バテない体をつくる登山エクササイズ 山登りのための基礎体力・基礎知識が身につく!
大森 義彦
近年山登りに興味を持ち、トレーニングの目標に掲げる人が増えているのではないだろうか。このとき忘れてはならないのは対「自然」であること、そして平地でどんなに鍛えても山での歩きとは異なるということだ。体力切れは危険に直結するため、まずさまざまな疲労原因を紹介し、対策を促す。次に「登山エクササイズ」として階段や坂道を使ったエクササイズや、リュックを背負うために力みがちな部位のストレッチをレクチャー。それを経て、最後に雨の日の歩き方など具体的な注意点について述べている。
大森氏の豊富な登山経験に基づくアドバイスは、トレーニング指導の前提として知っておくと大いに役に立つに違いない。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:誠文堂新光社
(掲載日:2012-11-10)
タグ:登山 トレーニング
カテゴリ トレーニング
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登山の体をつくる
大森 義彦
今年(2004年)3月まで高知大学教育学部で教授を務め、体育学・スポーツ科学を担当していた大森氏が書き下ろした山登りのための本。副題は“「歩きの達人」になるトレーニング講座”。
中高齢者の体力問題に焦点を当て、無理なくできるトレーニングをイラストつきで多数掲載、登山経験の有無を問わず体力向上のために知っておきたい内容である。また、クライミング経験を持ち、現在スキー登山を中心に活動している著者は、冬山に備えた耐寒能力の向上策やフリークライミング・山スキーの体力特性、登山に適した食べ物なども解説している。
著者は“「時は金なり」という格言があるが、「体力は金なり」もまた正しい”と語っている(あとがきより抜粋)。体力の向上はケガの予防につながるうえ、予定通りに登山ができればその後の時間を有効利用できる。それは日常生活でも変わらない。時間とお金を体力で節約する。そんな発想があってもよいのかもしれない。
(長谷川 智憲)
出版元:東京新聞出版局
(掲載日:2004-07-15)
タグ:登山
カテゴリ トレーニング
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生き残る技術 無酸素登頂トップクライマーの限界を超える極意
小西 浩文
酸素なしで8,000m超の山を登っていく。そんな生存の限界のような世界で挑戦しているのが著者の小西氏である。本書はビジネスマン向けのシリーズでもあり、仕事でどのような考え方をすることが必要になるかのヒント、という形で書かれているが、これはそのままスポーツにもあてはまる。
大自然の中、人間の生命はときに無力である。多くの仲間の死という重いものを身近に経験しながら、それでも生きて挑戦していく。小西氏は、常に状況を正確に把握し、自分が行うべきことは何かがはっきりと見えている状況で、チャレンジすべきときにチャレンジするためには直感も働かせているという。
読み手それぞれが、自らの「困難」に立ち向かい、限界を超えていくために何が必要なのか、道しるべとなってくれる一冊である。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:講談社
(掲載日:2010-05-10)
タグ:登山
カテゴリ 人生
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一生、山に登るための体づくり
石田 良恵
私には、スポーツや運動といえば若い人がやるものという思い込みが以前ありました。しかし自分が高齢者のくくりに入ってしまったら「若者の特権」という意識は薄れてきました。スポーツを楽しむのは各々の体力に応じてできるのであって、それぞれのスポーツもすそ野が広い方が盛り上がるわけですから好ましいといえます。ところがケガなどのリスクは極力避ける努力をしないと後々つらい思いをすることになりますので、正しい知識を持って楽しくやるべきだと思います。
私の周りにも山歩きが好きな人が多くいます。自然とともに体を動かすことの喜びや楽しみは愛好家にとってかけがえのないことのようです。ところが魅力であるはずの自然は時として脅威として襲い掛かることもあり、場合によっては命に関わるケースもあり、ニュースで報じられることも少なくないのが現実です。
本書の良さは筆者の経験と研究から登山のリスクと向き合いそのために必要な体作りをわかりやすく指導されているところにあります。「一生、山に登る」というタイトルの通り、体力に不安がある高齢者にもできるというのが中心的なテーマになるのですが、体づくりの必要性を理解するところから本書は始まり、体力の下地ともいうべき体の安定性を身につけるための柔軟な体づくりをすることへと続きます。我々にすれば一にも二にも筋力をつけてと考えがちですが、筋力の前提条件からスタートするあたりは研究者の面目躍如といったところでしょうか。
体力(筋力)づくりも、基本編と、登山の特性を説明したうえでの実用編と段階を踏んでいます。そこから登山に欠かせない持久力。さらには水分補給や筋肉をつくるための栄養素の話まで登山のすべてがこの一冊に網羅されているのではないかと思うほどでした。もちろんトップレベルの登山は別として、一般人が自分の楽しみとして行う登山としては十分な内容だと思います。
高齢者の割合が高くなりつつあるわが国でどうやって健康を維持し、長く健全な生活を送れるかが社会問題となっています。とはいえやみくもに運動をしても危険なこともあります。本書で紹介されているトレーニングなどの情報は山に登らなくてもやっておきたいことばかり。高齢になっても健やかに過ごしたい人にはお読みいただきたい本です。そこから逆に山に興味を持ってもいいんじゃないでしょうか。
(辻田 浩志)
出版元:マイナビ出版
(掲載日:2023-03-20)
タグ:登山
カテゴリ 運動実践
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一生、山に登るための体づくり
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