親・指導者の「常識」がつくり出す子どものスポーツ障害 だから治らない、防げない!
高瀬 元勝
スポーツ障害とは慢性的な痛みなどの症状を指す。スポーツは同じ動作を繰り返すため、こういった状態に陥りやすい。このとき、大人なら練習をやめたり減らしたりでき、またレベルの高い選手なら適宜動作を修正することもできるだろう。では子どもの場合はと考えたとき、保護者や指導者も含めて、練習や、身体動作という意味では生活から見直す必要があると筆者は解く。
本書後半ではたくさんの症例を紹介しているが、来院に付き添った保護者や、選手を介して指導者ともコミュニケーションを図っているのがうかがわれ、セラピストとしてのあり方を考えさせられる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:現代書林
(掲載日:2012-10-10)
タグ:スポーツ障害 整体
カテゴリ 人生
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スポーツ障害 発育期を中心に
高沢 晴夫 中嶋 寛之 秋本 毅
『小児のメディカル・ケア・シリーズ』の1冊。共著者である三氏は本誌(月刊トレーニング・ジャーナル)で何度もご登場いただいているので改めて紹介するまでもないだろう。
「発育期のスポーツ障害を理解するには、発育期のからだの特徴を知らなければなりません。骨、関節には特に発育期特有なものがあります。(中略)発育期のスポーツは全身的な発育・発達を促すようなものが理想的です。目先の勝負にとらわれて無理をしないよう注意すべきであり、将来に目を向けて指導することが根本的な目的と思われます」(はじめにより)
本書は上の観点より書かれたものであり、大きく以下の5つの章に分けられている。
第1章「発育期のスポーツ障害の特徴」、第2章「発育期によくみられる障害」、第3章「発育機におけるスポーツに特有な骨折」、第4章「スポーツ外傷、障害の救急(応急)処置」、第5章「発育期スポーツ障害の予防」
子どもが大人のミニチュアでないことは本誌でも何度か述べてきたことだが、「エリート教育」とか「スパルタ教育」として、子どもに小さいうちから、野球、ゴルフ、テニスを学ばさせている例は少なくない。小さいうちから多くのスポーツの基本動作を学ぶのはよいことだが、使いすぎ症候群(overuse syndrome)をきたすまで「特訓」や「ハード・トレーニング」を積むのは親のエゴであり、指導者の無知であろう。本書のような指針というべき書を子どものスポーツ指導・管理に当たる人にはぜひとも読んでいただきたい。三氏とも整形外科医であり、できるだけ平明に書かれた内容は、専門的とはいえ十分一般の理解の範囲内にあるといえる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:医歯薬出版
(掲載日:1983-06-10)
タグ:スポーツ障害 発育発達
カテゴリ スポーツ医科学
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DVD スポーツ障害を治す
宮本 俊和
スポーツ障害に対する鍼療法とリハビリテーションをわかりやすく解説。障害の発症機序を説明後、疾患ごとに、疼痛部位、疼痛の誘発動作、理学的検査所見を解説し、疾患に応じた鍼通電療法、雀啄術、運動鍼、棒灸などの治療法を紹介。治療家向け。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:医道の日本社
(掲載日:2006-05-10)
タグ:鍼灸 スポーツ障害
カテゴリ スポーツ医科学
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