子どものメディカルフィットネス
日本健康スポーツ連盟 都竹 茂樹 梶岡 多恵子
副題に「レジスタンストレーニングによる体ほぐしの運動」とある。体ほぐしは、平成10年度の学習指導要領改訂で出てきた言葉で、「体と心の両面から健康をとらえる」ことを目指している。その狙いは、(1)体への気づき、(2)調整、(3)仲間との交流だそうだ。
全体は、理論とトレーニングの実際から成り、トレーニングでは自重、チューブ、ボール、水中運動などが取り入られている。「体ほぐし」というとストレッチやどちらかというと力を抜く運動を想定するが(もちろんストレッチについても記されている)、レジスタンストレーニングという筋肉を使い、体を意識させ、体や動きをコントロールする運動が上記の(1)~(3)につながるという道筋をわかりやすく説く。
近年は高齢社会と老人医療費の高騰から、老人問題が大きな問題とされているが、国の将来を担うのは子どもである。子どもの身体への着目が始まり、いろいろな書物も出てきた。これもその中の1冊であるが、「子どものメディカルフィットネス」と呼んだ着眼点が面白い。
財団法人日本健康スポーツ連盟監修、都竹茂樹、梶岡多恵子著 B5判 134頁 2001年10月30日刊 1800円+税
(月刊スポーツメディスン編集部)
出版元:ぎょうせい
(掲載日:2002-05-15)
タグ:メディカルフィットネス 子ども
カテゴリ スポーツ医科学
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子どものメディカルフィットネス
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スポーツ少年のメンタルサポート 精神科医のカウンセリングノートから
永島 正紀
精神科医である著者が、スポーツによって生じる子どもたちの「ココロの悲鳴」について精神科医の立場から警鐘を鳴らす。これまでにはない新しい視点で書かれている。スポーツに携わる指導者およびスポーツ少年を持つ親にお勧めの1冊。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:講談社
(掲載日:2002-07-10)
タグ:メンタル 子ども 精神科
カテゴリ スポーツ医科学
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子どものからだと心 白書 2005
子どものからだと心・連絡会議
毎年12月に刊行されている白書の最新版。 最初の章「0“子どもの世紀”のために」では、子ども問題に関する年表と2005年9月に国連・子どもの権利委員会一般所見No.7「乳幼児期における子どもの権利の実践」の日本語訳を収録。以下、「Ⅰ生存」「Ⅱ保護」「Ⅲ発達」「Ⅳ生活」の各章を設け、解説と各種データの経年変化の表やグラフで構成されている。また、巻末には2004年度「第26回子どものからだと心・全国研究会議」の講演「子どもを生き生きさせる実践と理論」(小澤治夫・北海道教育大学教育学部教授)がまとめられている。 各データをじっくり眺めていると、今の子どもがどういう状態なのかがわかり、今何をすべきかと考えざるを得ない。たとえば、「子どものからだの調査2005(“実感”調査)」では、「最近増えている」という“実感”ワースト10の上位3つは以下のようになる。保育所:皮膚がカサカサ、アレルギー、背中ぐにゃ、幼稚園:アレルギー、すぐ「疲れた」という、皮膚がカサカサ、小学校:アレルギー、背中ぐにゃ、授業中じっとしていない、中学校:アレルギー、すぐ「疲れた」という、平熱36度未満、高等学校:アレルギー、腰痛、平熱36度未満。 これだけで問題の深さがわかるのではないだろうか。子どもと関わる人には座右に置いていただきたい白書である。
2005年12月11日
(清家 輝文)
出版元:ブックハウス・エイチディ
(掲載日:2012-10-10)
タグ:子ども
カテゴリ 身体
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子どもに「体力」をとりもどそう
宮下 充正
本書の前書きの言葉を引用すると、「学力も体力もどちらも成長とともに発達する能力であり、成長する期間は18年間と時間的に制約されている」とある。それだけに学力も体力も成長の過程で密接に関連しているということが言える。
そこで「まずはからだづくりだ!」と副題にある通り、本書では子どもたちの運動不足を深刻な問題と指摘している。本文は9章立てで、さまざまなデータを用い子どもたちの限られた発達段階にアプローチしていく。そのなかでアメリカは日本と異なり学校区ごとに授業のカリキュラムを決めることができるのだが、それが学年進行とともに体育への授業へ参加する割合を減少させる原因であるという。
これに対して「体育の授業を減らしたからと言って、それらの科目の成績が向上するという確かな保証はない。それよりも、たくさんの研究は学業成績とスポーツ活動を含め身体活動量との間には、正の相関があるとし、これを否定する研究はほとんど見当たらない」とある。
社会に貢献できる人に成長するためにはどうあるべきか。体育学という視点から本書を通し再考していくべき時期を迎えていると言えるだろう。
2007年7月10日刊
(三橋 智広)
出版元:杏林書院
(掲載日:2012-10-13)
タグ:子ども 体力
カテゴリ 身体
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からだの“おかしさ”を科学する
野井 真吾
著者は埼玉大学で教鞭をとる野井真吾准教授。1~11章に分けられ、1~10章までは現代のこどもたちのからだの問題事実についてまとめている。副題は「いるいる! そんな子、うちの子」。ページをめくっていくと「前頭葉問題:すぐ“疲れた”という子どもたち」「自律神経問題:すぐ“疲れた”という子どもたち」「体幹筋力問題:“二足歩行”の危機…!?」と現代の子どもたちの問題点が明らかになっていく。
考えさせられたのは「子どものからだと心 ちょっと教えて Q&A」という欄で、「今の子どもたちは、自律神経が心配ということですが、どうすれば自律神経は発達するんですか?」という質問に対し、「正直この質問に対する回答は、持ち合わせていません」と答えているところ。 つまり生活の中で自律神経の発達を阻害する原因を絞りきることが難しく、それは運動不足、テレビやゲーム、さらには食べ物、化学物質と原因を特定することが困難ということ。社会は絡み合った問題が多くなっているし、わからないことはまだまだある。自分のからだへの変化にも気づく感覚と意識が重要になりそうだ。(M)
2007年6月20日刊
(三橋 智広)
出版元:かもがわ出版
(掲載日:2012-10-12)
タグ:子ども
カテゴリ 身体
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小・中学生のための走り方バイブル
伊東 浩司 山口 典孝
タイトルにあるように、本書は小中学生を対象とした走り方のバイブル。著者は100mの日本記録保持者である伊東浩司・甲南大学教授。
最近は運動会のリレーで勝つために、スポーツ塾のようなものがあるが、走ることはとても技術が必要となる。ましてや、この年代、理想どおりに走らせるにはどうしたらよいのかと悩む保護者もいるのではないだろうか。
本書は次のような項目が設けられている。1. 体に力がみなぎる!ウォーミングアップ。2. 今より速くなれる“ステップアップドリル。3. 運動会でスターになろう。4. 走りを武器にいろいろなスポーツで活躍する。5. さらに上を目指す! 補助トレーニング。それぞれカラー写真や、イラストを用いて説明されているが、これに加えて120分のDVDつき。チャプター1. きれいな“走り”を身につけよう、2. 今の自分より速くなれる! ステップアップドリル、3. 運動会でスターになろう、4. もっとレベルアップしたい!補助トレーニング、と内容も盛りだくさん。また運動会などの一発勝負にどのように挑めばよいかの心理的なアドバイスもあり、子どもの可能性を広げるバイブルとなるだろう。(M)
2008年5月2日刊
(三橋 智広)
出版元:カンゼン
(掲載日:2012-10-12)
タグ:走り方 子ども
カテゴリ 運動実践
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子どものメディカルフィットネス レジスタンストレーニングによる体ほぐしの運動
都竹 茂樹 梶岡 多恵子
レジスタンストレーニングが「体ほぐし」?「筋トレ」でしょ? 誰もがそう思うに違いない。私もその一人。
レジスタンストレーニングのポイントは、どれだけ重いウエイトを持ち上げるかではなく、刺激を与えたい筋肉にどれだけ意識を集中できるかという点にある。それが、体への気づきを促し、緊張とリラックスのコントロールを可能にし、深い呼吸は心身のリラックスを導く。そういう風にレジスタンストレーニングをとらえたことはなかったので、なるほどと納得。
ただ、少し疑問に思う点もある。果たして本当に、子供たちがレジスタンストレーニングによって体をほぐせるのか? ということである。紹介されている学習指導案と同じことを、私は指導できるだろうかと考えると、答えは「NO」である。
子どもたちは目に見えるはっきりとしたフィードバックを欲する。重さとか距離とか回数とかタイムとか、そういうものだ。
「どこの筋肉が硬くなってる?」と問いかけても、子供たちのからは「オレ20回やったよ」などという反応が返ってきそうな気がする。
子どもの興味を自分の身体へと向けさせることは、かなり困難だ(少なくとも私にとっては)。
しかし、子供たちにとって後々の大きな財産となるのは、重さでも距離でも回数でもタイムでもなく、あとがきにもあるように「自分の体と対話できる能力」だ。
それを磨くため、私も日々未熟ながらも、手を変え品を変え「気づき」を促しているつもりである。
「レジスタンストレーニングによる体ほぐし」という組み合わせは万人向けではないかもしれないが、思い切って試してみる価値はあると思う。
(尾原 陽介)
出版元:ぎょうせい
(掲載日:2012-10-14)
タグ:子ども フィットネス 体ほぐし トレーニング
カテゴリ 運動実践
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運動会で一番になる方法
深代 千之
著者である深代氏は、日本のスポーツ・バイオメカニクス研究者の第一人者です。トップアスリートの動作分析から子どもの発達段階にあった運動能力開発法まで幅広く研究しています。最近では、テレビ番組の「世界一受けたい授業」に出演し、テレビで目にした人も多くいると思います。
身体に障害がない限り、誰でも走ることはできます。歩いたり、走ったりといった体験は、みんな山ほどもっています。風を切って疾走したいという願望は、誰もが一度は持ったことがあると思います。しかし、走り方を正しく教えられた覚えのある人は、陸上競技出身者でない限りほとんどいないのではないでしょうか。ましてや、最新のスプリント理論となると、現役のトップアスリートに絞られてくるに違いないことでしょう。
本書は、世界でもっとも進んでいる日本のスポーツ・バイオメカニクス研究から生まれた、速く走るための“秘訣”(コツ)を、誰でも身につけられるようにまとめたものです。最新のスプリント理論を、小学生向けに応用した実践書です。ちょっとしたコツをつかめば、誰もが見違えるように速く、美しく走れるようになると著者は言います。走りは、大腿の「振り上げ」と「振り戻し」という単純動作です。速く走るためには、エンジンである腸腰筋とハムストリングス、大殿筋といった筋肉を活性化し、それ以外の足の筋肉は重りにならないように太くしないことです。筋力をつけて早く走るのではなく、走り方を身につける。「股関節活性化ドリル」がキーワードです。そんな“秘訣”について、考え方から実践ドリルまで書かれています。
題名は、『運動会で一番になる方法』ですが、大人になった今から始めてもよさそうな内容です。ランニング愛好家や走ることを含むさまざまなスポーツ愛好家などにもお勧めです。「股関節活性化ドリル」は親子で一緒に始めてもよい内容です。
(服部 哲也)
出版元:アスキー
(掲載日:2012-10-16)
タグ:子ども スポーツ
カテゴリ 運動実践
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子どものからだ 科学的な体力づくり
宮下 充正
副題は「こうすれば科学的に体力がつくられる」といったハウ・ツーを意味しているのではない。体育教育のなかで、科学に基づき、子どもを健全に、発育・発達させようということを広く深くアピールする書である。すでに各紙誌で書評が載せられているので、目を通された人も多いだろう。本書はあとがきによれば『教職研修』(教育開発研究所機関誌)に昭和52年から2年にわたり掲載されたものをUP選書の1冊としてまとめられた。したがって、当初は学校の教師を対象として書かれたわけであるが、通読してみると、ここに述べられ指摘されている問題は、教師に限らず、父兄を含め、諸活動の指導者に大きく関わるものばかりである。受験地獄といわれ、頭ばかり強調され、一方で「落ちこぼれ」などという不快な言葉も取り沙汰されている今日、「近頃の子どもは体力がない」などと大人はどうして他人事のように嘆いていられよう。教師、父兄、指導者はもちろんのこと、誰もが「子どものからだ」について正しい認識を持つ必要性はいくら強調してもしすぎではない。全体を通じ、厳しく鋭い指摘が随所にみられるが、読者はそこに著者の子どもに対する深い愛情を見出さずにはいられないだろう。事実、著者は長年、子どもの野外活動に熱心であり、自ずと本書の説得力も増している。子どもの体育・スポーツに関係する人にはぜひとも一読していただきたい書である。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:東京大学出版会
(掲載日:1980-12-10)
タグ:子ども
カテゴリ 身体
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子どもたちののびのびストレッチング
小林 義雄 青木 高
すでにストレッチングの本は10冊を超えて世に出ているだろう。そのストレッチ自体はどの本も大同小異といってよいだろう。ストレッチングの方法をマスターしたなら、ポジションに細かくこだわることなく、ボブ・アンダーソンが行ったように自分の身体でいろいろ工夫していくことが大切だし、また必要なことである。
この本は表題通り、子どものために書かれた。
「私は本書を通じて、児童生徒の鍛錬に、従来から強調されている筋力づくり、スタミナづくりなどに加えてストレッチングを定着すべきであることを強調したい。そして本書が学校体育での授業や生育期にある生徒、成人の正しい健康・体力増進、そしてスポーツの成績アップにお役に立てばこの上ない喜びである」(はじめにより)
ストレッチングそのものが最も必要なのは、柔軟性やクール・ダウンを忘れたり怠ったりしているスポーツマンをはじめ、活動的でない現代人であろう。柔軟性だけを考えれば、子どもにはさほど重要ではないかもしれない。しかし、重要なのは、子どもの頃に覚えてことを私たちは大人になって、自然に、何も考えず当然そうするものだと思ってしているという事実である。それはよい部分もあるが、中高年者が健康のためと、早朝ウサギ跳びをしたり、「苦しさを克服」して悲惨な結果を招いたりといった悪い部分もある。ストレッチングの意味と方法を子どもの頃に自分のものにしておくことは、その意味で極めて重要であり、本書が、大人(先生や親)の参考書の1冊となることを望むのもそこにある。「リズム・ストレッチ」「ストレッチごっこ」といった他の本にはない部分も付け加えられている点にも著者の配慮が光っている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:不昧堂
(掲載日:1983-08-10)
タグ:ストレッチング 柔軟性 子ども
カテゴリ ストレッチング
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スポーツ少年の危機
武藤 芳照
以前『子どもの成長とスポーツのしかた』(築地書館)を紹介したが、同じ著者による10月10日体育の日刊行されたのが『スポーツ少年の危機』だ。「少年スポーツの今」「使い過ぎ症候群」「スポーツ少年の心のひずみ」「育ちざかりのスポーツのやり方」「よく見られる親やコーチの誤解と疑問」「スポーツ現場で役立つ応急処置」の各章からなり、著者が日頃から訴えていることがわかりやすく、各項要領よくまとめられている。新書判の200頁ほどの本だが、収められた内容は、子どものスポーツに関する事柄の相当な範囲に及び、指導者や両親にとっては一読、さらにことあるごとに開いていただきたいものだ。書名が示す通り、私たちはもっと危機感を持って、子どもたちのスポーツを見直す必要があるだろう。「たかがスポーツ、されどスポーツ」ではなく、「スポーツだからこそ、だからこそスポーツ」の観点を大切にしたい。とくに子どもたちのためには。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:朝日新聞社
(掲載日:1986-01-10)
タグ:子ども
カテゴリ スポーツ医科学
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ジュニア格闘技・武道「安心安全」強化書
二重作 拓也
ドクターでカラテの段位も持つ著者。自身も8歳からカラテを続け、指導にも当たる中で、またドクターとして親として子どもと接する中で見えてきた、ジュニア世代が安全に健やかに強くなるためのポイントをまとめた一冊だ。前半は11歳、12〜14歳、15〜18歳と年代ごとの発達系統に合わせた武道のトレーニングを紹介。後半では、脳震盪や心臓震盪の予防について言及している。そして締めくくりに「一流アスリートに導く10の視点」として、保護者、そして指導者の心構えについても触れている。武道に限らずさまざまなスポーツの現場、指導の現場に応用できるものだ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:東邦出版
(掲載日:2013-03-10)
タグ:子ども 格闘技
カテゴリ スポーツ医科学
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“遊んで”伸ばす! 子どもの運動能力 楽しみながらできる「親子遊び」ドリル80
佐藤 雅弘
運動能力を高めるためにはどうすればよいかについて、両親に向けて書かれたもの。まず基本姿勢やアライメントについて立った姿勢、歩き方でみていく。足のチェックや柔軟性も確認し、改善のためのレッスンや、遊び(飛行機やクモ歩き)の中でのコーディネーショントレーニングが、身体を支える能力、反応力、バランス能力、リズム・タイミング、組み合わせてのコーディネーションという流れで紹介されている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:山海堂
(掲載日:2007-09-10)
タグ:遊び 姿勢 子ども
カテゴリ 指導
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“遊んで”伸ばす! 子どもの運動能力 楽しみながらできる「親子遊び」ドリル80
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ひかる先生のやさしい体育 スポーツのコツを楽しく学ぼう
田中 光
スポーツの基本から始まり、そして鉄棒、とび箱、マット、なわとびといった基本的な運動、さらには水泳や球技、陸上まで、「コツ」のつかみ方についてわかりやすく説明している。イラストには、ポイントとなる動きが言葉で付加されている。身体軸を安定させ、バランスをとるための一連の動きが「カエル支持・カニ支持・サソリ支持」であり、鉄棒では「ふとんほし・だんごむし・ブタの丸焼き」などのネーミングがされ、子どもたちにも理解しやすい工夫が重ねられている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:PHP研究所
(掲載日:2007-12-10)
タグ:子ども コツ 体育
カテゴリ 指導
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じょうずになろう はしること
宮下 充正 加古 里子 武藤 芳照 八田 秀雄
“はしること”なんて、かんたんさ! でも、きみは“じょうずにはしること”ができるかな? と帯に書いてある。子どもは、走る、走り回るのが自然である。歩くのも楽しいが、走ることの楽しさのほうが、子どもにとっては勝っているだろう。しかし、帯の文章通り、“じょうずにはしること”は難しいものだ。子どもに、走ることを、“じょうずにはしること”をわかりやすく、絵本形式で示したのが『じょうずになろう はしること』(監修/宮下充正、え/加古里子、ぶん/武藤芳照、八田秀雄、評論社)だ。“じょうずになろう”シリーズの4巻目である。すでに「およぐこと」「とぶこと」「なげること」が刊行されている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:評論社
(掲載日:1986-05-10)
タグ:子ども 走り
カテゴリ 指導
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サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法
池上 正
少年サッカーの指導にあたる著者は、「子どもが困ったとき、大人の顔を見る状況」であることを問題視する。これまでのスポーツ指導は、本当にその選手の成長に結びつくものであったのだろうか。本書で紹介される11の魔法は、一言で集約される「気づかせる」「考えさせる」など。支配ではなく対話によって選手の自立心や表現力を養っていくことが共通している。そのために核となる考え方や具体的な方法を紹介している。今までのやり方を変えることは、ブーイングも起こるし、勇気も必要になるが、子ども、そして自分自身を進化させるためには必要なこと。「中途半端にサッカーを知っているコーチが一番危ない」という指摘には重みがある。本書は著者自身のサッカーの指導や子育ての反省と経験に基づく試行錯誤の産物である。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:小学館
(掲載日:2008-04-10)
タグ:サッカー 子ども
カテゴリ 指導
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子どもを輝かせる スポーツコミュニケーションスキル
山口 文子
本書で最初に出てくるのが「親の仕事とは」「指導者の仕事とは」である。叱ることと怒ること、またヘルプとサポートの違いについて触れながら、子どもがスポーツにおいて輝いていくためにはどのような姿勢でいるのがよいかが書かれている。選手や子どもたちが主役であることが一貫したメッセージとなっている。白井一幸氏(元日本ハムファイターズヘッドコーチ)との対談では、実体験に由来する深みのある言葉が出ている。また、著者が全力で聴く姿勢でいることもわかる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:体育とスポーツ出版社
(掲載日:2008-06-10)
タグ:子ども スポーツコミュニケーション
カテゴリ 指導
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小・中学生のための足がグングン速くなる本
伊東 浩司
走り方のコツや心の持ちようなどは、小学校の授業を振り返ってみると意外にもあまり取り上げられなかった印象がある。100mの日本記録保持者でもある著者は、「走ることを楽しいと思ってほしい」という願いをベースに、わかりやすくトレーニングのポイントをまとめた。
紹介されるのはどれも今日から実践できるようなドリルばかりだが、表題のように「グングン」速くなるには、保護者をはじめとした周囲の大人の振る舞いがポイントになると説く。子どもたちが「できた!」「楽しい」「走りたい」と思えるようにすれば、自ら練習に取り組み自然とタイムは伸びていく。
短距離走に限らず、スポーツがうまくなるコツ、選手との接し方に応用できる話が散りばめられている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:カンゼン
(掲載日:2012-09-10)
タグ:走り方 子ども
カテゴリ 運動実践
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からだの“おかしさ”を科学する すこやかな子どもへ6つの提案
野井 真吾
新版発行に当たってデータを最新化、また高校生にも読めるよう表現を改めた。現場の教員や保護者たちの持つ違和感、たとえば「すぐ疲れたと言う子供たち」を受け、自律神経の不調や前頭葉の発達不全、貧血といった要因を科学的に探っていく。
もちろん最終的には要因も改善方法もひとりひとり異なるが、現場と研究の力を合わせて、不調を抱える子どもに寄り添う役割の大きさを改めて考えさせられる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:かもがわ出版
(掲載日:2014-05-10)
タグ:子ども
カテゴリ 身体
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スポーツが得意な子に育つたのしいお話365
日本体育学会
スポーツが大好きな子、どちらでもない子、嫌いで苦手意識を持っている子。いろいろな子どもがいると思います。大好きな子どもは進んでスポーツや運動をすると思いますが、最近はテレビゲームやスマートフォンの普及などによって、スポーツに触れる・スポーツを楽しむ機会というものが減ってきている印象です。確かにそれらは楽しい・面白いものかもしれませんが、スポーツの本質も楽しさ・面白さにあります。
スポーツは気晴らしという意味を持つ中世英語の「deport」が語源となっていて、楽しさや面白さを表すことも理解できると思います。スポーツが世界中に広まっていることからもわかるとおり、楽しさや面白さというものは万国共通です。
ゲームやインターネットを通じて世界の人と交流することが悪いとは言えませんが、さらに楽しめるものの幅を広げると、人生はより豊かなものになるでしょう。とくにスポーツに苦手意識を持っていて嫌いだという子どもには、スポーツの楽しさや魅力といったものを知ってもらえるいい機会になる一冊ではないかと思います。無論、大好きな子どもにも、それほど好きではないけど興味のある子どもにもお勧めです。
本書では、はじめにスポーツとはどのような意味を持っているかについて触れたのち、スポーツの歴史や競技のこと、オリンピックやパラリンピックのこと、運動のコツ・ポイント、スポーツや運動に関する豆知識や純粋だけどなかなか答えられない疑問、スポーツ選手の活躍を支える人たちのこと、ケガやトレーニングのこと、人間の身体のこと、果ては日本においてマイナーなスポーツについての知識など、さまざまな情報が掲載されています。
好奇心旺盛で多感な子どもにとっては、全てでなくとも何かひとつくらいは興味を惹く内容があると思います。
また、本書は子どもを持つご両親や、学校の先生にも非常に役立つものだと思います。子どもにスポーツを好きになってほしい、子どもが自分の将来を選択する幅を広げる役に立ててほしいという想いがあれば、購入してお子さんに与えたり読み聞かせたりするのもよいと思いますし、学校の先生ならば子どもたちの興味を惹く授業にするためにいろいろな情報を仕入れる本として活用したり、教室の本棚や図書室に置くことも子どもたちの教育によいかもしれません。
(濱野 光太)
出版元:誠文堂新光社
(掲載日:2019-08-19)
タグ:子ども スポーツ全般
カテゴリ 運動実践
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子供のためのスポーツ・コンディショニング
菅野 淳
J1のジュビロ磐田が、これまで蓄積してきたノウハウを活かしながら、地域貢献の一環として発刊した本。トップチームのコンディショニングコーチを務める菅野氏が、子どもたちや保護者に向け、「食事の摂り方」「水分補給」「あがり対策」などを説いていく。なお、この本は一般の書店には置いていません。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:ヤマハフットボールクラブ
(掲載日:2000-05-10)
タグ:コンディショニング 子ども サッカー
カテゴリ スポーツ医科学
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子どものスポーツと才能教育
宮下 充正
子どものスポーツ能力の開発・育成や才能一般の問題、今日の才能教育の不透明さ、「心の教育」の時代におけるスポーツ教育・体育教育の持つ意味や必然性などをわかりやすく紹介。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:大修館書店
(掲載日:2003-04-10)
タグ:子ども
カテゴリ スポーツ医科学
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ジュニアスポーツのための筋力トレーニング
石井 直方 William J. Kraemer Steven J. Fleck
子どもの成長に合わせた、正しい筋力トレーニングやプログラムづくりなど、ジュニアスポーツ(小学生〜高校生)に携わる指導者や教員、さらに親が知っておきたい知識やトレーニング法をイラストで解説。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:森永製菓健康事業部
(掲載日:2003-09-10)
タグ:トレーニング 子ども
カテゴリ トレーニング
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現場の疑問にきちんと答える 子どものスポーツ医学入門
ライフサポート協会 大島 扶美
いまどきの子ども、いまどきの親
最近の子どもの体格には目を見張るものがある。近所を歩いていても大人顔負けの体格を持つ子どもに出会うことが多い。実感として子どもの体格がよくなったと感じる。そんなときは「いまどきの子はみんな大きいね」などと言ってみたりする。しかし、こと基礎体力の話になると、「全くいまどきの子は体力がなくてダメね」とか「昔よりからだを動かさなくなったからじゃないか」と言っている人が多い。
器は大きくなったが、中身が整わない。すでに世間的に定説となりつつあるこの問題は、発育・発達期のお子さんのいるご家庭にとって重大な意味を持つ。なぜなら、発育・発達期の心身にどんな刺激を与えるかは、その子の将来にとっていろいろな意味で重要な鍵になることを、いまどきの親はしっかり認識しているからである。そこで、ひとつの回答としてスポーツが選択される。しかし、この時点で親たちはスポーツさえしていれば子どもたちが間違いなく健やかに成長すると安心したわけではない。質の問題、つまりいかにスポーツを指導してくれるのかによって大きく結果が違ってくることも十分承知だからである。
だから最近の親は昔のように、子どもたちに「ともかく外へ行って遊んで来い」とは言わない。どうせ行くなら正しく指導するところに行きなさいと言う。これはこれで決して悪いことではない。問題は、スポーツを指導する側にある。指導する側がいつまでも「理由はともかく、いいから走れ」ではいまどきの子どもも親も走らない。「多少痛くても練習は休むな」も同様にいまどきの子どもと親には説得力に欠ける。つまり「なぜそういう指導になるのか?」に答える必要が近年顕著になっていることに指導者は早く気がつくべきだ。親たちはとっくに気づいていて、そういう指導者が少ないことにちょっぴり不満だ。では、これに気がついた指導者はどこに救いの手を求めたらよいのか。答えは、この本にある。本書は、スポーツ栄養学、スポーツ外傷学、そしてトレーニング学や薬学を網羅し、そこから各スポーツ種目に見合った栄養の知識やそのスポーツ種目にありがちなケガとその予防について等、より身近に感じられる「なぜ」に対して科学的根拠をベースにしてピン・ポイントで説明している。
「子どものスポーツ」の最前線を知る
スポーツという身体運動は、もともと日常生活動作からかけ離れた特殊な運動の集まりだ。つまり、速く走る、遠くへ物を投げる、強く蹴るなど、どれも身体に対して強いストレスになるものばかりだ。これは同時に、スポーツをすることによってケガする可能性が十分あることも意味するのだ。したがって、ケガを未然に防ぐには日頃の栄養摂取により強く関心の目を向け、トレーニング方法の適否を確実に判断し、ケガの原因となりうる運動を極力排除できるだけの指導力が必要なことぐらい誰にもわかる。大切なことは、こういったしどうを科学的根拠に基づいて適切に、しかも誰もが納得できる形で平易に説明ができることである。これからのスポーツ指導者に求められるのはこういった指導力だということを痛感すべきである。
「中学生でプロテインを飲むのは早すぎる?」「整形外科で捻挫と診断され、冷シップをたくさんもらってきたけど、復帰の目安を教えて?」「小学校高学年から中学校にかけての成長期にしてはいけないトレーニングはある?」こう聞かれたらどう答える、コーチ? もう一度申し上げある。答えは、本書にある。
(本書は『新装版 現場の疑問にきちんと答える 子どものスポーツ医学入門』として、ラピュータより刊行。 ISBN: 9784947752871)
(久米 秀作)
出版元:山海堂
(掲載日:2003-11-10)
タグ:スポーツ医学 子ども
カテゴリ スポーツ医学
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体育教師のための心理学
Y. ヴァンデン‐オウェール S. ビドル R. ザイラー F. バッカー M. デュラン Yves Vanden Auweele Stuart Biddle Roland Seiler Frank Bakker Marc Durand スポーツ社会心理学研究会
体育教師が身につけておきたい心理学的知識と実践へのガイドラインを紹介するとともに、子どもの体育・スポーツ活動の重要性やその実践におよぼす心理的要因の影響も解説。子どもの体育・スポーツ指導にかかわる方におすすめの一冊。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:大修館書店
(掲載日:2006-07-10)
タグ:体育 心理学 子ども
カテゴリ メンタル
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アスレティックトレーナーが教える ケガに強くなる! 運動遊び
花輪 和志 大崎 恵介
著者は2014年に「アスとれ総合型クラブ」を設立。そこでの取り組みを中心に、子どもたちのための身体づくりをまとめた。まず1章で、基礎体力とは何か、特定のスポーツしかしていない場合の落とし穴など、スポーツ関係者にとっては当たり前かもしれないことを丁寧に説明。そして2章で現時点での姿勢、柔軟性、連動性のチェックを経て、3章で「運動遊び」を紹介していく。その名の通り子どもたちが楽しく行えるもので、使う道具も風船やタオルなど身近なものばかり。少人数から大人数まで応用可能だ。とくに積極的に取り組むスポーツ鬼ごっこでは、全国大会優勝も果たしているそうだが、それも始まりは「遊び」である。昔ながらの遊びの、新たな活用と言える。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:いかだ社
(掲載日:2017-09-10)
タグ:鬼ごっこ 遊び 子ども
カテゴリ 運動実践
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スポーツをしない子どもたち
田中 充 森田 景史
本書を執筆したきっかけ、それはスポーツ庁が小学5年生と中学2年生を対象に、年一回実施している体力テストだったという。令和元(2019)年度全国体力テストでは、握力や反復横とびなど、実技8種目を点数化した体力合計点の平均で、小5男子は2008年度の調査開始以降で最低の数値、中2男女いずれも前年度よりも数値が下がっていた(ちなみに、令和2年度は調査を中止、令和3年度の調査では小5、中2の男女ともに令和元年度の調査より体力合計点が低下していた)。
都市部ではとくに、公園でのボール遊びを禁止したり、子どもの遊ぶ声を騒音だ、などとして、子どもが思いっきり遊べる場所が少なくなっている。ほかにもスマホやゲームの影響、スクリーンタイムの増加は、スポーツ庁も指摘している。それに輪をかけて、令和3年度の調査ではコロナ禍の影響がもろに出ていると思われる。東日本の震災後、福島の子どもたちの体力テストの結果も低下した。その後、さまざまな取り組みのなかで調査の結果は改善しつつあるという。しかし、運動発達には適齢期がある。スキャモンの発育曲線などは有名だが、運動神経の応用力がもっとも発達するのは、9〜12歳までの、ゴールデンエイジと呼ばれる時期だ(3〜8歳までのプレゴールデンエイジも大事だとされている)。その時期に、外遊びの機会を奪われた子どもたちのからだへの影響は、中長期的に出てくるのかもしれない。
ちなみに、今の小学生は「公園派」と「ゲーム派」に、はっきり分かれるらしい。公園に集まってゲームをしている子たちは、どっち派なんだろう。
(塩﨑 由規)
出版元:扶桑社
(掲載日:2022-08-24)
タグ:子ども 発育発達
カテゴリ 身体
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スポーツをしない子どもたち
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