スコア100を切る ゴルフのためのヨガ
菅原 賢 本橋 恵美
ゴルフをうまくなるためになんでヨガなんだ?、とタイトルを見て感じられた人もおられると思います。ゴルフでよいスコアを出すためには、安定したスイングを毎回、行う必要があります。素晴らしいテクニックを持っていたり、素晴らしい感覚を持っていたとしても、それを邪魔されるようなことがあっては安定したスイングはできません。もし、その邪魔をするものが、一緒に回っている仲間ではなく、また天候でもなく、自分自身の身体だったらどうでしょうか? 身体の姿勢が悪いために、安定したアドレスがとれない、身体が硬いために十分なテークバック、スムーズな体重移動ができない、体幹が弱いためにトップから、インパクト、フォローまでのスイングが上半身と下半身がバラバラになってしまっているとしたら。全て、身体の弱い部分がスイングの邪魔をしています。
ヨガは、柔軟性の向上はもちろん、体幹の強化、バランス、リラックス効果などゴルフに必要な身体の要素を向上させるエクササイズです。本書は、そのヨガエクササイズを、レベル 1、レベル 2、レベル3とその人の身体のレベルに合わせて行えるようにできています。
また、ゴルフで起こりやすいケガについての解説もされています。ゴルフ雑誌や書籍などでテクニックについてはよく知っているが、いまいちスコアがよくならない…そう感じている方も多いと思います。今までとは違ったゴルフへのアプローチができる一冊です。
(大洞 裕和)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2012-02-15)
タグ:ゴルフ ヨガ
カテゴリ トレーニング
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Fromシアトル アスリート新化論
山本 邦子
身体と心に目覚めを問いかける
ヨガの教本? いえ、著者はアスレティックトレーナー。ポーズを説明するだけの教本ではありません。トレーナーがヨガという手法を中心にアスリートに自分の身体と心に目覚めてもらうよう問いかけているのです。もちろんアスリートといっても競技選手だけを意味するのではありません。身体を動かすことを愛するすべてのヒトにその思いは向けられています。
スポーツ界ではずいぶん浸透してきたアスレティックトレーナーという専門職ですが、基本的な業務は以下のとおり。アスリートの健康管理、傷害予防、傷害の応急処置、アスレティックリハビリテーション、そしてトレーニングにコンディショニング。つまりはケガをしているかどうかにかかわらず、アスリートとタッグを組んで、強くそして高いパフォーマンスを実現できる心と身体をつくっていくことがその役割となるのです。
そのためには強さを求めるトレーニング、巧みさを求めるトレーニング、強い精神力を求めるトレーニングなど、さまざまな形の鍛練が必要になります。ただしトレーニングだけがすべてではありません。何を食べ、どう休み、強い心と身体を得るためにどのような心構えでいるべきかを考え、そして行動する力も必要です。突きつめれば、日常生活、いや生き方そのものを問いかける必要があるのです。そのような「気づき」を得たアスリートは、トレーナーの思惑をはるかに超えて成長することがあります。そんなときは、やられたあ、というなぜだか少し悔しいような気持ちとともに、その何倍もの誇らしい喜びを感じることができるものです。逆にトレーナーがいくら力んで自説を押しつけても、アスリート本人がやるべきことに気づき、理解し、それを実行に移せなければ、トレーナーの自己満足に終わってしまいます。そしてそんなことも往々にして起こるのです。
きっかけをつかんでほしいの気持ち
この本の著者は、そんな落とし穴に、ともすれば落ちてしまうことの危うさに数々の経験を通じて気づいているのでしょう。だからこそ、きっかけをつかんでほしい、気づいてほしい、という気持ちが文中に溢れているのです。ここに気づけばもっと身体をうまく使えるよ。こんな風に考えればもっと楽に身体が動かせるよ。ここを少しうまく動かせば頭の中で描いているイメージと実際の身体の動きが近づくよ。そして身体を動かすことがもっと楽しくなるよ。そんな声が聞こえてきそうです。
すべてのレベルの、すべての競技の、すべてのポジションの、すべてのアスリートに、たったひとつの理論が当てはまるわけではありません。アスレティックトレーナーは自分のスタイルを持っていながら、一人一人のアスリートにどれだけ効果的な方法があるのか悩みに悩んで対応していたりします。この本ではヨガという手法を選んでいて、それは正しい選択のように思います。ヨガを通じて、身体の、そして心のありように気付き、それを高めていくこと、これはとても楽しいことのように思います。
(山根 太治)
出版元:扶桑社
(掲載日:2007-01-10)
タグ:ヨガ トレーニング
カテゴリ ボディーワーク
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なぜヨガをやる女性はすっぴんでも美しいのか?
山本 邦子
ヨガというと、苦しそうなポーズを取ることが頭に浮かぶ人がいるかもしれない。しかし、ポーズを取ることそのものはヨガの本質ではないというのである。呼吸を整え、心身の調和を図っていくことがヨガであり、それを行いやすくする方法として、さまざまなポーズが伝わってきているのだそうだ。
タイトルに対して、「姿勢・身体のバランスが整えられ、足裏がいつもきれいだから」「深い呼吸で、余分な力が抜けるから」「身体の中の水を動かすことで新陳代謝がよくなるから」「心と脳を鍛え、常に前向きになれるから」というように、章ごとに答える形で書かれている。人が過度な緊張やこだわりから解放されて、いい表情をみせるとき、女性だけに限らず、美しい「すっぴん」となるのだろう。
身体と心がいかに密接に関わっているか、スポーツ選手や舞台に立つ人へのサポート経験に基づくエピソードが盛り込まれている。睡眠の大切さ、ウェイトトレーニングを行うことと感覚のずれについてなど、われわれの日々の業務を改めて見直すきっかけにもなる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:ワニブックス
(掲載日:2010-09-10)
タグ:ヨガ
カテゴリ 運動実践
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体感して学ぶ ヨガの解剖学
中村 尚人
理学療法士としてリハビリテーションに関わってきた中村氏。ヨガに出会い、アーサナ(ヨガの姿勢のこと。ポーズ)がその運動指導であり、心身一如の健康法であったということに気づく。ヨガと解剖学の両方を深く知ることで多面的な見方ができるようになり、探求が深まるだろうという。
「太陽礼拝」の動作をチェックとして活用し、さまざまなアーサナを解説するとともに、関連した解剖学的な知識をわかりやすく伝えている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:BABジャパン
(掲載日:2011-03-10)
タグ:ヨガ 解剖学
カテゴリ ボディーワーク
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体感して学ぶ ヨガの解剖学
中村 尚人
タイトルの通りヨガというボディワークを通して解剖学が学べる本です。ただ解剖学を学ぶだけでは頭に入りにくいものが、ヨガという動きを通すことで実用的に、ただヨガを行なうだけより解剖的な解説が加わることで、さらに動きを深めることができます。
そこでポイントとなるのが、自ら体感すること。この本では動きを実際に体感、とくに「よい動き」「よくない動き」の両方を体感することによって、なぜよいのかが自らの身体をもって理解することができるのです。実体験は見るよりも聞くよりもわかりやすいのです。
まずは、この本を読みながら身体を動かしてみていただきたい。
(大槻 清馨)
出版元:BABジャパン
(掲載日:2012-10-16)
タグ:ヨガ 解剖
カテゴリ ボディーワーク
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50歳からはじめる ヨガ&ピラティスの教科書
中村 尚人
50歳からはじめると銘打たれているが、年代問わずヨガやピラティスをこれからやってみたい人向けの構成。
こころにフォーカスする「ヨガ」、身体の状態に目を向ける「ピラティス」を組み合わせて、日々のストレスや疲れを改善しようというものだ。基本の動きと不調の症状ごとのエクササイズとが、シンプルなステップで解説されている。
日々の体調維持にぜひ取り入れたいと思える。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:滋慶出版 土屋書店
(掲載日:2013-04-10)
タグ:ヨガ ピラティス
カテゴリ 運動実践
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“手のカタチ”で身体が変わる! ヨガ秘法“ムドラ”の不思議
類家 俊明
ヨガを習い始めてちょうど10年。それでも「ムドラ」について教わったことは一度もありません。日本でヨガをやっている方で、ムドラについてご存知の方はきっとごく少数なんだろうと思います。それだけ難しいのでしょうか。とりわけ日本のようにスポーツジムでやるエクササイズの感覚ではムドラは受け入れられないのではないかと想像します。
「ムドラ」っていったい何なのかといえば、「手印」のことをいいます。実は意外に身近にもあるのですが、仏像がしている手の形がムドラです。アニメで「NARUTO」というのがありましたが、登場する忍者が術を発動するときの手の動き、つまりは印を結ぶことがムドラの説明としてわかりやすいかもしれません。
昔から忍者もののアニメや映画では呪文を唱えて印を結び不可思議な術をかけるというのがお決まりですが、見るからに怪しげな行為ゆえに科学的根拠を求められる現代においては敬遠されがちなのかもしれません。
本書の一番の特徴は突き詰めて勉強すれば深遠で理解しがたいムドラをヨガの体操に落とし込み、誰にでもできる簡単なものにした点だと思います。ラジオ体操のような「M3体操」なるものを考案され、手軽にムドラの持つ不思議な効果を実感できるというのは画期的だと思います。これでハードルはかなり低くなったのですが、わけのわからないムドラというものを腑に落ちぬままやっても気持ちよくできるはずがありません。そこで筆者はいくつかのムドラを使い、簡単な運動を紹介し、ムドラの効果を読者に体感してもらおうという試みもあります。やってみるとなるほどと感じるものがありました。
なぜ手で印を結ぶことで不思議な効果を得られるのかについては、ペンフィールドの大脳地図を引き合いに出して解説されています。もちろんその解説ですべて納得できるわけではありませんが、傾聴に値する意見だと感じました。さらに手の形で身体の力が引き出せることをムドラとするならば、ゴルフクラブやバットやラケットの持ち方(つまりは手の形)で身体操作を円滑にするということもムドラと同じだと説きます。
もっと深いところのヨガの理論はさすがに期待できませんが、手軽に始められるものとしてはとても読みやすい本だと思います。
(辻田 浩志)
出版元:BABジャパン
(掲載日:2019-07-22)
タグ:ヨガ
カテゴリ 身体
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