老いない体をつくる
湯浅 景元
『これならできる簡単エクササイズ』などの著者で知られる湯浅氏は、現在中京大学体育学部教授でコーチング論とスポーツ環境論を担当している。そんな湯浅氏が提案する“老いない体をつくる”にはどうしたらいいのか。副題は人生後半を楽しむための簡単エクササイズとある。
まず年齢の捉え方とは何かに着目してから、老化とじょうずに向き合っていくための簡単なエクササイズを、絵や写真を用いて説明しておりとても読みやすい内容になっている。たとえば「痛みが起きない関節をつくる」や「物忘れのない脳をつくる」、「生活習慣病に縁のない体をつくる」などいろいろなセクションに分け「楽しく老いる」でまとめている。
この本を読むと、老化現象は自然現象であるということを納得させられる部分がある。老化は誰にでも起こるし、否定もできない。また人間の体は急な変化が苦手であって、徐々にその変化に慣らしていくことが重要だそうだ。そうすれば老いることも受け入れやすいであろう。
“老化するってどんなこと?” と思ったらぜひ一読いただきたい。
2005年6月10日刊
(三橋 智広)
出版元:平凡社
(掲載日:2012-10-11)
タグ:アンチエイジング エクササイズ
カテゴリ 運動実践
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1日5分だけ! らく楽エクササイズ
梅田 陽子
本書はNHK教育テレビまる得マガジンにて、高齢者・低体力者向け運動プログラム「ココから体操」の理論と動きを取り入れた“らく楽エクササイズ”の番組テキストになっている。放送日時は以下の通り、2007年11月5日~11月23日(月~木の午後9:55~10:00)、12月17日~1月11日(火~金の午後2:55~3:00)。講師には梅田陽子氏・健康運動指導士・トータルフィット主宰。
タイトルにあるように、1日5分だけでよい簡単なエクササイズが網羅されている。その内容もからだの各部位に着目したアプローチ方法や、左右・重心移動、前後・重心移動などのバランス感覚を磨く方法、また家事や、着替え、外出時、入浴時など日常生活動作のなかで行える筋トレを、計80ページにわたりカラーで紹介している。
らく楽エクササイズの5つのポイントは、1. 呼吸には気をつける、2. 自分ができる範囲で筋肉を動かす、3. 動かす部位を必ず意識すること、4. 正しい動作で行い、姿勢を崩さない、5. 運動回数は自分のペースで行うこと、としている。からだを動かす時間がないのではなく、正しい方法を知っていればどこでもエクササイズはできるのだと実感できる内容だ。
2007年11月1日刊
(三橋 智広)
出版元:日本放送出版協会
(掲載日:2012-10-12)
タグ:エクササイズ 高齢者
カテゴリ 運動実践
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ステファン・メルモンのピラメトリクス エクササイズ
ステファン・メルモン
ネバダ州立大学公認ピラティス指導者のステファン・メルモン氏が考案した「ピラメトリクス エクササイズ」のDVD。副題には、「綺麗にやせる1週間プログラム」とある。
このピラメトリクスとは、コアを鍛えるピラティスの要素に、脂肪を燃焼させる有酸素運動を融合させた全身サーキット・エクササイズ。まず、コアを鍛えるピラティスの要素に、脂肪を燃焼させる有酸素運動、さらに美しいボディラインを生み出す上半身・下半身引き締めトレーニング、最後にしなやかなからだづくりに欠かせない柔軟運動で締めくくる1日10分のエクササイズプログラムを収録。メニューは、「1週間プログラム」と「オーダーメイドプログラム」で構成されている。ピラティスからもう少しハードに動きたいという方におすすめのDVD。
2009年1月21日発売
(田口 久美子)
出版元:ポニーキャニオン
(掲載日:2012-10-13)
タグ:エクササイズ ピラティス 有酸素運動
カテゴリ 運動実践
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Therapeutic Exercises Using Foam Rollers
Caroline Corning Creager
もともとはリハビリの道具として開発されたフォームローラー(ポリウレタン、またはポリエチレン製の円柱。我が国では「ストレッチポール」などが販売されている)であるが、近頃はスポーツの現場、治療院、介護施設、子ども向けの教室など、さまざまな場面で目にする機会が増えた。本書ではフォームローラーを使ったさまざまなエクササイズを紹介している。
エクササイズは各肢位別に章立てられている。各章は、エクササイズごとに、目的、写真、説明、注意点(禁忌)の各項目が1ページにまとめられている。エクササイズによっては初級者向け、上級者向けが紹介されていて、アスリートや患者の状態に応じて難易度を選択することもできる。また、最終章では、ケーススタディとして、実例を取り上げている。
以上が本書の流れであるが、フォームローラーを用いたエクササイズ以外にもPC作業が多い職場向けのアドバイスも紹介しているので、目・肩・腰の疲れなどVDT症候群に悩まされることが多い現代の労働環境改善の参考になる。アスリート、リハビリ患者のみならず、さまざまな立場の人の健康管理に本書を役立ててほしい。
(編注:本書は英語で執筆されており、ブックハウス・エイチディによる訳書『フォームローラーエクササイズ』の原著である)
(西澤 隆)
出版元:Executive Physical Therapy Inc
(掲載日:2012-10-16)
タグ:エクササイズ ストレッチング
カテゴリ 運動実践
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身体のホームポジション
藤本 靖
本書はタイトルの通り身体のホームポジションがテーマとなっている。
筆者によるとホームポジションとは「身体の外側にある情報を体の内側で柔軟に受け取り、自然な動きとして反応できる身体の状態」と述べている。その身体の中でも普段当たり前のように使っている耳・目・鼻・口などが身体のホームポジションの鍵となっているのだ。
耳・目・鼻・口が身体と関係していることを知っている人は少ないのではないだろうか。本書を読むとそういった部位が、身体と深くつながっていることに気づくであろう。 日常生活でも使えるエクササイズがいくつか紹介されているのだが、そのエクササイズ内容が面白い。従来の“身体を動かす”といったものではなく自分の意識を使って気付きを与えるようなものが多く、身体のさまざまな発見があり非常に楽しいのである。私の説明だけでは本書の内容を伝えるのは非常に困難である。だが一読すれば自分の身体の中の気付きが高まること間違いなしである。
(三嶽 大輔)
出版元:BABジャパン
(掲載日:2012-10-16)
タグ:エクササイズ
カテゴリ 身体
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見るみるわかる肩甲ナビ
竹内 京子 宮崎 尚子
本書は、肩関節の解剖をとてもわかりやすく紹介している。とくに筋肉を説明している図が立体的であり見やすいため、起始・停止部の理解にもつながりやすい。また、関節の動きも詳細について説明している。
健康ブームということもあり、専門家のみならず一般の人も身体について興味がある現在、一般の人が見てもわかりやすい内容となっている。
内容としては肩関節の解剖だけに留まらず、肩の動き、よくある肩の悩みや不調、肩のタイプとチェック方法、タイプ別エクササイズ、肩の機能改善エクササイズがあり、評価とトレーニングも網羅している。
肩のことを知りたい方、肩に悩みのある方、肩を酷使する方にはお勧めの一冊です。
(鈴木 健大)
出版元:ラウンドフラット
(掲載日:2016-04-22)
タグ:肩甲骨 エクササイズ
カテゴリ スポーツ医科学
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感じる力でからだが変わる 新しい姿勢のルール
メアリー・ボンド 椎名 亜希子
従来のアライメントに留まらず、感覚とも関連づけた新しいルール(定義)に基づく身体の取扱説明書である。著者も訳者もロルフィングを学んでいるが、筋膜へのアプローチ理論を並べるのではなく、呼吸を始めとした自分自身で感じられるものをキーにエクササイズを紹介していく。
エクササイズといっても腹筋を10回3セット、のようなものではなく、1人1人違う姿勢や動作の癖をまず意識させ、それを解消し安定させるべくじっくりと身体と向き合うものだ。ある人物の身体が変わっていく様を小説のようにして挟んでいるのも、イメージしやすい。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:春秋社
(掲載日:2016-03-10)
タグ:姿勢 エクササイズ
カテゴリ 運動実践
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ストレングス・ボールトレーニング
Lorne Goldenberg Peter Twist 中村 千秋 渡部 賢一
アイスホッケー・カナダ代表チームなどでストレングス&コンディショニング・コーチを務める著者らが、68のボールエクササイズを解説。ストレングスやリハビリ、フィットネスの現場にも最適。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:医道の日本社
(掲載日:2003-10-10)
タグ:ボールエクササイズ
カテゴリ トレーニング
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