1人前100円 なんで美味いの?
魚柄 仁之助
スポーツ栄養学の本ではない。よく知られた魚柄氏の本の文庫化されたもので、「安い、うまい、簡単(手抜き)」メニューがイラストと独特の文章で紹介されている。
どれも、「うまそう~」と思うし、「今度やってみよう」と思う。もちろん、栄養も考えている。おまけにだいたい1人前100円だから、散財には至らない。著者は農学部中退で、栄養学も自分で勉強した。実家は日本料理屋。古道具屋さんで、元自転車屋さんで、元経営コンサルタントで、剣道や居合をやり、ギターを弾き、手旗信号の名人でマラソンと駅伝と落語が好きで、酒飲みなどなど。いろいろなことができる人である。
この人の古道具屋にいろいろな人が訪れ、その人に食べるものをつくってやる。そういうストーリーが多い。
例えば、カルシウムが足りない女性にこういうものをつくる。
「タダ同然の大根葉を小さなみじん切りにしておいて中華鍋に入れるですよ、その上にザク切りキャベツをバサッ。お玉1杯の水か酒かワインをかけ回し、ふたをして中火にかける。5分そこそこでふたをとり、フライ返しでかき混ぜる。さて、そこで決め手のコウナゴやちりめんじゃこ、こいつをドバッと入れる。小さな桜エビや姫エビなんぞもカルシウムがぎょうさん入っとりますけん、あったら入れちゃり。あとは強火でひたすらかき混ぜ、水気が抜けてきたら塩コショウやしょうゆ、ソース等でお好きな味に仕上げてくださいまし。仕上げにゴマ油をちょっこと入れたり、すりゴマを振りかけるとますますうもうなりますわい。アツアツのヒジキ飯とこのカルシウム妙めをバホバホ食べとりゃ元気にもなりますわい」(「ダイエット失敗女」より)
これなら誰でもできる。もっと豪華なメニューもある。自分で材料を買ってきて、目分でつくれば安くてうまい。ちょっと皮肉にも各メニューには料理店で食べたらいくらという価格もついている。からだに気をつけるのがスポーツ選手なら、自分が食べるものくらい自分でつくってもよいだろう。全部、レシピはイラストにもなっている。これを読むと、多分、少し人生が変わる(かも)。
魚柄仁之助著 文庫判 270頁 2001年5月15日刊 514円+税
(月刊スポーツメディスン編集部)
出版元:徳間書店
(掲載日:2001-11-29)
タグ:料理 栄養学
カテゴリ 食
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コンディショニングとパフォーマンス向上のスポーツ栄養学
樋口 満
スポーツ栄養学に関心を持っている人は多いが、難しい本や一般向けはあっても、これからしっかり勉強しようという人向けのテキストは意外に少ない。栄養学の一分野としてではなく、「コンディショニングとパフォーマンス向上の」ためにスポーツ栄養学を知りたいという人にはおすすめの本である。
ところどころにコラムがあり、これが現場で生じる疑問に答えるようにできている。
(例えば、Q5:筋肉づくりをするためには肉をたくさん食べなければならないか?)
サプリメント・栄養補助食品のとり方、外食・コンビニ食と栄養バランス、スポーツ選手の栄養教育・食事指導という身近な内容の章も含まれ、勉強のためのテキストではなく、十分実践を意識していることが読み取れる。
樋口満編著 B5判 152頁 2001年5月1日刊 2500円+税
(月刊スポーツメディスン編集部)
出版元:市村出版
(掲載日:2001-12-03)
タグ:スポーツ栄養学
カテゴリ 食
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コンビニ・外食大活用 食べて勝つスポーツ栄養の基礎知識
齊藤 愼一
栄養サポートが得られにくい、大学スポーツ選手や社会人になりたてのスポーツ選手を念頭に書かれたスポーツ栄養の本。
コンビニや外食での食事選び、自炊開始のコツ、スポーツ栄養学の活用など、豊富なイラストで紹介。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:講談社
(掲載日:2002-07-10)
タグ:スポーツ栄養学 食事
カテゴリ 食
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コンディショニングのスポーツ栄養学
樋口 満
2001年の初版から、2007年になり新版となって登場した体育・スポーツ・健康科学テキストブック。
本書は出版当初から大学、専門学校などでテキストとして採用されてきた。だが近年の健康の保持増進、生活習慣病予防という観点から、栄養の専門家向けに『日本人の食事摂取基準2005年版』(厚生労働省)が策定。スポーツ選手の領域においても、その栄養に関するコンセンサスが見直され、こうした状況の急速な変化と背景が、新しくバージョンアップするに至った経緯という。
初版に目を通していない方のために内容を紹介させていただくと、「スポーツ選手の食事摂取の基本」、「トレーニングとエネルギー消費量」、スポーツ選手の身体組織と貯蔵エネルギー」、「エネルギー補給」、「からだづくりとたんぱく質摂取」、「骨づくりとカルシウム摂取」、「貧血予防と鉄・たんぱく質摂取」、「コンディション維持とビタミン摂取」、「水分補給」、「サプリメントとエルゴジェニックエイド」、「試合前後の食事」、「トレーニング期の食事管理」、「スポーツ選手の栄養教育」等など。これらを章ごとに紹介しており、お腹いっぱいの内容になっている。食べすぎはよくないが、是非読みつぶして欲しい一冊。
2007年10月8日刊
(三橋 智広)
出版元:市村出版
(掲載日:2012-10-12)
タグ:スポーツ栄養学 食事
カテゴリ 食
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10代スポーツ選手の栄養と食事
川端 理香
サプリメントに頼らず、栄養摂取はすべて食事からというコンセプトで書かれている。単品で料理を紹介しているため、組み合わせにより食事の幅も広がる。ただどのように選択するかは、競技特性やトレーニング状況を考えなければならない。
本書でも栄養士の立場で、競技特性を区分しているが、異なる立場で見れば、また違う区分になるかもしれない。食事摂取のタイミングなど現場ですぐに活用できる部分もあるが、試合前に確保が難しい料理もある。もう少し現実的な料理を紹介してもらいたかった。
(澤野 博)
出版元:大泉書店
(掲載日:2012-10-13)
タグ:食事 スポーツ栄養
カテゴリ 食
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勝負食 トップアスリートに学ぶ本番に強い賢い食べ方
石川 三知
プロのアスリートを食事で支える石川さん。石川さんの栄養アドバイスでメダルを手にしたオリンピック選手も数多い。
その石川さんがアスリートをサポートする中で得た経験をもとに、私たちにも簡単にできる賢い栄養バランスの取り方や食べ合わせを栄養学の説明とともに紹介している。
いざというときの目的別勝負食の摂取方法はもちろん、サプリメントの取り方についても書かれている。身体は食べ物によってつくられていることがとてもよくわかる一冊になっている。
(戸谷 舞)
出版元:講談社
(掲載日:2012-10-16)
タグ:食事 栄養
カテゴリ 食
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頭で食べて強くなる
殖田 友子
教員向けの雑誌「体育科教育」に掲載された著者のコラムをまとめたものである。
一般的なスポーツ栄養の書籍では「勝つための食事」として色々な料理が掲載されがちだが、コラムをまとめたものであるため、本書においてはそういったものは巻末に資料として数例あるのみである。それゆえに栄養を考えるときの根本が、行間から読み取れる。
この中で学校内も含め、さまざまな分野での協力体制の提案もされているが、未だに変わっていないのが、日本の残念な現状だろう。はたしてそれができない問題点はどこにあるのか。
(澤野 博)
出版元:大修館書店
(掲載日:2012-10-16)
タグ:食事 スポーツ栄養
カテゴリ 食
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頭で食べて強くなる
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新版コンディショニングのスポーツ栄養学
樋口 満
この本は一見すると専門書のような外見で難しそうな内容をイメージするが、専門用語なども文中で説明されていて読みやすいつくりになっている。
たいていの栄養学の本は日常生活レベルでの身体の反応や応答をもとに栄養について書かれている。そのため定期的に運動している者にとっては数値やデータが当てはまらないことがある。たとえば一日に必要なエネルギー摂取量や各栄養素の摂取量などである。運動を実施している者と実施していない者では大きく違ってくる。その点、この本はスポーツ栄養学というタイトルの通り、定期的に運動を実施している選手を対象としているので数値やデータなどもすぐに活用できる。指導者はもちろんのこと、運動選手や愛好家も読んで理解しやすい内容になっているので、食事の摂り方などすぐに実生活で実践できる。 また、運動している者にとって重要な栄養素や食事方法などについても詳しく記されている。なかでもタンパク質については多く記載されており、種類や働きなど基本項目から消化と吸収、摂取量の目安などまで書かれており、とても充実している。また、女性運動者にとって欠かせない知識であるカルシウムや貧血についても多くのページで記載されている。
この本を読んで改めて栄養学の重要性を再認識した。栄養に関する知識は指導者だけでなく、運動している者自身も身につけておく必要がある。間違った知識で実践してしまうとパフォーマンスを著しく落としてしまい、さらには身体そのものを壊してしまう可能性もあるからだ。この本は栄養について学びたい人にとってはおすすめの一冊である。
(坂口 丈史)
出版元:市村出版
(掲載日:2012-10-16)
タグ:スポーツ栄養
カテゴリ 食
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筋肉まるわかりバイブル
石井 直方
筋肉の基礎知識、トレーニング(初級と中・上級)、栄養、食事、雑学の分野で網羅し、100のQ&A方式、1ページに1項目で解説。筋肉について、それをどのようにトレーニングするかについて、また何が必要なのかについてわかりやすい言葉で説明されている。内容を踏まえて描かれたイラストが、ユーモアにあふれている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:ベースボール・マガジン社
(掲載日:2007-10-10)
タグ:筋肉 トレーニング 栄養 食事
カテゴリ スポーツ医科学
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スポーツの栄養・食事学
鈴木 正成
かつての横綱北の湖は、小学校6年生のとき相撲界で人生を送る決心をしたとき「たくさん食べて昼寝をすることが大切」だと考えたそうだ。「睡眠中は成長ホルモンの分泌が活発になるので、からだづくりは寝ている間に活発になります。したがってより大量の筋肉をつけるには、寝る前の食事でしっかり肉や魚、チーズ、卵などを食べることが大切であり、その後に深い睡眠を充分にとることが必要なのです。少年北の湖は、この重要なサイエンスを心眼をもって読み取っていたことになります」。これは今回紹介する本の序からの引用だが、本文中ではさらに詳しく次のように記されている。
「筋肉たんぱく質や骨づくりは、成長ホルモンによって促進されます。多くのホルモンの分泌には日内リズムがあり、睡眠機に分泌が高まります。とくにノンレム(non-REM)睡眠期に分泌が高く、レム睡眠期には低下してしまいます。(中略)ノンレム睡眠期には体温が一日中で最も低下し、全身の細胞のエネルギー代謝の低下や筋肉の動きがみられなくなります。このような生理条件下にあってはエネルギー(アデノシン三リン酸、ATP)消費が少ないので、筋肉細胞中にATPが大量にプールされます。この豊富なATPが筋肉たんぱく質づくりにまわるのです。(中略)ノンレム睡眠は眠りに入って1時間後ぐらいから約3時間続きます。また、午前中の眠りではノンレム睡眠に入りにくく、昼寝(午睡)では比較的入りやすいのです」(P88〜91)
著者は、ホウレン草をひと缶食べただけで宿敵ブルートを一発でブッ飛ばす「ポパイのホウレン草」のような食べ物、飲み物が発見された記録は見当たらないとしながらも、上記北の湖の例を引き、「このように、素質とサイエンスが融合し適合したとき、食べ物は数年から十数年の年月をかけて、『ポパイのホウレン草』になれるのです」(序より)と述べている。
確かに、「ポパイのホウレン草」はスポーツ選手にとって魅力のある食べ物である。現在のスポーツ栄養学流行りのなかに、そういった特効薬的食事内容を求める風潮がなきにしもあらずであろう。そういった風潮の1つの現れがドーピングとみることもできる。
しかし、真のスポーツ栄養学とは、スポーツ選手にとって、栄養・食事面から激しい運動を支える適切な知識を提供し、さらには各競技、各種目に応じ、また各個人に合わせた有効、安全な指針、アドバイスを提供できるものでなくてはならない。トレーニングの成果を最大限にし、パフォーマンスを最高度にするために、栄養・食事面でのマイナス要素を除き、マシーンとしての身体の機能を最大限発揮する助けとなるスポーツ栄養学は、高度なスポーツ選手に求められるものであり、注目を浴びるところだが、そればかりに気を取られていてはならない。
そこで、私たちはそもそも栄養学とは何なのかを、ひとりの個人に立ち返って思わざるを得ない。“学”とつくからには学問の一分野であることは疑いない。しかし、では、学問とは一体何なのか。何のために、窮極何を目指して存在するものなのか。科学が進歩し、ICとかエレクトロニクスとか、ハイ・テクノロジーとか、なんとかかんとか、私たちの周囲には、専門家以外には得体の知れぬものが蠢いている。だが、そのどれも携わっているのは、誰あろう、みな人であり、人間なのである。高度な知的トレーニング、知的集積、展開がもたらす所産、それは凡人の手が届くところではないが、それがもたらすものは、凡人である私たちの身の上に関わるものなのである。ならば、私たちは、スポーツと栄養、スポーツ栄養学の地平で、根本何を求めるべきか、何を知りたいのか。
「本書には、運動と栄養について基礎的な理論が解説され、同時に具体的な食生活のあり方が説明されています。また、健康を目指す人々のスポーツライフのあり方とその結果についても述べられています。そして、チャンピオンたちが、どのような食生活をしながら、からだと体力をつくってチャンピオンの座を獲得しそれを維持しているのか、その科学的な背景についても解説されています。(中略)人間の食生活には、過去の食料不足時代にあった『生きるために食べる』食生活と、飽食時代にみられる『食べるために生きる』現代人の食生活の二つがあります。このことに加えて、人間の食生活には『文化を創造するために食べる』食生活もあることを、広く認識してもらうことに本書が役立つとすれば、それは望外の喜びです」(序より)
何をどう食べるか、それはまず命の問題である。次に健康の問題である。そしてさらに文化の問題である。スポーツは文化の1つである。こういった考え方のなかにスポーツ栄養学なるものが位置づけられてこそ、健全なのではないだろうか。「ポパイのホウレン草はありやなしや」、本書をじっくり読んで考えていただきたい。
主な目次
I章 アスリートのための栄養をデザインする
A. からだづくりの栄養学
B. スタミナづくりの栄養学
C. 疲労とその予防・回復の栄養学
D. ウエイトコントロールの栄養学
E. ビタミンのゆとりの栄養学
F. 発汗と水分・ミネラルの補給
G. 環境と運動能力
H. 敗者にサイエンスを発見する謙虚さ
II章 アスリートのための食生活をデザインする
A. 食生活の概念とスポーツ
B. からだづくりの食事学
C. スタミナをつける食事学
D. し好飲料とスポーツ
E. ウエイトコントロールの食事学
III章 合宿期と試合時の食事学
A. 合宿練習期の食べ方
B. 試合時の食べ方
IV章 ヘルス・アスリートの健康学
A. リハビリテーションでスポーツを開始するのが決め手
B. 体操、即歩、ジョギングの効用
C. ウエイトコントロールは安全性を第一に
D. アルコールと健康
E. ウルトラマラソン中の水分の過剰摂取の害
F. 生涯にわたるスポーツの生活化
終章 人生を豊かにするスポーツ
A. 文化とスポーツ
(清家 輝文)
出版元:同文書院
(掲載日:1986-07-10)
タグ:スポーツ栄養学 スポーツ食事学
カテゴリ 食
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スポーツの栄養・食事学
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明日から朝食をやめなさい
小山内 博 片岡 幸雄 生山 匡
昔、江戸時代は1日2食だったとはよくいわれることである。1日3食になった歴史は極めて浅いというわけだ。狩猟時代のことを考えると、朝起きたとき食べ物があること自体おかしなことだった。
1日2食でもよいのではないか、いや1日2食のほうがからだによいのだと、朝食抜き、すきっ腹トレーニングを提唱するのが『明日から朝食をやめなさい』(小山内博、片岡幸雄、生山匡共著、主婦と生活社)だ。
著者らは、朝食抜きだから貧血になる、朝食抜きだから太る、朝食抜きだから朝礼で倒れる、といった一般常識を根拠なしとし、むしろ朝食を抜いて、その時間エアロビックな運動をするほうが健康になるという。
「私たちの考えによれば、朝食を抜く生活こそ、運動量を増やし、食事量を減らせる絶好のチャンスなのである。批判されなければならないのは、朝食を抜くそのことではなく、そのチャンスを運動量を増やすことに生かさず、かえって一回の食事量を増やし、肥満への道をつくり、さまざまな成人病を引き起こす方向へやすやすと流されていっていることなのだ」(P31〜32)
ちょっと異色の健康ブック。食事と栄養、運動と肥満などに関心のある方は読んでみてはいかが。具体的な体験談も収録されている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:主婦と生活社
(掲載日:1986-11-10)
タグ:栄養 食事
カテゴリ 食
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明日から朝食をやめなさい
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食と健康のホントがみえる栄養学 健康検定協会推奨 知りたいトピックから学べる実践参考書
古畑 公 木村 康一 岡村 博貴 望月 理恵子
正しい知識をもとに望ましい生活習慣を身につけることさえできれば、健康やパフォーマンスアップにぐっと近づく。だが、食や身体に関してはさまざまな情報が溢れ、どれを信じてよいのかわからない。そこで本書によって、科学的根拠を理解するとともに「健康力」を身につけようというわけだ。
〇╳形式でトピックがわかりやすく解説され、冷え性や腰痛など症状から索引をたどることもできる。栄養について1から説明していく形ではなく、日々の生活から食を振り返ることのできる形式となっている。選手や患者を24時間見張ることはできないが、本書によって自主性を育てることはできるかもしれない。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:誠文堂新光社
(掲載日:2012-07-10)
タグ:栄養 食事
カテゴリ 食
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スポーツコンディショニングバイブル
安田 昌玄
「木を見て山を見ず」、トレーニングやコンディショニングは、1つの部位、要素、周期だけを見てトレーニングをするのではない、常に全体を見ながら故障をなくしパフォーマンスを向上することが必要です。著者の言葉である。
本書は、大阪体育大学トレーニング科学センターにて現ストレングス&コンディショニングディレクターとして指導し、プロ野球チームで29年間トレーニングコーチを務めた著者が説く、全191ページに渡るトレーニング&コンディショニングの決定版である。
コンディショニング、基礎体力、専門体力、オフシーズンの栄養と4つのセクションで構成されている。写真を多く使い、ストレッチやストレングス、パワー、アジリティなどのトレーニング例も示されている。
トレーニングやコンディショニングの基本概念がわかりやすく記されており、指導者やトレーナーを目指す学生のみならず、野球やバレーボールなど全てのオーバーヘッド動作を伴うスポーツに携わっている方のバイブル本としても持っておきたい一冊である。
(安澤 佳樹)
出版元:日刊スポーツ出版社
(掲載日:2016-07-23)
タグ:コンディショニング 栄養 トレーニング
カテゴリ トレーニング
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健康管理する人が必ず知っておきたい栄養学の○と×
古畑 公 木村 康一 岡村 博貴 望月 理恵子
2011年に発行された『食と健康のホントが見える栄養学』の増補改訂版にあたり、日本食品標準成分表2015年版(七訂)にも対応している。巻末に○×練習問題もあるが、基本的には栄養学の基礎や食材、食の迷信などをトピックとして取り上げ、科学的根拠に基づいた正しい情報を解説する。
さらに後半では、花粉症や口内炎といった健康レベルを下げてしまう症状に対して、栄養学の観点からどんなアプローチができるかも紹介。
気になるトピックや症状を扱ったものから読み始めることができ、図表やイラストもわかりやすく、内容が頭にすんなりと入ってくる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:誠文堂新光社
(掲載日:2016-07-10)
タグ:栄養学 食事
カテゴリ 食
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動的ストレッチメソッド
谷本 道哉
30年にわたる平成の歴史の中でこれがいったい何度目の流行であるかはわからないが、今、ストレッチがブームである。有名トップアスリートが実践していると謳われるメソッドや、誰でもバレリーナのような開脚ができるようになるというキャッチーなフレーズに、人々の注目が集まる。
ところが、タイトルからもわかるようにこの『動的ストレッチメソッド』という本は、みんながまずイメージするような一般的な“ストレッチ”を紹介する本ではない。
導入部分では、もはや当てはまらない人なんてほとんどいないのではないかと思われる、パソコン・モバイル環境に由来する身体の疲れや不調を改善するための手段のひとつとして、この「動的ストレッチメソッド」がすすめられている。
この本のいいところは、まず最初に肩甲骨・脊椎・股関節がどれくらい動くかをセルフチェックする項目(=評価)がきちんと設けられている点だ。たとえばアスレティックトレーナーがアスレティック・リハビリテーションとしてエクササイズをアスリートに指導するときも、必ず可動域や痛みの評価をまず最初に行う。しかも、内旋・外旋…などの専門的な用語を使わずに、「ひじを下げずにひねることができる?」といったように、誰でも「自分はこの動きが硬いのかもしれない」と簡単に自覚できるように、表現が工夫されている。
最初のチャプターでしっかりと動機づけを行ったあとは、ベーシック、ブースト、ストレングスとその人の活動量やレベルにあわせてステップアップしていく構成で、それぞれの動作が大きな写真と一緒に紹介されている。一日中デスクに座りっぱなしのビジネスマン、筋力も体力も低下した女性、激しい運動は避けたいシニアでも、今すぐ本をちょっと横に置いて、リビングで試せるようなシンプルなものばかり。また、読者が無事に最後のチャプターまでたどり着いたあかつきには、さりげなく、しかしきちんとページを割いて、健康やダイエット、疲労回復とは切っても切り離せない「栄養の摂り方」についての情報も掲載されている。そんなつもりでこの本を手に取ったわけでなくても、ここは最後まで読まずにはいられないだろう。
こういった具体的な動作が指南された本は、結局なかなか全てに目を通すことが難しいことが多いが、この本に関しては、全体的に明るく鮮やかなカラーとわかりやすい写真やイラストのおかげで、どんどん読み進めることができた。
私もキーボードに向かって丸まった肩周りが気になったので、さっそくデスクのそばに立ち上がって「ベーシック」のストレッチを全部やってみた。全てやっても10分もかからない。なるほど、これは簡単で、とてもよさそうだ。今は誰かにこの本を紹介したくてたまらない。
(今中 祐子)
出版元:サンマーク出版
(掲載日:2018-10-30)
タグ:疲労回復 ストレッチ 栄養
カテゴリ ストレッチング
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筋肉の栄養学 強いからだを作る食事術
川端 理香
昨今、パーソナルトレーニング施設の増加や、身体に対する健康意識の高まりにより、ネットや書籍などで栄養の情報が多くなりました。プロテイン販売の売上規模が増加し、コンビニエンスストアでもサラダチキンなど高たんぱくを意識した食材を目にします。
私たち人間は基本的に三食のご飯を食べます。その食事で何を選び、どれくらい食べればよいか、また食事全体のバランス量はよかったのか、日々悩ましい問題です。
この書籍は長年アスリートの側で食事について見守ってきた管理栄養士による食事のお話です。帯には「食事で筋肉を作る」と入っており、食事で体質改善を目指す方にはぜひ手に取って欲しいです。
まずは各5大栄養素の話から、具体的にどのように食事を摂っていくか、そして最後に経験談、Q&A形式という構成です。管理栄養士による食事指導は、「怒られる」「否定される」という認識がアスリートにはあり、よくチームの就任時には選手から、また怒られるとぼやかれたと述べています。だからこそ、食事の見直しは、選手が継続していく内容と改善する内容を明らかにすることが栄養指導の始まりです。あるサッカーチームではシーズンの終盤に除脂肪体重を上げたというエピソードがあります。食事の意識改革を行い、成功した例であり大変興味深いです。
著者は、最後にこれまでの経験を振りかえった際、食事環境の重要性を述べています。それは、チーム事情や移籍、結婚、海外、子どもの有無、寮生活、学校生活、友人関係、職場と多岐に渡り、環境は年々変化します。そのためにはまず食事に関する知識を得ておく必要があり、その知識を本書から得ることができます。
私も昔、太っていたときは暴飲暴食気味でしたが、和食を中心に食事の見直しを行い、痩せることができました。今現在は少し太ったので改めて食事を考え直すよいタイミングです。本書の通り食事を改善するのも難しいです。なかなか一度にできることではなく、何度も自分で試す必要があります。ですが、試す価値は十分にあります。食事が義務にならず味わって食べるご飯は美味しいです。ぜひ、普段の健康に意識を持つきっかけになることを願っています。
(中地 圭太)
出版元:朝日新聞出版
(掲載日:2020-05-16)
タグ:スポーツ栄養
カテゴリ 食
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運動する人がやせる・たくましくなる食事
杉浦 克己
アスリートの食事指導の分野でも第一線で活躍する著者が、健康のために運動を行っている“初心者”の栄養摂取法を取りまとめた本。管理栄養士が作成した目的別料理レシピの紹介、冷え性・肩こり・便秘などの症状に効く食事法の解説、さらにはサプリメントの正しい摂取法を解説する。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:ハートフィールド・アソシエイツ
(掲載日:2000-07-10)
タグ:スポーツ栄養
カテゴリ 食
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運動する人がやせる・たくましくなる食事
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小・中学生のスポーツ栄養ガイドブック
樋口 満 石井 恵子 田口 素子
今年度から使用されている「第六次改定日本人の栄養所要量食事摂取基準」を説明しながら、スポーツをする小・中学生(の親)を対象に、身体づくりの基本となる食事の摂り方について実践しやすい形で解説した本。これから気になる夏バテ対策の食事や、競技別のアドバイスなどバラエティに富んだ内容だ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:女子栄養大学出版部
(掲載日:2000-08-10)
タグ:小・中学生 スポーツ栄養
カテゴリ 食
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スポーツ・エルゴジェニック 限界突破のための栄養・サプリメント戦略
Melvin H. Williams 樋口 満 奈良 典子 杉浦 克己 山口 英裕
スポーツに特異的な競技力諸因子を高めるとされている「スポーツ・エルゴジェニック」が何であるかを明らかにしながら、その有効性、安全性、合法性そして倫理面について専門的な参考書となるべく企画された本である。スポーツ・エルゴジェニックと呼称されるすべての情報を網羅した。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:大修館書店
(掲載日:2000-11-10)
タグ:スポーツ栄養
カテゴリ 食
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ウイダー・スポーツ・ニュートリション・バイブル
森永スポーツ&フィットネスリサーチセンター
目的別食事管理のポイント、食習慣の改善法、スポーツ現場に携わる管理栄養士による選手の食事モデル分析、レシピの紹介など、スポーツ選手の食事に関するアドバイスを網羅した一冊。さらには、第6次改定日本人の栄養所要量 食事摂取基準などの資料も盛り込んだ食事に関するベーシックがわかる本。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:森永製菓健康事業部
(掲載日:2001-01-10)
タグ:スポーツ栄養
カテゴリ 食
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アスリートのための栄養・食事ガイド
小林 修平 日本体育協会スポーツ医・科学専門委員会
『スポーツマンの食事のとり方ガイドブック』が20年ぶりに改定され、『アスリートのための栄養・食事ガイド』となった。(財)日本体育協会スポーツ医科学委員会・スポーツ科学研究プロジェクトの一環として研究班が結成され、1997年より3カ年計画で作成が進められた、アスリートと指導者のためのガイドブック。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:第一出版
(掲載日:2001-10-10)
タグ:スポーツ栄養
カテゴリ 食
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アスリートのための栄養・食事ガイド
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スポーツする人の栄養・食事学
樋口 満
「運動中は水を飲むな」「運動部員はごはん三杯食べるべき」といった誤解はさすがに解けているが、年齢や性別、種目やトレーニングフェーズによって食事のポイントが異なることはまだなかなか知られていない。本書はQ&A形式を交えて解説していく。自分に必要な食事の量(エネルギー摂取量)の計算方法を紹介するなど、実践につながる内容になっている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:集英社
(掲載日:2021-07-10)
タグ:スポーツ栄養
カテゴリ 食
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スポーツする人の栄養・食事学
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トップアスリートの指導者に学ぶ
阿部 肇 早川 公康
オリンピアンであり仙台大学漕艇部監督を務める阿部氏に、トップアスリートを指導するに当たっての本音をインタビュー形式で聞いた。創部からインカレ優勝までを振り返り、メニューの内容やその意図も丁寧に説明している。インタビュアーの早川氏が管理栄養士の資格も持つことから、アスリートの食事や生活についてもページを割く。さらに、国際競技力向上においてコーチの役割とは、人生におけるスポーツとは、といったところにも話題が及ぶ。阿部氏が現役時代にコーチの重要性を感じたこと、理論だけでなく感覚についても述べているのが興味深い。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:現代図書
(掲載日:2021-09-10)
タグ:コーチング 栄養
カテゴリ 指導
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スポーツ選手の栄養学と食事プログラム
青山 晴子
スポーツ選手・指導者にもわかりやすくスポーツ栄養学と食事のレシピが紹介されている。とくに、「勝てない原因は食事にある!」「競技特性に合った食事とは」など、さらに、パフォーマンスの向上を目指す選手・指導者必見!
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:西東社
(掲載日:2003-11-10)
タグ:スポーツ栄養
カテゴリ 食
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勝つためのトレーニングと栄養 スポーツクラブ最前線、ココクラブから
岸田 昌章 斎岡 明子
スポーツ障害に悩みトレーナーの道に進んだ岸田氏が主宰する「ココクラブ」で行っているコーディネーショントレーニングを紹介するほか、栄養士の斎岡氏が「スポニチ」で連載された、「知って得するスポーツ栄養」を掲載。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:せせらぎ出版
(掲載日:2005-03-10)
タグ:トレーニング 栄養
カテゴリ トレーニング
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市民からアスリートまでのスポーツ栄養学(第3版)
岡村 浩嗣
2011年の初版から10年経ち、3版を数えた。科学的根拠に基づくスポーツ栄養学の入門書である。エネルギー代謝と栄養素、種目特性に応じた食事、外食の活用、サプリメントなど、幅広いトピックがわかりやすく説明されている。生きる上で食べることは欠かせない。ただ、これさえ食べればいいという万能の食べ物はない。編著者いわく、量やタイミングなどの「食べ方」を考えるのがスポーツ栄養学だという。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:八千代出版
(掲載日:2021-12-10)
タグ:スポーツ栄養
カテゴリ 食
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勝負食 トップアスリートに学ぶ本番に強い賢い食べ方
石川 三知
トップレベルのスポーツにおいて、個人・チームに対して栄養サポートを行ってきた著者。その経験と知識をまとめたのが本書である。ある状況において食べるべきものは何か、たとえ話を使ってわかりやすく解説している。選手の個性が際立つエピソードも盛り込まれていて、競技に打ち込む姿勢が伝わってくる。なかでも、よく噛んで食べるようになった選手が、黙々と噛む様子、それがやがて身体的にも大きくなってくることを描いた部分が印象的だった。身体を内側から支えるという食事の持つ意味を改めて見直した。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:講談社
(掲載日:2008-09-10)
タグ:スポーツ栄養
カテゴリ 食
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10代スポーツ選手の栄養と食事
川端 理香
スポーツ栄養について、わかりやすく解説した本。基本に始まり、競技別のレシピ、目的別のレシピが豊富な料理写真とともに紹介されている。食事のアレンジ術として、試合前後、オフシーズン、間食など状況に応じたアドバイスなどがまとめられている。
栄養や食事に対する考え方、食材の選び方、食べ方を身につけるうえで有用。巻末には食材別インデックスがついているので、自分で用意したり、子どもにつくるときに便利である。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:大泉書店
(掲載日:2009-10-10)
タグ:食事 スポーツ栄養
カテゴリ 食
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スポーティーライフ vol.08(2017夏号)
食品化学新聞社が発行する、スポーツ栄養に特化した情報誌の8号目。今号では「海のチカラ」をテーマに、スポーツ活動に有用な栄養素や栄養士が監修したレシピを紹介している。編集部ならではの食品素材紹介記事も興味深い。また、インタビューはアスリートや指導者に限らず、ダンサーや俳優など身体を使うアーティストも取り上げているのがユニークだ。次号から装丁などを一新してイノベーションに乗り出すそうだが、未知の切り口や人とのつながりはまだまだあり、そこから気づくものが多くあると改めて気づかされる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:食品化学新聞社
(掲載日:2017-09-10)
タグ:スポーツ栄養
カテゴリ 食
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市民からアスリートまでのスポーツ栄養学
岡村 浩嗣
試合中、競技中の飲食シーンを見るようになったのはいつの頃からだろう。
マラソン中継では補給水・補給食の場面があったり、つい先日の北京オリンピックではカーリングの「もぐもぐタイム」が話題になったりしていました。
それだけスポーツにとって栄養補給が重要ということが研究されてきたからでしょう。今やスポーツを行う者にとって、栄養管理は必須のものとなりました。
この本は基本的な栄養学にとどまらず、スポーツをする者にとっての栄養成分別、スポーツの種類別など細かく分けて詳しく説明されている教科書的な一冊です。目的によって必要な栄養の摂り方も変わってきますし、専門性をもって指導するためにはスポーツひとくくりで栄養素や食事内容を提案するのではなく、「あなたにとって」必要な「食べ方」を説明することになり、そのための一助となる本です。
「科学的な視点、根拠に基づいて」というところが、この本のとても重要なところで、データや研究結果なども掲載されているため、スポーツ栄養学を知るためにまずは読んでおきたいです。
(山口 玲奈)
出版元:八千代出版
(掲載日:2022-02-24)
タグ:スポーツ栄養
カテゴリ スポーツ栄養
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スポーツする人の栄養・食事学
樋口 満
あまり勉強してこなかった疎い分野だったので、新しく知ることが多かった。普段のご飯の食べ方、スポーツドリンクの取り方や、1日のエネルギー摂取量の求め方など、網羅的な情報が一冊にまとまっていて助かる。
・必須アミノ酸のうち、牛肉やサケ、牛乳に多く含まれるロイシンに、バリン、イソロイシンを加えた3つは「分岐鎖アミノ酸(BCAA:Branched Chain Amino Acids)」と呼ばれ、筋肉づくりにとても重要な役割をしている。
・牛乳に含まれる約3.3%のたんぱく質の80%がカゼイン、残りの20%がホエイ(乳清)で、いずれも筋たんぱく質の原材料になる。このホエイには分岐鎖アミノ酸が多く含まれていて吸収もスムーズなことから、練習や試合の後にできるだけ早く牛乳を飲むと筋肉の回復を促してくれる。
・大豆イソフラボンは、大豆胚芽に多く含まれているフラボノイド(色素成分)の一種で、閉経によって激減する女性ホルモンのエストロゲンに似た作用をもち、骨量の減少を抑える働きがある。大豆イソフラボンがもっとも多く含まれる食品はきな粉、ついで豆腐、納豆、煮大豆、味噌、油揚げ、豆乳などがある。
・必須脂肪酸であるオメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸は共通して心疾患のリスクを低下させるだけでなく、オメガ3は脳の発育にも重要な役割をはたし、認知症の症状改善の期待が高まっている。オメガ3脂肪酸は植物性油、クルミ(α-リノレン酸)、青魚のDHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)などが含まれ、中性脂肪値を低下させる作用がある。オメガ6脂肪酸(116系脂肪酸)には、植物油やマヨネーズに多く含まれるリノール酸、肉、魚、卵、肝油などに含まれるアラキドン酸、月見草油など特殊な植物油に含まれるγ-リノレン酸などがある。
・国際オリンピック委員会のサプリメントに関する合意声明で、効果が認められているのは「カフェイン」「クレアチン」「硝酸塩」の3つ、カフェインをもっとも含む飲料は、玉露(日本茶)のほか、コーヒー、紅茶、煎茶、ウーロン茶など。クレアチンは、クレアチンリン酸として骨格筋に存在し、瞬発力を高める働きをする。硝酸塩はNO(一酸化窒素)の生成を促し、骨格筋への血流量増大などが見込める。
やせ・月経異常・貧血・骨粗鬆症など、女性特有の問題や、ジュニア、ミドル、シニア世代特有の問題と対処法についても触れられ、競技種目別にもページが割かれている。ほかに、過度な運動のデメリット、たとえば免疫機能が低下し、風邪をひきやすくなる(オリンピックの大会中のアスリートでもっとも多い訴えらしい)、酸化ストレス(活性酸素)によって細胞の働きが低下することで、疲労感につながることなどは興味深かった。スポーツも栄養も「過ぎたるは及ばざるが如し」ということだろうか。
以下の内容がとくに面白いと思った。
・ヨーロッパのサッカー選手を対象に、糖質の摂取量の違いが試合での動きにどのような影響を及ぼしたかを調査した報告(Kirkendall DT, 1993)。試合前に糖質をしっかりとって筋グリコーゲンレベルが高い選手と、糖質をあまりとらずに筋グリコーゲンレベルが低い選手の1試合での移動距離を比較したところ、前者が12km、後者が9.6kmと2.4kmの差が出た。試合中の動き方も、前者の場合、走っている(ジョギング&スプリント)割合が8割、歩いている制合が2割に対して、後者の場合は、双方の割合がほぼ同じという結果が得られた。
栄養素がパフォーマンスに大きく関わっていることが見てとれる。
(塩﨑 由規)
出版元:集英社
(掲載日:2022-05-16)
タグ:スポーツ栄養 食事
カテゴリ スポーツ栄養
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スポーツする人の栄養・食事学
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たまごかけご飯だって、立派な自炊です。
白央 篤司
たまごの値上がりが著しい。何十年もの間「価格の優等生」と言われていたたまごが、いやたまごまでも、である。何もかも値上がりしていく中、たまごよ、お前もか、という気分になる。もっともたまごが高いのはたまごをせっせと作ってくれている養鶏場のみなさんのせいではないし、私のお弁当はたまごなしでは成り立たない。
私は食い意地が張っている。どのくらいかというと未熟児スレスレで生まれて、このままだと保育器入りだと言われていたにもかかわらず、あまりにミルクの飲みっぷりがよかったので、入らずに済んだというのだから、これは生まれついての筋金入りである。当然、現在はその未熟児の影も形もない。そして「おいしいものが食べたい」という欲は少しだけ人より強いかもしれない。だから食事を作ることもそこまで苦ではないのだが、それでも忙しい、気分が落ち込んで何もする気にならない、ということは良くある。そんなときコンビニがある現代でよかったと心から思う。
さて、この衝撃的(?)なタイトルの本だが、良くある料理本とはひと味違う。著者の白央篤さんはフードライターで、ほかにも『自炊力 料理以前の食生活改善スキル』『ジャパめし。』などの著作がある。ご自身もTwitter(@hakuo416)で自作・他作問わず美味しそうな料理を多数アップしておられる。TwitterやYouTubeを始めとしたSNSには人気の料理関係者が何人もいらっしゃるが、白央さんは、まだ自炊をしたことがない人、料理初心者や、料理は好きじゃないけれど、という人に、作って食べることをもう少し楽に考えてほしい、と情報発信しておられるところが、いわゆる「料理研究家」とは少し違うところのように思う。この本でも料理に対するハードルがどのくらい低いか、最初のページを見るとわかる。開口一番「まず、最初にお伝えしたいことがあります。本書は『料理上手』を目指す人向けの本では、ありません。」とある。料理が好きな人、苦手な人、色々な人がいるけれど、生きている以上食べなければならない。仕方ないから自炊している、という人もいるだろうがそれはそれでいい、「料理は基本的にしたくないけれど、栄養のことも少しは考えたい、バリエーションも広げたい」そういう人のための本だというのである。
私は料理は嫌いではないが、先にも書いたようにクタクタにくたびれて帰ってきたとき、失敗をして落ち込み、何をする気にもならないとき、それでもお腹が空く、何かを食べなければならない、ということはよくある。たとえばトレーニングが終わって帰宅する。お腹は空いているけれども凝った料理を作る気力がない、などということはないだろうか。とくに一人暮らしだと「ちゃんとしたものを食べなくちゃなあ」と思いながらも、とりあえずの空腹を満たすために、もそもそと菓子パンを齧る、カップラーメンにお湯を注ぐ、なんてことはよくありそうである。そんなとき、ちょっとこうすれば。そんなアイディアをくれるのが本書だ。何より「そっか、これでいいんだ」という罪悪感から解放される感じがとてもいい、と私は思う。
栄養に関すること、食事に関すること、分かってはいるけれどなかなかそこまで手がかけられない、時間もない。ちゃんとしなくちゃ、ちゃんとしなくちゃ、と気ばかり重くなる。そんな状況から解放してくれる感が本書の魅力でもある。なにしろ「たまごかけご飯」である。
ところでこのたまご、少し前までは廉価で栄養価の高い、自炊の強い味方だった。その価格を知っていると今はちょっと手に取るのを躊躇う値段だというのは確かにその通りだ。しかし先日、スポーツ栄養士の方のお話を読んだのだが、その方曰く、こうした食費を少しケチって体調が今ひとつになるとする。調子が上がらず記録が伸びないかもしれないだけではなく、注意力に欠けてケガをするかもしれない。あるいは何かの栄養素が不足したり免疫が弱ったりして病院にかかるようなことになるかもしれない。そうすると仕事を休み、医療費を支出することになる。これでは節約するつもりが本末転倒である。たまごにしても高いとはいえ数百円、それで手軽に美味しくタンパク質を補給でき、病気や故障を避けられるのであれば安いものではないか、というのだ。なるほど、やはり食は基本だ。お味噌汁だってインスタントでいい。そこにたまごをひとつ、プラスする。そこから始める自炊というのはなんだか気持ちも軽やかでいいな、と思う。もちろんたまごかけご飯だけではない、色々な卵料理が載っている。これならできそう、と思わせてくれる一冊だ。本書の凄いところは、料理をしたことがない人に向けて道具や時間のことなども懇切丁寧に書かれているということだ。まずはたまごを買いに行く、そこからスタートである。食事が気にはなるけど自炊はなあ、という方はぜひ手に取ってパラパラとめくってみていただきたい。気持ちがすうっと楽になること請け合いだ。
(柴原 容)
出版元:家の光協会
(掲載日:2023-04-03)
タグ:自炊 栄養
カテゴリ 食
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トップアスリートの指導者に学ぶ
阿部 肇 早川 公康
トップアスリートは選手の素養はもちろんですが、彼らを育てる指導者の存在を抜きにして語ることはできないと思います。練習や考え方や身体づくりなど何ひとつ欠けてもトップアスリートへの道のりは遠くなるからです。トップアスリート本人にスポットライトが当たるのは当然のことですが、選手を導くための方法論に興味を持たれる方は少なくないはずです。ところが指導者が登場される場面ってアスリートのことを語る第三者的な立ち位置が多く、指導者自身のことを紹介されることは比較的少ないと感じています。成果を挙げたのはアスリートですからニーズでいえばそうなるのでしょうが、本書においては監督が主役となります。
何か特別な指導法があるんじゃないかと期待しながら読んでいたのですが、結論から言えばできることのすべてに信念をもって根気よく続けられたというのが印象に残りました。逆に言えば「コツ」みたいなものをマスターすればできそうな簡単なものではなく、一つ一つのやるべきことをしっかりと丁寧にこなしていくというのはアスリートと同じで最も難しいことなのかもしれません。ただ読者それぞれの立場において本書に書かれている根っこの部分は取り入れることができるという点においては多くの方にお読みいただく価値はあると思います。
仙台大学漕艇部監督の阿部肇(ただし)氏が主役となりインタビュー形式で話は進みます。内容に関してひと言でまとめるならば「心・技・体」について具体的な話をされていますが、今の時代にアップデートされた「心・技・体」と申し上げておきたいです。むかしがどうのこうのというのではなくスポーツ医科学に裏づけられた指導法がトップアスリートを育てる最善の方法であり、阿部監督だけではなく多くのスポーツでトップアスリートを育てている指導者や組織では、進化し続けているスポーツ医科学に基づいた指導をされていて、そうでなければ結果が残らないというお話もありました。とくに食事に関する話題が多かったのですが、今の指導者はそれぞれの専門家の知識を基に研究されているのがうかがえます。もちろんご自身の経験も重要な要素ではありますが、それだけでは勝てないというのが共通認識のようです。
心の部分でも新しい時代の精神論というとらえ方ができます。「スポーツは芸術」というセリフもありましたが、スポーツを愛しスポーツを楽しむことから入り、だからこその猛練習って素敵だと思いませんか? こういう精神論ならトップアスリートのみならずいろんなジャンルの人に当てはまりそうな気がします。年月をかけてこういう考え方が広がっていけばスポーツがどんどん輝いたものになりそうです。
(辻田 浩志)
出版元:現代図書
(掲載日:2024-03-14)
タグ:コーチング 栄養
カテゴリ 指導
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