋 智広)

出版元:南江堂

(掲載日:2012-10-12)

タグ:筋 解剖 機能解剖 
カテゴリ スポーツ医学
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医療の限界
小松 秀樹

 まず本書を手にとる前に知ってもらいたいことは、この本は医療事故そのものについて語られるものではなく、事故の報道に関する論理について語るものである。
 昨今、医療をめぐる事故がメディアで大々的に取り扱われるようになった。それを機に社会の医療に対する態度が大きく変化してきたと小松氏は語るが、それら医療を一方的に非難する社会のあり方についても「人間の死生観が失われた」と危惧する。つまり現代は不安が心を支配し、不確実なことをそのまま受け入れる大人の余裕と諦観が失われたと、この本では書かれている。実際に医療の現場では、こうした社会背景を受けて勤務医や看護師が現場を離れつつあり、現場と患者との軋轢は医療崩壊を招いている。
 また現代社会は医療崩壊だけでなく学校崩壊まで叫ばれ、それは根本に、現場だけに原因があるのではないと改めさせられるだろう。今1つの問題に対して、社会はどのような姿勢でいればよいか。

2007年6月20日刊

(三橋 智広)

出版元:新潮社

(掲載日:2012-10-12)

タグ:医療 
カテゴリ 医学
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痛い腰・ヒザ・肩は動いて治せ
島田 永和

 朝日新書の最新刊。著者は大阪・島田病院の島田先生。「動いて治せ」がキーポイントである。送っていただいた本の表紙の裏に直筆で「人生動いてナンボ!」と書かれていた。島田先生の師匠は、故・市川宣恭先生。プロボクサーでもあった整形外科医で、この先生から、スポーツ選手の診療を学び、安静の弊害を叩き込まれたという。「人間は動いてナンボや」という市川先生の人生哲学。その哲学に従い、スポーツ診療場面、安静について、痛みと向き合う方法、そして患者さんの「尊厳」という4つのテーマに分けてまとめたのが本書。
 ケガや病気のとき、医師も患者も「安静」を考える。それは正しいが、いつまでも安静では治るものも治らない。むしろ動いたほうがよい。スポーツ選手の場合が特別ではない。この本を読むと、医師の考え方もわかるし、患者としてどう考えるべきかもわかる。「尊厳」は、相手に対しての「敬意」が出発点と記す。スポーツ医学は、社会全体をみていくものと考えるが、その意味でも共鳴できるところに満ちた本。おすすめします。

2008年6月30日刊

(清家 輝文)

出版元:朝日新聞出版

(掲載日:2012-10-13)

タグ:腰痛 膝痛 肩痛 
カテゴリ 医学
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スポーツ傷害のリハビリテーション
ジェリー・リンチ 水谷 豊 笈田 欣治 野老 稔

 昔読んだ原書に「スポーツ医学とは結局リハビリテーションのことである」というようなくだりがあった。言いすぎではあるが、的を射たところもある。診断・治療・予防というなかで、近年は「予防」への関心が高まりつつある。右に紹介するACL損傷の予防に関する本もその流れにあると言ってよいだろう。
 だが、実際にはケガしたアスリートや愛好家の治療が優先する。受傷の瞬間からリハビリテーションは始まるという考え方もあり、アスリートにとっても競技復帰にはいかにリハビリテーションを適切に行い、その後のトレーニングを行うかがキーになる。
 本書でも、「特に重要な位置を占めるのがリハビリテーション」と言いながらも、医師と理学療法士をはじめとするリハビリスタッフの意思の疎通が十分でない点を指摘する。また、リハビリの手法や方針がともすれば経験的・慣習的なものに頼っていたり、独善的なものに陥りがちだと言う。
 そこで、「科学的理論や根拠」を大事にし、神経生理学、バイオメカニクス、運動生理学などの側面から最近の知見を解説し、アスレティックリハビリの実際について、部位ごとに、整形外科医が解説し、それを受けて理学療法士が手技やストラテジーを解説するという形式をとっている。326図、2色刷り(一部4色刷り)でわかりやすい。
(清家 輝文)

出版元:大修館書店

(掲載日:2012-10-13)

タグ:リハビリテーション 
カテゴリ スポーツ医学
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いのちを救う先端技術
久保田 博南

 副題は「医療機器はどこまで進化したのか」。冒頭、著者は、「医療機器」とは何か基本的なことが理解されていないと言う。「医療機器とは病院や診療所で使われている機器がその主軸を占めるもの」であるが、「医療機器」という言葉はやっと最近になって一般化したとのこと。法律用語としては「医療用具」と言われる時代が長く、政府が名称を変えたのは2005年4月。また「医療機器」は「薬事法」という法律のもとで規制されている。薬の中の小さな項目ということになるか。妙な話ではある。
 さて、著者は工学部出身で、医療機器メーカーなどを経て、現在は医療機器開発コンサルタント。サイエンスライターとして著書も多い。
 この本に登場する医療機器は、人命探査装置、心電図、ホルタ心電計、心磁計、血流計、脳波計、脳磁計、痛み測定装置など多数あるが、血圧計、体温計も実はそう簡単でないことがわかる。また、百円玉くらいの大きさのチップを貼るだけで連続して体温が計れるようになったそうだ。これは病気だけでなく、スポーツでも使えそうだ。貼った部分の体温をずっとみることができる。いろいろ貼って運動すると、またわかることも多いのではないだろうか。
 多数の装置や機器には歴史もあり、発見もある。「医療機器」という冷たい世界が、何か人間味のある温かい世界に見えてくる。おすすめの一冊です。

2008年9月2日刊

(清家 輝文)

出版元:PHP研究所

(掲載日:2012-10-13)

タグ:医療技術 
カテゴリ 医学
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まんが 医学の歴史
茨木 保

 この本は医学史を紹介しているものだが、その特筆することは「まんが」で書かれていることである。しかも、そのまんがは、婦人科の医師である著者の茨木氏ご自身で書かれていること。医学部の学生の頃に同人誌や投稿用のまんがを書いていたそうで正真正銘のプロなのである。
 本書は、月刊誌『看護学雑誌』で「まんが医学の歴史」という連載をはじめたものを、本書の前半を雑誌連載(2003~2005年分32話)、後半書き下ろし(20話)でまとめられたもの。医学のはじまりから、東洋医学の考え、解剖学のはじまり、顕微鏡の発明、日本医学の歩み、抗生物質の発見、DNAの発見、移植医療の進歩、生殖医療の進歩と目次の一部をみていっただけでも、過去から現代の医療まで壮大な物語が1冊にまとめられている。現代の医学がどのように発展し、どのような人たちが関わってきたのか、356頁にぎっしりとまとめられている。

2008年3月1日刊
(田口 久美子)

出版元:医学書院

(掲載日:2012-10-13)

タグ:医学史 マンガ 
カテゴリ 医学
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よくある症状への手技治療 経絡を用いた按摩・指圧の実技
田中 勝

 臨床家が日常的に診ることが多い「肩こり、五十肩、腰痛、膝痛」について、臓腑と経絡の関連に着目して行う手技治療を解説。田中氏の行う按摩は、中国古典医学の臓腑経絡説を重視している。これは胸腹部には12の臓腑があって、それぞれの臓腑が気を発生することによって、胸腹部の募穴、背腰部の兪穴、顔面の感覚器官、上肢に6経、下肢に6経と経絡に気が回ることで人体は生命活動を行っているという考え方からきている。田中氏は募穴を診断に用い、背部兪穴、膀胱経2行線の経穴を治療に用いていると説明する。これらをもとに基本的な治療手順を紹介し、1つの痛みの部位に対し、「患部+背部兪穴+手足の要穴」の3つに治療ポイントを絞り、日常臨床で役立ち、活用できるように紹介している。

2008年7月1日刊
(田口 久美子)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2012-10-13)

タグ:東洋医学 手技治療 徒手療法 
カテゴリ 東洋医学
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臨床スポーツ医学
Peter Brukner Karim Khan 籾山 日出樹 赤坂 清和 河西 理恵 黒澤 和生 丸山 仁司

 オーストラリアで出版された、Peter Bruknerらによる『Clinical Sports Medicine 第三版』のパートA~Fのうち、Bまでが翻訳されている。
 パートAでは、基本原則として傷害予防や診断、リハビリテーションの原則、バイオメカニクスや注意点などについてまとめられている。パートBでは、身体の部位ごとに発生しうるさまざまな問題について、痛み、外傷などに注目して詳しく述べられている。その問題点が何に起因するか、臨床診断、診断、検査、治療方法などについて豊富な写真、カラーイラストで解説。手術の紹介、リハビリテーションプログラムについてもわかりやすく記述されている。整形外科医のほか、PT、アスレティックトレーナー、鍼灸マッサージ師向け。

Peter Brukner、Karim Khanほか著、籾山日出樹、赤坂清和、河西理恵、黒澤和生、丸山仁司 総監修
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:医学映像教育センター

(掲載日:2009-05-10)

タグ:スポーツ医学 リハビリテーション   
カテゴリ スポーツ医学
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リハビリテーションのための解剖学
鵜尾 泰輔 山口 典孝

「ポケットブック」と明記されているとおり、手帳のような体裁。2色刷りで赤い透明シートがついていて、赤い字で記された部位名や起始・停止を記憶できているかどうか確認できる(赤い字で見えなくなるのは起始のほう)。受験参考書のように活用できる。
 著者らの「まえがき」によると、2002年、学生に夏休みの宿題「上肢の機能解剖のノート作成」を課したとき、学生から「先生も作ってきて!」と言われたのが本書の出発点だそうだ。
 どこでも勉強できるように、また解剖の本は重いと言わせないよう、新書判サイズにし、小さくても内容は精密さを心がけ、目でみてわかりやすいよう工夫したと記されている。
 筋の章では、起始・停止・支配神経・作用のほかに、「(筋)の特徴」「ADL・スポーツ」の項目があり、たとえば大腰筋の「ADL・スポーツ」の項では「脚を前方に振り出す、すなわち、ランニング、階段を上る時などに主に働く」と表現されている。
 全体は、「骨」「筋」「関節・靱帯」の3章からなる。電車の中などで勉強するのに最適と言える1冊。もう少し廉価だとなおよいのだが。

2009年6月9日刊
(清家 輝文)

出版元:中山書店

(掲載日:2012-10-13)

タグ:解剖 
カテゴリ スポーツ医学
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トップアスリートを育てる スポーツ東洋医学
丸山 彰貞

 名前から見れば、スポーツにおける東洋医学の使い方というイメージがあるが、読み進めて行くと、東洋医学だけでなく、心理検査を東洋医学の治療効果を測定するものとして用いていることがわかる。とくに治療前、治療後で実施しているのが興味深い。メンタルトレーニングを大きなものと捉えて実施していることも、治療家を志しているものとして共感できるものである。
 読み進めるにあたっては、とても読みやすく丁寧に書いてあるが、ほとんどが東洋医学の基礎がなくては難解な部分が多い。著者はスキー競技を中心に活動されているため、データのほとんどはそれらに関わるものであるが、もっとほかの競技の治療経過も見てみたい。
 一文を紹介する。「スポーツをするとリラックスできるのに、なぜスポーツ選手にリラックスが必要なのか」と著者の恩師のスポーツ心理学の教授が、心理学の大家から問われたらこう答えたそうだ。「では落語家が落語をしていて悩むのはなぜでしょうか」。ここから著者の強い信念と、深い情熱、偏らない心が読み取れる。
(金子 大)

出版元:産学社

(掲載日:2012-10-13)

タグ:治療 メンタル 
カテゴリ 東洋医学
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からだの不思議 だれでもわかる解剖生理学
坂井 建雄

 身体に対する興味を引き出すのに、とてもよい読み物だ。
 そこで、本書を病院、医院、また整骨院などにおいてみてはどうだろうか。口、胸、腹、尻、頭脳、四肢などについて、普段疑問に思う事柄を各章ごとに答えてくれる。読みきりなので、どこから読んでも理解できる。待ち時間のうちに1つ2つ知識が深まるだろう。
 本書は、もともと看護学生を対象にした『クリニカルスタディ』という雑誌の連載から始まっており、専門用語も出てくるが各ページごとのイラストはとてもわかりやすく、絵を見ると文章を読みたくなる。ふりがながあるともっと読者層が広がるのに。
 筆者も書いているように、「生理学」「解剖学」と難しく構えないで、「身体って面白いな、よくできているな」と自分の身体をいとおしく思うことから始まれば、さらにつっこんで調べてみたくなるだろう。
(平山 美由紀)

出版元:メヂカルフレンド社

(掲載日:2012-10-13)

タグ:解剖学 生理学 
カテゴリ 医学
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解剖学教室へようこそ
養老 孟司

 大昔、人間の身体の構造は何もわからず、解剖をしてそれを描写するところから始まった。もちろん、臓器の名称、役割などもわからないまま何もないところから解剖が始まり、努力の末、少しずつ現在まで発展してきた。
 本書では、解剖学の歴史とともに養老氏のものの見方が理解できる。「なぜ解剖をするのか、だれが解剖を始めたのか、何が人体を作るのか」。このようなことは改めて考えはしないかもしれない。しかし、ただ単に人体の構造と機能を理解するだけでなく、現在に至るまでの過程を知ることよって、さまざまな視点から人体について見ることができるようになるであろう。
 他にもさまざまな解剖に関する本を出版されているが、本書には養老氏の原点があらわれているように思う。
(清水 歩)

出版元:筑摩書房

(掲載日:2012-10-13)

タグ:解剖 
カテゴリ 医学
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ボディ・ナビゲーション 書いて覚える身体解剖ノート
Andrew Biel 医道の日本社編集部

 本書は2005年9月に発行された『ボディ・ナビゲーション――触ってわかる身体解剖』(医道の日本社、3,800円+税)で学んだ知識をより確実に理解するためにと編集されたのがこの『ボディ・ナビゲーション 書いて覚える身体解剖ノート』である。テキストとなる『ボディ・ナビゲーション――触ってわかる身体解剖』では、読者を旅人にたとえ、身体解剖の理解の道筋を「トレイル標識(道標)」になぞらえ、筋や骨に触診しながら身体の構造を理解していくという内容であった。
 今回の『ボディ・ナビゲーション 書いて覚える身体解剖ノート』では、解剖イラストを450点以上掲載し、実際に筋や骨の名称などを書き込み、さらに解剖イラストに色を塗りながら、身体の構造をより確実に理解できるようになっている。
 さらに、筋の「起始部や停止部の組み合わせ」や「短縮か、伸張か?」といった質問が容赦なく投げかけられる。「ボディ・ナビゲーション」を読んで理解したと思っている読者のみなさん、このノートで実際にどれだけ理解できているか、今一度、力だめしをしてみてはいかが?
(田口 久美子)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2012-10-13)

タグ:解剖 
カテゴリ 医学
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スポーツ傷害の理学療法
福井 勉 小柳 磨毅

 スポーツ傷害に対して、理学療法的にどのようなアプローチができるかについて、考え方や評価方法、トレーニングがまとめられている。野球やサッカー、水泳、テニスなど競技別のコンディショニングについても詳しく書かれており、各競技に求められる身体的特性がわかる。なお、最終章には地域支援という観点から理学療法士の活動が紹介されており、サッカーや野球、障害者スポーツのほか、パーソナルトレーナーとしても活躍の場があることがうかがえる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:三輪書店

(掲載日:2010-07-10)

タグ:理学療法  
カテゴリ スポーツ医学
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医の倫理と法 その基礎知識
森岡 恭彦

体で育む、体育
 体育は“体で育む”と読みたい。そのほうが“体を育む”より生命の根源に近いところに触れられそうな気がするのである。
 そもそも人が運動をするのは、そこに“心地よく感じる”何かがあるからだ。競技での成功を目指して、健康のため、あるいは痩身を決意してなどなど、運動やスポーツを行う目的や動機は人それぞれだろう。しかし1つ“気持ちよい”という身体の感覚が、もっと根本的な動機として皆にあるのではないだろうか。

汗を流してスポーツすることだけではない
 この“快感”という身体感覚を頼りに、“体で育む”ことのできることは何かと考えてみると、せっせと汗を流してスポーツすることだけが体育の範疇(本質)ではないということに考えがたどり着く。もっと多様な身体活動、あるいはもっと幅広い身体状況の(たとえば何らかの理由により動くことが困難な)人たちを対象にできる可能性が体育にはあって、たとえば“伸びをする”ことや“触れてみる”ことだけでも、体育の授業は成り立つのではないかとさえ私には思えるのである。
 体力には限界があり、命にも限界がある。体力をつけるため、あるいは維持するために運動をすることはQOLの向上に望ましいというのを否定するつもりはさらさらないが、人はいずれ老化し、不可逆的な病に罹ることさえある。失われていく機能を取り戻すことに限界はおのずと存在するのである。
 しかし、たとえ歩けなくなったとしても、家族と手を握り合うことで、あるいは介護者の優しい手技や言葉に触れることで“気持ちよい”を体感することは可能であろうし、またその身体感覚をとおして互いの“体で”何かを“育む”ことができるのではないだろうか。それゆえ体育とは、命をより積極的に生きるための手助けができるもので、人は命ある限り体育を行うことが可能であると考えることもできよう。
 そんなことを考えながら体育教師として日々学生と接しているわけだが、しかしながら“命ある限り”などといいつつ、そもそも何をもって生命の始まりとし、何をもって生と死を区別するのか、あるいはまた、自らの意思を表すことや外界からの刺激に反応できなくなってしまった人、いわゆる「植物状態」や「脳死状態」になってしまった人に“体育”は成り立つのだろうか、実は明確な解答を持つまでに私は至っていない。

ときに求められる厳しい選択
 私の担当する学生たちは、いずれ医師となって地域医療の現場に立つ使命を背負っている。場合によって、いわゆる山間へき地や離島と呼ばれている地域で医師一人の診療所に派遣され、村一つ、島一つの命を支えなければならない状況におかれることもある。
 医師とは「人の命を直接的に扱う」ことのある職業である。それだけに医師にはとくに「倫理的に厳しさが求められる」のである。「『倫理』(ethics)とは簡単にいえば『人の行うべき正しい道』ということ」であるが、しかし「医学が進歩しその力が増大するにつれて社会に大きな影響を及ぼすようになり、また医学や医療についても国際化が進行してきたこともあって」「倫理は国や民族などで異なっており、特に人々の持つ文化や宗教、国家のイデオロギーなどの影響に左右されていて複雑なところがある」。とはいえ「医療の現場ではしばしば相反する倫理的原則のいずれかを選択しなければならない事態がおこる」のであるから、心して学生時代を過ごしてほしいと願っている。
 ともあれ「医の倫理と法」と銘打ってはあるが、生命の始まりや、生と死の境目の話題などは医師だけでなく我々体育を生業とする者にとっても、また一市民の立場でも関わり深いところであり多くのヒントを与えてくれ、一読の価値がある。
 なお、著者の森岡恭彦は昭和天皇の執刀医としても知られる。その文体は簡明であるが揺るぎなく、周到に押し進めていく力強さには読後の“心地よさ”を感じずにいられない。
(板井 美浩)

出版元:南江堂

(掲載日:2010-10-10)

タグ:医学 医療  
カテゴリ 医学
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スポーツ救急医学
輿水 健治

 この本では競技スポーツの現場で、さらには海や山のレジャーで発生が予想される傷害に対する応急処置が網羅されている。
 とくに、野球などでボールが胸に当たった際に発生する心臓震盪に関して一般の読者にもわかりやすく書かれている。
 心臓震盪の発生メカニズムから現場での応急処置や予防に至るまで豊富なデータと著者自身の経験が紹介されている。
 運動・スポーツを実際に指導する教師やコーチのみならず、子どもの安全なスポーツ環境をつくるため保護者にもぜひ一読していただきたい。
(村田 祐樹)

出版元:ベースボール・マガジン社

(掲載日:2012-10-15)

タグ:心臓振盪 応急処置 
カテゴリ 医学
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やさしい変形性膝関節症の自己管理
鳥巣 岳彦

 私が勤務する治療院には、膝の痛みを抱える高齢者が多く通院されている。そのほとんどが、「変形性膝関節症」と診断され、手術をするべきか悩んでいる方も多い。
 本書は、実際に多くの方が悩んでいる変形性膝関節症について、発症のメカニズムから対処法まで、一般の方や高齢者の方にもわかりやすく書かれている。カラーのイラストを多く使い、文章は簡潔にわかりやすく、難しい専門用語は使われていないなど、一般の方にも読みやすい読者思いの書籍である。
 変形性膝関節症に対するアプローチとして膝周辺の筋力強化があり、私も患者さんに膝周囲の運動を指導しているが、その重要性や有効性をなかなか伝えきれないのが悩みであった。そのため、自宅での継続した運動が行えず、運動の成果も表れにくかったのだが、患者さんに本書を読んでもらった上で話をすると運動に対する理解が変わり、積極的に運動に取り組んでもらえる方が増えた。
 一般の方への変形性膝関節症に対する理解や、運動の必要性を説くには適した書籍だと思う。
 医療費の節約や、介護予防が積極的に謳われている昨今。本書のような書籍とわれわれ専門家の説明で、予防の必要性を理解させて取り組んでもらうことが、これからの高齢社会での重要な役割になる。1人でも多くの方に理解してもらえるように、本書を活用したい。
(山村 聡)

出版元:医薬ジャ-ナル社

(掲載日:2012-10-16)

タグ:変形性膝関節症 運動療法 
カテゴリ 医学
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子どもの目の健康を育てる
枝川 宏

 自分と他人は、見えている世界が違う。考えてみれば当たり前のこと。だけどそれは、ものすごく新鮮な驚きでもある。
「色を見分ける力は6~10歳でおとな並み、ものを見る経験も必要」「距離感や立体感を知る力は6歳くらいでおとな並み」「立体視の発達には3歳までが重要な時期」。おおお、なるほど。
 本書はタイトルの通り、子どもの目のトラブルのしくみや予防・対処方法などを細かく解説する本である。しかし、私が本書を読んだ感想は冒頭のとおりである。
 こんな例がある。小学生にハードルや走り高跳びをやらせると、すんなり跳べる子と躊躇してしまう子がいる。ハードルや高跳びのバーと自分との距離感がうまくつかめるかどうか、という問題だと考えている。なんで跳べないのかなぁ、と不思議に思うこともしばしばだが、本書を読んで少し納得。これまでの経験や目の特性によって、ひとりひとりが認識している世界が違うのだ。
 私には3人の子どもがいる。今年で12歳(男)、9歳(女)、4歳(女)だ。3人3様、それぞれのものの見え方が違うのだなぁ。中でも、一番下の娘が見ている世界は、私と全然違うのかもしれないと思うと、ものすごく面白い。一体、どんなふうに見えているのだろう。
(尾原 陽介)

出版元:草土文化

(掲載日:2012-10-16)

タグ:眼 
カテゴリ 医学
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医の倫理と法
森岡 恭彦

 倫理とは何か?  簡単にいうと「人の行うべき正しい道」ということで、「道徳」と同義で用いられることも多くあります。
「倫理」は文化や宗教、国家のイデオロギーによってその捉え方は異なることがあります。そのため本書では、「医師の職業倫理」「終末期患者の医療」「生殖医療の倫理的問題」「医学研究の倫理」について他国の動向や日本の歴史的・文化的背景を踏まえて、今の日本の法律や現状について解説されています。
 第二章の「医師の職業倫理」では、インフォームドコンセントを中心に日常業務における医師の責務、医師や医療機関の法律上の責務について述べられています。
 第三章の「終末期患者の医療」では、安楽死や尊厳死、臓器提供の問題について海外での判例や日本の現状について説明されています。
 第四章の「生殖医療の倫理的問題」、第五章の「医学的研究」では急激な科学技術の変化によって生まれてきた問題について法律的・倫理的側面から問題提起がされています。
 本書は、一般の医学生や看護師などの医療従事者の人たちが知っておくべき「医の倫理」についての基本的事項をわかりやすく解説してます。しかし身体に関わる職種の方々にとっても「倫理」を今一度考え直す良い機会になるのではないだろうか。
(山際 政弘)

出版元:南江堂

(掲載日:2012-10-16)

タグ:倫理 
カテゴリ 医学
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専門医が治す! 腰痛
三木 英之 蒲田 和芳

 スポーツ選手や一般の人と老若男女と多くの人が腰痛に悩まされ、その症状もいろいろである。本書は一見一般の人に向けてつくられた本に見えるが、前半は腰痛のしくみや診断、治療など多くの症例について解説され、それらをイラストだけですませずにレントゲン、MRI検査、CT検査、造影による画像を用いて詳しく説明している。他に医師の診察手順やテスト方法も詳しく掲載されているので、スポーツトレーナーだけではなく医療関係者が読んでも勉強になるのではないだろうか。本書に掲載されている腰痛対策のチェックシートや腰痛が起きたときの対処法のシートは現場で利用できるものになっている。
 後半は家庭でできる腰痛対策や運動療法を一般の人が読んでもわかるように丁寧に説明をしている。立ち姿勢での注意事項や事務仕事、洗面、車の運転など普段の生活からの症例は一般の腰痛に悩まされている人だけではなく、専門家が読んでクライアントの普段の生活を創造するために、頭の中の引き出しに入れ現場で活用してもらいたい。
 注意として、本書は腰痛の予防と痛みの軽減に少しでも役に立てるように書かれたものであり、腰痛の中には手術や投薬が必要な場合もある。自分で判断をせず、必ず医師の適切な指示を仰いでくださいという著者からのメッセージを守って頂きたい。
(長谷川 大輔)

出版元:高橋書店

(掲載日:2012-10-16)

タグ:腰痛 運動療法 
カテゴリ 医学
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免疫・「自己」と「非自己」の科学
多田 富雄

「免疫」という言葉は、誰でも一度は耳にしたことがあるだろう。本書は、免疫の持つ“自己か非自己かを判断し、非自己(自分以外)を排除する”という特徴を、全体のテーマとして掲げている。
 一言で「免疫」といってもその実態は実に複雑で難解である。ついつい敬遠しがちな分野であることは確かだ。だが、本書では一般の読者でもわかりやすいよう専門用語を極力減らし、細かくテーマ分けすることで少しずつ無理なく読み進めていけるような工夫がされている。生理学の教科書に書いてあるような少々お堅い内容だけではなく、「インフルエンザ」や「アレルギー」といった比較的身近な話題や、「臓器移植」・「クローン」など非常に興味深い内容も盛り込まれており、文系人間の私でも割り合いとっつきやすい一冊であった。
(藤井 歩)

出版元:日本放送出版協会

(掲載日:2012-10-16)

タグ:免疫 
カテゴリ 医学
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肩の痛み
Rene Cailliet 萩島 英男

 まず著者の紹介からすると、「訳者のことば」に開業医であり、南カリフォルニア大学医学部リハビリテーション医学講座を担当する大学教授であり、Kaiser病院リハビリテーション部長の任にもあるという。リハビリテーション専門医として著したこの書は、アメリカでベストセラーになっただけでなく日本語版も昨年12月で12刷を数えるほど、多くの人に読まれてきた。訳者の萩島秀男氏は米国リハビリテーション専門医アカデミー正会員であり、わらび診療所(リハビリテーション、ペインクリニック)の設立者かつ所長でもある。
 巻頭の「日本語版出版によせて」によると「このシリーズはリハビリテーション医療の一面を示し、多くの人々を悩ます数多くの障害および痛みを起こす様々な状態に関し、完全治癒でなくとも、改善をもたらす過程の説明を行う目的で書かれたもの」だ。
 とくにアスレティック・リハビリテーションとして書かれたものではないが、肩とはどんなものかを説明する第1章「機能解剖」は、肩をよく使うスポーツマンにはぜひとも目を通しておいてもらいたい。また2章以下、肩に起因する痛みについて、筋骨格系、カフ断裂、癒着性嚢炎、二頭筋腱炎、および断裂、外傷性、また7、8章の肩への関連性:外傷性、神経性その他も、それぞれの悩みを持っている人には、症状の把握に役立ち、その知識は治療過程においてもプラスになることだろう。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:医歯薬出版

(掲載日:1980-10-10)

タグ:解剖学 肩 
カテゴリ 医学
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解剖学アトラス
Kahle Leonhardt Platzer 越智 淳三

 カラーで色分けされ、解剖学をこれから学んでいこうとする人にも非常にわかりやすく説明された書。本文と図が同じページに配置されているので読みやすいうえ、図の説明番号が下欄に抜き出してあり、日本語と英語(またはラテン語など)の部位名も併記してある。
 また、解剖学ばかりでなく、キネシオロジー的な説明図も入って、これからのスポーツ科学を学んでいこうとする人には、ぜひ座右の書としてほしい書である。価格もこの種の本としては求めやすい値段である。イラストも美しい。

Kahle, Leonhardt, Platzer共著、越智淳三訳
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:文光堂

(掲載日:1982-03-10)

タグ:解剖 
カテゴリ 医学
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スポーツのケガ+疲れ これだけで防げる、治せる
中嶋 寛之

 関東労災病院スポーツ整形外科部長としてつとに著名な中島寛之氏がまとめた書。長くスポーツ医療に携わってきた経験と実績をもとに、スポーツマンのために、現場ですぐにでも活かせるように書かれている。「スポーツ整形外科」が誕生したとき、どうしてこれまでなかったのかという声も聞かれたが、本書に関しても同様、どうしてこういったわかりやすく適切にまとめられた、いわば現場でのスポーツ医学書がなかったのだろうかと思わざるを得ない。どのチームにも、またスポーツを行うどの家庭にも必要な書である。
 全体は大きく次の3つに分かれている。

「スポーツのケガ あとで泣かない最新応急処置」
 RICEから始め、筋肉と骨についての最低必要な知識と、よくある9つのケガの手当てと治療、リハビリテーション、テーピングなどに関する章。

「ケガを防ぎ疲れをとるストレッチング&スポーツマッサージ」
 ストレッチングとスポーツマッサージの基本をわかりやすく説いた章。種目別プログラムもある。

「スポーツ別ケガと傷害の予防のポイント」
 各スポーツで起きやすいケガと障害についてポイントを簡潔にまとめた章。

 読者にとって嬉しいのは、各章がスポーツマンの立場で書かれていることである。特に「よくある9つのケガの手当て」の項では、症状、応急手当て、リハビリテーションと再発予防など、スポーツマンがもっとも気になるポイントが述べられている。こういった書で適切な判断と処置を学ぶことで、十分力を出すことができるのである。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:主婦の友社

(掲載日:1982-08-10)

タグ:スポーツ傷害 
カテゴリ スポーツ医学
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ポキポキ折れる子どもの骨
杉浦 保夫

 ショッキングなタイトル。この書名を見て、ウサギ跳びによる集団骨折とか、人の頭を叩いた子どもの手のほうが折れた話とかを思い起こされた方もあるだろう。
「まえがき」で筆者は語る。
「私たちのような専門の整形外科医からみていますと“ゾッ”とするような、さまざまな骨の故障が多発しており、今や、少年スポーツには危機が訪れているといえましょう。本書では、始めに現在起こっている事例を取り上げて皆さんの注意をうながし、さらに健康な子どもに育てあげるには何が必要で、何が不必要なのか、をわかりやすく説明していきます」
 そこで、「プロローグ」においては骨に関する基礎知識を述べ、第1章では、最近の子どもはすぐに骨折するといわれるが、果たして真実かどうかを論じている。著者らの研究では、客観的証拠はなく、むしろ検査の精密化と運動する機会の減少により、そういう感じを抱くのではないかということだ。
 第2章は「まちがいだらけの子どものスポーツ」とし、リトルリーグ、少年サッカーなど、スポーツ活動における誤った考えを指摘している。やはり、一番の問題は使い過ぎということになるようだ。骨肉腫と疑われた少女の足の疲労骨折などは、耐寒マラソンがもたらした例である。疲労骨折から生じる変形や運動障害についても述べられている。
 以下第3章「子どものケガと病気」、第4章「子どもを守るこれだけの常識」と続くが、いずれも親や指導者には欠かせない内容である。食事や「健康器具」に関する指摘は大人にも通じることである。
 スポーツの低年齢化が進み、才能ある子どもは小さいときから厳しくトレーニングさせれば、やがては世界的選手にという考えがある。しかし、本書でも述べられている通り「巨人の星」の方法ではいずれその子をつぶすことになろう。子どもにとってスポーツとは何なのか、そこから考えねばならない。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:講談社

(掲載日:1982-10-10)

タグ:骨 
カテゴリ 医学
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カラースケッチ解剖学
Wynn Kapit Lawrence M.Elson 嶋井 和世

 解剖学というのは人間の身体を理解するうえでの基礎となるものであるが、これを学ぶのは大変である。強い関心があればいいが、そうでなければ、やはり取っつきにくい学問といえる。
 楽しくわかりやすく学べればと思ったことのある人も多いだろうが、そんな人にお勧めしたいのがこの本。極めて平たくいえば、ぬり絵ブックである。表紙にその例が示されているが、部位とその名称を同じ色でぬっていくことで、構造、位置、形などを頭に入れ、なおかつぬり終わったあとはひと目で何が何かわかる仕組みになっている。また、日本語、英語と同じものが2カ国語で表と裏に収録されているので、英語も同時に覚えられるし、訳語を知る手引きとしても使える。さらに、この表裏一体のシート(PLATEと呼ばれている)はミシン目とファイル用のパンチ穴がついていて、利用・整理もしやすくなっている。価格も手頃だ。
 色をぬっていくという誰にとっても楽しい作業を通じて、難しい分野に取り組める画期的な書で、自分の手で色をぬることで漠然としていたところも明確になってくる。医学の専門家だけでなく、広く利用できる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:廣川書店

(掲載日:1983-09-10)

タグ:解剖学 
カテゴリ 医学
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予防接種は「効く」のか? ワクチン嫌いを考える
岩田 健太郎

「ワクチン嫌いを考える」と副題がついたこの一冊。私自身がインフルエンザワクチンを打たないとお話をしたら知人の医師に勧められたのがこの一冊でした。
 医学の世界は日進月歩という。この言葉は最先端を追っているように思えるが反面、その世界が「未完成」であることも意味をする。昨日の「常識」は将来の「常識」を保証はしない。常識は進歩に応じて変化をする。世の中の事象はそういう側面を持っている。事象だけではなく、どんなにたくさんの人情味あふれるエピソードをもつ「偉人」であっても、その人物の正しさを担保してはくれない。では、我々が持つべき心構えは何なのか。それが「健全なる猜疑心」であることをこの本の中では最初にはなされている。
 次に「ダブルバインド状態」に話が進む。ダブルバインド状態とは、「どちらに転んでもたたかれる状態」を指す。インフルエンザワクチンは任意接種のため、打つことも打たないことも、どちらを選択しても、またどちらを勧めても必ず逆の立場の人間からは批判を受ける。まさにダブルバインド状態である。この解決策で一番簡単なのは「見なかったこと」にする、である。だが、自分に都合が悪い事実であってもそれを正視して物事の両面を見なくてはいけない。煮え切らない問題はまるごと受け入れる。成熟とは「曖昧さとともに生きていく能力を身につけていくこと」であることを著者は示唆している。物事はとかく「好き」「嫌い」から始まっていろいろなことを後付けしていってしまう。それがいかにも科学的なものであるかのように見えるが、実は都合の悪いことは見ないふり。
 本の後半では、ワクチン史、各国の対応、過去の臨床データを列記してある。これを著者のいう「健全な猜疑心」で「ダブルバインド状態」であることを受け入れて見てみる。そうすることで実はワクチン以外の全てのこと、身の回りに転がる「健康」の問題、たとえばトレーニングにしても、治療にしても個人の「好き」「嫌い」の感情から多くのことが始まってしまっていることに改めて気がつかされ、「正邪」の問題として語ってしまっていること、その幼稚的な思考回路から脱却することが必要であることに気がつかされるのである。
 この本では「ワクチンを打ちましょう」と推奨をするのでなく、自分の身の回りの問題、物事を「好き嫌い」や「正邪」の問題として捉えてしまっていないかという投げかけが、「ワクチン嫌いを考える」という副題に現れている一冊である。このあたりを踏まえて、知人の医師は私に、今の持っている常識をいつでも捨てる準備をしておくこと、それには健全なる猜疑心も必要だと伝えたかったのではないだろうか。またそんなことを考えるには非常にいい一冊であったと思う。
(藤田 のぞみ)

出版元:光文社

(掲載日:2013-05-17)

タグ:ワクチン 
カテゴリ 医学
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タイ式マッサージ タイ式伝統医療の理論とテクニック
Richard Gold 医道の日本社編集部

 本書はタイの伝統医学のうち、身体的療法(ヌアッド・ボラーン)を取り上げている。
 タイ式マッサージの特徴は、手技に足・膝・肘・前腕など術者自らの体の各部位を使う、マッサージオイルなどは皮膚に塗らない、ベッドではなく、床や低い台の上で行う、時間をかけてゆっくりと施術する、身体の治療を通じて肉体・精神・魂のバランスと調和をもたらす、などが挙げられる。
 Section 1 ではタイ式マッサージの歴史や施術法に触れ、Section 2 では各部位・各体位・各手技を写真と禁忌の説明付きで詳しく解説し、治療への適用を学ぶことができる。Section 1 は割かれているページ数こそ少ないが、タイ伝統医学による患者へのアプローチ法やその思想について知ることができる。仏教の影響を受けたタイ式マッサージでは「愛に満ちた親切心」「慈悲」「人の身になって感じる喜び」「平静」の4つの神聖な心の境地を表現し、マッサージテクニックの多くは、瞑想やヨーガの実践を容易にするために開発されたという。
 Section 2 は実際の手技やストレッチについて触れているが、解剖学などの説明はほとんどないので、全くの初学者が本書のみでマッサージをマスターすることは難しいと思われる。しかし、中級者以上が副読本としての位置づけで、施術の幅を拡げるためには大いに役立つだろう。

(西澤 隆)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2013-10-25)

タグ:マッサージ タイ式マッサージ マッサージ 伝統医療 
カテゴリ スポーツ医学
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ROMナビ 増補改訂第2版
青木 主税 根本 悟子 大熊 敦子

 自身にいつも言い聞かせていることの1つに、トレーニング指導員などという職業は、乱暴に言ってしまえば「バーベルの担ぎ方を教えるだけの仕事」だということがある。医師のように直接病気やケガを治療することもできなければ、理学療法士のようにリハビリを通じてその人の命や生活により密接にコミットすることもできない。
 むしろ、そうした心身を“治す”人たちの世話になる機会を極力減らせるよう、強い身体を“つくる”サポートをさせてもらうのが、我々トレーナーやトレーニングコーチと呼ばれる専門職であるから、ある意味彼らとは対極の存在であるとも言えるだろう。
 が、だからこそ我々はそうした人たちともできるだけ「通訳なし」でやり取りせねばならない。たとえば、自分の担当するアスリートの膝を診てもらった理学療法士から「腹臥位での屈曲を測ったら、軟部組織性のエンドフィールによる可動域制限は少しありましたが、まあ問題ないでしょう」と報告を受けた際に、可動域測定の様子やエンドフィールといった単語を知っているかいないかで大きな差があることは言うまでもない。
 トレーニングコーチはメディカルスタッフと同じ仕事はできないし、するべきでもない。だが、同じ言葉で同じ目標に向かう必要があるのだ。
 ご存知の方も多いだろうが、coachという語の語源は「(目標に導く)馬車」という意味である。装いも新たになった『ROMナビ』は、医療従事者のみならずスポーツの現場に携わる多くのコーチたちにとって、ますます有用な馬車となってくれるだろう。
(伊藤 謙治)

出版元:ラウンドフラット

(掲載日:2013-11-18)

タグ:測定 リハビリテーション 関節可動域 
カテゴリ スポーツ医学
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スポーツ内科アカデメイア スポーツを科学的に実践するために
賀来 正俊

“スポーツ疾患”と聞けば、まず最初に思いつくのが整形外科疾患ではないだろうか。しかし、これらは受傷機転や部位、程度など比較的“外”から見て特定しやすく、早期治療を受けやすい。
 本当に気を付けなければならないのは、実は監督やコーチ、家族、そして自身さえも気がつかないうちに潜在的に進行していく内科疾患のほうである。
 皮肉なことに、スポーツ現場において内科疾患は少なくなく、整形外科疾患よりも重篤な状態に陥りやすいといっても過言ではない。時には選手生命のみならず、本当の命までも落とすことになりかねないのだ。
 本書は、“より健康に、より長いスポーツ生命を維持し、生涯においてスポーツ・運動を愛好してもらいたい”という著者の思いをもとに、さまざまなスポーツ内科疾患の実例や、一見とっつきにくい内臓疾患なども、スポーツ現場で起こりやすい問題を絡めてわかりやすく書かれている。文章も硬すぎず、後半に著者の体験談なども盛り込まれ、非常に楽しく読める一冊である。
(藤井 歩)

出版元:南江堂

(掲載日:2014-03-26)

タグ:内科学 
カテゴリ スポーツ医学
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がんを告知されたら読む本 専門医が、がん患者にこれだけは言っておきたい“がん”の話
谷川 啓司

 がんを患っていない私が本書を読んでも、本当にがんを告知されて本書を手に取る方とは同じ感情では読めていないだろうと思う。
 私は鍼灸師として勤め、がん患者の心身のケアを行っている。だからこそ本書が訴えるがんの心構えも理解できる。それだけでなく、私がまだ小学生のとき、家族ががんを宣告され、その闘病生活を目の当たりにした。そして数年後には死別を経験している。だからこそ、がんを宣告された人の家族の気持ちも分かる。
 だがしかし、まだ分からないのはがん患者本人の気持ちだ。何人ものがん患者を見てきており、気持ちも分かってあげたい。もちろん共感の気持ちを持って接しているが、私が理解したはずの患者の気持ちと、患者本人の気持ちには方向性の違いはないにしても、そこには雲泥の差があるように感じる。むしろ私が出会っているがん患者達は、すでにがんに対する心構えができている方がほとんどである。だからコミュニケーションも取りやすいのだ。
 この著者のように、がんに詳しい医療従事者が、がん宣告を受けたら、すぐにでもがんとの向き合い方が分かるかも知れない。だが、全く知識のない一般の方ががん宣告を受けたときには冷静に本書も読めず、苦しむ期間が長いのではないだろうか。しかし、本書から言わせたら、その苦しんでいる期間が免疫を低下させ、がんを進行させる一助になってしまうと言うことだ。
 私の家族の状況を見て、私もがんになる確率は低くない。将来の不安もある。けれども、がんの告知をされていない私は本書を冷静な状態で読むことができた。本書のタイトルには告知されたら読むとあるが、がん宣告を受ける前に本書を読むのが最善だ。もし興味がない内容でも簡単に書かれた本書は読みやすい。そして、日本人の一番の死因であるがんについて早々に興味を持ってもらいたい。つまり早いうちに多勢の方に本書を読んで頂きたい。事前に読んでおく事でがんがそこまで苦しいものではないと理解できる。そして、がん治療にはその理解が不可欠と知らされる。
 同時に、本書を読んだことで伝えることの重要性も理解した。トレーナーとして幅広い世代に指導することがあるので、そういった場面で健康について、ケガについて、病気について
(橋本 紘希)

出版元:プレジデント社

(掲載日:2015-11-09)

タグ:ガン 
カテゴリ 医学
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異所性脂肪 メタボリックシンドロームの新常識
小川 佳宏

 この書籍のタイトルでもある異所性脂肪とは内蔵脂肪、皮下脂肪といった脂肪組織とは別に、本来脂肪の蓄積をしない部位に蓄積する脂肪のことである。とくに肝臓、筋肉、膵臓などに蓄積し、臓器障害だけではなく血糖や血圧に関わることも明らかになってきた。
 本書では、メタボリックシンドロームや糖尿病、循環器疾患との関連について述べており、各科の先生が新しい知見をまとめている。異所性脂肪という概念を知る入り口としてお勧めの一冊である。

(安澤 佳樹)

出版元:日本医事新報社

(掲載日:2016-02-02)

タグ:メタボリックシンドローム 脂肪 
カテゴリ 医学
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ジェフ・マリーのオーストラリアン徒手療法 腰痛治療編DVD
ジェフ・マリー

 オーストラリアのセラピストであるジェフ・マリー氏が行う治療のDVDである。
 160分ということもあり、内容はシンプルなものである。治療体系にまだ不安がある1、2年目のセラピスト向けである。また、最近はとくに言われているが、このDVDでも評価あっての治療を主張している。患者をすぐさま横にして慰安的手技のみに走りがちなセラピストにはぜひ、参考に見て頂きたい。
 治療技術、腰痛患者に対する評価法、ケーススタディーという内容になっていて、流れがうまく頭に入りやすい伝え方であった。冒頭でも説明されているが、ジェフ・マリー氏が学んだテクニックを彼の使いやすい形でアレンジをしているようである。だからこそ、現場で即実践が可能である。時折、チェコのリハビリテーションの父と言われる医師のヤンダ氏の名前をあげテクニックを説明しているので、その方のアプローチも合わせて学ぶと、さらに応用が効かせられると感じた。
 途中、手技の中にドライニードリングが入る。日本では鍼灸師でない方は、できない手技になるので注意して頂きたい。その他には筋膜リリース、筋肉リリース、キネシオテーピング、スラッキング療法、フリクションマッサージというテクニックを紹介している。スラッキング療法についてはリンパの排出と血流促進させる手技でキネシオテープと併用して行うことが興味深かった。
 個人的には、英語で進められていく内容に日本語字幕が入るので、解剖学的な英語のリスニング練習になると思いながら見ることができた。技術、知識の礎ができている方は、英語で聞き取るというチャレンジをしてみてはどうだろうか。

(橋本 紘希)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2016-03-28)

タグ:徒手療法 
カテゴリ スポーツ医学
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動作でわかる筋肉の基本としくみ
山口 典孝 左 明 石井 直方

 筋学の基礎にはじまり、各骨格筋の解剖学的位置と働き、さらにどんなトレーニングやストレッチが効くかが、CGモデルを使って示されている。上肢帯・肩関節、足関節・足指といった部位ごとに章立てされていて、各筋が見開き1ページにまとめられているので見たい筋にすぐたどりつける。
 さらに付録として筋の起始・停止・作用・支配神経・生活動作の一覧もついており、重要点は赤シートで隠して覚えられる赤字表記となっている。
 実際に身体を動かして仕組みを確認することも容易で、トレーニングやリハビリテーションの現場を志す人に最適な一冊といえる。

(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:マイナビ

(掲載日:2012-05-10)

タグ:解剖学 機能解剖学 筋 
カテゴリ スポーツ医学
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コ-チとプレーヤーのためのサッカー医学テキスト
財団法人日本サッカー協会スポーツ医学委員会

 国際サッカー連盟(FIFA)スポーツ医学委員会が力を入れて取り組んでいるアンチドーピングなどのトピックを中心に、サッカー競技に関わる指導者、選手自身が知っておくべき内容を網羅している。とくに外傷・傷害については多くのページを割き、症例と対応を豊富に紹介。
 また、FIFAの提唱する外傷予防のためのウォームアッププログラム「11+(イレブンプラス)」をDVDを用いて解説するほかにも、Jリーグチームに義務づけられている健康管理記録「サッカーヘルスメイト」や大会医事運営についても触れており、地域・レベルにかかわらずサッカー現場の安全性と質を底上げしようという姿勢がうかがえる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:金原出版

(掲載日:2012-06-10)

タグ:サッカー  
カテゴリ スポーツ医学
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鍼療法図鑑
ハンス-ウルリッヒ・ヘッカー アンゲリカ・シュテフェリング エルマー・T・ポイカー ヨルグ・ケストナー カイ・リープヘン 兵頭 明 東出 顕子

 原題は『Color Atlas of Acupuncture』で、ドイツで出版された東洋医学のポケットアトラスである。
 内容は3つに分かれ、取穴法では取穴部位、刺入の深さ、適応症、中国伝統医学における主治という項目があり、カラーイラストや写真でも解説されている。臨床上で注意すべき点や、文献に関する記述もある。耳穴はノジェ式と中国式の2つが紹介されている。トリガーポイントについては、定義から入り、どのように治療を行うのかについてまとめている。その後、個別の筋肉の説明、トリガーポイントや痛みの投射領域について解説される。
 鍼治療の組み立てのヒントにもなる書籍である。盛り込まれている内容の割に、コンパクトにまとめてあり、持ち運びにも適している。

(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:ガイアブックス

(掲載日:2012-04-10)

タグ:鍼 
カテゴリ 東洋医学
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積極的保存療法 スポーツ障害の評価と治療
村上 成道 児玉 雄二 青木 啓成

 スポーツ選手を治療する場合、早期復帰を望む現場との板ばさみになりがち。そこでただ安静でなく動かせる部位は動かす「積極的な保存療法」で対処すべく、著者らは臨床的経験をまとめた。
 まずは問診のコツやチェックポイント、そして部位ごとに障害を起こしやすい身体のくせやゆがみの改善エクササイズが紹介されている。さらに実戦編ではそれらをどう使うか具体的な流れが記されている。
 すぐに活用でき、手元に置いておきたい1冊だ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:文光堂

(掲載日:2012-12-10)

タグ:保存療法 評価 
カテゴリ スポーツ医学
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イラストでわかる 寝たきりにさせないPNF介助術 家庭でできるリハビリテーション
市川 繁之

 リハビリやスポーツの現場でひろく取り入れられているPNF。それを、家庭で家族に対して行えるようわかりやすくまとめた。イラストによって患者、介助者両方の姿勢が明示されているだけでなく、声掛けの例も載っており実施の際の不安軽減に役立ちそうだ。
 毎日関われるわけではない専門家が、患者とその家族とどう協力するかというヒントも散りばめられている。


(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2016-02-10)

タグ:リハビリテーション PNF 
カテゴリ スポーツ医学
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運動器疾患ワークブック
目崎 登 小林 直行

 ワークブックの名の通り、各外傷・疾患の特徴や症状、治療法などを明解な箇条書きにしたテキスト部分と、穴埋めのワーク部分からなる。重要な用語は赤字で書かれていて、知識として覚えておくべき内容を効率よく学べる仕組みとなっている。各章の最後には、四択の演習問題で締めくくられており、テキストおよびワークでの知識を再確認して次に進めるような構成となっている。単に覚える、暗記するのでなく、理解の手助けとなるように、と考えられている。
 また、骨折・脱臼・軟部組織損傷の3部に分け、身体の部位ごとに章立てされているので、目次を索引のように使って治療法などの確認を行うこともできる。スポーツ現場や医療現場での活躍を目指す学生はもちろん、現場の友としても頼もしい書と言える。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:医歯薬出版

(掲載日:2013-02-10)

タグ:運動器 
カテゴリ スポーツ医学
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M-Test 経絡と動きでつかむ症候へのアプローチ
向野 義人 松本 美由季 山下 なぎさ

 M-testとは、これまで「経絡テスト」と呼ばれていた東洋医学の考え方をベースとし、身体の動きに対してさまざまなテストを行い、動作の異常を評価し、治療に活用するものである。侵襲なく評価できる方法であり、今後の活用が期待されている。本書では、広く臨床現場において、診断・治療の手段の1つとしてM-Test(経路テスト)を取り入れてもらえるようにというコンセプトが伺える。
 東洋医学に触れるのは初めてという人向けの項目から、知識を踏まえての実践手順はもちろん、すでに活用している人にとっても興味を惹かれるだろうここ最近のトピックまで網羅されている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:医学書院

(掲載日:2013-02-10)

タグ:Mテスト 経絡テスト 
カテゴリ 東洋医学
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ランニング障害のリハビリテーションとリコンディショニング リスクマネジメントに基づいたアプローチ
増田 雄一

 スポーツにおいて欠かせないランニング動作のバイオメカニクス、下肢を中心とした動作に関わる部位の構造などの基本情報がコンパクトにまとめられている。それを踏まえて障害ごとに列挙された発生メカニズムと診断、治療方法の流れは即現場で活用できるものだ。
 また、リコンディショニングについても具体的に言及され、さらには予防についてもページが割かれており、メディカルスタッフに求められる知識が文字通り1冊に詰め込まれていると言える。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:文光堂

(掲載日:2013-06-10)

タグ:リハビリテーション ランニング障害 
カテゴリ スポーツ医学
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画像診断 病気を目で見る
舘野 之男

 画像診断はどのような原理で身体を診ることができるのか。使い分けは、そして、どういった経緯で開発されたのか。それらを研究者の立場から紹介したのが本書である。
 私はトレーナーという立場から、画像診断をしてきたクライアントに出会うことがある。だからこそ、本書を読めば、画像診断について理解でき、クライアントへのアドバイスとして活用できそうだと思い、興味津々に読み始めた。しかし、この本を読み終えた後の私の感想は「難しかった」、この一言に尽きてしまう。画像診断の原理についても詳しく書いてはあるのだが、知識の足りない私にはそれらを理解するに至らなかった。
 鍼灸の学校に通っていた私は、臨床医学の授業もあり、本書に出てくる単語は見たことがあったが、理解が足りていない。そんな私でも、数多くある画像診断が、それぞれの開発者たちの切磋琢磨、時には連携して開発、改良してきたことを知ることはできた。
 読み進めている途中で、医学部に行った方々は、この本をどこまで理解するのだろうか、ドクターは画像診断の成り立ちを純粋に楽しんで読むのだろうか、そんな疑問を抱く自分がいた。それはトレーナーを目指している学生時代、ドクターとコミュニケーションが取れるようになれと言われることが何度かあったという理由からだ。
 研究を現場に落とし込む役割もするトレーナー。多くの人とコミュニケーションを取れるように、専門と一般の橋渡しができるように、幅広い知識は身に付けておきたい。私にとって本書の難しさが、また更に学びを深めようというモチベーションになった。今の私はドクターとの共通言語を身に付けているだろうか、そう考えさせられた。
 画像診断に関わることがある人は読んでみてはどうだろうか。その診断技術について何を理解して、何を理解していないのか、今の自分を推し量る一冊になるだろう。
(橋本 紘希)

出版元:中央公論新社

(掲載日:2016-05-18)

タグ:画像診断 
カテゴリ 医学
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コンカッション
Jeanne Marie Laskas 田口 俊樹

 コンカッション。日本語で脳震盪を意味する。
 脳震盪と言えば一昨年、フィギュアスケートの羽生結弦選手が大会前の直前練習で中国人選手と衝突。その時に脳震盪を起こしていた可能性があり、直後の大会に出場したことの是非について議論を呼んだことは記憶に新しい。
 この本はノンフィクションである。主人公であるベネット・オマル氏へのインタビューをもとに彼の視点から描かれている。物語はナイジェリア移民で監察医であるオマル氏が、偶然にもホームレス姿で遺体となって発見された元NFLのスター選手、マイク・ウェブスターを司法解剖することに端を発する。直接の死因は心臓発作であるが、彼の晩年を聞くに及び、ふと彼の脳組織を調べてみることを思い立つ。そうしてみてみたところ、認知症でしか見られない‘黒いシミ’を発見する。引退後、なぜ彼は記憶障害に苦しんだのか。なぜ奇行に走り人格が変わってしまったのか。このせいで彼はすべての財産を失い家庭は崩壊、ホームレスになり、最後は遺体となって発見された。オマル氏はこれを激しいタックルによって起こる脳震盪が原因だとして論文を学術誌に発表するが、これを認めないNFLは論文の撤回を要求するなどオマル氏の排除を画策する、…という風にストーリーが展開される。
 かくもスポーツの商業主義ここに極まれり、という感がする。アメリカンフットボールは激しいタックルプレーが一つの売りになっている側面がある。NFLがオマル氏の主張を受け入れるということは、プレーに規制がかかってファンが減少することや、ウェブスターと同じような健康被害を訴える選手たちから集団訴訟を起こされかねないリスクをはらむ。NFLのような全米随一の巨大組織ですら利益のためなら正義に反する過ちを犯すのである。
 来月、これを映画化したものが日本で公開される。主演はあのウィル・スミスである。ちょうどいい機会なので、この本と映画を見比べてみることをお勧めしたい。原作とどこが違うのか。まず実在のベネット・オマル氏はウィル・スミスほど二枚目ではない。それに非常に上昇志向が強く、性格的にひと癖ある人間である。しかし、ウイル・スミス演じるオマルと同じく、オマル氏本人も正義感と強い信念の持ち主である。
 それから大事な点がもう一つ。原作本も映画も主人公はオマル氏であるが、現実では彼は蚊帳の外に追い出されてしまった。告発者であるにもかかわらずにだ。これはNFLの‘オマル外し’がある程度功を奏したのかもしれない。また功名心欲しさに随分と横やりが入った。そして米国社会の根底に黒人に対する根強い差別感情があるということが伺える。この本にも書いているが、もしオマル氏が白人だったら、今頃違った人生を歩んでいるかも知れない。結局NFLは糾弾されたが、オマル氏自身の待遇については、おそらく本人は納得していないだろう。
 さて、映画はどんな感じに仕上がっているだろうか。スクリーンの前に座るとしよう。
( 水浜 雅浩)

出版元:小学館

(掲載日:2016-09-17)

タグ:脳震盪 アメリカンフットボール 
カテゴリ スポーツ医学
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コンカッション
Jeanne Marie Laskas 田口 俊樹

言葉すら知らなかった
 頭を強くぶつければ危険だということなど誰もが知っていることではないか。しかし弱小高校ラグビー部員だった頃の私は、頭をぶつけるなどラグビーでは当たり前のことだと考えていた。脳振盪という言葉すら知らなかった。脳を激しく揺さぶるのに、頭をぶつけることが絶対的な条件ではないことも認識がなかった。友人が死にかけるまでは。
 試合で頭をぶつけた彼は、頭痛に悩みながらも練習を続けていた。1週間以上経った早朝に彼は意識不明に陥り痙攣を起こし、緊急開頭手術を受け生死の境をさまよった。幸い後遺症もなく回復したが、そのことは私がトレーナーを目指す原体験となった。だがその危険性を知った後も私はラグビーをやめようとは考えなかった。そして今までに自身も数回意識を失うような重度の脳振盪を経験した。大学卒業後の専門学校時代、国家試験を3カ月ほど先に控えた時期、クラブチームの試合で重度の脳振盪を起こした。試合会場で自分のカバンや車が認識できなかった。そしてその後しばらく本が読めなくなった。書かれているものが何かの記号としか思えず、意味が全く読み取れなくなった。危険を身をもって学んだ。ラグビーはやめなかった。頭を強くぶつければ、いや脳に強い衝撃が加われば危険だということなど誰もが知っていることではないか。そのリスクを負うか負わないかは自分の判断だ。

長いエピローグ
 本書は、年間80億ドル規模を動かす組織でありながら、アメリカンフットボールというコリジョンスポーツで脳に強い衝撃が加われば危険だということを認めず、選手たちに対して負うべき責任を真摯に受け止めてこなかったNFL(NationalFootballLeague)にまつわるノンフィクション小説である。
 日本未公開とはいえ映画化された作品である。だからといって、ここに描かれている全てのことが全ての側面から真実だなどとは思わない。ただ、NFL側が推定10億ドル(約1090億円)を支払うという和解にまで至った集団訴訟の引き金になったストーリーはドラマチックである。主人公は、禁断の箱を開けてしまったナイジェリア移民の黒人監察医、ベネット・オマル氏である。
 冒頭部分では、オマル氏の家族やナイジェリアの内戦など、彼がアメリカにたどり着くまでの生い立ちが描かれている。メインテーマに至るまでのこの長いプロローグは、その必要性に疑問を持ちながら読み進めることになるだろう。
 しかし、アメリカの価値観の中で育ってこなかった異文化の黒人でなければ、アメリカンフットボールという競技はもちろん、それがアメリカの人々にとってどんな意味を持つのか全く知らないナイジェリア移民でなければ、彼が発見したタブーを確固たる決意を持って白日のもとにさらすことはなかったのかもしれない。そしてこのことで、後に彼が物語の中心から「隅っこ」に追いやられることを考えると、父の死にまつわる後日譚であるエピローグとともに理解しておかなければならないように感じる。

知っていたはず
 物語の核心は、元NFLピッツバーグ・スティーラーズのスーパースター、「アイアン・マイク」ことマイク・ウェブスターが2002年の9月に心臓発作で亡くなり、オマル氏が検死することになったところから始まる。
 彼が死ぬ前にとっていた異常行動を聞いて、オマル氏は脳を検査しようと思いつく。かくして50歳という若さで亡くなったウェブスターの脳には、アルツハイマー患者に見られるような神経原線維変化、タウ蛋白の蓄積が見つかった。
 脳に強い衝撃が加われば危険だということなど誰もが知っていることではないか。脳振盪は、テキストに書かれているような一過性の脳機能障害ではないのだ。NFLを引退した選手の中に「正気を失っていく男たち。妻をぶん殴り、自らの命を絶つ男たち」がいることと頭を何度も何度も強くぶつけてきたことと、結びついていなかったわけがない。
 私がアメリカに留学していたのは1995年から99年にかけてだが、自らの経験から脳振盪についてはかなり調べ込んだ。事実、段階的復帰のガイドラインやセカンドインパクトシンドロームのことなど、その頃すでにたくさんの文献を見つけることができた。そう、「米国神経学会(AAN)は脳震盪を起こしたスポーツ選手が競技に戻る際のガイドラインまで作成していた」のだ。
 しかし、脳外科や神経病理学の門外漢であり、しかも後に判明する経歴詐称をしていた医師をトップにしたNFL軽度外傷性脳損傷(MTBI)調査委員会は不都合な論文の撤回を図るなど、「ほんとに選手たちはこれで大丈夫なのか?」という疑問を「調査結果に不備がある」と打ち消す役割を果たしていたのだ。「複数回脳震盪を起こした選手は臨床的鬱病にかかるリスクが三倍になる」「繰り返し脳震盪を起こしたNFL選手は、軽度認知症(アルツハイマー病の前段階)になるリスクが五倍になる」「引退したNFL選手がアルツハイマー病を患う確率は、通常の男性に比べて三七パーセントも高い」といった調査報告を否定し続けていたのだ。
 科学をカネで買おうとする「茶番」だとは誰も思わなかったのか。「アメリカンフットボールのプロ選手は、日常的かつ頻繁に繰り返し脳を強打されているわけではない」などという発表に、えらいセンセイ方がそうおっしゃるなら間違いないと皆思っていたのか。特別番組でフットボールが消耗性脳障害を引き起こす可能性について、ただ「ノー」「ノー」「ノー」と答え続けたMTBIのドクターに、一体いくらもらってるんだと思わなかったのか。いや、脳に強い衝撃が加われば危険だということなど誰もが知っていたはずだ。ただ、それこそがアメリカンフットボールという競技の醍醐味だったというだけだ。
 オマル氏は、若くして不幸な死を遂げたNFLの元選手たちに見られた脳の異常を慢性外傷性脳損傷(CTE、chronictraumaticencephalopathy)と命名し、「マイク・ウェブスターは疾患の脳組織分布を通して、私たちに語りかけていた」ことを信じ、この障害に苦しんでいる人を助けたいと活動を続ける。しかし、オマル氏の意図をよそに、別のさまざまな奔流がさまざまな場所から巻き起こっては流れ込み、大きなうねりとなって6000人の集団訴訟となる。「80億ドル規模の組織でありながら、選手たちに対して負うべき責任を真摯に受け止めてこなかった」NFLは、「上限のない和解案」として、今後65年の間に約10億ドルの賠償金を支払うことで合意した。ただし、これに合意しない家族の訴訟はまだ続いている。見えなくさせるものCTEを患った引退選手、そして彼らの家族をも巻き込んだ数々の悲劇には本当に心が痛む。いくら激しいぶつかり合いが競技の本質だと言っても、選手の安全は出来うる限り守られなければならない。当然だ。しかし、頭をぶつけ、脳を揺らし続けて、選手たち自身は本当に問題ないと思っていたのだろうか。「アンフェタミンもステロイドも多種多様なサプリメントも、効き目があるといわれるものは何でも試した」というアイアン・マイクを始め、引退後に異常行動に至った選手たちは、それら全てが起こしうるリスクを、本当に疑っていなかったのだろうか。
 営利心や功名心が、それを見ようとさせなかったのではないのか。巨万の富を得ようとする欲が、誰もがうらやむ存在になりたいという欲が、自分の地位を守りたいという欲が、この競技に生きたいと願う欲が、脳に強い衝撃が加われば危険だと誰もが知っていることにも自ら蓋をしていたのではないのか。NFLという組織がそうしていたように。「心が知らないことは目にも見えない」のだ。危険なスポーツを続ける自分自身にも責任はあるはずなのに。
 ボクサー認知症のような脳挫傷の痕跡も萎縮も見られなかったウェブスターの脳を薄い切片に切り出し、染色してプレパラート処理し、さらなる調査を決意したオマル氏の判断やその後の行動は、欲と相談したものではなかったように感じる。父の教えに従い、彼は「人々の生活をよりよくするために」「自分の才能と公正さを使わなきゃいけない」という信念をもとに行動したのだ。「知っているなら、進み出て述べよ」と。
 彼に功名心や豊かになりたいという願いがなかったわけではないだろう。しかしそれは、化け物のように欲深い世界に生きる輩に比べればごくささやかなものだったろう。彼は自分の信念に基づき、自分が自分であり続けるために、やるべきことをしようとしただけだ。生きるために持つべき信念があるなら、私はオマル氏のようでありたい。
(山根 太治)

出版元:小学館

(掲載日:2016-07-10)

タグ:脳震盪 アメリカンフットボール 
カテゴリ スポーツ医学
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いちばんやさしい 痛みの治療がわかる本
伊藤 和憲

 人はどんな痛みでも「痛い」という同じ表現をすることしかできない。「痛み」というものに対して徹底してフォーカスし、分類およびその対処について細かに記している本書。痛みの原因を特定する方法論はもちろんだが、それ以前の段階である、「感覚的な痛み」か「情動的な痛み」なのか、どのような手順で痛みを紐解いていけばいいのか、他ではあまり語られることのない判別方法も随所にちりばめられている。
 メインの痛みの特定方法に関しても、疾患名と問診内容、検査方法などが表にまとめられており、これ一冊あれば治療の入り口においての不安がなくなるといっても過言ではないだろう。
 基本的には治療家向けの内容が主になるが、生活習慣の見直しをはじめとした患者のセルフケアに対しても言及されており、治療家だけでなく全ての方に手に取っていただきたい一冊だ。

(島原 隼人)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2017-04-01)

タグ:痛み 治療 
カテゴリ 医学
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ほんとうに危ないスポーツ脳振盪
谷 諭

脳神経外科医の著者が、脳震盪の危険性、症状の特徴、対応方法、予防として事前にやっておくべきことを具体的に、わかりやすく解説する。頭部のケガの中でも、脳振盪は出血などと違い見た目では症状がわかりにくかったり、受傷した本人が「大丈夫」と言ったりする。それに惑わされず見極めねばならない。一回の受傷はもちろん、たとえ軽症でも繰り返すことによって死の危険があるからだ。ポイントを10カ条にまとめており、焦りがちな状況でも確認しやすい。トップスポーツの現場はもちろん体育やレジャーなど日常でも出くわすことのある脳振盪。正しい知識を知っておくに越したことはない。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:大修館書店

(掲載日:2017-03-10)

タグ:脳振盪 
カテゴリ スポーツ医学
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徒手筋力検査 ビジュアルガイド 臨床の質を高める技術と機能評価
Karin Wieben Bernd Falkenberg 斉藤 明義

 私ごとで恐縮ですが、去年父親が脳卒中になり入院していました。幸いにも大きな後遺症もなく、左半身にわずかな片麻痺ですみました。その病院ではリハビリの環境がしっかりしていて理学療法士や作業療法士の皆さんが毎日懸命に機能回復に取り組んでくださいました。私も毎日のように病院に参りましたが、父親の評価を事細かに説明してくださいました。「三角筋の前部が同年齢の何%で、中部が何%です」とかなり具体的な数値評価を出しておられました。おかげで日に日に回復し、ひと月ほどで退院するときも、どの筋肉がどれくらい数値的に弱いかを説明したうえで、退院後のリハビリの方法まで教わりました。

 こういった現場では、かなりきめの細かいところまできちんとした評価がなされていることを初めて知りました。検査により正しい評価がなされたうえで初めて、その課題に対するリハビリがあるということを今更ながらに思い知らされました。そういった経験をしたあとに本書を読めば、筋力検査がきちんとできてこそ、適切なリハビリがあることが理解できました。

 内容的には基礎知識から始まるのですが、現場でその知識を活かすための関連づけのある解説になっている点、構成に工夫が感じられます。身体全体の評価から次いで部位別の細かい検査という流れはそのまま臨床での手順として用いることができるでしょう。さらに臨床で起こる具体的な症状についても言及があり、あくまでも「現場で使える」というこだわりを感じました。最後にはテスト問題まで用意されていますので、学生さんが勉強するにはうってつけの一冊となっています。

(辻田 浩志)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2019-09-17)

タグ:筋力検査  
カテゴリ 医学
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毎日5分! 親子スキンタッチ健康法
大上 勝行

 子育てのアイデアの1つとして「スキンタッチ」をご存じだろうか? 私は鍼灸師として治療法の情報を得ている際に、技術名として見かける程度であった。
 世のお母さん、お父さんは育児についての情報を集める際に、スキンタッチを見聞きする機会はあるのだろうか。もし、ないのであれば、本書はスキンタッチが子どもの健康の一助に、親子のコミュニケーションの1つとして役立つと知ることができる参考書となる。
 スキンタッチは、江戸時代からある小児はりという技術をアレンジしたもので、もともと鍼を刺さずに刺激を加える技術の小児はりを、さらに簡略化した治療法だ。自宅にあるスプーン、歯ブラシ、ヘアドライヤーを使用して、赤ちゃんから10歳までの健康管理をすることができる。
 詳しいやり方は本書にて学んでいただきたいが、赤ちゃん特有の寝つきの悪さ、夜泣き、成長とともに現れるおねしょ、おもらし、風邪をひきやすい子など、子どもに多い35症状に対するスキンタッチの実践方法を知ることができる。35のやり方を全て覚えることは困難であるが、基本の型は多くなく、自身のお子さんが該当しそうな症状のページを開けば、見開きのイラストを見て即実践できる内容である。
 この親子スキンタッチをすれば、全ての症状がすぐ解消というわけではないが、定期的にお子さんの身体に触れることで、日々変化する子どもの体調や成長を感じとるコミュニケーションにもなり得る。
 育児に終わりは見えないが、子どもが健やかに育ってくれることは親の願いであり、健康的だからこそ、親御さんが一息つける時間もあるのではないかと考える。
 全ての子どものいる家庭に一冊、本書をお勧めしたい。



(橋本 紘希)

出版元:亜紀書房

(掲載日:2021-06-14)

タグ:小児はり コンディショニング 
カテゴリ 東洋医学
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スポーツ医科学キーワード<臨床スポーツ医学>
臨床スポーツ医学編集委員会

同社によりすでに出版されている『スポーツ医学基本用語ゼミナール』から、さらにアップデートな情報に対応できるよう編まれたキーワード集。お馴染みの顔ぶれとともに、若手を思い切って起用しており、執筆者は270名に上る。学際的であるスポーツ医科学に関わる人への共通用語を取りまとめた。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:文光堂

(掲載日:2000-03-10)

タグ:スポーツ医学 
カテゴリ スポーツ医学
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最新徒手医学 痛みの診察法
Jiří Dvořák Václav Dvořák 江藤 文夫 原田 孝 八城 圀衛

“痛み”という症候を正しく診断して治療することは、神経学や進歩した科学をもっても困難な場合が少なくない。言わば痛みという「個人的な体験」に対し、手術療法や薬物療法が行われてきたが、それとは異なる様式として関心が高まっているのが徒手医学だ。この先端を行くドイツ、スイスの教育から解説する。




(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元: 新興医学出版社

(掲載日:2000-05-10)

タグ:痛み  
カテゴリ スポーツ医学
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スポーツ医学II 健康と運動
池上 晴夫

「生命を支える能力を維持・強化していこう」。これを著者は健康への第三の道と説く。さらにこの道を支えるのは、運動のみならず、栄養、環境、ストレスあるいは近代化に対する個々のスタンスであり、そのアプローチの工夫が必要とも。そうした観点をもとに、第2章から専門的な内容に入っていく。




(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:朝倉書店

(掲載日:2000-06-10)

タグ:スポーツ医学  
カテゴリ スポーツ医学
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スポーツ指導者のためのスポーツ医学
小出 清一

「スポーツ指導者のための」というコンセプトに則り、スポーツ医学に関する基礎を網羅すると同時に、非常にわかりやすい形で提供している。スポーツを実践させるうえで最低限知っておくべき内科的知識、使いすぎ症候群の予防と対処など、アスリートに限らず、一般のスポーツ愛好家にも活かされるべき知識体系。

(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:南江堂

(掲載日:2000-12-10)

タグ:スポーツ医学 
カテゴリ スポーツ医学
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スポーツ外傷学III 上肢
黒澤 尚 星川 吉光 高尾 良英 坂西 英夫 川野 哲英

治療のゴールをスポーツ復帰に置き、日頃からスポーツ外傷に関わる医師、理学療法士、トレーナー等に直接的、具体的な診療指針を提供する「スポーツ外傷学全4巻」のうちの一冊。この本では、上肢の外傷におけるテーピング、運動処方、再発防止までを見やすい図とともに懇切丁寧に解説している。



(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:医歯薬出版

(掲載日:2001-02-10)

タグ:スポーツ医学 
カテゴリ スポーツ医学
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新・スポーツ医学 改訂新版
メディカル・フィットネス協会 藤本 繁夫 大久保 衞

 2002年に「やさしいスチューデントトレーナーシリーズ」全9巻が、2013年に9巻中4巻が新シリーズとして刊行された。そのうちの「新・スポーツ医学」が2020年に改訂された。20年弱の間に、スポーツ医科学が発展し、社会におけるスポーツのあり方も変わった。改訂新版では、パラスポーツとコンディショニングの章が設けられている。スポーツ選手に起こりやすい外傷・障害や内科的障害から、リハビリテーション、スポーツと生活習慣病、遠征時のチェック点、救急処置まで、時代が変わっても変わらず知っておくべき内容を網羅している。

(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:嵯峨野書院

(掲載日:2021-08-10)

タグ:スポーツ医学 
カテゴリ スポーツ医学
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スポーツ医学を志す君たちへ
武藤 芳照

 武藤氏の著書100冊目は、スポーツ医学に関わる、もしくは興味を持つ若手スタッフや学生へ向けたものとなった。武藤氏の45年にわたるあゆみを交えつつ、スポーツ医学がいかに面白く、また必要であるかを語っている。予防医学の重要性やコンプライアンス、学校スポーツや高齢者とスポーツについてはもちろん、舞台芸術や武道の医学にも頁を割いている。

(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:南江堂

(掲載日:2021-10-10)

タグ:予防 舞台 武道 
カテゴリ スポーツ医学
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現場の疑問にきちんと答える 子どものスポーツ医学入門
ライフサポート協会 大島 扶美

いまどきの子ども、いまどきの親
 最近の子どもの体格には目を見張るものがある。近所を歩いていても大人顔負けの体格を持つ子どもに出会うことが多い。実感として子どもの体格がよくなったと感じる。そんなときは「いまどきの子はみんな大きいね」などと言ってみたりする。しかし、こと基礎体力の話になると、「全くいまどきの子は体力がなくてダメね」とか「昔よりからだを動かさなくなったからじゃないか」と言っている人が多い。
 器は大きくなったが、中身が整わない。すでに世間的に定説となりつつあるこの問題は、発育・発達期のお子さんのいるご家庭にとって重大な意味を持つ。なぜなら、発育・発達期の心身にどんな刺激を与えるかは、その子の将来にとっていろいろな意味で重要な鍵になることを、いまどきの親はしっかり認識しているからである。そこで、ひとつの回答としてスポーツが選択される。しかし、この時点で親たちはスポーツさえしていれば子どもたちが間違いなく健やかに成長すると安心したわけではない。質の問題、つまりいかにスポーツを指導してくれるのかによって大きく結果が違ってくることも十分承知だからである。
 だから最近の親は昔のように、子どもたちに「ともかく外へ行って遊んで来い」とは言わない。どうせ行くなら正しく指導するところに行きなさいと言う。これはこれで決して悪いことではない。問題は、スポーツを指導する側にある。指導する側がいつまでも「理由はともかく、いいから走れ」ではいまどきの子どもも親も走らない。「多少痛くても練習は休むな」も同様にいまどきの子どもと親には説得力に欠ける。つまり「なぜそういう指導になるのか?」に答える必要が近年顕著になっていることに指導者は早く気がつくべきだ。親たちはとっくに気づいていて、そういう指導者が少ないことにちょっぴり不満だ。では、これに気がついた指導者はどこに救いの手を求めたらよいのか。答えは、この本にある。本書は、スポーツ栄養学、スポーツ外傷学、そしてトレーニング学や薬学を網羅し、そこから各スポーツ種目に見合った栄養の知識やそのスポーツ種目にありがちなケガとその予防について等、より身近に感じられる「なぜ」に対して科学的根拠をベースにしてピン・ポイントで説明している。

「子どものスポーツ」の最前線を知る
 スポーツという身体運動は、もともと日常生活動作からかけ離れた特殊な運動の集まりだ。つまり、速く走る、遠くへ物を投げる、強く蹴るなど、どれも身体に対して強いストレスになるものばかりだ。これは同時に、スポーツをすることによってケガする可能性が十分あることも意味するのだ。したがって、ケガを未然に防ぐには日頃の栄養摂取により強く関心の目を向け、トレーニング方法の適否を確実に判断し、ケガの原因となりうる運動を極力排除できるだけの指導力が必要なことぐらい誰にもわかる。大切なことは、こういったしどうを科学的根拠に基づいて適切に、しかも誰もが納得できる形で平易に説明ができることである。これからのスポーツ指導者に求められるのはこういった指導力だということを痛感すべきである。
「中学生でプロテインを飲むのは早すぎる?」「整形外科で捻挫と診断され、冷シップをたくさんもらってきたけど、復帰の目安を教えて?」「小学校高学年から中学校にかけての成長期にしてはいけないトレーニングはある?」こう聞かれたらどう答える、コーチ? もう一度申し上げある。答えは、本書にある。

(本書は『新装版 現場の疑問にきちんと答える 子どものスポーツ医学入門』として、ラピュータより刊行。 ISBN: ‎ 9784947752871)







(久米 秀作)

出版元:山海堂

(掲載日:2003-11-10)

タグ:スポーツ医学 子ども  
カテゴリ スポーツ医学
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スポーツマンのための膝障害ハンドブック
山岸 恒雄

 スポーツ障害に多い膝の障害。受傷の発生メカニズムのほか、さまざまな膝の障害やその治療法からスポーツ復帰までを、イラストや写真でわかりやすく完全ガイド。

(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:スキージャーナル

(掲載日:2006-01-10)

タグ:膝 
カテゴリ スポーツ医学
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Dr. Fの格闘技医学
二重作 拓也

 自らも空手や柔道を経験し、多くの格闘技選手をみてきた著者が、格闘技ならではの運動学、KOの仕組みを医学的側面から解説した。さらに選手生命を守るべく、格闘技選手に多いケガや慢性障害を取り上げ、予防についてもまとめた。「格闘技」は人を倒すもの、「医学」は人を治すものという正反対のイメージがあるが、どちらも人を知り人を強くするためのものだと著書は言う。それがケガで阻まれないように、またケガこそが強さの証明という風潮を覆すべく、取り組みは続く。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:秀和システム

(掲載日:2017-01-10)

タグ:格闘技 
カテゴリ スポーツ医学
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徒手筋力検査ビジュアルガイド 臨床の質を高める技術と機能評価
Karin Wieben Bernd Falkenberg 斉藤 明義

 ドイツ語版は6版を重ねている。筋機能評価の中でも重要な徒手筋力検査について、概要、全体像を評価するクイックテスト、そして頭部・脊柱・上司・下肢ごとに筋短縮/筋力低下の臨床症状と詳しい検査方法を整理。写真や図を豊富に用いてわかりやすく解説されている。特徴的なのは、筋力の評価を従来の6段階(グレード)に持久力を表す基準を加えた7段階としていることで、患者の日常生活をよりよくしたいという希望に沿うものとなっていると言える。最終章にはテスト問題もついており、すでに臨床で活躍する人はもちろんこれから現場へ出て行く人の支えにもなる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2017-06-10)

タグ:筋力検査 
カテゴリ 医学
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やさしいスチューデントトレーナーシリーズ 新スポーツ医学
メディカル・フィットネス協会 藤本 繁夫 大久保 衞 岡田 邦夫 吉川 貴仁 柳田 育久 橋本 祐介 小松 猛 大槻 伸吾 小林 章郎 山添 光芳 笠次 良爾 日下 昌浩

 メディカルフィットネス協会の「スチューデントトレーナー」認定資格の教科書となる一冊。
 スポーツ医学といえど、スポーツによるケガや障害に関する内容だけではなく、その手前のコンディショニング、炎天下などの環境との関係性、健康のためのスポーツや運動を行う者に対しても活用できる内容になっているので、学生スポーツに携わる者以外でも知っておきたい内容になっています。
 部活動をしている子どもたち、健康のためにランニングをしている人、ジム通いをしている人、など様々な形でスポーツや運動に取り組んでいる人が訪れる一般の治療院で臨床に携わっており、スポーツに特化した教育を受けていない場合には、スポーツ医学を知るために手元に置いておくことをお勧めします。
 遠征でのスポーツ医学など、読まなければなかなか目が向かないようなことも解説してあります。
 以前の知識の確認やアップデート、これからアドバイスするための知識などスポーツ医学に関する内容が満遍なく含まれているので、一冊でだいぶ網羅できると思います。
 また、ところどころにあるコラムがそれぞれ興味深い内容になっており、そこを読むだけでも一気に知識が増えるのが面白いところです。
(山口 玲奈)

出版元:嵯峨野書院

(掲載日:2022-02-15)

タグ:スポーツ医学 
カテゴリ スポーツ医学
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まんが医学の歴史
茨木 保

 医師であり、漫画家でもある著者が、医学史的エポックメーキングな事件とともに、個性的な人物を取り上げる。
 取り憑かれたような解剖学者ヴェサリウス。
 患者を想う気持ちから、愛護的な治療法を確立したパレ。
 好奇心の塊のような「実験医学の父」ジョン・ハンター。
 産褥熱撲滅のため、手洗いを励行したゼンメルワイスの孤軍奮闘。
 オランダ語辞典もない中、手探りで「ターヘル・アナトミア」を訳しきった杉田玄白と前野良沢。
 麻酔薬「通仙散」開発にまつわる華岡青洲の母と妻の献身。
 秀才ではあるものの、放蕩ぶりを存分に発揮していた野口英世などなど。
 キーワードでしか知らない過去の偉人たちの、人間らしい部分がいきいきと活写されている。現代医学の恩恵に浴している身としては、ゾッとするエピソードも多いが、きっと何十、何百年後の人々には、現代の最新医学もそう思われるのだろう。
 同著者の、疾病がイラストつきで解説されている『ビジュアルノート』、解剖生理学を楽しく学べる『まんが人体の不思議』も合わせておすすめしたい。
(塩﨑 由規)

出版元:医学書院

(掲載日:2022-04-18)

タグ:医学史 
カテゴリ 医学
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レベルアップ! スポーツ外傷の診かた
齋田 良知

 これは良書だ。何度も見返すことになると、まだ通読していないながら思う。
 さまざまなスポーツの外傷30症例が記載される本書。患者と現場ドクターとコンサルト医の対話形式が、まず読みやすい。患者の訴えもリアルで、イメージしやすい。
 医師同士の会話では、画像診断で注意すべき点や、保存療法と観血療法それぞれの予後、各種分類やリハビリのプロトコルなどが、参考文献つきで示される。かといって、無味乾燥とした情報の羅列になっていないのがよい。患者、現場医師、指導医の間で、実際にケガをした時点から時系列で、診断プロセスの過程が見える。
 どうしても専門書は、かたくて、実感を伴わない、時に机上の空論に思えてしまうこともあるが、この本にはそれがない。対話形式でないと書けないような臨床的なポイント、経験的にはこういえる、という点も含め描かれているのが他書にはない本書の特徴だろう。
 知識を現場でどう運用するか、というHow to本として優れている、と感じた。電子版付きなのも嬉しい。
(塩﨑 由規)

出版元:日本医事新報社

(掲載日:2022-06-24)

タグ:外傷 
カテゴリ スポーツ医学
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痛み探偵の事件簿 炎症? 非炎症? 古今東西の医学を駆使して筋骨格痛の真犯人を暴け!
須田 万勢 小林 只

 西洋医学と東洋医学に通じた写六先生が指導役となって、数々の難事件(症例)を解決していく。メインで治療にあたるのはワトソン役の先生で、最後には患者に薬を出しまくるモリアーティ役の先生が登場するという珍設定。
 だが当然ながら、内容はまじめ。主にエコー下でのファシアハイドロリリース(FHR)を用いて、治療にあたる。超音波診断装置で癒着部位を確認しながら、生理食塩水を注射していくと、組織がミルフィーユ状にほどけていき、疼痛が消え、可動域が改善する、という。エコーの動画をQRコードで読み取って見ることができる。
 ときおり、『fasciaリリースの基本と臨床』を引用しながら、最新の解剖学的知識、東洋医学的視点からの仮説を、写六先生が教えてくれる。
 著者はダニエル・キーオンの『閃く経絡』の翻訳にも関わった医師で、現在はリハビリスタッフや鍼灸師など、コメディカルスタッフと協調しながら、患者の治療にあたっているという。
 前回に引き続き、対話形式の本で、改めて気づいたのは、診断プロセスでよくある見落としについて、理解あるいはイメージしやすい、ということだろうか。今回はワトソン役の先生がいろいろ間違ってくれるのがありがたい。治療が難航しているとき、写六先生が現れ、的確なアドバイスをくれる。ホームズの名言の引用も忘れない。
 FHRじゃなきゃだめなのかどうか、は自分には判断がつかないが、ファシア、エコー、鍼灸など、トレンドを押さえつつ、東洋医学と西洋医学の視点が入っている本というのはあまりないので、その点貴重だと思う。
 共通言語としての解剖学は東西問わず必須だ、という意を強くした。
(塩﨑 由規)

出版元:日本医事新報社

(掲載日:2022-06-27)

タグ:fascia ハイドロリリース 
カテゴリ 医学
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問題解決モデルで見える理学療法臨床思考 臨床実習・レポートにも役立つ統合解釈テクニック
加藤 研太郎 有馬 慶美

 熟達したセラピストは、患者のもつ問題を解決するための構造を持っている。それは「型」ともいえる。
 古典芸能でいう「守破離」の「守」を示そうというのが、本書の意図するところ。問題解決には専門知識が必要となる。のみならず、その知識を活用し、臨機応変に考え、動くことが、現場では求められる。本書ではICF(国際生活機能分類)をもとに参加、活動、機能・構造ユニットにわけ、介入プランや制約条件を示す。各項目では最初に典型モデルとして、症例の問題解決構造が「見える化」されている。
 最大公約数的な構造化は、当たり前に感じやすい。もっといえばつまらなく思ってしまう。けれど、目印がなければ道に迷ってしまうように、「何か」は必要になる。
 ただ、万事正しいルールは存在しない。ここにマニュアル化することの難しさがあると思う。

(塩﨑 由規)

出版元:文光堂

(掲載日:2022-07-12)

タグ:理学療法 
カテゴリ 医学
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オープンダイアローグとは何か
斎藤 環

 フィンランド西ラップランド、トルニオ市のケロプダス病院で、ユヴァスキュラ大学教授ヤーコ・セイックラさんが中心となって行われているこの治療法。導入した結果、西ラップランド地方では、統合失調症の入院治療期間は平均19日間短縮され、投薬を含む通常の治療を受けた統合失調症患者群との比較において、この治療では、服薬を必要とした患者は全体の35%、2年間の予後調査で82%は症状の再発がないか、ごく軽微なものにとどまり(対照群では50%)、障害者手当を受給していたのは23%(対照群では57%)、再発率は24%(対照群では71%)に抑えられていた。フィンランドでは公的な医療サービスとして認められていて、希望すれば無料で治療が受けられるという。
 治療のおおまかな流れは次の通り。患者、あるいは患者の家族からオフィスに電話が入る。最初に電話をとった医師、心理士、看護師などがリーダーとなり、メンバーを招集して、24時間以内に患者の自宅やオフィスなどで対話を始める。ミーティングは患者本人だけでなく、家族や親戚、治療チーム全員で行い、いわゆる司会者や議長といった役割は存在しない。特筆すべきは、リフレクティングといって、治療チームのミーティングを患者の許可を得て、患者・患者の家族の前で行うことだ。
 オープンダイアローグはおおむね10〜12日連続で行われる。オープンダイアローグの理論には2つのレベルがある。「詩学」と「ミクロポリティクス」という。また、「詩学」には3つの原則があり「不確実性への耐性」「対話主義」「社会ネットワークのポリフォニー」とよばれる。理論的にはグレゴリー・ベイトソンのダブルバインド理論が柱としてあり、思想家ミハイル・バフチンや心理学者レフ・ヴィゴツキーの影響があるという。
 不確実性への耐性とはどういう意味かというと、答えを急いで出さずに、あいまいなまま対話を続ける。いわゆる診断はなされない。どんな治療をするか、病状の見通しはどうか、ということも棚上げし、ミーティングを重ねる。対話主義は、バフチンの「言語とコミュニケーションが現実を構成する」という社会構成主義的な考えに基づくという。対話を繰り返す中で、患者の病的体験の言語化・物語化を目指す。社会ネットワークのポリフォニーとは、参加者のあいだで、複数の声が鳴り響くこと。基本的にオープンクエスチョンで、発話を促し、発話に対しては必ず応答する。
 1つの答えを探すためではなく、多様な表現を生成することを重視している。ミクロポリティクスは、社会ネットワークを活用しながら患者の社会参加を促す「ニーズ適合型アプローチ」という1980年代にフィンランドで開発された手法から引き継がれていて、治療上の決定には、治療チーム、患者、家族や親戚、あるいは友人など、参加者全員が関わることをいう。
 本書でも紹介されているとおり、北海道の「べてるの家」では同じような取り組みがなされている。自分の症状や病気についてオリジナルな名前をつけて、研究・発表する「当事者研究」や、三度の飯よりミーティングというスローガン、あるいは、医師のインタビューにある「べてるは日本語学校」という言葉からも、オープンダイアローグとの類似点が垣間見える。言葉にすること、あるいはストーリーとして、自分が受け止められるようにすることに治療の主眼は置かれている。
 想像を絶する体験であっても、言語化・物語化されることで、当事者は楽になる。ただ、それは自然に獲得される副産物であり、オープンダイアローグの目的はあくまで対話だ。対話が対話を自己生成していく様子を、生物学でいうオートポイエーシスと表現したり、著者・訳者はジャズの即興演奏にもなぞらえる。芸術家や文学者には精神疾患を患ったひとが多いように思う。それらの創作物は、言語化・物語化に限りなく近いのかもしれない。モノローグ的だけれど描かず(書かず)にはいられない、という衝動には、自己治癒への試み、という面があったのかもしれない、と思った。
(塩﨑 由規)

出版元:医学書院

(掲載日:2022-08-29)

タグ:オープンダイアローグ 
カテゴリ 医学
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漢方方剤大法口訣
張 明澄 桑木 崇秀

 神保町でふらっと入った古書店で、手に入れた本書。極めて簡潔に書かれているのが目を引いた。学生時代、ある疑問が生じたときに、東洋医学の教科書を繰ってみると、古典のどこそこに記載あり、などとあるだけで混迷を極めた結果理解を諦めて、試験用に丸暗記してしまったという、苦い記憶がある。
 本書は「透派」と呼ばれる家学を公にしたもの、らしい。こうした家学から入ると、学習期間を6年間ぐらい短縮できる、と中国ではいわれているとも、序文にある。
 本文は、証候篇、診断篇、治則篇、本草篇、方剤篇に分かれ、それぞれ原文、訳文、句解、訳解、註釈、補註となる。
 訳はこなれていて、読みやすく、なによりコンパクトだ。それは、本書が組織的系統的にまとまっていることを示している。しかも、なんと原文は、詩の形をとっていて韻を踏んでいるので、中国語話者にとってはとても身につけやすいのだという。
 本書の内容についての正否は、半可な鍼灸師である自分には判断がつかないが、どちらかといえば近寄り難い本が多い分野で、複雑さよりも単純さに重きをおくことで、理解しやすいようにしてくれている親切さが嬉しかった。
 また、神保町をぶらついてみようと思う。
(塩﨑 由規)

出版元:香草社

(掲載日:2022-09-26)

タグ:漢方 
カテゴリ 東洋医学
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器質か心因か
尾久 守侑

 精神科専門医で内科での勤務もしている著者が実際に診てきた症例を交えながら「器質か心因か」つまり「身体の病気かそうでないか」について考える一冊。
 検査しても異常がないのに症状がある、というのはよく耳にするが、症状というものは思っていた以上に「器質」と「心因」が絶妙に絡み合って出現している。この本では器質か心因かを見分ける方法ではなく、実際の症例も交え、どのように見立て、治療につなげていくかが述べられている。
 一般的には、身体疾患ではない→心理的なものが原因→精神科マターとなるが、そのほとんどが単純なものではなく、

・患者のもともとの「脆弱性」+「身体因」の脳への侵襲+心因

という方程式にあてはめ、その先の対応を組み立てていく必要がある。「脳器質因があると心因反応がよりおこりやすくなる心理的加重や慢性化すると方程式に当てはめられない」など、鍼灸の臨床の際にも頭に入れておきたいことが多く書かれている。
「病院で何ともないと言われた」は鍼灸院でよく聞くセリフである。しかし、本人の自覚症状はあり、その場合の対応について非常に考えさせられた。医師向けの本ではありますが、医療者や一般の方も「検査しても何もない」がどういうことなのか知るために、読んでほしい一冊。
(山口 玲奈)

出版元:中外医学社

(掲載日:2022-10-08)

タグ:心因反応 
カテゴリ 医学
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美容と東洋医学 人間美と健康美の原点
王 財源 大形 徹

 はるか昔から、ひとは美を追求してきた。
 医学という範囲からは、逸脱したもののように扱われることが多いが、本来、美と健康は相補的な関係にある。古典を軸に、東洋医学で取り上げられてきた美について遡及的に考察する本書。ホリスティックな視点から、ひとを捉え、とかく局所的になりがちな現代医学や、それに馴染んだ現代人に、異を唱えるような本は珍しくない。しかし、美について、医学や健康と同じ文脈で語られることは少ない。
 美容や整容は、QOLの向上に寄与する。顔は明るく、意識は溌剌として、ものごとに意欲的になる。
 いつもばっちりお化粧をしてくる方や、身だしなみに気を使っている方の日々の活動性は高い、と普段の患者さんのことを鑑みて思う。反対に、整容や服装の乱れは、注視すべき項目でもある。
 本書における美、というか、古くから考えられてきた美は、外形的なものだけにとどまらない。ひとが目指すべき理想や、精神性までをも射程に収める。
 日頃目にする、まるで老いることを悪であるかのように喧伝するアンチエイジング的な視点には違和感を持っていた。
 自然であるはずの老に美を見いだせないのは、人工的なものに囲まれた現代人の不自然さを示しているようにも思える。
(塩﨑 由規)

出版元:静風社

(掲載日:2022-10-25)

タグ:美容 
カテゴリ 東洋医学
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透かしてみるとみるみるわかる‼︎ 解剖学
金子 仁久

 解剖学と題してあるものの、内容は派生&脱線し、生理学、病理学、果ては公衆衛生学の範囲までも及ぶ。これだ! と思う。知識は、別々の引き出しに仕舞い込み、一問一答式の雑学のように出し入れするものではない。こと試験においては、そうせざるを得ない面があるとしても、本来知識は、まるで生き物のように、ダイナミックで有機的なものだ、という気がする。でなければ、臨床応用できないばかりか、なにより、楽しくない。べき論などは後づけだと思う。楽しいから学ぶ。義務感は後から湧いてくる。それを初学者に押しつけても、きっと、堅く殻を閉ざすばかりだ。
 本書は専門書ではあるが(看護師を目指す学生さん向けの雑誌連載に加筆修正したもの)、なにより解剖学を身近に感じてほしい、苦手に思わず覚えてほしい、という著者の一貫した気持ちを感じる。そのためなら滑稽な覚え方も、躊躇なく披露してくれる。イラストも豊富で、めくっているだけで楽しい。
 辞典的に用いる定番の専門書は数多い。大枠を捉えるための入門書や一般書にも優れた本がたくさんある。しかし、本書のように科目横断的な一筆書きをしてくれるものには、なかなか出会えない。想像ではあるが、スペシャリストの先生は、その筋は詳しくても、隣の畑のことはあまり知らない、あるいは、アカデミックな世界では、その分野だけは超絶的に詳しい、ということでないと評価されないのかもしれない。その世界では、なんとなく全体像を俯瞰できる、点と点のつながりを見いだし、他者に伝えられる、という能力は求められていないのかもしれない。
 だからこそ本書のようなものは少なく、貴重だ。本書は、学ぶことの楽しさと、伝える相手に対する親切心からできている。それらこそ、初学者がエンパワメントされる条件だと思う。
(塩﨑 由規)

出版元:学研メディカル秀潤社

(掲載日:2023-06-22)

タグ:解剖学  
カテゴリ 医学
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MRIで理解するスポーツ外傷・障害
安達 伸生

 本書を紹介するにあたり、序文から抜粋させていただきます。「本書はスポーツ診療に携わる医師やメディカルスタッフを対象に、スポーツによる運動器外傷・障害のMRI診断・読影ポイントを解説したものです。基本的な撮影条件、撮像方向、正常組織像の見え方を示したうえで、疾患・病態を解説し、さらにはMRIが必要な状況・タイミング・撮像方法と肢位、読影のポイント・注意点、鑑別診断、MRIの意義と限界を解説した」ものだと書かれています。
 実際に読んでみるとMRIを使われる人にとってわかりやすい解説であり、なおかつ注意すべきポイントがしっかりと記されているようです。MRIに縁のない私でも必要なポイントが押さえられているだろうと感じることができます。
 ただ本書の対象外の立場である私にとっても非常に興味深く読めたのは、よく耳にするスポーツ障害が具体的にどこがどうなっているのかということをMRIの画像を見ることでより理解が深まったからにほかなりません。さらには治療経過の情報に触れられる機会はあまりありませんので、治癒までのプロセスがうっすらとわかればその後のリハビリともつながりそうな感じがしました。
 わからないところは飛ばして読めば、今まで触れることのなかった知識は得られそうです。まっとうな読み方ではありませんが、医師やメディカルスタッフでなくとも覚えておけば役に立ちそうな情報は満載です。正直言ってちょっと背伸びして読んだわけですが、興味深い一冊であることは間違いありません。
(辻田 浩志)

出版元:南江堂

(掲載日:2023-08-04)

タグ:MRI 
カテゴリ スポーツ医学
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非特異的腰痛の運動療法 病態をフローチャートで鑑別できる
荒木 秀明

 腰痛の中で多くを占める非特異的腰痛は、運動療法を中心とする保存療法が優先される。その運動療法について、テスト法などによる分類、筋肉・組織に分け発症期別の運動療法が紹介されています。エビデンスに基づいた内容となっており、実際の運動の仕方については添付のQRを読み込み動画で確認することもできます。
 今までの治療にプラスアルファが欲しい治療家、とくに柔道整復師や鍼灸あマ指師には知っておいてもらいたい内容だと思われますので、腰痛を扱う治療家の皆さんにおすすめです。問診が質問形式で紹介されていたり、フローチャートによる鑑別もあるので、自身で考えることが苦手な人もパターンを覚えるためにおすすめできます。
 今まで行ってきたことや知識の再確認、足りない知識の補完、さらに運動療法を取り入れることによってより幅広く効果的に非特異的腰痛に対峙することができるようになると感じました。文字や写真だけではなく動画でも同時に学ぶことによって知識がより深まるのではないでしょうか。

(山口 玲奈)

出版元:医学書院

(掲載日:2024-01-10)

タグ:腰痛 運動療法 
カテゴリ 医学
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著者
Mel Boring American Medical Association C.B. Mordan 島沢 優子 日本スタビライゼーション協会 足利工業大学・健康科学研究室 銅冶 英雄Adrian WealeAlan GoldbergAndrea BatesAndrew BielAnne KeilAviva L.E. Smith UenoBernd FalkenbergBoris I.PrilutskyBrad Alan LewisBrad WalkerCarl PetersenCarole B. LewisCarole B.LewisCaroline Corning CreagerChad StarkeyChampagne,DelightCharland,JeffChartrand,JudyChris JarmeyClive BrewerDaniel LewindonDanish,StevenDavid A. WinterDavid BorgenichtDavid E. MartinDavid EpsteinDavid GrandDavid H. FukudaDavid H. PerrinDavid JoyceDavid SumpterDavies,George J.Digby, MarenaDonald A. ChuDonald T KirkendallEddie JonesElizabeth Best-MartiniEllenbecker,Todd S.Everett AabergF. バッカーFrank BakkerG. Gregory HaffG.D.ReinholtzGeorge BrettGray CookGregory D. MyerH・ミンツバーグIñigo MujikaJ.G.P.WilliamsJ.W.SchraderJWS「女性スポーツ白書」作成プロジェクトJacqui Greene HaasJamJames C. RadcliffeJames StudarusJari YlinenJeanne Marie LaskasJeff BenedictJeff CharlandJeff LibengoodJeff RyanJennifer Mather SaulJerry LynchJiří DvořákJohn GibbonsJonathan PrinceJoseph C. MaroonJoshua PivenJulian E. BailesJ・ウィルモアKahleKarim KhanKarin WiebenKim A. Botenhagen-DiGenovaKim A.Botenhagen-DiGenovaL.P.マトヴェーエフLawrence M.ElsonLeon ChaitowLeonhardtLeslie DendyLorne GoldenbergM. デュランM.J.SmahaMarc DurandMarilyn MoffatMark PerrymanMark R. LovellMark VerstegenMattyMcAtee,Robert E.Megan HineMelvin H. WilliamsMichael GleesonMichael J. AlterMiguel Angel SantosMurphy,ShaneM・ポラックNPO法人日本ライフセービング協会Nadia ComaneciNational Strength and Conditioning AssociationNina NittingerNorm HansonOg MandinoP.V.カルポビッチPOST編集部Pat ManocchiaPaul L. GreenhaffPete WilliamsPeter BruknerPeter N. CoePeter TwistPeter WoodPetitpas,Al.PlatzerR. ザイラーR.H.エプスタインR.J.CareyR.N.シンガーRainer MartensRaymond M. NakamuraRein TideiksaarRene CaillietRichard BrennanRichard GoldRobert C. FarentinosRobert E. McAteeRobert MoorRobert S.BehnkeRoger W.EarleRoland SeilerRon MaughanRuben J. GuzmanS. ビドルS.T.FleckSAGE ROUNTREESander L. GilmanSandy FritzSharon MoalemShephard,Roy J.Soccer clinicSports Graphic NumberStephen KieslingSteven J. FleckStuart BiddleSue HitzmannS・パリッシュS・フォックスTerease, AmandaThomas R.BaechleThomas W. MyersThor GotaasTil LuchauTrevor WestonTudor O. BompaVladimir M. ZatsiorskyVladimir M. ZatsiorskyVáclav DvořákW.E.シニングW.J.KraemerWilliam J. KraemerWynn KapitY. ヴァンデン‐オウェールYves Vanden Auweele「運動器の10年」日本委員会いとう やまねかわむら ふゆみけいはんな社会的知能発生学研究会ふくい かなめまつばら けいみづき 水脈みんなのスポーツ全国研究会わたなべ ゆうこアタナシアス テルジスアタナシアス・テルジスアダム フィリッピーアテーナプロジェクトアメリカスポーツ医学会アメリカスポーツ医学協会アメリカ医師会アレックス・ハッチンソンアンゲリカ・シュテフェリング エルマー・T・ポイカー ヨルグ・ケストナーアンドリュー ブレイクアンドリュー・ゴードンアンドリュー・ゾッリアンドリュー・ビエルアンバート・トッシーアン・ケイルアン・マリー・ヒーリーイチロー・カワチイヴ・ジネストウイリアム ウェザリーウサイン・ボルトウドー アルブルエディー・ジョーンズエドワード・フォックスエバレット アーバーグエリザベス ノートン ラズリーカイ・リープヘンカミール・グーリーイェヴ デニス・ブーキンカルロス 矢吹カレン・クリッピンジャーカーチ・キライカール・マクガウンキャロリン・S・スミスキャロル・A.オ-チスクラフト・エヴィング商會クリス カーマイケルクリス ジャ-メイクリストフ・プノーグレン・コードーザケイトリン・リンチケニー マクゴニガルケネス・H・クーパーケリー・スターレットケン ボブサクストンゲルハルト レビンサイモン・ウィクラーサカイクサンキュータツオサンダー・L. ギルマンサンドラ・K・アンダーソンシェリル・ベルクマン・ドゥルーシルヴィア ラックマンジェア・イエイツジェイ マイクスジェイソン・R・カープジェイムズ・カージェフ ライベングッドジェフ・マリージェリー・リンチジェームス・M・フォックスジェームス・T・アラダイスジェームズ アマディオジェームズ・アマディオジェーン・ジョンソンジェ-ン・パタ-ソンジム・E. レーヤージャン=マリ・ルブランジュリエット・スターレットジョセフ・H・ピラティスジョン エンタインジョン・スミスジョン・フィルビンジル・ボルト・テイラースタジオタッククリエイティブスティーヴン・ストロガッツステファン キースリングステファン・メルモンスポーツGEARスポーツインキュベーションシステムスポーツセーフティジャパンスポーツ医・科学研究所スポーツ社会心理学研究会スポ-ツ医科学研究所タカ 大丸ダイヤグラム・グループダニエル・ジェイムズ・ブラウンダニエル・マードンチャモアペット・ハーパランチャーリー・ローティナ・シ-リグデイヴィッド シールズデイヴィッド・シールズデビ・ブラウンデータスタジアムトニ・ナダルトム・シーバートラヴィス・ソーチックトル・ゴタストレーニング科学研究会トーマス・W. マイヤーストーマス・タッコドナルド T. カーケンドールナイキ・ジャパンナディア・コマネチハンス-ウルリッヒ・ヘッカーバイロン・シューマンバド・ウィンターパトリシア・M・ホランドヒュー・ディールハンティービヨン・ボルグビル・ライトビート たけしピート・ウィリアムズフィリッピー・アダムフィル・ジャクソンフランク・ショーターフランク・ショーター フルコムフル・コムフレデリック ドラヴィエフレデリック・ドラヴィエブライアン コールブルース マキューアンブレット コントレラスブレット・コントレラスベント・ロンネスタッドベースボール・マガジン社ボブ・アンダーソンマイケル グンディルマイケル・グンディルマット ジャーヴィスマット リドレーマリオ 宮川マーク ペリマンマーク・バーステーゲンマーティー 松本メアリー・ボンドメディカル・フィットネス協会モリーズ・シューマンライフサポート協会ラエル・イサコウィッツランス アームストロングランナーズ女性ランニングセンターランナーズ編集部リチャード ブレナンリチャード・ブレナンリック・マクガイアリンダ・グラットンルーカ カイオーリレイナー・マートンレイン ティディクサーレッシュ・プロジェクトロコモチャレンジ!推進協議会ロゼット・マレスコッティロナルド・ニアマイヤロバート ムーアロビン・マッケンジーロブ パナリエッロローランド・レイゼンビーヴォルフラム・リントナーヴォルフラム・リントナー七木田 文彦七類 誠一郎三ツ井 慈之三上 太三上 賀代 三井 康浩三井 恵津子三井 悦子三好 春樹三宅 満三宅 義信三木 英之三条 健昌三栖 英揮三森 寧子三浦 孝仁三浦 於菟三浦 武三浦 知良三浦 雄一郎三澤 威士三田 佐代子三田 文英三砂 ちづる上原 善広上松 大輔 笠原 政志上田 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健籏智 健米国国立老化研究所米山 公啓籾山 日出樹籾山 隆裕粂野 豊細野 史晃織田 一朗織田 幹雄織田 淳太郎美馬達哉羽生 善治能瀬 さやか臨床スポーツ医学編集委員会臼井 智洋臼井 永男舘野 之男芝崎 美幸花原 勉花戸 貴司花輪 和志芳田 哲也若原 正己若山 章信若松 英輔若林 理砂茂木 健一郎范 永輝茨木 保草野 健次荒井 貞光荒川 裕志荒川 静香荒木 昭好荒木 秀明荒木 茂荒木 香織荻村 伊智朗菅 民郎菅原 哲朗菅原 裕子菅原 誠菅原 賢菅谷 啓之菅野 淳菊 幸一菊地 真也菊地 高弘菊池 雄星萩原 清文萩島 英男萱沼 文子落合 博満葛西 奈津子蒲田 和芳蔦宗 浩二藤井 利香藤光 謙司藤原 勝夫藤原 秀之藤子・F・ 不二雄藤岡 聡子藤島 大藤川 孝満藤本 繁夫藤本 靖藤田 孝夫藤田 真樹子藤縄 理藤野 良孝西 智弘西尾 克洋西山 一行西山 由起西川 千雅西川 右近西村 ユミ西村 典子西村 卓二西村 欣也西田 一見西田 文郎西端西端 泉西薗 秀嗣西谷 修西野 仁雄見田 豊角田 直也角谷 リョウ諏訪 正樹谷 佳織谷 諭谷上 史朗谷口 智哉谷口 正子谷口 源太郎谷口 直之谷口 維紹谷川 啓司谷川 浩司谷本 道哉谷釜 尋徳豊嶋 建広豊田 一成豊福 晋財団法人日本サッカー協会スポーツ医学委員会賀佐 伸省賀来 正俊赤坂 清和赤星 憲広赤羽根 龍夫越智 淳三越田 専太郎跡見 順子跡部 徹輿水 健治辻 亮辻 秀一辻田 浩志近田 直人近藤 四郎近藤 篤近藤 良享近藤史恵近藤等則進藤 貴美子遠山 健太遠藤 俊郎遠藤 保仁遠藤 友則遠藤 敦遠藤 秀紀都竹 茂樹鄭 雄一重松 清重野 弘三郎野井 真吾野依 良治野口 昌良野坂 和則野川 春夫野村 嶬野村 隆宏野村 雅一野沢 巌野田 哲由野田 隆基野矢 久美子野矢 茂樹野老 稔金 哲彦金子 仁久金子 公宥金子 勇金子 勝金子 明友金子 達仁金本 知憲金栗 四三金澤 良金田 伸夫金田 喜稔鈴川 仁人鈴木 三央鈴木 俊一鈴木 博美鈴木 壯鈴木 宏哉鈴木 岳鈴木 康弘鈴木 彰鈴木 敏和鈴木 正之鈴木 正成鈴木 淑美鈴木 清和鈴木 秀雄鈴木 章史鈴木 聡一郎鈴木 良和鈴木 重行鈴森 康一鎌田 哲郎鎌田 安奈鏑木 毅長友 佑都長尾 光城長尾 真長崎 浩長掛 芳介長澤 純一長濱 隆史長田 一臣長田 渚左長畑 芳仁長谷川 伸長谷川 博長谷川 智長谷川 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BABジャパンBookWayCBS・ソニー出版Chapmans PublishersExecutive Physical Therapy IncHIME企画Human KineticsICインテリジェンス・カウンセルJT生命誌研究館KADOKAWAKADOKAWA/角川書店KKベストセラーズMCプレスNHK出版PCYPCYスポーツプロダクツPHP研究所Peachtree Pub LtdSBクリエイティブTAC出版TBSブリタニカTOKYO FM出版あさ出版あほうせんいかだ社かもがわ出版ぎょうせいさがみや書店じほうせいうんせせらぎ出版たにぐち書店ちとせプレスぴあほるぷ出版アイオーエムアスキーアスキー・メディアワークスアスキ-・メディアワ-クスアスペクトアートマン・プロジェクトアートヴィレッジア-ルビ-ズイズムインターナショナルインプレスインプレスコミュニケーションズイースト・プレスイーハトーヴフロンティアウィズダムエイアンドエフエイデル研究所エクシア出版エルゼビア・ジャパンオーエス出版社オーム社カンゼンガイアブックスクラブビジネスジャパンクレオクロスメディア・パブリッシンググラフィック社コトニ社コムネットサイエンティスト社サイマル出版会サウンド球貴サンクチュアリ出版サンマーク出版ザメディアジョンジアース教育新社ジャパンライムスキージャーナルスタジオタッククリエイティブスポーツ教育研究所ソニー企業ソニー企業株式会社アスレチック営業部ソニー企業株式会社アスレティック営業部ソフトバンククリエイティブソル・メディアダイナゲイトダイヤモンド社ディジタルアーカイブズディスカヴァー・トゥエンティワンディレクト・システムトランスビュードリームクエストナイキ・ジャパンナカニシヤ出版ナップナツメ社ニュートンプレスハートフィールド・アソシエイツバジリコバレーボールアンリミテッドバレーボール・アンリミテッドヒューマンワールドフォレスト出版フレグランスジャーナル社ブックハウス・エイチディプレジデント社ベストセラーズベースボールマガジン社ベースボール・マガジン社ベ-スボ-ル・マガジン社ポニーキャニオンポプラ社マイナビマイナビ出版マガジンハウスマキノ出版マッスル・アンド・フィットネス・ジャパンミシマ社ミネルヴァ書房ミライカナイメイツ出版メジカルビュー社メヂカルフレンド社メディアファクトリーメディアート出版メディカル・サイエンス・インターナショナルメディカル出版メディカル・サイエンス・インターナショナルメディカ出版モダン出版ヤマハフットボールクラブライフ出版社ラウンドフラットラクア書店ランナーズリバネス出版ワックワニブックスワニ・ブックスワニ・プラスヴォイス三一書房三修社三天書房三笠書房三輪書店不昧堂不昧堂出版世界思想社世論時報社中外医学社中央公論新社中央労働災害防止協会中央法規出版中山書店中経出版丸善丸善出版主婦と生活社主婦の友主婦の友社九州神陵文庫二見書房亜紀書房人間と歴史社体育とスポーツ出版社保育社健康ジャーナル社光文社全国書籍出版全日本病院出版会八千代出版六甲出版共同通信社共栄出版内外出版社創元社創文企画創栄出版創美社加圧筋力トレーニング指導者交流会化学同人北海道大学出版会北海道新聞社北溟社医学映像教育センター医学書院医歯薬出版医薬ジャ-ナル社医道の日本社千曲秀版社協同医書出版社南江堂厚有出版双葉社叢文社合同出版同成社同文書院同文舘出版同文館出版名古屋大学出版会哲学書房国士舘大学体育・スポーツ科学学会土屋書店地湧社培風館大修館書店大和書房大学教育出版大月書店大泉書店大阪市身体障害者スポーツセンター奥村印刷女子栄養大学出版部学生社学研パブリッシング学研プラス学研メディカル秀潤社学習研究社学芸出版社宝島社実務教育出版実業之日本社家の光協会富士書院専修大学出版局小学館少年写真新聞社山海堂岩波書店嵯峨野書院市村出版平凡社幻冬舎幻冬舎メディアコンサルティング幻冬舎ルネッサンス広済堂出版廣川書店廣済堂出版徳間書店恒文社悠書館情報センター出版局慶應義塾大学出版会成星出版成美堂出版扶桑社技術評論社放送大学教育振興会教育史料出版会文光堂文化書房博文社文學の森文理閣文芸社文藝春秋新星出版社新曜社新潮社新興医学出版社日刊スポーツ出版社日本YMCA同盟出版部日本ウエルネス協会日本エディターズスクール出版部日本バイオメカニクス学会日本プランニングシステム日本医事新報社日本学術協力財団日本実業出版社日本工業新聞社日本放送出版協会日本文化出版日本文芸社日本経済新聞出版日本経済新聞出版社日本経済新聞社日本評論社日東書院日機装ケンコー株式会社日経BP日経BP社日経BP早川書房早稲田大学出版部明和出版明治書院星和書店星海社春秋社春風社昭和堂昭文社時事通信時事通信社晃洋書房晋遊舎晶文社暮しの手帖社有峰書店新社朝倉書店朝日ソノラマ朝日出版社朝日新聞出版朝日新聞社木楽舎未知谷杏林書院東京さくら印刷出版部東京図書東京大学出版会東京新聞出版局東京新聞出版部東京電機大学出版局東北大学出版会東洋経済新報社東洋館出版社東邦出版枻出版社森永製菓健康事業部森永製菓株式会社健康事業部武田ランダムハウスジャパン毎日コミュニケーションズ毎日新聞出版毎日新聞社水王舎永岡書店求竜堂池田書店河出書房新社法政大学出版局法研泰文堂洋泉社流通経済大学出版会游々舎源草社滋慶出版潮出版社玉川大学出版部現代図書現代書林現代書館生活書院産学社白夜書房相模書房砂書房碧天舎神戸新聞総合出版センター祥伝社福昌堂秀和システム竹書房第一出版笹川スポーツ財団筑摩書房筑波大学出版会築地書館篠原出版新社紀伊国屋書店紀伊國屋書店総合法令総合法令出版緑書房績文堂出版自由国民社舵社花伝社草土文化草思社藤原書店西日本出版社西日本法規出版西村書店西東社角川SSコミュニケーションズ角川マガジンズ角川学芸出版角川書店診断と治療社評論社誠信書房誠文堂新光社読売新聞社講談社講談社インターナショナル講談社サイエンティフィク辰巳出版農山漁村文化協会近代映画社遊戯社運動と医学の出版社道和書院郁朋社金原出版金港堂出版部鉄筆鎌倉書房長崎出版阪急コミュニケーションズ陸上競技社集英社集英社インターナショナル雲母書房電通青土社青弓社青春出版社静風社風雲舎飛鳥新社食品化学新聞社香草社高橋書店黎明書房BABジャパンSBクリエイティブ

書評者
三嶽 大輔(9)
三橋 智広(48)
上村 聡(4)
中地 圭太(19)
久保田 和稔(8)
久米 秀作(53)
今中 祐子(5)
伊藤 謙治(14)
佐々木 愛(4)
加藤 亜梨紗(1)
勝原 竜太(1)
北村 美夏(1)
南川 哲人(10)
吉田 康行(1)
坂口 丈史(2)
塩多 雅矢(2)
塩崎 由規(1)
塩﨑 由規(51)
大内 春奈(1)
大塚 健吾(9)
大槻 清馨(12)
大洞 裕和(22)
太田 徹(1)
安本 啓剛(17)
安澤 佳樹(4)
宮崎 喬平(12)
尾原 陽介(35)
山下 大地(3)
山下 貴司(1)
山口 玲奈(14)
山村 聡(6)
山根 太治(68)
山際 政弘(3)
岡田 真理(1)
島原 隼人(1)
川浪 洋平(18)
平井 優作(3)
平山 美由紀(9)
平松 勇輝(5)
弘田 雄士(4)
戸谷 舞(3)
打谷 昌紀(2)
曽我 啓史(1)
月刊スポーツメディスン編集部(49)
月刊トレーニング・ジャーナル(16)
月刊トレーニング・ジャーナル編集部(758)
服部 哲也(9)
服部 紗都子(11)
村田 祐樹(4)
松本 圭祐(3)
板井 美浩(46)
柴原 容(5)
梅澤 恵利子(1)
森下 茂(23)
椙村 蓮理(1)
榎波 亮兵(3)
橋本 紘希(24)
橘 肇(4)
正木 瞳(1)
比佐 仁(1)
水浜 雅浩(8)
水田 陽(6)
永田 将行(6)
池田 健一(5)
河田 大輔(16)
河田 絹一郎(3)
河野 涼子(2)
泉 重樹(3)
浦中 宏典(7)
清家 輝文(71)
清水 歩(6)
清水 美奈(2)
渡邉 秀幹(6)
渡邊 秀幹(1)
澤野 博(32)
濱野 光太(5)
田口 久美子(18)
石郷岡 真巳(8)
磯谷 貴之(12)
笠原 遼平(2)
脇坂 浩司(3)
藤井 歩(18)
藤田 のぞみ(4)
西澤 隆(7)
越田 専太郎(2)
辻本 和広(4)
辻田 浩志(86)
酒井 崇宏(1)
金子 大(9)
鈴木 健大(6)
長谷川 大輔(3)
長谷川 智憲(40)
阿部 大樹(1)
阿部 拓馬(1)
青島 大輔(1)
青木 美帆(1)
鳥居 義史(6)