50歳からはじめる あなたにピッタリ! ウォーキング
湯浅 景元
本書は、日常生活の歩く動作を通して人間の健康寿命をより長くしていくため、図や絵を用いわかりやすく解説したウォーキングの手引書である。副題は『長持ちするカラダをつくる〈湯浅式〉歩き方術』。テイク1の「体のしくみとウォーキング」では脂肪燃焼や筋力低下の予防など、歩く運動効果を解説し、テイク2の「ウォーキングの約束ごと」では、歩く際のシューズ選びから、基本姿勢、ウォーキングエクササイズ時の留意点や知識を科学的にアプローチし、ウォーキング入門者にもわかりやすくまとめている。その応用編「さぁあなたにぴったり! ウォーキング」では、骨粗鬆症の予防・改善や、全身体力の向上、肩こり予防、生活習慣病予防など、目的別にウォーキングエクササイズを紹介し、通常の歩きに加えて、変則的なフォームも紹介している。ウォーキングは、無理なく簡単に50代からでも実践できる。「歩く」は効果的なエクササイズとなるだろう。
2006年6月30日刊
(三橋 智広)
出版元:山海堂
(掲載日:2012-10-11)
タグ:ウォーキング 健康
カテゴリ 運動実践
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スポーツ医師が教えるヒザ寿命の延ばし方
小山 郁
著者は、アテネオリンピック柔道チームドクター、PRIDE、日本空手道佐藤塾、大道塾、極真空手などのリングドクター、プロボクシングのセコンドも務める整形外科医で、柔道三段、空手二段。
自らも武道家であるスポーツドクターとして、膝の障害についてまとめたのがこの本だが、読んでみると、膝についてスポーツ医学の基礎から学ぶ優れた入門書にもなっている。
第1章から7章まで順に、「ヒザには寿命があります」「意外と知らない大事な身体の仕組み」「ウォーキングの前に知っておきたいこと」「歩くだけでは、運動として足りない」「中高年の身体の痛みを軽減するために」「自分の健康を人まかせにしない」「ヒザ痛対策のための超簡単トレーニング」と続くが、整形外科、内科、運動科学など、その範囲は広い。
わかりやすく上手に書く先生だなと思ったら、学生にも教えているとか。その教え方が本になっているような語り口である。
この本で膝について学びながら、スポーツ医学という分野の視野の広さやそのあり方も学ぶことができる。
2007年8月27日刊
(清家 輝文)
出版元:アスキー
(掲載日:2012-10-12)
タグ:膝 トレーニング ウォーキング
カテゴリ スポーツ医学
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ノルディックウォーキングのススメ
松谷 之義 日本健康スポーツ連盟
日本健康スポーツ連盟 相変わらずの健康ブームであり、運動ブームである。街を歩けば鮮やかなウェアのランナーたちとすれ違い、車を運転すれば颯爽と追い越していくのは自動車ではなくロードバイクだったりする。
1978 年以来の「国民健康づくり対策」によって日本は文字通り国を挙げて健康寿命(介護を必要とせず自立した生活ができる生存期間。日本は世界第一位)の延伸を図っており、とくにウォーキングやランニングといった持続性の高い(とされる)世間で言うところの有酸素運動が推奨されているのはよく知られている通りである。
が、これらを継続してもらうことはフィットネス指導の現場では意外に難しい。たとえば中高年の主婦層を指導対象とした場合、「お買い物で毎日歩いてるから大丈夫よ! ガハハハハ!」と、オバチャンならではの異様な自信と体格で(?)こちらの意図をガブリ寄り、運動の強度も頻度も不足してしまうという悲しい事態が発生したりするのだ(苦笑)。 さて、そこでノルディックウォーキングである。その名の通り北欧生まれのこのユニークなスポーツは、ここ数年、とくにフィットネスや生涯スポーツの分野で大きな広がりを見せており、2007年には国際ノルディックウォーキング協会公認の「日本ノルディックフィットネス協会」も設立されているそうである。
本書では、ストックを用いることにより通常のウォーキングよりも心拍数が24%上昇、身体活動強度は5.2METs相当、などのエビデンスだけでなくアウトドアで行えるグループプログラムとしての利点なども各地でのさまざまな活動報告とともに紹介されている。とくに、第2章でレポートされている高齢者の体力づくり教室やフィットネスクラブのプログラムとしての実践例などは、前述のような悩み(?)を抱える民間フィットネス指導者としても大変興味を惹くものである。
歴史がありフィットネス効果も高いスポーツということで、トップアスリートや芸能人が実践・宣伝すればマラソン同様、瞬く間にブームが巻き起こるかもしれない。文体も平易で読みやすいので「先物買い」ではないが(笑)、入門書として一読の価値ある一冊である。
(伊藤 謙治)
出版元:ぎょうせい
(掲載日:2012-10-16)
タグ:ノルディックウォーキング
カテゴリ 運動実践
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歩くだけで健康になる
主婦の友社
本誌(月刊トレーニング・ジャーナル)でもかつてアメリカでのウォーキング・ブームについて紹介したが、日本でも歩くことが注目され始めた。もちろんそれ以前に歩くこと、ウォーキングを実践する人は多かったが、医科学的な目が向けられたのは最近のことといってよいだろう。本書は、その歩くことも医科学の専門家の協力のもと、歩くことの科学をわかりやすく説明、さらに実際に歩くことで成人病を治した体験集(ドクターメモつき)と全国のコースガイドを加え編集されたものである。執筆・協力者として小野三嗣、小林太刀夫、黒木良克、中島寛之の著名な専門家たちを初め、日本歩け歩け協会、日本万歩クラブなど実践者も多い。なんとなく体調がすぐれないが、走り出す意欲もない人には、格好のガイドブックだし、成人病を抱えている人には、歩くという運動で健康を取り戻した人の体験談は大いに参考になるだろう。スポーツの基本であるというより、人間の営みの基本である「歩くこと」を本書を通じて学ぶのも意義深いだろう。自然に行っていることを私たちは意外に理解していないものである。
主婦の友社編
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:主婦の友社
(掲載日:1982-01-10)
タグ:ウォーキング 歩行
カテゴリ 運動実践
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危険なジョギング 歩け歩け健康法
サイモン・ウィクラー 有吉 正博
本書の原題は“Walk Don’t run”、つまり、「走らないで、歩こう」という意味であるが、決してジョギングを否定しているわけでなく、ジョギングの危険性を指摘、その危険をこうむる可能性がある人は、歩くことに目を向け、積極的に速歩を試みようというものだ。
全体15章の章題を並べると、内容がおおよそ理解できるだろう。以下順に記そう。「なぜ歩かなければいけないか」「歩き方のコツ」「どのくらい歩けばよいか」「歩行の高揚感」「危険だらけのジョギング」「裸足のすすめ」「子供の足に注意」「足の自己診断法」「足を強くする方法」「こんな靴は履くな」「足の手入れ」「こんなときは歩くな」「歩かないとどうなるか」「遅れている足の研究」「クルマに乗るか」
また、各章から印象深いくだりを列記しておこう。
「自然観察のための山歩きや野歩きも十分とは言えない。ただそれを毎日の習慣とし、しかも最低1.6キロくらいはとまらずに速足で歩くことができるならばよい」「美容体操もよいが、歩行の代わりにはならない。1.6キロ歩けば、およそ2000回もお尻を大きくゆすることになるが、美容体操ではどうだろうか」「完璧な足は存在するが、完璧な靴などない」
歩くことは人間にとって自然なことだが、その自然性から私たちは遠く離れて生活し始めた。ふと立ち止まり、本書を読むことも意義あることだろう。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:TBSブリタニカ
(掲載日:1984-08-10)
タグ:ウォーキング 速歩 健康
カテゴリ 運動実践
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プールウォーク超入門
高橋 雄介
「プールで歩き始めた」「始めようと思う」そういう話をよく耳にする。それは私が鍼灸接骨院に勤める傍ら、プールがあるスポーツクラブにもトレーナーとして行っているからだろう。
本書は、そんなときに簡単なアドバイスができるようになる一冊だ。私が会う「プールで歩く」と仰る方々の話を聞くと共通点がある。膝が痛くて医者に行ったら運動を勧められた。陸上で歩くと負担が大きいからプールへ。大半がこれだ。
また、その多くの方が運動初心者と言っても過言ではない。ならばプールでの歩き方、つまりプールウォークを運動として知っているのかというと、これについても理解が深いわけではない。
本書は超入門とあるように、内容は至ってシンプルである。正直に言ってしまうと、トレーナー目線で読み始めた私にはあっさりしていて、拍子抜けするくらいだ。ただ、運動初心者の方にはそれがちょうどいい。読みやすく実践しやすい内容の本書は、プールウォークのコツを知り、運動に慣れていただくためのきっかけになってくれるはずだ。
ちょうど本書を読み進めている間に、膝痛を持つ患者様で、なおかつプールウォークを長年実践されている方を治療する機会があった。その方に、本書に目を通していただくと「いろいろメニューがある中で、この本でいうウォーミングアップと書かれた歩き方をしている。姿勢なども写真付きでわかりやすい。地上で行うストレッチもあるのがよい」そう仰っていた。
そのとき、これが本書を必要としている人の生の感想だということがわかった。実施しているメニューを写真で見直すことができ、新しいメニューを知ることができた。この方にとっては目から鱗の本なのである。
ここでは膝痛の話ばかりしてしまったが、美脚やメタボ解消などプールウォークの効果は多岐に渡る。それらの願いを叶えようとする方の、運動や身体の知識を得るきっかけとなるのが本書になるであろう。
ただ1つ、プールウォークさえやっていればよいという勘違いはしてほしくない。プールウォークの延長で、地上での運動に興味を持っていただけたらというのが、スポーツクラブのプール利用者と関わって感じる、トレーナーとしての私の意見だ。
(橋本 紘希)
出版元:東邦出版
(掲載日:2014-11-27)
タグ:ウォーキング 水中運動
カテゴリ 運動実践
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らくらくウォーキング健康法
佐田 正樹 森山 善彦
飽食からくる“贅沢病”に、いかに立ち向かうか? スポーツ医学の専門病院で診察に携わり、公共機関で健康づくりを指導してきた著者は、その経験から解決の糸口が1日20分のウォーキングにあると考える。主に中高齢者を対象としているだけに、わかりやすいタッチと図説が理解を助ける。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:現代書林
(掲載日:2000-05-10)
タグ:ウォーキング
カテゴリ 運動指導
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