バスケットボールシュート大全 プロスキルコーチが教える「シュート」のテクニック・ドリル・方法論
フィリッピー・アダム 佐良土 茂樹
まさにシュート大全。シュートのポイントのそのドリルを、手足の先から目線まで、さまざまなゲーム状況に応じて、また腕の長い選手や筋力の弱い十代前半の選手の場合は、といったことまで考慮して書かれている。ユニークなのはメンタルとフリースローにそれぞれ1章を割いている点だ。
NBAのシューターとして名高い選手やコーチたちの言葉も散りばめられ、読み物としても読み応えがある。
フィジカルエクササイズとして紹介されているものは基本的なものが多く、現場に立つ専門家にとっては見慣れているだろうが、競技特有の動きを踏まえたトレーニングやリハビリのプログラム作成の際には大いに参考になるだろう。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2012-12-10)
タグ:バスケットボール シュート ドリル
カテゴリ 運動実践
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バスケットボール ロバストシューティング
鈴木 良和
むかし部活でバスケットボールをしていましたが、毎日お昼休みは体育館でシュートの練習をしていました。だいたい6割以上は決めていたんですが、いざ試合になると成功率はかなり落ちました。中学生だったので意識も高くなくて先生に言われるがままに練習していたにすぎません。初心者だったのでそれはそれでよかったかもしれませんが、本書を読んでみると試合になるととたんに成功率が落ちる原因が理解できました。
「ロバスト」とは堅牢性であったり頑強性という意味ですが、外乱を受けても挙動が安定していたり、外部からの影響を受けないという意味で使われています。バスケットボールのゲームではディフェンスがシュートなどの攻撃を妨害するのが前提なので、ディフェンスなしでシュートの練習をしていても試合で決められるはずもなかったということ。
「大切なのは外乱因子に対する乱れに強いシュートの習得」と表紙に記されている通り、妨害されることを前提とした練習方法が本書の骨子です。気持ちよくプレーさせてもらえないという点で共通する野球からは、イチロー選手が何を考えて練習していたかも紹介されています。あらゆるスポーツでもレベルが上がればそれだけ考え方を変えていかないと通用しないという点では練習方法だけではなく、まず考え方から改める必要があることを教えられました。具体的な練習のプロセスもわかりやすく、段階を踏んだうえで徐々にゲームで使える技術に高めていくという点で、プレイヤーだけではなく指導者の方にも是非お読みいただきたいです。解説の多くは写真が主で一つ一つの項目でポイントを示してくれるのはありがたいです。理想的なのはチーム全員が本書を読まれ、意識の部分や具体的な方法を共有されることだと思います。
(辻田 浩志)
出版元:ベースボール・マガジン社
(掲載日:2024-11-18)
タグ:バスケットボール シュート
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