ビジュアルで学ぶ筋膜リリーステクニックVolume 1 肩、骨盤、下肢・足部
Til Luchau 齋藤 昭彦
著者がワークショップとして行っていた内容が整理してまとめられている。
患者のほとんどは痛みの軽減を求めて治療院を訪れるが、マニュアルセラピーの効果はそれに留まらない。むしろ可動性を増すことで運動の選択肢を増やし、固有感覚を磨くことが施術の目的だと著者は言う。そういった姿勢や動きの根本にアプローチするテクニックが詰め込まれている。
もちろん患者には個人差があり全てに当てはまる正解はないが、臨床のヒントになってくれるだろう。
わかりやすい解剖イラストに加えて各テクニックの動画を読み込むこともでき、他の部位に焦点を当てたVol.2 にも期待が高まる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:医道の日本社
(掲載日:2016-05-10)
タグ:筋膜リリース
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:ビジュアルで学ぶ筋膜リリーステクニックVolume 1 肩、骨盤、下肢・足部
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:
ビジュアルで学ぶ筋膜リリーステクニックVolume 1 肩、骨盤、下肢・足部
e-hon
自分ですぐできる! 筋膜筋肉ストレッチ療法
マーティー 松本
筋肉が原因となる痛みや不快感に対しては、身体を動かすことが有効だと思います。もちろん外傷性の場合や重篤な場合は禁忌事項となりますが、軽微な機能障害の場合は運動することで治まることがあります。血行が促進されるだけでも好転するでしょうが、さらに身体の仕組みを理解したうえで身体を動かせば、身体の様々な機能が働き、2倍3倍の効果も期待できます。
また何らかの痛みがある場合、自分でやるといっても不適切な方法で動かして悪化させるリスクもありますので、適切な方法があればそれに従うべきでしょう。
本書は徒手療法でも定評のある筋膜リリースやマッスルエナジーテクニックなどを用いた自己治療を紹介したものです。
近年注目されるようになった筋膜リリース。筋膜のひずみや癒着を解消することで筋肉に対するストレスを軽減するという概念です。業界では筋膜の連続性に着目し、筋膜のつながり(ライン)に対しアプローチする手法が広がっていますが、本書では症状が出ているところに対して直接アプローチする方法が紹介されています。
マッスルエナジーテクニックに関しても等尺性収縮後リラクセーションと相反抑制を利用した異なる2つの作用機序の手法がありますが、本書では基本ともいえる等尺性収縮後リラクセーションに関してのみ紹介されています。
できるだけ難しい要素を排除して誰でも簡単にできる方法を紹介されている点で評価できます。そしてどんな技法にもリスクはありますが、最後に「注意点」として医師の判断を仰ぐべき場合も書かれていますので、良心的だと感じました。
(辻田 浩志)
出版元:BABジャパン
(掲載日:2018-06-20)
タグ:マッスルエナジーテクニック 筋膜リリース
カテゴリ ボディーワーク
CiNii Booksで検索:自分ですぐできる! 筋膜筋肉ストレッチ療法
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:
自分ですぐできる! 筋膜筋肉ストレッチ療法
e-hon