天才キッカー 岩本輝雄のサッカーキックバイブル
岩本 輝雄
サッカーの本場ヨーロッパで「うまい・賢い」と呼ばれる選手は日本のそれとは少し異なる。日本の場合はいわゆる足技に着目するが、ヨーロッパでは、どのような状況でもしっかりボールを止めて、蹴ることのできる選手を指すことが多い。この著書は、世界レベルを実体験として持っておられる岩本輝雄氏ならではの構成となっている。
岩本氏と言えば、日本代表に選出された94年以降、キック・シュート力の素晴らしさが群を抜いていた。今の若い世代の選手にはわからないかもしれないが、現在のJリーグの選手と比較しても、そのシュート力には目を見張るものがあった。
その岩本選手が現役時代、とくに重要視してきたキックとトラップのバイブルがこの著書である。本の最初に「止める、蹴るができなくては話にならない」と強調するほどこだわってきたキックとトラップ。そのトレーニング方法、各キックにおけるポイントとアドバイスが細かく説明されている。たとえば2種類のインステップキックに関しては、どの場面で用いるのか、という使い分けについても説明されており、キックと動作をうまく行うだけでなく、試合の中でそのキックをどのように活かして行くのか、という点まで考慮されている。この点は、選手のみならずサッカーを根本から理解したいと思っているトレーナー、トレーニングコーチの方にもお勧めである。
また、DVDによって文中の説明を動作として見ることもできるため、とくにサッカーを始めたばかりの選手には教本ともなり得る1冊である。
(太田 徹)
出版元:カンゼン
(掲載日:2012-10-13)
タグ:サッカー キック動作
カテゴリ 運動実践
CiNii Booksで検索:天才キッカー 岩本輝雄のサッカーキックバイブル
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:
天才キッカー 岩本輝雄のサッカーキックバイブル
e-hon
確かなサッカー技術の習得と指導のために インサイドキック応用編
麓 信義
前作の基本編に続き、インサイドキックのみに絞ったサッカー技術の解説書である。初心者へどのように教えるかという観点から、場面に合ったインサイドキックの使い方、ボールを浮かすキックなど、連続写真を用いて丁寧に解説している。前作に引き続き、基本に忠実であり、それに沿った数々の練習方法が示されている。
対戦相手がいることを念頭においた練習方法であり、脚を振り回すなどの悪い癖が出ないようにするためにどうすればよいか、言葉を尽くして説明している。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:杏林書院
(掲載日:2010-07-10)
タグ:サッカー キック
カテゴリ 指導
CiNii Booksで検索:確かなサッカー技術の習得と指導のために インサイドキック応用編
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:
確かなサッカー技術の習得と指導のために インサイドキック応用編
e-hon
ムエタイ破りのキックボクシング
石井 宏樹 河合 宏介
この本を手にしてまず、目に入ってくるキックボクシングの文字、そして、「ラジャ」、「石井宏樹」の文字。「ラジャ」とはなんなのか? 「石井宏樹さん」とは誰なのか?
「ラジャ」とは、正式には「ラジャダムナンスタジアム」であり、タイにある最高権威をもつムエタイ試合会場の一つ、「石井弘樹さん」とは、ラジャダムナンスタジアムにおいて、数少ない外国人世界王者で、外国人王者として防衛にも成功した世界初のキックボクサーです。
本書はそのラジャを制した石井宏樹選手の実体験についての読者に向けてのメッセージや基本、応用動作、実践テクニックなどが書かれています。私は、この本は格闘技を始めた、始めようとしている方に非常にわかりやすい、イメージしやすい本だと感じています。
写真やポイントがわかりやすく、多いことはもちろん、書かれている表現が感覚的な表現をしていることから、実際に動作をしているとき、意識しやすくしてくれると感じる。
(大洞 裕和)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2014-09-17)
タグ:ムエタイ キックボクシング
カテゴリ 運動実践
CiNii Booksで検索:ムエタイ破りのキックボクシング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:
ムエタイ破りのキックボクシング
e-hon
インサイドキック基本編
麓 信義
本書は、サッカーのインサイドキックに絞り込んだ技術書である。タイトルに添えられた「確かなサッカー技術の習得と指導のために」の言葉の通り、まさに「ゼロからのステップアップ」のためにまとめられたもの。
原理から説明し、どのようなイメージでボールを蹴るのか、また基本となるフォームをつくるのか、そして蹴り方の指導へと進んでいく。著者の長年にわたる研究と、サッカー指導の経験に基づき、初心者が陥りがちな点、よくある癖などについて、数多くの写真と、バイオメカニクス的な手法を用いて説明している。
第1巻となっているが、これはインサイドキックで続編があり、さらに「おわりに」ではインステップキック編についての言及もある。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:杏林書院
(掲載日:2009-10-10)
タグ:サッカー キック
カテゴリ 運動実践
CiNii Booksで検索:インサイドキック基本編
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:
インサイドキック基本編
e-hon