なぜ全日本女子バレーは世界と互角に戦えるのか
渡辺 啓太 大塚 一樹
全日本女子バレーのテレビ中継にて、タブレット端末を手にする監督の姿がよく映る。そこにはどんな情報が送られているのか、誰がデータを収集しまとめているのか。そこにスポットを当てた。
表紙の数字とアルファベットの文字列は、実際の試合時に入力されたものだ。激しい情報戦の中、公開してしまっていいのかと感じるかもしれないが、各国代表ともデータの活用方法は日々進化している。では日本代表にて試行錯誤を積み重ねてきたのはと言えば、二十代の若き渡辺氏であった。
渡辺氏が出身校の恩師や代表監督、選手たち、チームメイト、そして家族に支えられながら、「アナリスト」として認められていく様が伝わってくる。スポーツ現場を支えるスタッフにとっては、ここまで全力を注げているかと振り返ったり、真摯に取り組めばきっと認めてもらえると勇気づけられたりもする一冊と言える。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:東邦出版
(掲載日:2012-08-03)
タグ:バレーボール アナリスト データ
カテゴリ スポーツ医科学
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部活動指導者に贈る「指導心得83ヶ条」
土屋 幸一郎
心のバレー
「心のバレー」こと土屋幸一郎氏のことをご存知の方は、全国に大変多くいらっしゃることと思う。本書は、1992年に土屋氏が発刊した「心のバレー」の廃刊に伴い、続編として上梓されたものである。
ここで改めて、著者土屋幸一郎氏のバレー指導者としての系譜を見てみよう。土屋氏は「教職について4年目の1971年に大栄町立大須賀中学バレー部の顧問に就任、『出ると負け』の状態から出発。1973年、地区大会優勝、県大会初出場。1975年、関東大会初出場」と破竹の勢いでチームを引っ張っていく。そして、「1976年には、千葉県大会初優勝を飾る」ことになる。以来「18年間の指導で、千葉県大会優勝10回・準優勝5回・3位3回」。ここまで読むと、とても恵まれた環境の下で著者は競技をされていたように勘違いしそうだが、実はむしろ劣悪とも言える環境の元で著者はこの栄光を手に入れたのである。「理屈は無用、情熱と信念で実績を作り、いっぱしの教祖様になれ。まねるな見るな独裁者たれ」。「アイデアは日常茶飯事の中にある。幼稚で単純・気楽・無責任な思考法が源泉」。これは、本書のタイトルにもある“83ヶ条”の条文の一部である。一見すると、やや宗教がかった言葉とも読み取れるが、解説を読んでいくと、これらが著者独特の経験哲学から生み出された言葉であることに気づく。たとえば“教祖様になれ”については、「指導者にカリスマ的な要素が必要だが、これは誰にも備わっているものではない。(中略)カリスマになれないまでも、近づきたいと思えば、子どもたちが納得するような結果を見通す目をもつことに努めることだ。(中略)これは『勘』ではなく『読み』で、実際には予言・透視力といった神懸かり的なものはないのだが、場合によっては神秘的な印象を与えることになる」といった具合である。評者もこういった“教祖”的発言は、確かに人やチームを導く力として必要だと思う。ある著名なマラソン指導者は選手に対してその日の大会のタイムをずばり予測し、選手を驚かせるとも聞く。これは決して著者の言うように指導者の超能力の成せる業ではない。毎日選手といると自然と見えてくる“風景”のようなものなのである。
褒めてやらねば、人は動かじ
指導者と選手は、果たして何で結ばれているか。“心”? 本書のタイトルからしてみれば、こう結びたいところであるが、残念ながら違う。答えはコミュニケーションだ。ところが、このコミュニケーションが難しい。なぜなら、このコミュニケーションにはある性質が存在するからだ。それは、コミュニケーションをとろうとする二人が同時にしゃべることができないという性質だ。つまり、コミュニケーションをとろうとすると、片方は黙っていなくてはならない。スポーツの場合、この片方は多分ほとんど選手側であろう。つまり、指導者は選手をコミュニケーションによって拘束しているとも言える。“拘束”とは辞書的に解説すれば「相手の行動の自由を縛ること」である。指導者がする注意、指示すべてが選手を拘束する。こういった状況の中で、選手がのびのびと行動するためには、指導者自らが選手を拘束から解き放つようなコミュニケーションをとる必要がある。コミュニケーションとは、言語だけではない。非言語、つまり指導者自らの行動もまた立派なコミュニケーションである。選手に模範を示したり、一緒になってやることは選手を拘束せずにコミュニケーションをとる最良の方法なのかもしれない。「どんな子にも認められる言動(バレー技術には限らない)や、プレーはあるもので、『よし』と思ったら、即これを公表するか、見本を演じさせる」という著者も“褒める”というコミュニケーションで選手の拘束を解いているように見える。指導心得のひとつ「してみせて、言うて聞かせてさせてみて、褒めてやらねば人は動かじ」(山本五十六)の言葉を引用する著者の慧眼に敬服する。
(久米 秀作)
出版元:バレーボールアンリミテッド
(掲載日:2006-10-10)
タグ:バレーボール 指導 コーチング
カテゴリ 指導
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バレーボールコーチングの科学
カール・マクガウン 杤堀 申二 遠藤 俊郎 福永 茂 河合 学 篠村 朋樹
バレーボール発祥の地アメリカ。過去には素晴らしい成績を残していた。しかし、近年、国際大会で思うような成績を残すことができなくなっていたが、昨年の北京五輪では男子が金メダルを獲得し回復しつつあるといえる。著者は過去の黄金時代を支え、現在の日本バレーの礎を築いたといっていっても過言ではない理論を構築した方である。
本書を読み進めていくと、著者がかなりの量の学習をしていることが読み取れる。それは浅くもなく、深すぎることもなく現場で指導する際にちょうどよい内容で書かれている。ポイントはすべて運動学習に基づいて指導している点であり、押しつけではなく、気づき、提案によってスキルアップや、人間としての成長をしてもらいたいということが読み取れる。日本の指導者の多くがこれを学び実践しているが、成績としてなかなか残せていない。運動学習のポイントとなる、正しくフィードバックをするということができていないのではないかと考えられる。
技術や戦術が進歩し、1年前に間違いだったことが半年後には正しいとされることは珍しくない。そんな中でも、この本は変わらない基本を押さえているものであり、困ったときにはもう一度や見返していただきたい本である。写真や図説は少ないが、読めば読むほど共感することが増え、自分の中の創造力を刺激してくれる。
カール・マクガウン編
杤堀 申二(監修)、遠藤俊郎(翻訳代表)、福永茂・河合学・篠村朋樹(訳)
(金子 大)
出版元:ベースボール・マガジン社
(掲載日:2012-10-13)
タグ:バレーボール
カテゴリ 指導
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バレーボールのメンタルマネジメント
遠藤 俊郎
日本のバレーボールは長い間低迷していた。正しく言えばまだ低迷中なのかもしれない。しかしながら、女子においてはアテネ、男子においては北京より再び五輪の舞台に出場することができている。それら低迷期に、メンタルという面から日本チームの基礎を築き上げ、後の五輪出場に大きな役割を果たした著者の活動を詳細に記している本である。
メンタルトレーニングについて詳細に記しているのはもちろんであるが、著者の考え方の基礎となっているのは、海外留学時代に学習した運動学習理論であろうと思われる。運動学習理論については、文中にもあるように書いていくと膨大な量になってしまうため、『バレーボールコーチングの科学』(ベースボール・マガジン社)をご覧頂きたい。端的に言えば、どう人に伝えるかを理論構築したものであり、興味深い。読み進めていくと今まで受けてきた指導法と全く違うことから違和感を感じるが、理解すればするほど感動するということを著者も述べている。
この本をバレーボールに限らず、多くの競技指導者に読んで頂ければ、指導法をより進化させられることは間違いないと思う。日本のスポーツ界のさらなる発展を祈って。
(金子 大)
出版元:大修館書店
(掲載日:2012-10-13)
タグ:バレーボール
カテゴリ メンタル
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実戦ビーチバレーボール
カーチ・キライ バイロン・シューマン 瀬戸山 正二
スマートという言葉が似合う著者、カーチ・キライは、インドアとビーチ両方で金メダルを獲得した唯一の選手である。現在日本ではインドアからビーチへ移る選手が増えているが、その世界的な先駆けであるのが、カーチ・キライであり、監訳をされている瀬戸山正二も日本初のプロビーチバレー選手である。
本書は、読むにあたりバレーボールの基礎知識や生理学が必要と思われる。文中に専門用語が多数登場する。単にレシーブやトスだけでなくレセプションやディグなど作戦面や技術において、近年一般的に日本で使われるようになってきた言葉が当たり前に使用されている。トレーニングの章においても、ストレッチ-ショートニングサイクルなども登場するので、これらも上級者向けの内容となっている。
しかし、本の薄さからは想像できない内容の濃さである。基礎技術から発展技術、トレーニング、コンディショニングなど幅広く網羅されていて、それはまさしくスマートにまとめられている。また、言葉ひとつひとつから著者の情熱が伝わってくる。
レベルアップしたいと思っている方におすすめの一冊である。
カーチ・キライ&バイロン・シューマン著、瀬戸山正二 監訳
(金子 大)
出版元:大修館書店
(掲載日:2012-10-13)
タグ:ビーチバレーボール
カテゴリ 指導
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バレーペディア バレーボール百科事典
日本バレーボール学会
バレーボールに特有の言葉として、たとえば二段トスがある。これはブロックでの接触を数えていたときの名残りである。本書では、このようにバレーボールの用語やプレーについて、歴史的経緯を織り交ぜながらまとめている。しかし、コラムやイラストも多く、決して硬い内容ではない。
トレーニングやコンディショニングに関わる専門職が、未経験の競技でサポートに入る場合、競技特有の表現に戸惑うことがあるかもしれない。本書を読むことでチームで共通認識を持つ助けとなると考えられる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:日本文化出版
(掲載日:2012-10-15)
タグ:事典 バレーボール
カテゴリ 指導
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基本レッスン バレーボール
山田 重雄 大木 正彦
著者の1人である山田重雄氏は、現在全日本女子バレーボール・チームの総監督を務める。その活躍、実績は、改めて記すまでもなく、よく知られるところである。
その山田氏が「バレーボールを始める小・中学生のレベルが向上し、さらに高校・大学が強くなるという積み重ねの中で、はじめて世界で活躍できる選手が育ち、強いチームづくりが可能になるのです」との観点から、初心者にバレーボールの基本についてわかりやすく解説したのが本書である。「私がトッププレーヤーを指導し始めて30年になりますが、その体験から切実に感じるのは『もし、この選手が最初から正しい基本を学んでいたら頂点をきわめたであろう』と思うことがあまりに多いことです」(著者はしがきより)
基本の動きがわかりやすいよう、写真を中心にし、文章は必要最小限にとどめてある。いわば、読むより、見て覚えられるように工夫しているのが本書の特徴である。
基本編(レッスン1〜9)、応用編(レッスン1〜23)と分かれ、レッスンが進められていくが、そのほかにストレッチングやボールを使っての準備体操、練習での工夫なども写真とともに解説され、実際的な内容になっている。
最後のところでは、現役トップ・プレーヤーからのメッセージという、読者への“サービス”もある。初心者にとって、練習への意欲が一段とかきたてられることであろう。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:大修館書店
(掲載日:1984-09-10)
タグ:バレーボール
カテゴリ 運動実践
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日本一への挑戦 伝説の釜利谷高校男子バレーボール部の秘密
蔦宗 浩二
日本一になるために、どうすればよいか。効果の高い練習内容、選手の起用方法、勝負に対する心構え、チームメンバーの性格の把握、ムードメーカーのつくり方など、具体的な記述を中心に、その思想が語られる。公立高校の部活ではあるもののスカウト、練習試合、海外遠征まで行っているが、それらはすべて勝つためにつながっている。日々の努力が日本一を狙ううえで必須となるようだ。
根幹となる部分はバレーボールのみではなく、チーム運営に携わる方にとって参考となる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:バレーボールアンリミテッド
(掲載日:2007-11-10)
タグ:バレーボール 指導
カテゴリ 指導
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復活 all for victory 全日本男子バレ-ボ-ルチ-ムの挑戦
市川 忍
全日本男子バレーボールチームを、綿密かつ膨大なインタビューによって、エース、セッター、リベロ、監督など、個々が浮き彫りにされる全16章。選手自身の言葉も綴られ、苦悩や試行錯誤の様子がよくわかる。チームの一人一人にスポットが当たることによって、個性が際立ってくる。試合会場へ足を運び、あるいはテレビ観戦で目にするプレーは、こうした積み重ねがあってこそのもの。ひたむきな努力、個と個のぶつかり合いなど、すべてのエピソードが北京オリンピックへの挑戦の道程となるのだろう。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:角川書店
(掲載日:2008-05-10)
タグ:バレーボール
カテゴリ その他
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「東洋の魔女」論
新 雅史
産業社会学を専攻する著者ならではの視点で、「東洋の魔女」と呼ばれた日紡貝塚女子バレーボールチームが再分析されている。
レクリエーションとして始まったバレーボールが、繊維業界の変遷や東京オリンピック開催、テレビの普及といったさまざまな要素を経て「東洋の魔女」という必然を生んだ。国中に切望された金メダルを獲ることこそが魔法を解く鍵、つまり一女性としての出発であったというのは、彼女らをバレーボール選手として捉えるだけでは見えてこないもので、新鮮だ。
それから時代は大きく変わったが、アスリートであると同時に学生・社会人でもあり、場合によっては母や妻でもある「女子選手」がどうバランスを取るべきかは、現代にも共通するトピックではないだろうか。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:イースト・プレス
(掲載日:2013-11-10)
タグ:バレーボール 東洋の魔女
カテゴリ スポーツ社会学
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下北沢成徳高校は、なぜ多くの日本代表選手を輩出できるのか
小川 良樹
木村沙織選手選手ら多くの日本代表を輩出、全国大会常連でもあるチームの監督がノウハウを披露してくれるのかと思いきや、冒頭から「私は一度もタイトルのように感じたことはない」と言う文章が目に飛び込んでくる。その後も指導を始めた頃の失敗談が続く。
そういった期間を経て、毎年練習が嫌になって辞めてしまう選手がいることなどから、「今いる選手たちに合ったやり方」を模索し始める。だが、監督就任から30年経った今でも「これだ」と言えるものはないそうだ。だから、「選手の邪魔をしない」ことを心がける。監督の理想のチームにしようとするのではなく、「いいチームってどんなチーム?」と選手に問い掛け、その答えを目指していく。それも指導者にとっては勇気のいることに違いないが、小川氏はそれを続けている。
もちろんビジョンが何もないわけではない。自チームのスタイルを「パワーバレー」「うちの選手はバレーがうまくない」と称するが、それは選手が将来世界で戦うために高校時代に何が求められるか考えた結果だ。読み終えてみれば、下北沢成徳が高校バレーを引っ張っている理由が垣間見えた。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:洋泉社
(掲載日:2014-04-10)
タグ:バレーボール
カテゴリ 指導
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ミスターバレーボール 森田淳悟物語
森田 淳悟
男子バレーボール唯一のオリンピック金メダルを獲得した森田氏が、2015年3月の日体大退官を機に、少年時代のことから今後のバレー界への提言までを綴った。スポーツ選手として「優等生」ではないエピソードも含まれるが、その分チームのエースとして、また一家の大黒柱として、やるべきときはやる責任感と勝負強さが際立つ。
中でも、日体大での4年間に多くのページが割かれている。大学の練習の後に全日本チームの若手のみで特練を重ねたこと、3年時の海外遠征でプラハの春に立ち合い、国を代表する意識を持ったこと。「まだ学生だから」と守るばかりでなく、20歳前後のときにこそ心身を鍛える意義が感じられた。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:叢文社
(掲載日:2015-09-10)
タグ:バレーボール 自伝
カテゴリ 指導
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考えて強くなるバレーボールのトレーニング スカウティング理論に基づくスキル&ドリル
吉田 清司 渡辺 啓太
FC東京バレーボールチームの監督を務める吉田氏は男子日本代表の、渡辺氏は女子日本代表のアナリスト経験を持つ。バレーボールにおける情報戦略を先導する両氏が、スカウティング手法と練習・試合への活かし方を、中・高生でも実践できる形に整理した。各項目は具体的に書き込まれており、ジュニア世代からデータを扱うことに慣れ、考えて練習する習慣を身につけてほしい、それによってバレーボール界全体の底上げにつながればという熱意がこもっている。スカウティングの基本的な考え方は、他の競技の選手たちにも参考になりそうだ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:大修館書店
(掲載日:2016-08-10)
タグ:バレーボール 分析 トレーニング 指導
カテゴリ トレーニング
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実戦ビーチバレーボール
カーチ・キライ バイロン・シューマン 瀬戸山 正二
オリンピックで金メダルを3回も獲得しているカーチ・キライ選手の経験を交え、ビーチバレーを楽しむために必要な技術や戦術、トレーニング法、プレーに対する考え方を写真とイラストでわかりやすくまとめた実技書。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:大修館書店
(掲載日:2003-09-10)
タグ:ビーチバレーボール
カテゴリ 指導
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バレーボールのフィジカルトレーニング 競技力が上がる体づくり
佐藤 裕務
トレーニングは、目標に合ったものを正しく行ってこそ効果が出る。強豪の大学バレーボール部でストレングスコーチを務める佐藤氏が、パフォーマンスアップにつながるトレーニングを解説する。また、トレーナーがバレーボールに起こりやすいケガの予防トレーニングを紹介する。豊富な写真はもちろん、シーズンのいつどのくらいやればよいかの指針もあってわかりやすい。さらにスポーツ栄養士がトレーニング効果を得るための食事の基本を、監督やコーチがチームづくりの面からトレーニングの重要性を説く。まさにスポーツ医科学チームに支えられているように感じる一冊だ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:ベースボール・マガジン社
(掲載日:2021-12-10)
タグ:トレーニング バレーボール
カテゴリ トレーニング
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