トップ > ブックレビュー > ブックレビュー検索結果

ATACK NET ブックレビュー
トレーニングやリハビリテーションなど、スポーツ医科学と関連した書評を掲載しています。

からだを動かすしくみ 運動生理学の基礎からトレーニングまで
中本 哲 井澤 鉄也 若山 章信

 大学、短大、専門学校で運動生理学やスポーツ生理学の講義経験から「用語が理解できない」「今どこの部分を勉強しているのかわからない」「今の内容はどこに関連しているのかわからない」という声に応えようとしてまとめられた1冊。
 従って、新しい内容というより、基礎をできるだけ簡潔にまた必要なことはもらさないようにという配慮がなされている。

「3頁読めば眠れる」というこの分野の本は、読む側の問題もあるが、書く側の問題もある。それでなくても本は読まれない時代。これから各方面で「読ませる」努力が必要になっていくだろう。

中本 哲、井澤鉄也、若山章信著 B5判 138頁 2001年1月22日刊 2500円+税
(月刊スポーツメディスン編集部)

出版元:杏林書院

(掲載日:2001-12-02)

タグ:生理学 トレーニング  
カテゴリ 運動生理学
CiNii Booksで検索:からだを動かすしくみ 運動生理学の基礎からトレーニングまで
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:からだを動かすしくみ 運動生理学の基礎からトレーニングまで
e-hon

チューブトレーニングとリハビリテーション
山本 利春

 もっと手軽にトレーニングができたら…。もっと手軽に負荷を調節できたら…。もっと楽な姿勢でトレーニングができたら…。そう感じた方は少なくないのではないでしょうか。
 トレーニングやリハビリテーションの効果を上げるためには、日常生活より少し強い負荷をかけ、かつ少しずつ負荷を強くして継続していかないといけません。この「負荷をかける」「負荷を強くする」「継続しやすい」というポイントが手軽にできるのがチューブトレーニングということです。
 本書はチューブの基礎知識やストレッチや種目別のトレーニング方法などについて書かれています。私自身、指導の中で1つのポイントにしているのが継続しやすいかどうかです。いくらよいトレーニングでも、継続できなければ効果を上げることはできません。その点において、チューブは手軽に多方向に負荷をかけることができます。これから始める人も、すでにされている人も新しい方法を見つけることのできる一冊です。
(大洞 裕和)

出版元:河出書房新社

(掲載日:2011-12-02)

タグ:アスレティックトレーニング チューブトレーニング  
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:チューブトレーニングとリハビリテーション
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:チューブトレーニングとリハビリテーション
e-hon

もっともっと運動能力がつく魔法の方法
宮下 桂治 東根 明人

 コーディネーション能力とは、「体をたくみに動かす能力」のことを言い、その能力を伸ばす運動がコーディネーション運動です。多くの場合運動神経がよいと言われる人はこのコーディネーション能力が高いことが多いです。運動神経は遺伝と考えられていることが多いですが、コーディネーション運動で刺激することによって伸ばすことができます。
 実践編ではイラストがついており、一目でやり方がわかるようになっています。詳しい方法や実施する際のポイント、その種目の変形バージョンの紹介もあり、誰でも簡単に運動が実施できるように配慮されています。
 また、走る、跳ぶ、投げるといった基本動作を向上させるための運動やマット運動などの体育の授業で行う運動、サッカーや野球などスポーツ競技能力を向上させるための運動、親子でできるコーディネーション運動など、さまざまな目的に合わせたコーディネーション運動が数多く紹介されています。
 この本を読んで、“運動は生きる力を高める”という内容にとても共感できました。スポーツや運動は明確な目標を設定しやすく、達成感を実現しやすいことが大きな特長です。目標を設定し、努力して目標をクリアしていく。目標をクリアすることで得られる喜びや達成感がさらに上のレベルに挑戦しようという気力を生み、その向上心が生きる力を高めることにつながります。この一連のサイクルをたくさん経験して、自分の能力をブラッシュアップさせる方法を学べることがスポーツや運動が持つ教育的な側面だと思います。
 コーディネーション運動は簡単な動きから複雑な動きまで幅広くあります。そのため個人の習熟度に応じた目標設定が可能です。目標を1つずつクリアしていくごとに子どもたちの気持ちがはずんでいき、新しいことに挑戦しようという気持ちがどんどん高まっていくでしょう。コーディネーション運動は身体能力と人間形成、心と身体の両面を高める有効なツールの1つになりうると思います。
(坂口 丈史)

出版元:主婦と生活社

(掲載日:2011-12-13)

タグ:トレーニング コーディネーション 運動能力 教育   
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:もっともっと運動能力がつく魔法の方法
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:もっともっと運動能力がつく魔法の方法
e-hon

スポーツ障害予防のための最新トレーニング
福林 徹 今井 純子

 本書は、今までのアメリカ流のスポーツトレーニングやスポーツリハビリテーションとは異なり、バランスや人と人とのコンタクトを重要視するドイツ的な障害予防のためのトレーニング本である。ドイツのリハビリテーショントレーニングと聞くとアウフバウトレーニングを思い浮かべるが、アウフバウトレーニングを行うにあたり本書を理解しておくと、より深く処方・実践できると思う。
 内容は大きく2部構成されていて、前半は解剖・予防措置・リハビリなどの理論的内容と、後半は多数の写真と図表を用いて運動指導者にもわかりやすく解説した実践内容となっている。障害の頻度に応じ、重点を下肢・体幹においているが、上肢・その他にも応用ができるものである。
 前半では基礎解剖や予防措置、主な障害と問題を説明しているが、わかりやすいように逐一実際の例も掲載されていてイメージしやすい。実践の手引きとして障害後の総合的トレーニングプランとして段階を踏んだプロトコルも掲載されており、後半の実践編から目的のトレーニングをピックアップできる。
 後半は実践編となり、トレーニングとストレッチが写真と図表を用いて説明されている。目的が明確に示されており、また一つ一つの動きについて繊細で指先までに注意が払われているところはドイツらしい感じがする。特殊な手技や高価な器具を使う必要がなく、どんな現場でも行えるものとなっており、障害予防やリハビリに携わる方は一読されることを勧める。
(安本 啓剛)

出版元:文光堂

(掲載日:2011-12-13)

タグ:トレーニング 傷害予防 リハビリテーション スポーツ医学     
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:スポーツ障害予防のための最新トレーニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:スポーツ障害予防のための最新トレーニング
e-hon

「運脳神経」のつくり方
深代 千之

 決定づけられたイメージってあるもので、ガリ勉タイプの秀才はどこかひ弱で運動をやらせたらまるでダメ、反対にガキ大将タイプといえば勉強はできないけれど運動会になると一躍ヒーロー。漫画の登場人物なんかでいうと、このパターンはお決まりみたいになっているようです。「天は二物を与えず」といいますが、人間にも長所もあれば短所もあり、完璧な人間などいないというテーゼみたいなものがあり我々もそれに納得していました。
 ところがそうではないようです。「運動ができる子供は勉強もできる!」という帯の文章が本書のテーマです。
 まず運動も勉強も脳でするのであり、習得の仕方も同じで、誤った固定観念が邪魔して努力する機会を奪ってしまったがための結果であると筆者はいいます。運動は筋肉の活動であるのは事実ですが、運動を記憶するのは筋肉ではなく脳であるからという論理は言われてみればなるほどと思います。勉強も運動もやればやるほど、脳の中のニューロンが活発に活動し、脳が活性化されるという点に関しては全く同じなんですね。
 考えてみれば、英単語の記憶をする際にも何度も何度もノートに書き身体を使って覚えたほうが、単語帳を見ているだけよりもしっかり記憶できた覚えがあります。勉強も身体を使ったほうが有効にできるというのも運動と同じこと。
 それでも現実に立ちはだかるのは「うまい(上手)」「下手」の問題。いい理論でも机上の空論では値打ちはありません。その大きな問題があるからこそ具体的な方法論が必要なのです。「運脳神経」という筆者の造語で、巧みな動きを脳の中にストックする方法を紹介しています。「運脳神経をつくる7つのルール」と題して必要な事項はきちんと書かれています。
 もちろんこの本を読んだだけで運脳神経ができるわけではありません。そこはやはりそれなりの努力が必要なのですが、後半からは基本運動の重要性が説かれ、次に運動に必要な要素を解説し、段階的に運脳神経の育成を図ります。
 丁寧な説明でとてもわかりやすいのですが、その内容はいい加減なものではなく意外と本格的なもの。覚えておきたいエクササイズもたくさんありました。小学生のお子さんをお持ちの親御さんに読んでいただきたいですね。
(辻田 浩志)

出版元:ラウンドフラット

(掲載日:2011-12-13)

タグ:教育 トレーニング    
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:「運脳神経」のつくり方
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:「運脳神経」のつくり方
e-hon

語感トレーニング 日本語のセンスをみがく55題
中村 明

 言葉というものは不思議な二面性を持ちます。細部に至るまでのキメの細かいルールにのっとって用いられる厳格な面もあれば、あいまいな部分や流行によって変化するという柔軟な一面もあります。とりあえずは文法に従って定型的な表現をしていれば、ある程度の意思伝達は可能になります。しかしながら言葉には奥行きの深さがあり、機械的な意思伝達に留まらないことは私たちも知っています。ちょっとした単語の選択や使いまわし1つによって同じ意味でも微妙なニュアンスの違いが生じます。またそれにより言葉を受け取る相手方が受ける印象が違ってくるから不思議でもあり、また難しくもあります。
 私たちが日常何気なしに使う日本語という言語も、その使い方がうまい人とそうでない人がいますが、それは言葉を選ぶセンスによりその違いが出てくると説明されます。同じ意味の言葉を話しても(書いても)細かいニュアンスまで正確に伝えることができたり、こちらの心情を理解してもらえたらと願うと同時に、最低限誤った言葉の使い方をしたくないと考えます。
 本書の目的は、そういった言葉の選択を的確にするトレーニングや意識付けであるといえましょう。堅苦しい感じはなく、クイズ番組を見ているような気軽な気持ちで読み進めることができるところに著者のセンスのよさを感じてしまいます。単語、文、文章をセンスよく使える人は作品全体にもセンスのよさがにじみ出てくるようにも思えます。
 筆者は「言葉のにおい」という表現を使いますが、言葉を生き物として捉えておられるのがわかります。生き物である以上、それぞれの言葉には性別や年齢もあれば性格まで持ち合わせていることを教えられました。
 社会で生きる私たちにとって自分の考えていること、感じていることを相手に正確に伝えるということはよりよく生きる上でとても重要な事柄です。言葉のトレーニングにより語感が高まり、的確な表現が身につけば素晴らしいことです。
 日本語がこんなにも豊かな言葉であったことに感動を覚えました。正しく使ってみたい言葉です。
(辻田 浩志)

出版元:岩波書店

(掲載日:2011-12-13)

タグ:コミュニケーション 言語 語感 トレーニング   
カテゴリ 人生
CiNii Booksで検索:語感トレーニング 日本語のセンスをみがく55題
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:語感トレーニング 日本語のセンスをみがく55題
e-hon

運動も勉強もできる脳を育てる 「運脳神経」のつくり方
深代 千之

 学生時代は運動が得意なほうでもなく、ボールの投げ方やバットの振り方、受身の取り方がよくわからなかった。“運動神経がない”という簡単なコトバで終わらせていた過去の自分。そのときに、この本に出会っていたら、どうなっていただろうと勝手に想像しワクワクしていた。
 タイトルにある「運脳神経」とは著者がつくった造語である。普段の生活で行う動きやスポーツのときに行うダイナミックな動作など全ての動作は脳が司っている。また、運動神経は誰にでもあり、“運動神経がない”ということはない。しかしながら、過去の私のように誤った言葉の使い方や意味の捉え方をしている人がいる。「運脳神経」にはそういった運動神経という言葉が意味する誤解や誤った考えを避けたいという著者の願いがこめられている。
 運脳神経をつくるルールやバランスチェック、実践方法が記載されている一冊。
(大塚 健吾)

出版元:ラウンドフラット

(掲載日:2011-12-13)

タグ:教育 トレーニング   
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:運動も勉強もできる脳を育てる 「運脳神経」のつくり方
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:運動も勉強もできる脳を育てる 「運脳神経」のつくり方
e-hon

日本人のメンタルトレーニング
長田 一臣

 タイトルの「日本人の」というところが非常に興味をそそる。日本人特有の何かが一般的なメンタルトレーニングにどう影響しているのか、まずメンタルトレーニングの入り口として読んでおく必要がある本ではないかと思う。
 序盤は日本の中でのメンタルトレーニングの実践的な歴史が語られていて、中盤以降ではより本質的な部分が目立っている。
 この中で印象に残った部分は「心が超一流でなければ超一流の選手になれないということは世界をきわめた選手の偽らざる心境」「大和魂を忘れとる、とドイツ人に喝破され」といった箇所である。この部分は1995年に世に出た著書とは思えない、日本のスポーツが世界に通用するうえでのヒントになっている。
(河田 大輔)

出版元:スキージャーナル

(掲載日:2012-01-18)

タグ:トレーニング 心理  
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:日本人のメンタルトレーニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:日本人のメンタルトレーニング
e-hon

筋肉メカニクスとトレーニング技術
エバレット アーバーグ 加藤 清忠 岡田 純一 長谷川 伸 渡辺 英次 寺田 佳代

 本書はタイトルの通り、普通のトレーニングのみが書かれている本ではなく、解剖学的構造と関節の動き、効果的なエクササイズ選択法、適切なトレーニング技術、プログラムデザインなどが記載されており、トレーニングを始める前にできれば知っておきたい知識が書かれている。
 今までのトレーニング本とは一味違い、コアについての解剖や説明があり、メインのトレーニングに関してもすべての種目でスタビライゼーションと呼吸法についての表記がある。トレーニング時の図に関しても筋肉が透けて見えるような図でリアリティがあり、どの部分を使っているのかが非常にイメージがしやすい。
 全体を通して専門的な言葉が多いが、トレーニング従事者には問題なく理解できるであろう。トレーニーにとっては少し難しいが、読めば身体についての理解が深まり、より効果的なトレーニングができること間違いなしである。
(三嶽 大輔)

出版元:西村書店

(掲載日:2012-01-18)

タグ:アスレティックトレーニング 筋 運動生理学  
カテゴリ アスレティックトレーニング
CiNii Booksで検索:筋肉メカニクスとトレーニング技術
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:筋肉メカニクスとトレーニング技術
e-hon

コアパフォーマンス・トレーニング
Mark Verstegen Pete Williams 咲花 正弥 栢野 由紀子 澤田 勝

 本書は近年日本のフィットネス業界にも普及してきたコアトレーニングについて詳しく書かれた一冊である。筆者は米国のアスリート・パフォーマンスというトレーニング施設を設立したマーク・バーステーゲン氏で、彼の提唱するトレーニングの哲学はアメリカのみならず世界のトレーニング界に大きな影響を与えている。トレーニングをしている者なら一度は耳にしたことであろうコア。本書はコアというキーワードを中心に以下の7つのユニットから成り立っている。

・ムーブメントプレパレーション:従来のトレーニング前のストレッチに変わるウォームアップ
・プレリハビリテーション:ケガや傷害を起こさないための予防的アプローチ
・バランスボールエクササイズ:肩、胴体、股関節、コアの強さと安定性を向上させるエクササイズ
・弾性(プライオメトリクス):弾力的な力を生み出すエクササイズ
・ストレングス:パワー、安定性、可動性を向上させるためのエクササイズ
・エネルギー供給システムの開発:爆発的なエネルギー発揮を可能にするカーディオトレーニング
・リジェネレーション:回復力を高めるための低い強度での身体運動

 さらには食事に対してのアドバイスも記載されていて、専門用語についても詳しい説明があり、トレーニング従事者でなくとも理解しやすい内容となっている。本書のプログラムはアスリート・パフォーマンスで実際に行っている多くのエクササイズの中から短時間で最大の効果を得ることができるものから形成されている。トレーニングの時間をとることができない多忙な方にも配慮している非常に魅力的な内容となっている。
 本書を読み終えた後、コアについての知識がよりいっそう深まっているはずである。そして今までの当たり前のように行っていたマシンやフリーウェイトなどのトレーニング方法に多少なりとも変化が必要なことにも気づくだろう。付属のCD-ROMで実際のエクササイズの動きを見ることができるのも非常によい。
 トレーニング従事者にはもちろんのこと、さらに上のレベルを目指すアスリートや一般のトレーニーにもぜひお勧めしたい一冊である。
(三嶽 大輔)

出版元:大修館書店

(掲載日:2012-01-19)

タグ:コアトレーニング   
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:コアパフォーマンス・トレーニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:コアパフォーマンス・トレーニング
e-hon

自転車と健康
前田 寛 石橋 健司 岡内 優明

 これから何か運動をしていこうと考えている人に対し、自転車の魅力を歴史から始まり、運動生理学、栄養学、力学などを通じて紹介している。各項目とも必要なことだけをポイントを押さえて解説しており、力学についてはとくに縁のない人でもわかりやすいように図をうまく利用して解説されている。
 どのようにトレーニングをしていけば体力が向上するかというトレーニング理論はあまり紹介されていないが、1つ面白いトレーニングが紹介されている。それは力を音に変換し、フィードバックを行う方法で、非常に独創的な発想だ。トレーニング中に音程や音量が変化すればトレーニングをしている本人は嫌でも気がつく。数値といった視覚ではなく、聴覚で認識させることにより、効果的にペダリングの質の改善をすることが可能になる。
 本書はあまり運動に対して知識のない人でも一通り目を通すことで、「自転車とはこういうものなんだ」と普段乗っている自転車に対しても見方が変わるかもしれない。
 競技だけが自転車の世界ではない。キャンプなども含めた旅の移動手段や自転車そのものに乗ることを楽しむなどさまざまな目的がある。本書を足がかりにして、自分なりの自転車との関係を築き上げてみてはいかがだろうか。
(澤野 博)

出版元:東京電機大学出版局

(掲載日:2012-02-07)

タグ:自転車 入門 トレーニング   
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:自転車と健康
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:自転車と健康
e-hon

レベルアップする!野球 科学・技術・練習
石橋 秀幸

 著者の石橋秀幸氏は慶應義塾大学スポーツ医学研究センターの研究員。元広島東洋カープのトレーニングコーチで、ボストンレッドソックスにコーチ留学した経験を持つ。実際に本を読んでみても野球という1つのスポーツをさまざまなファクター、アクション、シチュエーションに分割し、随所に科学的知識やテクニックをちりばめながら、それらのトレーニング方法や指導方法を紹介している。
 しかし、スポーツ科学の教科書のような難しいことが細々と書かれているわけではない。全てにおいてサラっと説明するにとどめられており、できるだけ写真や図式で誰でも理解できるような構成になっている。基本的には研究者や医療関係者ではなく、スポーツ現場で働いているコーチや選手本人が読むために書かれてあるようだ。「この筋肉がこう動いて…」なんていう“うんちく”は抜きにして、とにかく野球がうまくなるためのトレーニングメニューがほしい、またはつくりたい人に適している本である。
(宮崎 喬平)

出版元:西東社

(掲載日:2012-02-07)

タグ:野球 トレーニング 指導   
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:レベルアップする!野球 科学・技術・練習
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:レベルアップする!野球 科学・技術・練習
e-hon

からだを作り直す山中毅の水中運動
山中 毅

 タイトルに水中運動とありますが、水中運動=プールへ行って泳いだりするんやろ、というイメージありませんか?
 本書は初めに、運動=スポーツではないというところからふれられており、水中運動の特徴を、これから運動を始めようとされている方や、高齢者の方へ、山中毅さんの実体験を踏まえたアドバイスや実践方法が載せられています。
 水中というのは陸上では得られないポイントがあります。膝や腰が痛くて運動がしにくいなど、運動に対して不安を持たれている方も多いのではないでしょうか。陸上ではやりにくいことでも、水中であれば非常にやりやすくなる運動も多く、また効果も上がりやすいこともあります。
 自分で運動されている方はもちろん、現場で指導されている方も、アプローチ方法を増やすことのできる1冊だと感じます。
(大洞 裕和)

出版元:毎日新聞社

(掲載日:2012-02-07)

タグ:水中運動 トレーニング  
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:からだを作り直す山中毅の水中運動
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:からだを作り直す山中毅の水中運動
e-hon

トレーニング日誌
ヴォルフラム・リントナー

 書籍というよりタイトル通りトレーニング日誌である。競技者であれば誰でも練習日誌をつけているであろう。それを自転車に特化し、52週分のデータが書き込めるようになっている。日付が入っているわけではないので、その日から52週にわたって利用できる。
 もちろんそれだけではなく、トレーニングに対する基本的な考え方や、ギヤー比などのちょっとした情報を簡潔にまとめてある。
 細かい理論はほとんどないため、トレーニングに対して知識がなければこの日誌を使いこなすことはできない。記録をつけることは大切であるが、それは過去のことであり、目標を達成するためにどのような計画を立ててトレーニングを進めてゆくか。最初に年間計画のページがあるため、自然とどのようにトレーニングを進めてゆくべきかを考えることができる。
 そのようにきちんと計画を立てられる競技者はどんなものでもかまわないが、自他共に認めるような三日坊主にとってはこのようなものがあったほうが長続きするかもしれない。
(澤野 博)

出版元:未知谷

(掲載日:2012-02-07)

タグ:自転車 日誌 トレーニング 計画  
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:トレーニング日誌
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:トレーニング日誌
e-hon

睡眠障害
渡辺 俊男

 トレーニング指導において、身体づくりを効果的なものにするためにスポーツライフマネジメントの重要性が言われる。これは、「トレーニング‐栄養‐休養」の3要素について、質の高い取り組みを構築するということである。トレーニングや栄養に関しては、かなり詳細な検討がなされるが、休養に関しては、前者2つと比較すると検討される割合が少ないように感じる。本書のテーマは睡眠障害であるが、適切な睡眠を実現するために大変参考になるだろう。とくに、本書がシンプルな論理的構成になっているため大変わかりやすい。
 まず、現代社会と睡眠との関係から現代人が睡眠障害に陥りやすい環境であることがわかる。現代人の生活スタイルの変化によって、寝起きの習慣が多様化してきたことが要因の1つのようだ。その具体例として、夜型の活動である交代勤務や残業などが挙げられている。
 次に、睡眠の基本について説明がされている。睡眠とは、生理機能に支えられた適応行動であり、生体防御技術である。そして、睡眠の役割とは、大脳をつくり、育て、守り、修復し、よりよく活動させることである。また、よい睡眠の基準や、個人差、時刻差、年齢差、男女差、文化差についての説明がされている。
 3番目に、睡眠障害の説明がされている。前章で睡眠の基本が記述されているため、基準と障害の間に存在するギャップを確認できる。睡眠障害は大きく(1)睡眠異常、(2)睡眠時随伴症、(3)内科・精神科的障害に伴う睡眠障害、(4)提案検討中の睡眠障害の4つに大別される。
 4番目に睡眠障害の原因である。睡眠障害の原因として、(1)体内に存在する問題、(2)体外に存在する問題、(3)生活リズムの問題、(4)睡眠自体に存在する問題、(5)他の病気と関連する問題、(6)その他の6つに大別される。
 5番目にこれまでの内容を振り返ったクイズ形式の睡眠知能指数が紹介されている。睡眠に関する正しい知識と方法論について全100問を○、×で答えるものだ。これは、単なる読後の確認だけでなく、学生アスリートや学生トレーナーへの教育にも役立つだろう。
 スポーツライフや日々の生活において睡眠は、その重要性は認識されつつも実際には軽視されがちな部分であるように感じる。強化練習期間では、練習の側面に注意が向かうものの、その回復を促す睡眠に対してのアプローチが少ないのではないだろうか。また、ビジネスマンも業務が多忙になると睡眠時間が削られがちである。睡眠は、単なる身体づくりの促進だけでなく、日々の作業効率や充実した生活にも影響することから、スポーツにおいては技術練習の効果的習得にも影響することが予想できる。本書は、スポーツライフにおける睡眠の領域について理解を深めるために大変有効なものであり、手元に置いておきたい一冊である。
(南川 哲人)

出版元:講談社

(掲載日:2012-02-07)

タグ:トレーニング 睡眠 休養  
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:睡眠障害
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:睡眠障害
e-hon

Age-Defying Fitness
Marilyn Moffat Carole B.Lewis

 著者のMarilyn MoffatとCarole B.Lewisの2人は、Physical Therapist(以下PT)である。
“良い習慣は良い姿勢をつくり、良い姿勢はあなたの痛みを少なくし、今以上のエネルギーを与えることでしょう”この言葉に集約されるように、よりよく年を取るための大切な要素として、「姿勢」「筋力」「バランス」「フレキシビリティ」「持久力」の5つを挙げている。
 本書はそれぞれの5つのカテゴリーを各章ごとにわけ、アセスメントとエクササイズの紹介をしている。日常生活の姿勢が悪い状態でトレーニングをしてもよいパフォーマンスが発揮できないことは言うまでもない。そういった点でも5つの要素のうち姿勢が最初に取り扱われているのは自然な流れだと思う。
(大塚 健吾)

出版元:Peachtree Pub Ltd

(掲載日:2012-02-17)

タグ:エイジング 姿勢 トレーニング   
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:Age-Defying Fitness
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:Age-Defying Fitness
e-hon

速く走るコツ マンガでみるスポーツ科学
小田 伸午 三ツ井 慈之

 原作の小田氏がこれまで研究してきた動作のコツについて、高校生向けにマンガ形式で伝えている。
 ストーリーは高校陸上部での選手と顧問の先生による人間模様をベースに、ときどき親父ギャクや涙も交じえつつ、より速く走るためのコツについてテンポよく紹介していく。「地面を蹴るのではなく、地面から押してもらう」「力感が外れたときが速い」といったポイントが、主人公の動きとともに表現されていて、実際に走ってみたくなるような感覚になるだろう。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:朝日出版社

(掲載日:2011-06-10)

タグ:陸上 トレーニング 漫画    
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:速く走るコツ マンガでみるスポーツ科学
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:速く走るコツ マンガでみるスポーツ科学
e-hon

高地トレーニングの実践ガイドライン 競技種目別・スポーツ医科学的エビデンス
青木 純一郎 川初 清典 村岡 功

 高所トレーニングに関して、とくに各競技における実践例をまとめている。本書は、日本オリンピック委員会スポーツ医・科学研究報告として毎年出されたものが全体報告となり、それをもとに書籍化されたものである。陸上競技、水泳、スキー(クロスカントリー、ノルディック複合)、スピードスケート、バイアスロンにおいて、どのような高所トレーニングが行われてきたか、また実際の測定データについて詳しく分析されている。このほか、低酸素施設をどのように活用するか、高地トレーニングに関する健康チェックについても紹介されている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:市村出版

(掲載日:2011-06-10)

タグ:高所トレーニング スポーツ科学    
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:高地トレーニングの実践ガイドライン 競技種目別・スポーツ医科学的エビデンス
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:高地トレーニングの実践ガイドライン 競技種目別・スポーツ医科学的エビデンス
e-hon

トレーニングをする前に読む本 最新スポーツ生理学と効率的カラダづくり
石井 直方

 本書は1991年から連載してきた身体関連のコラムを書籍にまとめたものを、文庫化したものだ。それでも最新と冠しているのは、研究の最前線にいる著者が適宜加筆しているためだ。扱うトピックはダイエットなど一般スポーツ愛好者の興味の大きい分野が主だが、記述は分子レベルまでおよぶ。これまで専門的にスポーツ科学や運動生理学を学ぶ機会のなかった人にとって、基礎となりうる一冊だ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:講談社

(掲載日:2012-08-03)

タグ:トレーニング 生理学  
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:トレーニングをする前に読む本 最新スポーツ生理学と効率的カラダづくり
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:トレーニングをする前に読む本 最新スポーツ生理学と効率的カラダづくり
e-hon

小・中学生のための足がグングン速くなる本
伊東 浩司

 走り方のコツや心の持ちようなどは、小学校の授業を振り返ってみると意外にもあまり取り上げられなかった印象がある。100mの日本記録保持者でもある著者は、「走ることを楽しいと思ってほしい」という願いをベースに、わかりやすくトレーニングのポイントをまとめた。紹介されるのはどれも今日から実践できるようなドリルばかりだが、表題のように「グングン」速くなるには、保護者をはじめとした周囲の大人の振る舞いがポイントになると説く。子どもたちが「できた!」「楽しい」「走りたい」と思えるようにすれば、自ら練習に取り組み自然とタイムは伸びていく。短距離走に限らず、スポーツがうまくなるコツ、選手との接し方に応用できる話が散りばめられている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:カンゼン

(掲載日:2012-08-03)

タグ:トレーニング 陸上 ジュニア 走り方 
カテゴリ 運動実践
CiNii Booksで検索:小・中学生のための足がグングン速くなる本
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:小・中学生のための足がグングン速くなる本
e-hon

格闘筋進化論
澤木 一貴

 本書で紹介されるのは、複合関節運動であり、競技に活用できる効率的な動きである。コアを基本とし、ファンクショナルトレーニングやプライオメトリックトレーニングへと発展させていく。
 アンバランスに耐えながらのデッドリフト、回転しながらピラーを崩さない、というように、各エクササイズの狙いや意識すべきポイントが最初に出ていて、その下に具体的な種目名が表示されるという形で統一されているのが特徴。写真を多く使って、よい例や悪い例、バリエーション例が示されている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:スタジオタッククリエイティブ

(掲載日:2012-10-10)

タグ:格闘技 トレーニング   
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:格闘筋進化論
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:格闘筋進化論
e-hon

プロトレーナー木場克己の体幹パフォーマンスアップメソッド
木場 克己

 パフォーマンスアップとタイトルにあるように、アスリート(週4日以上スポーツをしている人)をメインターゲットとしている。負荷の高いメニューも紹介されているため、トレーニング前の運動能力チェックやストレッチ、トレーニング後のマッサージ法も詳しく記載されている。
 また、運動する習慣のある人でも、柔軟性、体幹力、バランス力、アジリティーの中では不得意なものがあってもおかしくないが、いくつかのステップに分けられていて弱点強化にもなる。
 さらにその各ステップに一般の人向けの回数も記載されており、気軽に始められそうだ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:カンゼン

(掲載日:2012-10-10)

タグ:体幹 トレーニング   
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:プロトレーナー木場克己の体幹パフォーマンスアップメソッド
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:プロトレーナー木場克己の体幹パフォーマンスアップメソッド
e-hon

腰痛
三木 英之 蒲田 和芳

 横浜市スポーツ医科学センターの整形外科医と理学療法士による書。
 ぎっくり腰や慢性腰痛を中心に、痛みが起きたときの対処、日常生活でのケア、予防などが2色刷りで示されている。

 高度な内容を一般向けにわかりやすく表現しようとしている。
1章は腰痛の仕組みと原因
2章は診断と治療
3章は症状からみた腰痛のタイプと特徴
4章は家庭ででぎる腰痛対策(急性腰痛)
5章はその慢性腰痛編
6章は運動療法でストレッチ、筋力強化運動(マシーンも)、有酸素運動をイラストで解説。

 腰痛に関する正しい基礎知識と運動による対応を知るうえで役立つ。

A5判 200頁 2000年12月20日刊 1200円+税
(月刊スポーツメディスン編集部)

出版元:高橋書店

(掲載日:2001-03-15)

タグ:腰痛 トレーニング ストレッチング 
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:腰痛
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:腰痛
e-hon

日本人が知らない体幹の使い方
山田 英司

 タイ発祥の格闘技、ムエタイで9本ものベルトを手にしたチャモアペット氏が監修、写真にも登場してムエタイにおける身体操作をひもといた。興味深いのは著者がムエタイをタイの文化や伝統と絡めて捉え、現地で過ごす以外になかなか習得することが難しい姿勢や発力の動きを紹介していることだ。同じように手足を動かしても同じ技にならない場合のアプローチは、運動指導においても参考になりそうだ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:東邦出版

(掲載日:2012-11-10)

タグ:トレーニング ムエタイ    
カテゴリ 運動実践
CiNii Booksで検索:日本人が知らない体幹の使い方
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:日本人が知らない体幹の使い方
e-hon

スポーツに活きる!正しい走り方講座
杉本 龍勇

 正しい走り方とはつまり正しい体の動かし方だと著者は説く。それを身につけるには自分の身体がどのように動いているか感じ取ることが必要だが、簡単ではない。ポイントは自ら考えること、そして基礎技術を鍛えること。前者は、固有の感覚なので当然のことと言える。一方後者は絶対的なもので、姿勢、リズム、股関節の使い方が挙げられる。豊富な写真とともにトレーニング方法が紹介されている。
 また、「スポーツに活きる」とタイトルにあるように、実際の競技内でよく行われるステップからのダッシュや方向転換にも言及されているので、一般のスポーツ愛好者からトップレベルのアスリートまで指導する際に広く参考になる一冊だ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:スタジオタッククリエイティブ

(掲載日:2012-11-10)

タグ:トレーニング 陸上 走り方   
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:スポーツに活きる!正しい走り方講座
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:スポーツに活きる!正しい走り方講座
e-hon

バテない体をつくる登山エクササイズ 山登りのための基礎体力・基礎知識が身につく!
大森 義彦

 近年山登りに興味を持ち、トレーニングの目標に掲げる人が増えているのではないだろうか。このとき忘れてはならないのは対「自然」であること、そして平地でどんなに鍛えても山での歩きとは異なるということだ。体力切れは危険に直結するため、まずさまざまな疲労原因を紹介し、対策を促す。次に「登山エクササイズ」として階段や坂道を使ったエクササイズや、リュックを背負うために力みがちな部位のストレッチをレクチャー。それを経て、最後に雨の日の歩き方など具体的な注意点について述べている。
 大森氏の豊富な登山経験に基づくアドバイスは、トレーニング指導の前提として知っておくと大いに役に立つに違いない。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:誠文堂新光社

(掲載日:2012-11-10)

タグ:登山 トレーニング   
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:バテない体をつくる登山エクササイズ 山登りのための基礎体力・基礎知識が身につく!
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:バテない体をつくる登山エクササイズ 山登りのための基礎体力・基礎知識が身につく!
e-hon

スポーツ競技学
L.P.マトヴェーエフ 渡辺 謙 魚住 廣信

 本書の冒頭「訳者のことば」のところで、「スポーツトレーニングにかかわる者で、『マトヴェーエフ』という名前を知らない人がいるだろうか。
 もし知らないというなら、それは非常に恥ずかしいことであり、スポーツトレーニング理論を知らないといわれても仕方がない」と書かれているのをみて、私は非常に恥ずかしい思いを抱えながら本書をゆっくりと読み始めた。
 本書の原著者であるマトヴェーエフ・レフ・パワロヴィッチ博士は教育学博士および名誉博士の学位を有し、現在ロシア国立体育アカデミーの教授ならびに功労教授である。過去においては国立中央体育大学の学長も勤めた経歴を持ち、ロシア、ベラルーシ、ドイツ等において名誉称号を授与されている。博士自身、学生の頃は器械体操を専門とし、日本で言うところの「特待生」コースに所属していたと言う。
 博士が指導者として活動を始めたのは16・17歳からだそうで、その後ソ連の複数の選抜チームをオリンピック、その他の国際競技大会に向けて指導するようになった。そして、体操、陸上、水泳、重量挙げのソ連ナショナルチームや東独、ブルガリア、キューバ、中国などの選抜チームのコンサルタントも勤めている。
 博士が著した中で、「スポーツトレーニングの基礎」(日本では「ソビエトスポーツ・トレーニングの原理」として翻訳出版されているそうである)は、日本のみならず世界中の多くの国で高い評価を得たそうで、今回の著書は博士の長年の経験から得たトレーニング理論の集大成的位置づけになっているようである。

若い指導者に読ませたい
 さて肝心の内容であるが、正直言って十分本書の内容を理解するにはスポーツ指導に対してかなり高い意欲を持ち、かつ専門的知識を有していることが必須条件となるだろう。例えば、「スポーツ現象とは何か」という章では「スポーツ」というカテゴリーの範囲やそれに関連する概念規定を試みているし、現象的側面だけに議論が終始しているかと言えば「競技会と競技会システムの理論」といったより現実的な理論構築にも言及している。
 さらに、異体的な「トレーニング法の組み立て方」のような実際場面に応用可能な著述も見られる。この辺の著述は、むしろ本書前半部分の現象学的議論や理論構築よりも博士にとっては若き日の指導経験を生かした“得意分野”なのではないだろうか。
 本書の原文タイトルは「スポーツ原論とその応用」だそうだが、後半を読み進めていくうちにこのタイトルに納得ができる。ただ、日本においては訳者と監修者が相談の上「スポーツ競技学」に変更したそうである。
 今後わが国で、“スポーツ競技学”という総合的カテコリーを網羅する学問領野が構築されるきっかけとなるであろうか。

「訳者のことば」を再び引用したい。
「『木を見て森を見ず』、このような指導者をなくしてスポーツトレーニングを総合・統合科学として認識できる指導者を育てなければならない。その意味で、わが国において一人でも多く本書の内容とその価値が理解できる指導者が増えることを願う次第である。」私も同感である。
 やや枝葉末節的議論が先行気味の最近のわが国のスポーツ界において、改めて統合的にスポーツ全体を鳥徹する意味は大きい。この訳者の願いが本物になるために、私は本書を熱意ある若き指導者達に是非読ませたいと思っている。
(久米 秀作)

出版元:ナップ

(掲載日:2012-10-08)

タグ:トレーニング ロシア 
カテゴリ 指導
CiNii Booksで検索:スポーツ競技学
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:スポーツ競技学
e-hon

強くなるためのサッカーフィジカルトレーニング Q&A100
菅野 淳 星川 佳広

 成長段階に応じた練習法、トレーニング法、コンディショニング、食事まで、100の疑問について日本代表コーチがわかりやすく解答。
 ジュニア選手、ユース、指導者、父兄にもお勧めの一冊。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:スキージャーナル

(掲載日:2012-10-09)

タグ:フィジカル コンディショニング トレーニング 食 サッカー 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:強くなるためのサッカーフィジカルトレーニング Q&A100
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:強くなるためのサッカーフィジカルトレーニング Q&A100
e-hon

38歳から始めるストレッチゴルフ
森永スポーツ&フィットネスリサーチセンター 和田 洋明 内田 智美

 副題は『飛距離アップから腰の痛み軽減まで』。
 ミドルエイジを対象に、スキルアップではなくゴルフにおける肉体的なパフォーマンスの向上に主眼を置いた本である。傷害予防につながるからだづくりを「ストレッチング」「筋力トレーニング」「正しい生活習慣」の3つの観点でまとめている。
 Chapter1ではラウンド前・中・後にできるストレッチングをシチュエーション別に、Chapter2では自宅でできるストレッチングを部位別に、Chapter3では正しい食習慣のコツ、サプリメントの活用法などを取り上げ、Chapter4には飛距離アップや腰痛予防につながるトレーニング、ウイダー・トレーニングラボが提案するゴルファーのためのトレーニングプログラムを紹介している。
 どのスポーツにも言えることであるが、スキルの支えるのはその人の身体能力である。この本は、生涯スポーツとしてゴルフを楽しむうえで欠くことのできない内容と言える。

2005年3月10日刊
(長谷川 智憲)

出版元:森永製菓健康事業部

(掲載日:2012-10-10)

タグ:ゴルフ ストレッチング 健康 トレーニング 
カテゴリ 運動実践
CiNii Booksで検索:38歳から始めるストレッチゴルフ
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:38歳から始めるストレッチゴルフ
e-hon

高齢者の機能アップ運動マニュアル
Elizabeth Best-Martini Kim A.Botenhagen-DiGenova 小室 史恵

 Elizabeth Best-Martini、Kim A. Botenhagen-DiGenovaが著した「Exercise For Frail Elders」の日本語版。虚弱高齢者および特別なニーズを持つ人のためのエクササイズプログラムの計画・実施方法が紹介されている。副題は『疾病・障害のある高齢者にも安全なエクササイズ』。
 計画をテーマとした第1部では、参加者、エクササイズプログラム、フィットネスリーダーについて、実施をテーマとした第2部では、初めにウォームアップを、心血管系持久力のためのエアロビックエクササイズ、筋力と筋持久力を鍛えるレジスタンスエクササイズ、クールダウン、エクササイズプログラムの作成についてそれぞれ解説している。
 とくに第2部は高齢者がモデルとなった写真でエクササイズが示され、詳しく書かれた安全に行うためのヒントは参考になる点も多い。

Elizabeth Best-Martini、Kim A.Botenhagen-DiGenova著、小室史恵監訳

2005年8月8月刊
(長谷川 智憲)

出版元:ナップ

(掲載日:2012-10-10)

タグ:運動指導 高齢者 トレーニング 
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:高齢者の機能アップ運動マニュアル
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:高齢者の機能アップ運動マニュアル
e-hon

中高年・疾病予防(健康づくり)のための運動の実際
愛知医科大学運動療育センター 丹羽 滋郎 野口 昌良

 中高齢者の生活習慣病、各種疾病予防に視点を置き、運動の実際について疾患別に疾患の概要、目的、評価、方法、期待できる効果、注意すべき点を紹介しているのが本書である。循環器疾患、代謝系疾患、運動器疾患、運動器系疾患、小児科疾患、産婦人科系、その他として関節リウマチを取り上げている。監修を担当しているのは、月刊スポーツメディスン76号の特集「機能向上エクササイズ」に登場していただいた丹羽先生。
 本書では、健康づくりのキーワードとして(1)己を知る(自分の健康状態を知る)、(2)自分の目標は何か(目標のためにどんな体力が必要か)、(3)適正な運動処方(目標に適した運動強度、量、時間)、(4)継続性(健康づくりは一朝一夕では成し得ない)の4点を挙げ、十分な動機づけをしたうえで障害の発生を予防しながら指導していくことが不可欠であると指摘する。
 付録として愛知医科大学運動療育センターで実際に行っているメディカルチェックの各項目の説明、結果表も掲載されており、健康づくりの実際の現場で役立つ内容となっている。

愛知医科大学運動療育センター編集、丹羽滋郎、野口昌良監修
2005年10月10日刊

(長谷川 智憲)

出版元:全日本病院出版会

(掲載日:2012-10-10)

タグ:運動処方 トレーニング 高齢者 メディカルチェック 
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:中高年・疾病予防(健康づくり)のための運動の実際
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:中高年・疾病予防(健康づくり)のための運動の実際
e-hon

関節痛
順天堂大学医学部

 順天堂のやさしい医学(全12冊)の第9巻となる本書は、順天堂大学が開催している「都民公開講座」の内容に新しい研究等を加えてまとめたものである。
 副題は『つきあい方と治療法』。黒澤尚氏(順天堂大学医学部整形外科学教授)の「膝の痛みとつき合う」、橋本博史氏(順天堂越谷病院院長)の「関節リウマチとつき合う」、星野雄一氏(自治医科大学整形外科学教授)の「腰痛とつき合う」、武藤芳照氏(東京大学大学院教育学研究科教授、東京厚生年金病院整形外科客員部長)の「関節痛と水中運動」とともに、公開講座で行われた質疑応答が収められている。
 4氏が共通して指摘しているのは、日常生活に適度な運動を取り入れることによって関節痛を軽減、改善できるということで、具体的な運動方法も示されている。運動により痛みが悪化することも考えられるが、いつ、どんな運動を行えばよいかについても本書では随所に解説している。関節痛とうまくつき合い、かつ健康的な生活を送るうえで参考にしてほしい一冊である。

2005年6月5日刊
(長谷川 智憲)

出版元:学生社

(掲載日:2012-10-10)

タグ:関節痛 トレーニング 水中運動 
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:関節痛
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:関節痛
e-hon

シェパード老年学 加齢・身体活動・健康
Shephard,Roy J. 柴田 博 新開 省二 青柳 幸利

 加齢学、老年医学を専門としているトロント大学教授のシェパード博士によって上梓された『Aging, Physical Activity, and Health』の日本語版。人口学、老年社会学、経済学などを含め学際的に広い領域をカバーしている。
 本書は3部で構成されている。第1部では高齢者を定義し、生物学的年齢と寿命の個人間における差において性、遺伝、経済的影響および身体活動がどう寄与しているかを考察、第2部では高齢者の定期的な身体活動と健康の相互作用を検討している。また、第3部では高齢化社会の経済的および社会的影響についてまとめている。
「生体機能が低下することに対する魔法の解決策は与えられていない。たとえ身体的に活発な個人であっても老化はしつづけるであろう」とシェパード博士は序文で触れているが、「定期的な身体活動あるいは適度なトレーニングにより、生理的な作業能力を10~20年遅らせることができる」とも言う。本書は高齢者の身体活動にも重点が置かれている。運動指導やリハビリ等の関係者には目を通してほしい内容である。

ロイJ.シェパード著、柴田博・新開省二・青柳幸利監訳
2005年8月10日刊
(長谷川 智憲)

出版元:大修館書店

(掲載日:2012-10-10)

タグ:老年学 加齢 トレーニング 健康 
カテゴリ 医学
CiNii Booksで検索:シェパード老年学 加齢・身体活動・健康
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:シェパード老年学 加齢・身体活動・健康
e-hon

イチローのメンタル ケータイでできる野球のメンタルトレーニング
豊田 一成

こころの「深み」
 人間は誰しも欲を持つ。たとえ幼児といえども欲を持っている。おなかがすいた、何か食べたい、眠りたい等がそれだ。アメリカ心理学会の会長を務めたこともあるアブラハム・マズロー(1908~70年)は、これらの欲求を生理的欲求と呼び、人間の最も根源的な欲求と位置づけた。そして彼が最も人間として価値が高く、最終的に追い求めるべき欲求と考えたのは「自己実現の欲求」である。マズローは、人間がその一生涯において、生まれながらに持っている生理的欲求や安全保障の欲求から徐々に社会的欲求を萌芽させることで自らを高めてゆき、最終的に「自分とは何か」の解答として自己実現の欲求を満足させるまでのプロセスを見事に説明してくれた。が、言い換えれば彼のこの試みは、人間のこころの「深み」を追求するプロセスであったと言える。そして、彼はこのプロセスを純粋理性としてではなく実践理性的テーマとして追求することこそが心理学に与えられた命題であると考えたのである。

ケータイ・トレーニング
 この言葉は私の造語である。今回ご紹介する本のサブタイトルに「ケータイでできる、野球のメンタルトレーニング」となっていたので、こんな造語が思いついたのである。それにしても、(スポーツ)トレーニングまで携帯電話とは。マズローさんも生きていたらさぞ驚かれたことでしょう。まさに、これは実践的かつ直接的なメンタルトレーニング・アプローチである。具体的にはどういうものかと言うと、本書の「Ⅱ章野球のメンタルトレーニングプログラム内容」のところに「QRコード」なるものが表示されていて、カメラ機能やバーコードリーダー、音声再生機能のある携帯電話でこのQRコードを読み取ると、今回のメンタルトレーニングサイトが表示され、実行できるようになっている。評者もQRコード読み取りに少々てこずりながら(笑)サイトに入ると、男性の声でこのメンタルトレーニングの概要が流れてきた。そして現在の自分の客観的な状況として心拍数の測定と進んでいくのであるが、全体的に少々時間がかかるのでパケット通信料金がかなり高額になりそうだ。そこで、本書中にも電話会社と毎月定額でかけ放題の契約を結ぶことが望ましいとの注意書きがある。それにしても、恐るべし携帯電話。評者は授業中に携帯電話をいじっている学生を注意したら「今、辞書で字を調べているところです!」って言われて恐縮した経験があるが、これからは練習中に携帯電話を使っている選手がいても、頭ごなしには注意できないなんてことあるのかな?
 著者は、今年の9月にメジャーで6年連続200本安打を記録したマリナーズのイチローのメンタルトレーニングを担当した経験を持つ。本書中にもイチローの自筆による、高校時代に書いた目標が掲載されているが、著者も指摘するように、イチローの特徴は普通の人間が目標とする“夢”のもう一歩先の夢を見据えているところにあるようだ。自己実現の方法は人によって様々だが、“心”をトレーニングすることでさらに一歩先を目指せるとしたら、信じてやってみる価値はあると思いませんか。

最後に
 皆さん、私の担当は今回で終わりです。足掛け5年、これまで約50冊の書評を書かせていただきました。書く側はいたって気楽。知らない本は読めるし、好きなことを勝手に書いてよいし、で大変楽しい経験でした。が、書かれた側の皆様はさぞかしお怒りでありましょう。確か、吉川英治氏の名著「宮本武蔵」の一節に「“墨を白紙に落とすが如く”人間のやったことは一生涯消えるものではない」というような件があったように記憶しております。この責任は、私、しっかり墓場まで持っていく覚悟ですので、何卒ご容赦のほどを。では皆さん、また何処かで。
(久米 秀作)

出版元:アイオーエム

(掲載日:2006-11-10)

タグ:メンタル トレーニング  
カテゴリ メンタル
CiNii Booksで検索:イチローのメンタル ケータイでできる野球のメンタルトレーニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:イチローのメンタル ケータイでできる野球のメンタルトレーニング
e-hon

疲れたときは、からだを動かす!
山本 利春

 スポーツ医学の分野でよく知られた山本氏による一般向けの疲労回復のコツを示した本。副題は「アクティブレストのすすめ」。アカデミズムの代表的出版社である岩波書店から出たのだが、硬い本ではないので、気軽に読める。
 全体的に、スポーツ選手の疲労回復法を紹介し、それを一般の人にわかりやすく、実施しやすいように紹介したものである。
 スポーツ選手なら多くの人は経験しているだろうが、からだがだるいときに、休んでいるより、ジョッグなど軽い運動をしたほうが、調子がよくなる。これは「積極的休養」と呼ばれ、「休養日」であっても、何もしないのではなく、からだを軽く動かしたり、著者が記しているようなプールなどを使ったアクアエクササイズなどが効果的である。もちろん、試合後も同様。コンディショニングの一環としてのアクティブレストの例も本書ではいくつも紹介されている。
 それは一般人でも同じというのが、本書の主張である。スポーツ現場の例を出し、実験結果も示し、ストレッチング、筋力トレーニング、入浴法(せっけんマッサージ、交代浴など)、ウォーキング、そしてアイシングについても触れられている。

2006年9月26日刊
(清家 輝文)

出版元:岩波書店

(掲載日:2012-10-11)

タグ:アクティブレスト ケア ストレッチング アイシング トレーニング 
カテゴリ アスレティックトレーニング
CiNii Booksで検索:疲れたときは、からだを動かす!
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:疲れたときは、からだを動かす!
e-hon

Fromシアトル アスリート新化論
山本 邦子

身体と心に目覚めを問いかける
 ヨガの教本? いえ、著者はアスレティックトレーナー。ポーズを説明するだけの教本ではありません。トレーナーがヨガという手法を中心にアスリートに自分の身体と心に目覚めてもらうよう問いかけているのです。もちろんアスリートといっても競技選手だけを意味するのではありません。身体を動かすことを愛するすべてのヒトにその思いは向けられています。
 スポーツ界ではずいぶん浸透してきたアスレティックトレーナーという専門職ですが、基本的な業務は以下のとおり。アスリートの健康管理、傷害予防、傷害の応急処置、アスレティックリハビリテーション、そしてトレーニングにコンディショニング。つまりはケガをしているかどうかにかかわらず、アスリートとタッグを組んで、強くそして高いパフォーマンスを実現できる心と身体をつくっていくことがその役割となるのです。
 そのためには強さを求めるトレーニング、巧みさを求めるトレーニング、強い精神力を求めるトレーニングなど、さまざまな形の鍛練が必要になります。ただしトレーニングだけがすべてではありません。何を食べ、どう休み、強い心と身体を得るためにどのような心構えでいるべきかを考え、そして行動する力も必要です。突きつめれば、日常生活、いや生き方そのものを問いかける必要があるのです。そのような「気づき」を得たアスリートは、トレーナーの思惑をはるかに超えて成長することがあります。そんなときは、やられたあ、というなぜだか少し悔しいような気持ちとともに、その何倍もの誇らしい喜びを感じることができるものです。逆にトレーナーがいくら力んで自説を押しつけても、アスリート本人がやるべきことに気づき、理解し、それを実行に移せなければ、トレーナーの自己満足に終わってしまいます。そしてそんなことも往々にして起こるのです。

きっかけをつかんでほしいの気持ち
 この本の著者は、そんな落とし穴に、ともすれば落ちてしまうことの危うさに数々の経験を通じて気づいているのでしょう。だからこそ、きっかけをつかんでほしい、気づいてほしい、という気持ちが文中に溢れているのです。ここに気づけばもっと身体をうまく使えるよ。こんな風に考えればもっと楽に身体が動かせるよ。ここを少しうまく動かせば頭の中で描いているイメージと実際の身体の動きが近づくよ。そして身体を動かすことがもっと楽しくなるよ。そんな声が聞こえてきそうです。
 すべてのレベルの、すべての競技の、すべてのポジションの、すべてのアスリートに、たったひとつの理論が当てはまるわけではありません。アスレティックトレーナーは自分のスタイルを持っていながら、一人一人のアスリートにどれだけ効果的な方法があるのか悩みに悩んで対応していたりします。この本ではヨガという手法を選んでいて、それは正しい選択のように思います。ヨガを通じて、身体の、そして心のありように気付き、それを高めていくこと、これはとても楽しいことのように思います。
(山根 太治)

出版元:扶桑社

(掲載日:2007-01-10)

タグ:ヨガ トレーニング  
カテゴリ ボディーワーク
CiNii Booksで検索:Fromシアトル アスリート新化論
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:Fromシアトル アスリート新化論
e-hon

レジスタンストレーニングのプログラムデザイン
S.T.Fleck W.J.Kraemer 長谷川 裕

 レジスタンストレーニングのプログラムデザインとは、表現を換えると、筋力トレーニングの処方・立案ということになる。
この本の最大の特徴は、「科学的エビデンス」を追及したという点である。
 本書は原著第3版の翻訳だが、序文で編著者は、第2版の出版以降、1万件を超える広範なレジスタンストレーニングの科学的研究文献が発表され、その最新データを反映させたと記している。第3版では、これまで「標準的な男子大学生」に関するデータが長く中心だったのに対し、女性、高齢者、子どもについても続々と公表されるデータを整理、第3部としてこれら3つの集団に対して約70頁を割いて解説している。また、近年分子生物学の発展が著しいが、この本ではその成果も活かされている。
 レジスタンストレーニングをクライアントや患者さんに処方するとき、その根拠が求められる時代。トレーニングに正しさを求めるのは難しいところが多いが、膨大な文献を駆使して、一定の基準を設けようとする編著者の姿勢は評価される。「どこまでわかっているか」、そのエビデンス確保とまさに処方のために活用していただきたい。

S.T.Fleck/W.J.Kraemer編著、長谷川裕監訳
2007年1月31日刊

(清家 輝文)

出版元:ブックハウス・エイチディ

(掲載日:2012-10-11)

タグ:トレーニング プログラムデザイン 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:レジスタンストレーニングのプログラムデザイン
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:レジスタンストレーニングのプログラムデザイン
e-hon

ナショナルチ-ムドクタ-・トレ-ナ-が書いた種目別スポ-ツ障害の診療
林 光俊 岩崎 由純

他種目の特性や傷害の理解に
 周知のとおり、日本体育協会公認アスレティックトレーナー資格試験は新卒学生にとっては難関資格となっている。受験初年度で全科目合格することは至難の業である。それは医療系国家資格の既得者が受験した場合も例外ではない。筆者の双方の受験経験からの見解だが、アメリカのNATA公認資格試験よりも試験としての難易度は高い、と言えるだろう。その要因はさまざまだが、「専門競技」と「専門外競技」という概念が試験の中に織り込まれていることもそのひとつに数えられる。各競技に共通するベースの部分や専門種目に関することだけではなく、ほかのさまざまな種目の競技特性や、好発する傷害について詳しく理解し、検定員からの質問に明確に答える必要があるのだ。これは試験の客観性維持を困難にする側面もあるが、トレーナー教育として含むべき要素である。その学習に取り組むうえで必携となるのが、今回ご紹介する本書である。
 本書は各競技種目別スポーツ外傷・障害について、ナショナルチームドクターとトレーナーの方々が中心になって執筆されたものである。競技ごとにドクター編とトレーナー編に分類され、それぞれの立場からのトップアスリートへの取り組みをみることができる。これは非常に興味深く、貴重な情報である。走る、跳ぶ、投げる、切り返す、当たるなど、スポーツの基本となる動作に関しては各競技共通項となることが多く、機能解剖や傷害発生機序の知識などで応用の利く部分も少なくはない。しかし、各競技特有の傷害や対処法の中には、目から鱗が落ちることも多いのだ。

できるだけ多種の競技に触れる
 日本のトレーナー教育の現状では、単一競技での実習がまだまだ多く、多競技に関わるチャンスが少ないように見受けられる。しかし、コンディショニングが中心になる野球のような競技と、外傷への対応が頻繁に求められるラグビーのような競技では、トレーナーの活動内容も大きく変わってくる。特定競技に関わることを、トレーナーとしてのモチベーションや自己実現の根幹にしている学生も多いだろうが、学生トレーナーとしてはさまざまな形のトレーナー活動に触れるべきだろう。自分の専門競技に戻ることがゴールであったとしても、教育課程ではトレーナーとしてのクロストレーニング、クロスエデュケーションが必要だ。他競技に関わることで、知識や経験の幅が広がることはもちろん、自分の専門競技へ応用できることが少なくないのである。
 本書に含まれるすべての競技での活動経験を積むのは非常に困難だろうが、できるだけ多種の競技に触れたうえで、疑似体験する意識で本書を読み解けば、トレーナーとして懐がぐっと深くなり、今年度より新カリキュラムになる日本体育協会公認アスレティックトレーナーの資格試験も怖くなくなる! …はずである。

林光俊 編集主幹、岩崎由純 編集

(山根 太治)

出版元:南江堂

(掲載日:2007-05-10)

タグ:アスレティックトレーニング スポーツドクター  
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:ナショナルチ-ムドクタ-・トレ-ナ-が書いた種目別スポ-ツ障害の診療
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:ナショナルチ-ムドクタ-・トレ-ナ-が書いた種目別スポ-ツ障害の診療
e-hon

競技力向上のトレーニング戦略
Tudor O. Bompa 尾縣 貢 青山 清英

ピリオダイゼーションの重要性
 本書は、比較的珍しい単独の著者による包括的なトレーニングの理論書だ。
 今回の翻訳が日本国内では初版本となるが、原著ではすでに第4版まで重ねられているだけあって、近年の基礎的研究成果などもふんだんに盛り込まれ、整然としてしかもよく練られた内容となっている。読み進むにつれ、学生に戻って教科書を読んでいるような気分になり、目先の仕事に追われてばかりで木を見て森を見ない思考に陥っている昨今の自分を反省したりした。
 ピリオダイゼーション(期分け)理論という本書の主題をトレーニングの科学的基礎と実施方法という両輪が支える形で、大きく3部から構成され「競技力向上のトレーニング戦略」がダイナミックに展開されている。
 週単位(ミクロサイクル)から数週間単位(マクロサイクル)、さらには年単位あるいはもっと長期にわたるピリオダイゼーション、そしてそれが鍛練期であるのか試合期であるのか、それぞれ密接な関係を持たせ熟考したうえでピリオダイゼーションを行うことの重要性が、いくつもの具体的パターンとともに示されているのである。

戦略と戦術
 本書を読むための核となるであろう「戦略(strategy)」という語と、それに似た「戦術(tactics)」という語について述べる。両用語ともほぼ同様のことを意味するが、戦略(strategy)は「シーズン全体、あるいはより長期にわたって、選手やチームのプランを構築、遂行する技術」であり、対する戦術(tactics)は「1つのゲームや試合のみを対象にしたプランに関する」比較的短期のものであるところで両者わずかに異なっている。また、戦術の「価値と重要性」は「相手との攻防の中でのスキルの完成」が必要な競技では比較的高く、「調整力とフォームの完成」が重要な競技では比較的低い。このことから、戦術は競技の成功において重要な要素ではあるが、大局的なトレーニング計画の構成要素の1つとして考えるのがよさそうである。
 この「戦略」という語が意味するところと、トレーニング計画におけるピリオダイゼーションの重要性との関連を考えると、原題「PERIODIZATION Theory and Methodology of Training(ピリオダイゼーションの理論と実際)」を副題にしてまでも、翻訳版である本書の本題を「競技力向上のトレーニング戦略」とした訳者の戦略的意図とその意義がわかるような気がするのである。

一気に読み通す
 さて、本書は「監訳者あとがき」にもあるように、トップアスリートやコーチだけでなく広く一般のアスリート、コーチにも「即利用できる合理的・効率的なトレーニングに関する示唆」が盛りだくさんに含まれている。辞典のように興味のある部分だけ開いてつまみ読みしても十分使用に耐えると思われるが、いっそのこと全項目を読み通してしまったらどうだろう。
 輪読形式でじっくり読み込んでもよいし、一人孤独に蛍の光で読んでもよい。
 一人で読む場合には、難解な部分があってもいちいち立ち止まって調べごとの迷宮に入ったりする前に、一気に読み通してしまうのがよい。そのほうが、きっと本書が伝えようとしているトレーニングの体系的内容が脳内に残るだろう。そして、それぞれのアスリート、コーチの頭脳の中で熟成し日本の伝統的な鍛練の理論とともにじっくりと練った戦略的トレーニング理論ができあがれば、これまで以上に多くのアスリートが世界に羽ばたくことになるだろう。
 などと言ったら出しゃばりすぎだろうか。

テューダー=ボンパ 著、尾縣 貢・青山清英 監訳
(板井 美浩)

出版元:大修館書店

(掲載日:2007-06-10)

タグ:ピリオダイゼーション トレーニング  
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:競技力向上のトレーニング戦略
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:競技力向上のトレーニング戦略
e-hon

加圧トレーニングの理論と実践
佐藤 義昭 石井 直方 中島 敏明 安部 孝

 本書は加圧トレーニングの発明者でも知られる佐藤義昭・株式会社サトウスポーツプラザ代表取締役社長や、石井直方・東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻生命環境科学系教授、中島敏明・同大学院医学系研究科加圧トレーニング・客員准教授、安部孝・同大学院新領域創成科学研究科人間環境学専攻・客員教授が現場から得た成果と、その本質をまとめた一冊。
 内容の展開は加圧トレーニングをこれから学ぶ方、導入を検討するためにその概要を知りたいという方たちに、理論的背景とその効果についてわかりやすくまとめられている。また素人でも簡単にできる完全自動制御の空圧式トレーニング機の活用法なども紹介している。これは株式会社サトウスポーツプラザとJAMMS(有人宇宙システム株式会社)との共同研究で実現されたもので、宇宙飛行士が加圧トレーニングを行うにあたり、指導者が宇宙にまで帯同することはできないので、状況に応じた適正圧を自動制御できるトレーニング機になっているそうだ。
 現在加圧トレーニングは発展途上の段階で、基礎研究と応用研究は日々続けられ、医療各領域、健康づくりや介護予防、さらには宇宙開発分野までとその研究範囲も広い。今後もメカニズムがより深く解明されていくにつれ、その対象範囲も大きくなっていきそうだ。

2007年5月15日刊
(三橋 智広)

出版元:講談社

(掲載日:2012-10-12)

タグ:加圧トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:加圧トレーニングの理論と実践
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:加圧トレーニングの理論と実践
e-hon

究極のトレーニング
石井 直方

 著者は石井直方・東京大学大学院教授、理学博士。石井氏は運動生理学、トレーニング科学を専門としている。副題は「最新スポーツ生理学と効率的カラダづくり」。
 本著は健康、運動、トレーニングなどについて、『健康体力ニュース』(健康体力研究所刊行)の冊子のコラムで、1993年から連載してきたものを再編集している。
 その中から66編を選択、テーマごとにまとめている。章に分けて紹介すると、1章・筋のさまざまな性質を知る、2章・筋肉と運動の仕組みを知る、3章・健康と運動を科学する、4章・正しいトレーニング・新しいトレーニング、5章・ダイエットとサプリメント、6章・素質・体質を科学する、など内容的には広い範囲を網羅している。多少難しい内容もあるが、実生活や運動・トレーニングの現場での応用を考慮して書かれている。
 自身もボディビルミスター日本優勝、世界選手権で3位の実績を残す。そんな著者が筋肉・筋力への関心を導くトレーニングバイブルである。

2007年8月28日刊
(三橋 智広)

出版元:講談社

(掲載日:2012-10-12)

タグ:筋の生理学 トレーニング 運動 サプリメント 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:究極のトレーニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:究極のトレーニング
e-hon

スポーツ医師が教えるヒザ寿命の延ばし方
小山 郁

 著者は、アテネオリンピック柔道チームドクター、PRIDE、日本空手道佐藤塾、大道塾、極真空手などのリングドクター、プロボクシングのセコンドも務める整形外科医で、柔道三段、空手二段。
 自らも武道家であるスポーツドクターとして、膝の障害についてまとめたのがこの本だが、読んでみると、膝についてスポーツ医学の基礎から学ぶ優れた入門書にもなっている。
 第1章から7章まで順に、「ヒザには寿命があります」「意外と知らない大事な身体の仕組み」「ウォーキングの前に知っておきたいこと」「歩くだけでは、運動として足りない」「中高年の身体の痛みを軽減するために」「自分の健康を人まかせにしない」「ヒザ痛対策のための超簡単トレーニング」と続くが、整形外科、内科、運動科学など、その範囲は広い。
 わかりやすく上手に書く先生だなと思ったら、学生にも教えているとか。その教え方が本になっているような語り口である。
 この本で膝について学びながら、スポーツ医学という分野の視野の広さやそのあり方も学ぶことができる。

2007年8月27日刊
(清家 輝文)

出版元:アスキー

(掲載日:2012-10-12)

タグ:膝 トレーニング ウォーキング 
カテゴリ スポーツ医学
CiNii Booksで検索:スポーツ医師が教えるヒザ寿命の延ばし方
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:スポーツ医師が教えるヒザ寿命の延ばし方
e-hon

トレーニング科学 最新エビデンス
安部 孝

 本書は昨年11月に開催された日本トレーニング科学会の記念・教育講演での発表「トレーニング科学はどこまで解明したのか」の内容をまとめたものである。
 執筆者は安部氏をはじめ、大河原一憲、岡本敦、荻田太、小倉裕司、金久博昭、川上泰雄、佐藤義昭、田中茂穂、田中孝夫、内藤久士、永井成美、沼田健之、深代千之、藤田聡、政二慶、宮武伸行、森谷敏夫の各氏と、そうそうたる顔ぶれである。
 内容は第1章『健康・体力づくりのトレーニング』、第2章『競技力向上のトレーニング』、第3章『肥満の予防・改善とトレーニング』、第4章『未来のトレーニング』と分けられ、未来のトレーニングでは加圧トレーニングを中心とした、短期集中型加圧トレーニングの効果について触れられている。
 全体的に図やデータ表を用いているので、非常にわかりやすい内容になっている。
 また各執筆者ごとに参考文献も並べられており、これからスポーツ科学を勉強しようという人にも、さらには先行研究の検討にも本書は役立ちそうだ。トレーニング科学はどこまで解明したか、是非一読願いたい。

2008年4月30日
(三橋 智広)

出版元:講談社

(掲載日:2012-10-12)

タグ:トレーニング 加圧トレーニング トレーニング科学 
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:トレーニング科学 最新エビデンス
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:トレーニング科学 最新エビデンス
e-hon

痛みに負けないカラダをつくる完全マスター 関節ストレッチ&トレーニング
矢野 啓介 佐嶋 健司

 本書は、まず部位別のストレッチ方法が紹介される。基本のストレッチから、「さらに伸びる」ストレッチ、角度を変えたものの3つが部位ごとに示され、見開き2ページにまとめられている。部位別のトレーニングについても2ページごとに紹介。いずれも豊富な写真にポイントが書き込まれている。
 そして、最後に「あなたの症状に適した関節ストレッチ&トレーニング」として、肩こり、腰痛、膝の痛み、野球肩、テニス肘などに悩む人のためのストレッチやトレーニングの組み合わせを勧めている。
「関節ストレッチ」および「関節トレーニング」を融合させていることが特長。部位ごとに簡単に探したい項目を探せるように随所に工夫がこらされている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:現代書林

(掲載日:2009-01-10)

タグ:ストレッチング トレーニング  
カテゴリ 運動実践
CiNii Booksで検索:痛みに負けないカラダをつくる完全マスター 関節ストレッチ&トレーニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:痛みに負けないカラダをつくる完全マスター 関節ストレッチ&トレーニング
e-hon

仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか
山本 ケイイチ

 フィットネスクラブでは、「パーソナルトレーナー」とともにトレーニングに取り組んでいる人が目立ってきた。いわば「個人レッスン」である。この本の著者もそのパーソナルトレーナーで、クライアントにはビジネス畑の人、しかも成功している人が多い。そういうクライアントを間近にみてきた経験が書名につながっている。読んでみると、新たに知ったというより、「やっぱりそうなのか」という思いのほうが強い。優秀なビジネスパーソンが、トレーニングでも成功を収めることができるのは、「トレーニングの目的を明確にする」→「有効で現実的な目標を、期限と数値で設定する」→「目標達成のためになすべきことを具体的な行動に落とし込む」→「行動を継続するための仕組みをつくる」→「実行する」。これができているからだという。
 また、筋トレの効果は精神面にももたらされ、自分にポジティブになれる、気持ちの切り替えが上手になる、アイデアがどんどん浮かぶ、直観力・集中力が高まる、危機を察知する感覚が鋭くなるなどを挙げている。そうだろうと思うが、多数のビジネスパーソンを指導してきた人から言われると妙に納得がいく。やっぱり筋トレを継続するか。

2008年5月30日刊
(清家 輝文)

出版元:幻冬舎

(掲載日:2012-10-13)

タグ:トレーニング 
カテゴリ 身体
CiNii Booksで検索:仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか
e-hon

強くなる近道 力学でひもとく格闘技
谷本 道哉 荒川 裕志

 著者の1人、谷本氏は空手の選手として稽古に取り組んでいた。現在ではスポーツバイオメカニクスや筋生理学の研究者である。また、もう1人の荒川氏はプロの格闘技の現役選手であり、研究者でもある。この2人が『格闘技通信』で連載した内容に加筆・修正を加えたものが本書である。
 より効果的な突きや蹴りが、どのようなメカニズムで生まれているか、また現場で使われるさまざまな表現を力学的な観点から解説していく。
 著名な選手、伝説的な格闘家の動きについても多くの記述があるが、著者らの「強くなるためにどうすればよいか」という執念に基づくものではないかと感じられた。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:ベースボール・マガジン社

(掲載日:2009-06-10)

タグ:力学 トレーニング スポーツバイオメカニクス  
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:強くなる近道 力学でひもとく格闘技
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:強くなる近道 力学でひもとく格闘技
e-hon

使える強い筋肉をつくるトレーニングマニュアル
谷本 道哉 荒川 裕志

 筋肉の基本性能を向上させるための筋肥大トレーニングと、競技動作で使える筋肉にするための基礎的スキルトレーニングの2つ、すなわち「ベースアップとチューンアップ」を行い、タイトルにもある「使える強い筋肉をつくる」方法について述べているのが本書である。
 部位別の筋力トレーニングの方法では、注意すべきポイントが詳細に挙げられている。基礎的スキルトレーニングでは、プライオメトリックトレーニング、チーティングテクニック、クイックリフト、軽負荷プライオメトリックトレーニング、ケトルベルトレーニングについて解説。
 DVDで実際の動作を確認することができる。総合格闘家、山田崇太郎氏との対談も収録。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:晋遊舎

(掲載日:2009-08-10)

タグ:筋 トレーニング  
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:使える強い筋肉をつくるトレーニングマニュアル
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:使える強い筋肉をつくるトレーニングマニュアル
e-hon

スポーツから気づく大切なこと。
中山 和義

 どんな人でも言われたことがある「スポーツをしているといいことがあるよ」という言葉。今までスポーツをしていて自分の感覚としていいということはわかってはいるけど、うまく答えられないというのは多くの人が抱える悩みである。読み進めていくうえでポイントとなるのは、気づきと自信である。
 本書は、「スポーツバカは本当か?」や「自信がつく」など、わかりやすいタイトルに対して答える形で構成され、野球のイチロー選手やスケートの清水選手が、どのように努力したかを例にとり、丁寧な言葉で解説している。
 著者はメンタルトレーニングに関する講習を受講し、テニスに関わるさまざまなことを行っている。「すべてのテニスプレイヤーを全力で応援します」をモットーに活動をされているそうで、文中からもその熱意が伝わってくる。用具に関することから、練習場所、マッチプログラムの作成にいたるまで、ありとあらゆることを実行しているところがすばらしい。これらはすべて、気づきから行動が生まれていると思う。
 もう1つ重要になるのは自信である。スポーツは生きていくうえでの自信を与えてくれる。なぜ自信につながるかと言えば、スポーツ=運動+ゲームという要素で構成されるからである。ゲームには必ず勝ち負けがあり、人間は誰でも勝ちたいと思う。負ければ悔しいし、負けないためには気づきのセンサーを活性化させなければならない。気づきを実行に移してみることで、勝てる可能性が高まる。勝ちという結果が得られたときには、自分の中に自信という結果が残る。
 自信をテニスという媒体を通じた活動によってさまざまな人に還元し、共感を生み、進化させていく。そんな当たり前でなかなかできないことをしっかりと実現されているのがすばらしい。  先行きが不透明な現代において、発揮するポイントが適切でない自信を持つ人々が多い中で、挑戦する自信や恥をかく自信などは、遠い過去のものになってきているような気がするが、そんな自信の大切さを再確認し、気づくことができる本であると思う。
(金子 大)

出版元:実業之日本社

(掲載日:2012-10-13)

タグ:メンタルトレーニング スポーツの捉え方 
カテゴリ メンタル
CiNii Booksで検索:スポーツから気づく大切なこと。
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:スポーツから気づく大切なこと。
e-hon

あなたのエクササイズ間違っていませんか? 運動科学が教える正しい健康メソッド
桜井 静香

 現代では健康志向が高まってきており、自ら毎日運動をしたり、スポーツクラブへ通ったり、健康プログラムを受講するなど、さまざまな方がいろいろな形で健康を追求している。
 しかし、一方で、普段何気なく日常生活を送っているうちに、「自分は問題なく、健康そのもの」と思い、ちょっとした自分の身体の変化や問題になかなか気づけない方も多い。ほとんどの方は、「健康でありたい」と思っているが、実際には何か問題が起きてから、真剣にその問題解決のために行動を起こしていくことのほうが多いのではないだろうか。
 本書では、そのような身体の問題を見つけ出し、その原因を追及し、問題解決のためのエクササイズが紹介されている。「なぜこうなってしまうの?」という疑問に対して、運動科学を理解することによって、答えがわかってくるはず。本の中には、たくさんのエクササイズの図やその方法が丁寧に書かれており、初心者の方でも気軽に取り組むことができる内容になっている。普段起こっている問題を専門知識も交えて、説明がされているため、初心者の方から専門家まで楽しんで読むことができるのではないだろうか。
 普段、正しいと思って一生懸命実施しているエクササイズも、本当にそれが自分の身体に適したエクササイズなのか、問題の根本的な原因は何なのか、エクササイズの方法が本当に正しいのか。運動科学を理解することによって、エクササイズの質をもっと高めていけるのではないだろうか。
 現在では、運動や健康に対するさまざまな情報が手軽に入手できるようになっている。しかし、情報が多くなっている反面、「今自分に一番必要なものは何なのか」「結果が出ないのはなぜなのか」という疑問に対して、情報が混同していまい、理解をするのが難しい。エクササイズの方法はたくさん知っているからといって、がむしゃらに一生懸命それを実施すればよいかといえば、そうではないと思う。エクササイズ一つ一つに意味があって、その人の身体の状態によって必要なものは全然違ってくると思う。せっかく時間とエネルギーを費やすのであれば、運動科学を知った上で、自分の状態を理解し、裏付けがある状態で正しいエクササイズを選ぶことができれば、今以上に効果的なエクササイズができるのではないかと考える。
(清水 歩)

出版元:化学同人

(掲載日:2012-10-13)

タグ:運動科学 トレーニング 
カテゴリ 運動実践
CiNii Booksで検索:あなたのエクササイズ間違っていませんか? 運動科学が教える正しい健康メソッド
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:あなたのエクササイズ間違っていませんか? 運動科学が教える正しい健康メソッド
e-hon

跳ぶ科学
宮下 充正 深代 千之

 理想的に「跳ぶ」ことを分析した数々の結果が掲載されている。
 またページ数は少ないが、当時のIT環境を考えると時代を先取りした指導の提案もされている。
 経験や勘もきちんと検証され、トレーニング科学で分析された結果と合わせて、上手に利用することができれば、指導力や効率がさらに上がり、世界に通じる競技者を育てることができるのではないか。
 研究者だけでなく、指導者にも科学的思考が必要である。
(澤野 博)

出版元:大修館書店

(掲載日:2012-10-13)

タグ:トレーニング科学 バイオメカニクス 
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:跳ぶ科学
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:跳ぶ科学
e-hon

トレーニング科学最新エビデンス
安部 孝

 本書は日本トレーニング科学会第20回記念大会で行われた、「トレーニング科学はどこまで解明したのか」という企画の内容をまとめたものである。
 さまざまな種類の報告が掲載されているが、やはり「競技力向上のトレーニング」の章が気になる。
 長年の経験や勘に頼ったトレーニングではなく、根拠に基づいたトレーニングを行うことで競技者の能力を十分に引き出すことができるのではないだろうか。それがコーチの仕事である。
(澤野 博)

出版元:講談社サイエンティフィク

(掲載日:2012-10-13)

タグ:トレーニング科学 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:トレーニング科学最新エビデンス
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:トレーニング科学最新エビデンス
e-hon

乳酸を活かしたスポーツトレーニング
八田 秀雄

 乳酸について70個のQ&A形式で構成されている。一般の人が乳酸と聞いて疑問に思うことから、トレーニングに興味を持ち始めた学生が疑問に思うことまで、乳酸に関することを幅広く一通り解説してある。
 本書に出てくる質問は簡単だが、それに対する回答は実は簡単ではない。しかしそれを誤解のない範囲で、かつ理解しやすい形でまとめてある。
 いまだに疲労物質といわれ、誤解されている乳酸であるが、一般の人や競技者、コーチ初心者がとりあえず乳酸のことを理解するために役に立つ書籍である。
(澤野 博)

出版元:講談社サイエンティフィク

(掲載日:2012-10-13)

タグ:乳酸 トレーニング 
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:乳酸を活かしたスポーツトレーニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:乳酸を活かしたスポーツトレーニング
e-hon

ハイインテンシティ・トレーニング
ジョン・フィルビン 大川 達也

 ハイインテンシティ・トレーニングとは、一般的なウェイトトレーニングとは方法が異なり、略語のHIT、あるいは「スロートレーニング」とも呼ばれるものである。ゆっくりとウェイトを上げ下げするということが特徴であり、「関節や靭帯に余計な負荷を与えることなく、筋肉に対して最適なプレッシャーを与えることができる」のだという。ケガのリスクを低減させる手法として用いられているのだそうだ。
 基礎的・理論的な背景に始まり、プログラムをどのように組み立てるか、そして写真を数枚使った実際のエクササイズ紹介に至るまで、ハイインテンシティ・トレーニングについて体系的にまとめられている。普及に向けたこれまでの取り組みの成果が、集大成となった1冊である。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:アスペクト

(掲載日:2009-07-10)

タグ:トレーニング  
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:ハイインテンシティ・トレーニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:ハイインテンシティ・トレーニング
e-hon

ただジム
松井 薫 千野 エー

 日常生活の中でトレーニングを取り入れることができれば、それが会費無料の「ただジム」になるという発想である。たとえば歯磨きをしながら、電車に乗りながら、といった日常の時間にプラスして、さまざまなストレッチング、トレーニングを行っていくことを提案している。これを「しながらジム」とするなら、まとまった時間がとれるなら部屋でできる「おこもりジム」もある。
 シェイプアップ目的の女性を読者とした書籍だが、スポーツの現場でもこの発想は活用可能である。工夫次第で日頃のコンディショニングに取り入れると有用かもしれない。

松井薫 監修、千野エー イラスト

(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:泰文堂

(掲載日:2009-07-10)

タグ:トレーニング  
カテゴリ 運動実践
CiNii Booksで検索:ただジム
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:ただジム
e-hon

これなら続く!考える筋トレ
有賀 誠司

 トレーニングに関して、基本的な方法についてコンパクトにわかりやすくまとめられた一冊。一般向けの書籍で、対象は主に働き盛りの中堅世代である。しかし、学業や社業をこなし、トレーニングも行わなければならない学生アスリートや社会人アスリートにとっても参考になる考え方が盛り込まれている。たとえばタイムマネジメントやモチベーションの維持、環境整備については役立つだろう。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:岩波書店

(掲載日:2009-12-10)

タグ:トレーニング  
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:これなら続く!考える筋トレ
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:これなら続く!考える筋トレ
e-hon

肉体改造並びに体力増強のしかた
窪田 登

 ウェイトトレーニングの第一人者である著者による、トレーニングに関してまとめた一冊。各種のトレーニング理論・実践方法の歴史的経緯に触れることができる。著者にとって身の回りに起こったこととして描写されているのが興味深い。自伝を交えた形式であるが、トレーニングの方法、原則、注意点などについても解説されている。
 窪田氏がトレーニングを始めたのは1946年のこと。1930年生まれで80歳になろうとする今でも、トレーニングを続けている。その息の長い情熱には圧倒される。「ライフイズムーブメント」の意味が、重みをもって伝わってくる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:スキージャーナル

(掲載日:2009-12-10)

タグ:歴史 自伝 トレーニング  
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:肉体改造並びに体力増強のしかた
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:肉体改造並びに体力増強のしかた
e-hon

加藤健志コーチのプールサイドで速くなろう!!
加藤 健志

 水泳選手のためのトレーニングやコンディショニングを集め、豊富な写真を用いて解説している。身体づくりに重点を置いており、足首や肩甲帯の柔軟性を高めるための方法や、ストリームラインをつくるための安定性を高めるエクササイズが示されている。インデックスが両端にあり、章ごと、部位ごとの2種類で目的とするトレーニング方法にたどりつける工夫がなされている。
 泳法そのものにはとくに触れていないが、より速く泳ぐために必要な身体的特徴が、本書を通して浮かび上がってくる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:ベースボール・マガジン社

(掲載日:2009-12-10)

タグ:水泳 指導 トレーニング  
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:加藤健志コーチのプールサイドで速くなろう!!
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:加藤健志コーチのプールサイドで速くなろう!!
e-hon

基礎から学ぶ! 筋力トレーニング
有賀 誠司

 パーソナルトレーナー資格取得のために、理解を深める参考書としてもってこいではないだろうか。
 まず、冒頭では筋力トレーニングの効果が述べられ、筋肉の基礎知識へと入っていく。現代はこんなところまで一般の人が知り得るのか…、と指導する側の質(知識)の向上の必要性を感じさせられる。
 次のプログラム作成方法は、基礎事項、一般向け、選手向けと、対象や目的に応じた例が多種紹介されている。
 そして、実技編では基本事項と実技に分かれ、豊富な写真はスタート、フィニッシュ、NG、そしてバリエーションや補助の仕方も載っている。一部位のトレーニングでも、マシーンやダンベル、チューブ、自体重など、ツールもさまざまに紹介されていて、多様なシーンでの指導にすぐ役立ちそうだ。もちろん自分のトレーニングのバイブルとしてもグッドだ。これで1600円は安い。
(平山 美由紀)

出版元:ベースボール・マガジン社

(掲載日:2012-10-13)

タグ:トレーニング プログラム作成 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:基礎から学ぶ! 筋力トレーニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:基礎から学ぶ! 筋力トレーニング
e-hon

1日5分!「座り」筋トレ 超簡単「貯筋」運動のススメ
福永 哲夫

 スポーツ科学の第一人者として多くの筋を測定してきた福永氏による、一般向けに平易に書かれた本。普段の生活の中でトレーニングを行うことは可能であり、日本人は「貯筋」運動をすべきであるという趣旨である。
 可能であればトレーニング指導の専門家がついて指導したほうがよいとしながらも、時間的・経済的に難しい場合は、何かをしながら立つ、座るといった簡単な運動をすることで十分に筋を鍛えていくことは可能であり、その刺激により、QOL(生活の質)を高めることができるという。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:講談社

(掲載日:2010-03-10)

タグ:トレーニング  
カテゴリ 運動実践
CiNii Booksで検索:1日5分!「座り」筋トレ 超簡単「貯筋」運動のススメ
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:1日5分!「座り」筋トレ 超簡単「貯筋」運動のススメ
e-hon

スプリントトレーニング 速く走る・泳ぐ・滑るを科学する
日本トレーニング科学会

 そもそもスプリントトレーニングとは何かという定義から始まり、生理学・生化学、バイオメカニクス、評価方法、トレーニング計画、傷害予防、栄養、ドーピングなど、多岐にわたるスポーツ医科学的な内容がコンパクトにまとまっている。
 なお、スプリントトレーニングという題名から、陸上競技を連想するが、本書で扱っているのは、陸上競技に限定されない。サッカー、水泳、スキー、スピードスケートなども取り上げられているのが特徴の1つである。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:朝倉書店

(掲載日:2010-04-10)

タグ:トレーニング科学 スプリント  
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:スプリントトレーニング 速く走る・泳ぐ・滑るを科学する
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:スプリントトレーニング 速く走る・泳ぐ・滑るを科学する
e-hon

本番で負けない脳 脳トレーニングの最前線に迫る
善家 賢

土壇場での心理状態は
 バンクーバー2010オリンピック冬季大会で、選手の頑張る姿に手に汗を握り、時には涙があふれるくらい感動したという人は多いだろう。見ているだけで押さえきれずに感情があふれるのに、あんな土壇場でのアスリートの心理状態はどんなものかと想像し、それだけで胸が熱くなった人もいただろう。
 脳トレーニングという側面から、本番で実力を発揮するためにどうすべきなのかを解明しようとする本書は、NHKの報道番組ディレクターによるものである。構えて読んでしまうと言うと、意地が悪いだろうか。いずれにせよ、テレビ番組として絵になるニューロフィードバックという1つの手法に偏重しすぎていることや、メンタルトレーニングと脳トレーニングが別モノであるかのようなスタンスが垣間見えることは残念である。しかし、日本のスポーツ界が今後解決すべき科学的心理学的サポートに関する問題提起としてはおもしろい。確かに目に見えるわかりやすい指標を用いるほうが、メンタルトレーニングもより効果的に行えるだろうし、より広く普及するのではないか。いずれにせよ、心理トレーニングはアスリートの基礎トレーニングの1つとしてより広く定着すべきだろう。

カナダの強化プログラム
 本書でも紹介されているように、地元バンクーバーでのオリンピックに向けて、カナダは国家戦略としてアスリートの強化を続けてきた。過去2回の地元開催オリンピックで、金メダルを1つも獲得できなかったことが発端である。心理学的なアプローチも強化され、14人のスポーツ心理学者が強化プログラムに取り組んできたことが地元紙でも紹介されている。サイコロジーという言葉を使うと、心理的障害に対処するという印象がぬぐえないため、メンタル・パフォーマンス・コンサルタントという名称で活動したとのことだ。ビジュアライゼーション、メディテーションや深呼吸エクササイズ、ポジティブ・リフレイミング、セルフトーキング、そしてそれらの効果を客観的に確認できるニューロフィードバックを含めたバイオフィードバック。これらを用いて本番でZONEとも呼ばれる境地に至るようトレーニングしてきたのだ。結果、金メダルの獲得数が14個と大会1位に輝いた。実に前回のトリノオリンピックで獲得した数の2倍である。
 今大会、カナダの金メダル第1号になった男子モーグルのAlexandre Bilodeau選手もその恩恵を受けた1人である。ただ彼を担当した心理学者は金メダル獲得への貢献度に関して、「一部を担っていることは確かだが、コーチ、ストレングス・コンディショニングトレーナー、理学療法士やその他治療家、そして実業家や経済のエキスパート集団がトップアスリートを支援するスポンサープログラムであるB2Tenなど、すべてのサポートメンバーと貢献度において何ら変わるところはない」と謙虚に語っている。目新しいひとつの手法に対して盲目的に飛びつき、流行モノをつくるような大衆心理で取り入れるのではなく、資金調達とその有効利用も含めて、地に足をつけたトータルサポートシステムをさまざまな専門家が協力し合って構築し、実践することが重要だと言うことだ。加えるならそれを広く裾野へも還元して標準化することで次世代へのサポートにもなるだろう。

大切なこと
 顔にはまだ幼さすら残るBilodeau選手の金メダル獲得後のインタビューを聞くと、もう1つ大切なことが見えてくる。彼の言葉は自分の周りにいてくれるすべての人々によるサポートへの感謝で満ちていた。家族の話が出たときに思わず涙ぐんでいた彼は、脳性麻痺の兄からたくさんのインスピレーションをもらったという。障害を持ちながらそれでも不平を言わず前向きな兄に驚かされてばかりで、人間の限界とは何だと考えるようになったと、別のインタビューでも答えていた。与えられた環境に不満を抱き自分で限界を決めてしまうのではなく、己に与えられた力を最大限に伸ばし、活かすことだけ考えることを学んだ、と。すべてのトレーニングは彼の生き方に影響を与え、彼の生き方はトレーニングの効果、ひいてはパフォーマンスに影響を与えたのだろう。
 普段の何気ない日常の中でも、よりよく生きようと覚悟を持ち行動すれば、それが自然に人を強くする。オリンピックレベルのアスリートでなくても同じことだ。生き方そのものが、土壇場を迎えたときの身の処し方、メンタルプリパレーションのトレーニングになるはずだ。
(山根 太治)

出版元:新潮社

(掲載日:2010-05-10)

タグ:トレーニング メンタル カナダ  
カテゴリ メンタル
CiNii Booksで検索:本番で負けない脳 脳トレーニングの最前線に迫る
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:本番で負けない脳 脳トレーニングの最前線に迫る
e-hon

これなら続く!考える筋トレ
有賀 誠司

 人間なら誰しも「今よりももっとよくなりたい、成長したい」という気持ちが心の奥底に必ずあると思う。だからこそ、そう感じられるものには時間も労力も惜しまず、自発的に行動し、継続することにも抵抗がなくなる。そしてそういう体験をすることで「新たな自分」に出会い「生きる活力」が生まれると思う。
 筋トレとはまさにその代表格であると、本書を読むことで改めて感じることができると思う。
「見た目をよくするもの」や「競技選手のパフォーマンスアップ」などのイメージがある筋トレも、メンタル面や健康に対する影響もかなりの割合を占める。だからこそ性別・年代問わず実践してほしいものであるし、誰でもその効果を実感できるものである。
「体つきにはあなたの生き様が投影されている」(本文より)。身体を変えることで心も変わる。具体的なトレーニング方法はもちろん、筋トレがもたらす可能性と奥深さを感じることができる一冊である。
 筋トレに30年以上も徹底的に向き合い、実践し、追求した筆者だからこそ伝えることができる内容である。アスリートはもちろんだが、忙しい毎日に追われている会社員の方、これから筋トレをやろうと考えているトレーニング初心者の方にはぜひ読んでもらいたい一冊である。
(磯谷 貴之)

出版元:岩波書店

(掲載日:2012-10-13)

タグ:トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:これなら続く!考える筋トレ
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:これなら続く!考える筋トレ
e-hon

学校スポーツ ケガをさせずに強くする
森部 昌広

 フィジカルトレーニングやコンディショニングの重要性を訴える内容の一冊。
 スポーツの指導者の中で、身体能力を向上させるトレーニングや体調管理について、「必要ではない」と思っている人はどのくらいいるのだろうか? おそらく、ほとんどの指導者は、「必要だ」と認識しており、何らかの取り組みをしていると思う。
 ところが最近、ちょっとした異変が起きている。「フィジカルトレーニングは必要ない」という意見が台頭してきたのだ。サッカー指導者のジョゼ・モウリーニョ(2010年現在イタリア・インテル監督)の流儀が注目され始め、日本でも『テクニックはあるが「サッカー」が下手な日本人』(村松尚登著、ランダムハウス講談社)が出版され、売れ行きも好調らしい。もちろんこれは、身体能力の向上やコンディションを整えることを軽視するものではなく、実際に起こりうる状況を想定した練習を繰り返すことで、それに必要な身体能力も必然的に向上するという考えで、フィジカルトレーニングとプレー練習を別々に行わないという点がこれまでの主流と違っている。
 ただ、フィジカルトレーニングについて、どのように考えていようとも、競技スポーツにおいて身体能力の向上やコンディショニングが重要事項であることには変わりはない。
 本書のタイトルの「ケガをさせずに強くする」ことは、種目や国やレベルが違っても、スポーツの現場における共通の命題なのである。ところが現状では、フィジカルトレーニングやコンディショニングの重要さが繰り返し叫ばれている。
 なぜか。おそらく、それらが正しく理解・実践されていないせいであり、本書がそれを基礎からわかりやすく丁寧に解説してくれている。スポーツ指導に携わる人は、本書の内容をよく理解したうえで、各現場に合ったアプローチ法を研究してほしい。
(尾原 陽介)

出版元:毎日新聞社

(掲載日:2012-10-13)

タグ:トレーニング 
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:学校スポーツ ケガをさせずに強くする
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:学校スポーツ ケガをさせずに強くする
e-hon

骨盤力 アスリートボディの取扱い説明書
手塚 一志

 素晴らしいパフォーマンスを見せてくれているアスリートがいるとします。しかし、その動きを言葉で表現するのは難しくはないですか? しかもその動きを人に教えようとすると、「踏み込んで」とか「力をためて」とか、はたまた「ブワー」とか「グッと」なんて表現になってしまうかもしれませんよね。この本はそんなもどかしさを解消してくれる一冊です。
 著者の手塚さんが、多くのアスリートが言葉にならない感覚をイメージで表現してきたもの、そしてそれを一つのメソッドとしてつくり上げたものを、惜しみなく披露してくれています。どこの関節を、とか何筋とかではないのです。外からは触れることのできない、骨盤の中にその秘密が隠れているのです。静かに読んでいても、思わず立ち上がって自分でやってみたくなる、そんな本でした。
(大槻 清馨)

出版元:ベ-スボ-ル・マガジン社

(掲載日:2012-10-13)

タグ:トレーニング 
カテゴリ 指導
CiNii Booksで検索:骨盤力 アスリートボディの取扱い説明書
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:骨盤力 アスリートボディの取扱い説明書
e-hon

子どものメディカルフィットネス レジスタンストレーニングによる体ほぐしの運動
都竹 茂樹 梶岡 多恵子

 レジスタンストレーニングが「体ほぐし」?「筋トレ」でしょ? 誰もがそう思うに違いない。私もその一人。
 レジスタンストレーニングのポイントは、どれだけ重いウエイトを持ち上げるかではなく、刺激を与えたい筋肉にどれだけ意識を集中できるかという点にある。それが、体への気づきを促し、緊張とリラックスのコントロールを可能にし、深い呼吸は心身のリラックスを導く。そういう風にレジスタンストレーニングをとらえたことはなかったので、なるほどと納得。
 ただ、少し疑問に思う点もある。果たして本当に、子供たちがレジスタンストレーニングによって体をほぐせるのか? ということである。紹介されている学習指導案と同じことを、私は指導できるだろうかと考えると、答えは「NO」である。
 子どもたちは目に見えるはっきりとしたフィードバックを欲する。重さとか距離とか回数とかタイムとか、そういうものだ。
「どこの筋肉が硬くなってる?」と問いかけても、子供たちのからは「オレ20回やったよ」などという反応が返ってきそうな気がする。
 子どもの興味を自分の身体へと向けさせることは、かなり困難だ(少なくとも私にとっては)。
 しかし、子供たちにとって後々の大きな財産となるのは、重さでも距離でも回数でもタイムでもなく、あとがきにもあるように「自分の体と対話できる能力」だ。
 それを磨くため、私も日々未熟ながらも、手を変え品を変え「気づき」を促しているつもりである。
「レジスタンストレーニングによる体ほぐし」という組み合わせは万人向けではないかもしれないが、思い切って試してみる価値はあると思う。
(尾原 陽介)

出版元:ぎょうせい

(掲載日:2012-10-14)

タグ:子ども フィットネス 体ほぐし トレーニング 
カテゴリ 運動実践
CiNii Booksで検索:子どものメディカルフィットネス レジスタンストレーニングによる体ほぐしの運動
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:子どものメディカルフィットネス レジスタンストレーニングによる体ほぐしの運動
e-hon

スポーツのための筋力トレーニング練習メニュー120
有賀 誠司 石井 直方

 トレーニングをどのように行えばよいか、種目の選択やメニューの組み立て方など、コンパクトにまとめた1冊である。
 第1章では「筋力トレーニングの基礎知識」として、Q&A方式でポイントを押さえていく。第2章では「基礎的トレーニング」を45種目紹介。ここまででしっかりと基礎を固めることができる。これをベースに、専門的トレーニング、身体能力アップトレーニングを行っていくことができる。このほか、プログラムの組み方、スポーツ別のトレーニング、ストレッチなどについて紹介している。
 各トレーニング種目のやり方についてはもちろん、その目的は何であるのかに注目しやすい工夫がされている。応用の利く考え方を身につけるために必要な体系的な知識をまとめているため、迷ったときに参考になるだろう。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:池田書店

(掲載日:2012-10-14)

タグ:トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:スポーツのための筋力トレーニング練習メニュー120
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:スポーツのための筋力トレーニング練習メニュー120
e-hon

筋トレまるわかり大事典
谷本 道哉

『トレーニングマガジン』誌で連載された内容を集約したもの。前半はトレーニング検定編として三択問題とその解説である。基礎的な問題から、考えさせる問題まで、さまざまな話題が取り上げらている。
 後半はトレーニング・クリニック編としてQ&A方式で質問に答えている。トレーニングをしている中で生まれる疑問について、経験と研究成果に基づいて回答している。コラムの内容も、硬いものから柔らかいものまで多岐にわたっており、興味深い。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:ベースボール・マガジン社

(掲載日:2012-10-14)

タグ:トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:筋トレまるわかり大事典
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:筋トレまるわかり大事典
e-hon

使える強い筋肉をつくる
谷本 道哉 荒川 裕志

「筋トレ=動けなくなる」
 そう思っている、選手やコーチは現場ではまだまだたくさんいる。
「なぜ、筋肉をつける必要があるのか」「使える筋肉にするには、どうしたら良いのか」、そんな疑問へのヒントが非常にわかりやすく書かれている。DVDで実技を紹介してくれているのもありがたい。
 トレーニングに決して王道は無い。しかし、ここで紹介されたものを実践し続ければ「デカくて、強くて、使える」最強のアスリートボディに近づくのは間違いない。
(森下 茂)

出版元:晋遊舎

(掲載日:2012-10-15)

タグ:トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:使える強い筋肉をつくる
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:使える強い筋肉をつくる
e-hon

キレのあるブレないカラダをつくる 筋肉バランストレーニング
佐藤 拓矢 安藤 邦彦

 タイトルにある筋肉バランスを本書では筋力をつけるための「筋強化(Contract)」、柔軟性を高めるための「ストレッチ(Stretch)」を融合させ、同時進行でトレーニングすることによって筋肉の状態をよくしていくと記している。
 本書はPart1「理論編」、Part2「実践編・カテゴリー別」、Part3「実践編・動作別」の3つのセクションと日常動作でできるかんたん筋バランスチェック法から構成されている。
 チェック法から静的なトレーニング、動的なトレーニングという流れになっており、各トレーニングの写真はよいフォームと悪いフォームが同じページに記載され、わかりやすくなっている。さらに、悪いフォームのときの対処法まで記載されているところが勉強になる。
 単純にトレーニング法を紹介しているのではなく、さまざまなチェック法を知り、そこから実践的なトレーニングへつなげることができるので、トレーナーの価値を上げられる1冊になっている。
(長谷川 大輔)

出版元:新星出版社

(掲載日:2012-10-15)

タグ:トレーニング ストレッチング バランス  
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:キレのあるブレないカラダをつくる 筋肉バランストレーニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:キレのあるブレないカラダをつくる 筋肉バランストレーニング
e-hon

スポーツのための筋力トレーニング 練習メニュー120
有賀 誠司 石井 直方

 筋力トレーニングがスポーツ選手から敬遠された時代は終わり、現在ではその重要性について疑問を呈する声もほとんど聞かれない。私の周りを見渡しても筋力トレーニングを定期的に実施する選手がほとんどであると感じる。一方で正しいフォームが理解できておらず、外傷が生じる可能性が高い危険なフォームでエクササイズを実施している選手は意外と多い。実際にスポーツ現場では筋力トレーニングによるスポーツ外傷も頻発しているようである。
 本書は筋力トレーニングの指導書である。まず目につく特徴は、写真をふんだんに用い、かつ簡潔でわかりやすい文章によるエクササイズの説明がなされていることである。これは筋力トレーニングのエクササイズ種目を理解する際には大きな助けとなるに違いない。本書のような指導書には冗長な説明や溢れかえる専門用語はかえって理解の邪魔になる場合もあるだろうし、知識の少ない初級者の段階ではそれだけで読むことを敬遠したくなることさえあるに違いない。そういった意味で本書はこれから筋力トレーニングを開始しようというスポーツ選手にお勧めである。さらに、本書では正しいフォームを示すのみでなく、選手が犯しやすい間違ったフォームについても写真つきで例示されている。選手のトレーニングを指導する立場の方が一読されてもよいだろう。
 本書の監修者である有賀誠司氏と石井直方氏は言わずと知れた筋肉、筋力トレーニングの専門家である。当然、読み進めればその内容は初級者のみを対象としたものではないことがわかる。また、その範囲は筋力トレーニングにとどまらない。ストレッチング、アジリティー、コーディネーショントレーニング、プライオメトリクス、ウォームアップ・クーリングダウンおよびプログラムデザインに及んでいる。いわば総合的なスポーツ選手のコンディショニングについて本書はカバーしているのである。
 最後にはスポーツ別筋トレという項目が組まれており、各スポーツの競技特性を考慮してとくに推奨されるエクササイズが紹介されている。学生時代を柔道部で過ごした私としては、まず柔道の筋トレに目がいく。推奨エクササイズの1つに「柔道着懸垂」とある。これは鉄棒などに柔道着をかけ、襟または袖をつかんで行う懸垂のことである。手前味噌であるが、このエクササイズは私が以前指導していた大学柔道部のコーチが長年トレーニングに取り入れており、私もしきりに選手には勧めていた。書籍で推奨されると正直説得力が増すように思う。今度選手に「本でも紹介されてたよ」と伝えてみようかなとも思っている。
(越田 専太郎)

出版元:池田書店

(掲載日:2012-10-16)

タグ:トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:スポーツのための筋力トレーニング 練習メニュー120
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:スポーツのための筋力トレーニング 練習メニュー120
e-hon

No.1メンタルトレーニング 本番で最高の力を発揮する最強の自分をつくる
西田 文郎

「人間には無限の可能性がある。メンタルトレーニングは、自分の心をコントロールできるようになることで、その可能性を引き出すことに貢献するものである」本書の根幹を要約すると、こういうことであろう。メンタルトレーニングに関連する書籍の王道を進むものであるように感じる。
 しかし、読み進めていくと、「いかに自分の心をコントロールするか」ということに関して、小手先のテクニックに終始するのではなく、より人間の本質的な部分にアプローチしていることを感じる。(1)感情、(2)イメージ、(3)思考という3つの側面に対して、わかりやすく、丁寧に論理を積み重ねているのである。
 本書の流れは、「優秀なアスリートの条件」から始まる。理想的な姿、あるいは基準を設定し、読者に自分自身とのギャップを理解することを促しているのであろう。そして、そのギャップを埋めるために、人間の脳に対して、先述の3つの側面からアプローチしている。これは、「アスリートとしての在り方」「人間としての在り方」を高めようとしているように感じるのである。
 本書を読み終えたとき、「競技選手の存在」について、改めて考えてみた。競技選手が不安を感じることは驚くことではないし、指導者や選手に関わる全ての人たちは、もっと競技選手について理解してあげることができるのではないかと感じるのである。本書は、実在する選手やチームの具体例なども豊富で、取り組みの様子もイメージしやすい内容である。具体的な取り組みだけに終始せず、本質的な部分も教えてくれるものであることを実感した。
(南川 哲人)

出版元:現代書林

(掲載日:2010-11-10)

タグ:メンタルトレーニング  
カテゴリ メンタル
CiNii Booksで検索:No.1メンタルトレーニング 本番で最高の力を発揮する最強の自分をつくる
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:No.1メンタルトレーニング 本番で最高の力を発揮する最強の自分をつくる
e-hon

自分でつくる筋力トレーニングプログラム
有賀 誠司

 現役でトレーナーをしている人たちでも頭を悩ませるトレーニングのプログラム作成について基本的な部分を抑えた本であり、プログラム作成の流れから始まり、基礎知識・年齢別・競技別の作成方法も記載されている。
 この本の流れに沿ってプログラムの作成を行うことによって、自分に必要なプログラム作成ができるよう一つ一つ丁寧な説明や、エクササイズリストも掲載されているのでトレーナーなどをつけることが難しい選手たちにも読みやすい内容になっている。
 また、プログラム作成でつまずきやすい問題のアドバイスも掲載されているため、現役トレーナーが行きづまった際に目を通す本としても役立つ。
(戸谷 舞)

出版元:山海堂

(掲載日:2012-10-16)

タグ:トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:自分でつくる筋力トレーニングプログラム
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:自分でつくる筋力トレーニングプログラム
e-hon

究極のトレーニング
石井 直方

「トレーニング」と一言でいっても、ただ形だけ同じように行うのと、目的のために筋肉の性質や仕組みを理解してトレーニングするのでは大きく違ってきます。
 この本は、石井直方氏が科学的根拠のある情報を提供することを目的に冊子のコラムとして連載したものを再編集したもので、トレーニングだけではなく、おそらく多くの人が興味あるであろう健康、ダイエット、サプリメントについても書かれていて非常に面白い。
 トレーニングを行うときには大きい筋群から行う? それとも小さな筋群から行う? また、脂肪を燃焼させるにはエアロビックが先か? レジスタンスが先か? など実は今まで当たり前と思って行っていたトレーニング方法も場合によっては反対であったりするかもしれません。筋肉はまた内分泌器官としての働きもあり、筋が活動することで生じるいろいろな反応なども知ってみると、筋活動の大切さを再認識してしまいます。
 今までのトレーニングやそれだけではなく日常生活においても、この本を読むと、運動の方法やタイミング、栄養についても改めて考える機会になるかもしれません。そんな本でした。
(大槻 清馨)

出版元:講談社

(掲載日:2012-10-16)

タグ:トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:究極のトレーニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:究極のトレーニング
e-hon

子どもの能力をとことん伸ばす筋力トレーニング
石井 直方

子どもにとって筋トレ
 先の全国高校ラグビー大会決勝では桐蔭学園、東福岡高校双方がそれぞれの持ち味を活かした見応えのある名勝負を展開、同点で両校優勝となった。身体の線がはっきり出る最近のラグビージャージやショルダーガードの影響もあるだろうが、一昔前に比べて筋骨隆々の選手が多く見られるように感じる。トレーニング科学が広く普及したことも大きいし、その専門スタッフが帯同するケースが増えていることも考えられるが、やはり基礎となる体格が大きくなっているのだ。ラグビーに限らずトップアスリートたちは、その体格やパフォーマンスレベルを年々進化させている。しかしその一方で、一般の子どもたちの体力は右肩下がりに低下していると言われている。
 トレーニング関連で数多くの著作を持つ石井直方氏による本書では、「体格は大きくなっているけれども、相対的な筋力は落ちてきている」子どもたち、あるいはその親への警鐘と対策がわかりやすく解説されている。決して、本書のタイトル通りに「筋力トレーニングで子どもの能力を伸ばす」ことを説いているのではない。「どんな遊びをさせても子どもにとってはすべて筋トレ」という表現からもわかるように、子どもは伸び伸び遊ばせるべきだということが随所に語られている。子どもに筋力トレーニングをさせてその能力を伸ばそうと考える人ではなく、今子どもが置かれている環境を見直し、何かを変えるきっかけにしたい人に手にとってほしい本である。

遊びがチャンス
 スポーツ教室のみならず、体育の家庭教師という職業が注目されることもある一方で、最近はイクメンなる言葉が広がっている。子育てに積極的に関わる男性が増えているのなら、子どもの身体能力が高くなるチャンスも増えるはずだ。子どもが最初に出会うアクティブな遊び相手は父親であることが多いのだから、運動にもなる遊びにとことん付き合い、またそんな活動に導くことは子育ての重要なポイントである。危険だからとさまざまなリミッターをかけてしまうと、子どもが新しいことに気づくチャンスや、思わぬ成長を見せるチャンスを奪ってしまう。「子どものからだは小さな大人ではない」し、リスクを認識して対応すべき点はもちろんあるが、大人の思い込みで子どもだからと侮って先回りしてしまうと、子どものチャンスだけでなく、子育ての驚きを味わう自らのチャンスをも奪ってしまうことになる。
 私事ながら、我が家ではまだ幼い2人の男児が毎日暴れ回っている。年を取ってからの子のためか、バカ親父と周りに笑われながら子育てに注力している。躾と称して親の都合を押しつけることは極力避け、とにかく付き合うということを軸にこちらも楽しませてもらっている。自分がラグビーをしてきたことも、トレーナーの勉強を重ね、活動してきたことも、実はこいつらのためだったのだと本気で考えている。重症である。
(山根 太治)

出版元:毎日コミュニケーションズ

(掲載日:2011-03-10)

タグ:トレーニング  
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:子どもの能力をとことん伸ばす筋力トレーニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:子どもの能力をとことん伸ばす筋力トレーニング
e-hon

読む筋トレ
森 俊憲

 最初は1日5分から、というように筋力トレーニングを勧めている。スポーツ現場向けというよりは、一般向けの書籍である。また具体的なメニューは少なめで、どのようにしてトレーニングを始め、継続させるかという点に多くのページが割かれている。
 しかし、本書はまさに「読む筋トレ」であり、モチベーションを生み出す思考方法を知ることができる。自分の理想とするイメージを明確にし、実現のために目標設定し、それに向かって前進していくというプロセスは、「ボディデザインは自己探求」という言葉に集約されている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:扶桑社

(掲載日:2011-03-10)

タグ:トレーニング  
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:読む筋トレ
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:読む筋トレ
e-hon

関節ストレッチ&トレ-ニング 痛みに負けないカラダをつくる
矢野 啓介 佐嶋 健司

「ストレッチやトレーニングをしたいけどやり方がわからない」という方にはわかりやすい本だと思います。効果・作用・やり方が簡単に書いてあり、すべて写真で示されています。
 すぐに実践でき、身体に対してアプローチを始めるにはよい1冊かもしれません。
(大槻 清馨)

出版元:現代書林

(掲載日:2012-10-16)

タグ:ストレッチング トレーニング 
カテゴリ ストレッチング
CiNii Booksで検索:関節ストレッチ&トレ-ニング 痛みに負けないカラダをつくる
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:関節ストレッチ&トレ-ニング 痛みに負けないカラダをつくる
e-hon

筋力トレーニング&コンディショニング
廣戸 総一

 12年前に出版された本である。著者は、さまざまなメディアで取り上げられて話題にもなった『4スタンス理論』の提唱者、廣戸総一氏。本書は私自身、その昔自らのトレーニングの参考にさせてもらった懐かしい一冊でもある。
 格闘技団体パンクラスでの活動(トレーナーとしてのみならず、レフェリーも務める)や『4 スタンス理論』、多くの著書などで一般人には比較的知名度の高い廣戸氏だが、4 スタンスどころかストレングスコーチやトレーナーといったコンディショニング部門におけるサポートスタッフが今よりはるかに職業として確立されておらず、さまざまな情報も入手しづらかった1997年の時点においてどのような内容を記していたのだろうか…と久方ぶりにページを繰ってみたのだが、これが意外にもいい意味で「普通」の内容であった。
 投、跳、走などの基礎的な運動動作のメカニズムとそれに関与する筋群のトレーニング紹介、ストレッチやテーピング、簡単な栄養学の基礎知識等を自らが指導する当時のトップアスリートの事例とともに解説している様は文字通り「普通」のトレーニング本である。運動動作時のカップリングモーションや筋出力のタイプ分けを、「シーソー理論」や「腹筋型/背筋型」など独特の言語や分類に落とし込んでいる部分ではオリジナリティを全面に押し出して活躍する著者の現在にもつながる「らしい」部分も垣間見られるものの、全体的な内容は一貫して基本に則したものばかりである。そこに通底しているのはあとがきでも自ら言及している「身体に尋ねてみる」ことの重要性を訴える姿勢にほかならない。
 12年前とは打って変わって、様々なメディアがたった一つのコンディショニングプログラムに莫大な商品価値を付与してしまう現代では、ありもしない「究極のトレーニング」が濫造されてしまうことが業界の大きな問題になっていることは度々述べてきた。だが、そうした「メディアで御馴染み」の指導者の一人が12年前の時点でこうした基本を踏まえた一冊を記していることに、業界の末席としてもささやかな安心と喜びを感じた次第である。
(伊藤 謙治)

出版元:池田書店

(掲載日:2012-10-16)

タグ:トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:筋力トレーニング&コンディショニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:筋力トレーニング&コンディショニング
e-hon

シコふんじゃおう
元・一ノ矢

「シコは羽目板の前でふめ」。昔の力士のシコは、上体がほぼ垂直に立っていたそうだ。取組の姿勢もそうで、戦前までは、あまり頭を下げずに上体はわりと起き上がっている力士が多かった。したがって、お互いの腰と腰の距離が近い。腰で相撲をとるから、うっちゃりや吊り出しが今よりも多かったそうだ。確かに、曙は引き落としに弱かったが、貴乃花は腰の位置が相手に近かったように思う。
「腰を割る」、これがシコの基本である。しかし、新弟子の多くは股関節が硬く、「腰を割る」シコができないと言う。「腰を割る」というのは、膝を開いて踏ん張り、腰を低くして強い外力に堪えられる構えをとることである。
 もちろん尻は自然と締まった姿勢になる。正しい腰割りは、股関節まわりの筋肉を強化してくれる。昨今流行りのコアトレーニングが、日本伝統のスポーツでは、とっくの昔に実践されていた。そのことが、なんだか妙に嬉しい。
(森下 茂)

出版元:ベースボール・マガジン社

(掲載日:2012-10-16)

タグ:四股 相撲 トレーニング 
カテゴリ 運動実践
CiNii Booksで検索:シコふんじゃおう
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:シコふんじゃおう
e-hon

体力トレーニング・ワンポイントコーチ
窪田 登

 この本は、初版が1994年11月になる。この頃、日本のオリンピックでの金メダル獲得数は、1992年のバルセロナ・オリンピックで3個、1996年のアトランタオリンピックでも3個、1994年のリレハンメル冬季オリンピックでは1個と、落ち込んでおり、各スポーツ競技力の日本と世界の差が広がっていた頃になる。参考までに2008年北京オリンピックでの獲得数は金9個になる。このころ各スポーツでの国際大会が終わった反省に判で押したような日本人選手の体力不足が挙げられていたことを記憶する。このような時期に発刊された本である。
 本の形式は、体力トレーニングに関するQ&A集である。
 体力トレーニングに関連ある「トレーニングと心理」「トレーニングと栄養」「病気・障害とトレーニング」「筋力トレーニングの基礎知識」「筋力トレーニングのシステム」「呼吸・循環のトレーニング」「トレーニング計画の立て方と進め方」などさまざまな側面から体力トレーニングを捉え、13部で構成される。設問は、指導者なら一度は聞かれたこと、疑問に思ったことから、聞かれても簡単には答えられないような説問、あまりなじみがない用語に対する説問などバラエティに富む。
 たとえば「体力は、競技力とどうかかわっているのでしょうか?」「バイオフィード・バック・トレーニングとは?」「インターバル・トレーニングはどのようにして生まれたのでしょうか?」などである。読み進めていくと同じ趣旨の質問であるにもかかわらず、回答者によって答えが異なるものもある。当時、まだその部分が十分に究明されていないためであるが、このような回答が、時を経てどのような回答になっているのかを考えることもできる。  回答者(著者)は、筋力トレーニングの分野は窪田登氏、スポーツ医学の分野は福林徹氏、栄養分野は太田冨貴雄氏、心理分野は加藤久氏など6名で構成されている。トレーニング界、スポーツ医学、スポーツ栄養学などの黎明期を支えた人たちである。現在も一線で活躍されている人も名を連ねている。スポーツ界の発展を願う熱いエネルギーを回答から感じるのは筆者だけだろうか。
 発刊された時代と比べて体力トレーニングに関する本も多くなったが、各分野に特化した内容のものが多い。専門的な研究だけでは、さまざまな場面で対応することは難しく、この本のように、体力トレーニングに関連ある様々な分野から横断的理解を深めることが必要である。
 もう1つの特徴は、回答のなかに歴史的流れを多く述べていることである。いつ、誰がこのトレーニングを始めたのか。いつ、誰がこの用語を使い始めたのか。どのような経緯を通じて発展してきたのかなどが多く含まれている。歴史的な流れを知ることで読者は深い理解をすることができる。また知り得た内容について深く学習する足がかりとすることもできる。このような内容を織り込んでいる本は他にあまりみない。
 体力トレーニングによって成果を得るためにはしっかりとした理解が必要である。適切に体力トレーニングが行われて初めて最大級の効果を生みだす。本書は体力トレーニングに関心を持つスポーツ選手はもちろん、トレーニングに興味のあるすべての人が対象となる必読の書になる。
(服部 哲也)

出版元:大修館書店

(掲載日:2012-10-16)

タグ:トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:体力トレーニング・ワンポイントコーチ
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:体力トレーニング・ワンポイントコーチ
e-hon

スポーツ競技学
L.P.マトヴェーエフ 渡辺 謙 魚住 廣信

 運動学やコーチングを学術的に学ぶ上で、避けて通れないのが旧東ドイツのクルト・マイネルとロシアのレフ・パヴァロッチ・マトヴェーエフの両巨頭である。マイネルが人文学的要素が強いのに対して、マトヴェーエフは自然科学の要素が強い。
 そんなマトヴェーエフの集大成とも言える本書の概念はトップアスリートの現場を骨太に支えている。本書で述べられている長期計画、試合から逆算して各段階においてするべきトレーニングは4年周期のオリンピックでメダルを目指すためには欠かすことができない。
 またピリオダイゼーション、ピーキング、テーパリングという考え方は場合によっては真面目な日本人には馴染みにくい考え方かもしれないが、本書を読めば納得し、オリンピックのない年であっても選手の成績の変動を温かく見守ることができるかもしれない。
 また普段はそれほど追い込んで練習はせず、試合が近づくと人が変わったように練習やトレーニングを頑張るものの、勝利に結びつかない選手が読むと、いかに自分が勝てない練習をしているのかがわかるかもしれない。いわゆる“試合前”よりも前の準備として何ができていなければならないのかが記されている。
 ロンドン五輪がある2012年はリオディジャネイロ五輪のスタートの年でもある。スポーツの現場を志す方はもちろん、現在スポーツの現場に関わっていない会社員でも、会社の朝礼などで長期計画の重要性を説くにはお勧めの書である。
(渡邉 秀幹)

出版元:ナップ

(掲載日:2012-10-16)

タグ:トレーニング ピリオダイゼーション テーパリング ピーキング  
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:スポーツ競技学
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:スポーツ競技学
e-hon

メンタル・タフネス
ジム・E. レーヤー 小林 信也

 インターネットでメンタルトレーニングの本を検索してみると400冊を超える本がヒットする。これを見れば心の重要性に誰もが気づき、関心があることは疑いがない。本書は、1987年に初版本が発行され、メンタルトレーニングに関する草分け的書物である。当時、高校三年生であった私は、夏の甲子園予選を前に監督からこの本を読むことを勧められ、手にとった思い出深い本である。
 著者であるジム・レーヤーは、テニスプレーヤーとしてナショナルランキング入りの経験を持つ、スポーツ心理学の権威である。テニスのトッププレーヤーであるナブラチロワ、サバチーニなどを指導して大きな成功をもたらしている。また、スピードスケートのダン・ジャンセンを1994年のリレハンメルオリンピックで金メダル獲得に導いている。
 メンタルタフネスとは、出来事に対するセルフ・コントロールの技術である。具体的には一流選手が身につけている「正しい態度を身につける」「正しい思考習慣を身につける」ことである。メンタルタフネスは技術なのでトレーニングすることで獲得することができるというのがジム・レーヤーの主張であり、今日のメンタルトレーニングにもつながっていく。ジム・レーヤーは、“スポーツは心理状態を映す鏡だ”と捉えている。心理状態をコントロールする技術を身につけることが最高のプレーを引き出し、それがスポーツするうえでもっとも重要なことであると述べている。自分自身のコントロールだけは自分で完璧にコントロールできる。その技術を身につけることで、つねに理想的な心理状態でプレーすることが可能になる。その技術がメンタルタフネスである。
 前半部分でメンタルタフネスの構造について分析している。理想的な心理状態を得るためには心理面を12の項目に分けている。12の項目について丁寧に説明され、その中には、従来の理解とは正反対の内容も含まれている。たとえば、物事をポジティブに捉えることの重要性がよく言われるが、ロー・ポジティブ・エネルギーよりもハイ・ネガティブ・エネルギーのほうがよい結果を出せる心理状態であるといったことなどである。
 後半部分でメンタルタフネス(セルフ・コントロール法)を獲得するためのトレーニング方法が実施する時間や期間なども含め詳細に書かれている。評価用紙やその他の記入用紙もあるので、それらを用いながら実践していくことも可能である。トレーニング方法は、現在、行われているメンタルトレーニングの方法がほぼすべて網羅されている。これらが段階的に書かれている。また、特筆すべき内容は、チームの理想的心理状態についての著述があり、チームワークを高めるポイントなども書かれている。チームの心理状態について書かれている本はとても少ないので貴重である。
 長期目標、中期目標、短期目標の設定や呼吸法など私も行ったことが幾度とあるが、いかに段階を省いて、適当に行っていたのか理解できる。継続している期間もジム・レーヤーが指定した期間に比べ、とても短い期間で次に進んでいた。また、本書を読み終えることでメンタルトレーニング全体を俯瞰することもできる。メンタルトレーニング、心に興味がある人には、スポーツ選手や指導者だけでなくビジネスマンなども心理面を学ぶうえでよい本である。
(服部 哲也)

出版元:阪急コミュニケーションズ

(掲載日:2012-10-16)

タグ:メンタルトレーニング 
カテゴリ メンタル
CiNii Booksで検索:メンタル・タフネス
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:メンタル・タフネス
e-hon

体力づくり手帳1981
窪田 登

 これは書籍ではなく、文字通りの手帳である。だが、ただの手帳ではなく、体力づくりのガイドが前に掲載され、そのガイダンスにしたがってトレーニングをしていき、その日々のトレーニング量を部位別、目的別に記入できるユニークなスペースが日誌形式で1年分(または3カ月分)まとめられている。
 トレーニングは、スタミナ(5種目)、筋力(22種目)、柔軟性(6種目)の3つに分けられ、それぞれ詳しく解説されている。競技スポーツ者向けというよりは、一般人の体力づくり用であるが、使い方によってはスポーツマンにも役立つだろう。
 市販はされていないが、上記に問い合わせれば見本を送ってくれる。企業など、数がまとまれば、企業名を入れてつくってくれるそうだ。日誌による管理は重要であり有効だ。こういう考え方は一般人よりまずスポーツマンが身につけるべきことかもしれない。
窪田 登 監修
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:ICインテリジェンス・カウンセル

(掲載日:1980-12-10)

タグ:トレーニング日誌 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:体力づくり手帳1981
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:体力づくり手帳1981
e-hon

トレーニングの科学 パワー・アップの理論と方法
宮下 充正

 本書は「科学をあなたのポケットに」と謳われた講談社ブルーバックスの一冊である。したがって「トレーニングの科学」と題されてはいるが、研究者向けのものではなく、スポーツ選手やスポーツ愛好家(指導者を含む)を対象にして書かれている。
 科学は、現代人のあらゆる生活に浸透し、あまりに科学万能が叫ばれるため、70年代にはその反動も見られた。しかし、ことスポーツに関しては、「科学的」といわれるものの、現場においては、結局科学も経験や精神に一歩譲らねばならないのが現状である。もちろん例外はあろうが、それだけスポーツ科学は、実際には現場に根を下ろすに至っていないといえよう。研究のレベルでは様々な解明が進みつつあっても、その成果が実践の場になかなか生かされないという事情も確かにある。
 そこで求められるのが本書のような科学的基礎知識(とはいっても気軽に読み飛ばせるものではない)と多くの実際的プログラムとともに解説したものである。
 著者である宮下氏は、本誌の読者には連載を通じてすでにお馴染みであろうが、本書の内容は、この連載をもっと一般向けにし、体系立ててまとめたものと考えればよいだろう。章題を列記すると、プロローグ「スポーツの記録は何によってきまるか」一「自分のからだは変えることができる」二「運動を生み出すのは筋肉だ」三「運動を長続きさせる肺と心臓」四「トレーニングの基本的条件」五「ハイ・パワーのトレーニング」六「ミドル・パワーのトレーニング」七「ロー・パワーのトレーニング」八「トレーニングと食事」九「トレーニングと男女の差」十「年齢に応じたトレーニング」エピローグ「中年からのトレーニング」となっている。
 筆者もいう通り「かならずしも科学的トレーニングだけが、良い記録を生み出す万能薬ではない」が、本書に含まれている知識と、そこに示唆されている事柄は、実際にトレーニングを行ううえで、またスポーツ活動全体に多くのものをもたらしてくれることだろう。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:講談社

(掲載日:1981-03-10)

タグ:トレーニング科学 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:トレーニングの科学 パワー・アップの理論と方法
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:トレーニングの科学 パワー・アップの理論と方法
e-hon

スポーツ選手のための筋力トレーニング
波多野 義郎 鈴木 秀雄

 この本は元来、米国ユニバーサル社が考案し発売したトレーニング・マシーン、ユニバーサル・マシーンの使用解説のために書かれたものの翻訳である。したがって、大半はユニバーサル・マシーンを使っての運動の解説であるが、その前後にはトレーニングの全体を論じた項が付されており、なぜトレーニング・マシーンが必要なのかが理解しやすく書かれている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:ソニー企業株式会社アスレティック営業部

(掲載日:1981-03-10)

タグ:トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:スポーツ選手のための筋力トレーニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:スポーツ選手のための筋力トレーニング
e-hon

バスケットボールのメンタルトレーニング
ジェイ マイクス

 バスケットボールのメンタルトレーニングという非常に興味深い内容である。
 バスケットボールを行ったことがある者なら、誰もが体験しているであろう場面や動作が登場する。それらの場面でのプレーをよりよいものにしていくメンタルトレーニング法もあり、痒いところに手が届く内容となっている。それ以外にもさまざまな局面で役立つ心理的なテクニックなどや、ドリルもたくさん紹介されている。さらに本書は自身の内面の気づきを高めることについても重きを置いている。その内容は視野、音、触感、心の映像、内面の声、身体の気づきといったものである。内部感覚が高まることによりプレーもよくなっていく。
 各章ごとの論じた内容を題材にした問題が章末に登場するので、すぐに復習できるところもよい。読み進めていくのに非常に時間がかかるが、そのぶん理解も深くなることであろう。プレーヤーはもちろん、指導者にもぜひとも目を通していただきたい。この気づきというのはバスケットボールだけではなく、他のスポーツ、日常生活などのさまざまな場面でよい結果をもたらしてくれるであろう。
(三嶽 大輔)

出版元:大修館書店

(掲載日:2012-10-30)

タグ:メンタルトレーニング バスケットボール 
カテゴリ メンタル
CiNii Booksで検索:バスケットボールのメンタルトレーニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:バスケットボールのメンタルトレーニング
e-hon

アスレチック・トレーニング入門 スポーツ傷害の管理
R.J.Carey G.D.Reinholtz J.W.Schrader M.J.Smaha 小林 義雄 波多野 義郎

 月刊トレーニング・ジャーナルでの特集頁その他でトレーナーの重要性については何度も触れてきているが、体育、医学両面において十全な知識と技術を持ち合わせたトレーナーが日本にはまだまだ少ないのも事実である。そして、いわゆるトレーナー学を学ぼうとしても体系立てられた信頼のおけるテキストがないことも、逆にトレーナーの側から再三指摘されている。
 その現場での要求をかなり満たすと考えられるのが本書である。原書はNATA公認トレーナーが学生指導用にまとめたトレーナー志望者のための自己研修用教則本である。全体はたとえば「83. 捻挫は、関節を安定させている靭帯の引っ張りもしくは完全な裂離をともなう関節傷害である。」という記述のあと「靭帯の裂離もしくは引っ張りを__とみなす。」という欄があり、右欄にその解答として「捻挫」とある。こうして読み進み、自分でチェックすることで覚えていくわけだ。この項目数、実に1838に達する。知識を身につけるとともに、アメリカの学生トレーナーがどれほど勉強するかを知ることもできる。もちろん知識だけではなく、併せて経験をも積まなければならないが、そのよき教則本として大いに利用活用できるだろう。

R.J.Carey, G.D.Reinholtz, J.W.Schrader, M.J.Smaha
小林義雄、波多野義郎訳
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:ソニー企業株式会社アスレチック営業部

(掲載日:1981-08-10)

タグ:スポーツ医科学 アスレティックトレーニング 
カテゴリ アスレティックトレーニング
CiNii Booksで検索:アスレチック・トレーニング入門 スポーツ傷害の管理
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:アスレチック・トレーニング入門 スポーツ傷害の管理
e-hon

エンデュランストレーニング
トレーニング科学研究会

 本書では、“局所的持久力や全身的な持久力の改善を目的として行うトレーニング”をエンデュランストレーニングと定義している。
 様々なスポーツで走り込みなどのエンデュランストレーニングを行ってはいるが、目的をしっかり把握してトレーニングをしているアスリートやコーチは多くないと感じる。それどころか、非合理的な根性論が蔓延し、トレーニングはきつくなくてはいけない、あるいはきつければよいという、時代錯誤な考えが根強く残っている。ただ単に時間や距離を多くこなすだけのエンデュランストレーニングでは、パフォーマンスの向上につながらないだけでなく、障害のリスクを高めてしまう。
 本書では、エンデュランストレーニングを科学的に分析し、論じている。長距離走、スピードスケート、競泳をはじめとして15種類の競技スポーツにおけるエンデュランストレーニングの現状と科学的考察や、暑さや寒さとの関係、加えて幼児やマスターズの選手のエンデュランストレーニングについても書かれている。
 18年も前の本ではあるが、エンデュランストレーニングの科学の土台が紹介してあり、そのアプローチは現在においても古さを感じさせない。
(久保田 和稔)

出版元:朝倉書店

(掲載日:2013-01-22)

タグ:エンデュランストレーニング 長距離 スケート 水泳 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:エンデュランストレーニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:エンデュランストレーニング
e-hon

スポーツトレーニング
浅見 俊雄

 日本の指導者、つまり監督やコーチに対する批判は、いろいろなところで聞かれる。たとえば、根性主義で「気合を入れろ」とか、「しっかりしろ」というだけで、いう通りできないと“罰”としてウサギ跳びでグラウンドを1周させたり、水をかけたり、ひっぱたいたりする。あるいは、やたら練習時間が長く、バテるまでやって初めて満足し、その内容的質を考えない。経験に頼り、客観性がない。あといくらでも挙げていけるだろう。それはいかにもありそうなことである。書評子も昔そのような体験をいやというほどしてきた。しかし一方で、優れた指導者の姿も数多くみることができた。熱心な指導者は、昔も今もよりよい方法を求め、選手を育てる情熱を持って、勉強を重ね、努力を積んでいる。それは間違いない。ただ、昔と今とでは、スポーツ科学のもたらすところがかなり違う。荒っぽくいえば、昔はスポーツ科学は現場に存在しなかったのである。今はどうか。スポーツ科学は盛んになり、多くのことが解明されつつあるが、それが現場に活かされないという。
 本書の著者はだからこそ、この本を書いた。「スポーツ科学は現場に応用され、実際のスポーツの実践に役立たなければ意味を持たないものであるが、科学として語られる言葉が、そのまま現場の言葉として通用するものではない。その科学と現在との間にあるギャップに橋渡しをする、科学の言葉を現場に通用する言葉に翻訳するのが本書の最大の目的である」(序章より)
 これは、著者がスポーツ科学者(東京大学教養学部教授、体協スポーツ科学委員会・競技力向上委員会の委員)であり、またサッカーの選手でもあったし、同じく日本ユース代表チーム、大学チームの監督も務め、審判員としての経験も長いという経歴からも、その必要性を肌でヒシヒシと感じているからだろう。だから、「スポーツ科学は生まれて間もない(中略)学問といってよく、実践に対して大きな口をきけるだけの蓄積がないのが現実である。(中略)今のところは現場の実践での経験の積み重ねを後追いしてその経験の中にある法則性や普遍性を見出そうとしている段階であるといってよい」(1章より)というものの、ザトペックのインターバル・トレーニングやフォスベリーの背面跳びが、ひとたび科学によって理論が明らかにされると、秘法が誰にでも間違いなくその方法を向上させるものとなるという実例を挙げ、科学の持つ重要性、役割についても分かりやすく説いていく。そのような視点でスポーツにおけるトレーニング全般を語っていったものが本書である。「主な目次」の項を参照していただきたいが、冷静にそして親切に述べられているため、“科学嫌い”の指導者にも、さしたる抵抗もなく科学の世界に入っていける。著者が“スポーツトレーニング”を①体力のトレーニング、②技術のトレーニング、③戦術のトレーニング、④意志のトレーニング、⑤理論のトレーニングと5つに分けて論じていくのも、現場の人には分かりやすく納得のいくものではないだろうか。
 紙数に限りがあるので、著者の視点が捉えやすい箇所を引用しておこう。P87「d. 技術や戦術のトレーニング形式でのインターバルトレーニング」という項で、インターバル・トレーニングは走以外の形式でもできるが、時間を考えると、ボール・ゲームではスタミナ向上と技術や戦術の向上の療法を同時にトレーニングさせることが得策になり、「たとえばサッカーでいえば、ドリブルやパス、あるいは1対1、3対2、2対2などのボールの奪い合いなど、かなり激しく動き回ることが内容となる技術・戦術の練習を急走期にあて、緩走期にはゆっくりボールを回すなど、あまり動かない練習内容をあてる。テニスやバドミントンでは1人がボールやシャトルを次々に出して、1人はそれを動いては打ち、動いては打ちを繰り返すというようなやり方である」と述べる。そして「この際にもっとも大切なものは、インターバルトレーニングの走にボールを扱うことを加えるという考え方ではなく、技術、戦術の練習としての意味のあるものを、インターバル的な考え方で組み立てるということである」とポイントを指摘する。もっと細かく紹介したいが、あとはぜひ本書に当たっていただきたい。
「スポーツの指導やトレーニングということは、人間の総体に働きかける、きわめて大きな事業であることを十分に認識し、自分の役割の大きさを肝に銘じて、真摯な気持で取り組むべきものであることを最後に強調し、またそうした活躍を心から期待する」(P162)というむすびの言葉に、素直に反応でき、理解できる指導者は数多いはずである。こういった“スポーツ科学”書が広く読まれてほしい。





主な目次
序章 本書の内容と目的
1. スポーツ科学とトレーニング
 1.スポーツ科学とは
 2.スポーツトレーニング
 3.スポーツトレーニングの内容
 4.スポーツトレーニングの原則

2. 動く身体の構造と機能
 1.身体を動かすエンジン――筋
 2.筋力の強さを決める筋の太さと集中力
 3.スタミナを支える呼吸循環機能
 4.体力トレーニングの原則―オーバーロードの原則
 5.トレーニングの目的と方法の選択
 6.体力トレーニングと技術トレーニングの関係
 7.筋パワーのトレーニング
 8.走を利用したパワーとスタミナのトレーニング
 9.環境条件を利用したトレーニング
 10.動きのトレーニング

4.技術と戦術のトレーニング
 1.技術と戦術のかかわり合い
 2.技術・戦術を司る身体の機能
 3.技術・戦術の練習方法の原則

5.意志のトレーニング
 1.意志はトレーニングできるか
 2.日本の現状と問題点
 3.意志のトレーニングの考え方

6.発育・発達とトレーニング
 1.発育期のスポーツ活動の現状と問題
 2.発育発達期のトレーニングのあり方

7.トレーニング計画の立て方
 1.基本的な考え方
 2.具体的な計画の立て方・進め方

8.スポーツ指導者の役割
 1.必要なスタッフと役割
 2.規模に応じた役割の兼担
(清家 輝文)

出版元:朝倉書店

(掲載日:1986-01-10)

タグ:トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:スポーツトレーニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:スポーツトレーニング
e-hon

ロード競技トレーニング ホビーレーサーからトップアスリートまで
ヴォルフラム・リントナー 安家 達也

 副題に「ホビーレーサーからトップアスリートまで」とあるように、さまざまなレベルの競技者に向けてのトレーニング法を紹介している。
 どのレベルでも共通しているのは、現在の自分の状態を把握し、目標の設定をすることから始めることだ。ただし、現状把握も目標設定も、願望に強く影響された主観的なものではなく、客観的な根拠を伴っていることが重要である。
 本書では、根拠となる基準の求め方、目標設定、達成後の再設定など、トレーニングプラン設計の重要性を解説している。ロード競技の競技力向上に必要な要素、条件をカバーしている一冊と言えるだろう。
(西澤 隆)

出版元:未知谷

(掲載日:2013-03-18)

タグ:自転車 トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:ロード競技トレーニング ホビーレーサーからトップアスリートまで
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:ロード競技トレーニング ホビーレーサーからトップアスリートまで
e-hon

ただジム
松井 薫 千野 エー

 ジムに行くには時間がない…。運動を始めたけど続かない…。もっと手軽に身体を鍛えたい…。そう思っている方、多いのではないでしょうか?
 本書は、そう感じている人が継続しやすいように種目の説明はもちろん、日常の生活シーンでの取り入れ方、トレーニングのポイント、継続しやすくするためのヒントが書かれています。
 トレーナーとして活動していく中で、トレーニングシーンで常に指導ができるという状況はなかなか難しいのが現状としてあります。クライアントのニーズに応え、結果を出していくためには、日頃の生活環境でいかに身体を動かせるようにしてあげるかが大事だと思います。「日頃の生活で、こんな動きをすると身体に効きますよ!!」一言かけてあげ、クライアントが少しずつ変化を感じ、より効果的にアプローチしていく。それを可能にしてくれる1冊だと思います。
(大洞 裕和)

出版元:泰文堂

(掲載日:2013-03-28)

タグ:トレーニング 
カテゴリ 運動実践
CiNii Booksで検索:ただジム
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:ただジム
e-hon

スポーツ科学の教科書
谷本 道哉 石井 直方

 最近テレビでも拝見することが多くなった谷本道哉氏の編著、そして石井直方氏の監修によるこの本は、トレーナー関係者だけではなく運動に興味のある人全般にとって読みやすい本であるだろう。
 テレビでも谷本氏が述べていたことが、この本にも記載されている。「ボールは足で投げる」「パンチの強い選手は背中の筋肉がよく発達している」「夜の食事は太りやすい」「コーラで骨が溶ける?」「大声を上げるとパフォーマンスが上がる」などといった興味深いテーマも詳しくわかりやすく述べられている。
 私は、トレーナーまたは運動に関する職業を目指す専門学生や高校生に対して、こういう内容を伝えられるような指導者になりたい。そしてその内容から、より運動に関して興味をもってもらえたら、というのが私にできることではないかと感じた。
(河田 大輔)

出版元:岩波書店

(掲載日:2013-04-04)

タグ:トレーニング科学 
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:スポーツ科学の教科書
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:スポーツ科学の教科書
e-hon

理想のカラダをつくる筋肉トレーニングBOOK
横山 格郎

 スロートレーニングとスピードトレーニング、プログラムのつくり方の実例の全3パートで構成。各種目を見開き2ページに収め、狙いを絞ってわかりやすく解説している。動かし方やスピードに関しては、DVDでチェックできる。自重のほか、ダンベル、バランスボール、バランスマットを使った部位別トレーニング種目を紹介。コラムには水分補給やシェイプアップに向けた食事、各トレーニングの意義について書かれている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:成美堂出版

(掲載日:2007-06-10)

タグ:トレーニング  
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:理想のカラダをつくる筋肉トレーニングBOOK
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:理想のカラダをつくる筋肉トレーニングBOOK
e-hon

変身力 できるビジネスマンに変わる
高畑 好秀

 自分の力が最大限発揮できるような軸を持って世界を生き抜いていくために、絶頂期に変身すべきと高畑氏は語る。なりたい自分に変えていく力のことを変身力とよび、それを身につけるためには、信じる、捨てる、融合する、楽しむ、ブレーンをつくる、といった5つが必要だそうだ。変わるための具体的方策と心のもち方について、多くの成功例やスポーツ選手の変身を取り上げている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:長崎出版

(掲載日:2007-08-10)

タグ:メンタルトレーニング  
カテゴリ 指導
CiNii Booksで検索:変身力 できるビジネスマンに変わる
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:変身力 できるビジネスマンに変わる
e-hon

筋肉まるわかりバイブル
石井 直方

 筋肉の基礎知識、トレーニング(初級と中・上級)、栄養、食事、雑学の分野で網羅し、100のQ&A方式、1ページに1項目で解説。筋肉について、それをどのようにトレーニングするかについて、また何が必要なのかについてわかりやすい言葉で説明されている。内容を踏まえて描かれたイラストが、ユーモアにあふれている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:ベースボール・マガジン社

(掲載日:2007-10-10)

タグ:筋肉 トレーニング 栄養 食事  
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:筋肉まるわかりバイブル
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:筋肉まるわかりバイブル
e-hon

筋力トレーニング100年史
窪田 登

 具体的なトレーニング例と同時に、そのバックグラウンドとなる理論がまとめられている。窪田氏の個人的なエピソードも紹介され、紀元前から近代にかけて、トレーニングに関する100年をみわたすことができる。さまざまなトレーニング方法が生まれ、普及していく様子がうかがえる。1986年の「筋力トレーニング法の変遷――100年史」を大幅に加筆訂正されたもの。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:体育とスポーツ出版社

(掲載日:2007-11-10)

タグ:トレーニング 歴史  
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:筋力トレーニング100年史
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:筋力トレーニング100年史
e-hon

パワー獲得トレーニング よくわかるプライオメトリクス
有賀 誠司

 プライオメトリクスに関して、日本人によって記述されたおそらく国内初の専門書籍。カラー写真を多用し、動作のポイントを示すとともに、100種目について動画(63分のDVD)で確認できる。プライオメトリクスとは何かから始まり、導入にあたっての注意点、プログラムの組み方、実際の内容についてまとめられている。65の基本種目と、スポーツ動作に応じた専門種目に分けて丁寧に解説し、種目別のプログラム例も紹介している。トレーニング内容やコンディショニングに関して澤野大地選手(棒高跳び)へのスペシャルインタビューや、著者の有賀氏と東海大学バレーボール部との座談会も掲載。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:新星出版社

(掲載日:2007-11-10)

タグ:トレーニング プライオメトリクス  
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:パワー獲得トレーニング よくわかるプライオメトリクス
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:パワー獲得トレーニング よくわかるプライオメトリクス
e-hon

スポーツトレーニングの常識を疑え
日本トレーニング指導者協会

 タイトルでは「常識を疑え」、また目次をみても、「“ベンチプレス&スクワット信仰”を疑え」などと刺激的な言葉が並んでいる。しかし、内容的には理にかなったことを行おうというものであって、決して従来のトレーニング方法を単純に否定するものではない。前書きににあるように、新しいアイデアや仮説が生み出され、検証されていくプロセスは「教条主義とは無縁の、素朴な疑問や眼前の事実を大切にする、ある意味で『勇気ある』コーチによってのみ進められていく」(長谷川裕氏)という立場から、誤解されやすいトレーニング方法や理論に対して、正しい理解を促し、最新の考え方に触れてほしいというメッセージが込められている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:ベースボール・マガジン社

(掲載日:2007-12-10)

タグ:指導 トレーニング  
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:スポーツトレーニングの常識を疑え
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:スポーツトレーニングの常識を疑え
e-hon

バレーボールのメンタルマネジメント 精神的に強いチーム・選手になるために
遠藤 俊郎

 本誌および『Coaching and Playing Volleyball』誌での連載を再構成してまとまった著書。
 著者によると、メンタルトレーニングとは「競技力向上に劇的に作用する特効薬というよりも、好不調の波を高値安定に調整する、心身の調子を整えるサプリメント」なのだそうだ。練習日誌に自己分析のためのチェック項目を設けることを提案するなど、具体的なエピソードを交えながら、どうすればよいのかについて書かれている。メンタルトレーニングは決まりきったメニューを行うのではなく、状況に応じて自在に変化させ得るものだと認識が新たになる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:大修館書店

(掲載日:2007-12-10)

タグ:メンタルトレーニング  
カテゴリ 指導
CiNii Booksで検索:バレーボールのメンタルマネジメント 精神的に強いチーム・選手になるために
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:バレーボールのメンタルマネジメント 精神的に強いチーム・選手になるために
e-hon

スーパーラガーメンはこうしてつくられた
小野寺 孝

スーパーラガーメンはこうしてつくられた小野寺 孝 部の歴史上最高といわれる猛練習をし、見事日本一に輝いた慶応義塾大学蹴球部(慶応ラグビー部)のフィットネス・コーチが著した書。副題に「慶応ラグビーの強さと栄光の秘密」とある。この種の本はやたら感情移入が強かったり、「見てきたようなニュー・ジャーナリズム」風であったりするのだが、この本は抑制がきき、冷静に、それでいて情熱が伝わる筆致で書かれている。それは、著者が慶応高校から慶応大学を通じてウィングの選手としてプレーしただけでなく、8年間フィットネス・コーチとして、科学性、客観性を持って取り組んできたからであろう。書名通り、慶応ラグビー部がどのような過程で強くなっていったか、フィットネス・コーチの視点で語られている。したがって、ラグビーの指導者にはすぐに役立つ内容が多いのは当然だが、何もラグビーだけにいえることではない、スポーツ・トレーニング全般におけるポイントが浮き彫りにされているため、どのスポーツの人が読んでも参考になる。
 というのは、昭和59年度のシーズン、昭和26年以来34年ぶりに関東大学対抗戦グループで全勝優勝したときのフィフティーン中、高校時代に全国大会(花園)を経験した選手は1人もいず、主将松永(天王寺高)、右ウィング若林(小石川高)以外は全員付属校出身。伝統ある名門チームとはいえ、戦力的にはどちらかというと「ごくふつうの選手の集団」だった。大学選手権の歴史をみても、優勝は昭和44年(早稲田と引き分け両者優勝)以降なし(昭和53年は準優勝)で、名門といわれる割には、さほど“栄光”に輝いてはいなかったのだ。しかし、練習の長さ、すごさは名物だった。「弱いところをとにかくたたいてたたいて強くすることしか考えなかった当時の慶応ラグビーのあり方が、見直しを迫られる時期にあったことは確かだろう。当時はまさに、慶応ラグビーという意地だけで支えられていた時代だったのだ」(第2章より)
 当時(昭和52年)、「黒黄会報」(OB組織黒黄会機関誌)に上田昭夫前監督が手記を書いた。そこで当時の慶応ラグビーについて5つの欠点を指摘している。
①基礎体力不足
②基礎プレーの甘さ
③気分的にムラが多過ぎる
④体を張った泥臭いプレーが見られない
⑤集中的に行う練習についていけない
 思えば、5点とも克服されてしまっているわけだが、「練習によって勝つ」「あれだけの猛練習に比べたら、試合時間の80分は短いものだ」という“美風”に対し、首脳陣がこのままではだめだ、練習方法を改革し、意識を改革し、無敵の戦士をつくらねばという考えを抱き始めたのが昭和52年だったのだ。実際ウェイト・トレーニングがこの年から始められ(著者がコーチ就任)、是永選手という足は速いがひ弱い欠点のあったウィングが、別人のようにたくましくなった。この成果が15シーズンぶりに早稲田に勝ち、大学選手権準優勝につながった。この年度の卒業生は、記念に1組のウェイト・トレーニング用品を残していっている。
 著者が「フィットネス・コーチ」になったのは翌年度からである。さらに、その年、ゲスト・コーチとしてオーストラリア協会公認コーチ、クリス・ウォーカーを迎えた。そうしたトレーニングによって、「慶応の全部員に、この『体力的必勝の信念』を芽生えさせていく」ことができたのである。
 そこには、ラグビーという競技の特性の科学的分析、体力の具体的目標値(3.2kmを12分台、50m走を6.5秒以内、ベンチ・プレスを100kg3回×3セット。これができないと一軍に入れない)、トレーニング計画、プログラムの緻密さ、そして伝統の意地があった。
 フィットネス・コーチである著者は、体育の専門家ではない。しかし、広告代理店の営業部長という職業柄、本場のアメリカン・フットボールの試合をよくみ、ノートルダム大学の練習も目の当たりにしている。さらに、前出クリス・ウォーカーの強い勧めもあって、オーストラリアでのコーチ・セミナーにも参加。こうした経験が、“科学的ラグビー”の大きな力になっていることだろう。誰しも最初は素人である。熱意があれば、現在のスポーツ医科学を現場に活かすことは、誰にでもできるのである(もちろん努力は必要だが)。スポーツ医科学は本来現場で役立つためにある。活用する気になれば、誰にでもできるのだ。
 和崎元監督作成のスローガン3本のうちの最後は、「知性ある猛練習で、敵を凌駕せよ」だった。知性ある猛練習、これなくして日本一という高みには達し得ない。このインテリジェンスは、しかし、いうほど高みにはないのだ。そういっては失礼になるかもしれないが、特殊な人しか持ち得ないものではないということなのだ。
 筆者は親切にも、“フィットネス・トレーニング”の実際を第13章で詳しく紹介している。また「付章」では「クラブチームのためのフィットネス講座」「高校生のためのフィットネス講座」と題し、具体的プログラムも挙げている。
「日本中のあまり強くないチームの指導者や選手の人たちに『おれたちもやってやろうじゃないか』と思ってもらいたくて、私はこの本を書いた」(あとがきより)
 もとより、1つのチームが優勝するのは1人の存在のみによるものではない。監督、コーチ、マネージャー、OB、スポーツドクター、そして選手、全員の力によるものであるのは当然である。しかし、いかにもその全員が気だけ逸(はや)らせても実りはない。どうすればよいか、それが本書にある。


・主な目次
第1部 15人のスーパーラガーメンが新しい慶応ラグビー部を完成させた
第1章 「魂のラグビー」が蘇った 
第2章 昭和52年当時の慶応ラグビー
第3章 慶応ラグビーに必要なもの
第4章 相手に勝つラグビーとは
第5章 フィットネストレーニングの登場
第6章 きびしいラグビーをめざす
第7章 上田−松永コンビの誕生
第8章 オーストラリア・ラグビーに学ぶ
第9章 コーチと選手はひとつの輪でつながっている
第10章 59年度のシーズンが始まった
第11章 大学日本一の座を目指して

第2部 ラグビープレーヤーはスーパーマンでなければならない
第12章 なぜ今、スーパーマンが必要か?
第13章 スーパーマンをつくる体力とは
第14章 スーパーマンをつくる体力トレーニング
第15章 スーパーマンにより近づくために
第16章 これであなたもスーパーマンになれる

(清家 輝文)

出版元:ベースボール・マガジン社

(掲載日:1986-05-10)

タグ:ラグビー 慶応義塾大学 トレーニング  
カテゴリ 指導
CiNii Booksで検索:スーパーラガーメンはこうしてつくられた
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:スーパーラガーメンはこうしてつくられた
e-hon

野球肩・ひじ・腰を治す 野球の障害でもう泣かない! 自分でできる治し方+予防法
石橋 秀幸 大西 祥平

 元プロ野球トレーニングコーチと、スポーツドクターによる共著。タイトルにあるように、野球におけるさまざまな障害を予防するために書かれている。最初に投球のメカニズムを解説し、身体の各部位に起こりがちな障害に対して、フローチャート形式でアドバイス。そして、可動域のチェックやストレッチング、トレーニングの方法について写真を多く使った説明が行われる。ケガを克服した選手の体験談、指導者のあるべき姿勢についても紹介し、野球に対していかに前向きに取り組むことが大切かについてまとめている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:西東社

(掲載日:2008-01-10)

タグ:野球 トレーニング 予防  
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:野球肩・ひじ・腰を治す 野球の障害でもう泣かない! 自分でできる治し方+予防法
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:野球肩・ひじ・腰を治す 野球の障害でもう泣かない! 自分でできる治し方+予防法
e-hon

競技スポーツ別ウエイトトレーニングマニュアル
有賀 誠司

 トレーニングを通して、いかに成果に結び付けていくか。このコンセプトに基づき、トレーニングに関する理論をコンパクトにまとめ、代表的なスポーツ動作改善を目的とした専門的エクササイズを紹介している。これはスプリント、ジャンプ、方向転換など63種目にわたる。次にスポーツ競技に特化したトレーニング計142種目を紹介。動作ごとにウェイトトレーニングからプライオメトリックまでの組み立てが可能。示唆に富むコラムも参考となる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:体育とスポーツ出版社

(掲載日:2008-01-10)

タグ:トレーニング 競技別  
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:競技スポーツ別ウエイトトレーニングマニュアル
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:競技スポーツ別ウエイトトレーニングマニュアル
e-hon

トレーニング指導者テキスト理論編・実践編
日本トレーニング指導者協会

 JATI認定トレーニング指導者の公式のテキストとして、理論および実技について広い範囲にわたる内容がコンパクトにまとめられている。理論編では体力学、機能解剖、バイオメカニクス、運動生理学、栄養、心理などが網羅され、救急処置も詳しく解説されている。機能解剖では、大きな図版が多く使われ、理解を助けている。実践編では、目的に応じてどのようなトレーニングを行うか、その指導にあたっての理論的な裏づけや実際の方法、その効果をどう測定していくかについて詳しく書かれている。トレーニング方法については、1つの項目に多くの写真が使われており、ポイントや応用のヒントが詰まっている。情報の収集や活用の仕方についても述べられている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:大修館書店

(掲載日:2008-03-10)

タグ:トレーニング  
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:トレーニング指導者テキスト理論編・実践編
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:トレーニング指導者テキスト理論編・実践編
e-hon

スポーツ・コーディネーショントレーニング バスケットボール編
竹内 敏康 日本コーディネーショントレーニング協会

 バスケットボールに特化した48のコーディネーショントレーニングのメニューを紹介。書籍では意識すべきポイントをわかりやすく解説し、55分のDVDで実際の動きを見ることができる。狙いは神経系への多面的な刺激により状況判断や情報処理の力を高めること。そのためエクササイズはバリエーションを豊かにすることが重要だという。ウォーミングアップに用いることも可能。工夫次第で無限のバリエーションが展開できそうだ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:スキージャーナル

(掲載日:2008-04-10)

タグ:コーディネーショントレーニング バスケットボール  
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:スポーツ・コーディネーショントレーニング バスケットボール編
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:スポーツ・コーディネーショントレーニング バスケットボール編
e-hon

FIGHTING FIT
Adrian Weale

 本書は英国陸軍特殊部隊(Special Air Service)で採用されているトレーニングを紹介したものである。タイトルこそ“FIGHTING FIT”となっているが、決して戦場で勝つためのトレーニングばかりを取り上げているのではなく、自分の身体を知ること、健康的な食事、ケガの手当てなど、内容は多岐にわたる。
 前半部で以上のことを踏まえた上で、後半部では戦場を想定した実戦訓練(山岳地帯、森林、夜間の行動、野宿、携行品など)について書かれている。後半の戦場のサバイバル術は我々の日常生活になじみが薄いかもしれないが、前半部で取り上げているフィットネスの基礎知識、食事について、トレーニング計画など、自分をよく知り、よりよい習慣を身につけることで、体質改善を目指すうえでは大いに参考になるだろう。
 とくにアルコールと喫煙が及ぼす悪影響については非常にわかりやすく書かれている。「軍隊式だから」と身構えることなく、生活の一部として取り入れてほしい。
(西澤 隆)

出版元:Chapmans Publishers

(掲載日:2013-09-20)

タグ:サバイバル 軍隊式フィットネス トレーニング  
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:FIGHTING FIT
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:FIGHTING FIT
e-hon

個性を引き出すスポーツトレーニング
立花 龍司

 先日、小学校低学年くらいの子どもが泣きながら野球の練習をしていました。
「なんでできひんねん!!」「あほか!!」
 子どもの動きはぎこちなく、びくびくしながらボールを追い、バットを振っていました。すべてを見たわけではないので、この指導方法がすべて悪いとは思いませんが、野球が好きで、野球に長く関わっている私にとってはびくびくしながら野球をしている姿がさみしく感じました。
「野球が楽しい」「もっとうまくなりたい!!」「もっとうまくなるためにはどうしたらいいやろ?」
 子どもの気持ちをサポートするのは、私たち指導者、保護者の役目ではないでしょうか。本書は筆者自身の野球経験、日米の違い、子を持つ親として感じたことを書かれています。「悪いプレーを減らす」練習ではなく、「よいプレーを増やす」ための練習、トレーニングをする。発想の転換が、選手や子どもたちに対する見方やアプローチを変えてくれるのではないでしょうか。
(大洞 裕和)

出版元:岩波書店

(掲載日:2013-12-06)

タグ:トレーニング ジュニア 野球  
カテゴリ 指導
CiNii Booksで検索:個性を引き出すスポーツトレーニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:個性を引き出すスポーツトレーニング
e-hon

筋力トレーニング スポーツ動作別プログラム
川島 英博

 著者のプロフィールを見ると、窪田登氏に筋力トレーニング指導を受けたと記してある。わが国の筋力トレーニングにおける社会的認知度や学術レベルにおいて、尽力されてきた専門家は多くいるであろう。その中でも、草分け的存在であり、まだ、世間から誤解や偏見がある中において、この分野を開拓し、筋力トレーニングの実践指導と研究活動の両面で、社会活動してきた窪田氏である。同氏より、直接、筋力トレーニングの教えを受けた知識と、著者ご自身が指導者として歩まれたキャリアの中で培われたノウハウを元に、筋力トレーニングの基本から、各スポーツへの応用例が独自の視点から紹介されている。
 本書の構成内容では、各身体の部位におけるトレーニング種目の紹介があり、その筋力トレーニング種目のフォーム、解剖図と、各トレーニング動作時のポイントが説明されている。また、スポーツ動作と筋力トレーニング種目における主要な動きとの関係も紹介されているのが特徴である。
 著者ご自身の実践と理論の融合と、現場での豊富な経験が本書に込められている。基本的な筋力トレーニングの考え方から、応用、そして、スポーツパフォーマンスに結びつけていく考え方が理解できる。様々な競技レベルにあるアスリートやコーチ・指導者・トレーナー・スポーツ関係者の方々にとっても、現在のトレーニングを考えるうえで何かのヒントを掴める一冊であろう。
(辻本 和広)

出版元:日本文芸社

(掲載日:2014-02-10)

タグ:トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:筋力トレーニング スポーツ動作別プログラム
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:筋力トレーニング スポーツ動作別プログラム
e-hon

運動しても自己流が一番危ない 正しい「抗ロコモ」習慣のすすめ
曽我 武史

 ロコモティブシンドロームの予防ということで運動指導をしているトレーナーは数多くいる。しかし、それ以上にロコモティブシンドロームや、その予備軍となる方は多いであろう。そうなると運動指導者と巡り会えずに自己流でのトレーニングとなる方は少なくない。自分1人で運動をすることが悪いのではなく、やみくもに身体を動かしているだけで筋肉を機能的に使えておらず、筋力が低下していく「運動をしている“つもり”」が危険だということだ。
 本書ではその“つもり”がないように、運動のコツをわかりやすく3つ紹介してくれる。また、ロコモ予備軍のチェック法からトレーニングまで簡潔に書き記されている。運動を推奨する書籍であれば、筋トレのバリエーションを豊富に取り上げそうだが、本書は違う。シンプルなトレーニングを効果的に取り組むことを伝えようとしていることがわかる。同時に日常生活にも目を向け、何に注意するかも理解できる。
 一方、トレーナーとして拝読した私にとっては、初心を思い出させて頂いた一冊となった。本書に書かれている内容はトレーナーがクライアントに伝える基礎の部分であった。
 トレーナーが一読してクライアントに伝えてもよし。運動をしよう、している人が読んでもよし。本書が読まれ、日本の健康寿命が伸びる1つのきっかけとなってほしい。

(橋本 紘希)

出版元:講談社

(掲載日:2014-10-15)

タグ:トレーニング 生活習慣 運動指導 ロコモティブシンドローム 
カテゴリ 運動実践
CiNii Booksで検索:運動しても自己流が一番危ない 正しい「抗ロコモ」習慣のすすめ
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:運動しても自己流が一番危ない 正しい「抗ロコモ」習慣のすすめ
e-hon

姿勢チェックから始めるコンディショニング改善エクササイズ
弘田 雄士

 よい姿勢とはいったい何か。何を見て姿勢を判断し、その姿勢をどのように改善してゆくのか。本書ではその1つの解を示している。
 人は大なり小なり身体は歪んでいる。その歪みをできるだけ小さくすることは障害を防ぎ、代償動作のない効率的な動きを行うには不可欠である。静的な状態では問題がなくとも、動的な状態では問題が出てくることも少なくない。それゆえ様々な方法で姿勢のチェックを行ってゆくが、チェックを行うだけではなく、問題があるところはそれらを改善してゆくことも併せて行わなければ、チェックをしてゆく意味がない。これらは何も競技者に限ったことではなく、すべての人に共通することである。
 もちろん様々な立場から何とか改善をしてゆこうとすることは大事だが、本人が意識を変えなければ改善に向かうことはない。たとえ指導で改善したとしても、その後の練習や日常生活での動作改善が行われなければ、再発することは目に見えている。目に見える部分だけではなく、目に見えない部分である意識の改善も併せて行ってゆく必要があるのではないだろうか。
 本書では立位はもちろん骨盤、肩、足とテーマを分けて記載されている。これらを足がかりにその他の部位における改善方法を、自分なりに研究してゆくことも必要であろう。

(澤野 博)

出版元:ブックハウス・エイチディ

(掲載日:2014-10-30)

タグ:姿勢 評価 トレーニング ファンクショナルムーブメント  
カテゴリ アスレティックトレーニング
CiNii Booksで検索:姿勢チェックから始めるコンディショニング改善エクササイズ
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:姿勢チェックから始めるコンディショニング改善エクササイズ
e-hon

選手の膝をケガから守る チームで取り組む傷害予防トレーニング
大見 頼一

 本書は『月刊トレーニング・ジャーナル』2012年9月号~2013年10月号に「膝の傷害予防トレーニング」として連載されたものを加筆・修正し、再編集したものである。編著者である大見先生は前十字靭帯(ACL)損傷予防トレーニングの先駆けである日本鋼管病院の栗山節郎先生の元で働いている理学療法士であり、現在は日本鋼管病院のスタッフだけでなく活動に賛同する有志で結成したスポーツ傷害予防チームを組んで神奈川県の高校バスケットボールチームを中心に活動している。
 本の内容は、膝の解剖、ACLの詳細、予防プログラム、プログラムを指導する上でのポイント、職場の違うスタッフがチームを組んで行う際のメリットとデメリットについて記載されている。
 ACL損傷プログラムを状況やレベルに応じて段階的に分けており、現場で実施しやすい内容になっているのがこの本の魅力的な点である。また、ACL損傷プログラムを状況やレベルに応じて段階的に分けており、とても分かりやすいため、誰もが見てすぐに実施できるのが魅力とも言える。ACL損傷が起こりやすいバスケットボール、ハンドボールなどの競技にとっては常備本として活用することができるのではないだろうか。
 ACLだけでなく外傷で最も多いと言われている足関節靭帯損傷についての傷害予防トレーニングも記載しており、こちらも現場で導入しやすい内容になっている。現場で指導しているトレーナーや理学療法士にとってみてもこの予防トレーニングは、スポーツ傷害予防チームが自分たちで実施してきたものを効果があるか検証しているため、取り入れやすいのではないだろうか。
 最後には競技現場でトレーナーとして介入する際に出てくる問題点や、ACL損傷予防プログラムを現場にどう落とし込んでいったかといった情報も記載しているため、同様な悩みや問題点を抱えている方々にこの本を読んでウォーミングアップやコンディションニングのツールとして導入していただければよいと思う。
(鈴木 健大)

出版元:ブックハウス・エイチディ

(掲載日:2014-12-03)

タグ:予防 トレーニング ACL損傷 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:選手の膝をケガから守る チームで取り組む傷害予防トレーニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:選手の膝をケガから守る チームで取り組む傷害予防トレーニング
e-hon

サッカー解体新書
ドナルド T. カーケンドール 大澤 真

 解体新書というだけあって、冒頭から1試合平均得点、パス数の平均、ボール保持回数など具体的な数字が記されていることは信頼性を増すための効率的な手法といえる。
 エクササイズの項でも「サッカーとの関連性」を細かく記載しており、指導者として選手に説明する際にも重宝するものであろう。また、解剖学的な視点からもサッカーという競技を説明しているので、筋肉、骨の名前も同時に学習することができる。サッカー指導者にとっては画期的ともいえる内容の本ではないだろうか。
(河田 大輔)

出版元:スタジオタッククリエイティブ

(掲載日:2015-01-30)

タグ:サッカー トレーニング 
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:サッカー解体新書
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:サッカー解体新書
e-hon

自重筋力トレーニングアナトミィ
ブレット コントレラス 東出 顕子

 本書では、すべての負荷を自重のみで行ったトレーニングを紹介している。
 自重トレーニングといえば、器具を必要としないため経済的で、場所や時を選ばない大変有効なトレーニングである。加えて、アスレティックリハビリテーションなどの初期段階でも導入されるほど、その安全性・信頼性は高い。
 しかし、ジムに通うトレーニング愛好家にとって自重トレーニングは“地味で負荷が軽く物足りない”という印象が強いのではないだろうか? その疑問に対しても、本書の中で著者は“レップ数を増やすことで充分強い筋肉増強刺激を得られる”と説いている。
 本書のつくりとしては各部位の解剖・動きの確認を確認し、その後に部位別、または全身の種目を順に紹介していっている。綺麗なイラストも描かれ見やすくなっているものの、残念な点がいくつか見られるのが惜しい。
 まず、動きがわかりにくい種目があること、各種目の難易度がバラバラに記されていること、“レップ数を増加することで充分な筋肉への刺激が得られる”という最も注目すべきテーマを掲げたにもかかわらず各種目のレップ数の記載がこれといってないこと、最後に、冒頭部や各場面で安全面への配慮を呼びかけているものの種目によっては自宅で実行するにはおおむね難しい種目もあり、読者本人も何が実行可能なのか見極めてから行う必要があるという点である。
 自重トレーニングの可能性を広げてくれる一冊であることは確かだが、自重トレーニングの要所である安全性やレップ数増加に対する配慮がもう一つ欲しいところである。
(藤井 歩)

出版元:ガイアブックス

(掲載日:2015-06-10)

タグ:自重トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:自重筋力トレーニングアナトミィ
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:自重筋力トレーニングアナトミィ
e-hon

Essentials of Strength Training and Conditioning 4th Edition
National Strength and Conditioning Association G. Gregory Haff

1994年の初版以来、版を重ねてきたEssentials of Strength Training and Conditioning、4th edition(第4版)が出版された。本書は英語で書かれている。トレーニングプログラムを考案したり、指導するにあたって、必要となる科学的知識やテスト、トレーニング方法などについて体系的に学ぶことができる書籍である。現時点では第3版までは日本語の翻訳が出版されている。改訂にあたって、主な変更点は以下の通りである(Updates to Fourth Editionの項目を参考とした)。

・適切なエクササイズフォームによる21のレジスタンストレーニングエクササイズのデモンストレーションがオンラインビデオで用意され、授業や実際の使用に用いることができる(訳注:翻訳版においてオンラインビデオが利用できるかどうかは未定)。
・アップデートされた研究──高強度インターバルトレーニング(HIIT)、オーバートレーニング、アジリティと方向転換、栄養、ピリオダイゼーション──により、業界で広がったトレンドを理解するのに役立つ。
・新たに、指示や写真による、代替的な様式や非伝統的(nontraditional)な用具を用いたエクササイズのテクニックを示す章を設けた。
・10の追加的なテスト、最大筋力、パワー、有酸素性能力、柔軟性、レジスタンストレーニング、プライオメトリックエクササイズ、スピード&アジリティドリルは、専門職がプログラムをデザインし、現行のガイドラインを反映させるうえで手助けとなるだろう。

以下は各章の章タイトルを仮訳したものである。

1. 人体の構造と機能
2. レジスタンスエクササイズのバイオメカニクス
3. 運動とトレーニングの生体エネルギー論
4. レジスタンスエクササイズに対する内分泌応答
5. 無酸素的トレーニングプログラムに対する適応
6. 有酸素的持久的トレーニングプログラムに対する適応
7. レジスタンストレーニングに対する年齢差・性差と関連すること
8. 競技への準備とパフォーマンスにおける心理学
9. 健康における基本的な栄養的要因
10. パフォーマンスを最大化するための栄養戦略
11. パフォーマンスを向上させる物質と方法
12. テストの選択と実施の原則
13. 選択されたテストの実施やスコアづけ、解釈
14. ウォーミングアップと柔軟性トレーニング
15. フリーウェイトとマシーントレーニングのエクササイズテクニック
16. 代替的な様式および非伝統的な用具のトレーニングにおけるエクササイズテクニック
17. レジスタンストレーニングのプログラムデザイン
18. プライオメトリックトレーニングにおけるプログラムデザインとテクニック
19. スピードおよびアジリティトレーニングにおけるプログラムデザイン
20. 有酸素的持久的トレーニングにおけるプログラムデザイン
21. ピリオダイゼーション
22. リハビリテーションとリコンディショニング
23. 施設のデザイン、レイアウト、運営
24. 施設の方針、手順、法的問題

ページ数は約735ページ。ほぼ第3版の内容を踏襲し、ところどころ新しい記述が入っている。たとえば第4章までに関しては、高強度インターバルトレーニング(HIIT)の生理学的な分析や、成長ホルモンについて明らかになったことが盛り込まれていることが確認できた。


(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:Human Kinetics

(掲載日:2016-04-01)

タグ:トレーニング  
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:Essentials of Strength Training and Conditioning 4th Edition
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:Essentials of Strength Training and Conditioning 4th Edition
e-hon

関節ストレッチ&トレーニング からだの動きを自力で取り戻す
矢野 啓介 加藤 賢二

 日本関節コンディショニング協会が監修した、セルフケアのための本。全5章中2章を割いて、関節の仕組みやトレーニングの種類を説明している。後半は、関節ごとに可動域チェック・ストレッチ・トレーニングを1セットとして紹介。
 ストレッチによって取り戻した動きを維持するには、トレーニングと組み合わせるのが効果的だという。治療院での治療効果の維持からスポーツ選手のパフォーマンスアップまで応用可能だ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:スタジオタッククリエイティブ

(掲載日:2012-05-10)

タグ:ストレッチング トレーニング 
カテゴリ ストレッチング
CiNii Booksで検索:関節ストレッチ&トレーニング からだの動きを自力で取り戻す
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:関節ストレッチ&トレーニング からだの動きを自力で取り戻す
e-hon

腹を凹ます体幹トレーニング


「腹を凹ます」ことにフォーカスした、トレーニング入門ムック。人体図を用いて各トレーニングがどの筋肉に働きかけているか明示するなど、確かな理論にもとづいて展開される。
 デスクや椅子を使ったエクササイズは、一般アスリートに広く活用できるだろう。
 後半では食事や睡眠にも触れており、体幹トレーニングと合わせて継続することで根本から太りにくい身体がつくられると説く。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:ベストセラーズ

(掲載日:2012-04-10)

タグ:体幹 トレーニング 
カテゴリ 運動実践
CiNii Booksで検索:腹を凹ます体幹トレーニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:腹を凹ます体幹トレーニング
e-hon

ローイングの健康スポーツ科学
樋口 満

 ローイングとはボート漕ぎのこと。欧米では生涯スポーツの1つとして認知されている。日本でも普及することを願って、本書が編纂された。
 座って行えるローイングは健康づくりのエクササイズに適していることから、中高年者の身体への影響や実施時の注意点についても詳しく記述されているのが特色と言える。
 ローイングの研究者としても愛好者としてもキャリアの長い樋口氏の情熱がうかがえる。


(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:市村出版

(掲載日:2012-04-10)

タグ:漕艇 トレーニング 健康 
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:ローイングの健康スポーツ科学
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:ローイングの健康スポーツ科学
e-hon

トレーニングをする前に読む本 最新スポーツ生理学と効率的カラダづくり
石井 直方

 本書は1991年から連載してきた身体関連のコラムを書籍にまとめたものを、文庫化したものだ。それでも最新と冠しているのは、研究の最前線にいる著者が適宜加筆しているためだ。
 扱うトピックはダイエットなど一般スポーツ愛好者の興味の大きい分野が主だが、記述は分子レベルまでおよぶ。これまで専門的にスポーツ科学や運動生理学を学ぶ機会のなかった人にとって、基礎となりうる一冊だ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:講談社

(掲載日:2012-09-10)

タグ:トレーニング スポーツ生理学 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:トレーニングをする前に読む本 最新スポーツ生理学と効率的カラダづくり
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:トレーニングをする前に読む本 最新スポーツ生理学と効率的カラダづくり
e-hon

身体の使い方、鍛え方 スポーツがうまくなる
谷本 道哉 石井 直方

 まず身体構造やトレーニング原理を理解し、具体的なメニューの紹介に入る。そしてベースとなる身体をつくった上でコツの習得へ、という流れがわかりやすく整理されている。本書で強調されるのは、「何のためにトレーニングするのか?」を常に考えることだ。
 トレーニングを初めて取り入れるアスリートはもちろん、基本のメニューがコンパクトにまとめられているため、これから現場にでる指導者も持っておきたい。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:マイナビ

(掲載日:2013-01-10)

タグ:身体 トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:身体の使い方、鍛え方 スポーツがうまくなる
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:身体の使い方、鍛え方 スポーツがうまくなる
e-hon

京大の筋肉
森谷 敏夫

 研究で忙しいのにどうやってトレーニングを、と思いきや、筋肉を鍛えることは脳のトレーニングでもあると森谷氏は言う。本書の内容としては、高齢者に必要な運動や正しいダイエット、生活習慣についてが中心。豊富なデータをもとにわかりやすく解説が進み、講演や学生向けの講義に出席したような感覚を味わえる。最終章では季節に合わせたエクササイズも紹介している。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:ディジタルアーカイブズ

(掲載日:2016-04-10)

タグ:トレーニング 筋肉 
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:京大の筋肉
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:京大の筋肉
e-hon

35歳からのカラダルールBOOK
谷本 道哉

 運動、食事、生活習慣の3つのカテゴリーに分け、Q&A方式で身体に関する正しい知識を紹介していく。35歳からの、と銘打っているのは身体に変化が起きそれを自覚しやすい時期なのに加えて、無理のない方法に着目してほしいというのもあるだろう。
 運動編では「10回オールアウト」や、長時間のデスクワーク中30分に一度は立ち上がるか、クッションを使う、といったことが勧められている。
 回答役の谷本氏も、若い頃の重さにこだわった筋トレを反省しているという。だが、無理のない新しいルールを実戦すればこれからを健やかに過ごせることがわかる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:ベースボール・マガジン社

(掲載日:2016-04-10)

タグ:トレーニング 食事 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:35歳からのカラダルールBOOK
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:35歳からのカラダルールBOOK
e-hon

女性アスリート専用トレーニング
籏智 健

 女性の身体的特徴と機能、それによって起こりやすいケガや月経異常などの障害をわかりやすくまとめた上で、正しいトレーニング方法を網羅している。女子チームに多く関わる機会のあった著者ならではの、ケガや障害予防のための一冊だ。
 写真のモデルを全て女性アスリートが務めているので、正しい姿勢ややり方が一目でわかりやすいのもよい。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:スタジオタッククリエイティブ

(掲載日:2013-07-10)

タグ:女性 トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:女性アスリート専用トレーニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:女性アスリート専用トレーニング
e-hon

コアトレベーシックブック
有吉 与志恵

『スタートブック』に続く本書では、寝る・姿勢・座る・立つ・歩くを基本の五項目としてまとめた。トレーニングといっても鍛えるというより健やかな状態に整えることを掲げ、まず肩こりなどの日々の不調の原因を丁寧に解説した上で、トレーニング内容を紹介している。
 普段運動しない人にいかにエクササイズに興味を持ってもらい、続けてもらうかの参考になるだろう。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:学研パブリッシング

(掲載日:2013-08-10)

タグ:コア トレーニング 姿勢 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:コアトレベーシックブック
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:コアトレベーシックブック
e-hon

サッカー解体新書
ドナルド T. カーケンドール 大澤 真

 著者はFIFA医学評価研究センターの一員。訳者は浦和レッズでトレーナーを務める大澤氏である。
 本書ではサッカー選手の動きや求められるフィジカル要素、注意すべき傷害をコンパクトに解説した上で、FIFAの推奨するウォーミングアップ・トレーニングを詳しく紹介している。各トレーニングにおいて動員される筋がわかりやすくイラスト化されている。また、その筋がサッカーにおけるどんなプレーで必要になってくるのかにも言及されており、サッカーに関わるトレーニング指導者には必携と言える。


(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:スタジオタッククリエイティブ

(掲載日:2013-08-10)

タグ:サッカー トレーニング 
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:サッカー解体新書
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:サッカー解体新書
e-hon

“動き”のフィジカルトレーニング
中村 考宏

 著者は自身のケガや身体の不調の経験を踏まえ、筋トレで身体を固めるだけ、ストレッチで身体をやわらかくするだけでない“動き”のフィジカルトレーニングを提唱する。筋トレおよびストレッチ時には動きにくい股関節に着目した骨盤起こしを始め、拳づくり、趾握り込みなど多岐に渡るエクササイズを紹介。
 情報量は多いが、「素人の目」で状態を見極めることの重要性が繰り返されている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:春秋社

(掲載日:2014-05-10)

タグ:トレーニング ストレッチング 
カテゴリ 運動実践
CiNii Booksで検索:“動き”のフィジカルトレーニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:“動き”のフィジカルトレーニング
e-hon

太ももを強くすると「太らない」「超健康」になる
宮崎 義憲

 40年に渡り健康と運動について研究を重ねてきた宮崎氏。本書では太ももを始めとした下半身の筋肉の鍛え方とその重要性にフォーカスする。鍛え方といっても、日常生活に必要で下半身に多く存在する遅筋線維に働きかけるものなので、反復つま先立ちなど気軽に取り組めるものばかりだ。重要なのはそれらの何気ない運動を継続することだと繰り返されている。
 中高年が主なターゲットとなっているが、日ごろの運動不足を実感する20代、30代の運動の習慣づけにも適した内容となっているのではないだろうか。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:プレジデント社

(掲載日:2014-10-10)

タグ:運動 トレーニング 
カテゴリ 運動実践
CiNii Booksで検索:太ももを強くすると「太らない」「超健康」になる
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:太ももを強くすると「太らない」「超健康」になる
e-hon

希望のトレーニング
小山 裕史

そもそもトレーニングとは
 トレーニングとはそもそも何だろう。鍛錬という言葉をあてるなら、それは「体力、精神力、能力などを鍛えて強くなること」ということになる。野生動物はトレーニングなどしないのに優れた能力を持つとよく引き合いに出されるが、彼らは常に生き死にを賭けた大勝負の中で生きている。全力で獲物を仕留めた後や、やっとのことで逃げ切った後は疲労困憊でひどい筋肉痛にしばらく悩まされているのかもしれない。
 それに彼らだって誰もが皆初めから狩猟や逃走がうまいということではないだろう。それでも栄養源を確保しなければ、あるいは逃げ切る力がなければ生き残る確率は急降下する。だからと言って無茶をして肉離れや腱の断裂でも起こそうものならそのまま死に直結するのだから、本番の中で最も効率的な動きを自然と探ることになる。本能の上に経験を積むうちに、無駄なく、より楽に、より安全に生き残る術を獲得するようになるのだろう。
 つまり、自らが存在するその環境に適応し、種を残すために生き残ることそのものが「体力、精神力、能力などを鍛えて強くなること」を余儀なくしているのだ。紛争もなく豊かな国に暮らすヒトは、野生動物に比べればはるかに安全な上、便利な道具たちに囲まれて大して身体を使う必要もない。そんな環境に適応(?)したヒトたちはブクブクと肥えていく。病気などではなく不摂生で重たくなった我が身を嘆いて痩せたいなどという悩みなど、どれほど贅沢なことか。そんな風に考えると、アスリートであれ一般の愛好家であれ、現代人がトレーニングを積む目的には、人間の限界を高めるということと裏表でヒトの本来あるべき姿への原点回帰という側面があるように感じる。

環境への適応
 ともあれ、世にトレーニング理論というものは無数に存在する。ある理論を唱える人がそれ以外の他者を否定するというのはよくある光景だが、未だに唯一無二のゴールデンスタンダードが確立されないのはなぜだろう。どれも決定的でないから、というより、それだけ多様なニーズがあるからだろう。
 環境に適応するということは、与えられたストレスによりよく対応できるようになるということだ。つまりストレスの種類によって進むべき方向が変わるのだ。それが人間本来の姿への歩みであれ、今までにない新たな姿への歩みであれ、自分がありたい姿になるための方法である以上、ヒトの数だけあってもおかしくはない。  本書は、鳥取から世界に独自のトレーニング理論を発信する小山裕史氏の「初動負荷トレーニング」という方法に出会い、その恩恵を受け、魅せられ、今も取り組み続ける人たちのインタビュー集である。ニューヨークヤンキースのイチロー選手を初めとする錚々たるトップアスリートの面々に加え、リハビリテーションとして取り組む方や、アンチエイジングの方法として取り組む高齢者の方々など、一般の人たちも紹介されている。

理想を求めて
 身体が発揮する力を変える要素としては、筋横断面積、筋の種類や構造、筋線維動員数や発火頻度、また伸張反射やそれに伴う相反性抑制など神経と筋のコンディション、大脳興奮水準、関節を支点とした負荷のかかる作用点と筋の停止である力点との位置関係、主働筋と共働筋や拮抗筋の協調性、身体部位同士の協調性、栄養状態、呼吸状態など、枚挙にいとまがない。しかしそれら全ての条件を整えたとしても、各部位が統合された身体全体の使い方を抜きには結局は語れない。筋肉は収縮することがその生理的機能だが、収縮することで関節を動作させることもできれば固定することもできる。50歳手前になって今一度その身体の使い方を磨きたいと空手を始め、ようやく2年半ほどになる私も、自分の身体と奮闘する日々の中、なりたい自分へのトレーニングを続けている。あくまで自分の感覚的な話になるが、正拳突きひとつとっても、末端である手から動作を開始すると、より近位である肩周りの筋はそれを支持しようとし、関節を固定する力が優位になるように感じる。代わりに下半身から腰、そして肩甲骨へと力を伝えることで結果的に拳が前に進むという感覚で動かせば、肩周りの筋肉は動作力が優位になるように感じる。動きの結果だけ見れば同じような形になるが、そのプロセスは拳が走るという感覚で大きく異なる。
 もちろんより大きな筋や関節で発揮した力をより小さな末端に伝えることでその速度が上がるのだが、介在する動くべき関節で筋の固定力が強く、固定すべき関節で動作力が強いとロスが大きくなり、その逆であれば効率的に全身が動作できるという感覚である。
 下半身で言えば、足から歩くのではなく股関節の動作の結果、足が前に進んでいく感覚だ。当たり前と思われるかもしれないが、私にとっては意外に難しい。自分の不器用さを棚に上げるならラグビーという強い外力がかかる競技でのトレーニングを長く行ってきたことも原因のひとつのように思える。外向きに発揮するための内力を効率的に高めるということであれば、先に挙げた中心から末端への感覚は非常に大切だと実感する。しかしラグビーのスクラムやタックルのように大きな外力を流すことなく受け止める場合には、関節の固定力を上げなければ対応できない。
 どちらがいいとか悪いとかではなく、必要なときに必要な使い方が自由自在にできることが理想だと思う。空手の形でも、動作力を高める使い方が多いが、しっかりと、しかも瞬間的に固定することも求められる。肩甲骨や骨盤の使い方を中心にした動きを掘り下げるほど、身体の使い方を習得するための形の価値が深まる。これは楽しい。
 ありたい自分に近づくためにトレーニングがあるなら、ありたい自分になり得る環境づくりや負荷の加え方が必要であり、それは基本的に自分で探り当て、またつくり上げていくものなのだろう。そしてイチロー選手が本書の中で自身が取り組む「初動負荷トレーニング」を指して言うように、「本来人間が持っている能力をさらに大きくできる」ものであるべきなのだ。己がどうあるかという生き方そのものに通じることでもあるのだから。
(山根 太治)

出版元:講談社

(掲載日:2014-11-10)

タグ:トレーニング 
カテゴリ その他
CiNii Booksで検索:希望のトレーニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:希望のトレーニング
e-hon

比嘉式自重筋トレダイエット
比嘉 一雄

 男性と比べて筋力の弱い女性が「ボディラインをつくる」こと、代謝をあげることに目的を絞り、部位別の自重トレーニングをまとめた。
 身体を動かす習慣のなかった人でも実施可能な負荷で、続けやすいものばかりである。トレーニング指導者にとっては当たり前のことも丁寧に記述し、「長時間キツい運動をせねば痩せない」といった誤解を取り除くことでダイエットを成功に導く。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:扶桑社

(掲載日:2014-12-10)

タグ:トレーニング 自重 ダイエット 
カテゴリ 運動実践
CiNii Booksで検索:比嘉式自重筋トレダイエット
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:比嘉式自重筋トレダイエット
e-hon

自重筋力トレーニングアナトミィ
ブレット・コントレラス 東出 顕子

 いつでも、どこでも行えるのはもちろん、フリーウェイトの土台づくりにもなる自重トレーニング。約150種を取り上げ、他の「アナトミィ」既刊と同じく、ターゲットとなる筋が一目でわかるイラストとともに詳しく解説している。
 1つの部位につき難易度が4段階に分けられており、一般の人からパフォーマンスアップを目指すアスリートまでさまざまな対象のトレーニング指導に活用できる。
 プログラム計画についても言及されており、1冊で自重トレーニングの知識を網羅できるような構成となっている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:ガイアブックス

(掲載日:2014-12-10)

タグ:身体 トレーニング 自重 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:自重筋力トレーニングアナトミィ
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:自重筋力トレーニングアナトミィ
e-hon

走れるカラダの育て方
三浦 孝仁

 筋力トレーニングを行ったら、使った筋肉をストレッチする「筋トレっち」。それを、効果が出て身体が変わるまでの12週間分、100種類以上のメニューが紹介されている。
 1日に1ページずつ進んでいけばよいシンプルな構成だ。「ランニングをやってみようかな」といきなり走り始めて挫折した人に手に取ってほしい。あらゆるスポーツ活動や日常動作のベースとなる身体のつくり方がわかる一冊だ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:東邦出版

(掲載日:2015-01-10)

タグ:トレーニング ストレッチ 
カテゴリ 運動実践
CiNii Booksで検索:走れるカラダの育て方
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:走れるカラダの育て方
e-hon

エグゼクティブを見せられる体にするトレーナーは密室で何を教えているのか
角谷 リョウ

 パーソナルトレーナーとして働く者はトレーニングの知識と技術を持っているはずだ。しかし、結果を出せるパーソナルトレーナーになるにはそれだけでは足りない。どんなに素晴らしいトレーニングメニューを作成しても、それを実行できなければ意味がない。そこで私はモチベーションとタイムマネジメントが重要だと感じている。やる気を起こさないとトレーニングをさぼってしまうし、時間がなければトレーニングができない。いかにクライアントに目標に向かった行動をとってもらうのか、その提案がうまい者が最終的に結果の出せるパーソナルトレーナーになれると考えている。そういったアイデアが豊富に盛り込まれたのが本書であり、トレーニングを始める方への心構えを伝えている。
 現状の自分の身体計測や満足度を数値化して、経過をみて、変化を感じモチベーションを維持してもらうという方法や、時間がないなら10分のトレーニングを推奨している上に、とりあえず10秒だけという作戦も面白かった。
 このように、いかにトレーニングを生活に取り入れるのか、食生活をどう変えていくのかが記されており、トレーニングの仕方や食事の内容については細かくは書かれていない。
 実際、パーソナルトレーナーとして活躍する筆者がクライアントに提案してきた内容を教えてくれる本書はトレーナーが読むとしたらモチベーションテクニックを学ぶ最初の一冊としてお勧めできる。ただ、ところどころに科学的根拠があるのか疑問に思う点もあるので、そこはまた別の書籍で穴埋めし、本書の受け売りになり過ぎないように注意したい。

(橋本 紘希)

出版元:ダイヤモンド社

(掲載日:2016-05-20)

タグ:パーソナルトレーニング 
カテゴリ 指導
CiNii Booksで検索:エグゼクティブを見せられる体にするトレーナーは密室で何を教えているのか
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:エグゼクティブを見せられる体にするトレーナーは密室で何を教えているのか
e-hon

クリニカルストレッチ トレーナー、治療家のための臨床的ストレッチ入門
山下 貴士

 ストレッチは効果が見えやすく、かつ症状を悪化させることは少ない。ただし、正しく行えばという前提がある。そのために治療家が持つべき機能解剖の知識をまず解説し、次に各種ストレッチの特徴を紹介。利点だけでなく注意点にも言及されている。全身柔らかいほどよい、と考えるクライアントも少なくないだろう。だが、状態によってはエクササイズ(筋力強化)のほうが必要な場合もある。
 よって後半では、写真を交じえながら、部位ごとのストレッチ・エクササイズを挙げている。
 正しいストレッチ、そして症状改善への手がかりとなる一冊だ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:ヒューマンワールド

(掲載日:2015-03-10)

タグ:ストレッチング トレーニング 
カテゴリ ストレッチング
CiNii Booksで検索:クリニカルストレッチ トレーナー、治療家のための臨床的ストレッチ入門
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:クリニカルストレッチ トレーナー、治療家のための臨床的ストレッチ入門
e-hon

DROUTABILITY
安光 達雄

 Draw out ability=身体能力を引き出すという言葉から「ドラウタビリティ」と名づけたトレーニングメソッドの基本がまとめられた一冊。
 異なる2種類以上の動きや情報を同時に処理するトレーニングを行うことにより、判断力および動作との協調を高める。たとえば実施スピードや指示の内容などによって難易度を調節可能であるため、アスリートはもちろん、子どもや高齢者を対象とすることもできる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:PCY

(掲載日:2015-04-10)

タグ:トレーニング 
カテゴリ 運動実践
CiNii Booksで検索:DROUTABILITY
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:DROUTABILITY
e-hon

4スタンス理論バイブル エクササイズ編
廣戸 聡一

 4スタンス理論とは著者が提唱する身体理論。それに基づいた、無理なく身体を動かせるようにするエクササイズを、写真とともにまとめた。
 100種類を超えるボリュームだが、1つ1つはシンプル。「ピンニング」「シュラッグ」などの用語に馴染みがなかったり、理論を知らなくとも実践できるという。それは別の言い方をすれば、理論の中で4タイプに分類される身体の動かし方の特性にかかわらず、誰もが身につけるべき土台にあたる内容だからだ。スポーツの動きの基礎にもなれば、リハビリや高齢者の日常動作にも活用できそうだ。
 理論をより深く知りたくなった人向けとしては、後半の章で少し補足している。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:実業之日本社

(掲載日:2015-05-10)

タグ:トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:4スタンス理論バイブル エクササイズ編
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:4スタンス理論バイブル エクササイズ編
e-hon

学術的に「正しい」若い体のつくり方
谷本 道哉

 若い身体をつくる、つまり心肺機能や筋力などが著しく衰えてしまわないようにするには何をすべきかを、資料を用いながら平易に解説している。まずは体操から始め、「10分筋トレ」をコツコツ重ね…と、学術的に正しい内容を書けば地味とも言える。
 本書は、その地味なことが若々しいスタイル、充実した未来へとつながっていくのだというつなぎが巧みである。最終章にまとめられた食事のコツもトレーニング指導者にとっては当たり前だが、一般の人はそれすらあやふやであり、科学的根拠のあることを広く伝えるのも重要な役割の1つだとわかる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:中央公論新社

(掲載日:2015-05-10)

タグ:トレーニング  
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:学術的に「正しい」若い体のつくり方
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:学術的に「正しい」若い体のつくり方
e-hon

スポーツコンディショニングバイブル
安田 昌玄

 安田氏の、29年間プロ野球チームのトレーニングコーチを務めた経験が詰まった一冊。野球に関する記述は一部に留め、種目問わず活用できる。キーワードは「木を見て山を見ず」にならないこと、「ローマは、一日にしてならず」「継続は力なり」とのこと。長期的な展望を持って、柔軟性、筋力、スピードなど全体的なレベルアップを図るのに必要な理論とメニューがまとめられている。写真も細やかでわかりやすい。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:日刊スポーツ出版社

(掲載日:2015-06-10)

タグ:トレーニング コンディショニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:スポーツコンディショニングバイブル
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:スポーツコンディショニングバイブル
e-hon

ケガをさせないエクササイズの科学 トレーニングから運動療法まで
西薗 秀嗣 加賀谷 善教

 競技力の向上、もしくは健康な毎日を送るうえでトレーニングやエクササイズは欠かせない。トレーニング指導者には、運動を継続させるだけでなく、ケガをさせないという役割もある。
 前半の基礎編では、トレーニングにもリハビリテーションにも共通する理論が網羅されている。後半の応用編では、負荷量を調節すればさまざまな対象に行えるエクササイズと科学的根拠を紹介。
 もちろん現場で起こることは理論通りではないが、立ち返るべきベースとなってくれる一冊だ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:大修館書店

(掲載日:2015-06-10)

タグ:障害予防 トレーニング リハビリテーション 
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:ケガをさせないエクササイズの科学 トレーニングから運動療法まで
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:ケガをさせないエクササイズの科学 トレーニングから運動療法まで
e-hon

エグゼクティブを見せられる体にするトレーナーは密室で何を教えているのか
角谷 リョウ

 長いタイトルに本書のキーワードが詰まっている。「エグゼクティブ」は経営者や医師などのことで、日頃不規則・不摂生になりがちな人たちだ。見方を変えれば、成果を出すための仕組みを理解し遂行する力を持っている人たちとも言える。
 ではその成果をどんな指標で表すか。「見せられる体」である。体型は運動の専門家でなくても一目見てわかりやすい。
 全4章のうち1章を使って紹介されるトレーニング方法はどれもごく基本的なものだ。それを言われてやるのではなく、習慣にさせて「密室」の外へ送り出す。つまり、「トレーナー」は正しい知識を、各クライアントの生活・思考様式に馴染む形で提供する存在だと気づかされる。他職からトレーナーに転じ、一度は“言ってやらせる指導”で失敗を経験した著者ならではの発想だ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:ダイヤモンド社

(掲載日:2015-08-10)

タグ:トレーニング 
カテゴリ 指導
CiNii Booksで検索:エグゼクティブを見せられる体にするトレーナーは密室で何を教えているのか
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:エグゼクティブを見せられる体にするトレーナーは密室で何を教えているのか
e-hon

乳酸を活かしたスポーツトレーニング(新版)
八田 秀雄

 初版から15年。カラー化し、最新の研究動向も盛り込んだ。この15年の間に「乳酸が溜まるせいで疲労する」といった短絡的なイメージは解消されつつあるが、「どんな物質で、どのような働きをするのか」については一般の人にはまだよく知られていない。それを乳酸研究の第一人者が丁寧に解説。乳酸が運動のエネルギー源として使われる流れを理解する助けとして、乳酸トランスポーターにも触れる。
 そして後半では、乳酸を切り口にした効果的なトレーニング方法がまとめられている。
 自分の体内で起きていることが正しく理解できていれば、頑張りどころも自ずとわかるだろう。スポーツに取り組む人を応援する一冊と言える。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:講談社

(掲載日:2015-09-10)

タグ:トレーニング 乳酸 
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:乳酸を活かしたスポーツトレーニング(新版)
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:乳酸を活かしたスポーツトレーニング(新版)
e-hon

カラダにいい!がカラダを壊す
亀田 圭一

 食べ物やトレーニング法など、「カラダにいい」という情報が溢れかえっている現代。これが思考停止ワードになってしまっている人に向け、身体の何に、どのようにいいのか? いいと言える理由は? と再考を促していく。すると根拠の乏しい思い込みが多いことに気づかされる。
 自分の現状を正確に把握して、自然に過ごす。本当に「カラダ」にいいことはシンプルだ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:日本経済新聞出版社

(掲載日:2015-12-10)

タグ:トレーニング 食 
カテゴリ 運動実践
CiNii Booksで検索:カラダにいい!がカラダを壊す
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:カラダにいい!がカラダを壊す
e-hon

7つの意識だけで身につく強い体幹
吉田 始史

 吉田氏は自らの道場を持つ一方、看護師の顔も持つ。さまざまな知識・経験を「運動基礎理論」と題してまとめた。その中で、単純な筋力の意味に留まらない「強い」体幹のつくり方を紹介する。
 軸として著者が挙げるのは、①背骨、②仙骨、③股関節、④首、⑤肩胛骨、⑥腰力、⑦呼吸の7つ。つまり姿勢と呼吸を常に意識することだ。後半では、その体幹の力を効率よく使うためのコツや、トレーニングで意識すべきことが丁寧に解説されている。
 アスリートから子ども・高齢者まで対象を問わない内容だ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:BABジャパン

(掲載日:2015-12-10)

タグ:体幹 トレーニング 
カテゴリ 身体
CiNii Booksで検索:7つの意識だけで身につく強い体幹
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:7つの意識だけで身につく強い体幹
e-hon

あなたの運動は大丈夫? 「スポーツ生理学」からのアプローチ
葛西 奈津子

 スポーツを楽しみたい人に向けて、食事や水分補給、ケガ予防といったなじみやすい切り口からスポーツ生理学のエッセンスを解説している。
 トライアスロンレースを10回以上完走している自身の体験をもって、練習量にしても食事内容にしても誰でもこうすればいいという「近道」はないと説く。だが「早道」はあって、それは自分の「体の声を聞く」ことだという。普段の生活では痛みや不調を意識しなかったり、自覚してもそのままにしてしまったりすることが多いが、スポーツを通じて少しずつコントロールしていくヒントが散りばめられている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:明治書院

(掲載日:2012-02-10)

タグ:トレーニング スポーツ生理学 
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:あなたの運動は大丈夫? 「スポーツ生理学」からのアプローチ
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:あなたの運動は大丈夫? 「スポーツ生理学」からのアプローチ
e-hon

勝負を決する! スポーツ心理の法則
高畑 好秀

 スポーツパフォーマンスを支える「心技体」のうち、「心」は目に見えないために鍛えにくいと言える。そこで多数のアスリートを指導してきた著者は、試合や練習のどの場面でとくに意識すべきかという切り口から、メンタルトレーニングを「イメージトレーニング」「リラックス法」「ストレス対策」など18の要素に分類した。それぞれについて、理論編・実践編・セルフチェックシートの3ステップで解説している。
 このステップを踏むことによって「自分なりの成功の方程式」が確立される、つまりどんな場面でもセルフコントロールが可能になるという仕組みだ。指導者やチームメイトとのコミュニケーションにもふれられているが、根底には「選手の中にもう1人のメンタルトレーナーを育てる」という著者のモットーが全編にわたって息づいており、自分の「心」を鍛えることができるのは最終的に自分しかいないのだとわかる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:体育とスポーツ出版社

(掲載日:2012-03-10)

タグ:スポーツ心理 メンタルトレーニング 
カテゴリ メンタル
CiNii Booksで検索:勝負を決する! スポーツ心理の法則
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:勝負を決する! スポーツ心理の法則
e-hon

細マッチョ肉体改造法
古家 政吉

 紹介されるワーク(トレーニングメニュー)は6つ、それもクランチやスクワットなどシンプルなものだ。古家氏はそれを継続すること、最適な強度で行うことこそ重要だと説く。とは言えわかっていてもなかなか始められない、続けられないものだが、本書は古屋氏自身をはじめ「トレーニングによって体型が変わると人生がどう変わるか」が何例も書かれており、読者を動かす力がある。「週1回10分」という無理のない量から取り組んでいき、体型に変化が見え始める頃には、トレーニング効果をより高めるべく食事などの生活習慣を考え直す「細マッチョ脳」も働き出すという。そうなれば理想の体型に向かって、継続することが楽しくなる。
 シンプルで易しいメソッドに、実はトレーニングの醍醐味が凝縮されていることがわかる一冊だ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:講談社

(掲載日:2012-03-10)

タグ:トレーニング 食 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:細マッチョ肉体改造法
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:細マッチョ肉体改造法
e-hon

プライオメトリック・トレーニング 動的筋力と爆発的パワー
Donald A. Chu Gregory D. Myer 鈴木 俊一 日暮 清

 1992年発刊の『Jumping into Plyometrics』に続く位置づけの本書。まず1~3章でプライオメトリックの仕組みや作用に触れたのち、4章・5章では成長途中の若年者やACL損傷のリスクが男性より高い女性アスリートにとって安全で効果的なトレーニングプログラムが紹介されている。
 また、6章ではリハビリテーション終盤における機能テストとしての用い方も提示され、プライオメトリック・トレーニングが幅広く活用できるものであるとわかる。そして7章以降では豊富なメニューとその組み合わせ方が写真・図とともに解説され、対象選手の競技レベルや状態に合わせた適切なメニュー選択の助けとなってくれる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:ナップ

(掲載日:2016-06-10)

タグ:プライオメトリック トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:プライオメトリック・トレーニング 動的筋力と爆発的パワー
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:プライオメトリック・トレーニング 動的筋力と爆発的パワー
e-hon

比嘉式自重筋トレダイエット
比嘉 一雄

 本書は東京大学大学院に在籍し、「研究」と「現場」をつなげるべく“ハイブリッドトレーナー”として月間100本以上のパーソナルセッションをこなしている、比嘉一雄氏によるダイエット本である。
 ベーシック、スロー、エキセントリックといった3つの取り組み方をトレーニング方法として紹介している。身体を4つのセクション(腕&二の腕、下腹&わき腹、お尻&背中、もも&ふくらはぎ)に分け、それぞれの方法を用いた自重筋トレ36種類を種目ごとに写真を使いまとめた。
 ダイエットというと食事制限を思い浮かべる方も多いかと思うが、本書においては「ダイエットの基本は筋トレ」と謳っている。ダイエットに興味のある女性向けの書籍であり、リバウンドしにくい身体をつくるために効率よく痩せるためのハウツー本としても有用な一冊である。

(安澤 佳樹)

出版元:扶桑社

(掲載日:2016-06-24)

タグ:トレーニング ダイエット 自重   
カテゴリ 運動実践
CiNii Booksで検索:比嘉式自重筋トレダイエット
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:比嘉式自重筋トレダイエット
e-hon

ムーブメントスキルを高める これなら伝わる、動きづくりのトレーニング
朝倉 全紀 勝原 竜太

 最近、ムーブメントという言葉を目にする機会が多い。トレーニングするのは筋肉など各能力要素だけでなくムーブメントという複合的要素へのアプローチを行い、パフォーマンス向上へつなげていく。
 この本は、ムーブメントスキルに焦点をおいて物理学などを駆使して解説している。物理学と聞くと難しい印象を持つが、実際に読んでみると、ムーブメントスキルという言葉から始まり、「ニュートン力学」「地面反力」「リニアムーブメント」「アジリティー」「筋力」という言葉の概念を簡潔にまとめている。
 ムーブメントスキルとは、「走る」「跳ぶ」「投げる」「蹴る」などの基本動作をここでは指す。そのスキルをどのように獲得していくか、またどのように運用していくかなども解説している。そのため、動きづくりに悩んでいる選手、指導者、トレーナーを志している学生にはぜひ本書を読んでいただき、各能力の要素を理解しながら、ムーブメントドリルを作成するとさらに効果のあるトレーニングプログラムを作成できるのではと考える。
 対談では、ムーブメントスキルを見る目を持つことの重要性を述べている。私もこれについては著者の意見と同感である。科学的なデータから分析することも重要だが、その場での実際の動きを見て判断することがスポーツ現場で求められる。
 経験豊富なストレングスコーチが実際のスポーツ現場で得た主観的な感覚とスポーツ科学から客観的な視野が融合した一冊である。
(鈴木 健大)

出版元:ブックハウス・エイチディ

(掲載日:2016-07-14)

タグ:指導 トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:ムーブメントスキルを高める これなら伝わる、動きづくりのトレーニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:ムーブメントスキルを高める これなら伝わる、動きづくりのトレーニング
e-hon

スポーツコンディショニングバイブル
安田 昌玄

 「木を見て山を見ず」、トレーニングやコンディショニングは、1つの部位、要素、周期だけを見てトレーニングをするのではない、常に全体を見ながら故障をなくしパフォーマンスを向上することが必要です。著者の言葉である。
 本書は、大阪体育大学トレーニング科学センターにて現ストレングス&コンディショニングディレクターとして指導し、プロ野球チームで29年間トレーニングコーチを務めた著者が説く、全191ページに渡るトレーニング&コンディショニングの決定版である。
 コンディショニング、基礎体力、専門体力、オフシーズンの栄養と4つのセクションで構成されている。写真を多く使い、ストレッチやストレングス、パワー、アジリティなどのトレーニング例も示されている。
 トレーニングやコンディショニングの基本概念がわかりやすく記されており、指導者やトレーナーを目指す学生のみならず、野球やバレーボールなど全てのオーバーヘッド動作を伴うスポーツに携わっている方のバイブル本としても持っておきたい一冊である。
(安澤 佳樹)

出版元:日刊スポーツ出版社

(掲載日:2016-07-23)

タグ:コンディショニング 栄養 トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:スポーツコンディショニングバイブル
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:スポーツコンディショニングバイブル
e-hon

考えて強くなるバレーボールのトレーニング スカウティング理論に基づくスキル&ドリル
吉田 清司 渡辺 啓太

 FC東京バレーボールチームの監督を務める吉田氏は男子日本代表の、渡辺氏は女子日本代表のアナリスト経験を持つ。バレーボールにおける情報戦略を先導する両氏が、スカウティング手法と練習・試合への活かし方を、中・高生でも実践できる形に整理した。各項目は具体的に書き込まれており、ジュニア世代からデータを扱うことに慣れ、考えて練習する習慣を身につけてほしい、それによってバレーボール界全体の底上げにつながればという熱意がこもっている。スカウティングの基本的な考え方は、他の競技の選手たちにも参考になりそうだ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:大修館書店

(掲載日:2016-08-10)

タグ:バレーボール 分析 トレーニング 指導 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:考えて強くなるバレーボールのトレーニング スカウティング理論に基づくスキル&ドリル
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:考えて強くなるバレーボールのトレーニング スカウティング理論に基づくスキル&ドリル
e-hon

筋トレマニア 筋トレ用語事典
有賀 誠司

 トレーニング指導を牽引する有賀氏が、トレーニング用語を整理し、「筋トレマニア」たちにも満足できる解説を行った。時代を超えて親しまれ、また研究が進み新たに生み出された中からピックアップして五十音順に並べた用語は、マシンや機器の名称、トレーニング方法や原則、スポーツ医科学用語、人物まで多岐にわたる。1つ1つの言葉の意味を正しく、詳細に説明するに留まらず、そのトレーニングを行う上での注意点、安全に行う工夫、上級者のための応用編といったプラスアルファがあるのが特徴だ。写真や図、コミカルなイラストも適宜添えられ、堅苦しくない。本書を片手に実際に動いてみようという気にさせられる。実践して初めて理解できることもある、とわかる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:ベースボール・マガジン社

(掲載日:2016-09-10)

タグ:用語 トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:筋トレマニア 筋トレ用語事典
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:筋トレマニア 筋トレ用語事典
e-hon

一投に賭ける 溝口和洋、最後の無頼派アスリート
上原 善広

「溝口和洋? そういえば、そういう選手いたな。」というのがこの本を手にしたときの率直な感想だった。現役時代の写真を見て思い出した。あの時代にして、やけにマッチョなガタイをしていたのが印象に残っていたからだ。
 溝口氏はカール・ルイスが活躍していた時代、日本を代表するやり投げ選手だった。1984年ロスアンゼルスと88年ソウル五輪に連続出場。翌89年の国際陸上競技連盟主催のワールドグランプリに日本人選手として初出場し、やり投げで総合2位になった実績を持つ。彼の持つ87m60cmという日本記録は未だ破られていない。
 溝口氏は陸上界で無頼と呼ばれていたらしい。アスリートでありながらヘビースモーカーである。連日、夜の街に繰り出しては酒と女を嗜む。そして大のマスコミ嫌い。現在であれば、アスリートの倫理観からして到底受け入れられるはずはなく、相当なバッシングを受けているに違いない。そういう意味では、時代が彼に対してまだ寛容だったのだろう。
 数多くの破天荒な伝説を残してはいるが、一つ評価できるところを挙げるならば、ウェイトトレーニングにいち早く着目していたことである。彼の身長は180cmであるが、それでも外国人選手と比べて小柄だったことやパワーの差を痛感していたようだ。ウェイトトレーニングは現在では当たり前に行われているだけに、彼には先見の明があったといえる。ただ、彼の感性に基づく独自のトレーニング理論には、我々トレーニング指導者からして、首をかしげるところが多々あるのも事実である。なにしろ1回のトレーニング時間が12時間、ベンチプレスだけを8時間ぶっ通してやったこともあるそうだ。ここまでくれば、もはや体力的限界を越えて「根性」らしい。煙草に関しても「煙草は体を酸欠状態にするので、体にはトレーニングしているのと同じ負荷がかかる」と言っている。
 その後、ケガが原因で34歳で現役を引退。一時期、なぜかパチプロで生計を立てた後、実家に帰って結婚、農業を継いでいる。彼の人生を振り返ると、キャラクターはもちろん、物事に対する考え方や行動に至るまで規格外であるといえよう。溝口和洋という人間に興味を持つ人物伝として面白い本だった。
(水浜 雅浩)

出版元:KADOKAWA/角川書店

(掲載日:2017-09-22)

タグ:人物伝 陸上競技 やり投げ トレーニング  
カテゴリ 人生
CiNii Booksで検索:一投に賭ける 溝口和洋、最後の無頼派アスリート
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:一投に賭ける 溝口和洋、最後の無頼派アスリート
e-hon

ビジネスマンのためのB3ダイエットで あなたも必ずやせられる!
寺平 義和

 タイトルからして、また新しい方法のダイエット本だと思ってしまった。しかし、B3とは、スクワット、デッドリフト、ベンチプレスの筋トレのBIG3をメインにトレーニングすることから名付けられたようだ。ただ、そのBIG3についての方法はそこまで多く説明されているわけではなく、自宅でもできる簡単なトレーニングが紹介されていた。
 序盤から関心を持ったのは、筋トレだけでは痩せることができないという説明や、巷で流行っているダイエットのリバウンドする可能性が高いことの説明など、わかりやすく説明している点である。ダイエットをサポートするトレーナーとして読むと物足りなさはあるものの、クライアントに知っておいて欲しい知識が網羅されている。
 筋トレ、食事、継続するためのコツを学べる本書で、個人的に読み応えがあった部分は、食事の具体例である。情報量は多すぎず、外食のアドバイスも的確。自分でつくる場合も簡単な料理法が記載されているので、試しにつくってみようと感じた。
 タイトルにはビジネスマンのためと書かれているが、誰が読んでも間違いない内容である。偏った考えがない本書は、真新しいダイエット本に手を伸ばすより、基本を学ぶのにお勧めである。

(橋本 紘希)

出版元:同文館出版

(掲載日:2017-10-16)

タグ:トレーニング ダイエット 
カテゴリ 運動実践
CiNii Booksで検索:ビジネスマンのためのB3ダイエットで あなたも必ずやせられる!
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:ビジネスマンのためのB3ダイエットで あなたも必ずやせられる!
e-hon

アスレティック・ムーブメント・スキル スポーツパフォーマンスのためのトレーニング
Clive Brewer 広瀬 統一 岡本 香織 干場 拓真 福田 崇 吉田 早織 安藤 豪章 馬越 博久 飯田 聡 大西 史晃 越田 専太郎 倉持 梨恵子

「動作」という言葉をここまで詳細に、多角的・多面的に、そして俯瞰して解説したものは本書をおいてほかにないと言える。
 競技動作全般、中でもムーブメント=「移動」スキルに関する解説とトレーニング方法が紹介されている。ムーブメントとは動きという意味以外に、「流れ」という意味もあるようだ。ラン、方向転換、ジャンプはスポーツのパフォーマンスを支える非常に重要な基礎能力だ。それらを向上させる手段を解剖学・運動生理学・バイオメカニクスにおける根拠を示しながら解説されている。
 動作が年齢によりどのように発達するのかについても多くのページを割いて説明されている。これは指導者にとっても、その指導を受けるアスリートにとっても有益である。自分が指導しているアスリートの成長段階を知ることで、最適なトレーニングの種目や負荷量を自信をもって決断できる。
 トレーニングにおける「動作」という言葉は、すでに広く普及している。ファンクショナルトレーニングやピラティスなど「動作を鍛える」トレーニングメソッドはいまや限られたトップアスリートが受けられるサービスではなく、スポーツ愛好家からスポーツ習慣はなくとも健康に関心の高い一般の方にも容易に体験できる時代となった。それゆえ、動作という言葉が一人歩きをしている感は否めない。本書を読むことで動作の解釈はより明確になり、応用力・運用力は確実に向上するだろう。私自身、動作という単語の定義が曖昧だったのだが、かなり明確になったと感じる。
 さまざまなトレーニング方法を点とするなら、本書はそれらをつなぎ合わせ、より高い成果を生み出す線の役割を果たす。ややアドバンスな内容であるが、学びを続ける指導者にぜひ読んでいただきたい。

(川浪 洋平)

出版元:ナップ

(掲載日:2019-02-01)

タグ:動作 トレーニング 
カテゴリ 指導
CiNii Booksで検索:アスレティック・ムーブメント・スキル スポーツパフォーマンスのためのトレーニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:アスレティック・ムーブメント・スキル スポーツパフォーマンスのためのトレーニング
e-hon

アスリートのための筋力トレーニングバイブル
谷本 道哉 荒川 裕志 石井 直方

 本書は、これまで一般的であったトレーニング界の定説を振り返ると共に、現代のインターネットやテレビにあふれる過度な情報世界で生きる私たちにとって、今一度立ち止まってトレーニングの考え方を見つめ直すきっかけを与えてくれます。
 指導者がトレーニングなどの体力向上メニューを考える際に、過去の経験に基づき今日まで存在するメニューを選手に与えることが往々にしてあるのではないでしょうか。また、勉強熱心になると新たな手法を取り入れて施しますが、基本ができていない状態ではトレーニングの効果も半減します。
 そこで、本書を紹介したいと思います。現在第一線で活躍している著名な先生方が各章を分担しています。もちろん著名な先生が執筆するからよいというわけではありませんが、エビデンスや、現に世界や日本のプロで活躍しているアスリートを指導しているトレーナーやコーチの経験に基づいた話です。
 また、巻末に掲載されている著者と監修の先生方による「トレーニングにまつわる都市伝説に対する問題提起」の対談は一読の価値ありです。これまで「当たり前」に考えられていたことについてのディスカッションは参考になります。
 スポーツトレーナーやスポーツ指導者(監督やコーチ、父兄)に本書をお勧めします。なぜならば、現代のスポーツ科学について研究の視点からも言及されており、古くから存在している考え方に対して今一度見直すことができるからです。情報を見分ける基準になります。
 しかしながら、この本書も含めて全ての情報を鵜呑みにせず疑ってみることも必要です。著者も、読者がこの本を鵜呑みにせず自ら考えて最適解を導き出すことを望んでいるように感じます。
 いずれにせよ、トレーニング指導で迷った際に最適な答えを導き出すためのきっかけを与えてくれます。
(中地 圭太)

出版元:ナツメ社

(掲載日:2019-02-04)

タグ:トレーニング エビデンス 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:アスリートのための筋力トレーニングバイブル
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:アスリートのための筋力トレーニングバイブル
e-hon

すごい筋肉貯金 「ながら筋トレ」で死ぬまで歩ける筋肉を貯める方法
谷本 道哉

現在、男性の平均寿命は81歳、女性の平均寿命は87歳となり、人生100年時代と言われています。また、iPS細胞や再生医療の技術の進歩により、平均寿命がさらに伸びると予想されています。昨今、60歳以上の人口の増加や、少子化(2019年の出生率が90万人を割り67万人)により、ますます大人が健康に気を遣う時代になっていくと予想されます。そのため、筋肉貯金が必要であることがこの書籍から分かります。

高齢者では、ふいな転倒をしたが故に入院生活を余儀なくされ、寝たきり生活も考えられます。他にも、心不全・脳梗塞・がん・慢性閉そく性肺疾患など内科的疾患を患うことも考えられます。しかし、これらは筋力があることで発症率が低下すると報告されています。また年齢を重ねることで考えられる病気として、認知症が挙げられます。この認知症の予防や進行防止に筋トレが効果があると教えてくれます。

運動習慣のない方に「運動」と伝えると、経験がないという理由で敬遠されがちです。しかし、70歳や80歳になっても筋トレを行うと筋肉は増えます。そして、身体の筋肉を作るには運動ももちろんですが、栄養(食事)も大切です。この書籍では食事についても最新知見が盛り込まれており、高齢のクライアントの方にも知ってもらいたいと感じる情報が沢山あります。

私の地元は田舎町で、母も後期高齢者の域に達しています。この本を読みながら、母は大丈夫かと心配をしています。母も決して運動をするタイプではなく田舎ならではの車社会で生活しています。書籍は運動初心者でも読みやすいため、プレゼントして長生きしてもらいたいと切に願っています。

やはり、第三者(薬やヘルパーさん)の力を借りて生活するよりも、自分の足で歩いてイキイキと生活を楽しみたいです。運動指導者として、クライアント自ら考えて積極的に健康に近づくためのお手伝いをしたいですね。

(中地 圭太)

出版元:宝島社

(掲載日:2020-02-25)

タグ:トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:すごい筋肉貯金 「ながら筋トレ」で死ぬまで歩ける筋肉を貯める方法
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:すごい筋肉貯金 「ながら筋トレ」で死ぬまで歩ける筋肉を貯める方法
e-hon

ハイパフォーマンスの科学 トップアスリートをめざすトレーニングガイド
David Joyce Daniel Lewindon 野坂 和則 沼澤 秀雄

 メソッドの紹介や、エクササイズ種目を解説する書籍は数多くあるが、「まだトップでないアスリートを、どうやってトップに導くか」を明確に示しているものは本書をおいてほかにない。
 本書は3パートに分かれ、パート1では競技能力の評価方法、年代別の特徴や指導の注意点、パート2ではジャンプやアジリティなど動作を向上させるためのトレーニングとコーチングポイント、そしてパート3では試合本番で最高のパフォーマンスを発揮するための年間計画とピーキング、リカバリーを解説している。
 どのパートにおいても、指導する対象のアスリートの「年代」「競技歴」「トレーニング歴」などを考慮し、個人から集団までそれぞれの特性に合わせた最適なコーチングを学べる構成になっている。
 また、ぜひ読んでいただきたいのは、多くの研究によって明らかになった「実は間違っていたトレーニング方法」についてである。これまで現場で当たり前のように行われている指導のテクニックとされているものが、実はアスリートのパフォーマンスを低下させているというのだ。一例として「トレーニング中に身体内部へ意識を向けさせる声掛け」がある。たとえば「お尻の筋肉を使って」であったり、「背筋を伸ばして」というような声掛けは、トレーニング効果を高めることはなく、機能的な動作を身につけることにもつながらないというのは衝撃的であった。
 現場でトレーニング指導を行っているあなたに、今自分が正しいと信じていることを一旦立ち止まって疑ってみる、そんな貴重な機会を本書は与えてくれるだろう。

(川浪 洋平)

出版元:ナップ

(掲載日:2020-10-05)

タグ:トレーニング 
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:ハイパフォーマンスの科学 トップアスリートをめざすトレーニングガイド
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:ハイパフォーマンスの科学 トップアスリートをめざすトレーニングガイド
e-hon

ウイニング・アローン 自己理解のパフォーマンス論
為末 大

 世界陸上で銀メダリストとなった本書籍の著者である為末大氏。なぜ銀メダルを取れたのか、なぜ金メダルが取れなかったのか、自身で競技人生や生い立ちを振り返り、考察し、具体的に記している。
 本書は競技能力を高めるためのアドバイス書というだけではない。もちろん、何かしらの競技の選手が本書を読んだときに学ぶことができると思うのだが、競技者ではない私が読んだときには、スポーツでなくとも為末氏の考え方を取り入れることで、さらに人間として成長ができるのではとワクワクしながら読むことができた。
 本書では為末氏の失敗と成功の経験談、またそのときの思いを言葉にする力と、そう感じたのはなぜかという思考の深さを読み取ることができる。為末氏の意見に共感しながら読み進めていると、自分はある程度で納得し、それ以上考えていなかったことを、為末氏は言語化し、こういう理由で、そのときの解決策はこうだという答えも出している。書籍から引用させていただくと「嫉妬とその対処」(p.124)では「嫉妬とは何か。私は自分自身が欲しいものを持っている相手に感じるネガティブな感情だと整理している。ずるいという感情も含むかもしれない。ほしいものに対して人は嫉妬するのだから、嫉妬している相手をよく観察すると自分がほしがっているものや足りないものがわかる。」この後には対処の仕方が書かれているが、是非本書を手に取り読んでいただきたい。
 このように為末氏の考えを覗き見ることができ、自分自身の言動に当てはめ、悩みごとの解消に一役買っている。書籍の構成としては「人脈について」「言葉について」「筋力トレーニングについて」といった46個ものテーマがあり、順番に読み進めず、気になるテーマから読むこともできる。困ったときの辞書のような意味合いで本書を開いてもよい。
 鍼灸師、トレーナーとして読んだ私は、コーチなどつけず世界で闘っていた為末氏が「経験のあるトレーナーの助言などを踏まえながらバランスよく鍛えること」をお勧めしており、嬉しく思った。そして、アスリートが全員、為末氏のような考え方を持っているとは限らないが、トレーナーとして活動する上で世界のトップアスリートの思考に触れるよい書籍だと感じた。トレーナーの方、トップを目指す競技者、思考力をレベルアップしたい方にお勧めの書籍である。



(橋本 紘希)

出版元:プレジデント社

(掲載日:2021-05-10)

タグ:陸上競技 トレーニング 
カテゴリ 人生
CiNii Booksで検索:ウイニング・アローン 自己理解のパフォーマンス論
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:ウイニング・アローン 自己理解のパフォーマンス論
e-hon

脱・筋トレ思考
平尾 剛

 筋力トレーニングの有効性や重要性がトレーナーやアスリートの間だけでなく、一般の方にも共通の認識となりつつある中、刺激的なタイトルである。しかし、本書は筋トレを否定しているわけではない。
 「脱・筋トレ思考」とは、まえがきの言葉を借りると、勝利至上主義(勝てばいい)、商業主義(稼げればいい)など目に見えてわかりやすい目的や目標に向けて、単純で安易な手段を選び、「これをやっていれば大丈夫」と考える思考停止の状態を言うようだ。
 確かに筋トレをすれば試合に勝てるかというと、そのほかにも考慮しなければならない要素は山ほどあることは間違いない。
 その上で筆者は「身体知」が重要であると述べる。身体知とは言語化・数値化が難しい動作のコツやカンのことで、本書はこのコツ・カンを理解し実践するための方法論が展開されていく。が、コツやカンを習得することは非常に困難である。習得のためにあーでもないこーでもないと試行錯誤する時間を筆者は「うまく立ち行かない場面」と呼んでいる。これはスポーツの枠に収まらず、人生全般に言えることで、辛抱強く、腰を据えて取り組み、時には「のんびり時間をかける」ことも必要であり、そうすることで「しなやかさ」が身につき、「ふくよかな人生」を送ることができるのだと。なるほど、これが「脱・筋トレ思考」ということか。
 本書は日々スポーツにおける技術の向上に取り組むアスリート本人や、スポーツ技術・戦術の指導に携わるコーチ・監督にぜひ読んでいただきたい一冊である。また、本書を読み終えたときに「筋トレは必要ない」という「筋トレ思考」に陥らないように注意が必要であることを付け加えておく。

(川浪 洋平)

出版元:ミシマ社

(掲載日:2021-05-21)

タグ:トレーニング  
カテゴリ 指導
CiNii Booksで検索:脱・筋トレ思考
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:脱・筋トレ思考
e-hon

ランナーのためのメンテナンス・トレーニング 競技力向上につながる「ケガしない体づくり」
中本 亮二

 近年トレーニングが変わりつつあります。パフォーマンス向上を目的として身体を鍛えるという点においては今も昔も変わりありませんが、トレーニングそのものよりもトレーニングを行う前の段階が飛躍的に変わってしまい、そしてまだこれからもさらなる進化が期待できそうな気がします。「トレーニングを行う前の段階」とは「いつ、どこで、だれが、何を、なぜ、どのように」という5W1Hのようなトレーニングの意義を細かく整理したうえでもっとも効果的なトレーニングを実践されているということです。とにかく人一倍鍛えるという姿勢そのものは悪くありませんが、ケガのリスクや鍛えるべき選手の状態とトレーニングの内容、目的に対する有効性など多くの問題点を考慮することがなければレベルアップの度合いに疑問符が付きます。近年はそういった問題を直視することでトレーニングの成果が問われる時代になったということなのでしょう。
 前置きが長くなりましたが、本書は「ランナーのためのメンテナンス・トレーニング」というタイトルにまず対象者や目的が盛り込まれています。しかも「パフォーマンス向上」という包括的なものではなく「ケガをしない体づくり」という絞り込みが表紙からも伝わります。スキルアップなどを目的とした専門的トレーニングの土台という位置づけで「メンテナンス・トレーニング」の必要性を説かれています。ケガをしたら専門的な技術も水泡に帰すことは誰もが知っていることではありますが、それを具体的に示すことは意外に難しいことなのかもしれません。それこそが本書の意義ではないかと思います。しかもこういった説明は「はじめに」という序章に集約されています。さらにランナーの身体づくりに必要な項目の整理も本編に入る前に書かれています。お読みになる際はぜひ序章をしっかりお読みいただき、ご理解いただきたいです。そうすれば本編で紹介されるエクササイズの数々がブラッシュアップされたものになることでしょう。
 本編で紹介されている多くのエクササイズには以前から知っているものもありました。ただそれぞれのエクササイズには「目的、回数、頻度、タイミング」が必ず示されています。これが新たな価値を付与していると思います。今まで何となくやっていたトレーニングの中にもランナーが抱えている問題点の解決の糸口になりうるものに変わっているかもしれません。目的がハッキリすれば自ずとやり方も変わってくるでしょう。傍目から見たら今までと同じトレーニングに見えても、当事者には今までとは全く違ったことをしているくらいの意識が持てるでしょう。
 あくまでも本書は「ランナーのための」という限定がかけられてはいますが、お読みいただき本書の主旨が理解できれば、この考え方はあらゆるスポーツにも共通するはずです。きめ細かく紹介されたエクササイズも読みごたえがありますが、まずは冒頭29ページまでをしっかりお読みいただければと思います。

(辻田 浩志)

出版元:ベースボール・マガジン社

(掲載日:2021-10-23)

タグ:トレーニング ランニング メンテナンス 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:ランナーのためのメンテナンス・トレーニング 競技力向上につながる「ケガしない体づくり」
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:ランナーのためのメンテナンス・トレーニング 競技力向上につながる「ケガしない体づくり」
e-hon

筋力トレーニング科学の理論と実際
鈴木 正之

筋トレの基本的な考え方から解剖学的所見、さらには競技別の身体の動かし方、トレーニング種目の紹介と、盛り沢山の内容から本の厚さにもボリュームがある。特に競技別の動きに関しては、著者独特のバイオメカニカルな視点と“動きの解剖図”が理解を助け、筋トレ初心者にもやさしい本となった。




(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:黎明書房

(掲載日:2000-02-10)

タグ:トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:筋力トレーニング科学の理論と実際
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:筋力トレーニング科学の理論と実際
e-hon

メンタル強化バイブル
高畑 好秀

この本の特徴は、各競技のトップ選手20人が勝つために練り上げた方法論を探り、得られたヒントを紹介していくというところにあるが、その豊富な事例から自分に適した情報を抽出し、アレンジすることも可能である。メンタルトレーニングの方法が、十人十色であることを強調する著者らしい仕立てだ。





(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:池田書店

(掲載日:2000-02-10)

タグ:メンタルトレーニング 
カテゴリ メンタル
CiNii Booksで検索:メンタル強化バイブル
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:メンタル強化バイブル
e-hon

MT法でなりたい自分になれる
小林 充

「MT」はメンタルトレーニングの頭文字を表す。著者によるその位置づけは、潜在意識にあるマイナスイメージをクリーニングし、代わりにプラスイメージをインプットすることで「なりたい自分になれる」というもの。自分でできるチェック法に“MTテスト”を挙げるが、ゲーム感覚でやると楽しめそう。




(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:成星出版

(掲載日:2000-02-10)

タグ:メンタルトレーニング 
カテゴリ メンタル
CiNii Booksで検索:MT法でなりたい自分になれる
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:MT法でなりたい自分になれる
e-hon

Coaching power : パワートレーニングプログラム(DVD)
ロナルド・ニアマイヤ

110mハードル前世界記録保持者で、アメフトの選手としてもサンフランシスコ49ersで活躍したロナルド・ニアマイア氏がパワートレーニングプログラムを解説。レジスタンストレーニング、プライオメトリクス、スプリントトレーニングを中心に、それぞれの専門種目に適した形で紹介されていく。

(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:ジャパンライム

(掲載日:2000-05-10)

タグ:トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:Coaching power : パワートレーニングプログラム(DVD)
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:Coaching power : パワートレーニングプログラム(DVD)
e-hon

野球のメンタルトレーニング
高畑 好秀

小誌連載中の「実録メンタルコンディショニング」を担当する高畑好秀氏が、とくに専門とする野球のメンタルトレーニングについてまとめた本。プロ野球選手などのインタビューから成る第1章、具体的なメンタルトレーニング法が紹介されている。




(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:池田書店

(掲載日:2000-08-10)

タグ:野球 メンタルトレーニング 
カテゴリ メンタル
CiNii Booksで検索:野球のメンタルトレーニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:野球のメンタルトレーニング
e-hon

できることから始める運動プログラム ウイダーフィットネスバイブル
森谷 敏夫 有賀 雅史

「正しいトレーニングでシェイプアップされた身体」「バランスのとれた賢い食生活」「ストレスのないリラックスした心」をテーマにトータルフィットネスを掲げるウイダーが、フィットネス指導のプログラムデザインを行うときに役立てられるようにと整理した。綴じ方に工夫が施されており、扱いが便利。




(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:森永製菓株式会社健康事業部

(掲載日:2000-09-10)

タグ:トレーニングプログラム 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:できることから始める運動プログラム ウイダーフィットネスバイブル
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:できることから始める運動プログラム ウイダーフィットネスバイブル
e-hon

新格闘教書 クロスオーバー・トレーニング 王者10人から学ぶ理論と実践
小山 郁

自らも格闘家であるスポーツドクターの小山郁氏の著書。空手、柔道、テコンドー、レスリング、ボクシング……と、その道の“王者”10人に学んだ理論と実践。専門格闘技だけでなく、他からもトレーニングを吸収していこうとするクロスオーバートレーニングの発想を、著者はこの中で強調している。

(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:三天書房

(掲載日:2000-12-10)

タグ:トレーニング 格闘技 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:新格闘教書 クロスオーバー・トレーニング 王者10人から学ぶ理論と実践
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:新格闘教書 クロスオーバー・トレーニング 王者10人から学ぶ理論と実践
e-hon

55歳からの筋力トレーニング
宮畑 豊

今、“元気な高齢者づくり”に役立つものとして注目されている筋力トレーニングについて、アンケート結果や科学的なデータを用いてわかりやすく書かれた本。中・高齢者を対象にした「シルバー元気塾」というトレーニング教室を開催する宮畑氏が“身体をいたわる筋力トレーニング”を紹介。




(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:池田書店

(掲載日:2001-03-10)

タグ:トレーニング 健康 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:55歳からの筋力トレーニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:55歳からの筋力トレーニング
e-hon

アスリートのための解剖学 トレーニングの効果を最大化する身体の科学
大山 卞 圭悟

 JATI EXPRESSでの連載を加筆・修正してまとめた。著者は砲丸投げの競技歴、陸上を中心としたトレーナー歴、指導歴、さらに研究者としての顔を持ち、その経歴を生かして、素朴な「なぜ」をわかりやすく解説する。
 アスリートが自分の長所を伸ばし、弱点を克服するための最適なトレーニングを選ぶのに、正しい解剖学の知識は大いに役立つ。ケガが起こるメカニズムを知っていれば、予防やリハビリも効率的に行える。部位ごとにイラストを交えてまとめられており、実際に自分の身体を動かしたり触ってみながら学べる。





(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:草思社

(掲載日:2021-01-10)

タグ:トレーニング 解剖学 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:アスリートのための解剖学 トレーニングの効果を最大化する身体の科学
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:アスリートのための解剖学 トレーニングの効果を最大化する身体の科学
e-hon

競技スポーツのためのウエイトトレーニング ポイント整理で学ぶ実践・指導マニュアル
有賀 誠司

 小誌で「パフォーマンスに活かす筋力トレーニング」を連載中の有賀氏による、アスリート向けの実践的な筋力トレーニング読本。「普及啓蒙」の時代から、効率的に実践し確実に成果を挙げる「発展」の時代に成熟したウェイトトレーニングについて、さらにはプログラム作成のための基礎知識などを網羅した。



(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:体育とスポーツ出版社

(掲載日:2001-10-10)

タグ:トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:競技スポーツのためのウエイトトレーニング ポイント整理で学ぶ実践・指導マニュアル
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:競技スポーツのためのウエイトトレーニング ポイント整理で学ぶ実践・指導マニュアル
e-hon

マンガでわかる! 勝つためのトレーニング
森永製菓株式会社

 スポーツ現場ですぐに役立つトレーニングの知識と、「勝つためのポイント」をわかりやすくマンガで解説した。トレーニングやスポーツニュートリション、あるいはメンタルテクニックやコンディショニングなどのスポーツ選手が一通り押さえておきたいテーマを取りまとめた、目で見る一冊。



(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:森永製菓健康事業部

(掲載日:2001-10-10)

タグ:トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:マンガでわかる! 勝つためのトレーニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:マンガでわかる! 勝つためのトレーニング
e-hon

アスレティックトレーニング学 アスリート支援に必要なクリニカル・エビデンス
広瀬 統一 泉 重樹 上松 大輔 笠原 政志

 アスリートに対する科学的な支援や安全保証の重要性について理解が深まってきているが、それを実現する人材および環境はまだ充分と言えない。基礎となる学問を普及すべく、各分野に精通する執筆者が名を連ねた。
 日本におけるアスレティックトレーニングの背景を概観したのち、メディカルチェックやフィジカルチェックをどのように行うか、緊急時対応計画を始めとした緊急対応、傷害予防、コンディショニング、リハビリテーション、各部位の外傷・障害、姿勢評価と動作分析、さらには実際の取り組み例まで網羅する。



(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:文光堂

(掲載日:2021-02-10)

タグ:アスレティックトレーニング 
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:アスレティックトレーニング学 アスリート支援に必要なクリニカル・エビデンス
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:アスレティックトレーニング学 アスリート支援に必要なクリニカル・エビデンス
e-hon

中長距離ランナーの科学的トレーニング
David E. Martin Peter N. Coe 征矢 英昭 尾県 貢

 理論家で綿密なトレーニング計画をもとに“つくられた”天才ランナー・セバスチャン・コー氏の父親でコーチでもあるピーター・コー氏と、実践的な運動生理学者のデビッド・マーチン氏の共著。現場の活きたコーチングと科学とが融合したというに相応しい中・長距離ランナーのためのバイブル。

(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:大修館書店

(掲載日:2001-11-10)

タグ:中長距離走 トレーニング コーチング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:中長距離ランナーの科学的トレーニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:中長距離ランナーの科学的トレーニング
e-hon

強く大きな体をつくる


 この本のもととなっている月刊『マッスル&フィットネス』は、アメリカを始めドイツ、フランス、イタリアなど世界各国で翻訳されるフィットネス情報誌。この別冊では、ウェイトトレーニングによる身体づくりのノウハウに加え、総合的に健康増進やメンタル面の強化を図れるような様々な配慮が施されている。

(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:マッスル・アンド・フィットネス・ジャパン

(掲載日:2001-12-10)

タグ:トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:強く大きな体をつくる
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:強く大きな体をつくる
e-hon

コンカレントトレーニング 最高のパフォーマンスを引き出す「トレーニング順序」の最適解
モリーズ・シューマン ベント・ロンネスタッド 稲見 崇孝 峯田 晋史郎 山岸 卓樹 山口 翔大

 持久性トレーニングとレジスタンストレーニング。パフォーマンス向上にも健康づくりにも欠かせないが、気軽に同時に高められるかというとそうはいかない。ただ、相互干渉作用についての思い込みも現場にはあるという。本書はそれぞれのトレーニングの分子・生物学的適応、神経系の適応からひもとき、互いが互いに及ぼす影響を踏まえて、年代別・種目特性別に効果的な取り入れ方を述べている。コンカレントトレーニングの日本語での定義を始め、丁寧に翻訳されており、読みやすい。

(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:東洋館出版社

(掲載日:2021-03-10)

タグ:トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:コンカレントトレーニング 最高のパフォーマンスを引き出す「トレーニング順序」の最適解
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:コンカレントトレーニング 最高のパフォーマンスを引き出す「トレーニング順序」の最適解
e-hon

ランナーのためのメンテナンス・トレーニング 競技力向上につながる「ケガしない体づくり」
中本 亮二

 陸上経験者であり、JISS などで多くのアスリートをサポートしてきた中本氏が、「陸上競技マガジン」の連載に加筆の上まとめた。
 いい成績やいいタイムを出すには練習が、練習をしっかり行うにはケガの予防が欠かせない。筋トレなどの前に、痛みをかばうなどでついた悪いクセの修正、日々の疲労の軽減、本来の機能の回復に着目。ランナーに必要な 6 要素に応じたメニューを、ランニングの前・後・オフ日用、さらに初級・中級・上級に分けて紹介している。写真が豊富でわかりやすい。これらをコツコツ続けることで、いいサイクルが生まれる。本書をもとにセルフで「メンテナンス」できそうだ。



(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:ベースボール・マガジン社

(掲載日:2021-03-10)

タグ:トレーニング ランニング メンテナンス 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:ランナーのためのメンテナンス・トレーニング 競技力向上につながる「ケガしない体づくり」
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:ランナーのためのメンテナンス・トレーニング 競技力向上につながる「ケガしない体づくり」
e-hon

トレーニング用語辞典 新訂版


 1990年に編集された旧トレーニング用語辞典の新訂版。トレーニング、運動生理学、スポーツ医学、栄養学、生化学、解剖学分野の最新3300のキーワードを集めた。筋・解剖図(対照英訳付き)、栄養所要量、ストレッチング、応急処置など、スポーツ現場で役立つ資料が付録されている便利な一冊。

(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:森永製菓健康事業部

(掲載日:2002-03-10)

タグ:トレーニング 用語 
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:トレーニング用語辞典 新訂版
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:トレーニング用語辞典 新訂版
e-hon

アスリート・コーチ・トレーナーのためのトレーニング科学 トレーニングに普遍的な正解はない
山本 正嘉

 著者の言うとおり、「科学的なトレーニング」というフレーズを見ない日はない。指導者側も選手側も、効果が証明されたトレーニングを行いたいだろう。だが、選手はひとりひとり違う人間であり、その人にとって効果の高いトレーニングは異なる。それを選べるように、I部でまず「トレーニングとは?」「科学とは?」から解説する。さらにIII部で測定と評価のあり方と活用方法を紹介する。その上でII部の力・パワー・持久力トレーニングの基礎知識を学べる構成になっている。アクティブラーニング課題も多く設けてあり、「考え方」が身につく。

(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:市村出版

(掲載日:2021-05-10)

タグ:トレーニング  
カテゴリ スポーツ科学
CiNii Booksで検索:アスリート・コーチ・トレーナーのためのトレーニング科学 トレーニングに普遍的な正解はない
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:アスリート・コーチ・トレーナーのためのトレーニング科学 トレーニングに普遍的な正解はない
e-hon

最速で体が変わる「尻」筋トレ
弘田 雄士

 筋トレがなかなか続かない理由の1 つに、成果がすぐ出ないことが挙げられる。本書は、大きい筋肉である「お尻」から鍛える効率のよさを説く。また、筋トレによって意欲ホルモンであるテストステロンの分泌が促されることにも着目している。それを踏まえて、基本のデッドリフト、中級のヒップスラスト、応用の逆手懸垂などを写真つきで丁寧に解説する。お尻を鍛えた前提での、胸と腹のメニューも紹介されている。さらに筋トレを無駄にしない食事の仕方にもページを割いている。
 合間には、著者が長年関わってきたトップ選手やコーチのエピソードが挟まれ、読み物としても楽しめる。






(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:青春出版社

(掲載日:2021-06-10)

タグ:トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:最速で体が変わる「尻」筋トレ
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:最速で体が変わる「尻」筋トレ
e-hon

週3回×3カ月 最短で筋肉BODYをつくる
保田 尚紀

 効率よく、最短で筋肉をつける方法をカラー写真でわかりやすく解説。巻末には食事管理やサプリメントなどについてもまとめている。この夏、Tシャツの似合う身体を目指したい方に!

(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:池田書店

(掲載日:2003-08-10)

タグ:トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:週3回×3カ月 最短で筋肉BODYをつくる
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:週3回×3カ月 最短で筋肉BODYをつくる
e-hon

ジュニアスポーツのための筋力トレーニング
石井 直方 William J. Kraemer Steven J. Fleck

 子どもの成長に合わせた、正しい筋力トレーニングやプログラムづくりなど、ジュニアスポーツ(小学生〜高校生)に携わる指導者や教員、さらに親が知っておきたい知識やトレーニング法をイラストで解説。





(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:森永製菓健康事業部

(掲載日:2003-09-10)

タグ:トレーニング 子ども 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:ジュニアスポーツのための筋力トレーニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:ジュニアスポーツのための筋力トレーニング
e-hon

勝ちにいく筋力トレーニング
大道 泉 田内 敏男

 従来の筋力トレーニングの方法に加え、「フォームの習得」「プログラムの作成」「重量の設定」などのポイントを押さえ、これまでとは異なる観点を織り交ぜて豊富な写真とともに解説。






(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:山海堂

(掲載日:2003-10-10)

タグ:トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:勝ちにいく筋力トレーニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:勝ちにいく筋力トレーニング
e-hon

ボディバランスを獲得するスタビライゼーション
小林 敬和 山本 利春

 固定・安定させるという意味を持つ「スタビライゼーション」。スポーツや日常生活で必要な「身のこなし」や「バランス能力」を養うための抗重力トレーニングを、その理論や効果などについて解説し、レベル別・競技別のプログラムを紹介。





(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:山海堂

(掲載日:2003-12-10)

タグ:トレーニング バランス 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:ボディバランスを獲得するスタビライゼーション
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:ボディバランスを獲得するスタビライゼーション
e-hon

図解 ここ一番! 1分間メンタル強化トレーニング
高畑 好秀

 プロスポーツ選手やオリンピック選手のメンタルトレーニングの指導をする著者が(1)集中力、(2)イメージ力、(3)リラクゼーション力、この3ステップで手に入れる「最強のメンタル」法を紹介。

(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:講談社

(掲載日:2004-01-10)

タグ:メンタルトレーニング 
カテゴリ メンタル
CiNii Booksで検索:図解 ここ一番! 1分間メンタル強化トレーニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:図解 ここ一番! 1分間メンタル強化トレーニング
e-hon

メンタル革命
高畑 好秀

 新しいことに立ち向かうときに、困難を恐れて闘う前に気持ち(精神)で負けてしまう人は多い。自分の弱さと真正面から向き合うための「こころを鍛える方法」を紹介。有名・著名スポーツ選手30人の実践例を収録。

(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:河出書房新社

(掲載日:2004-05-10)

タグ:メンタルトレーニング 
カテゴリ メンタル
CiNii Booksで検索:メンタル革命
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:メンタル革命
e-hon

スポーツメンタル43の強化法
高畑 好秀

 スポーツパフォーマンスに重要な空間認知能力は右脳が司っている。その右脳により刺激を与え「脳力」をアップさせるための、43メンタルトレーニングプログラムをわかりやすく紹介。

(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:池田書店

(掲載日:2004-07-10)

タグ:メンタルトレーニング 
カテゴリ メンタル
CiNii Booksで検索:スポーツメンタル43の強化法
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:スポーツメンタル43の強化法
e-hon

コアビリティトレーニング
山下 哲弘 山田 ゆかり

“コアビリティ”とは何か
 本書のタイトルは『コアビリティトレーニング』である。では、“コアビリティ”とは何か。まえがきの部分に「『コアビリティトレーニング』というのは、全身の改造トレーニングと考えて下さい。(『コアビリティ』とは『コア』が可能にする動きという造語)」とある。つまり、私の推測では「コア(Core)芯」と「アビリティ(Ability)能力」を掛け合わせた造語とみた。では、ここで言う“コア”とはどこの部分を指すのか。これについて筆者は「もう一度強調したいことは、『コアビリティ』の『コア』=『骨格』であるということ」と述べている。そして、さらに「コア=骨格」の骨格とは“背骨”を指すと強調している。このようにすべての動作の中心を背骨と捉えて、背骨中心に上肢と下肢を一体的に鍛えることを目的としたトレーニング法は、一般的には“コアスタビライゼーション”とか“スパイナルスタビライゼーション”と呼ばれ、最近特に注目を浴びてきたトレーニング法である。しかし、原理的には決して目新しいものではなく、私は従来から行われている“ボディバランスのトレーニング”の一種と理解している。筆者も、前述したが「『コアビリティ』とは『コア』が可能にする動き」と述べているように、背骨のアライメントを崩すことなく動けるように背骨を中心とした周囲の筋肉群をトレーニングすることが、結果的にボディバランスのよい動きを生み出すと考えているようだ。

一元的トレーニング法
 今、私は本書のトレーニングを一種の“ボディバランストレーニング”と理解していると述べたが、ここで読者の理解を得るために私のイメージするボディバランストレーニングの具体例をいくつか挙げておく。まず基本としては①手押し車(腕立ての姿勢から両足をパートナーに抱えてもらい、両腕で歩く)、②バービー運動(直立姿勢から両手を地面に付き、同時に両足を後ろに投げ出して腕立て姿勢となり、再びもとの直立姿勢にすばやく戻る)、③倒立および倒立歩行、等。さらには、トレーナーあるいはコーチの指示に従って上下左右に動くトレーニングも高度なボディバランストレーニングと考えてよい。この種のトレーニングは、特に球技系では実際場面に動きが近似し実戦をイメージしやすいことから、従来から大いに実施されてきた。だから、特に目新しいトレーニング法ではないと申し上げたわけだ。しかし、トレーニングの順序という点から考えてみると、今まではまずウエイトトレーニングによって個々の筋肉を鍛え、筋力アップをしてから徐々に全体系、神経系トレーニングへというトレーニングの細分化が一般的であった。その点、本書に紹介しているコアビリティトレーニングは基礎的な筋力アップと実戦的動作に直結した筋肉の機能アップを同時に実現する一元的な方法を特徴とする。なおかつ器材をほとんど必要とせず、自らの体重のみを負荷として効果を得られる手軽さも魅力である。決して、ウエイトトレーニングの有効性を否定するわけではないが、トレーニング器材が十分でないチームやより選手の理解を得やすいトレーニング法を伝授したいと望むコーチ諸氏には、こういったトレーニング法が紹介されることは朗報と言えるのではないだろうか。
 また、本書の後半には著者を師と仰ぐ日本人初のNFLプレーヤー河口正史氏自らがモデルとなって具体的なトレーニング法が写真で示されていたり、Q&A方式でこのトレーニング対する疑問点が多角的に検討されているなど実用性の高い配慮が随所に見られる。ぜひ一読を薦めたい。

(久米 秀作)

出版元:ベースボール・マガジン社

(掲載日:2005-03-10)

タグ:トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:コアビリティトレーニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:コアビリティトレーニング
e-hon

勝つためのトレーニングと栄養 スポーツクラブ最前線、ココクラブから
岸田 昌章 斎岡 明子

 スポーツ障害に悩みトレーナーの道に進んだ岸田氏が主宰する「ココクラブ」で行っているコーディネーショントレーニングを紹介するほか、栄養士の斎岡氏が「スポニチ」で連載された、「知って得するスポーツ栄養」を掲載。

(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:せせらぎ出版

(掲載日:2005-03-10)

タグ:トレーニング 栄養 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:勝つためのトレーニングと栄養 スポーツクラブ最前線、ココクラブから
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:勝つためのトレーニングと栄養 スポーツクラブ最前線、ココクラブから
e-hon

スロートレーニングで体脂肪を燃やす 部位別編
大川 達也

「スロートレーニング」によって、自分の体型に合わせて変えたい部位から変わるというトレーニング本。体型別 7 日間のプログラムを紹介。付録DVDが付いており、映像を見ながらタイミングや動きがマスターでき、初心者でもOK!

(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:学習研究社

(掲載日:2005-07-10)

タグ:スロートレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:スロートレーニングで体脂肪を燃やす 部位別編
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:スロートレーニングで体脂肪を燃やす 部位別編
e-hon

バレーボールのフィジカルトレーニング 競技力が上がる体づくり
佐藤 裕務

 トレーニングは、目標に合ったものを正しく行ってこそ効果が出る。強豪の大学バレーボール部でストレングスコーチを務める佐藤氏が、パフォーマンスアップにつながるトレーニングを解説する。また、トレーナーがバレーボールに起こりやすいケガの予防トレーニングを紹介する。豊富な写真はもちろん、シーズンのいつどのくらいやればよいかの指針もあってわかりやすい。さらにスポーツ栄養士がトレーニング効果を得るための食事の基本を、監督やコーチがチームづくりの面からトレーニングの重要性を説く。まさにスポーツ医科学チームに支えられているように感じる一冊だ。

(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:ベースボール・マガジン社

(掲載日:2021-12-10)

タグ:トレーニング バレーボール  
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:バレーボールのフィジカルトレーニング 競技力が上がる体づくり
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:バレーボールのフィジカルトレーニング 競技力が上がる体づくり
e-hon

使える筋肉・使えない筋肉
谷本 道哉 石井 直方

ウェイトトレーニングの謎
 世間ではよく「使えないやつ」みたいな言い方はあるが、「使えない筋肉」があるとは知らなかった。結局のところ、筆者の言わんとするのは、「間違えたトレーニングをそのままにしておくと、たいへんなことになりますよ!」(どこかのテレビ番組のキャッチみたいだが)ということなのだ。とくにウェイトトレーニングについては、元々が外国製トレーニングだけに、まだこのトレーニングに懐疑的な人は多いと思う。とは言え、最近のわが国の話題のひとつに、高齢者に対する“筋トレ”(評者は個人的にこの呼び名が嫌いで、これこそこのトレーニングの本質を歪めるものだと思っているが)を奨励する向きもあるので、早急にこの種のトレーニング方法を見極める必要はありそうである。
 今見極めると言ったが、こう言うと「もうすでにこの種のトレーニングは、かなり理解が進んでいるのでは」と訝る御仁もいると思う。しかし、実際はまだウェイトトレーニング自体を“禁物”と考えているスポーツは多いはずだ。たとえば、最近行われた日本人同士のボクシング世界タイトルマッチではチャンピオンに返り咲いた選手はその勝因の一つに、ボクシング界でタブーとされていたウェイトトレーニングを積極的に取り入れたことをあげていた。ほかにもアメリカンフットボールでは、司令塔と言われるクォータバックはコンタクトを専門とする選手から見ればほとんどウェイトトレーニングはやらない。やるとすれば、ケガ予防といった程度である。さらに、ゴルフ、フィギュアスケートなど、最近日本人の世界での活躍が目立ってきたスポーツにおいても、ウェイトトレーニングをやっているのか、いないのか。やらないならなぜ? やるならどのように? が見えてこない。

ウェイトトレーニングは“悪い癖”をつける?
 本書では、ウェイトトレーニングは筋肉に“効かせる”べきで、実際のスポーツ動作では“効かせ”てはいけないと言う。これは具体的にどういうことかと言うと「『効いた』とは通常、使った筋肉が局所的に完全疲労し、オールアウトした状態を指していいます。(中略)この『効いた』状態は筋肥大の刺激を十分与えられた状態ですので、ウェイトトレーニングではできるだけこの状態を得られることを目指します。」これに対して、「スポーツ動作はできるだけ『効かせ』たくないのです。(つまりオールアウトをさせたくない)『効かせる』という点に対する目的が正反対である両者の動作様式は大きく異なります。その違いがスポーツ動作に対する『悪い癖』となり、『使えない筋肉』をつくる一要因になっているのです」。なるほど、つまり筋肉を大きくするだけならウェイトトレーニングでもいいが、スポーツの実際場面では筋肉以外に腱などの粘弾性要素も大いに活用することが必要であるので、単に筋肉だけに着目したトレーニング方法は間違っているというわけだ。そこで、筆者は、「動的に動くスポーツ動作において大きな力・大きな速度を発揮するための最大の要素はSSCという反動動作で、瞬間的に上手に力を発揮すること」で「ですからスポーツ動作で筋力を上手に発揮するための基礎的スキルトレーニングには、このSSCを強調したプライオメトリックトレーニングなどのバリスティック(瞬発的)なトレーニングが中心になるべき」と提言している。
 最近の本場アメリカでのウェイトトレーニングの傾向も、単にマス(質量)を高めるだけのトレーニング方法から、そのスポーツ種目に必要な身体部分に集中してパフォーマンスを向上させようという目標にシフトしてきているように思う。ウェイトトレーニング自体は肯定しつつも、余計なトレーニングは必要ないと言うわけだ。本書は、ここの最先端の考え方をより迅速にわが国に紹介しようとした若手研究者の意欲作である。

(久米 秀作)

出版元:山海堂

(掲載日:2005-09-10)

タグ:トレーニング 
カテゴリ スポーツ科学
CiNii Booksで検索:使える筋肉・使えない筋肉
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:使える筋肉・使えない筋肉
e-hon

NSCAパーソナルトレーナーのための基礎知識
Roger W.Earle Thomas R.Baechle 福永 哲夫

 パーソナルトレーナーに求められる基礎知識がまとめられた本。パーソナルトレーニングの分野で仕事をすることを目指す人に役立つ情報を提供している。手引書として必読である。

(月刊トレーニング・ジャーナル)

出版元:森永製菓株式会社健康事業部

(掲載日:2005-09-10)

タグ:パーソナルトレーナー トレーニング 
カテゴリ スポーツ科学
CiNii Booksで検索:NSCAパーソナルトレーナーのための基礎知識
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:NSCAパーソナルトレーナーのための基礎知識
e-hon

ゼロからはじめる! 筋トレプログラムの作り方 フィットネス版
有賀 誠司

 筋トレ初心者の人でも、自分自身のプログラムをつくれるようになる1冊。プログラムづくりの基本原則から手順、さらに年齢・体力・目的別プログラムのつくり方まで、図・イラストの具体例とともに紹介。

(月刊トレーニング・ジャーナル)

出版元:山海堂

(掲載日:2005-11-10)

タグ:トレーニングプログラム 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:ゼロからはじめる! 筋トレプログラムの作り方 フィットネス版
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:ゼロからはじめる! 筋トレプログラムの作り方 フィットネス版
e-hon

スポーツ選手よ 強くなるには「哲学」を持て! 折れないこころをつくるメンタルトレーニング
杉浦 健

 強い選手や精神的に安定した選手は自分なりの「哲学」を持っている。自分の目指すべき「哲学」を見いだし、折れない心をつくるための問いと答えのヒントを導く書。

(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:山海堂

(掲載日:2006-01-10)

タグ:メンタルトレーニング 
カテゴリ メンタル
CiNii Booksで検索:スポーツ選手よ 強くなるには「哲学」を持て! 折れないこころをつくるメンタルトレーニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:スポーツ選手よ 強くなるには「哲学」を持て! 折れないこころをつくるメンタルトレーニング
e-hon

根性を科学する
高畑 好秀

 従来の根性論を否定するところからスタートしたメンタルトレーニング。しかし「根性」は本当に不必要なのか。問題点を洗い出し、「根性」の本質をメンタルトレーナーの著者がひも解いていく。

(月刊トレーニング・ジャーナル)

出版元:アスペクト

(掲載日:2006-03-10)

タグ:メンタルトレーニング 
カテゴリ メンタル
CiNii Booksで検索:根性を科学する
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:根性を科学する
e-hon

キレのあるブレないカラダをつくる 筋肉バランストレーニング
佐藤 拓矢 安藤 邦彦

「トータル・バランス・コンディショニング」という理論に基づいて、コントラクト(筋強化)とストレッチを融合させた、“使える筋肉”を獲得するためのエクササイズ。理論編と実技編に分け、写真を豊富に使い、わかりやすく紹介。

(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:新星出版社

(掲載日:2006-06-10)

タグ:トレーニング ストレッチング バランス 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:キレのあるブレないカラダをつくる 筋肉バランストレーニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:キレのあるブレないカラダをつくる 筋肉バランストレーニング
e-hon

筋肉をつける、使う、ケアする
谷本 道哉

 B.B.MOOK 410 のスポーツシリーズNo.289。筋肉を「つける」筋トレ、「使う」基礎的トレ、「ケアする」コンディショニングなど、強くて使える快適な筋肉を作る3つのステップを楽しいイラストと写真で紹介。また、コアトレーニングについても掲載。

(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:ベースボール・マガジン社

(掲載日:2006-08-10)

タグ:トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:筋肉をつける、使う、ケアする
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:筋肉をつける、使う、ケアする
e-hon

アスリートのためのコアトレ 100のエクササイズ12の処方箋
有吉 与志恵

 今までの骨格、筋肉の癖をリセットし、新しいからだ使いをイメージしながら、からだの位置関係や動きを修正する「筋の再教育」トレーニング。基礎知識、プログラム、ケーススタディなどわかりやすく紹介。

(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:ベースボール・マガジン社

(掲載日:2006-11-10)

タグ:コアトレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:アスリートのためのコアトレ 100のエクササイズ12の処方箋
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:アスリートのためのコアトレ 100のエクササイズ12の処方箋
e-hon

ロシア体育・スポーツトレーニングの理論と方法論
L.P.マトヴェーエフ 魚住 廣信 佐藤 雄亮

 ロシアにおける体育が体系的に網羅されている。また、筋力・スピード、持久力、柔軟性をどのように向上させればよいかの具体的な記述もある。最後に、体育およびその一部としてのスポーツの位置づけが語られていている。
 ソ連に関する記述など、やや歴史を感じるところもある。とっつきにくさを感じるのは、書かれた年代もあるだろうが(原著は1991年に出版)、読み手がバックグラウンドとして持っている知識体系が、ここで紹介されている体系とは異なるものであるからのようだ。読み手が日頃課題と感じていることが、すでに課題とされ、解決策が文章となって提示されていることに驚きを感じる部分もあるだろう。

(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:ナップ

(掲載日:2008-07-10)

タグ:トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:ロシア体育・スポーツトレーニングの理論と方法論
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:ロシア体育・スポーツトレーニングの理論と方法論
e-hon

あなたのエクササイズ間違っていませんか? 運動科学が教える正しい健康メソッド
桜井 静香

 これまでの運動指導経験と、運動科学の裏づけに基づいた健康のための運動を提言するもの。まず、なぜ運動がよいのかについて理論的な説明が行われる。どこに注意して何を行えばよいのかについて、ストレッチングや筋力トレーニング、ウォーキング、ジョギングを紹介。お悩み相談のコーナーでは、運動は継続しなければ意味がないのか、また筋肉痛にならないためにはどうすればよいか、便秘や肩こり、腰痛に関係した項目など13の悩みに語りかけるように答えている。運動は楽しいもの、自分の感覚を大切に、というメッセージが一貫して流れている。

(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:化学同人

(掲載日:2008-07-10)

タグ:運動科学 トレーニング 
カテゴリ 運動実践
CiNii Booksで検索:あなたのエクササイズ間違っていませんか? 運動科学が教える正しい健康メソッド
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:あなたのエクササイズ間違っていませんか? 運動科学が教える正しい健康メソッド
e-hon

打たれ強い自分をつくる方法 3分間メンタル・コーチ
高畑 好秀

 メンタルトレーナーとして、数多くの選手と対話してきた著者が、パフォーマンスを最大限発揮するための心のあり方についてまとめている。各章ごとにポイントとなる考え方があげられ頭に入りやすい。たとえば第1章では、思考によって方向が決まり、イメージはそこに向かうパワー。思考×イメージの掛け算でパフォーマンスが決まる、とある。いわゆる「ビジネス本」でもあり、仕事の話もあるが、基本はスポーツ現場での問題を扱っており、ヒントになるだろう。

(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:中経出版

(掲載日:2008-07-10)

タグ:メンタルトレーニング 
カテゴリ メンタル
CiNii Booksで検索:打たれ強い自分をつくる方法 3分間メンタル・コーチ
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:打たれ強い自分をつくる方法 3分間メンタル・コーチ
e-hon

運動解剖学で図解する筋力トレーニングパーフェクトマニュアル CGで再現する筋肉メカニズムのすべて
Pat Manocchia 中村 千秋 宮崎 俊太郎

 原著タイトルは“Anatomy of Exercise”である。ウォームアップから脚・殿部、背中、体幹など8つのセクションに分けて筋力トレーニングをカラーで解説している。
 1つのエクササイズを見開きで紹介し、左側には写真を用いて、スタートポジションでの注意点、動きの特徴などを示している。右側には、コンピュータグラフィックスが用いられている。エクササイズ写真と同じ姿勢でありながら、使われている筋肉が赤く表示されており、動きの中での実際に生じる姿勢での筋肉の位置を確認することができ、よりイメージしやすくなる。筋の名称とともに動作筋、固定筋の区別もつけられている。

(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:悠書館

(掲載日:2008-11-10)

タグ:トレーニング 解剖学 
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:運動解剖学で図解する筋力トレーニングパーフェクトマニュアル CGで再現する筋肉メカニズムのすべて
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:運動解剖学で図解する筋力トレーニングパーフェクトマニュアル CGで再現する筋肉メカニズムのすべて
e-hon

筋肉メカニクスとトレーニング技術
エバレット アーバーグ Everett Aaberg 加藤 清忠 岡田 純一 長谷川 伸 渡辺 英次 寺田 佳代

 原著タイトルはMuscle Mechanics:Correct Technique for 65 Resistance Training Exercisesである。最初の3章では、トレーニングを行う上で基本的な知識をまとめている。第4章から第8章までは体幹および上半身・下半身の65のエクササイズが見開きで紹介される。最後の章「プログラムデザイン」では、どのようにトレーニングメニューを組み立てるかについて、考え方と実例を掲載している。この1冊に、本格的にトレーニングを行うときに気をつけるべきポイントがまとまっている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:西村書店

(掲載日:2011-11-10)

タグ:トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:筋肉メカニクスとトレーニング技術
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:筋肉メカニクスとトレーニング技術
e-hon

一投に賭ける 溝口和洋、最後の無頼派アスリート
上原 善広

限界は自分で決める
 1970 ~ 80年代に、筋線維組成と競技パフォーマンスとの関係性を論ずる論文が多数発表された。 多くの人が知るとおり、速筋線維の割合が多い人は短距離向き、遅筋線維の多い人は長距離向きとするものである。調べる方法としては初期は筋生検(muscle biopsy)法といって、外科的手法により筋の一部を採取してくるものであった。後年はMRI(核磁気共鳴画像法)により非観血的に推定できるとする画期的な報告が話題を集めた。
 さらにまた、この筋線維組成(速・遅筋線維の割合)は遺伝的(先天的)に決まっており後天的に変えることはできないものであるから、あらかじめ組成を調べ、それに見合った種目を選択するのが望ましいというような論調のものまであり、当時、非常に疑問に思ったことを覚えている。人は誰しもそれぞれの好きなスポーツを実践すればよいのであって、“科学者”の高飛車なアドバイスで限界を決められるなどナンセンスではないか。
 確かに筋線維組成の平均値(科学的見地)からするとそのような傾向があるとはいえ、選手個々の組成(標準偏差)には大きな散らばりがみられることや、後天的なトレーニングで筋出力は大いに変えられること、加えて競技の成功には筋線維組成の割合のみならず種々の要因が関与していることなどから、時間とともにこのような素質論は聞かれなくなっていった。 やはり限界など他人に決められることなく、未知のことに挑むほうがロマンがあってよいではないかと思うのである。

尋常でない努力
 さて今回は『一投に賭ける』。主人公の溝口和洋は、1980年代に活躍した陸上やり投げ選手である。投擲選手なら「誰もが憧れるスター選手」だ。やり投げ選手としては比較的小柄(身長180cm、体重80kg)ながら、常識を覆すトレーニングと独特の投法によって世界の壁に敢然と挑んだ人である。欧米人と比べて如何ともしがたい身長や骨格といった後天的に変えることのできない身体的条件を、ギリシャ彫刻のような身体に鍛え上げることにより、パワーで克服しようとしたのである。
 たとえば“天才が死ぬほど努力してやっと行けるのがオリンピックである”というのが私の学生の頃からよく言われたことであるが、溝口の“常識を覆す”トレーニングとはやはり尋常でない。
「人間というのは、肉体の限界を超えたところに、本当の限界がある」と言い、「一二時間ぶっとおしでトレーニングした後、二・三時間休んで、さらに一二時間練習する」(編注:一二時間は12時間)こともあり、ウェイトトレーニングの総重量が「一日一〇〇トンを超えることも少なくない」ことだったという。“死ぬほどの努力”で遺伝的制約を超えることはできないが、限界(と思っている常識)を超えることはどうやらできるらしい。

痛快な語り口
 本書 は著者である上原善広の、どこか漱石の“坊ちゃん”を思わせる一人称で綴られており威勢のよい語り口が痛快である。
 溝口は「体格・パワーで圧倒的に不利な陸上投擲種目で、欧米人選手に互角の投げ合いをした当時、唯一の人であったが、無頼な伝説にも事欠かない人物」であり、「JAAF(日本陸上競技連盟)に対する批判」も口にしていたという。
 18年もの長きにわたる取材の末に本書をものしているが、この取材期間の長さは、溝口の「編み出したやり投げのためのテクニックとトレーニングは、そのまま彼自身の存在意義と哲学にまで昇華されて」いて「そのため、聞き取り自体、大変な時間がかかったが、これを言語化する作業はさらに非常な難問だった」ためだという。
 しかし、現役選手ならなかなか口にできないようなエピソードが随所に盛り込まれていることからすると、もしかしたら“時効”を待つためにこの期間を要したのではないかと、深読みしてしまうのである。
(板井 美浩)

出版元:KADOKAWA

(掲載日:2016-10-10)

タグ:人物伝 陸上競技 やり投げ トレーニング 
カテゴリ 人生
CiNii Booksで検索:一投に賭ける 溝口和洋、最後の無頼派アスリート
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:一投に賭ける 溝口和洋、最後の無頼派アスリート
e-hon

ハイパフォーマンスの科学 トップアスリートをめざすトレーニングガイド
David Joyce Daniel Lewindon 野坂 和則 沼澤 秀雄

 著者・訳者ともに、日頃よりトップアスリートを指導する専門家が顔を揃えた。PART Iはアスリートとしてのベースを形成するための柔軟性やコアスタビリティといった基礎的な内容、PART IIはウォーミングアップやクールダウンを含めた競技能力の効率的な伸ばし方、そしてPART IIIはそれらをどう組み合わせるかに着目したプログラムデザインというように整理されている。トレーニングガイドという副題の通り、選手やチームの状況によって知りたい部分にアクセスし、明日からの練習に活用することができる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:ナップ

(掲載日:2017-01-10)

タグ:トレーニング 
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:ハイパフォーマンスの科学 トップアスリートをめざすトレーニングガイド
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:ハイパフォーマンスの科学 トップアスリートをめざすトレーニングガイド
e-hon

1日5分スロー&クイック 体脂肪を燃やす最強トレーニング
谷本 道哉 石井 直方

 スポーツや教育の現場に留まらず、テレビなどでも活躍する両著者。最新のスポーツ医学に基づき、かつ社会人のライフスタイルに合わせたトレーニング法を紹介する。多くの人の希望である痩せる=体脂肪を燃やすには運動と食事のコントロールは必須。トレーニングについては「スロー&クイック」の組み合わせなら短い時間でできて効果が大きいと解説。上半身・背筋、下半身・腹筋の基本メニューを3つずつ、気になる部位別に10のメニューと種類も絞り込んだことで、何を、いつ、どうやって、どのくらい行えばよいのかわかりやすい。運動習慣のない人に対して、どうハードルを下げるかというヒントも詰まっている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:高橋書店

(掲載日:2017-06-10)

タグ:トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:1日5分スロー&クイック 体脂肪を燃やす最強トレーニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:1日5分スロー&クイック 体脂肪を燃やす最強トレーニング
e-hon

東大式筋トレ術 筋肉はなぜ東大に宿るのか?
東京大学運動会ボディビル&ウェイトリフティング部

何が正解なのか
 アプリのスーパー大辞林で検索してみると、「正解」とは、正しい解答または解釈、とある。また「常識」とは、ある社会で人々の間に広く承認され当然持っているはずの知識や判断力、と解説されている。両者は一致しないことも多いし、この世に絶対的な「正解」というものも多くないと感じる。エビデンスレベルの高い情報も、ほとんどのヒトに対して合理的判断を下す基準にはなっても、例外なく全てのヒトにとっての絶対的真実となるわけではない。「トレーニング理論」にも幾多の領域や主義主張があり、何が「正解」で何を「常識」にすればいいのか判断することは未だに難しい。
 本書は日本の最高学府のボディビル&ウェイトリフティング部によるトレーニング指南書である。ここは「関東学生ボディビ ル選手権大会で最多優勝を誇る伝統と実績のある運動部」であり、それは「東大全運動部の中でも別格の成績」とのことだ。そんな彼らは「東京大学は、特別な才能がなくても適切な勉強さえすれば、だれでも入れる大学です」と言い切っている。そして「勉強力は筋力である」という部の教えのもと、「特別な運動神経を必要としない筋トレは、才能がなくても適切な努力さえすれば、着実に実力を伸ばすことができる」と日々鍛錬に取り組んでいる。
「筋トレ法には数多くの実証と高度な理論に裏付けられた、効率的な方法論が存在する」のだから、それを考慮した「適切な努力」をすれば結果はついてくるというわけだ。そのためには現在の自分を客観的に評価分析し、何をすべきかを明確にした上で、正しい対策を考え出すことが前提になる。「頭を使って正しい方策を考えることさえできれば、地道な努力が必ず実を結ぶ」のだから。本書で紹介されるトレーニング方法や栄養補給に関する情報に目新しさはない。おそらく筋力トレーニングに関してスタンダードといっていい内容だ。しかしこの「正解」だと思われる事柄を、極めて高いレベルで「常識」にすれば成果は得られる。彼らは受験でもそれを実行し、東京大学入学という結果を得たのだ。彼らのすばらしい生き方だ。

実行、ましてや習慣化は
 しかし、世の中にどれだけ「正解」だと思われることがあふれていても、それを「常識」にできる人は決して多くないように思う。「正解」を求めずに済む言い訳など無数に転がっているし、平和な日本であればそれでも生き延びてはいける。たとえば現状より健康になれる方法は玉石混淆ながらいくらでもあるが、実行できる人は少なく、それを習慣化できる人はさらに少ないように思う。とにかく楽をして結果を得たいんだと思っている人間のほうが多いとしたら、それが本来ヒトとしての「正解」であり「常識」であるべき姿なのかもしれない。だとすれば「適切な勉強さえすれば、だれでも入れる大学です」と 言い切れることは、それだけですでに常識を超えているということになる。
 そこまで徹底できないにせよ、よりよく生きるために自分なりに努力を重ねるべきだと考える人はたくさんいる。本書で述べられている「理想の身体なくして理想の人生は実現しない」とも「筋トレができない人間は、人生でも落ちこぼれる」とも思わない。むしろ、これらが言葉の綾だったとしても、多種多様な人間をより広く理解してから、国を背負うような場所に行っていただきたいと感じさせる表現ではある。
 ただ、よりよく生きようとする行為が、どんな形であれ己を鍛えることと同義だというのであれば、その努力の積み重ねが「人生を豊かにする」ということは「正解」だと思う。野生動物は己を鍛えないというたとえも聞くが、彼らは生き残るための最低限度のところにいるだけだ。彼らがもし鍛える方法を学び、それで現状より生き抜く可能性が上がり、よりよく生きられるということを実 感できるのなら、彼らの「常識」の中にも鍛えるということが「正解」として定着するかもしれない。

別の意味での「正解」
 実は「正解」には、結果的によかったと思われること、という意味もあるのだ。こちらならわかりやすい。自分なりの方法で頑張って取り組んで、その道程を振り返ったとき「ああよかった」と思えることが「正解」なのだ。これなら誰にでも「正解」が得られる。人生を振り返って、大した実績はなくても人様にそれほど深刻な迷惑をかけなかっただけで上出来な人生だったと「正解」にしてもいいし、とにかく他の全てを犠牲にして仕事に打ち込んできたことで「正解」としてもいい。のんべんだらりと好きなことだけをして、それでもやってこれたということで「正解」にしてもまあいい。
 だがやはり、個人的には妥協を重ねてばかりでは、そこにはたどり着けないと信じる。誰かの役に立ちたいという意識も持ち続けたいし、大切なことを大切だと言える自分でいたい。だから筋トレや他の方法で身体も鍛えれば、自身のやり方で自己向上に取り組んでいる。最期にああよかったと思えるように、自分の「正解」を「常識」にできるように生きていきたいものだ。
(山根 太治)

出版元:星海社

(掲載日:2017-07-10)

タグ:トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:東大式筋トレ術 筋肉はなぜ東大に宿るのか?
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:東大式筋トレ術 筋肉はなぜ東大に宿るのか?
e-hon

野球を科学する 最先端のコンディショニング論
笠原 政志

 本書は、全300ページにおいて打撃・投球・走塁・身体のコンディショニングなど、野球に関するテーマを言語化した書籍です。実験から得られた結果を数値で示しており、実に興味深いです。
 第1章では、打撃について速いスイングスピードの獲得と除脂肪体重の必要性を述べており、打撃を客観的に見ることができます。第2章では、投球について脚と股関節の使い方の研究結果と、コントロールをよくすることについて述べています。リリースポイント改善のドリルの解説も掲載されています。第3章では、走塁という分野も研究されています。足の速さについて、ある能力の重要性が必要と述べています。第4章から第7章までは、ウォーミングアップや疲労回復、睡眠、筋力トレーニングなど、専門のコンディショニングについて研究されている情報を知ることができます。
 より遠くにボールを飛ばしたい、もっと野球がうまくなりたいという情熱を持ち、練習に取り組んでも身体を痛める可能性や、効率的に技術が伸びない場合もあります。著者は、体育学博士・アスレティックトレーナーの観点から、野球を楽しむ全ての世代にケガや故障を最小限に抑えて欲しいという想いをお持ちです。数十年と野球コンディショニングを研究してこられた著者の情報を取り入れて野球を楽しんで欲しいです。
 私も学生時代に読んで活用したかったと感じました。ケガや故障を最小限に抑えて効率的に技術を伸ばすために、必要な情報がこの書籍にはあります。
(中地 圭太)

出版元:竹書房

(掲載日:2022-01-26)

タグ:野球 コンディショニング トレーニング 
カテゴリ コンディショニング
CiNii Booksで検索:野球を科学する 最先端のコンディショニング論
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:野球を科学する 最先端のコンディショニング論
e-hon

子どものスポーツパフォーマンスを高める トレーニングの基本
比嘉 進

 スポーツパフォーマンスを高めるために、8つの基本トレーニング:ファンクショナルトレーニングを提唱する本書。以下がその8つである。①プランク、②スクワット、③ランジ、④ヒンジ、⑤ローテーション、⑥プッシュ、⑦プル、⑧キャッチ。
 筆者が実際にサポートした読谷高校ラグビー部の実例を示しながら、学生の声もとりあげることで、結果だけではなく、学生にどんな「内的変化」があったのかがわかる構成になっている。ラグビー経験はない筆者だが、「体のホントの使い方」を伝えることで、読谷高校ラグビー部を全国大会出場に導いた。
 現代の子ども達は外遊びの機会が減り、体力・運動能力が低下していて、身体の使い方がわからなくなっている。自分でトレーニングしようと、YouTube などで検索すれば、膨大な情報が手に入るが、自分の身体や競技に適しているかどうかという判断は難しい。また、指導者側にも、自分が自然にできてしまう(しまった)ことを、言語化し、伝えることはなかなかできないという。そこで筆者の出番。まずは、3カ月間の自重トレーニングに取り組んだ。ある学生は、ウェイトトレーニングよりきつかったと回想しているが、筆者は個々に強度設定することがポイントだという。
 また、マシンを使ったトレーニングは安全に行える反面、固有受容器に対する情報が少ないために、筋力がついても実際の競技に活かせない点を指摘している。その点、ファンクショナルトレーニングは、多関節からのフィードバックがあるのが特徴で、さまざまなバリエーションの応用がきく。
 8つのシンプルな動きで、誰もがやったことがあると思う。新しいものがどんどん目の前を通り過ぎていく世界で、一度目を閉じて、基本に立ち返り、当たり前のことを見直すことが、必要なのかもしれないと思った。
(塩崎 由規)

出版元:現代書林

(掲載日:2022-03-22)

タグ:ファンクショナルトレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:子どものスポーツパフォーマンスを高める トレーニングの基本
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:子どものスポーツパフォーマンスを高める トレーニングの基本
e-hon

筋力強化の教科書
石井 直方 柏口 新二 高西 文人

 この書籍は、長年トレーニング業界に携わってこられた筆者たちが「筋力トレーニング」の基本について述べた書籍です。書籍の前半部分では、筋トレの基本について生理学や健康に関する情報が述べられており、後半部分ではBIG3とベントオーバーローイングなどトレーニング種目の基本について語られています。
 著者の3名は、研究者・医者・指導者とそれぞれ違った立場の方が、筋力トレーニングの基本をさまざまな角度から語られている書籍です。これは、ここ近年の情報ではなく、30年ほど前の1990年頃から積み重なった情報です。近年の筋力トレーニングの情報発展に寄与してこられた方々が、どのように「筋力トレーニング」を捉えて実践に落とし込んだか歴史を知るために必読の書籍です。
 本書の後半の部分では、BIG3など実際のトレーニングの方法論について述べています。各種目の説明のページでは、フォームに関して細かく紹介されています。写真に線を引いてバイオメカニクスの視点で、より安全で効果の出る方法を説明しています。
 私も、この業界に携わるようになって20年です。間違いなくこの書籍の情報からスタートしています。そして、現代では情報が大きく様変わりしたように感じます。しかし、基本となる土台は変わることはありません。改めて、基本に立ち返るときに参考にしたい書籍です。
(中地 圭太)

出版元:東京大学出版会

(掲載日:2022-09-05)

タグ:トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:筋力強化の教科書
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:筋力強化の教科書
e-hon

定年筋トレ
森谷 敏夫 吉田 直人

 私自身これを書いている時点で61歳になります。同級生の多くは会社を定年し、新たな人生を歩んでいます。以前から気になっているのは同年代が集まると身体の話題、とくに病気の話が増えてきました。私はそういうのに反発していたのですが、ここ数年体調がすぐれないこともあり、反発どころか率先して病気の話をしてしまいがちです。まだまだそんなに衰えてはいないと思いつつも、健康不安がよぎることもしばしば。それが60代のジレンマなのかもしれません。
 本書は「衰えに抗う」というのがテーマになっています。「アンチエイジング」といえば格好よく聞こえるのですが、現実は極めて切実です。「若返る」というポジティブな感覚ではなく、現実にある「不安を打ち消したい」という感覚の方がピッタリのような気がします。
 本書の解説は私らの年代にとって「あるある」ばかり。そのせいか、乾いた土に水が染み込むように書かれた内容が入ってきました。そしてどうすれば不安が解消できるのかについて明確な答えがありました。運動を始める前から高揚感がわいてくるようです。
 しかし実際に何をどうすればいいのか、現実問題としてそこがもっとも高いハードルなのかもしれません。この年になって学生時代のクラブ活動のような運動をするわけにもいきません。具体的な方法論もそれぞれの人に可能な選択肢が用意されていました。ジムに通ってのトレーニングもあれば自宅で一人でやれる運動もあります。そこからさらに踏み込んだところまで解説されているのはありがたいことです。
 さらにトレーニングに付随する話題も豊富。活性酸素・糖尿病・食生活などの問題点にも持論を展開されています。もちろん世の中には様々な意見もありますので、何が正解なのかは判断しかねますが、少なくとも筋トレをめぐる問題点を知るという意味では意義があると思います。
 実際にその年代になって経験してみないとわからないセンシティブな部分まで丁寧に書かれているのは、同じ目線を意識されているからだと思います。
(辻田 浩志)

出版元:ワニブックス

(掲載日:2022-09-21)

タグ:高齢 トレーニング 
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:定年筋トレ
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:定年筋トレ
e-hon


カテゴリ

その他(220)
アスレティックトレーニング(20)
エッセイ(9)
コンディショニング(13)
ストレッチング(25)
スポーツビジネス(1)
スポーツライティング(59)
スポーツ医学(38)
スポーツ医科学(285)
スポーツ栄養(2)
スポーツ社会学(14)
スポーツ科学(15)
テーピング(1)
トレーニング(183)
フィクション(8)
ボディワーク(1)
ボディーワーク(15)
マッサージ(2)
メンタル(56)
人生(168)
医学(58)
指導(208)
東洋医学(9)
法律(3)
生命科学(22)
科学(1)
解剖(1)
身体(158)
運動実践(208)
運動指導(7)
運動生理学(5)
(47)


タグ
ACL(2) ACL損傷(1) DNA(1) F1(1) MRI(1) Mテスト(1) NFL(2) NPO(1) PNF(4) ROM(1) SPAT(1) fascia(1) iPS細胞(1) いじめ(1) お金(1) からだことば(1) こつ(1) ことわざ(2) やり投げ(1) やる気(1) アイシング(1) アイスホッケー(2) アクアティックリハビリテーション(1) アクティブレスト(2) アスペルガー(1) アスリート(4) アスリートの言葉(2) アスレティックトレーニング(5) アスレティックリハビリテーション(3) アダプテッド・スポーツ(1) アナリスト(2) アナリティクス(1) アフォーダンス(1) アマチュア(1) アミノ酸(1) アメリカ(3) アメリカンフットボール(4) アライメント(2) アルティメット(1) アルペンスキー(1) アレクサンダーテクニーク(1) アレクサンダー・テクニーク(3) アロマ(2) アンチエイジング(2) アンチドーピング(1) アーチェリー(3) イタリア(1) イチロー(2) イップス(5) イップス スランプ 心理療法(1) インストラクター(1) インソール(1) インタビュー(4) インナーマッスル(2) ウェイトリフティング(1) ウェーブストレッチ(1) ウォーキング(6) ウルトラマラソン(4) エアロビクス(3) エイジング(1) エクササイズ(7) エスノグラフィー(1) エッセー(6) エビデンス(2) エラー(1) エンデュランス(1) エンデュランストレーニング(1) オイルマッサージ(2) オステオパシー(1) オノマトペ(4) オリンピック(6) オープンダイアローグ(1) オールブラックス(1) カウンセリング(2) カナダ(1) カルチュラルスタディーズ(1) カン(2) ガン(1) キック(2) キックボクシング(1) キック動作(1) キネシオテープ(1) キネシオロジー(2) キネティックチェーン(1) キャリア(1) クイックリフト(2) クロール(3) グラブ(1) ケア(6) ケガ(3) ケトルベル(1) ゲノム(1) ゲーム分析(1) コア(6) コアコンディショニング(2) コアトレーニング(2) コツ(5) コミュニケーション(13) コレステロール(1) コンディショニング(24) コントロロジー(1) コーチ(3) コーチング(38) コーディネーション(6) コーディネーショントレーニング(1) ゴルフ(9) ゴールキーパー(2) サウナ(1) サッカー(80) サバイバル(3) サプリメント(5) サポート(3) サルコペニア(1) サーフィン(1) シューズ(2) シュート(1) シリーズ(1) シンクロナイズドスイミング(2) シンクロナイズド・スイミング(1) ジャーナリズム(1) ジュニア(7) ジュニア指導(2) ジョギング(1) スカウティング(2) スカウティングレポート(1) スカウト(1) スキル(1) スキンケア(1) スキー(2) スキージャンプ(1) スクラム(2) スケート(1) スコアラー(1) スタジアム(1) スタッフ(3) スタビライゼーション(1) ストレス(3) ストレス解消(1) ストレッチ(8) ストレッチング(45) ストレッチング プロレス(1) スピードスケート(1) スプリント(2) スポーツ(2) スポーツと法(1) スポーツのあり方(1) スポーツの意味(2) スポーツの捉え方(1) スポーツの歴史(2) スポーツを支える(1) スポーツカウンセリング(2) スポーツクラブ(1) スポーツコミュニケーション(1) スポーツセーフティ(6) スポーツドクター(2) スポーツバイオメカニクス(4) スポーツビジネス(7) スポーツビジョン(3) スポーツマッサージ(4) スポーツマネジメント(1) スポーツマンシップ(1) スポーツマーケティング(1) スポーツライティング(1) スポーツ倫理(1) スポーツ傷害(4) スポーツ全般(1) スポーツ内科(1) スポーツ医学(19) スポーツ医科学(7) スポーツ史(3) スポーツ史学(1) スポーツ哲学(1) スポーツ報道(2) スポーツ外傷(2) スポーツ学(1) スポーツ心理(7) スポーツ心理学(4) スポーツ戦略(1) スポーツ文化(1) スポーツ文化論(1) スポーツ栄養(16) スポーツ栄養学(4) スポーツ歯科学(1) スポーツ生理学(3) スポーツ産業(1) スポーツ科学(20) スポーツ精神医学(2) スポーツ障害(3) スポーツ食事学(1) スランプ(2) スロージョギング(1) スロートレーニング(1) セイバーメトリクス(3) セカンドキャリア(3) セカンドライフ(1) セルフコンディショニング(1) セルフトーク(1) センターバック(1) ソフトボール(1) タイム(1) タイ式マッサージ(2) タンパク質(2) ターニングポイント(1) ダイエット(15) ダンス(2) チューブトレーニング(1) チーム(7) チームビルディング(6) ツキ(1) テキストマイニング(1) テコンドー(1) テスト(1) テニス(18) テレビ(1) テーパリング(4) テーピング(13) データ(4) データ分析(3) データ解析(1) トライアスロン(3) トリガーポイント(4) トレイル(1) トレイルラン(1) トレーナー(1) トレーニング(164) トレーニング ストレッチング バランス(1) トレーニング ダイエット 自重(1) トレーニング ランニング メンテナンス(1) トレーニングプログラム(2) トレーニング日誌(1) トレーニング科学(6) ドラフト(1) ドリル(2) ドーピング(7) ナンバ(1) ニーズ(1) ノウハウ(1) ノルディックウォーキング(1) ノンフィクション(10) ノート(1) ハイドロリリース(1) ハラスメント(1) ハーバード(1) バイオメカニクス(7) バク転(2) バスケットボール(24) バッティングセンター(1) バドミントン(2) バランス(4) バレエ(1) バレーボール(13) パスタ(1) パフォーマンス(1) パラアスリート(1) パラ水泳(1) パンチ(3) パーソナルトレーナー(1) パーソナルトレーニング(1) パーツ(1) ヒルクライム(1) ビジネス(1) ビーチバレーボール(2) ピアノ(1) ピラティス(10) ピリオダイゼーション(2) ピーキング(4) ファンクショナルトレーニング(1) ファンクショナルムーブメント(2) フィギュアスケート(6) フィジカル(1) フィジカルリテラシー(1) フィットネス(6) フィットネスクラブ(1) フェルデンクライス(2) フェルデンクライスメソッド(2) フットサル(4) フットボール(2) フライングディスク(1) フランス(1) フリーダイビング(1) フリーペーパー(1) ブックレビュー(1) ブックレビュー 運動指導(1) ブラック企業(1) ブーム(1) プライオメトリクス(3) プライオメトリック(1) プレッシャー(1) プロ(1) プログラムデザイン(1) プログラム作成(2) プロレス(6) プロ野球(3) ヘディング(1) ベアフット(1) ホルモン(1) ボクシング(5) ボディポテンシャル(1) ボディーワーク(3) ボブスレー(2) ボート(2) ボールエクササイズ(1) マインドフルネス(1) マウスガード(1) マスターズ(2) マッケンジー法(1) マッサージ(10) マッスルエナジーテクニック(1) マネジメント(12) マラソン(28) マラソン モチベーション(1) マンガ(1) マーケティング(1) ミステリ(1) ミトコンドリア(1) ミーティング(2) ミーム(1) ムエタイ(2) メジャーリーグ(3) メタボ(1) メタボリックシンドローム(1) メディア(2) メディカルチェック(1) メディカルフィットネス(1) メンタル(31) メンタルトレーニング(16) メンテナンス(1) モチベーション(4) モビライゼーション(1) ユマニチュード(1) ヨガ(7) ライバル(1) ライフサイエンス(1) ライフスキル(1) ライフセービング(1) ラグビー(31) ラジオテキスト(1) ランナー(1) ランニング(29) ランニング障害(2) リカバリー(1) リスク(4) リズム感(1) リテラシー(2) リハビリテーション(23) リハビリテーション 失敗学(1) リベラル(1) リレー(1) リーダー(1) リーダーシップ(2) ルポルタージュ(2) レクリエーション(1) レシピ(2) レジリエンス(1) レスリング(4) ロコモ(1) ロコモ メタボ(1) ロコモティブシンドローム(5) ロシア(1) ロボット(1) ロルフィング(2) ロードレース(1) ワクチン(1) 一流選手(1) 一般教養(1) 上達(1) 不安(1) 不調(1) 中国(1) 中長距離走(1) 中高年(3) 中高齢(1) 乳酸(10) 予防(4) 事典(1) 二軸動作(1) 五十肩(1) 五感(1) 五輪(2) 交渉(2) 人物伝(1) 人物伝 陸上競技 やり投げ トレーニング(1) 人生(11) 人種(2) 人種差別(1) 人間関係(1) 人類史(1) 介護(1) 介護予防(4) 仕事(3) 代替医療(1) 代理人(1) 代謝(1) 企業スポーツ(1) 企画(1) 休養(1) 伝統(1) 伝統医療(1) 体ほぐし(1) 体内時計(1) 体力(6) 体力評価(1) 体幹(9) 体幹 コア(1) 体操(15) 体温(1) 体育(9) 体育会(1) 体重(1) 体重管理(1) 体験(2) 作業療法士(1) 保存療法(1) 俳句(1) 倫理(6) 倫理学(2) 健康(30) 健康心理学(1) 健康法(1) 健康科学(3) 健康管理(1) 偵察(1) 傷害(2) 傷害予防(4) 傷害調査(1) 働き方(1) 働く(2) 免疫(3) 入門(20) 入門書(1) 公衆衛生(1) 共創(1) 内科(1) 内科学(1) 冒険(2) 写真(3) 写真集(2) 出版(1) 分子(1) 分子生物学(3) 分析(6) 制御(1) 前十字靭帯(1) 剣術(1) 剣道(1) 力学(1) 加圧(1) 加圧トレーニング(2) 加齢(4) 努力(1) 勉強法(1) 動き(2) 動きづくり(3) 動作(9) 動作分析(3) 勝負(3) 医学(3) 医学史(2) 医学統計(1) 医師教育(1) 医療(10) 医療技術(1) 卓球(3) 古武術(6) 可動域(2) 吹奏楽(2) 呼吸(9) 哲学(10) 四股(3) 回復(1) 図表(1) 地図(1) 地域(1) 地域スポーツ(1) 地域医療(2) 坐る(1) 基本的動作(1) 報道(1) (1) 変形性股関節症(1) 変形性膝関節症(2) 外傷(5) 大学(1) 大学スポーツ(1) 大腰筋(1) 天気(2) 太極拳(2) 失敗(1) 女子サッカー(1) 女性(14) 女性アスリート(3) 好奇心(2) 妖怪(1) 姿勢(12) 婦人科(1) 子ども(27) 子育て(3) 学び(2) 宇宙飛行士(1) 安全(3) 実況(1) 実験(1) 客観性(1) 宮本武蔵(1) 家族(1) (2) 対話(1) 対談(2) 将棋(3) 小・中学生(1) 小児はり(1) 小学生(1) 少子化(1) 少子高齢社会(1) 少年団(1) 居合(1) 履物(1) 平泳ぎ(2) 座りすぎ(1) 建築(1) 弓道(1) 引退(1) 形態(1) 徒手検査(1) 徒手療法(4) 微量元素(1) (1) 心因反応(1) 心拍数(2) 心理(4) 心理学(7) 心理療法(1) 心疾患(1) 心肺蘇生(1) 心臓振盪(1) 応急処置(1) 応援(2) 思考法(3) (1) 性教育(1) 性犯罪(1) 患者(1) 悩み(1) 情報(2) 情報戦略(1) 情報源(1) 感受性(1) 感覚(6) 慢性疲労症候群(1) 慶応義塾大学(1) 成人病(1) 成長(5) 戦略(2) 戦術(5) 戦術史(1) 手技治療(1) 手術法(1) 才能(1) 批評(1) 技術(5) 技術史(2) 投手(1) 投球(10) 投球障害(1) 投資(1) 拳闘(1) 持久力(2) 指回し(1) 指定管理者(1) 指導(43) 指導者(1) 挑戦(1) 捕手(1) 授業資料(2) 接客(1) 損害賠償(1) 摂食障害(2) 操体(1) 救急処置(2) 救急救命(2) 教本(1) 教科書(4) 教育(23) 教養(4) 散文(1) 数学(2) 整体(1) 整形外科(1) 文化(9) 文化人類学(4) 文化史(1) 文明(1) 料理(4) 新体操(2) 新型コロナウイルス(1) 日本(2) 日本人(2) 日本文化(1) 日誌(1) 映画(1) 時計(1) 時間(1) 暑熱環境(1) 暮らし(1) 暴力(2) 書籍紹介(1) 書道(1) 有酸素運動(1) 未病の治(1) 東洋の魔女(1) 東洋医学(4) 柔軟性(2) 柔道(2) 栄養(10) 栄養学(2) 格差(1) 格闘技(14) 検定(1) 横隔膜(1) 機能改善(1) 機能解剖(3) 機能解剖学(4) 機能障害(1) 武士道(1) 武術(5) 武道(14) 歩き(1) 歩き方(1) 歩行(5) 歴史(7) 死生観(2) 殿筋(1) 比較文化(1) 気づき(1) 気候(1) 気象(1) 気象病(1) (1) 水中運動(7) 水分補給(2) 水泳(26) 水泳療法(1) 江戸(1) 決断(1) 沖縄(1) 治療(6) 治療院(1) 法医学(1) 法律(2) 法教育(1) 海外(1) 海外情報(1) 減量(1) 温泉(1) 測定(7) 湯治(1) 滞在記(1) 漕艇(3) 漢方(2) 漫画(2) 熱中症(3) 物理学(2) 物語(2) 献立(4) 現代思想(1) 現象学(5) 理学療法(5) 理学療法士(1) 理学診断(1) 理解(2) 環境(1) 環境要因(1) 生と死(1) 生化学(4) 生命(5) 生命工学(1) 生命科学(3) 生活(1) 生活習慣(1) 生活習慣病(4) 生涯スポーツ(1) 生物(1) 生物学(3) 生理学(14) 用具(1) 用語(3) 画像診断(1) 留学(4) 疲労(4) 疲労回復(1) 疾患(1) 疾病予防(1) 病気(1) 痛み(7) 発声法(1) 発育発達(10) 発達(1) 登山(4) 白書(1) 皮膚(5) 盗塁(1) 監督(8) 目標達成(1) 目的(1) 相撲(8) (3) 着衣泳(1) 睡眠(3) 知的障害(1) 知覚(1) 知識(3) 短距離(1) 短距離走(1) 研究(5) 研究史(1) 社会(1) 社会学(4) 社会的孤立(1) 神戸(1) 神経(2) 神経科学(1) 科学(8) 科学者(2) 科学論(1) 空手(3) 立ち方(2) 競技別(2) 競泳(1) 競走馬(1) 競輪(2) 競馬(1) (12) 筋の生理学(1) 筋力検査(2) 筋肉(3) 筋膜(3) 筋膜リリース(2) 筋電図(1) 箱根駅伝(1) 精子(1) 精神医学(1) 精神科(1) 素潜り(1) 細胞(1) 組織(10) 組織 指導 ラグビー(1) 組織論(2) 経営(7) 経済(4) 経絡(1) 経絡テスト(1) 統合医療(1) 統計(3) 総合型スポーツクラブ(1) 練習(3) 美しさ(1) 美容(1) 老年学(1) 考えるヒント(1) 職人(1) 股関節(1) 肥満(1) (3) 肩こり(1) 肩甲骨(2) 肩痛(1) 肩関節脱臼(1) 育て方(1) 育成(6) (2) 脂肪(2) 脱力(1) (12) 脳卒中(1) 脳振盪(2) 脳科学(2) 脳震盪(2) 腰割り(1) 腰痛(14) (1) 腹筋(1) (7) 膝痛(1) 臨床心理学(1) 自伝(4) 自炊(1) 自転車(11) 自重(2) 自重トレーニング(1) 舞台(1) 舞踊(3) 舞踏(2) 舞踏 写真集(1) 芸能(1) 英国(1) 英語(3) 草野球(2) (1) 薬学(2) 血圧(3) 行動変容(2) 裏方(2) 複雑系(1) 見方(1) 視覚(2) 解剖(19) 解剖学(15) 触診(1) 言葉(6) 言語(3) 言語聴覚士(1) 計時(2) 計画(1) 記憶(1) 記憶術(1) 記録(3) 評価(7) 評論(2) (1) 認知(1) 語感(1) 読書(1) 調査報告(1) 調査研究(1) 論文(1) 貧困(1) 貧血(1) 資料集(1) 質問(1) 質問紙(1) 質的研究(2) 走り(1) 走り方(9) 走塁(1) (1) 足ツボ(1) 足裏(1) 跳躍(1) 身体(36) 身体感覚(5) 身体知(1) 身体論(1) 身体障害者(1) 身体養生(1) 軍隊式フィットネス(1) 転倒予防(9) 近代(2) 退化(1) 速度(1) 速歩(1) 進化(7) 進化生物学(1) 遊び(5) 運動(20) 運動処方(15) 運動器(1) 運動器検診(1) 運動学(2) 運動指導(14) 運動生理学(8) 運動療法(5) 運動科学(3) 運動科学 トレーニング(1) 運動能力(1) 運動負荷試験(1) 運営(1) (1) 選手育成(2) 遺伝(1) 遺伝子(9) 部位別(1) 部活(1) 部活動(6) 配球(1) 野球(85) (1) 鍼灸(7) 長寿(1) 長距離(1) 開発(3) (1) 関節(2) 関節可動域(2) 関節痛(1) 闘病(2) 闘鶏(1) 限界(3) 陸上(6) 陸上競技(18) 陸上競技 感覚(1) 隊長(1) 障がい者スポーツ(1) 障害(2) 障害予防(1) 障害者(3) 障害者スポーツ(1) 隠居(2) 集中(1) 集中力(1) 雑誌(1) (1) 韓国(1) 音楽(2) 飛び込み(1) (7) 食 献立 寮(1) 食事(22) 食事 スポーツ栄養(1) 養生(2) 駅伝(5) 騎手(1) (3) 骨盤(3) 骨盤おこし(1) 骨盤矯正(1) 骨粗鬆症(1) 高所(1) 高所トレーニング(1) 高校生(1) 高校野球(2) 高血圧(1) 高齢(1) 高齢者(15) 鬼ごっこ(1) 鼠径部(1)

著者
Mel Boring American Medical Association C.B. Mordan 島沢 優子 日本スタビライゼーション協会 足利工業大学・健康科学研究室 銅冶 英雄Adrian WealeAlan GoldbergAndrea BatesAndrew BielAnne KeilAviva L.E. Smith UenoBernd FalkenbergBoris I.PrilutskyBrad Alan LewisBrad WalkerCarl PetersenCarole B. LewisCarole B.LewisCaroline Corning CreagerChad StarkeyChampagne,DelightCharland,JeffChartrand,JudyChris JarmeyClive BrewerDaniel LewindonDanish,StevenDavid A. WinterDavid BorgenichtDavid E. MartinDavid EpsteinDavid GrandDavid H. FukudaDavid H. PerrinDavid JoyceDavid SumpterDavies,George J.Digby, MarenaDonald A. ChuDonald T KirkendallEddie JonesElizabeth Best-MartiniEllenbecker,Todd S.Everett AabergF. バッカーFrank BakkerG. Gregory HaffG.D.ReinholtzGeorge BrettGray CookGregory D. MyerH・ミンツバーグIñigo MujikaJ.G.P.WilliamsJ.W.SchraderJWS「女性スポーツ白書」作成プロジェクトJacqui Greene HaasJamJames C. RadcliffeJames StudarusJari YlinenJeanne Marie LaskasJeff BenedictJeff CharlandJeff LibengoodJeff RyanJennifer Mather SaulJerry LynchJiří DvořákJohn GibbonsJonathan PrinceJoseph C. MaroonJoshua PivenJulian E. BailesJ・ウィルモアKahleKarim KhanKarin WiebenKim A. Botenhagen-DiGenovaKim A.Botenhagen-DiGenovaL.P.マトヴェーエフLawrence M.ElsonLeon ChaitowLeonhardtLeslie DendyLorne GoldenbergM. デュランM.J.SmahaMarc DurandMarilyn MoffatMark PerrymanMark R. LovellMark VerstegenMattyMcAtee,Robert E.Megan HineMelvin H. WilliamsMichael GleesonMichael J. AlterMiguel Angel SantosMurphy,ShaneM・ポラックNPO法人日本ライフセービング協会Nadia ComaneciNational Strength and Conditioning AssociationNina NittingerNorm HansonOg MandinoP.V.カルポビッチPOST編集部Pat ManocchiaPaul L. GreenhaffPete WilliamsPeter BruknerPeter N. CoePeter TwistPeter WoodPetitpas,Al.PlatzerR. ザイラーR.H.エプスタインR.J.CareyR.N.シンガーRainer MartensRaymond M. NakamuraRein TideiksaarRene CaillietRichard BrennanRichard GoldRobert C. FarentinosRobert E. McAteeRobert MoorRobert S.BehnkeRoger W.EarleRoland SeilerRon MaughanRuben J. GuzmanS. ビドルS.T.FleckSAGE ROUNTREESander L. GilmanSandy FritzSharon MoalemShephard,Roy J.Soccer clinicSports Graphic NumberStephen KieslingSteven J. FleckStuart BiddleSue HitzmannS・パリッシュS・フォックスTerease, AmandaThomas R.BaechleThomas W. MyersThor GotaasTil LuchauTrevor WestonTudor O. BompaVladimir M. ZatsiorskyVladimir M. ZatsiorskyVáclav DvořákW.E.シニングW.J.KraemerWilliam J. KraemerWynn KapitY. ヴァンデン‐オウェールYves Vanden Auweele「運動器の10年」日本委員会いとう やまねかわむら ふゆみけいはんな社会的知能発生学研究会ふくい かなめまつばら けいみづき 水脈みんなのスポーツ全国研究会わたなべ ゆうこアタナシアス テルジスアタナシアス・テルジスアダム フィリッピーアテーナプロジェクトアメリカスポーツ医学会アメリカスポーツ医学協会アメリカ医師会アレックス・ハッチンソンアンゲリカ・シュテフェリング エルマー・T・ポイカー ヨルグ・ケストナーアンドリュー ブレイクアンドリュー・ゴードンアンドリュー・ゾッリアンドリュー・ビエルアンバート・トッシーアン・ケイルアン・マリー・ヒーリーイチロー・カワチイヴ・ジネストウイリアム ウェザリーウサイン・ボルトウドー アルブルエディー・ジョーンズエドワード・フォックスエバレット アーバーグエリザベス ノートン ラズリーカイ・リープヘンカミール・グーリーイェヴ デニス・ブーキンカルロス 矢吹カレン・クリッピンジャーカーチ・キライカール・マクガウンキャロリン・S・スミスキャロル・A.オ-チスクラフト・エヴィング商會クリス カーマイケルクリス ジャ-メイクリストフ・プノーグレン・コードーザケイトリン・リンチケニー マクゴニガルケネス・H・クーパーケリー・スターレットケン ボブサクストンゲルハルト レビンサイモン・ウィクラーサカイクサンキュータツオサンダー・L. ギルマンサンドラ・K・アンダーソンシェリル・ベルクマン・ドゥルーシルヴィア ラックマンジェア・イエイツジェイ マイクスジェイソン・R・カープジェイムズ・カージェフ ライベングッドジェフ・マリージェリー・リンチジェームス・M・フォックスジェームス・T・アラダイスジェームズ アマディオジェームズ・アマディオジェーン・ジョンソンジェ-ン・パタ-ソンジム・E. レーヤージャン=マリ・ルブランジュリエット・スターレットジョセフ・H・ピラティスジョン エンタインジョン・スミスジョン・フィルビンジル・ボルト・テイラースタジオタッククリエイティブスティーヴン・ストロガッツステファン キースリングステファン・メルモンスポーツGEARスポーツインキュベーションシステムスポーツセーフティジャパンスポーツ医・科学研究所スポーツ社会心理学研究会スポ-ツ医科学研究所タカ 大丸ダイヤグラム・グループダニエル・ジェイムズ・ブラウンダニエル・マードンチャモアペット・ハーパランチャーリー・ローティナ・シ-リグデイヴィッド シールズデイヴィッド・シールズデビ・ブラウンデータスタジアムトニ・ナダルトム・シーバートラヴィス・ソーチックトル・ゴタストレーニング科学研究会トーマス・W. マイヤーストーマス・タッコドナルド T. カーケンドールナイキ・ジャパンナディア・コマネチハンス-ウルリッヒ・ヘッカーバイロン・シューマンバド・ウィンターパトリシア・M・ホランドヒュー・ディールハンティービヨン・ボルグビル・ライトビート たけしピート・ウィリアムズフィリッピー・アダムフィル・ジャクソンフランク・ショーターフランク・ショーター フルコムフル・コムフレデリック ドラヴィエフレデリック・ドラヴィエブライアン コールブルース マキューアンブレット コントレラスブレット・コントレラスベント・ロンネスタッドベースボール・マガジン社ボブ・アンダーソンマイケル グンディルマイケル・グンディルマット ジャーヴィスマット リドレーマリオ 宮川マーク ペリマンマーク・バーステーゲンマーティー 松本メアリー・ボンドメディカル・フィットネス協会モリーズ・シューマンライフサポート協会ラエル・イサコウィッツランス アームストロングランナーズ女性ランニングセンターランナーズ編集部リチャード ブレナンリチャード・ブレナンリック・マクガイアリンダ・グラットンルーカ カイオーリレイナー・マートンレイン ティディクサーレッシュ・プロジェクトロコモチャレンジ!推進協議会ロゼット・マレスコッティロナルド・ニアマイヤロバート ムーアロビン・マッケンジーロブ パナリエッロローランド・レイゼンビーヴォルフラム・リントナーヴォルフラム・リントナー七木田 文彦七類 誠一郎三ツ井 慈之三上 太三上 賀代 三井 康浩三井 恵津子三井 悦子三好 春樹三宅 満三宅 義信三木 英之三条 健昌三栖 英揮三森 寧子三浦 孝仁三浦 於菟三浦 武三浦 知良三浦 雄一郎三澤 威士三田 佐代子三田 文英三砂 ちづる上原 善広上松 大輔 笠原 政志上田 亮三郎上田 完次上田 昭夫上田 滋夢上田 由紀子上田 雅夫下光 輝一下山 真二下嶽 進一郎下川原 孝下田 哲郎下間 文恵中丸 宏二中井 誠一中山 和義中島 敏明中嶋 寛之中川 忠典中川 法一中川 直之中本 亮二中本 哲中村 伸一中村 俊輔中村 千秋中村 哲中村 多仁子中村 大輔中村 好男中村 尚人中村 康則中村 憲剛中村 敏雄中村 明中村 格子中村 桂子中村 泰介中村 清中村 考宏中村 計中村 隆一中澤 公孝中澤 篤史中田 亨中田 基昭中田 潤中田 英雄中竹 竜二中西 光雄中谷 敏昭中込 四郎中里 伸也中里 浩一中里 浩章中野 秀男中野 薫中野 達也丸山 仁司丸山 彰貞丹波 滋郎丹羽 政善丹羽 滋郎主婦の友社久世 由美子久保 健久保 啓太郎久保 明久保 隆司久保田 博南久保田 競久木留 毅久野 譜也乗安 整而乗松 尋道乾 眞寛亀田 圭一二宮 清純二重作 拓也五味 幹夫五明 みさ子五木 寛之井上 俊井上 光成井上 和子井上 明生井上 正康井上 眞一井村 雅代井澤 鉄也井筒 俊彦今中 大介今井 登茂子今井 純子今村 俊明今泉 忠明今田 寛今福 龍太今野 泰幸伊勢 華子伊村 雅央伊東 浩司伊藤 マモル伊藤 亜紗伊藤 俊一伊藤 和憲伊藤 和磨伊藤 晴夫伊藤 正治伊藤 毅志伊藤 氏貴伊藤 滋之伊藤 隆造伊藤 静夫伊賀 六一伊賀 泰代伊賀 英樹伊達 公子伏木 亨佐々木 一澄佐々木 正人佐々木 正省佐久川 肇佐伯 仁史佐伯 夕利子佐保 豊佐倉 統佐倉 美穂佐山 和夫佐嶋 健司佐田 正樹佐竹 弘靖佐良土 茂樹佐良土 賢樹佐藤 久美子佐藤 俊輔佐藤 信夫佐藤 多佳子佐藤 大吾佐藤 成登志佐藤 拓矢佐藤 揵佐藤 政大佐藤 次郎佐藤 祐造佐藤 純佐藤 純朗佐藤 義昭佐藤 裕務佐藤 雄亮佐藤 雅弘佐藤次郎佐野 克郎余暇開発センター保江 邦夫保田 尚紀倉恒 弘彦倉持 梨恵子倉持 梨惠子倉骨 彰傳田 光洋元・一ノ矢元川 悦子元永 知宏児玉 光雄児玉 雄二児玉 龍彦入澤 充八ッ橋 賀子八坂 里子八城 圀衛八田 秀雄兵頭 明内尾 祐司内澤 旬子内田 智美内田 樹内田 直内田 真弘内藤 寛内藤 朝雄内藤 貴雄冨永 星出口 治明出村 愼一出村 慎一出町 一郎別冊宝島編集部別府 諸兄前島 徹前橋 明前河 洋一前田 寛前田 新生創部線の会加古 里子加圧筋力トレーニング指導者交流会加瀬 建造加納 朋子加藤 久加藤 仁加藤 健志加藤 忠史加藤 晴康加藤 浩加藤 清忠加藤 満加藤 直克加藤 研太郎加藤 秀俊加藤 賢二加賀美 雅弘加賀谷 善教加賀谷 淳子勝亦 紘一勝原 竜太勝平 純司勝部 篤美北 健一郎北川 薫医道の日本社編集部千住 秀明千葉 すず千葉 慎一千葉 敏生千野 エー南 壮一郎南 秀史郎原 晋原 礼之助原田 奈名子原田 孝原田 宗彦原田 晃原田 知子及川 恒之友岡 和彦友末 亮三友添 秀則古家 政吉古屋 武範古川 聡古橋 廣之進古田 敦也古田 裕子古畑 公古谷 一郎古賀 弘幸史野 根生吉井 妙子吉岡 伸輔吉川 貴仁吉本 佳生吉村 仁吉村 豊吉松 俊一吉田 優子吉田 哲郎吉田 始史吉田 早織吉田 昌弘吉田 清司吉田 直人吉眞 孝司吉福 康郎吉見 正美吉谷 佳代吉野 剛吉野 智子名越 康文名越 茂彦向野 義人吹田 真士周 景龍和久 貴洋和田 洋明咲花 正弥善家 賢嘉納治五郎生誕150周年記念出版委員会団 野村国分 正一国士舘大学体育・スポーツ科学学会国士舘大学大学院スポーツ・システム研究科国府 秀紀国際救命救急協会國森 康弘土井 善晴土井 龍雄土屋 幸一郎土屋 敏男土橋 恵秀土肥 美智子地域協働型マネジメント研究会坂上 康博坂井 利彰坂井 建雄坂元美子坂手 誠治坂本 貢一坂本 静男坂村 健坂西 英夫坂詰 真二坪井 貴司坪田 信義堀切 和雄堀切 和雅堀居 昭堀江 敏幸堀越 正巳堀野 博幸堂場 瞬一堤 未果塚田 裕三塩之入 洋塩田 琴美増子 佳世増島 みどり増田 明美増田 美香子増田 雄一外岡 立人多田 富雄多田 道太郎夜久 弘大上 勝行大久保 岩男大久保 衞大保木 輝雄大倉 徹也大元 よしき大利 実大原 健士郎大友 信彦大友信彦大坪 正則大坪 英臣大塚 一樹大塚 潔大山 卞 圭悟大峰 光博大島 和人大島 扶美大崎 恵介大川 孝浩大川 恒大川 達也大形 徹大日方 昂大日方 昴大木 正彦大村 淳志大束 忠司大森 俊夫大森 義彦大槻 一博大槻 伸吾大槻 利夫大江 隆史大河 正明大澤 真大熊 敦子大畑 大介大築 立志大西 史晃大西 祥平大見 頼一大谷 尚大谷 素明大貫 崇大道 泉大野 慶人大野 秀樹大野 篤史大阪市障害更生文化協会大阪成蹊大学スポーツイノベーション研究所天児 牛大太田 千尋太田 成男太田 次郎太田 美穂太藻 ゆみこ奈良 典子奥川 洋二奥田 政行奥田 碩好本 裕平子どものからだと心・連絡会議宇城 憲治宇津木 妙子安井 眞奈美安保 徹安倍 浩之安光 達雄安冨 歩安家 達也安斎 勇樹安松 幹展安田 昌玄安田 登安田 矩明安藤 創一安藤 礼二安藤 誉安藤 豪章安藤 邦彦安達 伸生安部 孝宮下 充正宮下 智宮下 桂治宮下充正宮崎 俊哉宮崎 俊太郎宮崎 尚子宮崎 恵理宮崎 義憲宮崎 隆司宮川 哲夫宮本 俊和宮本 恒靖宮本 恵理子宮本 祐介宮本 美沙子宮本 義己宮村 実晴宮村 淳宮畑 豊宮部 保範宮里 藍寄本 明寒川 恒夫寺平 義和寺本 寧則寺本 祐治寺田 佳代寺門塾門下生小倉 孝一小倉 孝誠小出 清一小出 義雄小坂 由佳小室 史恵小宮 良之小山 裕史小山 貴之小山 郁小山内 博小山田 良治小島 勝典小島 太小島 正義小嵐 正治小川 佳宏小川 公代小川 良樹小川 隆之小暮 満寿雄小松 征司小松 成美小松 猛小松 秀樹小松 美冬小林 一敏小林 信也小林 修平小林 充小林 只小林 平八小林 拓矢小林 敬和小林 直行小林 秀一小林 秀紹小林 章郎小林 篤史小林 義雄小林 至小柳 好生小柳 磨毅小栗 達也小森 貞子小池 弘人小清水 孝子小澤 一郎小澤 央小田 伸午小菅 達男小西 浩文小谷 さおり小谷 究小野 ひとみ小野 三嗣小野 俊哉小野 平小野 晃小野 秀二小野 純一小野寺 孝小野寺 孝一小錦 八十吉小関 潤子尾下 正伸尾久 守侑尾崎 隼朗尾張 正博尾県 貢尾縣 貢尾陰 由美子山下 なぎさ山下 佐知子山下 哲弘山下 敏彦山下 柚実山下 泰裕山下 貴士山中 伸弥山中 教子山中 毅山内 弘喜山内 武山内 潤一郎山口 光國山口 典孝山口 和幸山口 拓朗山口 政信山口 文子山口 翔大山口 英裕山口 遼山口 香山地 啓司山岡 淳一郎山岸 卓樹山岸 恒雄山崎 先也山崎 敦山崎 浩子山本 ケイイチ山本 光宏山本 利春山本 博山本 徳郎山本 敬三山本 昌山本 明山本 正嘉山本 正彦山本 浩山本 澄子山本 益博山本 美香山本 邦子山村 正英山次 俊介山添 光芳山田 ゆかり山田 保山田 和彦山田 昌彦山田 英司山田 茂山田 重雄山脇 あゆみ山西 哲郎山谷 拓志山際 哲夫岡内 優明岡出 美則岡崎 敏岡本 孝信岡本 裕一朗岡本 香織岡本 麻左子岡村 博貴岡村 浩嗣岡橋 優子岡田 圭子岡田 武史岡田 純一岡田 邦夫岡田 隆岡部 幸雄岡部 正岡野 五郎岡野 宏量岩崎 和久岩崎 夏海岩崎 晋也岩崎 由純岩本 紗由美岩本 輝雄岩渕 健輔岩田 健太郎岩田 卓士岩貞 吉寛岸 政彦岸本 健岸田 一隆岸田 昌章岸田 明子峠野 哲郎峯田 晋史郎峰岸 徹島田 一志島田 永和島田 潤一郎崔 仁和嵯峨野 功一嶋井 和世川井 弘子川初 清典川又 政治川口 和久川島 敏生川島 浩平川島 英博川本 竜史川村 卓川津 英夫川田 茂雄川端 理香川西 正志川谷 茂樹川野 哲英工藤 公康工藤 和俊工藤 隆一左 明市川 宣恭市川 忍市川 繁之市村 操一布施 努布施 務師岡 文男帯津 良一常足研究会干場 拓真平 直行平井 伯昌平井 博史平尾 剛平尾 誠二平山 譲平山 讓平山令明平島 雅也平松 洋子平沼 憲治平澤 元章平田 智秋平田 竹男平野 幸伸平野 淳平野 裕一平野 誠一広沢 成山広瀬 一郎広瀬 浩二郎広瀬 統一広瀬 統一 泉 重樹広田 公一廣戸 総一廣戸 聡一廣瀬 俊朗建内 宏重弘田 雄士張 明澄彦井 浩孝影山 徹征矢 英昭後藤 俊一後藤 修司後藤 光将後藤 勝正後藤 新弥後藤 正治徳永 幹雄徳永 明子志々田 文明志村 幸雄志賀 保夫快適スイミング研究会恒川 正志愛知医科大学運動療育センター戸塚 啓戸塚 洋二戸田 裕之手塚 一志手束 仁打越 正行折山 淑美政二 慶文部科学省斉藤 明義斉藤 健仁斉藤 宏斉藤 明義斉藤 秀之斉藤 隆央斎岡 明子斎藤 孝斎藤 恵斎藤 昭彦斎藤 瑞穂斎藤 環新 雅史新井 博新井 節男新宅 幸憲新田 收新開 省二新関 真人方波見 康雄日下 昌浩日向 やよい日向 涼子日暮 清日本FMT腰痛治療協会日本アロービックダンシング日本ウエルネス日本エアロビックフィットネス協会日本オリンピックアカデミー日本コーディネーショントレーニング協会日本サッカー協会スポーツ医学委員会日本サプリメント協会日本スタビライゼーション協会日本スポーツビジョン協会日本スポーツプレス協会日本スポーツ医学検定機構日本スポーツ学会日本スポーツ精神医学会日本スポーツ運動学会日本トレーニング指導者協会日本トレーニング科学会日本バイオメカニクス学会日本バレーボール学会日本ピラティス研究会日本フットサル連盟日本フライングディスク協会日本ボディポテンシャル協会日本リハビリテーション医学会障害者の体力評価ガイドライン策定委員会日本体力医学会体力科学編集委員会日本体育協会日本体育協会スポーツ医・科学専門委員会日本体育大学学友会運動部日本体育学会日本健康スポーツ連盟日本大学文理学部体育学研究室日本水泳連盟シンクロナイズド・スイミング委員会、科学技術委員会日本経済新聞運動部日比野 恭三日経サイエンス日野原 重明日高 敏隆早川 公康早稲田大学スポーツ科学学術院早稲田大学スポーツ科学部早稲田大学競技スポーツセンター星 恵子星川 佳広星川 吉光星野 裕一春山 文子春木 豊曽我 武史會田 宏月刊トレーニング・ジャーナル編集部月刊陸上競技有吉 与志恵有吉 正博有賀 誠司有賀 雅史有馬 慶美有馬 朗人望月 浩一郎望月 理恵子朝倉 全紀朝倉 宏景朝原 宣治朝日山 一男朝日新聞be編集部朝比奈 一男木場 克己木寺 英史木村 修一木村 元彦木村 康一木村 悠木村 敬一木田 元末松 芳子末續 慎吾本多 奈美本山 貢本庄 俊和本庶 佑本村 清人本條 晴一郎本橋 恵美本田 宗一郎本田 美和子杉原 輝雄杉山 ちなみ杉山 茂樹杉岡 洋一杉崎 健杉本 厚夫杉本 龍勇杉浦 保夫杉浦 健杉浦 克己杉浦 雄策杉野 昭博村上 成道村上 春樹村上 靖彦村山 光子村山 孚村岡 功村川 平治村松 尚登村田 伸束原 文郎杤堀 申二東京大学教養学部体育研究室東京大学身体運動科学研究室東京大学運動会ボディビル&ウェイトリフティング部東京都老人総合研究所運動機能部門東出 顕子東根 明人東海林 祐子東畑 開人松上 京子松下 松雄松下 祥子松井 浩松井 秀喜松井 秀治松井 良明松井 薫松原 仁松原 渓松原 貴子松山 博明松岡 修造松岡 義行松崎 康弘松本 元松本 美由季松本 義光松村 圭一郎松村 憲松村 道一松樹 剛史松永 多佳倫松永 成立松浦 亜紀子松瀬 学松田 丈志松田 博公松田 岩男松田 忠徳松谷 之義板場 英行林 光俊林 好子林 泰史林 盈六林 阿希子枝川 宏枝窪 俊夫柏井 正樹柏口 新二柏木 惠子柘植 陽一郎柳 敏晴柳原 大柳川 範之柳田 育久柳田 貴志柳谷 登志雄柴 孝也柴田 博柴田 重信柿木 克之栄 和人栄 陽子栗山 節郎栗本 閲夫栗田 昌裕栢野 忠夫栢野 由紀子根本 勇根本 悟子根本 真吾桑島 巌桑木 崇秀桑田 健桑田 真澄桜井 弘桜井 智野風桜井 静香桜内 篤子桝本 妙子桧野 真奈美梅原 伸宏梅村 清弘梅田 陽子梨田 昌孝梶山 あゆみ梶岡 多恵子梶谷 優森 俊憲森 健一森 健躬森 彰英森 拓郎森 祗晶森 義明森内 薫森山 善彦森岡 周森岡 恭彦森岡 望森川 靖森本 武利森本 貴義森永スポーツ&フィットネスリサーチセンター森永製菓株式会社森田 景史森田 浩之森田 淳悟森田 真生森田 雄三森谷 敏夫森部 昌広椎名 亜希子楡井 浩一榊 佳之榊原 洋一榊原 章浩榎本 雅之樋口 満樋口 耕一樋口 貴広権藤 博横山 太郎横山 格郎横川 和夫横森 綾横江 清司橋川 硬児橋本 克彦橋本 毅彦橋本 祐介橋本 純一橋本 維知子橋本 辰幸橋爪 大三郎櫻井 淳子正高 信男武村 政春武田 建武田 淳也武藤 芳照武見 太郎殖田 友子毎日新聞運動部比企 啓之比佐 仁比嘉 一雄比嘉 進氏原 英明氏家 幹人水と健康医学研究会水上 由紀水島 広子水島 洋水村 真由美水村(久埜) 真由美水村(久埜)真由美水藤 英司水谷 豊水野 忠和永井 洋一永井 淳永井 良治永友 憲治永島 正紀永島 計永沢 光雄永田 和宏永田 宏永田 幸雄永田 洋光永野 康治江原 義弘江川 玟成江藤 文夫池上 信三池上 千寿子池上 彰池上 悟朗池上 晴夫池上 正池上 達也池井戸 潤池内 敏彦池本 克之池村 千池村 千秋池澤 智池田 晶子池田 浩明池田並子池端 裕子沖田 実沖縄タイムス「長寿」取材班沢井 史河内 敏光河合 学河合 宏介河合 美香河合 隼雄河森 直紀河田 剛河端 隆志河西 理恵河野 圭子沼澤 秀雄泉 秀幸波多野 義郎浅井 武浅沢 英浅見 俊雄浜 六郎浜田 昭八浮ヶ谷 幸代海保 博之海老 久美子海老原 修海老塚 修深井 一三深代 千之深田 和範清宮 克幸清水 宏保清水 邦明清水 隆一渋谷 良一渡曾 公治渡會 公治渡辺 なおみ渡辺 俊男渡辺 勘郎渡辺 啓太渡辺 康幸渡辺 恭良渡辺 英次渡辺 謙渡邉 孝渡邊 一久渡邊 元渡邊 淳司渡部 一郎渡部 和彦渡部 賢一渥美 一弥渥美 和彦湊谷 秀文湯浅 健二湯浅 景元溝口 秀雪滝沢 丈澤井 和彦澤木 一貴澤田 勝澤野 雅彦濱田 塁瀬古 利彦瀬名 秀明瀬戸山 正二為末 大熊崎 敬熊谷 晋一郎熊谷 美由希片岡 幸雄牛島 詳力牛込 惟浩牧 直弘牧野 仁牧野 竜太犬塚 則久玉川大学教育学部玉木 正之玉森 正人玉置 悟王 貞治王 財源琉子 友男生山 匡生島 淳生江 有二田上 幹樹田中 まゆみ田中 ウルヴェ 京田中 代志美田中 信弥田中 充田中 光田中 勝田中 宏暁田中 尚喜田中 拓道田中 滋田中 直史田中 祐貴田中 美吏田中 聡田中 越郎田中ウルヴェ 京田内 敏男田原 優田口 ランディ田口 俊樹田口 素子田口 貞善田尻 賢誉田尾 雅夫田崎 健太田嶋 幸三田村 大田澤 俊明田畑 あや子田辺 規充甲野 善紀町田 真悟畑中 正一畑村 洋太郎白井 尚之白井 裕之白央 篤司白戸 太朗白星 伸一白木 仁目崎 登相澤 勝治相澤 純也眞野 行生真田 樹義真野 行生矢崎 良一矢沢 潔矢田部 英正矢部 京之助矢野 勝彦矢野 史也矢野 啓介矢野 成敏矢野 真千子矢野 雅知矢野 龍彦石井 三郎石井 信石井 千恵石井 千惠石井 好二郎石井 宏樹石井 恵子石井 慎一郎石井 直方石井 紀夫石井 裕之石原 心石原 新菜石原 昭彦石垣 尚男石塚 利光石川 三知石川 旦石橋 健司石橋 秀幸石毛 勇介石河 利寛石田 良恵石田 輝也石黒 謙吾砂川 憲彦礒 繁雄神原 謙悟神崎 公宏神崎 朗子神崎 貴子神﨑 素樹福 典之福井 元福井 勉福岡 伸一福岡 孝純福本 健一福林 徹福永 哲夫福永 篤志福永 茂福田 崇福辻 鋭記禰屋 光秋元 忍秋山 エリカ秋本 毅秋田 豊種子田 穣稲垣 栄洋稲垣 正浩稲葉 俊郎稲葉 巧稲見 崇孝窪田 登立川 昭二立花 龍司童門 冬二竹中 晃二竹内 久美子竹内 京子竹内 伸也竹内 健二竹内 政明竹内 敏康竹内 敏晴竹内 正敏竹内 薫竹尾 吉枝竹村 文近竹田 直矢笈田 欣治笠原 政志笠次 良爾第一東京弁護士会 総合法律研究所 スポーツ法研究部会笹川スポーツ財団筒井 廣明篠原一郎篠宮 龍三篠村 朋樹簱智 健籏智 健米国国立老化研究所米山 公啓籾山 日出樹籾山 隆裕粂野 豊細野 史晃織田 一朗織田 幹雄織田 淳太郎美馬達哉羽生 善治能瀬 さやか臨床スポーツ医学編集委員会臼井 智洋臼井 永男舘野 之男芝崎 美幸花原 勉花戸 貴司花輪 和志芳田 哲也若原 正己若山 章信若松 英輔若林 理砂茂木 健一郎范 永輝茨木 保草野 健次荒井 貞光荒川 裕志荒川 静香荒木 昭好荒木 秀明荒木 茂荒木 香織荻村 伊智朗菅 民郎菅原 哲朗菅原 裕子菅原 誠菅原 賢菅谷 啓之菅野 淳菊 幸一菊地 真也菊地 高弘菊池 雄星萩原 清文萩島 英男萱沼 文子落合 博満葛西 奈津子蒲田 和芳蔦宗 浩二藤井 利香藤光 謙司藤原 勝夫藤原 秀之藤子・F・ 不二雄藤岡 聡子藤島 大藤川 孝満藤本 繁夫藤本 靖藤田 孝夫藤田 真樹子藤縄 理藤野 良孝西 智弘西尾 克洋西山 一行西山 由起西川 千雅西川 右近西村 ユミ西村 典子西村 卓二西村 欣也西田 一見西田 文郎西端西端 泉西薗 秀嗣西谷 修西野 仁雄見田 豊角田 直也角谷 リョウ諏訪 正樹谷 佳織谷 諭谷上 史朗谷口 智哉谷口 正子谷口 源太郎谷口 直之谷口 維紹谷川 啓司谷川 浩司谷本 道哉谷釜 尋徳豊嶋 建広豊田 一成豊福 晋財団法人日本サッカー協会スポーツ医学委員会賀佐 伸省賀来 正俊赤坂 清和赤星 憲広赤羽根 龍夫越智 淳三越田 専太郎跡見 順子跡部 徹輿水 健治辻 亮辻 秀一辻田 浩志近田 直人近藤 四郎近藤 篤近藤 良享近藤史恵近藤等則進藤 貴美子遠山 健太遠藤 俊郎遠藤 保仁遠藤 友則遠藤 敦遠藤 秀紀都竹 茂樹鄭 雄一重松 清重野 弘三郎野井 真吾野依 良治野口 昌良野坂 和則野川 春夫野村 嶬野村 隆宏野村 雅一野沢 巌野田 哲由野田 隆基野矢 久美子野矢 茂樹野老 稔金 哲彦金子 仁久金子 公宥金子 勇金子 勝金子 明友金子 達仁金本 知憲金栗 四三金澤 良金田 伸夫金田 喜稔鈴川 仁人鈴木 三央鈴木 俊一鈴木 博美鈴木 壯鈴木 宏哉鈴木 岳鈴木 康弘鈴木 彰鈴木 敏和鈴木 正之鈴木 正成鈴木 淑美鈴木 清和鈴木 秀雄鈴木 章史鈴木 聡一郎鈴木 良和鈴木 重行鈴森 康一鎌田 哲郎鎌田 安奈鏑木 毅長友 佑都長尾 光城長尾 真長崎 浩長掛 芳介長澤 純一長濱 隆史長田 一臣長田 渚左長畑 芳仁長谷川 伸長谷川 博長谷川 智長谷川 泰三長谷川 洋介長谷川 滋利長谷川 潤長谷川 英祐長谷川 裕長谷部 誠長野 峻也長野 明紀門田 隆将門脇 正法関口 脩関屋 昇阪本 桂造阪長 友仁阿久津 邦男阿部 珠樹阿部 肇阿部(平石) さゆり阿野 鉱二降旗 学電通総研スポーツ文化研究チーム露久保 由美子青山 晴子青山 清英青木 主税青木 啓成青木 治人青木 紀和青木 純一郎青木 隆明青木 高青柳 いづみこ青柳 まちこ青柳 幸利順天堂大学医学部須川 綾子須永 美歌子須田 万勢須田 芳正須藤 明治類家 俊明飯塚 鉄雄飯島 裕一飯田 潔飯田 聡養老 孟司饗庭 秀直香取 一昭香山 リカ馬越 博久駱 勤方高子 大樹高尾 美穂高尾 良英高山 信人高山 修高岡 尚司高岡 英夫高岡 裕之高木 徹也高木 應光高松 薫高林 孝光高柳 富士丸高橋 信二高橋 健夫高橋 和子高橋 宣行高橋 惠子高橋 正明高橋 正行高橋 睦子高橋 秀実高橋 結子高橋 豊高橋 雄介高沢 晴夫高瀬 元勝高畑 好秀高草木 薫高西 文人高遠 裕子高部 雨市髙橋 秀実髙橋 雄介鬼塚 純玲魚住 廣信魚柄 仁之助鱸 伸子鳥居 俊鳥巣 岳彦鳥越 規央鵜尾 泰輔鵤木 千加子鶴池 政明鶴田 彦夫鷲田 清一鹿倉 二郎鹿島田 忠史麓 信義麻場 一徳黄 秀一黒澤 和生黒澤 尚黒澤 雄太黒田 あゆみ黒田 善雄黒田 貴臣齊藤 太郎齊藤 愼一齊藤 邦秀齋田 良知齋藤 千景齋藤 孝齋藤 実齋藤 昭彦(財)横浜市スポーツ振興事業団

出版社
BABジャパンBookWayCBS・ソニー出版Chapmans PublishersExecutive Physical Therapy IncHIME企画Human KineticsICインテリジェンス・カウンセルJT生命誌研究館KADOKAWAKADOKAWA/角川書店KKベストセラーズMCプレスNHK出版PCYPCYスポーツプロダクツPHP研究所Peachtree Pub LtdSBクリエイティブTAC出版TBSブリタニカTOKYO FM出版あさ出版あほうせんいかだ社かもがわ出版ぎょうせいさがみや書店じほうせいうんせせらぎ出版たにぐち書店ちとせプレスぴあほるぷ出版アイオーエムアスキーアスキー・メディアワークスアスキ-・メディアワ-クスアスペクトアートマン・プロジェクトアートヴィレッジア-ルビ-ズイズムインターナショナルインプレスインプレスコミュニケーションズイースト・プレスイーハトーヴフロンティアウィズダムエイアンドエフエイデル研究所エクシア出版エルゼビア・ジャパンオーエス出版社オーム社カンゼンガイアブックスクラブビジネスジャパンクレオクロスメディア・パブリッシンググラフィック社コトニ社コムネットサイエンティスト社サイマル出版会サウンド球貴サンクチュアリ出版サンマーク出版ザメディアジョンジアース教育新社ジャパンライムスキージャーナルスタジオタッククリエイティブスポーツ教育研究所ソニー企業ソニー企業株式会社アスレチック営業部ソニー企業株式会社アスレティック営業部ソフトバンククリエイティブソル・メディアダイナゲイトダイヤモンド社ディジタルアーカイブズディスカヴァー・トゥエンティワンディレクト・システムトランスビュードリームクエストナイキ・ジャパンナカニシヤ出版ナップナツメ社ニュートンプレスハートフィールド・アソシエイツバジリコバレーボールアンリミテッドバレーボール・アンリミテッドヒューマンワールドフォレスト出版フレグランスジャーナル社ブックハウス・エイチディプレジデント社ベストセラーズベースボールマガジン社ベースボール・マガジン社ベ-スボ-ル・マガジン社ポニーキャニオンポプラ社マイナビマイナビ出版マガジンハウスマキノ出版マッスル・アンド・フィットネス・ジャパンミシマ社ミネルヴァ書房ミライカナイメイツ出版メジカルビュー社メヂカルフレンド社メディアファクトリーメディアート出版メディカル・サイエンス・インターナショナルメディカル出版メディカル・サイエンス・インターナショナルメディカ出版モダン出版ヤマハフットボールクラブライフ出版社ラウンドフラットラクア書店ランナーズリバネス出版ワックワニブックスワニ・ブックスワニ・プラスヴォイス三一書房三修社三天書房三笠書房三輪書店不昧堂不昧堂出版世界思想社世論時報社中外医学社中央公論新社中央労働災害防止協会中央法規出版中山書店中経出版丸善丸善出版主婦と生活社主婦の友主婦の友社九州神陵文庫二見書房亜紀書房人間と歴史社体育とスポーツ出版社保育社健康ジャーナル社光文社全国書籍出版全日本病院出版会八千代出版六甲出版共同通信社共栄出版内外出版社創元社創文企画創栄出版創美社加圧筋力トレーニング指導者交流会化学同人北海道大学出版会北海道新聞社北溟社医学映像教育センター医学書院医歯薬出版医薬ジャ-ナル社医道の日本社千曲秀版社協同医書出版社南江堂厚有出版双葉社叢文社合同出版同成社同文書院同文舘出版同文館出版名古屋大学出版会哲学書房国士舘大学体育・スポーツ科学学会土屋書店地湧社培風館大修館書店大和書房大学教育出版大月書店大泉書店大阪市身体障害者スポーツセンター奥村印刷女子栄養大学出版部学生社学研パブリッシング学研プラス学研メディカル秀潤社学習研究社学芸出版社宝島社実務教育出版実業之日本社家の光協会富士書院専修大学出版局小学館少年写真新聞社山海堂岩波書店嵯峨野書院市村出版平凡社幻冬舎幻冬舎メディアコンサルティング幻冬舎ルネッサンス広済堂出版廣川書店廣済堂出版徳間書店恒文社悠書館情報センター出版局慶應義塾大学出版会成星出版成美堂出版扶桑社技術評論社放送大学教育振興会教育史料出版会文光堂文化書房博文社文學の森文理閣文芸社文藝春秋新星出版社新曜社新潮社新興医学出版社日刊スポーツ出版社日本YMCA同盟出版部日本ウエルネス協会日本エディターズスクール出版部日本バイオメカニクス学会日本プランニングシステム日本医事新報社日本学術協力財団日本実業出版社日本工業新聞社日本放送出版協会日本文化出版日本文芸社日本経済新聞出版日本経済新聞出版社日本経済新聞社日本評論社日東書院日機装ケンコー株式会社日経BP日経BP社日経BP早川書房早稲田大学出版部明和出版明治書院星和書店星海社春秋社春風社昭和堂昭文社時事通信時事通信社晃洋書房晋遊舎晶文社暮しの手帖社有峰書店新社朝倉書店朝日ソノラマ朝日出版社朝日新聞出版朝日新聞社木楽舎未知谷杏林書院東京さくら印刷出版部東京図書東京大学出版会東京新聞出版局東京新聞出版部東京電機大学出版局東北大学出版会東洋経済新報社東洋館出版社東邦出版枻出版社森永製菓健康事業部森永製菓株式会社健康事業部武田ランダムハウスジャパン毎日コミュニケーションズ毎日新聞出版毎日新聞社水王舎永岡書店求竜堂池田書店河出書房新社法政大学出版局法研泰文堂洋泉社流通経済大学出版会游々舎源草社滋慶出版潮出版社玉川大学出版部現代図書現代書林現代書館生活書院産学社白夜書房相模書房砂書房碧天舎神戸新聞総合出版センター祥伝社福昌堂秀和システム竹書房第一出版笹川スポーツ財団筑摩書房筑波大学出版会築地書館篠原出版新社紀伊国屋書店紀伊國屋書店総合法令総合法令出版緑書房績文堂出版自由国民社舵社花伝社草土文化草思社藤原書店西日本出版社西日本法規出版西村書店西東社角川SSコミュニケーションズ角川マガジンズ角川学芸出版角川書店診断と治療社評論社誠信書房誠文堂新光社読売新聞社講談社講談社インターナショナル講談社サイエンティフィク辰巳出版農山漁村文化協会近代映画社遊戯社運動と医学の出版社道和書院郁朋社金原出版金港堂出版部鉄筆鎌倉書房長崎出版阪急コミュニケーションズ陸上競技社集英社集英社インターナショナル雲母書房電通青土社青弓社青春出版社静風社風雲舎飛鳥新社食品化学新聞社香草社高橋書店黎明書房BABジャパンSBクリエイティブ

書評者
三嶽 大輔(9)
三橋 智広(48)
上村 聡(4)
中地 圭太(19)
久保田 和稔(8)
久米 秀作(53)
今中 祐子(5)
伊藤 謙治(14)
佐々木 愛(4)
加藤 亜梨紗(1)
勝原 竜太(1)
北村 美夏(1)
南川 哲人(10)
吉田 康行(1)
坂口 丈史(2)
塩多 雅矢(2)
塩崎 由規(1)
塩﨑 由規(51)
大内 春奈(1)
大塚 健吾(9)
大槻 清馨(12)
大洞 裕和(22)
太田 徹(1)
安本 啓剛(17)
安澤 佳樹(4)
宮崎 喬平(12)
尾原 陽介(35)
山下 大地(3)
山下 貴司(1)
山口 玲奈(14)
山村 聡(6)
山根 太治(68)
山際 政弘(3)
岡田 真理(1)
島原 隼人(1)
川浪 洋平(19)
平井 優作(4)
平山 美由紀(9)
平松 勇輝(5)
弘田 雄士(4)
戸谷 舞(3)
打谷 昌紀(2)
曽我 啓史(1)
月刊スポーツメディスン編集部(49)
月刊トレーニング・ジャーナル(16)
月刊トレーニング・ジャーナル編集部(758)
服部 哲也(9)
服部 紗都子(11)
村田 祐樹(4)
松本 圭祐(3)
板井 美浩(46)
柴原 容(5)
梅澤 恵利子(1)
森下 茂(23)
椙村 蓮理(1)
榎波 亮兵(3)
橋本 紘希(24)
橘 肇(4)
正木 瞳(1)
比佐 仁(1)
水浜 雅浩(8)
水田 陽(6)
永田 将行(6)
池田 健一(5)
河田 大輔(16)
河田 絹一郎(3)
河野 涼子(2)
泉 重樹(3)
浦中 宏典(7)
清家 輝文(71)
清水 歩(6)
清水 美奈(2)
渡邉 秀幹(6)
渡邊 秀幹(1)
澤野 博(32)
濱野 光太(5)
田口 久美子(18)
石郷岡 真巳(8)
磯谷 貴之(12)
笠原 遼平(2)
脇坂 浩司(3)
藤井 歩(18)
藤田 のぞみ(4)
西澤 隆(7)
越田 専太郎(2)
辻本 和広(4)
辻田 浩志(86)
酒井 崇宏(1)
金子 大(9)
鈴木 健大(6)
長谷川 大輔(3)
長谷川 智憲(40)
阿部 大樹(1)
阿部 拓馬(1)
青島 大輔(1)
青木 美帆(1)
鳥居 義史(6)