トレーニング科学 最新エビデンス
安部 孝
本書は昨年11月に開催された日本トレーニング科学会の記念・教育講演での発表「トレーニング科学はどこまで解明したのか」の内容をまとめたものである。
執筆者は安部氏をはじめ、大河原一憲、岡本敦、荻田太、小倉裕司、金久博昭、川上泰雄、佐藤義昭、田中茂穂、田中孝夫、内藤久士、永井成美、沼田健之、深代千之、藤田聡、政二慶、宮武伸行、森谷敏夫の各氏と、そうそうたる顔ぶれである。
内容は第1章『健康・体力づくりのトレーニング』、第2章『競技力向上のトレーニング』、第3章『肥満の予防・改善とトレーニング』、第4章『未来のトレーニング』と分けられ、未来のトレーニングでは加圧トレーニングを中心とした、短期集中型加圧トレーニングの効果について触れられている。
全体的に図やデータ表を用いているので、非常にわかりやすい内容になっている。
また各執筆者ごとに参考文献も並べられており、これからスポーツ科学を勉強しようという人にも、さらには先行研究の検討にも本書は役立ちそうだ。トレーニング科学はどこまで解明したか、是非一読願いたい。
2008年4月30日
(三橋 智広)
出版元:講談社
(掲載日:2012-10-12)
タグ:トレーニング 加圧トレーニング トレーニング科学
カテゴリ スポーツ医科学
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跳ぶ科学
宮下 充正 深代 千之
理想的に「跳ぶ」ことを分析した数々の結果が掲載されている。
またページ数は少ないが、当時のIT環境を考えると時代を先取りした指導の提案もされている。
経験や勘もきちんと検証され、トレーニング科学で分析された結果と合わせて、上手に利用することができれば、指導力や効率がさらに上がり、世界に通じる競技者を育てることができるのではないか。
研究者だけでなく、指導者にも科学的思考が必要である。
(澤野 博)
出版元:大修館書店
(掲載日:2012-10-13)
タグ:トレーニング科学 バイオメカニクス
カテゴリ スポーツ医科学
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トレーニング科学最新エビデンス
安部 孝
本書は日本トレーニング科学会第20回記念大会で行われた、「トレーニング科学はどこまで解明したのか」という企画の内容をまとめたものである。
さまざまな種類の報告が掲載されているが、やはり「競技力向上のトレーニング」の章が気になる。
長年の経験や勘に頼ったトレーニングではなく、根拠に基づいたトレーニングを行うことで競技者の能力を十分に引き出すことができるのではないだろうか。それがコーチの仕事である。
(澤野 博)
出版元:講談社サイエンティフィク
(掲載日:2012-10-13)
タグ:トレーニング科学
カテゴリ トレーニング
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スプリントトレーニング 速く走る・泳ぐ・滑るを科学する
日本トレーニング科学会
そもそもスプリントトレーニングとは何かという定義から始まり、生理学・生化学、バイオメカニクス、評価方法、トレーニング計画、傷害予防、栄養、ドーピングなど、多岐にわたるスポーツ医科学的な内容がコンパクトにまとまっている。
なお、スプリントトレーニングという題名から、陸上競技を連想するが、本書で扱っているのは、陸上競技に限定されない。サッカー、水泳、スキー、スピードスケートなども取り上げられているのが特徴の1つである。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:朝倉書店
(掲載日:2010-04-10)
タグ:トレーニング科学 スプリント
カテゴリ スポーツ医科学
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トレーニングの科学 パワー・アップの理論と方法
宮下 充正
本書は「科学をあなたのポケットに」と謳われた講談社ブルーバックスの一冊である。したがって「トレーニングの科学」と題されてはいるが、研究者向けのものではなく、スポーツ選手やスポーツ愛好家(指導者を含む)を対象にして書かれている。
科学は、現代人のあらゆる生活に浸透し、あまりに科学万能が叫ばれるため、70年代にはその反動も見られた。しかし、ことスポーツに関しては、「科学的」といわれるものの、現場においては、結局科学も経験や精神に一歩譲らねばならないのが現状である。もちろん例外はあろうが、それだけスポーツ科学は、実際には現場に根を下ろすに至っていないといえよう。研究のレベルでは様々な解明が進みつつあっても、その成果が実践の場になかなか生かされないという事情も確かにある。
そこで求められるのが本書のような科学的基礎知識(とはいっても気軽に読み飛ばせるものではない)と多くの実際的プログラムとともに解説したものである。
著者である宮下氏は、本誌の読者には連載を通じてすでにお馴染みであろうが、本書の内容は、この連載をもっと一般向けにし、体系立ててまとめたものと考えればよいだろう。章題を列記すると、プロローグ「スポーツの記録は何によってきまるか」一「自分のからだは変えることができる」二「運動を生み出すのは筋肉だ」三「運動を長続きさせる肺と心臓」四「トレーニングの基本的条件」五「ハイ・パワーのトレーニング」六「ミドル・パワーのトレーニング」七「ロー・パワーのトレーニング」八「トレーニングと食事」九「トレーニングと男女の差」十「年齢に応じたトレーニング」エピローグ「中年からのトレーニング」となっている。
筆者もいう通り「かならずしも科学的トレーニングだけが、良い記録を生み出す万能薬ではない」が、本書に含まれている知識と、そこに示唆されている事柄は、実際にトレーニングを行ううえで、またスポーツ活動全体に多くのものをもたらしてくれることだろう。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:講談社
(掲載日:1981-03-10)
タグ:トレーニング科学
カテゴリ トレーニング
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スポーツ科学の教科書
谷本 道哉 石井 直方
最近テレビでも拝見することが多くなった谷本道哉氏の編著、そして石井直方氏の監修によるこの本は、トレーナー関係者だけではなく運動に興味のある人全般にとって読みやすい本であるだろう。
テレビでも谷本氏が述べていたことが、この本にも記載されている。「ボールは足で投げる」「パンチの強い選手は背中の筋肉がよく発達している」「夜の食事は太りやすい」「コーラで骨が溶ける?」「大声を上げるとパフォーマンスが上がる」などといった興味深いテーマも詳しくわかりやすく述べられている。
私は、トレーナーまたは運動に関する職業を目指す専門学生や高校生に対して、こういう内容を伝えられるような指導者になりたい。そしてその内容から、より運動に関して興味をもってもらえたら、というのが私にできることではないかと感じた。
(河田 大輔)
出版元:岩波書店
(掲載日:2013-04-04)
タグ:トレーニング科学
カテゴリ スポーツ医科学
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