健康運動プログラムの基礎
北川 薫
健康運動を科学的に考えるうえでの一助となるこの本は、中京大学大学院研究科運動生理学研究室にて研究をまとめた研究者が博士論文を基礎にして執筆したものを、同研究室の北川教授が編集している。副題は『陸上運動と水中運動からの科学的アプローチ』。北川教授が執筆した第1章「健康と運動」に始まり、第2章以下、陸上運動と水中運動の2部構成によってまとめられている。
本書では、「健康とは身体的、精神的および社会的に完全に良好であって、単に疾病や虚弱ではないというだけではない」という1946年に作成されたWHOの定義に触れ、運動を身体的側面からだけでなく、精神的、社会的側面を含めて考えるべきだと主張する。加えて、ストレッチ体操やマラソンなどが社会一般ではその特性が理解されずに混同されている点を挙げ、体力への理解も健康づくりには不可欠であると記している。
運動をするうえで、まずは個々人が必要とする体力、理想とする健康をしっかり把握する必要がある。本書が示す科学的な根拠は、身体、精神の両面を向上させる健康づくりに役立つものとなるだろう。
2005年6月13日刊
(長谷川 智憲)
出版元:市村出版
(掲載日:2012-10-09)
タグ:健康 運動処方 生理学
カテゴリ スポーツ医科学
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中高年・疾病予防(健康づくり)のための運動の実際
愛知医科大学運動療育センター 丹羽 滋郎 野口 昌良
中高齢者の生活習慣病、各種疾病予防に視点を置き、運動の実際について疾患別に疾患の概要、目的、評価、方法、期待できる効果、注意すべき点を紹介しているのが本書である。循環器疾患、代謝系疾患、運動器疾患、運動器系疾患、小児科疾患、産婦人科系、その他として関節リウマチを取り上げている。監修を担当しているのは、月刊スポーツメディスン76号の特集「機能向上エクササイズ」に登場していただいた丹羽先生。
本書では、健康づくりのキーワードとして(1)己を知る(自分の健康状態を知る)、(2)自分の目標は何か(目標のためにどんな体力が必要か)、(3)適正な運動処方(目標に適した運動強度、量、時間)、(4)継続性(健康づくりは一朝一夕では成し得ない)の4点を挙げ、十分な動機づけをしたうえで障害の発生を予防しながら指導していくことが不可欠であると指摘する。
付録として愛知医科大学運動療育センターで実際に行っているメディカルチェックの各項目の説明、結果表も掲載されており、健康づくりの実際の現場で役立つ内容となっている。
愛知医科大学運動療育センター編集、丹羽滋郎、野口昌良監修
2005年10月10日刊
(長谷川 智憲)
出版元:全日本病院出版会
(掲載日:2012-10-10)
タグ:運動処方 トレーニング 高齢者 メディカルチェック
カテゴリ スポーツ医科学
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運動療法と運動処方
佐藤 祐造
本書は2005年2月に刊行された『生活習慣病対策および健康維持・増進のための運動療法と運動処方』の改訂第2版である。初版が刊行された2005年と言えば、2000年に策定された「健康日本21」、2002年「健康増進法」の制定により、国民の生活習慣病やメタボリックシンドロームへの意識がいっきに高まっていった時期でもある。さらに2008年「特定健診・保健指導」が保険者に義務づけられ、ますます運動療法や運動処方への注目は高くなっている。
今回の改訂では、この「特定健診・保健指導」にも対応できるよう「エクササイズガイド2006」など、運動療法、運動支援に関する最新の内容が加筆されている。また、整形外科の分野でも運動器不安定症への取り組みが行われているが、本書では整形外科疾患に関する項目を増頁し、整形外科医、理学療法士による最新の内容が掲載されている。さらに脳神経外科の項目も新たに設けられ、小児科臨床面の増強、運動指導者向けの実践的知識として、運動施設での救急対応などの項目も追加されている。
副題に「身体活動・運動支援を効果的に進めるための知識と技術」とあり、コメディカルスタッフはもちろんのこと、健康科学を学ぶ学生にも、わかりやすく学ぶことができる本である。
(田口 久美子)
出版元:文光堂
(掲載日:2012-10-13)
タグ:運動処方
カテゴリ 指導
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運動処方の指針 運動負荷試験と運動プログラム
アメリカスポーツ医学会 日本体力医学会体力科学編集委員会
アメリカスポーツ医学会(ACSM)ガイドラインの第5版。1975年に第1版が発刊されて以来、臨床医学者と体育科学者の専門職の両者にとって有益な情報が提供されてきた。
従来より「運動負荷試験」と「運動処方」に焦点をしぼり、体育科学側に重きを置いた内容となっている。専門家達による調査、レポート、出版物から引用されたデータも今まで以上に記載されており、運動の指導的立場にある方々にとって現場で活かせる一冊となっている。また、わが国が力を入れている高齢期のQOL改善にも本書に含まれた運動処方などがますます重視されるようになっている。そして著者たちの願いは机上で使うことより、現場・実地のポケットブックとして用いられることであり、大きさ、内容ともコンパクトにされている。
現在では情報が氾濫し、ネットや書物などで情報が容易に入手できる。だからこそ大切なことはその情報を自分の中で整理し、アウトプットできるかどうかだと思う。とくに現場で働く人間にとって「知ってる」より「できる」ことの方が大きな意味を持つ。本書は現場で日々試行錯誤している指導者たちにとって、現場に持っていきたい一冊となっている。
アメリカスポーツ医学会 編、日本体力医学会体力科学編集委員会 監訳
(磯谷 貴之)
出版元:南江堂
(掲載日:2012-10-16)
タグ:運動処方 運動負荷試験
カテゴリ 指導
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高齢者の機能アップ運動マニュアル
Elizabeth Best-Martini Kim A. Botenhagen-DiGenova 小室 史恵
本書は高齢者への運動指導や身体活動に対して関わりのあるすべての方に対してのトレーニングマニュアルである。
本書は2部構成に大きく分けられており、第1部では参加者のニーズ、プログラム作成の指針、指導者に対しての心構え、などが取り上げられており、第2部では具体的なプログラムが写真つきでわかりやすく取り上げられている。
そして本書の最大の特徴は「特別なニーズを必要とする高齢者」に対しての対応、エクササイズプログラムが本当に細かく書かれていることである。
特別なニーズとは、アルツハイマー病、認知症、うつなどから、脳梗塞、COPD、糖尿病などの病気、骨粗しょう症、頭部外傷、股関節骨折といったものまで幅広い。
すでにこのようなニーズを持つ方々と関わっている方はもちろん、今後高齢者指導、介護事業などに関わろうと考えている方は本書から大きなヒントを与えてもらえると思う。 本書の中で「機能を失うことは自立を失うこと」というフレーズがある。
我々の仕事が身体の機能を改善するだけでなく、その人の人生にさえ少なからず影響をもたらすことができるということが、長年現場でやってきた筆者だからこそ感じたことであり、この言葉に非常に考えさせられた。どんな厳しい状況になっても必ずやれることはある。そしてその小さな積み重ねがクライアントが前向きで活動的な生活ができることにつながっていく。本書はそんなことを感じさせてくれる一冊である。
(磯谷 貴之)
出版元:ナップ
(掲載日:2012-10-16)
タグ:高齢者 運動処方
カテゴリ 運動実践
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運動療法と運動処方
佐藤 祐造
健康を高めるためには運動を! 生活習慣病対策はまず運動から! 多くのメディアが健康のための情報を多く発信し、多くの人が健康のために運動を実践しています。しかし、現実には日本人の死亡原因の上位が生活習慣病とされるガンや心疾患、脳血管疾患です。それ以外でもリハビリテーションやダイエットなど健康のためにしている運動が長続きしない、効果が感じられないという声を聞きます。
これは運動をされる方が、より自分にあった運動療法、運動処方が多すぎる情報とすぐに結果を出さないといけないという思いが強く、継続した運動ができていないことも影響していると感じます。
本書は運動を支援するための実践的知識や救急対応、または特定健診・保健指導にも対応できるエクササイズガイドや整形外科疾患に関しても多く書かれています。
すぐに結果を出さないといけないという社会的風潮が強いですが、大切なことは結果を出すのはもちろんのこと、より長いスパンで継続的に運動を続けることです。小さな目標を達成し、自立できる環境をつくってあげることができる指導者のサポート力が必要になってきます。
その人のニーズにあったサポート方法を見つけ出すために力になってくれる一冊です。
(大洞 裕和)
出版元:文光堂
(掲載日:2012-10-16)
タグ:運動指導 運動処方
カテゴリ 指導
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トリム家庭読本 こころとからだの健康づくり
武見 太郎 余暇開発センター
ブックハウス・エイチディ刊『ザ・スポーツメディスン・ブック』のなかでゲーブ・マーキン博士は「体力作りや試合に備えて体調をベストにするトレーニングは、健康、幸福、長寿のためのトレーニングと同一のものである」と述べている。『トリム家庭読本』と題された本書は、その名が示す通り一般家庭での健康作りをテーマとしているが、競技選手やその指導者が体力作りを考えるうえで大切なことがイラストや図表をふんだんに使って分かりやすく解説されている。たとえば、第2章の「持久力をつけよう」では、エアロビクス理論を中心にトレーニング時の望ましい心拍数(ターゲット・ゾーン)の説明や、第3章中の「トレーニング中のチェック」、第7章の「栄養のトリム」は、どのスポーツマンにも基礎知識として必要なものばかりである。「体力」を科学的にとらえ、効果的にその向上を考えるなら、基礎を正しく理解しておくことがそのスタートとなる。科学的となると難解な図表が並び、文章を読んでも専門的用語に満ちて、一般読者にはとっつきにくい傾向があるが、高度な内容がよく噛みくだかれているのが本書の特徴である。
こういう書を通じて、体力に関する正しい知識が家庭内に入っていくことは、とても大切なことであり、また望ましいことである。
武見太郎総合監修、(財)余暇開発センター編集
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:ぎょうせい
(掲載日:1981-06-10)
タグ:運動処方
カテゴリ トレーニング
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運動処方 健康と体力つくりのために
M・ポラック J・ウィルモア S・フォックス 広田 公一 飯塚 鉄雄 中西 光雄 石川 旦
いずれも著名な3人の専門家が、最新の運動・スポーツ科学の成果を、一般の人々に理解しやすいようにとの目的で著した書である。
運動処方については、ケネス・H・クーパーのエアロビック理論以来飛躍的な発展を遂げてきたが、本書は、そうした理論を基礎として個人の運動プログラムをつくるための総合的な知識を得る上で格好のテキストといえるだろう。
第1章では、まず現代人の生活様式からくるいわゆる「運動不足病」について平易に解説。さらにその対抗策として個人別運動プログラムの必要性を説いている。第2章では、「運動、健康の保持及び運動能力に関する研究成果」についてこれまでの多くの研究結果をまとめている。続く第3章では、医学的適性検査及び体力測定についての説明と実際的な方法を解説し、第4章で具体的な運動処方について述べている。また、第5章の「心臓疾患患者のリハビリテーション」は病院や学校などにおいても十分役立つものだし、第6章「運動と栄養」、第7章「特別留意事項」は、日常出くわすさまざまな問題についてのきめ細かな指針となっている。
一般の人々だけでなく、体育・スポーツの指導者にもぜひ読んでいただきたい書である。
M・ポラック、J・ウィルモア、S・フォックス共著
広田公一、飯塚鉄雄、中西光雄、石川旦共訳
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:ベースボール・マガジン社
(掲載日:1982-03-10)
タグ:運動処方
カテゴリ 指導
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運動処方の指針 負荷テストと運動プログラム
アメリカスポーツ医学協会 日本体力医学会体力科学編集委員会
アメリカスポーツ医学協会のメンバーならびに多くの研究団体の専門家たちの手により、約3年の歳月をかけ作製されたのが本書である。しかも、この日本語版は1980年改訂の第2版によっており、これは第1版での数年間の実施の結果得られた成果をもとに、やはり多くの関係者が多大な労力を注いで再編集したものという。それだけに極めて実際的な内容であり、多くのことが要領よくまとめられている。
全体は7章から成り、それをさらに明解な見出しで整理している。内容は、前半の章で負荷テストや運動プログラムの実際を述べ、後半の章でプログラムを管理する組織のことや医師の役割、専門技術管理者の免許について述べるなど、対象は現場の指導者に向けて書かれてある。だが、前半の章などは専門家でない人にも知っておいてもらいたい内容も多く、ぜひ一読をお勧めしたい。
アメリカスポーツ医学協会編、日本体力医学会体力科学編集委員会監訳
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:南江堂
(掲載日:1983-01-10)
タグ:運動処方
カテゴリ スポーツ医科学
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健康・体力づくり入門 運動処方の考え方と実際
小野 三嗣
「健康ブーム」ではある。ジョギング、エアロビクス・ダンス、ゲート・ボール、自然食、ビタミン剤、いくつもの流行現象がみられる。人々は、それをやれば何もかも解決するのではないかという過度の期待すら抱いて、一念発起する。何事も一朝一夕に卓効はみられず、「なんだ、バカバカしい」とやがて忘れ次のものを求める。すべての人はそうではなくとも、そういう傾向は確かにある。
本書の著者はいう。「まず何よりも生命に関係する科学的情報の活用の知恵を身につけねばならない。大きな集団を調査対象として行われた研究の結果が示している疫学的知見や古くから受けつがれてきた体育に関する法則といわれるようなものが『自分にとって何なのか?』と考える知恵が必要なのである」と。またいう。「運動適性の個人差は普通の人々が想像するよりも著しく大きなものだということをまず認識してほしい。また疾病を研究することによって得られた知見から健康増進の問題を考えるという根本的な誤りなども反省しなければならない。運動療法という考え方がどんなに広がってきても『元来運動とはベストコンディションで行うべきものだ』という原則にはゆるぎがないのである」(いずれも「はじめに」より)。
この本は、「運動は必要か」「運動処方の必要性」「運動処方の科学」「運動処方の原則」「運動処方のリズムを考える基礎」「運動処方とコンディショニング」「運動処方箋の実際」という章から成るが、章題の固さとは打って変わり、内容は簡潔であり、しかもハッとさせられる鋭い指摘と洞察に満ちている。いちいち例を挙げる余裕はないが読者は、健康とか体力づくりにまつわる俗説、思い込みについて改めて考え直さざるを得ないだろう。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:大修館書店
(掲載日:1983-06-10)
タグ:運動処方
カテゴリ 指導
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健康・体力づくり入門 運動処方の考え方と実際
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体力づくり全プログラム
ダイヤグラム・グループ 高橋 睦子 池上 千寿子
このコーナーで一度紹介したことのあるダイヤグラム・グループによるシリーズの1冊。原題は、“The Complete Encyclopedia of Exercises”。いわば、“運動百科”である。運動に関し(350種以上)、イラストを豊富に使用、読む以前に、かなり視覚的に内容を把握できる。本誌編集部としては、やはり驚いてしまう。というのは、こういう本は日本では編むのが難しいからだ。以前にも書いたが専門家を結集して1冊の優れた本をつくるグループ・ワークの妙に感嘆せざるを得ない。編集者の立場でいってしまったが、編集者は最初の読者という考え方からすれば、この本がいかに面白く興味深いかおわかりいただけるだろう。
全体は8章(運動をしましょう、フィット・ボディ、フィットネス・レベルを測る、目的に合わせた運動、パートナーの運動用具、運動とスポーツ、特殊な運動、運動プログラム)から成り、イラストのほか図表も豊富でわかりやすい。そして、Encyclopediaというだけあって、東洋の運動(太極拳、ヨガなど)も含まれている。運動の概念、実際、医科学的バック・グラウンド、こういったものの全体を見通し、整理するうえで貴重な1冊である。
スポーツ・メディスンという分野自体が、広い分野の結集であり、スポーツ・メディスン全体の専門家というものは存在しないといってもいい。多くの専門家の総体がスポーツ・メディスンなのである。その意味で、この本は画期的であり、グループ・ワークとして成功しているのもうなずける。価格も内容の割に安価である。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:鎌倉書房
(掲載日:1983-12-10)
タグ:運動処方
カテゴリ 運動実践
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だれにもわかる 運動処方入門
堀居 昭
医学が予防に目を向ける時代がきているように、体育・スポーツにも健康・体力づくりの掛け声とともにその科学的成果に基づく実際的方法が求められている。「運動処方」という言葉が示すように、近年とみにクローズ・アップされてきた積極的健康づくり、それを通じての予防は、スポーツ医科学の集大成ともいえるだろう。
だが、医学であれ科学であれ、やはり一般人にはとっつきにくい難解なものであり、「運動処方」はまだ生活にその位置をすえ切ってはいない。「だれにもわかる」と書名に冠された本書は、その意味で運動処方に興味・関心はあるが馴染めなかった人にとくにおすすめしたいものである。
本書でも数多く執筆していただいている著者は、日本体育大学のトレーニング研究室主任教授として、日々実践の場に立ち研究生活を過ごしておられるが、その成果がいかんなく発揮されている。理論面をわかりやすく説き、実際を具体的に提示する一貫した論述は、実際に運動を処方するうえで極めて優れたガイド・ラインとなるだろう。たとえば、ジョギングは「分速は250m以下とし、距離を2〜5km程度、週に3日ぐらいが健康・体力づくりには適した運動処方といえる」といった記述がそれである。各指導者、管理者はもとより一般の方に広くおすすめする。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:共栄出版
(掲載日:1984-11-10)
タグ:運動処方 入門
カテゴリ スポーツ医科学
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健康・運動の科学 介護と生活習慣病予防のための運動処方
田口 貞善 小野寺 孝一 山崎 先也 村田 伸 中澤 公孝
生活習慣病や介護、というと中高年の問題というイメージがあるが、その前から自らの健康を考えてもらえるようなアプローチも含んでいる。高齢化が進む社会において、スポーツ科学は教養として知っておくべき分野かもしれない。その点で本書は図表や写真が多用されていて、わかりやすく説得力がある。
また、骨粗鬆症や転倒など、症状ごとの予防対策はもちろん、肥満者や身体に痛みのある人に対して運動を処方する場合の注意点にも多くページを割いている。すでに運動指導の現場で活躍している人にとっても、今後は健康な人ばかりが指導を受けにくるわけではなくなっていくことを考えると、大いに参考になるのではないだろうか。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:講談社
(掲載日:2013-03-10)
タグ:運動処方
カテゴリ スポーツ医科学
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図解 成人病の運動処方・運動療法 虚血性心疾患編
伊賀 六一 波多野 義郎 野矢 久美子
先月の「スポーツドクター・インタビュー」の頁で南谷和利・順天堂大学教授が、西ドイツとアメリカの心疾患患者のリハビリテーション施設を紹介、日本はまだこの方面では立ち遅れているとの指摘があった。
その数少ない日本の施設として、虚血性心疾患の運動療法を行う「PFセンター」(Physical Fitness Center)と名づけられたものが社会保険埼玉中央病院にある。そこでの運動療法を中心に、図、写真、表を駆使して、非常に視覚的にわかりやすくまとめられているのが『図解 成人病の運動処方・運動療法 虚血性心疾患編』(伊賀六一、波多野義郎編、伊賀六一、野矢久美子著、医歯薬出版)である。
“図解”と銘打たれているだけに、文章より図版のほうが多い。PFリーダーの設置など、これからのこの分野に対する提言も多く含まれている。日本における心臓病は、脳卒中を抜いて、死亡率2位となった。専門家だけでなく、一般にもこういった知識の必要性は高まっている。どんな人にも抵抗のない手引書である。またそれだけに医学の広まりもうかがえる本だ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:医歯薬出版
(掲載日:1986-12-10)
タグ:成人病 運動処方 心疾患
カテゴリ スポーツ医科学
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健康・運動の科学 介護と生活習慣病予防のための運動処方
田口 貞善 小野寺 孝一 山崎 先也 村田 伸 中澤 公孝
サブタイトルにある介護の部分では、我が国が取り組んでいる介護予防の事業についてもわかりやすく詳しく記載されている。私はこの事業にも関わっていたが、運動指導を生業とする方にとっても、今後この事業が身近に感じられる領域であることは間違いないと言っても過言ではないだろう。
また実践的な視点からでは、著者らが研究結果から効果的な運動を紹介されている。私にとっては目新しい運動が数多く、またわかりやすく記載されており、新たな引き出しが増えて勉強になった部分である。
(河田 大輔)
出版元:講談社
(掲載日:2014-04-16)
タグ:運動処方 生活習慣病 健康科学
カテゴリ トレーニング
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