運動とスポーツの生理学
北川 薫
体育・スポーツ・健康科学テキストブックシリーズと題されたその第1巻。
この分野では著名な市村氏という編集者が自ら興した出版社の最初の書でもある。本文は97頁で、比較的「薄い」本であるが、この薄さが逆によい。
運動生理学の本は「3頁読むうちに眠くなる」と言った人がいるが、大事な分野を面白く、要点をわかりやすく解説する本は稀であるのも事実。
運動生理学と解剖・機能解剖は不可欠であるのに、入門者用の好書が少ない。その意味で、この本はコンパクトに基礎がまとめられていて好感が寄せられる。どんな本も読まれなければ意味がない。少しずつでも、また必要に応じて読むため、そばに置いておきたい本である。
(月刊スポーツメディスン編集部)
出版元:市村出版
(掲載日:2001-11-24)
タグ:運動生理学 入門
カテゴリ 運動生理学
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スポーツトラブルの初期治療ガイド
アメリカ医師会 American Medical Association 名越 茂彦
著書は、アメリカ医師会によって編集されたもので、スポーツ障害の知識や応急処置・治療について書かれてある。正直に申し上げると、治療者向けとは言えない作品である。しかし、一般の方にはとてもわかりやすく書かれているので、アスリート本人、コーチ、そして今からスポーツ医療を勉強しようとしている人にとって適した著書であると言える。
ケガとその治療について書いてあるだけではなく、そのケガが起こりやすい身体の部位についても述べられているところが面白い。たとえば脱臼が起こりやすい「肩関節」はどんな関節で、どんな特徴や役割を持った部位なのかまでが載っている。とても小さいポケットサイズなのに、なかなかの情報量だ。編集に関わったドクターが本当に必要と思うものを選択し、コンパクトにわかりやすく書いたのがよくわかる。
(宮崎 喬平)
出版元:診断と治療社
(掲載日:2011-12-13)
タグ:スポーツ医学 入門 外傷 救急処置
カテゴリ スポーツ医学
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フットサル 攻略マニュアル 100
須田 芳正
最近のランニングブームが示すように、身体を動かしたいという願望が多くの人にあることは間違いない。ランニングブームは、場所を問わずに、ひとりで手軽に始められることがその要因である。ランニングのように手軽に始めることができる集団スポーツがフットサルだ。
1チーム5人という少人数で、バスケットボールコート程度の広さがあれば、あとはゴールとボールを準備すればプレーできる。フィジカルコンタクトも厳しく制限されているスポーツなので、大人から子どもまで、男女関係なく気軽に楽しむことができる。一方で、Fリーグというプロ・フットサルリーグのチームが国内に10チーム存在する。1989年からはワールドカップも開催されている。開催回数もすでに6回を数え、2008年の前回大会では予選を勝ち抜いた本戦に20カ国が参加している。参加国がこれからますます増えていく世界的なスポーツだ。
この本を読めばわかるが、フットサルは単純なサッカーのミニ版ではない。フットサルは、バスケットボール、ハンドボール、水球を応用してルール化したスポーツである。戦術的にもバスケットボールにとても近い。ディフェンスの考え方などはバスケットボールそのものだと言ってもよい。またアイスホッケーのように、交替は試合中に自由に何度でもできるので、登録メンバー全員が試合に出場できるチャンスがある。実際の試合では、選手の組み合わせでチームカラーをつくり、戦術を立て試合を行っていく。プレーも切り返しが早く消耗が激しいので、交替なしの試合は考えにくい。戦術が勝敗を分ける知的スポーツでもある。
フットサルは足でボールを扱うという特異性はあるが、他のスポーツをしている人でも始めやすいスポーツである。最近は、各地に人工芝の専用フットサル場も増えてきた。また、フットサルをプレーできる体育館も増えてきた。そのような場所で行えば、よりいっそう雰囲気も楽しむことができ、天候に左右されることも少ない。
低予算でできるフットサルは、地域を活性化するためのスポーツになりやすい。「多種目」「多年代」を掲げている総合型地域スポーツクラブの種目としても導入しやすい。世界的には、サッカーチームをつくるほどの予算はないが、フットサルチームなら運営することができる、といった町が多く存在する。フットサルが盛んで小さな町の小さなクラブのほうが、ビッグクラブのフットサルチームよりも強いことも珍しくない。
この本はフットサルをこれから始めたい、すでにプレイをしていて一層のスキルアップを目指す人の技術書としてうってつけである。また、フットサルがどんなスポーツか知りたい人や世界のフットサル事情を知ることもできる。技術書としてだけでなく、スポーツを楽しむ人を増やすツールとしてのフットサルを知ることができる本だ。
(服部 哲也)
出版元:日本放送出版協会
(掲載日:2011-12-13)
タグ:フットサル 技術 入門 地域スポーツ
カテゴリ トレーニング
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骨格筋ハンドブック 機能解剖からエクササイズまで一目でわかる
クリス ジャ-メイ 野村 嶬
サブタイトルに「機能解剖からエクササイズまで一目でわかる」とあるように、見開いた左右の両ページにその筋の図、起始停止、作用、支配神経、主要な機能運動、またその筋のストレッチや筋力増強エクササイズなどがわかりやすく記載されている。
訳者も述べているように、トレーナーやPT、柔道整復師などを目指す方にとっては非常に理解しやすいだろう。とくに記載されているストレッチを実践するとその場でその筋の感覚を体感しやすいため、頭だけの理解にならないですむことが非常に有益だろう。私自身、解剖学を学ぶために最初に購入した本はかなり専門的で、理解する手間が結構かかっていた。
また入門書としてだけではなく、エクササイズやストレッチの部分では読者自身のレベルアップにつながる箇所も多い。それは探究心がより強ければ強いほど記載されている部分以外に気づくことが多々あるだろう。そういった箇所が多いほど、購入初期以降も見返すことによって自身次第で応用編にもなりうる本である。
(河田 大輔)
出版元:南江堂
(掲載日:2012-01-18)
タグ:筋 入門 ストレッチ 解剖学
カテゴリ スポーツ医学
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フットサル教本
松崎 康弘
本書はフットサルのすべてを丁寧に解説している。日本フットサル連盟監修の初のフットサル教本で充実した内容である。本書で期待されている日本でのフットサルのプロリーグ化は現在達成されており、今後の発展も楽しみである。
フットサルの歴史から練習法、戦術、ルール、審判法などを細かく章立てで紹介しており、フットサルをまだやったことがない、やってみたがいまいちよくわからないという方にはお勧めである。私はフットサルの近年の練習法などはまだ見たことがないが、本書ではバリエーション豊富に掲載され、これだけでもいい練習はできると思える。初心者はサッカーの縮小版と考えがちであるが、本書を読むことでサッカーとはまた違うテクニック、戦術を駆使してのスポーツということがわかり、そのときにフットサルの面白さがわかるのではないだろうか。読み終えた後、フットサルをやりたくなる1冊である。
(安本 啓剛)
出版元:大修館書店
(掲載日:2012-01-19)
タグ:フットサル 教本 入門
カテゴリ トレーニング
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自転車と健康
前田 寛 石橋 健司 岡内 優明
これから何か運動をしていこうと考えている人に対し、自転車の魅力を歴史から始まり、運動生理学、栄養学、力学などを通じて紹介している。各項目とも必要なことだけをポイントを押さえて解説しており、力学についてはとくに縁のない人でもわかりやすいように図をうまく利用して解説されている。
どのようにトレーニングをしていけば体力が向上するかというトレーニング理論はあまり紹介されていないが、1つ面白いトレーニングが紹介されている。それは力を音に変換し、フィードバックを行う方法で、非常に独創的な発想だ。トレーニング中に音程や音量が変化すればトレーニングをしている本人は嫌でも気がつく。数値といった視覚ではなく、聴覚で認識させることにより、効果的にペダリングの質の改善をすることが可能になる。
本書はあまり運動に対して知識のない人でも一通り目を通すことで、「自転車とはこういうものなんだ」と普段乗っている自転車に対しても見方が変わるかもしれない。
競技だけが自転車の世界ではない。キャンプなども含めた旅の移動手段や自転車そのものに乗ることを楽しむなどさまざまな目的がある。本書を足がかりにして、自分なりの自転車との関係を築き上げてみてはいかがだろうか。
(澤野 博)
出版元:東京電機大学出版局
(掲載日:2012-02-07)
タグ:自転車 入門 トレーニング
カテゴリ トレーニング
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コンパクト生化学
大久保 岩男 賀佐 伸省
生化学というと難解な学問と感じる方も多いかもしれないが、身体運動を考える上では避けて通ることはできない。この書籍は純粋な生化学というよりも代謝、臓器やガン、免疫における生化学、解剖学、生理学と幅を広げて解説している。イラストなども比較的多く、生化学を多方面から理解できる作りになっている。
名称にコンパクトとあるが基本的な内容は網羅されており、決してコンパクトという印象はない。初期の資料としても十分に役に立つ。
これらの書籍はもちろん内容をすべて記憶できればそれに越したことはないが、必要になったときにどこに記述があるかを思い出し、確認をするという辞典のような使い方をするのも1つの使い方ではないだろうか。
受験のための勉強ではないので単に記憶だけしても、本質を理解していなければ応用力もついてこない。一度ではなく、二度三度と見ることにより、より理解が深まったり、またはさらなる解釈がひらめいたりしてくる。
基礎医学に分類される生化学は研究者だけでなく、現場で指導しているコーチも理解しておくべき内容だ。これが理解できればまた違ったトレーニングを見いだすことができるかもしれない。
(澤野 博)
出版元:南江堂
(掲載日:2012-02-07)
タグ:生化学 入門
カテゴリ スポーツ医科学
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教養としてのスポーツ科学
早稲田大学スポーツ科学部
スポーツ関係と聞くと皆さんはどんなイメージを持たれるでしょうか? メディアの発達により、海外スポーツはもちろん、スポーツ選手の露出が格段に増えたと思います。それに伴い、スポーツがもつ意味、可能性、求められるものは非常に多様化していると感じます。
本書は長くタブーとされていた、スポーツを科学として見られるようになってきた専門的な分野を教養というレベルで書かれています。スポーツについて考えるという項目においてはその魅力、歴史、メディアなどについて、そしてスポーツをする身体についてという項目においては身体の構造やトレーニングの原則など、そのほかにも、現在のスポーツ界の問題点などについても書かれています。 スポーツに関わっている人はもちろん、これから関わろうとしている人、それ以外の人でも読むことで、スポーツを見るときにいろいろな見方、スポーツに対する関わり方が見つけられる1冊です。
(大洞 裕和)
出版元:大修館書店
(掲載日:2012-02-15)
タグ:スポーツ科学 入門 教養
カテゴリ スポーツ医科学
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スポーツ指導者のためのコンディショニングの基礎知識
山本 利春
本書は学校や地域スポーツの指導者のために、コンディショニングの基礎知識を紹介し、解説されたものである。トレーナーの方々には基礎となる内容であるが、学校や地域スポーツ指導者の中にはコンディショニングについて誤った知識を持っている方も少なくなく、とくに日本ではコンディショニング=身体調整という意味でその言葉が使われ、スポーツ現場では、短絡的にコンディショニング=マッサージと誤解されていることもある。
コンディショニングとは傷害対応も含め多くの身体づくりの方法であり、本書には実際の現場で必要な知識が盛り込まれ、指導者はこれが知りたかったと思える内容であると思う。受験前後の過ごし方、医療機関の選び方など他のコンディショニング書籍にはあまりなかった項目も参考になり、巻末の付録の本書内容をまとめた図解はいろいろと活用できそうである。
著者はトレーナー的能力を身につけた指導者が存在することが日本のスポーツ現場における健康管理の底辺を広げることにつながると考えており、選手の教育を行える指導者が増えることが改めて大切と感じさせられた。コンディショニングを知らない指導者の方はまず入門書として本書を読みコンディショニングを知って選手の新たな可能性を引き出してほしい。
(安本 啓剛)
出版元:大修館書店
(掲載日:2012-02-17)
タグ:コンディショニング 入門 指導
カテゴリ スポーツ医科学
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ゴールキーパー専門講座
松永 成立 北 健一郎
ゴールキーパーに関する技術の専門書である。松永氏は、「よいゴールキーパーはファインセーブが少ない」と話し、ポジショニングの大切さを示す。そして相手選手がどこにいてボールがどこにあるかで判断する、というように常に具体的である。試合中にチーム全体にかける声、メンタル面の準備、選択すべきプレーなど、場面ごとに求められる役割を明確に示してくれる。
ゴールキーパーの仕事の面白さ、奥深さを知ることができる一冊。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:東邦出版
(掲載日:2011-07-10)
タグ:サッカー 入門 ゴールキーパー
カテゴリ トレーニング
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バイオメカニクス 人体運動の力学と制御
David A. Winter 長野 明紀 吉岡 伸輔
人間の動きをバイオメカニクス的に解析する場合に必須となる基本知識がまとめられているのが本書である。信号処理の方法から、順動力学解析、筋電図のデータ処理の方法など、かなり専門的ではあるが簡潔な記述により、深い理解を得ることができるだろう。
読みこなすには数学的な理解と人体や運動に関する知識が必要となる。なお、訳者序文において原著の紹介がなされている。「初学者に通読できるほどわかりやすく丁寧で、それでいてバイオメカニクス分野の奥深さを感じさせる内容に深く感銘を受けた」「バイオメカニクスの専門書として初めて読んだ本が本書であり、習得のしやすさを実際に体験している」。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:ラウンドフラット
(掲載日:2011-07-10)
タグ:バイオメカニクス 入門
カテゴリ スポーツ医科学
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教養としてのスポーツ科学
早稲田大学スポーツ科学学術院
スポーツ医科学、健康スポーツ、アスレティックトレーニング、コーチング、スポーツ教育、スポーツビジネスの6分野にわたって記述されている。各項目が見開きから4ページに収まる分量であり、内容も専門性を保ちつつわかりやすいものとなっている。
学部生向けの導入教育のテキストではあるが、スポーツ科学を全体的につかむことができるので、基本的なところを理解しておきたい人のほか、独学で学びたい、学び直したい人にとっても有用な一冊となる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:大修館書店
(掲載日:2011-06-10)
タグ:スポーツ科学 入門 教養
カテゴリ スポーツ医科学
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リタ-ン・トゥ-・ライフ・スル-・コントロロジ-
ジョセフ・H・ピラティス 武田 淳也 日本ピラティス研究会
Return to Life Through Contrology
──ピラティスで本来のあなたを取り戻す!
ジョセフ・ピラティス氏によるバイブル的な著書、『Return to Life Through Contrology』原著第2版(1945年)を翻訳したものである。
34のエクササイズとともに、「自然に基づく身体教育の基本原則」が掲載され、これが本書の核となっている。この文章は、ピラティス氏の考え方を今に伝えるものであり、古さを感じさせることなく、どのような気持ちで動作を行い、呼吸すべきかをガイドしてくれる。「あとがきに代えて」の部分では監訳者・編著者からのメッセージには、よい動きや姿勢のイメージを、イメージの通りに行うための方法としてコントロロジー(コントロールに接尾辞-gyがついた語)があり、それがピラティスの醍醐味であると紹介している。
ピラティスの歴史についても年表形式でまとめてあり、よい指導者を選ぶためのガイドブックともなっている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:現代書林
(掲載日:2012-03-29)
タグ:ピラティス 入門 コントロロジー
カテゴリ トレーニング
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中高年のためのフィットネス・サイエンス
宮下 充正
健康のために始めたはずの運動、フィットネスクラブへの入会。しばらくは続けてみたものの、体調がいまいち良くない、膝が痛くなってしまって…、あるいは腰が痛くなってしまって…。
フィットネスクラブが増え、健康に対する意識が社会的にも高くなっていくにつれて、健康のために始めた運動で逆に身体を痛めてしまったという方も以前に比べ増えたのではないでしょうか。
身体は1回の運動で大きく変化するものではありません。長く、楽しく、そして効果的に身体を動かしていかないといけません。本書は、「運動生理学の基礎知識」「ストレッチエクササイズ」「ウォーキング、ランニング」「肥満予防」「高齢者のフィットネス」などの項目で、わかりにくい用語に対する解説もついています。
これから、さらに中高年が増加し、健康に対する意識もより一層高まっていきます。中高年に関わる指導者はもちろん、自分で身体を動かしているという一般の方にもわかりやすく、実践しやすい一冊です。
(大洞 裕和)
出版元:大月書店
(掲載日:2012-06-04)
タグ:フィットネス 入門
カテゴリ トレーニング
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フェルデンクライス・メソッド入門 力みを手放す、体の学習法
伊賀 英樹
フェルデンクライス氏が体系化し、日本に入ってきてから約30年になるフェルデンクライスメソッド。自身の身体を知り、よりよい動きに近づけていくこのメソッドは、言い換えれば個人の数だけ適した方法がある。また、不調のある人は不必要な力みがある場合が多いため、身体の各部分をゆるめるワークが中心になる。となると、なかなか一律に解説しにくいものだ。それを筆者は要点を整理し、平易な言葉でまとめた。
本書の前半は望ましい心構えについて述べられ、後半はペアワークおよびATMレッスン(グループレッスン)の体験に割かれている。豊富なイラストは、ゆっくり実践していく助けとなるだろう。本当に効果があるのか? と半信半疑の人に紹介するのにちょうどよい入門書だ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:BABジャパン
(掲載日:2012-08-03)
タグ:フェルデンクライスメソッド 入門
カテゴリ ボディーワーク
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ファシリテート・ストレッチング やさしいPNFストレッチング
McAtee,Robert E. Charland,Jeff 魚住 廣信
改訂にあたって、スタビリティボールとエラスティックバンドを使ってのエクササイズと、競技・種目別のストレッチングルーチンが追加された。
ファシリテート・ストレッチングの仕組みから各筋に対するストレッチ方法まで網羅されており、さらに90分のDVDが付いている。これから学び始める人の入門書となるのはもちろん、すでにPNFストレッチを取り入れている人も再確認とアップデートになるだろう。訳者が述べている通り、掲載されているものにとどまらず、対象や状況に応じてエクササイズをデザインしていく際の参考になる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:医道の日本社
(掲載日:2012-08-03)
タグ:ストレッチング 入門
カテゴリ トレーニング
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図解雑学 スポーツの科学
スポーツインキュベーションシステム
手や足はなぜ動くのか。筋肉はどのようにして縮むのか。筋肉を縮めるエネルギーはどこから生み出されるのか。イラストを多用して生化学・物理学・力学まで解説。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:ナツメ社
(掲載日:2002-11-10)
タグ:入門
カテゴリ スポーツ医科学
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だれにもわかる 運動処方入門
堀居 昭
医学が予防に目を向ける時代がきているように、体育・スポーツにも健康・体力づくりの掛け声とともにその科学的成果に基づく実際的方法が求められている。「運動処方」という言葉が示すように、近年とみにクローズ・アップされてきた積極的健康づくり、それを通じての予防は、スポーツ医科学の集大成ともいえるだろう。
だが、医学であれ科学であれ、やはり一般人にはとっつきにくい難解なものであり、「運動処方」はまだ生活にその位置をすえ切ってはいない。「だれにもわかる」と書名に冠された本書は、その意味で運動処方に興味・関心はあるが馴染めなかった人にとくにおすすめしたいものである。
本書でも数多く執筆していただいている著者は、日本体育大学のトレーニング研究室主任教授として、日々実践の場に立ち研究生活を過ごしておられるが、その成果がいかんなく発揮されている。理論面をわかりやすく説き、実際を具体的に提示する一貫した論述は、実際に運動を処方するうえで極めて優れたガイド・ラインとなるだろう。たとえば、ジョギングは「分速は250m以下とし、距離を2〜5km程度、週に3日ぐらいが健康・体力づくりには適した運動処方といえる」といった記述がそれである。各指導者、管理者はもとより一般の方に広くおすすめする。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:共栄出版
(掲載日:1984-11-10)
タグ:運動処方 入門
カテゴリ スポーツ医科学
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新版これでなっとく使えるスポーツサイエンス
征矢 英昭 本山 貢 石井 好二郎
たとえば、「1日に何度も競技がある場合のウォーミングアップは?」という質問があった場合、どのように答えるだろうか。本書は最新の研究成果に基づき、現在考えられる回答を分かりやすい口調でまとめられている。1つの項目が2〜4ページとコンパクトにまとめられているのも特徴。各項目で「まとめ」として要約がついているので、結論部分を知りたいときに素早く回答が得られる。また、データがグラフとして、あるいは図として示されており、考えを深めることができる。2002年に出版されたものに改訂が加えられて新版となった。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:講談社
(掲載日:2008-04-10)
タグ:スポーツ医科学 入門
カテゴリ スポーツ医科学
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スポーツ医学I けがをふせぐ
市川 宣恭
スポーツ医学の本は、どちらかというと高価であることが多い。ところが、最近は新書判のものものチラホラ出てきた。比較的低価格で刷り部数も多いということは、それだけ読者がいるだろうということであり、5〜6年前に比べると隔世の感がある。つまりは、スポーツ医学が一般に普及してきたことを示している。それでも「文庫本」にはスポーツ医学の入る余地はなかった(新潮文庫に『ベスト・ジョギング』下條由紀子著があるが、これはスポーツ医学というよりジョギングへの誘いの書)。
ところが、保育社のカラーブックスから、その名もズバリ『スポーツ医学I』が、定価500円で刊行された。このカラーブックス、文字通り、カラー頁が多い。カラーと白黒ページの見開きが交互に続く印刷形式である(152頁)。
カラーブックスは、昭和37年に始まり、この本出で715巻を数える。全巻で3500〜4000万部売れているという。写真を多数用いたもので、どこかで1冊や2冊はみたことがあるはずのシリーズである。これまで医学全般のもの、たとえば腎臓病、糖尿病、心臓病などのものは刊行されていたが、スポーツ医学は初めてで、このあと続刊として来年に『スポーツ医学II──けがをしやすいところ』『スポーツ医学III──けがをなおす』の2冊が出される予定である(著者は同じ)。
全体的にカラーブックスの特徴でもあるが、写真や図が多く、文庫本ということもあって、比較的短時間で読み終えることができるが、なにも読み通す必要はなく、それぞれ関心のあるところだけを読んでも十分役に立つ。
著者は本誌10月号の「スポーツドクター・インタビュー」で紹介されている市川宣恭氏。著者についての詳細はそちらに譲るが、「私は整形外科医として30年間、大学病院で臨床経験を積んで参りました。また、大阪市身体障害者スポーツ・センターで、身体の不自由な人たちのスポーツと身体的な効果および障害について相談にのり、指導をしてきました。それらの体験を通じて、元気のよいスポーツ選手から中高年のスポーツ愛好家に至るまで、けがを防ぎ、事故をなくすための助言をしたいと思って執筆しました」(まえがきより)という言葉通り、肩肘張らずにスポーツ医学、とくに外傷・障害が各スポーツ別に語られている。
もとより文庫本であるから、一般読者向けにできるだけ平易簡明に記されているが、スポーツ医学も医学という専門内であるから、どうしても解剖学や用語の点で理解しにくいところがあるかもしれない。もちろん、著者はその点にも配慮し、「基本的な用語の解説」の項を設け、下肢、上肢、下腿、筋、腱、靭帯、脊柱、椎骨、仙骨、頚椎、膝蓋骨などについて説明している。
どんなに一般を意識し、平明をモットーに書かれたスポーツ医学の本でも、実際には「難しそう」と敬遠される場合が少なくない。解剖図や表が出てくると、それだけで「対象外」とされてしまうものだ。しかし、筋肉名や解剖はある程度頭に入れておいてもらわないと、著者としては説明のしようがない。その辺りが、この種の本を書く最も難しいところだろう。
アメリカの一般向けスポーツ医学書は、その点で工夫がしてあったり、できるだけ負通の言葉で語ろうとしていることが多い。思うに、「テニス・エルボー」も「ランナーズ・ニー」もそういう言葉であろう。昔、20年くらい前、テニスで傷めた肘なら「テニス・エルボー」、野球で傷めた指なら「ベースボール・フィンガー」で十分だと習ったことがある。それは、決して「スポーツ医学」の話ではなく、一般の会話の話である。
さて、本書だが、ジョギングの項を例に取ると「例えば、運動不足があっても息苦しくなったり、心臓の動悸がなかなか治まらない状態が続くことがあります。何とか走れても、心肺系の故障は、重大事故につながる可能性もあります。また、下肢の関節や腰などの運動器官にも疼痛や動きの制限が出現したり、下腿の筋肉(ふくらはぎ)などに痙攣を起こす場合もあります」といったように、スポーツドクターが一般の人を前にして語りかける調子で全体が貫かれている。こういう書き方は簡単そうで実は難しい。平明を心がけると肝心なことがうまくいえなかったり、正確さを欠いてしまうこともある。その難しさをこの本はうまく克服している。「このような大きな力がかかっても足を痛めないで長時間にわたって走ることができるのは、土踏まずをつくっているアーチのある足の構造によるものです。(中略)ちょうど足の凹みの部分に、コイル・バネが入っているような仕掛けになっています」というように。この説明には、もちろん、カラーのイラストが何点もついている。
文庫本であるがゆえに、ややスペースが狭い気もするが、そんなことよりも、カラーの写真や図を多数用い、文庫本というよく普及し、しかも低価格な形で「スポーツ医学」をまとめたことのほうが高く評価される。スポーツ医学が家庭の医学に近づいたといえる。
●走る
ジョギングの障害/歩く・走る場合の機能解剖/ジョギングと痛み/靴の問題/走りによる急死/ひざのしくみ
●トレーニングを始める前に
トレーニングの原則/運動処方のやり方
●市民スポーツ実施上の注意点
1. 年齢的要因/2. 局所の過度使用について/3. 環境や用具の問題
●泳ぐ
スイミング/スイミングの障害/とび込み/水上スキー/潜水(スノーケリング、ダイビング)/サーフィン、ウィンド・サーフィン/溺水/処置
●テニス
1. テニス肘/2. テニス肩/3. テニス脚/4. テニス足指
●ダンス
●ゴルフ
1. ゴルフ骨折/2. ゴルフ肘/3. 腰痛/4. 手および手関節の障害
●野球・ソフトボール
1. 野球肩/2. 野球肘/3. 野球指(槌指、マレットフィンガー)/4. その他の外傷、障害
●サッカー
1. 足首のけが故障/2. その他の下肢、腰部の障害/3. ヘッディングによる障害/4. ラフ・プレイによる外傷
●バレーボール
●バドミントン
●ボーリング
●スキー・スケート
スキー/スケート
●ラグビー
1. 肩周辺の外傷/2. 膝関節の外傷、障害
●柔道
1. 頭部および顔面の外傷/2. 肩甲帯および上肢の外傷、障害/3. 腰部の外傷、障害/4. 下肢の外傷、障害
(清家 輝文)
出版元:保育社
(掲載日:1986-12-10)
タグ:スポーツ医学 入門
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:スポーツ医学I けがをふせぐ
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スポーツ医学I けがをふせぐ
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山本博のアーチェリー上達バイブル 的中率を上げる50のコツ
山本 博
アーチェリー競技において、弓の組み立て方からメンテナンスの方法、弓を射る際の気をつけるべきポイント、ルールなど、気をつけないといけないポイントがわかりやすくコンパクトにまとめられている。
上達につれて矢を引く長さ(矢尺)が変わり、弓を引く力の強さ(ポンド数)も変わっていく。若年選手では身体も変化していく中で、フォームをつくりあげていくことが重要であるということが書かれてある。筋力やメンタル面の強化についても触れている。アーチェリーに特化した形でストレッチングやトレーニング、アイシング、ホットパックについても言及があり、肩周りのコンディショニングなど、参考になる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:メイツ出版
(掲載日:2015-05-07)
タグ:アーチェリー 入門書
カテゴリ 運動実践
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