レッツアロービックダンシング
日本アロービックダンシング
かつて本誌でも紹介したことのあるジャッキー・ソレンソンが始めたエアロビック・ダンシング。そのテキストというべき書。写真が豊富で覚えやすい。
エアロビクス自体はもう一昔といってよい以前からひとつの運動理論として、ジョギングやランニング、サイクリング、ウォーキングなどの流行を生んだが、より楽しくという要素がエアロビクスとダンスを結びつけ、さまざまな呼称で登場、しかも人気を博している。エアロビクス理論に従う限り、それがランニングであろうとダンスであろうとかまわないわけである。どうせやるなら楽しいほうがいいということだが、心拍数をターゲット・ゾーン(トレーニング・ゾーン)に上げてのダンスは、やはり楽しいばかりではない。しかし運動の苦しさも、ダンスならすぐに快いものになることだろう。こういうものが日常生活に入ってくるのは大変よいことだが、ひとつの流行で終わってしまうことがないようでありたい。幸い、今は人気はすこぶるよいようだ。「身体を動かす楽しさ」をまず覚えることから運動に入っていくのもよい考えだろう。エアロビクスは、長時間持続的に行うことが必要なだけに、この「楽しさ」を大切にしたい。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:新星出版社
(掲載日:1982-11-10)
タグ:エアロビクス
カテゴリ 運動実践
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エアロビクス・ライフスタイル・ブック Sports Graphic Number Special Issue
Sports Graphic Number
Sports Graphic Number『ナンバー』誌からエアロビクスのSpecial Issue
──さて今年はどうなるのだろう
文藝春秋の“Sports Graphic Number”を読んでいる人も多いだろうが、同誌は昨年エアロビクスの特集を組み、さらに暮れにSpecial Issueとして出したのが、この『エアロビクス・ライフスタイル・ブック』である。TVでエアロビック・ダンスが放映され、この『ナンバー』誌が2度にわたって紹介するにおよび、1982年の出来事としてエアロビック・ダンスの流行を挙げてよいほどになった。それ自体は歓迎すべきことであるが、エアロビクスとはエアロビック・ダンスという短絡も生じさせたフシもある。しかし、それはささいなことかもしれない。きっかけは何にしろ、自分の身体の健康やフィットネスに関心を持つのはよいことである。それがダンスであろうが、ジョギングであろうが、身体のことを考え、学び、身体を動かしてエアロビクスを実践していくうちに、必ず変化が出てくる。顔色も表情も、正確すら変わるかもしれない。この本の表紙に「からだも心も、もっとヘルシー&セクシーに!」とあるのは、その意味で正しい。ストレッチングもそうだが、エアロビクスの流行は、いろいろなことがわかるようでわかりにくくなった現代に、まず最も確かな自分とその身体の存在を感覚を通じて確かめ直していく、そういう現象なのかもしれない。だから、これはどんどん進行深化する流行であろう。このSpecial Issue は、その意味でやはり画期的である。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:文藝春秋
(掲載日:1983-03-10)
タグ:エアロビクス
カテゴリ その他
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エアロビクス・ウェイ
ケネス・H・クーパー 原 礼之助
クーパー博士が『エアロビクス』を出したのが1968年。そして1970年には、『ニュー・エアロビクス』、1972年には妻ミリーとの共著『女性のためのエアロビクス』を刊行した。この過程で、エアロビクスという言葉は徐々に一般的なものとなり、今や体力づくりとしてエアロビクスの存在は確固たるものになっている。エアロビクスがダンスの一種という誤解もまだ多いが、それはやがて時が解決する問題であろう。
エアロビクスがこのように言葉としても、実践としても普及したその背景には、現代人の運動不足、成人病の増加、医療費の高騰、社会の高齢化などさまざまなものが挙げられるが、その過程で、人々が身体や健康に対する考え方を変え始めたことも見落とせない。
クーパー博士はその時代の移り変わりのなかで、1977年に著したのがこの『エアロビクス・ウェイ』である。ここには第6章「食事の重要性」という章があり、健康・体力づくりに関し、より広い視野に立った著者の姿勢がうかがえる。また第8章では「エアロビクスの精神的効果」も論じられ、次の9章ではQ&Aが扱われている。この本のあとクーパー博士は“Total Well-being”という言葉を用い始めたが、単に心肺機能の向上にとどまらず、生活、人生全般の改善・向上を目指す方向に変わりつつあるのである。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:ベースボール・マガジン社
(掲載日:1983-12-10)
タグ:エアロビクス
カテゴリ スポーツ医科学
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