チューブトレーニングとリハビリテーション
山本 利春
もっと手軽にトレーニングができたら…。もっと手軽に負荷を調節できたら…。もっと楽な姿勢でトレーニングができたら…。そう感じた方は少なくないのではないでしょうか。
トレーニングやリハビリテーションの効果を上げるためには、日常生活より少し強い負荷をかけ、かつ少しずつ負荷を強くして継続していかないといけません。この「負荷をかける」「負荷を強くする」「継続しやすい」というポイントが手軽にできるのがチューブトレーニングということです。
本書はチューブの基礎知識やストレッチや種目別のトレーニング方法などについて書かれています。私自身、指導の中で1つのポイントにしているのが継続しやすいかどうかです。いくらよいトレーニングでも、継続できなければ効果を上げることはできません。その点において、チューブは手軽に多方向に負荷をかけることができます。これから始める人も、すでにされている人も新しい方法を見つけることのできる一冊です。
(大洞 裕和)
出版元:河出書房新社
(掲載日:2011-12-02)
タグ:アスレティックトレーニング チューブトレーニング
カテゴリ トレーニング
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筋肉メカニクスとトレーニング技術
エバレット アーバーグ 加藤 清忠 岡田 純一 長谷川 伸 渡辺 英次 寺田 佳代
本書はタイトルの通り、普通のトレーニングのみが書かれている本ではなく、解剖学的構造と関節の動き、効果的なエクササイズ選択法、適切なトレーニング技術、プログラムデザインなどが記載されており、トレーニングを始める前にできれば知っておきたい知識が書かれている。
今までのトレーニング本とは一味違い、コアについての解剖や説明があり、メインのトレーニングに関してもすべての種目でスタビライゼーションと呼吸法についての表記がある。トレーニング時の図に関しても筋肉が透けて見えるような図でリアリティがあり、どの部分を使っているのかが非常にイメージがしやすい。
全体を通して専門的な言葉が多いが、トレーニング従事者には問題なく理解できるであろう。トレーニーにとっては少し難しいが、読めば身体についての理解が深まり、より効果的なトレーニングができること間違いなしである。
(三嶽 大輔)
出版元:西村書店
(掲載日:2012-01-18)
タグ:アスレティックトレーニング 筋 運動生理学
カテゴリ アスレティックトレーニング
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ナショナルチ-ムドクタ-・トレ-ナ-が書いた種目別スポ-ツ障害の診療
林 光俊 岩崎 由純
他種目の特性や傷害の理解に
周知のとおり、日本体育協会公認アスレティックトレーナー資格試験は新卒学生にとっては難関資格となっている。受験初年度で全科目合格することは至難の業である。それは医療系国家資格の既得者が受験した場合も例外ではない。筆者の双方の受験経験からの見解だが、アメリカのNATA公認資格試験よりも試験としての難易度は高い、と言えるだろう。その要因はさまざまだが、「専門競技」と「専門外競技」という概念が試験の中に織り込まれていることもそのひとつに数えられる。各競技に共通するベースの部分や専門種目に関することだけではなく、ほかのさまざまな種目の競技特性や、好発する傷害について詳しく理解し、検定員からの質問に明確に答える必要があるのだ。これは試験の客観性維持を困難にする側面もあるが、トレーナー教育として含むべき要素である。その学習に取り組むうえで必携となるのが、今回ご紹介する本書である。
本書は各競技種目別スポーツ外傷・障害について、ナショナルチームドクターとトレーナーの方々が中心になって執筆されたものである。競技ごとにドクター編とトレーナー編に分類され、それぞれの立場からのトップアスリートへの取り組みをみることができる。これは非常に興味深く、貴重な情報である。走る、跳ぶ、投げる、切り返す、当たるなど、スポーツの基本となる動作に関しては各競技共通項となることが多く、機能解剖や傷害発生機序の知識などで応用の利く部分も少なくはない。しかし、各競技特有の傷害や対処法の中には、目から鱗が落ちることも多いのだ。
できるだけ多種の競技に触れる
日本のトレーナー教育の現状では、単一競技での実習がまだまだ多く、多競技に関わるチャンスが少ないように見受けられる。しかし、コンディショニングが中心になる野球のような競技と、外傷への対応が頻繁に求められるラグビーのような競技では、トレーナーの活動内容も大きく変わってくる。特定競技に関わることを、トレーナーとしてのモチベーションや自己実現の根幹にしている学生も多いだろうが、学生トレーナーとしてはさまざまな形のトレーナー活動に触れるべきだろう。自分の専門競技に戻ることがゴールであったとしても、教育課程ではトレーナーとしてのクロストレーニング、クロスエデュケーションが必要だ。他競技に関わることで、知識や経験の幅が広がることはもちろん、自分の専門競技へ応用できることが少なくないのである。
本書に含まれるすべての競技での活動経験を積むのは非常に困難だろうが、できるだけ多種の競技に触れたうえで、疑似体験する意識で本書を読み解けば、トレーナーとして懐がぐっと深くなり、今年度より新カリキュラムになる日本体育協会公認アスレティックトレーナーの資格試験も怖くなくなる! …はずである。
林光俊 編集主幹、岩崎由純 編集
(山根 太治)
出版元:南江堂
(掲載日:2007-05-10)
タグ:アスレティックトレーニング スポーツドクター
カテゴリ スポーツ医科学
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アスレチック・トレーニング入門 スポーツ傷害の管理
R.J.Carey G.D.Reinholtz J.W.Schrader M.J.Smaha 小林 義雄 波多野 義郎
月刊トレーニング・ジャーナルでの特集頁その他でトレーナーの重要性については何度も触れてきているが、体育、医学両面において十全な知識と技術を持ち合わせたトレーナーが日本にはまだまだ少ないのも事実である。そして、いわゆるトレーナー学を学ぼうとしても体系立てられた信頼のおけるテキストがないことも、逆にトレーナーの側から再三指摘されている。
その現場での要求をかなり満たすと考えられるのが本書である。原書はNATA公認トレーナーが学生指導用にまとめたトレーナー志望者のための自己研修用教則本である。全体はたとえば「83. 捻挫は、関節を安定させている靭帯の引っ張りもしくは完全な裂離をともなう関節傷害である。」という記述のあと「靭帯の裂離もしくは引っ張りを__とみなす。」という欄があり、右欄にその解答として「捻挫」とある。こうして読み進み、自分でチェックすることで覚えていくわけだ。この項目数、実に1838に達する。知識を身につけるとともに、アメリカの学生トレーナーがどれほど勉強するかを知ることもできる。もちろん知識だけではなく、併せて経験をも積まなければならないが、そのよき教則本として大いに利用活用できるだろう。
R.J.Carey, G.D.Reinholtz, J.W.Schrader, M.J.Smaha
小林義雄、波多野義郎訳
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:ソニー企業株式会社アスレチック営業部
(掲載日:1981-08-10)
タグ:スポーツ医科学 アスレティックトレーニング
カテゴリ アスレティックトレーニング
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アスレティックトレーニング学 アスリート支援に必要なクリニカル・エビデンス
広瀬 統一 泉 重樹 上松 大輔 笠原 政志
アスリートに対する科学的な支援や安全保証の重要性について理解が深まってきているが、それを実現する人材および環境はまだ充分と言えない。基礎となる学問を普及すべく、各分野に精通する執筆者が名を連ねた。
日本におけるアスレティックトレーニングの背景を概観したのち、メディカルチェックやフィジカルチェックをどのように行うか、緊急時対応計画を始めとした緊急対応、傷害予防、コンディショニング、リハビリテーション、各部位の外傷・障害、姿勢評価と動作分析、さらには実際の取り組み例まで網羅する。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:文光堂
(掲載日:2021-02-10)
タグ:アスレティックトレーニング
カテゴリ スポーツ医科学
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