最新スポーツ医科学ハンドブック
坂本 静男
英語のタイトルは“Benefits and Hazards of Exercise”。
この訳が副題(スポーツの効果とリスク)に該当する。
「スポーツ医科学ハンドブック」と解するより、副題のままだと思ったほうがよい。
内容もほとんどが内科的な問題を扱っている。
例えば、キーワードで拾うと、健康増進、身体活動、プライマリケア、突然死、高齢女性、高血圧、糖尿病、オーバートレーニング、ウイルス疾患など。
監訳者の坂本氏は本誌の連載も執筆中で、その第1回(2月号)で本書の内容について触れ、「スポーツ施設での運動より、むしろ家の周辺で自由にできる運動を勧めたほうが継続性が高い」という叙述を挙げている。
このように、本書は「効果とリスク」のみならず、身体活動について心理学的側面からもアプローチしている。
また、カコミ欄の内容が面白い。
例えば「米国および英国の公衆衛生責任者は、……“すべての成人は1週間のうちほとんど毎日(5日間)、中等度の強度の身体活動を30分間以上行うべきで ある”という、健康メッセージを奨励してきた。このメッセージにもかかわらず、英国人(70%)、および米国人(60%)の多くは非活動のままである」 (P.42)。
各章には問題と解答が用意され、理解を助けるのに役立つ。"
(月刊スポーツメディスン編集部)
出版元:ナップ
(掲載日:2001-11-24)
タグ:内科 スポーツ医学 リスク
カテゴリ スポーツ医科学
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最新スポーツ医科学ハンドブック
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基礎から学ぶ!スポーツ救急医学
輿水 健治
強烈な原体験
高校時代に所属していたラグビー部は弱小の割に練習は厳しく、毎日早朝練習も行っていた。その日もあくびをこらえながら最寄り駅から電車に乗り込もうとしていたら、近くに住むチームメイトの母親がそんな時間に電車から降りてきて、私の姿を見るなり泣き崩れた。そしてそのチームメイトが明け方に泡を吹いて全身痙攣を起こし、病院に救急搬送されたと聞かされた。
彼はその1週間ほど前に練習で頭を打ち脳震盪を起こしていたが、その後も頭痛をこらえて練習に参加させられていた。慢性硬膜下血腫、と今ならわかる。この仲間としての罪悪感を伴う強烈な事件が、アスレティックトレーナーを目指した私にとっての原体験と言っていい。
重篤な障害への処置
さて、埼玉医科大学総合医療センター救急科の輿水健治氏による本書は、基礎から学ぶスポーツシリーズの一冊で、RICE処置を中心にした応急手当の本とは一線を画し、選手の命に関わる重篤な傷害に対する救急処置に多くのページが割かれている。「基礎から学ぶ」シリーズとはいえ、CPRの方法やAEDの使用法、突然死や心臓振盪などその内容は、少なくとも日本赤十字社や消防署が主催する救急救命講習会に参加したうえで読むほうが、なるほどとうなずくことは多いはずだ。あるいは本書に出会うことでそのような講習会に参加しようと考える人が増えればなおいい。また、事故防止についての一説も必読である。
確かに、スポーツ現場で起こる傷害のほとんどが、簡単な創傷の手当やRICE処置でまかなえるものである。しかしスポーツ現場に関わるものは、本書に書かれた内容は熟知しておくべきである。冒頭の話は今から30年近く前の話であり、真夏の炎天下でも水分補給がほとんどないまま練習していたあの頃に比べれば、選手の健康や運動に伴うリスクに留意する指導者が圧倒的に多いと言えるだろう。しかし時折報道されるように不幸な事故はいまだに起こり、指導者にもっと知識と自覚があれば、あるいは準備されるべきものがあれば、もしかしたら防ぎ得たのではないかと感じることもあるのだ。
アスレティックトレーナーの役割
アスレティックトレーナーはそのようなアクシデントを未然に防ぐことがその重要な役割であり、何か起こったときには最善の対応ができなければならない。そのためには知識と技術を身につけることは言うまでもないが、さらに重要なことはそのような状況において最善の判断をし、よどみなく動けるかということだ。
1989年、NHLのあるゲーム中にゴールキーパーであるClint Malarchukの喉元を対戦チームの一選手のブレードが襲い、頚動脈が損傷されるという事故が発生した。
噴出した血液が氷上にみるみる血溜まりをつくる中、彼のチームのアスレティックトレーナーは一瞬の迷いもなく、出血部に手を入れ止血を試みた。そして他の幸運も重なり、奇跡的に同選手は命を取り留めた。
この事故について学んだとき、果たしてこの動きが自分にできるかどうか、戦慄を持って覚悟させられた。そして現場にいるときには、先の原体験も併せて、良くも悪くも常にある種の怖さを感じていた。一生このような状況に出会わない指導者やトレーナーのほうが多いだろう。しかし選手の命を預かっているという自覚の元に最善の対策を講じておくことが必要だ。
蛇足ながら、緊急開頭手術をうけた冒頭のチームメイトだが、結婚を2回もし、子どもを3人ももうけているくらい元気に過ごしていることは幸いである。
(山根 太治)
出版元:ベースボール・マガジン社
(掲載日:2010-03-10)
タグ:スポーツ医学 救急処置
カテゴリ スポーツ医科学
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スポーツ障害予防のための最新トレーニング
福林 徹 今井 純子
本書は、今までのアメリカ流のスポーツトレーニングやスポーツリハビリテーションとは異なり、バランスや人と人とのコンタクトを重要視するドイツ的な障害予防のためのトレーニング本である。ドイツのリハビリテーショントレーニングと聞くとアウフバウトレーニングを思い浮かべるが、アウフバウトレーニングを行うにあたり本書を理解しておくと、より深く処方・実践できると思う。
内容は大きく2部構成されていて、前半は解剖・予防措置・リハビリなどの理論的内容と、後半は多数の写真と図表を用いて運動指導者にもわかりやすく解説した実践内容となっている。障害の頻度に応じ、重点を下肢・体幹においているが、上肢・その他にも応用ができるものである。
前半では基礎解剖や予防措置、主な障害と問題を説明しているが、わかりやすいように逐一実際の例も掲載されていてイメージしやすい。実践の手引きとして障害後の総合的トレーニングプランとして段階を踏んだプロトコルも掲載されており、後半の実践編から目的のトレーニングをピックアップできる。
後半は実践編となり、トレーニングとストレッチが写真と図表を用いて説明されている。目的が明確に示されており、また一つ一つの動きについて繊細で指先までに注意が払われているところはドイツらしい感じがする。特殊な手技や高価な器具を使う必要がなく、どんな現場でも行えるものとなっており、障害予防やリハビリに携わる方は一読されることを勧める。
(安本 啓剛)
出版元:文光堂
(掲載日:2011-12-13)
タグ:トレーニング 傷害予防 リハビリテーション スポーツ医学
カテゴリ トレーニング
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スポーツトラブルの初期治療ガイド
アメリカ医師会 American Medical Association 名越 茂彦
著書は、アメリカ医師会によって編集されたもので、スポーツ障害の知識や応急処置・治療について書かれてある。正直に申し上げると、治療者向けとは言えない作品である。しかし、一般の方にはとてもわかりやすく書かれているので、アスリート本人、コーチ、そして今からスポーツ医療を勉強しようとしている人にとって適した著書であると言える。
ケガとその治療について書いてあるだけではなく、そのケガが起こりやすい身体の部位についても述べられているところが面白い。たとえば脱臼が起こりやすい「肩関節」はどんな関節で、どんな特徴や役割を持った部位なのかまでが載っている。とても小さいポケットサイズなのに、なかなかの情報量だ。編集に関わったドクターが本当に必要と思うものを選択し、コンパクトにわかりやすく書いたのがよくわかる。
(宮崎 喬平)
出版元:診断と治療社
(掲載日:2011-12-13)
タグ:スポーツ医学 入門 外傷 救急処置
カテゴリ スポーツ医学
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知っておきたいスポーツ傷害の医学
シルヴィア ラックマン 石河 利寛
本書はイギリスのスポーツ障害研究所で9年間、6000人もの患者を診てきた筆者の経験を持って執筆されたものである。
第1部では、骨や筋、靱帯や神経の機能解剖や創傷治癒の過程に始まり、そのような過程に対する理学療法や薬物の適応方法について説明してある。さらに、各組織(皮膚・筋・骨など)に対する一般的な処置方法が載っている。ところどころにボールペンで書いたような図が出てきて分かりやすい。
第2部では、診断や検査の方法から始まり、足から頭までの障害について部位別に皮膚・筋・腱・靱帯・滑液包・関節・骨・神経の順で述べてある。これを読んでいたとき、目の前で応援していた選手が鼻を骨折した。本書では「患者に腫脹が起こる前に耳鼻咽喉科医を訪れると鼻骨折を直ちに処置することができます。…遅れて骨が定着し始めると、処置が困難になったり、処置不能となります」とある。おかげで何科に行くべきなのか、どのような救急対応が必要で選手にどう説明するべきなのか判断することができた。
スポーツを行っていると、どうしても避けられない外傷・障害はあるだろう。しかし、ある程度減らすことはできると思う。そのためには選手、そしてコーチ・医師・トレーナー・理学療法士を含めたスポーツに関わる我々が、根拠に基づいた医療(Evidence-based medicine、EBM)を理解し、適応できるかが、ことを大事に至らせないために大切である。本書はそのような外傷や障害を予防し、また適切な治療を行うための根拠がわかりやすく解説してある。自分の身体を理解し、スポーツをより多くの人に長く楽しんでほしいという筆者の思い、この本とともに広めたい。
(服部 紗都子)
出版元:ベースボール・マガジン社
(掲載日:2012-01-18)
タグ:スポーツ医学 傷害予防 理学療法
カテゴリ スポーツ医学
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武藤教授の転ばぬ教室 寝たきりにならないために
武藤 芳照
「お年寄りは、転ぶと骨折、それっきり寝たきり」というストーリーが一般に広く流布している。実際、そういう例も確かに見聞き、あるいは身近に経験する。
だが、著者は言う。「老人の骨折が治らないのではなく、『治らない』という思いが、治らないような方法を選択しているのです」。
老人でも手術など、きちんと対応すれば、骨折は治る。「手術はかわいそう」と、結局「治らない」方法をとり、それが寝たきりにつながっていく。
そのきっかけが転倒。では、人が転ぶとはどういうことか、どういう人が転びやすいのか、転ばないためにはどうすればよいか、転んでも起きればいい、これがこの本の主旨である。転倒予防教室を実践してきた著者らが、「暮しの手帖」の世界で、わかりやすく、それを語る。スポーツ医学は人をハッピーにするものである。
「人が転ぶ」という事実に目を向け、転ばない教室にまで育て上げた。
本誌の主旨でもあるが、社会に貢献できるスポーツ医学がここにもある。だが、そうなると「スポーツ医学」という言い方もそろそろ変えたほうがよいのか、そういうものがスポーツ医学だと認知されるか、どちらか。
いずれにせよ、「転ぶ」「転ばぬ」とスポーツ医学は大いに関係がある。
A5判 192頁 2001年6月21日刊 1619円+税
(月刊スポーツメディスン編集部)
出版元:暮しの手帖社
(掲載日:2002-10-03)
タグ:転倒予防 スポーツ医学
カテゴリ 運動実践
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スポーツ膝の臨床
史野 根生
月刊スポーツメディスンでも登場していただいたことのある史野先生による臨床家向けの本。膝のスポーツ外傷について、著者が実際に経験したものだけを取り上げ、著者の診断プロセス、治療方針の決定、手術や保存療法を含む治療方法について全ページカラーで示されている。
スポーツ医学というジャンルでは、多数の執筆者がそれぞれの専門を担当し、それをまとめた本が多い。専門分化していく世界なので、そうならざるを得ないところもある。だからこそ、1人の執筆者が1冊を書く、いわゆる単著の価値は大きいとも言える。
この本は、本文は80ページ程度で、簡潔にまとめられているが、随所に著者の哲学が現れる。冒頭の「序」でも、いきなり「傷害された人体の組織には治癒能力があり、医療はその治癒能力を最大限に引き出すべきである、というのが医療人としての筆者の哲学であります」という一文から始まる。個性にあふれ、哲学に富み、臨床家としての姿勢を感じることのできる1冊。こうした本が次々に生まれることを期待したい。
2008年1月20日刊
(清家 輝文)
出版元:金原出版
(掲載日:2012-10-12)
タグ:膝 整形外科 スポーツ医学
カテゴリ スポーツ医学
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スポーツ膝の臨床
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臨床スポーツ医学
Peter Brukner Karim Khan 籾山 日出樹 赤坂 清和 河西 理恵 黒澤 和生 丸山 仁司
オーストラリアで出版された、Peter Bruknerらによる『Clinical Sports Medicine 第三版』のパートA~Fのうち、Bまでが翻訳されている。
パートAでは、基本原則として傷害予防や診断、リハビリテーションの原則、バイオメカニクスや注意点などについてまとめられている。パートBでは、身体の部位ごとに発生しうるさまざまな問題について、痛み、外傷などに注目して詳しく述べられている。その問題点が何に起因するか、臨床診断、診断、検査、治療方法などについて豊富な写真、カラーイラストで解説。手術の紹介、リハビリテーションプログラムについてもわかりやすく記述されている。整形外科医のほか、PT、アスレティックトレーナー、鍼灸マッサージ師向け。
Peter Brukner、Karim Khanほか著、籾山日出樹、赤坂清和、河西理恵、黒澤和生、丸山仁司 総監修
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:医学映像教育センター
(掲載日:2009-05-10)
タグ:スポーツ医学 リハビリテーション
カテゴリ スポーツ医学
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臨床スポーツ医学
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知っておきたいひざのケガ
玉置 悟 ジェームス・M・フォックス リック・マクガイア
一通り読むと、単なる専門書ではないことがはっきりわかる。箇条書きのように症状や原因だけを述べているわけではなく、痛みや動作などの表現が上手にたとえられていたりして小中学生でもわかりやすい表現になっていることが読みやすくしている。
ただ初版から時間が経っているので、手術の詳細や表現の一部が時代を感じる部分があるのは否めない。
それを含めても、わかりやすさという点で整骨院や整形外科、あるいはクラブの部室にでも1冊あると重宝する本だと感じる。
(河田 大輔)
出版元:ベースボール・マガジン社
(掲載日:2012-10-16)
タグ:膝 スポーツ医学
カテゴリ スポーツ医科学
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スポーツ医学の実証 30歳からの自己トレーニング あなたの方法は間違いだらけ
森 健躬
健康ブームが訪れて久しい。スポーツ人口も増え、それ自体は誠に結構なことである。しかし、科学や医学の正しい認識をもってトレーニングをしている人はまだまだ少ない。この本は、「30歳からの……」とうたっているが、何歳の人にでも読んでいただきたい。著者は、東京厚生年金病院の整形外科部長であり、自らジョギングを行い、学生時代には陸上競技を行っていたという森健躬(もり・たけみ)氏である。
このページで本書を紹介するのは、得てして新書判のこの種の本は「これであなたも健康に」とか「これを読めばグングン体力がつく」といったニュアンスの表現で読者の目を引こうとするものだが、本書は、あくまでトレーニングにおけるスポーツ医学の重要性を強調し、医師の立場から多くの警告と注意を促し、スポーツを行う人全員に、正しい見識を与えてくれるからである。
「プロローグ」で著者はこう語る。「人体の医学というものは、大変に複雑で、すべてが完全にはわかってはいない。その上に厄介なことに、一人一人の持つ条件も大変違っている。とくに、スポーツの世界では、体の科学の研究が始められたのが、まだ新しいので、トレーニングの科学もまだまだはっきりしていない。そのために、一種の直感でやってきたトレーニングが、たまたまある人にうまく合うと、それが正しい方法と簡単に判断されて、それを他の人にも指導するということが、これまで行われてきた。しかし、それぞれ、体力や能力が違う人に、こんな方法では正しい効果を生むわけはないのだ。それどころか、それこそ合わない人にとっては、“トレーニング”ではなくて“しごき”に過ぎなくなっていたり、体力をつけるどころか、体力をなくすことになってしまう。最近、私達臨床医が病院へくる患者さんをみていると、科学性を無視した間違ったトレーニングによって、体力をこわした人がなんと多いことか!」
これはスポーツマン全員に関係する発言である。この前書きのあと、第1章「自己トレーニングかん違いの恐さ」で「ランニング中、水を飲むな、は大きな誤解」とか、「うさぎ跳びは百害あって一利なし」とか、「過熱した少年野球の知られざる障害」など20項目にわたり、誤った考えを指摘している。また第2章「この“スポーツ医学”だけは知っておこう」では、「水泳がかえって皮下脂肪を増やす」「テニス肘は無理の証拠だ」「千本ノックは野球を下手にする」など興味深い項目を18並べて解説している。第3章「体を強くするトレーニング術」は、競技選手向けではないがトレーニングのヒントは豊富にある。第4章「この自己チェック法も忘れないこと」ではトレーニング商品の正しい使い方、選び方を述べている。そして最後の第5章ではお医者さんらしく「“応急手当”この方法を知っておけ」と題し、運動中よく起こる怪我に対する応急手当てを簡潔に述べている。「捻挫は冷湿布しすぎると治りが遅い」とか、「つき指は指をひっぱって治すのは大間違い」など、8項目で解説している。
スポーツ医学の観点からトレーニングについて述べる一般書はほとんどないが、その意味で非常に意義ある本であるといえよう。スポーツ医学をスポーツマンのものとしても定着させるという点でこの種の本がこれから多く世に出されることが望まれる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:青春出版社
(掲載日:1980-11-10)
タグ:スポーツ医学
カテゴリ スポーツ医科学
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スポーツ外傷と障害
中嶋 寛之
今さら紹介するまでもない、本誌ではお馴染みの中嶋寛之氏による編著の書。まず全体の構成と執筆者を挙げよう。
I. スポーツ医学序論(黒田善雄)
II. 運動生理学(石河利寛)
III. 部位別外傷と障害
1. 頭部(馬杉則彦)
2. 脊柱(頸部)(有馬亨)
3. 脊柱(腰部)(有馬亨)
4. 骨盤(中嶋寛之)
5. 大腿(中嶋寛之)
6. 膝(中嶋寛之)
7. 下腿・アキレス腱(横江清司)
8. 足(横江清司)
9. 足関節(横江清司)
10. 肩・鎖骨(萬納寺毅智)
11. 上腕(萬納寺毅智)
12. 肘関節(萬納寺毅智)
13. 前腕(萬納寺毅智)
14. 手・手関節(山内裕雄、井上久)
15. 顔面(眼・鼻・耳)(大畠襄)
IV. スポーツ別外傷と障害
1. ランニング障害(横江清司)
2. 水泳障害(武藤芳照)
3. 野球障害(渡会公治)
4. サッカー障害(星川吉光)
5. テニス肘(渡会公治)
6. スキー外傷(藤巻悦夫)
7. ラグビー外傷(増島篤)
V. 年齢・性別による障害
1. 年齢による障害(高沢晴夫)
2. 女性とスポーツ(中嶋寛之)
VI. スポーツ外傷・障害の予防(黄川昭雄)
VII. スポーツに関するテーピングの実際(その例)(山本郁榮)
VIII. アスレチック・リハビリテーション(鹿倉二郎)
IX. スポーツ・マッサージ(村井貞夫)
X. スポーツと応急処置(近藤稔)
上記から分かる通り、スポーツ外傷・障害をスポーツ整形外科の範疇に限らず、運動生理学やマッサージ、テーピングなどについてもわかりやすく、しかも専門的に編集されている。写真・図も多い。
執筆陣、頁数とも充実したこの大著は医師のみならず、指導者やトレーナー的立場の人など広く読まれるべきだろう。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:文光堂
(掲載日:1984-01-10)
タグ:スポーツ医学 外傷 障害
カテゴリ スポーツ医科学
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スポーツ医学I けがをふせぐ
市川 宣恭
スポーツ医学の本は、どちらかというと高価であることが多い。ところが、最近は新書判のものものチラホラ出てきた。比較的低価格で刷り部数も多いということは、それだけ読者がいるだろうということであり、5〜6年前に比べると隔世の感がある。つまりは、スポーツ医学が一般に普及してきたことを示している。それでも「文庫本」にはスポーツ医学の入る余地はなかった(新潮文庫に『ベスト・ジョギング』下條由紀子著があるが、これはスポーツ医学というよりジョギングへの誘いの書)。
ところが、保育社のカラーブックスから、その名もズバリ『スポーツ医学I』が、定価500円で刊行された。このカラーブックス、文字通り、カラー頁が多い。カラーと白黒ページの見開きが交互に続く印刷形式である(152頁)。
カラーブックスは、昭和37年に始まり、この本出で715巻を数える。全巻で3500〜4000万部売れているという。写真を多数用いたもので、どこかで1冊や2冊はみたことがあるはずのシリーズである。これまで医学全般のもの、たとえば腎臓病、糖尿病、心臓病などのものは刊行されていたが、スポーツ医学は初めてで、このあと続刊として来年に『スポーツ医学II──けがをしやすいところ』『スポーツ医学III──けがをなおす』の2冊が出される予定である(著者は同じ)。
全体的にカラーブックスの特徴でもあるが、写真や図が多く、文庫本ということもあって、比較的短時間で読み終えることができるが、なにも読み通す必要はなく、それぞれ関心のあるところだけを読んでも十分役に立つ。
著者は本誌10月号の「スポーツドクター・インタビュー」で紹介されている市川宣恭氏。著者についての詳細はそちらに譲るが、「私は整形外科医として30年間、大学病院で臨床経験を積んで参りました。また、大阪市身体障害者スポーツ・センターで、身体の不自由な人たちのスポーツと身体的な効果および障害について相談にのり、指導をしてきました。それらの体験を通じて、元気のよいスポーツ選手から中高年のスポーツ愛好家に至るまで、けがを防ぎ、事故をなくすための助言をしたいと思って執筆しました」(まえがきより)という言葉通り、肩肘張らずにスポーツ医学、とくに外傷・障害が各スポーツ別に語られている。
もとより文庫本であるから、一般読者向けにできるだけ平易簡明に記されているが、スポーツ医学も医学という専門内であるから、どうしても解剖学や用語の点で理解しにくいところがあるかもしれない。もちろん、著者はその点にも配慮し、「基本的な用語の解説」の項を設け、下肢、上肢、下腿、筋、腱、靭帯、脊柱、椎骨、仙骨、頚椎、膝蓋骨などについて説明している。
どんなに一般を意識し、平明をモットーに書かれたスポーツ医学の本でも、実際には「難しそう」と敬遠される場合が少なくない。解剖図や表が出てくると、それだけで「対象外」とされてしまうものだ。しかし、筋肉名や解剖はある程度頭に入れておいてもらわないと、著者としては説明のしようがない。その辺りが、この種の本を書く最も難しいところだろう。
アメリカの一般向けスポーツ医学書は、その点で工夫がしてあったり、できるだけ負通の言葉で語ろうとしていることが多い。思うに、「テニス・エルボー」も「ランナーズ・ニー」もそういう言葉であろう。昔、20年くらい前、テニスで傷めた肘なら「テニス・エルボー」、野球で傷めた指なら「ベースボール・フィンガー」で十分だと習ったことがある。それは、決して「スポーツ医学」の話ではなく、一般の会話の話である。
さて、本書だが、ジョギングの項を例に取ると「例えば、運動不足があっても息苦しくなったり、心臓の動悸がなかなか治まらない状態が続くことがあります。何とか走れても、心肺系の故障は、重大事故につながる可能性もあります。また、下肢の関節や腰などの運動器官にも疼痛や動きの制限が出現したり、下腿の筋肉(ふくらはぎ)などに痙攣を起こす場合もあります」といったように、スポーツドクターが一般の人を前にして語りかける調子で全体が貫かれている。こういう書き方は簡単そうで実は難しい。平明を心がけると肝心なことがうまくいえなかったり、正確さを欠いてしまうこともある。その難しさをこの本はうまく克服している。「このような大きな力がかかっても足を痛めないで長時間にわたって走ることができるのは、土踏まずをつくっているアーチのある足の構造によるものです。(中略)ちょうど足の凹みの部分に、コイル・バネが入っているような仕掛けになっています」というように。この説明には、もちろん、カラーのイラストが何点もついている。
文庫本であるがゆえに、ややスペースが狭い気もするが、そんなことよりも、カラーの写真や図を多数用い、文庫本というよく普及し、しかも低価格な形で「スポーツ医学」をまとめたことのほうが高く評価される。スポーツ医学が家庭の医学に近づいたといえる。
●走る
ジョギングの障害/歩く・走る場合の機能解剖/ジョギングと痛み/靴の問題/走りによる急死/ひざのしくみ
●トレーニングを始める前に
トレーニングの原則/運動処方のやり方
●市民スポーツ実施上の注意点
1. 年齢的要因/2. 局所の過度使用について/3. 環境や用具の問題
●泳ぐ
スイミング/スイミングの障害/とび込み/水上スキー/潜水(スノーケリング、ダイビング)/サーフィン、ウィンド・サーフィン/溺水/処置
●テニス
1. テニス肘/2. テニス肩/3. テニス脚/4. テニス足指
●ダンス
●ゴルフ
1. ゴルフ骨折/2. ゴルフ肘/3. 腰痛/4. 手および手関節の障害
●野球・ソフトボール
1. 野球肩/2. 野球肘/3. 野球指(槌指、マレットフィンガー)/4. その他の外傷、障害
●サッカー
1. 足首のけが故障/2. その他の下肢、腰部の障害/3. ヘッディングによる障害/4. ラフ・プレイによる外傷
●バレーボール
●バドミントン
●ボーリング
●スキー・スケート
スキー/スケート
●ラグビー
1. 肩周辺の外傷/2. 膝関節の外傷、障害
●柔道
1. 頭部および顔面の外傷/2. 肩甲帯および上肢の外傷、障害/3. 腰部の外傷、障害/4. 下肢の外傷、障害
(清家 輝文)
出版元:保育社
(掲載日:1986-12-10)
タグ:スポーツ医学 入門
カテゴリ スポーツ医科学
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スポーツ医科学キーワード<臨床スポーツ医学>
臨床スポーツ医学編集委員会
同社によりすでに出版されている『スポーツ医学基本用語ゼミナール』から、さらにアップデートな情報に対応できるよう編まれたキーワード集。お馴染みの顔ぶれとともに、若手を思い切って起用しており、執筆者は270名に上る。学際的であるスポーツ医科学に関わる人への共通用語を取りまとめた。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:文光堂
(掲載日:2000-03-10)
タグ:スポーツ医学
カテゴリ スポーツ医学
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スポーツ医学II 健康と運動
池上 晴夫
「生命を支える能力を維持・強化していこう」。これを著者は健康への第三の道と説く。さらにこの道を支えるのは、運動のみならず、栄養、環境、ストレスあるいは近代化に対する個々のスタンスであり、そのアプローチの工夫が必要とも。そうした観点をもとに、第2章から専門的な内容に入っていく。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:朝倉書店
(掲載日:2000-06-10)
タグ:スポーツ医学
カテゴリ スポーツ医学
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スポーツ指導者のためのスポーツ医学
小出 清一
「スポーツ指導者のための」というコンセプトに則り、スポーツ医学に関する基礎を網羅すると同時に、非常にわかりやすい形で提供している。スポーツを実践させるうえで最低限知っておくべき内科的知識、使いすぎ症候群の予防と対処など、アスリートに限らず、一般のスポーツ愛好家にも活かされるべき知識体系。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:南江堂
(掲載日:2000-12-10)
タグ:スポーツ医学
カテゴリ スポーツ医学
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スポーツ外傷学III 上肢
黒澤 尚 星川 吉光 高尾 良英 坂西 英夫 川野 哲英
治療のゴールをスポーツ復帰に置き、日頃からスポーツ外傷に関わる医師、理学療法士、トレーナー等に直接的、具体的な診療指針を提供する「スポーツ外傷学全4巻」のうちの一冊。この本では、上肢の外傷におけるテーピング、運動処方、再発防止までを見やすい図とともに懇切丁寧に解説している。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:医歯薬出版
(掲載日:2001-02-10)
タグ:スポーツ医学
カテゴリ スポーツ医学
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スポーツ外傷学III 上肢
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新・スポーツ医学 改訂新版
メディカル・フィットネス協会 藤本 繁夫 大久保 衞
2002年に「やさしいスチューデントトレーナーシリーズ」全9巻が、2013年に9巻中4巻が新シリーズとして刊行された。そのうちの「新・スポーツ医学」が2020年に改訂された。20年弱の間に、スポーツ医科学が発展し、社会におけるスポーツのあり方も変わった。改訂新版では、パラスポーツとコンディショニングの章が設けられている。スポーツ選手に起こりやすい外傷・障害や内科的障害から、リハビリテーション、スポーツと生活習慣病、遠征時のチェック点、救急処置まで、時代が変わっても変わらず知っておくべき内容を網羅している。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:嵯峨野書院
(掲載日:2021-08-10)
タグ:スポーツ医学
カテゴリ スポーツ医学
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新・スポーツ医学 改訂新版
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現場の疑問にきちんと答える 子どものスポーツ医学入門
ライフサポート協会 大島 扶美
いまどきの子ども、いまどきの親
最近の子どもの体格には目を見張るものがある。近所を歩いていても大人顔負けの体格を持つ子どもに出会うことが多い。実感として子どもの体格がよくなったと感じる。そんなときは「いまどきの子はみんな大きいね」などと言ってみたりする。しかし、こと基礎体力の話になると、「全くいまどきの子は体力がなくてダメね」とか「昔よりからだを動かさなくなったからじゃないか」と言っている人が多い。
器は大きくなったが、中身が整わない。すでに世間的に定説となりつつあるこの問題は、発育・発達期のお子さんのいるご家庭にとって重大な意味を持つ。なぜなら、発育・発達期の心身にどんな刺激を与えるかは、その子の将来にとっていろいろな意味で重要な鍵になることを、いまどきの親はしっかり認識しているからである。そこで、ひとつの回答としてスポーツが選択される。しかし、この時点で親たちはスポーツさえしていれば子どもたちが間違いなく健やかに成長すると安心したわけではない。質の問題、つまりいかにスポーツを指導してくれるのかによって大きく結果が違ってくることも十分承知だからである。
だから最近の親は昔のように、子どもたちに「ともかく外へ行って遊んで来い」とは言わない。どうせ行くなら正しく指導するところに行きなさいと言う。これはこれで決して悪いことではない。問題は、スポーツを指導する側にある。指導する側がいつまでも「理由はともかく、いいから走れ」ではいまどきの子どもも親も走らない。「多少痛くても練習は休むな」も同様にいまどきの子どもと親には説得力に欠ける。つまり「なぜそういう指導になるのか?」に答える必要が近年顕著になっていることに指導者は早く気がつくべきだ。親たちはとっくに気づいていて、そういう指導者が少ないことにちょっぴり不満だ。では、これに気がついた指導者はどこに救いの手を求めたらよいのか。答えは、この本にある。本書は、スポーツ栄養学、スポーツ外傷学、そしてトレーニング学や薬学を網羅し、そこから各スポーツ種目に見合った栄養の知識やそのスポーツ種目にありがちなケガとその予防について等、より身近に感じられる「なぜ」に対して科学的根拠をベースにしてピン・ポイントで説明している。
「子どものスポーツ」の最前線を知る
スポーツという身体運動は、もともと日常生活動作からかけ離れた特殊な運動の集まりだ。つまり、速く走る、遠くへ物を投げる、強く蹴るなど、どれも身体に対して強いストレスになるものばかりだ。これは同時に、スポーツをすることによってケガする可能性が十分あることも意味するのだ。したがって、ケガを未然に防ぐには日頃の栄養摂取により強く関心の目を向け、トレーニング方法の適否を確実に判断し、ケガの原因となりうる運動を極力排除できるだけの指導力が必要なことぐらい誰にもわかる。大切なことは、こういったしどうを科学的根拠に基づいて適切に、しかも誰もが納得できる形で平易に説明ができることである。これからのスポーツ指導者に求められるのはこういった指導力だということを痛感すべきである。
「中学生でプロテインを飲むのは早すぎる?」「整形外科で捻挫と診断され、冷シップをたくさんもらってきたけど、復帰の目安を教えて?」「小学校高学年から中学校にかけての成長期にしてはいけないトレーニングはある?」こう聞かれたらどう答える、コーチ? もう一度申し上げある。答えは、本書にある。
(本書は『新装版 現場の疑問にきちんと答える 子どものスポーツ医学入門』として、ラピュータより刊行。 ISBN: 9784947752871)
(久米 秀作)
出版元:山海堂
(掲載日:2003-11-10)
タグ:スポーツ医学 子ども
カテゴリ スポーツ医学
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やさしいスチューデントトレーナーシリーズ 新スポーツ医学
メディカル・フィットネス協会 藤本 繁夫 大久保 衞 岡田 邦夫 吉川 貴仁 柳田 育久 橋本 祐介 小松 猛 大槻 伸吾 小林 章郎 山添 光芳 笠次 良爾 日下 昌浩
メディカルフィットネス協会の「スチューデントトレーナー」認定資格の教科書となる一冊。
スポーツ医学といえど、スポーツによるケガや障害に関する内容だけではなく、その手前のコンディショニング、炎天下などの環境との関係性、健康のためのスポーツや運動を行う者に対しても活用できる内容になっているので、学生スポーツに携わる者以外でも知っておきたい内容になっています。
部活動をしている子どもたち、健康のためにランニングをしている人、ジム通いをしている人、など様々な形でスポーツや運動に取り組んでいる人が訪れる一般の治療院で臨床に携わっており、スポーツに特化した教育を受けていない場合には、スポーツ医学を知るために手元に置いておくことをお勧めします。
遠征でのスポーツ医学など、読まなければなかなか目が向かないようなことも解説してあります。
以前の知識の確認やアップデート、これからアドバイスするための知識などスポーツ医学に関する内容が満遍なく含まれているので、一冊でだいぶ網羅できると思います。
また、ところどころにあるコラムがそれぞれ興味深い内容になっており、そこを読むだけでも一気に知識が増えるのが面白いところです。
(山口 玲奈)
出版元:嵯峨野書院
(掲載日:2022-02-15)
タグ:スポーツ医学
カテゴリ スポーツ医学
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