姿勢チェックから始めるコンディショニング改善エクササイズ
弘田 雄士
よい姿勢とはいったい何か。何を見て姿勢を判断し、その姿勢をどのように改善してゆくのか。本書ではその1つの解を示している。
人は大なり小なり身体は歪んでいる。その歪みをできるだけ小さくすることは障害を防ぎ、代償動作のない効率的な動きを行うには不可欠である。静的な状態では問題がなくとも、動的な状態では問題が出てくることも少なくない。それゆえ様々な方法で姿勢のチェックを行ってゆくが、チェックを行うだけではなく、問題があるところはそれらを改善してゆくことも併せて行わなければ、チェックをしてゆく意味がない。これらは何も競技者に限ったことではなく、すべての人に共通することである。
もちろん様々な立場から何とか改善をしてゆこうとすることは大事だが、本人が意識を変えなければ改善に向かうことはない。たとえ指導で改善したとしても、その後の練習や日常生活での動作改善が行われなければ、再発することは目に見えている。目に見える部分だけではなく、目に見えない部分である意識の改善も併せて行ってゆく必要があるのではないだろうか。
本書では立位はもちろん骨盤、肩、足とテーマを分けて記載されている。これらを足がかりにその他の部位における改善方法を、自分なりに研究してゆくことも必要であろう。
(澤野 博)
出版元:ブックハウス・エイチディ
(掲載日:2014-10-30)
タグ:姿勢 評価 トレーニング ファンクショナルムーブメント
カテゴリ アスレティックトレーニング
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ムーブメント ファンクショナルムーブメントシステム:動作のスクリーニング、アセスメント、修正ストラテジー
Gray Cook 中丸 宏二 小山 貴之 相澤 純也 新田 收
Gray Cookの提唱するファンクショナルムーブメントスクリーン(FMS:痛みのない人対象)およびセレクティブ・ファンクショナルムーブメントアセスメント(SFMA:痛みのある人対象)。スポーツ現場ではよく聞かれるが、医療の現場でも積極的に取り入れられ、より多くの人のパフォーマンス向上・傷害予防につながることを願って本書がまとめられた。
根拠となる理論に始まり、詳しいテスト手法が写真とともに網羅されている。さらに得られた動作を分析し、どのように修正につなげていくべきかも示されている。付録としてスコアシートなどもついており、実践につなげやすい構成だ。もちろんすでに取り入れているトレーニング指導者にとっても、テスト手法の再確認などに活用できるだろう。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:ナップ
(掲載日:2014-04-10)
タグ:ファンクショナルムーブメント
カテゴリ スポーツ医科学
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