ファシリテート・ストレッチング やさしいPNFストレッチング
McAtee,Robert E. Charland,Jeff 魚住 廣信
改訂にあたって、スタビリティボールとエラスティックバンドを使ってのエクササイズと、競技・種目別のストレッチングルーチンが追加された。
ファシリテート・ストレッチングの仕組みから各筋に対するストレッチ方法まで網羅されており、さらに90分のDVDが付いている。これから学び始める人の入門書となるのはもちろん、すでにPNFストレッチを取り入れている人も再確認とアップデートになるだろう。訳者が述べている通り、掲載されているものにとどまらず、対象や状況に応じてエクササイズをデザインしていく際の参考になる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:医道の日本社
(掲載日:2012-08-03)
タグ:ストレッチング 入門
カテゴリ トレーニング
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腰痛
三木 英之 蒲田 和芳
横浜市スポーツ医科学センターの整形外科医と理学療法士による書。
ぎっくり腰や慢性腰痛を中心に、痛みが起きたときの対処、日常生活でのケア、予防などが2色刷りで示されている。
高度な内容を一般向けにわかりやすく表現しようとしている。
1章は腰痛の仕組みと原因
2章は診断と治療
3章は症状からみた腰痛のタイプと特徴
4章は家庭ででぎる腰痛対策(急性腰痛)
5章はその慢性腰痛編
6章は運動療法でストレッチ、筋力強化運動(マシーンも)、有酸素運動をイラストで解説。
腰痛に関する正しい基礎知識と運動による対応を知るうえで役立つ。
A5判 200頁 2000年12月20日刊 1200円+税
(月刊スポーツメディスン編集部)
出版元:高橋書店
(掲載日:2001-03-15)
タグ:腰痛 トレーニング ストレッチング
カテゴリ スポーツ医科学
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腰痛
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38歳から始めるストレッチゴルフ
森永スポーツ&フィットネスリサーチセンター 和田 洋明 内田 智美
副題は『飛距離アップから腰の痛み軽減まで』。
ミドルエイジを対象に、スキルアップではなくゴルフにおける肉体的なパフォーマンスの向上に主眼を置いた本である。傷害予防につながるからだづくりを「ストレッチング」「筋力トレーニング」「正しい生活習慣」の3つの観点でまとめている。
Chapter1ではラウンド前・中・後にできるストレッチングをシチュエーション別に、Chapter2では自宅でできるストレッチングを部位別に、Chapter3では正しい食習慣のコツ、サプリメントの活用法などを取り上げ、Chapter4には飛距離アップや腰痛予防につながるトレーニング、ウイダー・トレーニングラボが提案するゴルファーのためのトレーニングプログラムを紹介している。
どのスポーツにも言えることであるが、スキルの支えるのはその人の身体能力である。この本は、生涯スポーツとしてゴルフを楽しむうえで欠くことのできない内容と言える。
2005年3月10日刊
(長谷川 智憲)
出版元:森永製菓健康事業部
(掲載日:2012-10-10)
タグ:ゴルフ ストレッチング 健康 トレーニング
カテゴリ 運動実践
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経絡ストレッチと動きづくり
向野 義人 朝日山 一男 籾山 隆裕
「ヒトの体には、目には見えない秘められた情報伝達系が存在していることは間違いないと考えられます。この情報伝達系をどのように用いればよいかを古人は書き残してくれており、その有用性は現在に至るまで光を放っています」
いきなり引用で恐縮だが、経絡・経穴についてわかりやすい表現である。著者は続けてこう記している。「経絡・経穴は古人から現代人へ贈られた貴重な宝物なのです」。
この本では、簡便に異常な経絡を探し出す経絡テストと、そのテストで見つかった異常な経絡にストレッチを加え、全体のバランスを整える経絡ストレッチ、さらには目標とするパフォーマンスの改善のための動きづくりまでをカバーしている。
前半(1、2章)は経絡と経絡テスト、経絡ストレッチの実際を、後半(3章、4章)は動きづくり理論と軸体操、各種スポーツの動き作りの実践編からなる。よくまとまっていて、実践に役立つ本である。
向野義人編著、朝日山一男・籾山隆裕著
2006年5月15日
(清家 輝文)
出版元:大修館書店
(掲載日:2012-10-11)
タグ:ストレッチング 経絡
カテゴリ 東洋医学
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疲れたときは、からだを動かす!
山本 利春
スポーツ医学の分野でよく知られた山本氏による一般向けの疲労回復のコツを示した本。副題は「アクティブレストのすすめ」。アカデミズムの代表的出版社である岩波書店から出たのだが、硬い本ではないので、気軽に読める。
全体的に、スポーツ選手の疲労回復法を紹介し、それを一般の人にわかりやすく、実施しやすいように紹介したものである。
スポーツ選手なら多くの人は経験しているだろうが、からだがだるいときに、休んでいるより、ジョッグなど軽い運動をしたほうが、調子がよくなる。これは「積極的休養」と呼ばれ、「休養日」であっても、何もしないのではなく、からだを軽く動かしたり、著者が記しているようなプールなどを使ったアクアエクササイズなどが効果的である。もちろん、試合後も同様。コンディショニングの一環としてのアクティブレストの例も本書ではいくつも紹介されている。
それは一般人でも同じというのが、本書の主張である。スポーツ現場の例を出し、実験結果も示し、ストレッチング、筋力トレーニング、入浴法(せっけんマッサージ、交代浴など)、ウォーキング、そしてアイシングについても触れられている。
2006年9月26日刊
(清家 輝文)
出版元:岩波書店
(掲載日:2012-10-11)
タグ:アクティブレスト ケア ストレッチング アイシング トレーニング
カテゴリ アスレティックトレーニング
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アクティブIDストレッチング Active Individual Muscle Stretching
鈴木 重行 平野 幸伸 鈴木 敏和
アクティブIDストレッチング Active Individual Muscle Stretching鈴木 重行 平野 幸伸 鈴木 敏和 今回の特集でも紹介された鈴木重行氏の著書。本書のタイトル『アクティブIDストレッチング』とは、ベッドサイド、自宅あるいはスポーツ現場で行う個々の筋(individual muscle)のストレッチング法を紹介しているため、このように名づけられた。基本事項は「IDストレッチング第2版・(三輪書店)」に網羅されているが、ここでは自ら実践できるよう、その中でもとくに重要な点を再度掲載、新たな知見や考え方についてまとめている。
内容は第1章「アクティブIDストレッチングの概論」、第2章「アクティブIDストレッチングの実際」の2本立て。第1章では特集でふれた器質的変化と機能的変化の考え方や、筋緊張と痛みなどについてもまとめられている。第2章ではストレッチする上肢・下肢の部位80箇所に分けて紹介。筋の起始、停止、神経支配、血管支配、筋連結とそれぞれ詳細にまとめ、ストレッチする際の開始肢位、ストレッチ位、指導ポイントをカラー写真で説明。本書を通して「痛み」というからだの問いに対し、より具現化したアプローチができるだろう。ぜひ参考にしていただきたい。
2007年4月30日刊
(三橋 智広)
出版元:三輪書店
(掲載日:2012-10-12)
タグ:ストレッチング
カテゴリ 身体
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痛みに負けないカラダをつくる完全マスター 関節ストレッチ&トレーニング
矢野 啓介 佐嶋 健司
本書は、まず部位別のストレッチ方法が紹介される。基本のストレッチから、「さらに伸びる」ストレッチ、角度を変えたものの3つが部位ごとに示され、見開き2ページにまとめられている。部位別のトレーニングについても2ページごとに紹介。いずれも豊富な写真にポイントが書き込まれている。
そして、最後に「あなたの症状に適した関節ストレッチ&トレーニング」として、肩こり、腰痛、膝の痛み、野球肩、テニス肘などに悩む人のためのストレッチやトレーニングの組み合わせを勧めている。
「関節ストレッチ」および「関節トレーニング」を融合させていることが特長。部位ごとに簡単に探したい項目を探せるように随所に工夫がこらされている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:現代書林
(掲載日:2009-01-10)
タグ:ストレッチング トレーニング
カテゴリ 運動実践
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痛みに負けないカラダをつくる完全マスター 関節ストレッチ&トレーニング
矢野 啓介 佐嶋 健司
動きをわかりやすく写真入りで解説してあるため、一般の人にも理解しやすい。
これがあれば各自で確認しながら、ストレッチを行うことができるであろう。自重または低負荷で行う筋力トレーニングも紹介されている。
ただストレッチも万能ではない。痛みなどが改善される場合もあるが、根本をしっかりと治療しない限り、再発を繰り返すことになるので注意が必要だ。
(澤野 博)
出版元:現代書林
(掲載日:2012-10-13)
タグ:ストレッチング
カテゴリ 運動実践
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三澤式プロレスストレッチ THE BODY HEAT
三澤 威士
世の中にはプロレスに熱狂する人たちが数多く存在する。この本はそのような人たちに最適な一冊であろう。通常、プロレスはリング上でみられるものだが、プロレスラーがリング外でどのようなトレーニングを行っているかは案外知られていないはずである。さらにプロレス団体にトレーナーという職業が存在するとは意外である。
本書では図解や写真を数多く使用してプロレスラーが行っているストレッチを解説している。また、解剖学の専門用語をあまり使用していないために専門的な知識がない人たちでも容易に読めるように工夫されているのが本書の特徴である。プロレスラーのトレーニングに興味を持っている人たちは本書を読んでぜひ実践していただきたい。
そして、本書では著者である三澤氏のプロレスラー現役時代の話も盛り込まれている。試合中に頸椎損傷をしたときから、トレーナーという仕事に就くまでの経緯が書かれており、テレビなどではわからないプロレスラーの人生を知ることができる。このような部分もプロレス好きにはたまらないであろう。
(吉田 康行)
出版元:イーハトーヴフロンティア
(掲載日:2012-10-13)
タグ:ストレッチング プロレス
カテゴリ 運動実践
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ブラッド・ウォーカー ストレッチングと筋の解剖
栗山 節郎 川島 敏生
「ブラッド・ウォーカー」は原書(2007)の著者のこと。表紙に収録図の一部が掲載されているが、見てのとおり、ストレッチングの図に筋が丹念に描かれている。そして、各ストレッチング図には、方法、ストレッチされている筋、効果的なスポーツ、効果的なスポーツ傷害、よくある問題と正しいストレッチングの注意点、追加するとよいストレッチの6項目が記されている。
著者は冒頭こう述べる。
「本書は運動選手とフィットネスの専門家のための図解的な参考書となることを意図しており、ストレッチングの基本と柔軟性の解剖学および生理学についての理論的情報と、114種類の個別のストレッチング運動の実践的なやり方をバランスよく読者に示すものである」
今回このコーナーで紹介している『リハビリテーションのための解剖学』もそうだが、近年、イラストレーションのレベルが画像分析の進歩とともに随分高くなってきたと思われる。「動き」や「動作」「機能」についての関心が高まるにつれ、ビジュアル情報への要求も高まってきた。本書はストレッチングを通じて、筋の解剖を学ぶうえで大いに参考になる。
(清家 輝文)
出版元:南江堂
(掲載日:2012-10-13)
タグ:ストレッチング
カテゴリ 身体
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Post Isometric Relaxation 等尺性収縮後の筋伸張法
伊藤 俊一
本書は書名にもあるように、post isometric relaxation後のストレッチング(等尺性収縮後のストレッチング)についての解説書である。これまで筋疲労の回復目的や筋・筋膜性由来の疼痛などに対して一般的に用いられてきた手技である、等尺性収縮後のストレッチングを詳しく解説している本は本書が初とのことである。個別の筋ごとに、具体的な力の加え方やストレッチングの方法を写真とともに詳しく紹介されている。
手技の方法のみの解説ではなく、この方法に至る背景や評価、禁忌や限界も詳しく述べられている。スポーツの現場に関わる治療家やトレーナーの方々にとって、大変興味深い一冊である。
(泉 重樹)
出版元:三輪書店
(掲載日:2012-10-13)
タグ:ストレッチング
カテゴリ スポーツ医科学
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ハ-トで感じるストレッチ からだの声に耳をすませば女はもっと輝く
松本 義光
ストレッチといっても、拮抗筋を収縮させて行うものとは違い、骨盤や肩周辺を動かしてやろうというもの。リンパも流れてすっきりするだろう。左右のゆがみもなくなり、こりもほぐれるだろう。
本を片手に行えるのは手軽でいい。覚えてしまえば、お気に入りのリラクゼーション系音楽でもかけて、ゆったりと行える。自分自身と向かい合い、内面を見つめながら行え、効果も高まるのではないだろうか。気持ちのよい身体を手に入れると同時に、心もストレスから解き放たれそうだ。
白地に可愛いハート、ピンクの帯は、見ているだけでもやさしい気持ちになれる。デスクワーク中心のOLさんや、小さな子どもがいて自分の身体に気を遣ってあげることを忘れがちな若いお母さんへのプレゼントにもいいかもしれない。
(平山 美由紀)
出版元:ハートフィールド・アソシエイツ
(掲載日:2012-10-13)
タグ:ストレッチング
カテゴリ 運動実践
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徒手的理学療法
藤縄 理
全6章で構成され、基本理念、評価の原理、治療の原理について解説した後、部位ごと(脊柱、上肢、下肢)に機能解剖、主な傷害、評価方法とともに、徒手的理学療法が紹介される。実際の動きについても、DVDを用いて動画で繰り返し見ることができ、技術を身につけるうえで役に立つ。
主に理学療法士へ向けて関節モビライゼーションや軟部組織モビライゼーションなどについて解説したものであるが、各部位に関して自己モビライゼーションや自己ストレッチング方法も紹介されており、参考になる。
筆者は25年の経験を持ちながら「いまだ修行中の身です」と書いている(序文)。よりよい学びの場を提供したいという思いが結実した書籍である。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:三輪書店
(掲載日:2010-04-10)
タグ:理学療法 モビライゼーション ストレッチング
カテゴリ スポーツ医科学
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徒手的理学療法
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基礎から学ぶ!ストレッチング
谷本 道哉 岡田 隆 荒川 裕志 石井 直方
本書では、ストレッチングについて6つのカテゴリに分けて紹介されている。30の部位別ストレッチング(静的)、ダイナミックストレッチング、PNFストレッチング、体幹モビライゼーション、コアコンディショニングがNG例などポイントを絞って解説している。
研究・文献に基づいた、専門的でありながらわかりやすい理論的背景により、仕組みを理解したうえでコツも示されているので、実際に行いやすくなるような工夫がなされている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:ベースボール・マガジン社
(掲載日:2010-05-10)
タグ:ストレッチング
カテゴリ 運動実践
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基礎から学ぶ!ストレッチング
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いちばんよくわかるストレッチの教科書
山本 利春
ストレッチングの基本となる考え方について学び、実践することができる平易な「教科書」である。
部位別にどこの筋肉に対するアプローチなのかについて解剖学的な知識が盛り込まれ、続いてそれを伸ばすためのコツが写真で解説されていく。競技別、また症状別にどのようなストレッチングを行うかについても解説。さらにパートナーストレッチングが紹介されている。
興味深いのは「あなたのストレッチを大改造!」という欄。陥りがちな間違いについてビフォー&アフター形式でわかりやすく示されている。ストレッチングそのもの以外に、何を準備しなければならないか、知識についてまとめられている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:新星出版社
(掲載日:2010-09-10)
タグ:ストレッチング
カテゴリ 運動実践
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柔軟性の科学
Michael J. Alter 山本 利春
500ページ近くにわたり、柔軟性について体系的に網羅したレビューとなっている。原著はScience of Flexibility。全19章を用いて取り上げられている範囲は非常に幅広い。たとえば、柔軟性に影響を及ぼす各因子について検討し、筋線維などの軟部組織の微細構造について、あるいは神経について概観している。さらには、腰と骨盤、ハムストリングスの相互関係(第17章7節)といった、運動学的な視点からの分析もある。柔軟性やストレッチングとの関連で危険性についても述べられており、リスク管理の手がかりにもなるだろう。
具体的なストレッチングの方法については付章「ストレッチングエクササイズ」として60項目がまとめられているが、本書の主眼はそこではない。柔軟性という身体の要素について考える基盤となる一冊である。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:大修館書店
(掲載日:2010-08-10)
タグ:柔軟性 ストレッチング
カテゴリ スポーツ医科学
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ストレッチングセラピー
Jari Ylinen 泉 秀幸
原著はVenytystekniikatを英訳したStretching therapy for Sport and Manual therapies。原著者はフィンランドの医師で、母国と英国でマニュアルセラピーを学び、帰国後にリハビリテーションと痛みを専門とし、実践している。
本書は二部構成となっており、理論編とテクニック編に分かれる。理論編では、ストレッチングに関するさまざまなエビデンスをまとめ、研究方法、用語の整理が行われている。ストレッチングを実施するにあたっての理論的背景を確認することができる。テクニック編では、各部位の機能解剖学的な図を示し、どのようにストレッチングするかについてセラピストと患者双方の姿勢とともに写真と矢印でポイントを示している。小さな筋肉の1つ1つも対象としているため、きめの細かい対応をする際に参考になりそうだ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:医道の日本社
(掲載日:2010-08-10)
タグ:ストレッチング
カテゴリ スポーツ医科学
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若さを伸ばすストレッチ
伊藤 マモル
伊藤氏によると、ストレッチングが苦手になる理由の1つに、ストレッチに関する書籍のモデルが、柔軟性が高いために、写真のような姿勢が取れないことではないかということから、あえて身体の固い人を起用してイラスト化している。
本書では、わかりやすい言葉や、具体的な例、Q&A方式を用いて、ストレッチングの意味や理論的裏づけ、活用場面に応じたストレッチングの具体的な方法について述べる。
若さを保ち、より伸ばしていくためのストレッチングということを一般向けにまとめている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:平凡社
(掲載日:2010-08-10)
タグ:ストレッチング
カテゴリ ストレッチング
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若さを伸ばすストレッチ
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若さを伸ばすストレッチ
伊藤 マモル
ストレッチは「できる、できない」ではなく、「やるか、やらないか」。やり続けることができるかにかかっている。
モデルは柔軟性の高い女性ではなく、身体のかたいフツーのお父さんのイラスト。「これなら自分にもできるかも!」と思わせられる。ストレッチとは何か、身体が柔らかいとなぜいいのかを、最新の運動生理学に基づき、わかりやすくのべている。
(平山 美由紀)
出版元:平凡社
(掲載日:2012-10-15)
タグ:ストレッチング
カテゴリ ストレッチング
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若さを伸ばすストレッチ
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キレのあるブレないカラダをつくる 筋肉バランストレーニング
佐藤 拓矢 安藤 邦彦
タイトルにある筋肉バランスを本書では筋力をつけるための「筋強化(Contract)」、柔軟性を高めるための「ストレッチ(Stretch)」を融合させ、同時進行でトレーニングすることによって筋肉の状態をよくしていくと記している。
本書はPart1「理論編」、Part2「実践編・カテゴリー別」、Part3「実践編・動作別」の3つのセクションと日常動作でできるかんたん筋バランスチェック法から構成されている。
チェック法から静的なトレーニング、動的なトレーニングという流れになっており、各トレーニングの写真はよいフォームと悪いフォームが同じページに記載され、わかりやすくなっている。さらに、悪いフォームのときの対処法まで記載されているところが勉強になる。
単純にトレーニング法を紹介しているのではなく、さまざまなチェック法を知り、そこから実践的なトレーニングへつなげることができるので、トレーナーの価値を上げられる1冊になっている。
(長谷川 大輔)
出版元:新星出版社
(掲載日:2012-10-15)
タグ:トレーニング ストレッチング バランス
カテゴリ トレーニング
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いちばんよくわかるストレッチの教科書
山本 利春
コンディショニングの一部として浸透しているストレッチを、丁寧にわかりやすく説明した書籍。オールカラーで写真も多く、とにかく抵抗感がなくチャレンジができるような気配りが感じられるレイアウトにも、好感が持てる。
数あるストレッチについての本と比べて、この本が差別化できている部分は、紹介しているストレッチが、プロトレーナーとして現場に出ている36名のトレーナーにアンケートを行い、半数以上が使用されているものを厳選して紹介している点だろう。
こだわりを持って行えば、それこそストレッチ種目は無数にあるに違いない。しかしマニアックなまでにストレッチバリエーションを多く持つことと、ストレッチ効果を最大限得るということは比例しないのは、言うまでもないだろう。現場で実際に指導しているトレーナーたちの利用頻度が高い種目は、効果的で比較的容易にできるものを選択しているはずであり、大きなストレッチ効果を得やすいのは間違いない。
実際に紹介しているストレッチ1つひとつをとってみても、やりがちな誤ったフォームのパターンを伝え、正しい実施法のコツがふんだんに織り込まれている。
正しいストレッチを効果的に覚えたい学生トレーナーにとっても、文字通り「教科書」となり得る内容だ。
(弘田 雄士)
出版元:新星出版社
(掲載日:2012-10-16)
タグ:ストレッチング
カテゴリ ストレッチング
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基礎から学ぶストレッチング
谷本 道哉 岡田 隆 荒川 裕志 石井 直方
ストレッチは多くの方が実践していながら、形だけ真似たり、なんとなく行ってしまうことが多いのも事実である。
本書ではストレッチングの有効性を理論的に説明しているだけでなく、実践する際の意識するポイントもわかりやすく解説されている。コツを押さえておくことで同じ動作を行っても、今までとは別の感覚を得られるはずである。新しいことをはじめることの喜びも捨てがたいが、今までやってきたことで違った感覚を得られる喜びもまた素晴らしいと思う。
本書は気になる身体の部位だけチェックすることもできる「辞書」のような一冊に仕上がっている。自分でチェックし実践することで日常のセルフケアにつながる。そしてストレッチを通してセルフケアできることで、自分の身体にいままで以上に関心を持つことにつながり、楽しさも増すかもしれない。そんな可能性を感じさせてくれる一冊である。
(磯谷 貴之)
出版元:ベースボール・マガジン社
(掲載日:2012-10-16)
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カテゴリ ストレッチング
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関節ストレッチ&トレ-ニング 痛みに負けないカラダをつくる
矢野 啓介 佐嶋 健司
「ストレッチやトレーニングをしたいけどやり方がわからない」という方にはわかりやすい本だと思います。効果・作用・やり方が簡単に書いてあり、すべて写真で示されています。
すぐに実践でき、身体に対してアプローチを始めるにはよい1冊かもしれません。
(大槻 清馨)
出版元:現代書林
(掲載日:2012-10-16)
タグ:ストレッチング トレーニング
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Therapeutic Exercises Using Foam Rollers
Caroline Corning Creager
もともとはリハビリの道具として開発されたフォームローラー(ポリウレタン、またはポリエチレン製の円柱。我が国では「ストレッチポール」などが販売されている)であるが、近頃はスポーツの現場、治療院、介護施設、子ども向けの教室など、さまざまな場面で目にする機会が増えた。本書ではフォームローラーを使ったさまざまなエクササイズを紹介している。
エクササイズは各肢位別に章立てられている。各章は、エクササイズごとに、目的、写真、説明、注意点(禁忌)の各項目が1ページにまとめられている。エクササイズによっては初級者向け、上級者向けが紹介されていて、アスリートや患者の状態に応じて難易度を選択することもできる。また、最終章では、ケーススタディとして、実例を取り上げている。
以上が本書の流れであるが、フォームローラーを用いたエクササイズ以外にもPC作業が多い職場向けのアドバイスも紹介しているので、目・肩・腰の疲れなどVDT症候群に悩まされることが多い現代の労働環境改善の参考になる。アスリート、リハビリ患者のみならず、さまざまな立場の人の健康管理に本書を役立ててほしい。
(編注:本書は英語で執筆されており、ブックハウス・エイチディによる訳書『フォームローラーエクササイズ』の原著である)
(西澤 隆)
出版元:Executive Physical Therapy Inc
(掲載日:2012-10-16)
タグ:エクササイズ ストレッチング
カテゴリ 運動実践
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アクティブIDストレッチング Active Individual Muscle Stretching
鈴木 重行 平野 幸伸 鈴木 敏和
身体各部の個々の筋肉(individual muscle)のストレッチング方法を紹介しており、第1章アクティブIDストレッチングの概論、第2章アクティブIDストレッチングの実際の2つで構成されている。
第1章でのアクティブIDストレッチングの基本概念は、同シリーズの「IDストレッチング第2版」と共通するようだ。第2章では各筋群について、機能解剖の基本事項と具体的な伸張方法が紹介されている。1つの部位について、多方向から撮影されているだけでなく、具体的にどの方向に伸張するのかが矢印で適切に誘導されているため、読者の立場からすると大変イメージがしやすい。これは、専門職としてのストレッチングの能力を高めるだけでなく、わかりやすい資料づくりという側面からも大変有効な一冊であろう。
近年、トレーニング方法と同様にストレッチングの方法についてもさまざまな方法が紹介されている。本書のように個々の筋肉に焦点を当てたストレッチングの方法や筋肉の連結に焦点を当てたもの、読者のライフスタイルに焦点を当てたもの、治療家の治療環境に焦点を当てたものなどさまざまである。大切なことは、その方法について、どのような観点から物事を考察しているのかを理解し、その特徴を適切に捉えることだろう。そして、クライアントの状況やストレッチングを行う環境などからベターな方法を見出し提供できるということである。そして、そのような視点から検討を進めると、改めて基本というものに立ち戻るときがくるときがくのではないだろうか。それは、螺旋階段を1周昇るような質の変化が生じているように感じる。なぜなら、応用や新たな発見というものは、既存の概念や基本事項の組み合わせによって生まれる場合が多いからである。そのようなとき、本書は基本に立ち戻る大きな助けになるであろう。専門職として、常にそばに置いておきたい一冊である。
(南川 哲人)
出版元:三輪書店
(掲載日:2012-10-16)
タグ:ストレッチング
カテゴリ ストレッチング
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アクティブIDストレッチング Active Individual Muscle Stretching
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スポーツ障害別ストレッチング
堀居 昭
タイトルからは一見初心者向けのような内容だと思ってしまいがちかもしれないが、実際の内容は専門的な部分が結構多く、より細かい部分まで理解できる本になっている。細かい表記となっているのは解剖学を含めた解説と、障害のメカニズムを解説しているところなのだが、その部分こそ本書の特徴であり、ストレッチングを実施する上で理解しなければならない部分である。
そのストレッチングの箇所は図でも表記されていてわかりやすく、これもまたポイントを変えた場合など細かい表記をしている。
トレーナーとしてはまずメカニズムを理解せねば現場で活用することは難しい。そのメカニズムを理解させることが本書の役割ではないかと感じるほどの濃い内容になっている。
(河田 大輔)
出版元:杏林書院
(掲載日:2012-10-16)
タグ:ストレッチング
カテゴリ ストレッチング
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スポーツ障害別ストレッチング
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ストレッチ体操
安田 矩明 小栗 達也 勝亦 紘一
NHKテレビの「スポーツ教室」でストレッチングを紹介した安田、小栗氏らがまとめたもの。基本25種のストレッチング、二人組のストレッチング、動きづくりの運動から成る。動きづくりの頁はストレッチングと直接関係ないが、準備運動とストレッチングの結びつけとして興味深い。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:大修館書店
(掲載日:1981-11-10)
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カテゴリ ストレッチング
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ストレッチ体操
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ストレッチング
小林 義雄 竹内 伸也
月刊『陸上競技』でストレッチングを紹介してきた小林、竹内両氏によるもの。海外の文献に詳しい両氏らしく、理論的にしっかりしている。二人組でやるより1人でやるほうが効果的だろうという考えには、小誌も同感で、ボブが初版では2人組を入れていたのを、改訂版(翻訳書『ボブ・アンダーソンのストレッチング』の底本)では外しているのもそのためと思われる。運動生理学に通じる両氏らしい書。全頁ストレッチングに関する記述、解説から成る。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:講談社
(掲載日:1981-11-10)
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スポーツ人間のための ザ・ストレッチング
吉松 俊一
月刊トレーニング・ジャーナルにも連載中の整形外科医吉松氏によるもの。整形外科医らしく筋肉から入り、種目別ストレッチングでは障害を起こしやすい部位を挙げているのが親切であり、利用価値が高い。この種目別ストレッチングの頁がメインだが、現代病のストレッチングもあり、この点も医師らしい視点といえよう。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:CBS・ソニー出版
(掲載日:1981-11-10)
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ボブ・アンダーソンのストレッチング
ボブ・アンダーソン 堀居 昭 月刊トレーニング・ジャーナル編集部
月刊トレーニング・ジャーナル編集部 何度も紹介してきたから、今更付け加えることもないが、他書と比較して違う点を述べておきたい。まず、全頁ボブの奥さんであるジーンによるイラストとともに説明されていること。他書は写真が主である。そしてそのイラストには伸展される部分が点々で記されていてわかりやすい。次に、ボブ自身の体験がベースになっており、ストレッチングを体系づけた最初の人らしく、人柄がしのばれる書となっている。健康に楽しく生きたいという気持ちが底にあり、自分の身体が硬く弱くなったという自覚からスタートしているので、非常に説得力がある。
あまり自画自賛するのもどうかと思うが、一番大切なのは正しい方法を学び、自分でやってみて、やり続けることである。流行現象としてみる愚だけは避けたい。ストレッチングをひとつの刺激として準備運動再考も望まれる。
ボブ・アンダーソン著、堀居 昭訳、月刊トレーニング・ジャーナル編集部編
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:ブックハウス・エイチディ
(掲載日:1981-11-10)
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体力アップのストレッチング
窪田 登
昨年は、暮れにボブ・アンダーソンが来日したが、ストレッチングの本も何冊か出された。これはそのなかでもごく最近のもの。著者は本誌ではお馴染みの窪田登氏。これまで出版されたストレッチングの本と比べて特徴的なのは書名にも示されている通り、「体力アップ」という考え方が中心であり、ストレッチングはその一環として含まれている点である。本誌でも窪田氏がたびたび主張しているように体力はトータルなもので、この本でも3S(strength→体力、Stamina→持久力、Suppleness→柔軟性)という表現で示されている。
全体は総論的な第1章、部位別、形態別ストレッチングを示した第2章、競技別ストレッチングの第3章、健康と美容のためのストレッチングの第4章、外傷予防に役立つストレッチングの第5章から成る。各章、さまざまな文献を紹介しながらわかりやすく解説した頁があるのも、トレーニング関係の蔵書コレクターとして知られる著者らしい。写真を多用し、ポジションを覚えるのも容易である。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:新星出版社
(掲載日:1983-03-10)
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子どもたちののびのびストレッチング
小林 義雄 青木 高
すでにストレッチングの本は10冊を超えて世に出ているだろう。そのストレッチ自体はどの本も大同小異といってよいだろう。ストレッチングの方法をマスターしたなら、ポジションに細かくこだわることなく、ボブ・アンダーソンが行ったように自分の身体でいろいろ工夫していくことが大切だし、また必要なことである。
この本は表題通り、子どものために書かれた。
「私は本書を通じて、児童生徒の鍛錬に、従来から強調されている筋力づくり、スタミナづくりなどに加えてストレッチングを定着すべきであることを強調したい。そして本書が学校体育での授業や生育期にある生徒、成人の正しい健康・体力増進、そしてスポーツの成績アップにお役に立てばこの上ない喜びである」(はじめにより)
ストレッチングそのものが最も必要なのは、柔軟性やクール・ダウンを忘れたり怠ったりしているスポーツマンをはじめ、活動的でない現代人であろう。柔軟性だけを考えれば、子どもにはさほど重要ではないかもしれない。しかし、重要なのは、子どもの頃に覚えてことを私たちは大人になって、自然に、何も考えず当然そうするものだと思ってしているという事実である。それはよい部分もあるが、中高年者が健康のためと、早朝ウサギ跳びをしたり、「苦しさを克服」して悲惨な結果を招いたりといった悪い部分もある。ストレッチングの意味と方法を子どもの頃に自分のものにしておくことは、その意味で極めて重要であり、本書が、大人(先生や親)の参考書の1冊となることを望むのもそこにある。「リズム・ストレッチ」「ストレッチごっこ」といった他の本にはない部分も付け加えられている点にも著者の配慮が光っている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:不昧堂
(掲載日:1983-08-10)
タグ:ストレッチング 柔軟性 子ども
カテゴリ ストレッチング
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新・ストレッチングの実際
栗山 節郎 川島 敏生
一言でストレッチといっても、セルフストレッチやパートナーストレッチ、スタティックストレッチ、ダイナミックストレッチ、PNFストレッチなど様々な種類に分類される。
本書では、主に障害予防のためのセルフストレッチとパートナーストレッチ、そしてリハビリのPNFなどに代表されるファシリテーションストレッチについて書かれている。
スポーツ障害別に必要なストレッチ方法の紹介があり、またスポーツ競技別にもストレッチ方法が分類されているため、トレーナーやコーチにとっては、どのストレッチが何のために必要なのかがわかりやすくなっているのも特徴である。また、豊富な写真で解説があり、ストレッチされる部分は破線で表示され、より一層理解しやすくなっている。
解剖学、生理学からもストレッチを論じており、ストレッチについての総括的な1冊である。
(久保田 和稔)
出版元:南江堂
(掲載日:2013-04-11)
タグ:ストレッチング
カテゴリ ストレッチング
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ストレッチングの実際
栗山 節郎 山田 保
先日、ある目的でここ5〜6年の体育・スポーツに関する新聞の切り抜きにひと通り目を通した。そこで1つ気がついたのは、1980年頃はエアロビクスの記事が目立ち、1981年頃になるとストレッチングが盛んに取り上げられるようになる。スポーツ外傷・障害に関する記事は、この2〜3年で急激に各紙に頻出するようになる。丁寧にその数を拾い、表にして示せば面白いデータになるだろう。
新聞記事のみならず、ストレッチングは、単行本として日本で何冊も出ている。身近に10冊くらいはあるから、すでにその倍は出ているだろうし、ブックレット、パンフレットなどと合わせると、大変な数になるだろう。そういう状況からいえば、何を今さらのストレッチングの本である。
だが、ストレッチング・ブームもひとまず落ち着き、それだけ実践者も増えた結果、人それぞれ冷静にストレッチングをみることができるようなったともいえるだろう。T.J.ブックスの最新刊『トータル・ボディ・トレーニング』で、ドミンゲス博士は次のように述べている。「誰でも柔軟性に富んだからだになりたいと望んでおり、ある程度の可動性は、望ましくもあり有益でもあることはいうまでもない。……問題は、柔軟すぎると、かえって害をもたらす危険性があるということである。……柔軟性は、それ自体を目的とするべきではなく、筋力強化とそのトレーニングの結果として備わるべきである。……問題は、柔軟性をコントロールできる筋力を備えていない柔軟性はケガを招くということである」
こういう指摘は、実はつい最近出てきたものではない。ストレッチング・ブームの最中でもいわれてきた。少し考えると、その指摘はあまりにも当然である。しかし、だからといって、ストレッチングの価値が貶められるものではない。少しよければ全部よし、少し悪ければすべて悪しではなく、よい点はよい点として活用し、それ以上の“幻想”を抱かないことである。この『ストレッチングの実際』でも「ストレッチングによって得られる体の柔軟性は、いわゆる“体力”の一部であり、他の能力、すなわち、筋力、敏捷性、平衡能力、協応性、持久力など総合的な体力も高めることが必要であることを忘れず、そのうえでストレッチングを正しく活用して安全で楽しいスポーツライフを、また健康な身体と生活を得られることを期待する」(はしがきより)、ただ単に関節を柔らかくしたのでは意味がない。全身のすべての関節を柔らかくしてしまっては十分な筋力が発揮できない」(P3「柔軟性とは」より)と述べられている。
ブームの発端から約5年を経てスポーツドクターと体育専門家によってまとめられた本だけあって、この本はストレッチングを通じてスポーツ外傷・障害についても学べるようになっている。いや、むしろ、これだけストレッチングの本が出てしまった今日、その部分こそ、この本の根幹であるといいたくなる。主な目次は例によって別の欄に掲げたが、全体は大きく4つに分けられ、前半はストレッチングに関連する医学と科学について、後半はストレッチングの実際、つまり方法がまとめられている。Iの「ストレッチングの基礎知識」でも、IIの「ストレッチングの必要なスポーツ傷害」でも、中心はスポーツ整形外科的観点であるのが本書の特徴である。解剖・生理はもとより、各部位に生じるスポーツ外傷・障害について、ひと通りの知識が得られる。たとえば、下肢の膝関節の項では、解剖から始まり、膝のスポーツ傷害として半月損傷、靭帯損傷、膝伸展装置の傷害、膝関節周囲の腱炎が説明されている。ケガが生じたときの救急処置についても簡単だが、必要なことは記されている。そして、本文中、参照すべき実際のストレッチングやその他の項目について、→24頁のように示されているため、実用性は非常に高い。実技を伴うものを本によって表現するには、難しさと反対に工夫ひとつで映像よりわかりやすくなる利点もある。最近の本にはその工夫が目立つが、これもビデオの普及に対し、著者と編集者が心を砕いて「本の世界」を高めようとしている反映だろう。「坐位での大腿四頭筋のストレッチング」(P61)で「注意点」として「なお上体を後ろへたおすときは膝を曲げている側の股関節が伸びるようにするとよい。つまりこの側の“ズボンのシワを伸ばすような気持”で行うとよい」という表現は、動作に具体性を持たせる意味でとても有効であり、こういった1行にも著者の苦心のあと、あるいは現場経験、指導経験の豊富さがうかがえる。
「ボブ・アンダーソンによってストレッチングの概念の系統化がなされて以来、わが国においてもストレッチングに関わる多くの出版物が紹介されてきた。これらの本はいずれもたいへん有用なものであるが、トレーニングを指導する立場の者にとっては医学的・生理学的な面からの解説の必要性を感じていた」(あとがきより)という言葉通りの本である。いろいろ教えられる1冊だ。「またストレッチングの本か」とうっちゃっておくのはもったいない。
主な目次
I ストレッチングについての基礎知識
1. ストレッチングの科学
2. 正しいストレッチングの方法
3. リハビリテーションとしてのストレッチング
4. スポーツ傷害
II ストレッチングの必要なスポーツ傷害
1. 下肢
2. 躯幹
3. 上肢
III ストレッチングの基本動作
1. 下肢のストレッチング
2. 躯幹部のストレッチング
3. 上肢のストレッチング
IV 種目別ストレッチング
(清家 輝文)
出版元:南江堂
(掲載日:1986-11-10)
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カテゴリ スポーツ医科学
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関節ストレッチ&トレーニング からだの動きを自力で取り戻す
矢野 啓介 加藤 賢二
日本関節コンディショニング協会が監修した、セルフケアのための本。全5章中2章を割いて、関節の仕組みやトレーニングの種類を説明している。後半は、関節ごとに可動域チェック・ストレッチ・トレーニングを1セットとして紹介。
ストレッチによって取り戻した動きを維持するには、トレーニングと組み合わせるのが効果的だという。治療院での治療効果の維持からスポーツ選手のパフォーマンスアップまで応用可能だ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2012-05-10)
タグ:ストレッチング トレーニング
カテゴリ ストレッチング
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ファシリテート・ストレッチング やさしいPNFストレッチング
Robert E. McAtee Jeff Charland 魚住 廣信
改訂にあたって、スタビリティボールとエラスティックバンドを使ってのエクササイズと、競技・種目別のストレッチングルーチンが追加された。
ファシリテート・ストレッチングの仕組みから各筋に対するストレッチ方法まで網羅されており、さらに90分のDVDが付いている。これから学び始める人の入門書となるのはもちろん、すでにPNFストレッチを取り入れている人も再確認とアップデートになるだろう。訳者が述べている通り、掲載されているものにとどまらず、対象や状況に応じてエクササイズをデザインしていく際の参考になる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:医道の日本社
(掲載日:2012-09-10)
タグ:ストレッチング PNF
カテゴリ ストレッチング
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メディカルストレッチング 筋学からみた関節疾患の運動療法
丹羽 滋郎 高柳 富士丸
スポーツ選手と、高齢者や疾患のある人の身体は、一見正反対かもしれない。だが、筋の緊張をゆるめることで可動域が広がるのは同様である。よってスポーツ選手への徒手をより広く応用したものを「メディカルストレッチング」としてまとめたのが本書だ。
2008年の初版から臨床例も追記されている。重要語句が赤文字で記載されており、知識の再整理にも最適だ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:金原出版
(掲載日:2014-03-10)
タグ:ストレッチング 関節
カテゴリ ストレッチング
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“動き”のフィジカルトレーニング
中村 考宏
著者は自身のケガや身体の不調の経験を踏まえ、筋トレで身体を固めるだけ、ストレッチで身体をやわらかくするだけでない“動き”のフィジカルトレーニングを提唱する。筋トレおよびストレッチ時には動きにくい股関節に着目した骨盤起こしを始め、拳づくり、趾握り込みなど多岐に渡るエクササイズを紹介。
情報量は多いが、「素人の目」で状態を見極めることの重要性が繰り返されている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:春秋社
(掲載日:2014-05-10)
タグ:トレーニング ストレッチング
カテゴリ 運動実践
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“動き”のフィジカルトレーニング
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治療効果をあげるための自動的・他動的ストレッチ
ジェーン・ジョンソン 佐藤 成登志 藤田 真樹子
ストレッチは広く活用されているが、その分漫然と行ってしまっている場合もある。本書では、なぜストレッチを行うのか、どのような効果があるかを筋骨格症状ごとにまず検証する。その上で、患者の状態の評価はもちろん、禁忌や実施環境も考慮したストレッチプランのつくり方の説明に入っていく。
後半では、身体の部位および疾患が急性か慢性かごとに、効果のあるストレッチを自動/他動に分けて写真つきで紹介している。他動的ストレッチは患者の取ってもらうべき姿勢を一目で確認でき、自動的ストレッチもセルフで行ってもらう際の説明の助けとなるに違いない。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:ガイアブックス
(掲載日:2014-09-10)
タグ:ストレッチング
カテゴリ ストレッチング
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クリニカルストレッチ トレーナー、治療家のための臨床的ストレッチ入門
山下 貴士
ストレッチは効果が見えやすく、かつ症状を悪化させることは少ない。ただし、正しく行えばという前提がある。そのために治療家が持つべき機能解剖の知識をまず解説し、次に各種ストレッチの特徴を紹介。利点だけでなく注意点にも言及されている。全身柔らかいほどよい、と考えるクライアントも少なくないだろう。だが、状態によってはエクササイズ(筋力強化)のほうが必要な場合もある。
よって後半では、写真を交じえながら、部位ごとのストレッチ・エクササイズを挙げている。
正しいストレッチ、そして症状改善への手がかりとなる一冊だ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:ヒューマンワールド
(掲載日:2015-03-10)
タグ:ストレッチング トレーニング
カテゴリ ストレッチング
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クリニカルストレッチ トレーナー、治療家のための臨床的ストレッチ入門
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間違いだらけ! 日本人のストレッチ 大切なのは体の柔軟性ではなくて「自由度」です
森本 貴義
体の真横に大きく開脚できない、立った状態から前屈して床に手がつかないから、「私は体が硬い」と思っている人は誰の周りにも1人はいるのではないでしょうか。しかし、その「体が硬いという自己評価」の、「根拠」を知ったうえでそれを言っている人はどのくらいいるでしょうか? さらにいうと、「体が柔らかい=ケガをしにくい」と子どもの頃よく体育や顧問の先生から言われたことは、はたして本当だったのでしょうか?
本書は、多くの日本人が持っているこれらの“誤解”を丁寧にひもとき、なぜやみくもに開脚を目指すことが危険なのか、また本当に健康な体を手に入れるために今すぐ自宅でできるストレッチ・メソッドについて、わかりやすく解説しています。
トップレベルで競技をするアスリートでなくても、「自分の思うように動く体」でいたい、と思うのは老若男女に共通する願いです。それを筆者は、“自由度”の高い体であると表現しています。意識的に体の各部位のはたらきを感じながら動く習慣をもつことで、脳の指令通りに動く“自由度”の高い体を、何歳からでも手に入れられる。
本の中では、自分の体へ意識を向け「体と対話」する手段として、ストレッチを行うこと、ヨガや太極拳などを行うことがすすめられています。ストレッチ、ヨガ、太極拳…これらに共通するのは、どれも動きと「呼吸」がつながっているという点です。
実は、自律神経系に関係する器官で、唯一自らの意思で動きをコントロールできるのが「呼吸」(胃の動きを止めよう、と思っても意識的に止めることはできないですよね!)です。正しい呼吸の仕方を身につけ、体と心の状態をいつでも自分で感じ取れるようになることで、“自由度”の高い体に近づくことができます。
巻末には、ニーズに合わせた52種類ものストレッチ・メソッドが、写真付きで丁寧に紹介されています。長年メジャーリーガーやプロゴルファーの体のケアを行ってきたアスレティックトレーナーが直伝する、“自由度”の高い体を手に入れるためのストレッチは、ただ痛みをこらえてぐいぐいと関節の可動域をひろげようとするそれとは、全く異なる科学的な健康法です。
(今中 祐子)
出版元:ワニブックス
(掲載日:2018-12-28)
タグ:ストレッチング 呼吸
カテゴリ ストレッチング
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パートナーストレッチング スポーツ編
伊藤 マモル 山本 利春
パートナーストレッチングの基本と概念・実践を紹介した本。「部位別」「種目別」「スポーツ傷害のケア・再発予防」に分かれたプログラムが、豊富な写真とストレッチのポイントを示したイラストによりわかりやすく紹介されている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:山海堂
(掲載日:2004-11-10)
タグ:ストレッチング
カテゴリ ストレッチング
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キレのあるブレないカラダをつくる 筋肉バランストレーニング
佐藤 拓矢 安藤 邦彦
「トータル・バランス・コンディショニング」という理論に基づいて、コントラクト(筋強化)とストレッチを融合させた、“使える筋肉”を獲得するためのエクササイズ。理論編と実技編に分け、写真を豊富に使い、わかりやすく紹介。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:新星出版社
(掲載日:2006-06-10)
タグ:トレーニング ストレッチング バランス
カテゴリ トレーニング
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三澤式プロレスストレッチ THE BODY HEAT
三澤 威士
インナーからヒートアップさせているプロレスラーの実践ストレッチを紹介。短い時間で一人で行うストレッチや、特別編にはカップルストレッチとして、プロレス技を応用させたものも写真を用いて解説している。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:イーハトーヴフロンティア
(掲載日:2006-09-10)
タグ:ストレッチング プロレス
カテゴリ 運動実践
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Post Isometric Relaxation 等尺性収縮後の筋伸張法
伊藤 俊一
Post isometric relaxation (PIR)とは、筋収縮をさせた後に、ストレッチングを行うもので、タイミングとしては筋の弛緩期にストレッチングが入る。このため、PIRは静的ストレッチングと動的ストレッチングの架け橋的治療とも呼ばれているそうだ。PIRは、PNFやマッスルエナジーと共通の起源を持つ徒手療法であるが、文献的な資料が乏しい現状だという。本書は、PIRの有効性と実際について整理したもの。
等尺性収縮も、最大努力ではなく穏やかな収縮から始めること、そして関節可動域の2分の1以下の筋短縮域内で開始するという。これにより、痛みを最小限に留めて、可動域を徐々に回復させていく。また呼吸や視覚との共同運動を意識することが大切となる。最終的には、セルフエクササイズへと移行させることを目標としている。
各筋へのPIRの方法が、肢位や固定部位、抵抗のかけ方などわかりやすい写真とともに細かく紹介されている。股関節などの大きな関節だけでなく、手指などの小さな筋へのアプローチ方法も収載していることが特長である。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:三輪書店
(掲載日:2009-02-10)
タグ:ストレッチング
カテゴリ スポーツ医科学
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ブラッド・ウォーカー ストレッチングと筋の解剖
Brad Walker 栗山 節郎 川島 敏生
手書きのイラストで、ストレッチングをしている様子をスケッチし、透過するような表現で筋肉を描いているのが特徴。Brad Walker による原著The Anatomy of Stretching を翻訳したものである。
本書は、まず柔軟性とは何か、ストレッチングとは何か、そのメリットや種類、安全に行うための原則などについて簡潔に解説している。そして、部位ごとのストレッチングが、1 つのストレッチングについて 1 ページを使って紹介される。解剖学的な解説とともに、方法や注意点、さらに関連するスポーツ傷害、スポーツの種目なども盛り込まれている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:南江堂
(掲載日:2009-08-10)
タグ:ストレッチング
カテゴリ 身体
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ストレッチとほぐし動作 ケガを予防し、痛みをとる
石井 三郎
筋肉をほぐすための方法について、ヨガの指導者からのメッセージがまとめられている。実践方法についてもエクササイズとして写真とともに紹介している。本書は、4つのパートで構成されている。
最初に、身体がなぜ硬くなってしまうかについて、食事やストレス、習慣の面から解説。スポーツでは偏りのある動きが多いため「逆刺激」が不可欠であるという。
パート2ではなぜ、ほぐし動作が必要なのかについて述べ、パート3ではその動作と逆刺激の実際について解説している。どこに意識すればよいかが点で示されている。
そして最後に、身体だけでなく心をゆるめるための方法についてまとめている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:現代書林
(掲載日:2009-11-10)
タグ:ストレッチング
カテゴリ 運動実践
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