運動科学 アスリートのサイエンス
小田 伸午
普通、運動学の教科書というのは、幾何学・力学・解剖学・生理学というものをベースに書かれている。その全てをしっかり理解してこその運動学であるから、どうしてもかなりの情報量になってしまう。この書籍の特徴を一言でいうならば、そんな多くの情報から「面白いっ!」というような情報を抽出して書かれたものになっている。「筋が生み出す力について」「運動時に使うエネルギーの“実は…”」「二軸動作の正体」「なぜ日本人が速く走れていないのか」など、興味を引くトピックばかりで構成されているのだ。
著者は京都大学大学院人間・環境学研究科助教授(執筆当時)。つまり京大の講義が体験できるのである。これだけでも、一読の価値がある。もちろんわかりやすく説明されているが、きちんとしたエビデンスと、面白く、知的な文章で書かれてある。私も人間の動きについての本をいくつも読んできたが、「そうだったのか」と気づかされるような情報が多く載っていた。人の身体についてよく勉強されている方にも読んでみていただきたい。
(宮崎 喬平)
出版元:丸善
(掲載日:2012-02-15)
タグ:スポーツ科学 二軸動作
カテゴリ スポーツ医科学
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教養としてのスポーツ科学
早稲田大学スポーツ科学部
スポーツ関係と聞くと皆さんはどんなイメージを持たれるでしょうか? メディアの発達により、海外スポーツはもちろん、スポーツ選手の露出が格段に増えたと思います。それに伴い、スポーツがもつ意味、可能性、求められるものは非常に多様化していると感じます。
本書は長くタブーとされていた、スポーツを科学として見られるようになってきた専門的な分野を教養というレベルで書かれています。スポーツについて考えるという項目においてはその魅力、歴史、メディアなどについて、そしてスポーツをする身体についてという項目においては身体の構造やトレーニングの原則など、そのほかにも、現在のスポーツ界の問題点などについても書かれています。 スポーツに関わっている人はもちろん、これから関わろうとしている人、それ以外の人でも読むことで、スポーツを見るときにいろいろな見方、スポーツに対する関わり方が見つけられる1冊です。
(大洞 裕和)
出版元:大修館書店
(掲載日:2012-02-15)
タグ:スポーツ科学 入門 教養
カテゴリ スポーツ医科学
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教養としてのスポーツ科学
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教養としてのスポーツ科学
早稲田大学スポーツ科学学術院
スポーツ医科学、健康スポーツ、アスレティックトレーニング、コーチング、スポーツ教育、スポーツビジネスの6分野にわたって記述されている。各項目が見開きから4ページに収まる分量であり、内容も専門性を保ちつつわかりやすいものとなっている。
学部生向けの導入教育のテキストではあるが、スポーツ科学を全体的につかむことができるので、基本的なところを理解しておきたい人のほか、独学で学びたい、学び直したい人にとっても有用な一冊となる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:大修館書店
(掲載日:2011-06-10)
タグ:スポーツ科学 入門 教養
カテゴリ スポーツ医科学
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高地トレーニングの実践ガイドライン 競技種目別・スポーツ医科学的エビデンス
青木 純一郎 川初 清典 村岡 功
高所トレーニングに関して、とくに各競技における実践例をまとめている。本書は、日本オリンピック委員会スポーツ医・科学研究報告として毎年出されたものが全体報告となり、それをもとに書籍化されたものである。陸上競技、水泳、スキー(クロスカントリー、ノルディック複合)、スピードスケート、バイアスロンにおいて、どのような高所トレーニングが行われてきたか、また実際の測定データについて詳しく分析されている。このほか、低酸素施設をどのように活用するか、高地トレーニングに関する健康チェックについても紹介されている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:市村出版
(掲載日:2011-06-10)
タグ:高所トレーニング スポーツ科学
カテゴリ スポーツ医科学
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スポーツ常識の嘘
横江 清司 スポーツ医・科学研究所
Main Topic(月刊スポーツメディスン103号)で紹介した財団法人スポーツ医・科学研究所の開設20周年にあたる今年6月10日に合わせて刊行された書。所長の横江先生が著者である。
だいたい2ページに1テーマの構成で、「サウナは減量によい」「ギプスを巻いたら復帰が遅れる」「ベンチプレスは肩の筋力強化によい」「運動は長時間続けなければ減量効果がない」「肩の脱臼は筋トレで治る」など、計37項目の「常識の嘘」を解説。
たとえば、ギプス固定については、不必要なギプスの場合は正しいが、ケガの種類、程度によっては間違った常識になるとし、生理学的に治癒するまでの期間の適切な期間の固定は必要と明確に記している。また、ギプス固定による筋萎縮の問題についても触れ、ギプス固定中の筋力維持法についても記している。
「常識の嘘」というのは、一般にそのように言われ、信じられ、実践されていることだが、その正しい部分と間違った部分を明確にして示そうという試みのようだ。
運動中に水を飲むなとか、突き指は引っ張っておけばよいとか、今では間違いとして知られていることもあるが、スポーツの現場によっては、まだ今も行われていることが少なくない。ただ頭からよいとか悪いとするのではなく、正しい知識を持って行うことの大切さがよくわかる本である。
横江清司著、(財)スポーツ医・科学研究所編
2008年6月10日
(清家 輝文)
出版元:HIME企画
(掲載日:2012-10-13)
タグ:知識 スポーツ科学
カテゴリ スポーツ医科学
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スポーツ科学から見たトップアスリートの強さの秘密
児玉 光雄
身体能力や動体視力、脳、エネルギーシステム、高地トレーニング、疲労、メンタルトレーニング、ジュニア期の発育発達など、スポーツに関わるさまざまなトピックを一般向けにわかりやすく解説している。見開きで左ページには文章、右ページにはイラストや表を用いている。
運動学習、生理学などだけではなく、野球やゴルフ、テニス、サッカー、陸上競技におけるバイオメカニクス的な側面についても詳しく解説されている。これまでの主な研究がコンパクトかつ平易にまとめられているので、スポーツ科学における多くの分野を俯瞰できる内容となっている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:ソフトバンククリエイティブ
(掲載日:2009-09-10)
タグ:スポーツ科学
カテゴリ スポーツ医科学
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これからの健康とスポーツの科学
安部 孝 琉子 友男
健康科学、スポーツ科学に関して、幅広く16章にわたってまとめたもの。いずれも身近なことを題材としながら、エビデンスが簡潔に示され、まんべんなく基本的な知識や考え方を身につけることができる。
健康に暮らしていくためにはどのようすればよいかという視点から、運動習慣や肥満、骨の強度、ストレスとの関連などを紹介。また、スポーツについては、パワー発揮、持久力、スタミナ、スキル、栄養、暑熱環境や高地トレーニングなどについて広く取り上げられている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:講談社
(掲載日:2010-07-10)
タグ:健康科学 スポーツ科学
カテゴリ スポーツ医科学
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新版 これでなっとく使えるスポーツサイエンス
征矢 英昭 本山 貢 石井 好二郎
「多くのスポーツ・体育の現場であがっている疑問の叫びを大事にしよう。できるだけトレンディーな情報を提供しよう。でも、理解できないのはだめだ。面白くないとね!」という著者らの思いから生まれたのが本書である。そして、スポーツサイエンスを「納得」し、「使える」ようにすることが本書の目的である。
全体の大きな構成として、「トレーニング」、「試合で勝つ」、「健康なからだ」、「基礎知識」という順番で、4つの側面から構成されている。これは、一般の健康づくりから競技アスリートまで、幅広く対応しようとするものなのであろう。また、実践的事例を経て基礎知識へ向かう構成が興味深い。これは、帰納法的側面から具体的な取り組みをイメージし、それらの本質を捉えるために演繹法的側面に収束させることで、「実践と理論を合致させる」ということを試みているように感じ、大変新鮮であった。
次に、各チャプターに目を向けると、指導現場で多く見られる疑問を豊富に取り上げている。そして、各疑問についての説明を見てみると、見開きの分量で、簡潔かつ論理的なため、大変わかりやすい。この内容であれば、学生アスリートでも十分に理解可能なのではないかと感じた。
また、もう一つの気づきを得られたような気がする。それは、指導者側は、「簡潔かつ論理的な説明の仕方を学ぶ絶好の教材になり得る」ということである。例えば、「ウォーミングアップ」ということについて、テーマに対する構成が、「本質的側面→具体的な取り組み内容→注意ポイント→まとめ」という流れになっているので、指導者自身の説明能力向上にも貢献できる内容であることを実感した。
以上のことをまとめると、本書は、幅広い指導対象への対応を可能にするだけでなく、指導者自身の知識の整理や説明能力の向上、さらには、辞書的機能としても貢献できるということである。本書は、2002年に発刊され、その後、増刷を重ねて改訂にまで辿り着いている。この側面から見ても本書の質の高さや、読者からの支持の高さがうかがわれるであろう。指導現場において、常に手元に置いておきたい一冊である。
(南川 哲人)
出版元:講談社サイエンティフィク
(掲載日:2012-10-14)
タグ:スポーツ科学
カテゴリ スポーツ医科学
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スポーツの科学
加賀谷 淳子 宮下 充正 金子 公宥 寒川 恒夫
以前と比べると、最近では「運動」に関する研究や情報がとても多く、運動に関して、専門家以外にも一般の方々が手軽にたくさんの情報を得ることができる。人々が運動に興味を持てば持つほど、1つのテーマでさまざまな情報が飛び交う時代になっているのではないだろうか。
本書では、それぞれの専門家が自らの分野の研究をし、スポーツ科学の新しい発見を説明している。「今まではこうだった。しかし、現在ではこのような新たなことがわかっている」というように、今までの常識を覆すような新しい発見がたくさん綴られた1冊である。「わが国スポーツ科学の動向」「動くからだの科学」「健康づくりとアスリートのスポーツ科学」という3章に分けられており、内容は幅広い。一見「スポーツ科学」というと堅苦しいイメージを持たれる方もいるかもしれないが、さまざまな研究、調査が実施され、今まで正しいとされていたことや当たり前だと思っていたことが、時が経つにつれて進化をしている。専門家はもちろん、これから運動指導に携わっていく方々にぜひ読んでいただきたい1冊。きっと新しい発見があるはず。
(清水 歩)
出版元:日本学術協力財団
(掲載日:2012-10-16)
タグ:スポーツ科学
カテゴリ スポーツ医科学
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競技志向と健康志向のスポーツ科学
宮下 充正
2009年に発刊された。そして、スポーツ科学の新しいパラダイムを展望しようとしたものであると著者は記している。このことは、本書全体の構成からも理解できるものである。
本書の特徴は、序章、1章、終章であろう。まず序章では、スポーツ科学における本質的な課題に触れている。それは、遺伝的要因と環境的要因である。スポーツの活動能力は、前者にとってどの程度決められるのか、後者にとってどの程度改善可能なのかを検討している。このような課題を踏まえて1章に進む。スポーツ科学のこれまでの歩みである。温故知新ということであろう。そして、2章~6章は、トレーニングの専門的領域に関連する分野である。これが大変わかりやすい。とくに、ポイントを絞った図解は、各章の図解を追うだけでもその章の全体像をつかむことができる構成になっているようである。これは、これから専門職を目指す読者だけでなく、現場で活動する専門職にとっても大変役立つだろう。最後に終章である。スポーツというものを多面的に検討している。
本書を通じて、学際的研究という言葉が思い浮かぶ。研究対象となるものが、複数の学問的領域に関連し、それらが総合的かつ協調的に進むことである。スポーツの高度化や大衆化が進む現代のスポーツにおいて、単独の学問的領域だけでは読み解けない部分が大きくなってきていて、飽和状態にあることが著者のメッセージとしてあるのではないだろうか。このような考え方は、スポーツ指導者、スポーツ部門におけるリーダーなどが持つべき観点の1つではないかと感じる。スポーツ科学を局所的な視点だけでなく大局的な視点からも検討するうえで大変役立つ一冊である。
(南川 哲人)
出版元:杏林書院
(掲載日:2012-10-16)
タグ:スポーツ科学
カテゴリ スポーツ医科学
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サッカー ファンタジスタの科学
浅井 武
昨今のサッカー界で、ファンタジスタと呼ばれる選手が減っていると感じるのは私だけだろうか。
本書では、ファンタジスタと呼ばれる選手に必要な、技術や体力を物理学や生理学の言葉を用いながらも、サッカーの場面と結びつけて解説をしている。私も含め、頭を使うより身体を動かすことが好きな人にとっては、苦手と思われるような科学的な言葉が、自然と理解できる一冊である。
ファンタジスタのことを「創造性豊かなイマジネーションあふれるプレーで、味方や観衆はもちろん、相手選手さえも魅了してしまうプレーヤー」と表現している。この文章を元にさまざまな現役選手を想像したが、結局私の中でファンタジスタを見つけることはできなかった。
ファンタジスタのプレーを科学的に分析はできる。しかし、科学の力を持ってしても、ファンタジスタを生み出すことはできないであろう。ファンタジスタがファンタジスタと呼ばれる所以はそこにあるのではないだろうか。「ヒト」がプレーするサッカーというスポーツの面白さを、改めて伝えてくれる一冊である。
(橋本 紘希)
出版元:光文社
(掲載日:2013-10-23)
タグ:サッカー スポーツ科学 技術
カテゴリ スポーツ医科学
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スポーツ科学の教科書 強くなる・うまくなる近道
谷本 道哉 石井 直方
運動生理学、機能解剖学などの章立てとなっているが、順番に読む必要はないと筆者は言う。確かに、スポーツに関する素朴な疑問が生まれたタイミングでそれに合った項目を開くほうが、すんなりと頭に入っていきそうだ。
疑問が生まれたり考えたりするのは、強くなりたい、うまくなりたいときに他ならない。そんなとき正しい方向へ導く助けとなる、指導者代わりの一冊と言える
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:岩波書店
(掲載日:2012-07-10)
タグ:スポーツ科学
カテゴリ スポーツ医科学
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これからの健康とスポーツの科学 第4版
安部 孝 琉子 友男
「これからの」と冠した本書は、2000年の初版発行から5年ごとに改訂を重ね、第4版を数える。資料の更新はもちろん項目の追加もあり、現代社会においてどう健康を保つか、取り戻すかという意図が感じられる。
生活スタイルを見直し、運動を習慣づけるのが基本だが、運動の的確な方法・量の見極めは簡単ではない。また、安全に行うことができる必要がある。よってその2点に多くページが割かれている。子どもから高齢者まで、正しい科学の知識に基づいたスポーツとともに生きるためのバイブルと言える。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:講談社
(掲載日:2015-06-10)
タグ:健康 スポーツ科学
カテゴリ スポーツ医科学
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これからの健康とスポーツの科学
安部 孝 琉子 友男
あなたは健康ですか? 日本の平均寿命が伸びる中、健康寿命についても謳われるようになってきました。男性で71.19歳、女性で74.21歳、平均寿命と比べ約10年から15年何らかの介護が必要となる計算になります。
健康的な生活を送るためには日頃の生活をいかに過ごすか。日々進化する医療、科学の分野から、日々の生活、運動のポイントがわかりやすく書かれています。
教科書的要素が多い書籍ではありますが、一般の方でもわかりやすく読みやすい内容になっています。
(大洞 裕和)
出版元:講談社
(掲載日:2016-06-08)
タグ:スポーツ科学 健康
カテゴリ スポーツ科学
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スポーツ科学・入門 スポーツの新たな可能性を再発見する
別冊宝島編集部
この本は、1991年に同社から出版された別冊宝島『スポーツ科学・読本』の改訂版である。9年前に出版された前書とは基本的に同じだが、今読んでもスポーツ科学入門編としてはなんら遜色ない。稲垣正浩・日本体育大学教授が語る「誰も語らなかった、スポーツ史の真実」は、一読の価値あり。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:宝島社
(掲載日:2000-03-10)
タグ:スポーツ科学
カテゴリ スポーツ科学
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スポーツの謎77を科学する 松坂大輔のグラブの秘密ほか
山田 ゆかり
雑誌『AERA』に「SCIENCE EYE」のタイトルで連載された著者に寄る記事に、大幅に加筆されまとめられた。スポーツ、それもトップアスリートと呼ばれ選手たちのパフォーマンスなどにおける「なぜ?」を科学的に追求し、独自の視点でわかりやすく解説した。松坂大輔選手のグラブの秘密ほか76のスポーツ科学。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:朝日ソノラマ
(掲載日:2001-02-10)
タグ:スポーツ科学
カテゴリ スポーツ科学
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これでなっとく使えるスポーツサイエンス
征矢 英昭 石井 好二郎 本山 貢
体育・スポーツ関係の大学の講座で最先端の16名の研究者が、スポーツ現場の科学的疑問をQ&A方式でわかりやすく解説。さらに詳しく知るためにスポーツサイエンスの基礎知識も掲載されている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:講談社
(掲載日:2002-08-10)
タグ:スポーツ科学
カテゴリ スポーツ科学
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ドラえもん科学ワールド スポーツの科学
藤子・F・ 不二雄
国民的キャラクターの解説シリーズで「スポーツの科学」を取り上げた。各章の冒頭には運動にまつわる漫画が収録されていて、柱にはQ&Aもあり、子どもが興味を持ちやすい工夫がされている。
陸上、水泳、道具を振る球技などグループ分けして、40を超える種目の成り立ち、ルール、どんなトレーニングをしているか、道具の進化を紹介する。子ども向けといっても、しっかり科学を基に解説されている。のび太くんが得意な射撃などオリンピック種目も収録されていて、観戦の助けになる。さらには自分に合ったスポーツと出会うきっかけにもなるだろう。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:小学館
(掲載日:2021-05-10)
タグ:スポーツ科学
カテゴリ スポーツ科学
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日常生活に活かす『スポーツ科学リテラシー』
杉浦 雄策
「スタミナとは、肺、心臓、筋肉などすべての機能統合した指標(持久力)のことである」という一文を見て気づかされたのは、誰もが日常的に使っている「スタミナ」という言葉の定義。あまりにも一般的過ぎて考えたこともなかったのですがスタミナってそんな意味だったんですね。さらにスタミナの解説にとどまらずスタミナの効果と続き、話は生活習慣病へと展開していきました。ここまで広がるスタミナの話題に触れて初めてスタミナを知ったような気がしました。同様に誰もが当たり前に使っている「体力」という言葉も、スタミナに関連してスポーツから日常生活まで具体的な解説が示されています。
自分自身の知識が「ブツ切れ」のものであることに気づくことこそがリテラシーを得ることの第一段階なのかもしれません。そこから応用できる知識が生まれてくるものだと感じました。点が線になり、線が面になり、面が立体になることこそが「日常生活に活かす」というタイトルの意味なのでしょう。
スポーツ科学には機械的なものという印象を持っていたのですが、むしろ有機的な生物としての研究こそがスポーツ科学であると再認識しました。機械的どころか「心」とスポーツのとらえ方も精神論という一面的なものではなく、生理学や心理学という視点から身体とのつながりを探ろうとする試みから、「人として生きる」喜びや楽しみに至ることを知り、印象が180度変わりました。
あえて言うのであれば、本書の項目はどこかで聞いて知っているものが多いかもしれません。しかし一つ一つの知識がつながりを持つことによって構築されることが「使える」知識であることを教わりました。
(辻田 浩志)
出版元:ライフ出版社
(掲載日:2023-03-22)
タグ:スポーツ科学
カテゴリ スポーツ科学
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ルポ 筋肉と脂肪 アスリートに訊け
平松 洋子
筋肉と脂肪に焦点を当て、アスリートたちとアスリートを支える人達に直接聞く形で綴られたルポルタージュです。本書では、相撲、プロレス、陸上、サッカーなどのスポーツに携わるアスリート、栄養士、開発者、研究者などへの取材を通してアスリートたちの生活、トレーニング方法、食事、そして身体の変化について詳しく掘り下げています。
いかに身体をつくっていくか、リアルなエピソードや実例があり、専門的な知識がなくても理解しやすい構成になっています。具体的な取り組みを知ることによってプロの「筋肉と脂肪」に対しての考えが、一般人のそれとは大きく異なることを実感することができます。そして、これらに対する見方が変わる一冊です。
本書ではアスリートたちが直接語ることで、筋肉や脂肪に関する理解が深まり、一般の人々にとっても身近なテーマなのでいかにその管理が徹底されていて、身体づくりそのものが苦しくも重要であることを実感できました。また、プロテインや体組成計の開発に至るまで、アスリートを栄養面から細かくサポートしている方々がいること、筋肉・脂肪の関係にはこれだけ深い事柄が関わっていることを知ることができます。よって、健康やスポーツに興味がある方、トレーニングや生活に興味を持っている人々におすすめです。また、軽いノンフィクションが好きな読者にも適しています。相撲やプロレスファンには食事づくりの裏側を垣間見ることができるので、より興味深いのではないでしょうか。
『ルポ 筋肉と脂肪アスリートに訊け』は、筋肉と脂肪に関する知識を踏まえつつ、生の声で感動的なストーリーを届けてくれる一冊でした。
(山口 玲奈)
出版元:新潮社
(掲載日:2024-01-15)
タグ:ルポルタージュ 筋肉 脂肪 スポーツ科学
カテゴリ スポーツライティング
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