中高年のためのフィットネス・サイエンス
宮下 充正
健康のために始めたはずの運動、フィットネスクラブへの入会。しばらくは続けてみたものの、体調がいまいち良くない、膝が痛くなってしまって…、あるいは腰が痛くなってしまって…。
フィットネスクラブが増え、健康に対する意識が社会的にも高くなっていくにつれて、健康のために始めた運動で逆に身体を痛めてしまったという方も以前に比べ増えたのではないでしょうか。
身体は1回の運動で大きく変化するものではありません。長く、楽しく、そして効果的に身体を動かしていかないといけません。本書は、「運動生理学の基礎知識」「ストレッチエクササイズ」「ウォーキング、ランニング」「肥満予防」「高齢者のフィットネス」などの項目で、わかりにくい用語に対する解説もついています。
これから、さらに中高年が増加し、健康に対する意識もより一層高まっていきます。中高年に関わる指導者はもちろん、自分で身体を動かしているという一般の方にもわかりやすく、実践しやすい一冊です。
(大洞 裕和)
出版元:大月書店
(掲載日:2012-06-04)
タグ:フィットネス 入門
カテゴリ トレーニング
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子どものメディカルフィットネス
日本健康スポーツ連盟 都竹 茂樹 梶岡 多恵子
副題に「レジスタンストレーニングによる体ほぐしの運動」とある。体ほぐしは、平成10年度の学習指導要領改訂で出てきた言葉で、「体と心の両面から健康をとらえる」ことを目指している。その狙いは、(1)体への気づき、(2)調整、(3)仲間との交流だそうだ。
全体は、理論とトレーニングの実際から成り、トレーニングでは自重、チューブ、ボール、水中運動などが取り入られている。「体ほぐし」というとストレッチやどちらかというと力を抜く運動を想定するが(もちろんストレッチについても記されている)、レジスタンストレーニングという筋肉を使い、体を意識させ、体や動きをコントロールする運動が上記の(1)~(3)につながるという道筋をわかりやすく説く。
近年は高齢社会と老人医療費の高騰から、老人問題が大きな問題とされているが、国の将来を担うのは子どもである。子どもの身体への着目が始まり、いろいろな書物も出てきた。これもその中の1冊であるが、「子どものメディカルフィットネス」と呼んだ着眼点が面白い。
財団法人日本健康スポーツ連盟監修、都竹茂樹、梶岡多恵子著 B5判 134頁 2001年10月30日刊 1800円+税
(月刊スポーツメディスン編集部)
出版元:ぎょうせい
(掲載日:2002-05-15)
タグ:メディカルフィットネス 子ども
カテゴリ スポーツ医科学
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中高年のためのフィットネス・サイエンス
宮下 充正
放送大学教養学部教授で、(社)日本エアロビクスフィットネス協会会長、(社)日本ウォーキング協会副会長などを務める宮下氏が上梓した本。身体運動と健康とを結びつける『フィットネス』という概念を中心に、中高齢者に適した平均的な運動プログラムを科学的根拠に基づいて紹介している。
第1章「フィットネスの運動生理学的基礎知識」に始まり、「まずは、ストレッチング・エクササイズ」(第2章)、「手軽にできるウォーキング」(第3章)、「ランニングはほどほどに」(第4章)、「だれでもできる水中運動」(第5章)、「力強さの向上 レジスタンス・トレーニング」(第6章)、「肥満を予防し、減量を目指す」(第7章)と続き、第8章の「高齢者のフィットネス」で締めくくられている。
これから運動を始める、あるいは運動をしているが正しい方法がわからないという中高齢者には特に役立つ内容になっている。巻末にある用語解説がより知識を深めさせてくれる。
(長谷川 智憲)
出版元:大月書店
(掲載日:2012-10-09)
タグ:中高年 フィットネス
カテゴリ スポーツ医科学
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フィットネスIQ 知識でカラダを変える本
齊藤 邦秀
フィットネスIQとは、筆者の造語であり、フィットネスに関する認識、日常生活での応用能力であり、自分自身の手でよりより生活を組み立てるためのノウハウであるという。
本書は、「ウォーミングアップ」「ブレインワーク」「ボディワーク」の3つのまとまりで構成され、最初はFAQ(よくある質問)である。これは筆者がパーソナルトレーナーとして受けた質問をまとめたものであり、トレーニングへのモチベーションを高めてくれる。ブレインワークではストレッチングやエクササイズを、またボディワークでは身体のセルフチェック方法を紹介。自分と対話し、受身でないトレーニングの大切さを語っている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:スキージャーナル
(掲載日:2009-09-10)
タグ:フィットネス
カテゴリ 運動実践
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子どものメディカルフィットネス レジスタンストレーニングによる体ほぐしの運動
都竹 茂樹 梶岡 多恵子
レジスタンストレーニングが「体ほぐし」?「筋トレ」でしょ? 誰もがそう思うに違いない。私もその一人。
レジスタンストレーニングのポイントは、どれだけ重いウエイトを持ち上げるかではなく、刺激を与えたい筋肉にどれだけ意識を集中できるかという点にある。それが、体への気づきを促し、緊張とリラックスのコントロールを可能にし、深い呼吸は心身のリラックスを導く。そういう風にレジスタンストレーニングをとらえたことはなかったので、なるほどと納得。
ただ、少し疑問に思う点もある。果たして本当に、子供たちがレジスタンストレーニングによって体をほぐせるのか? ということである。紹介されている学習指導案と同じことを、私は指導できるだろうかと考えると、答えは「NO」である。
子どもたちは目に見えるはっきりとしたフィードバックを欲する。重さとか距離とか回数とかタイムとか、そういうものだ。
「どこの筋肉が硬くなってる?」と問いかけても、子供たちのからは「オレ20回やったよ」などという反応が返ってきそうな気がする。
子どもの興味を自分の身体へと向けさせることは、かなり困難だ(少なくとも私にとっては)。
しかし、子供たちにとって後々の大きな財産となるのは、重さでも距離でも回数でもタイムでもなく、あとがきにもあるように「自分の体と対話できる能力」だ。
それを磨くため、私も日々未熟ながらも、手を変え品を変え「気づき」を促しているつもりである。
「レジスタンストレーニングによる体ほぐし」という組み合わせは万人向けではないかもしれないが、思い切って試してみる価値はあると思う。
(尾原 陽介)
出版元:ぎょうせい
(掲載日:2012-10-14)
タグ:子ども フィットネス 体ほぐし トレーニング
カテゴリ 運動実践
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カリフォルニアダイエット&エクササイズ
Peter Wood 萱沼 文子 井上 和子
アメリカでも日本でもダイエット・ブックは文字通り山ほどあり、その山は積み重ねられていく一方。それだけ、逆に効果的なものがないともいえる。美しく痩せることを望み、多くの女性がこの種の本を求めていく。だが、どんな魅力的なキャッチ・フレーズを掲げようとも、本誌としては運動しないで食事だけの工夫で痩せることを、真に健康を求めるものとは認めがたい。それは、小社刊『フィット or ファット』の読者なら容易に納得できるところだろう。
本書の“標語”はPlay more, eat more, weigh less! である。つまり、今以上に運動し、今より食べて、かつ体重は軽く、スリムにということだ。積極的な真の健康を求める人にとっては、この標語がすんなり理解できるのではないだろうか。食べすぎると肥満する、運動しないから肥る、はたまたその逆。いろいろなことがいわれるが、ではアスリートはどうか。運動は人一倍し、食べるのも人一倍。それでいてスリムではないか。
本書は、運動と食事の両面から新しいウェイ・オブ・ライフを提唱する本ともいえる。「フィットネス概論」といった趣きがあるのも、この本の正しい方向を示すところである。平易に書かれているが、追跡調査をもとにした科学的な内容で、洒脱なイラストとともに楽しく読み進める。肥満について、運動について、栄養について、そして実際のダイエット・プログラムについて、ぜひとも本書で学び、かつ実践していただきたい。アスリートにとっても、食事への関心は年々高まっている。食事とは何なのか。すでに運動している人がこの問題に目を向けることが、意義深いのはいうまでもない。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:ソニー企業
(掲載日:1984-08-10)
タグ:フィットネス ダイエット 食事
カテゴリ 運動実践
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トータル・フィットネスでヘルシー・シェイプ・アップ
鈴木 正之
「シェイプ・アップ」という言葉は雑誌・新聞・テレビなどで盛んに使われるようになった。「となりの女」というテレビ番組でも、奥様たちが「ひと汗流そうか」といって、エアロビック・ダンスをし、マシーンで筋力トレーニングをするといったように、“ライフ・スタイル”のなかにシェイプ・アップが入ってきたようだ。『トータル・フィットネスでヘルシー・シェイプ・アップ』(鈴木正之著、黎明書房)は、小さなウェイトを手に持って行う運動(ダンス)を中心にした一般向けの本。モデルに’85ミス日本ヘルス・ビューティの田吹美智代さんを起用。彼女は著者の愛弟子だそうだ。写真が豊富でわかりやすい。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:黎明書房
(掲載日:1986-06-10)
タグ:フィットネス
カテゴリ 運動実践
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FIGHTING FIT
Adrian Weale
本書は英国陸軍特殊部隊(Special Air Service)で採用されているトレーニングを紹介したものである。タイトルこそ“FIGHTING FIT”となっているが、決して戦場で勝つためのトレーニングばかりを取り上げているのではなく、自分の身体を知ること、健康的な食事、ケガの手当てなど、内容は多岐にわたる。
前半部で以上のことを踏まえた上で、後半部では戦場を想定した実戦訓練(山岳地帯、森林、夜間の行動、野宿、携行品など)について書かれている。後半の戦場のサバイバル術は我々の日常生活になじみが薄いかもしれないが、前半部で取り上げているフィットネスの基礎知識、食事について、トレーニング計画など、自分をよく知り、よりよい習慣を身につけることで、体質改善を目指すうえでは大いに参考になるだろう。
とくにアルコールと喫煙が及ぼす悪影響については非常にわかりやすく書かれている。「軍隊式だから」と身構えることなく、生活の一部として取り入れてほしい。
(西澤 隆)
出版元:Chapmans Publishers
(掲載日:2013-09-20)
タグ:サバイバル 軍隊式フィットネス トレーニング
カテゴリ トレーニング
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フィットネスクラブエイムの思考軸
古屋 武範
石川県にある「フィットネスクラブエイム」が、この本の舞台となっている。
創業者である吉田正弘氏を中心に、エイムがベンチャー企業として成長していく軌跡をたどる内容となっている。フィットネスクラブにとどまらず、成功者としての思考軸を読み取ることができる一冊である。こう説明すると本書は吉田氏が書き綴ったように感じてしまうが、そうではない。この本をつくり上げたのは、吉田氏を含む10名以上のプロフェッショナルたちであり、エイムに対する思いや考え、エピソードを纏めたものである。
それらのエピソードを読んでみると、共通した吉田氏の印象を伺うことができると同時に、エイムをつくり上げる上で何に力を注ごうとしているのかを感じ取れる。また、それぞれの分野のプロフェッショナルな方々が吉田氏をリーダーの資質があると語っている。そんな吉田氏の行動や思いに触れることにより、フィットネス業界にとどまらず、経営者や野心があるものにとって、指南書になり得るだろうと思える一冊であった。
(橋本 紘希)
出版元:クラブビジネスジャパン
(掲載日:2015-04-21)
タグ:経営 フィットネスクラブ
カテゴリ 人生
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