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ATACK NET ブックレビュー
トレーニングやリハビリテーションなど、スポーツ医科学と関連した書評を掲載しています。

スポーツ障害予防のための最新トレーニング
福林 徹 今井 純子

 本書は、今までのアメリカ流のスポーツトレーニングやスポーツリハビリテーションとは異なり、バランスや人と人とのコンタクトを重要視するドイツ的な障害予防のためのトレーニング本である。ドイツのリハビリテーショントレーニングと聞くとアウフバウトレーニングを思い浮かべるが、アウフバウトレーニングを行うにあたり本書を理解しておくと、より深く処方・実践できると思う。
 内容は大きく2部構成されていて、前半は解剖・予防措置・リハビリなどの理論的内容と、後半は多数の写真と図表を用いて運動指導者にもわかりやすく解説した実践内容となっている。障害の頻度に応じ、重点を下肢・体幹においているが、上肢・その他にも応用ができるものである。
 前半では基礎解剖や予防措置、主な障害と問題を説明しているが、わかりやすいように逐一実際の例も掲載されていてイメージしやすい。実践の手引きとして障害後の総合的トレーニングプランとして段階を踏んだプロトコルも掲載されており、後半の実践編から目的のトレーニングをピックアップできる。
 後半は実践編となり、トレーニングとストレッチが写真と図表を用いて説明されている。目的が明確に示されており、また一つ一つの動きについて繊細で指先までに注意が払われているところはドイツらしい感じがする。特殊な手技や高価な器具を使う必要がなく、どんな現場でも行えるものとなっており、障害予防やリハビリに携わる方は一読されることを勧める。
(安本 啓剛)

出版元:文光堂

(掲載日:2011-12-13)

タグ:トレーニング 傷害予防 リハビリテーション スポーツ医学     
カテゴリ トレーニング
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日本シリーズ全データ分析 短期決戦の方程式
小野 俊哉

 本書は、プロ野球日本シリーズ全59大会350試合のスコアを電子化し、解析を試みたものである。さらに、1903年以来、全104大会開かれているアメリカ・メジャーリーグのワールドシリーズ606試合のデータと比較。また五輪、WBCを含む短期決戦を勝ち抜く秘訣、勝敗のカギを握るのは何なのかを探っている。
 短期決戦で最も大きなカギを握るのは、エースでも4番でもなく監督。短期決戦に強いチームと弱いチームの違いも、監督を軸に見てみるとすっきりわかると著者がいうように、選手個々の能力や精神論的なことはほとんど記されておらず、監督を中心としたデータのみからの解析。いままであまり見たことのない内容で、表やグラフと本文を見比べながら、短期決戦での勝敗の因果関係を客観的に理解できる。
 日本シリーズでは勝敗パターンはどのようなものが多いか? 4勝3敗が最も多い。ではメジャーと比較してどうか? その中で必勝パターンはあるのか? さらに監督の経験値と勝率も比較…。このように地味なことでも深くデータとして掘り下げていく。このことより森監督の2戦目必勝理論の理由、悲運の名将西本監督などの采配の妙に名前がついたことにもデータから納得できる。
 ほかにも川上巨人4回猛攻の謎、終盤を負けない男・古葉竹織、1点差勝利をものにする三原マジックなど、名監督の采配をいろいろな角度からデータで読み解く、読み応えのある一冊である。
 私は、クライマックスシリーズはペナントレースでの積み重ねが軽いものになってしまうと感じていたが、五輪・WBCにオールジャパンが参加するようになって短期決戦の人気が高まり、外すことのできない新マーケットとなった以上、短期決戦まで分析し勝利するチームこそ、本当の日本一、世界一にふさわしい監督、チームではないかと思う。
(安本 啓剛)

出版元:筑摩書房

(掲載日:2012-01-18)

タグ:野球 データ分析  
カテゴリ 指導
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なぜ人は砂漠で溺死するのか? 死体の行動分析学
高木 徹也

 砂漠で人が溺死する? 砂漠では、脱水で死ぬより溺水で死ぬ人のほうが多いらしい。年間降水量30~40㎜、年間降雨日数7日程度しかない町に年間降水量の2倍近い雨が短時間で急に降ったら、道路はたちまち冠水し、市街地を鉄砲水が流れていく、砂漠という土地柄では泳ぎに習熟している人が少なく、多くの人が濁流に呑み込まれ命を落とす結果となった。
 本書は上記の内容を詳しく書いているわけではない。杏林大学医学部法医学教室准教授、東京都監察医務院非常勤監察医、東京都多摩地区警察医会顧問であり、不審遺体解剖数日本一の法医学者高木徹也氏による「不慮の死」をめぐる医学ルポである。
 タイトルは人は死にやすいということを示しているのだろう。日本の死亡者の約20%は異状死であり、意外な場所、意外な原因で多くの人が死んでいる。本書を読んでいくと、こんなことで死んでしまうのかと気づき、状況だけで判断して一方的に決めつけられない死の分析がドラマのようで引き込まれていく(著者は『ガリレオ』『コード・ブルー』などのドラマ監修者でもあるようだ)。
 我が国日本では、交通事故で死ぬより風呂場で死ぬ確率のほうが2倍も高く、風呂溺大国なんていう皮肉で書いているが日常での意外な場所での死亡内容が印象に残る。他にも多様な自殺、性行為での死など、死について改めて考えされられる。現場などで活躍する人が本書を読んでいるとこのサインはこの症状の表れなんじゃないか? と考え死を未然に防げる内容になっているところもあり、お勧めの一冊である。
 現在の日本では犯罪や事件性がなければ解剖が行われない地域がほとんどとあるが、解剖もしないで犯罪や事件性がないとするのは危険な判断。死を身近に感じられる教育や死因から目をそらさない環境づくりができれば、日本人はもっと生を大事にできると著者はいう。
(安本 啓剛)

出版元:メディアファクトリー

(掲載日:2012-01-18)

タグ:法医学 リスク 死生観  
カテゴリ 人生
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フットサル教本
松崎 康弘

 本書はフットサルのすべてを丁寧に解説している。日本フットサル連盟監修の初のフットサル教本で充実した内容である。本書で期待されている日本でのフットサルのプロリーグ化は現在達成されており、今後の発展も楽しみである。
 フットサルの歴史から練習法、戦術、ルール、審判法などを細かく章立てで紹介しており、フットサルをまだやったことがない、やってみたがいまいちよくわからないという方にはお勧めである。私はフットサルの近年の練習法などはまだ見たことがないが、本書ではバリエーション豊富に掲載され、これだけでもいい練習はできると思える。初心者はサッカーの縮小版と考えがちであるが、本書を読むことでサッカーとはまた違うテクニック、戦術を駆使してのスポーツということがわかり、そのときにフットサルの面白さがわかるのではないだろうか。読み終えた後、フットサルをやりたくなる1冊である。
(安本 啓剛)

出版元:大修館書店

(掲載日:2012-01-19)

タグ:フットサル 教本 入門   
カテゴリ トレーニング
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図解 最先端テーピング術
岩崎 由純

 表紙を見たときは、タイトル通り確かに今までにないテーピングだと思った。
 ただ内容的には、この手の伸縮性のあるテーピングの書籍と基本内容は同じように感じた。筋肉の走行に沿ってテーピングし、筋肉を支持、補強、姿勢・動作矯正、疼痛抑制作用などを目的にテープを貼る。
 表紙でみた背部に貼った巨大なテーピングは著者が開発した150㎜幅のもので、この超幅広のものは見たことがない。体幹などの大きな筋肉に対して有効のようだ。
 私の勉強不足か最先端という言葉には疑問が残るが、内容的にはとてもわかりやすいものである。なるべくシンプルに貼れるようになっていて、オールカラーでほぼすべての写真に解説つきである。初心者には知っていると役に立つ豆知識などが点在していて伸縮性テープの他書籍と比べても良書と思う。
 シンプルで誰でもできるようになっているのでテーピングは苦手という方もこれを読んでケガの予防、パフォーマンスアップにつなげてみては。
(安本 啓剛)

出版元:東邦出版

(掲載日:2012-02-07)

タグ:テーピング 傷害予防  
カテゴリ アスレティックトレーニング
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繁盛する治療院の患者の心をつかむ会話術
岡野 宏量

 この書評をお読みになるような方々には賛否両論の内容であるかも知れない。
「治療技術がよければ患者は来てくれる」は大きな間違い、という切り口。サブタイトルが「儲かる治療院がやっている接遇・コミュニケーションのコツ」ということで割り切って読むことで治療院が稼ぐための手段、技術になると思う。
 治療院の会話の目的は? と聞かれたとき、さまざまな答えがあるかも知れない。本書では会話の目的を一貫して「患者さんに通院してもらうこと、リピートしてもらうこと」として施術時の会話の基本、共感と信頼を得る話し方、ニーズを聞き出す質問方法、患者との人間関係の築き方について伝えている。
 治療技術があるなしにかかわらず乱立する接骨院、治療院。治療家の数が少ない時代は、治療家は「メーカー機能」だけを持っていれば十分だったのが、治療家の数が増えてきて、どこでもそれなりの治療ができるようになると「販売機能」が必要になってくる。そして治療家には信頼されるため治療以外の勉強も必要になってきている。
 コミュニケーション下手、会話がうまくできずに困っている治療家の方々は本書を読むことで成功につながるかもしれない。
(安本 啓剛)

出版元:同文舘出版

(掲載日:2012-02-15)

タグ:コミュニケーション  
カテゴリ 人生
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スポーツ指導者のためのコンディショニングの基礎知識
山本 利春

 本書は学校や地域スポーツの指導者のために、コンディショニングの基礎知識を紹介し、解説されたものである。トレーナーの方々には基礎となる内容であるが、学校や地域スポーツ指導者の中にはコンディショニングについて誤った知識を持っている方も少なくなく、とくに日本ではコンディショニング=身体調整という意味でその言葉が使われ、スポーツ現場では、短絡的にコンディショニング=マッサージと誤解されていることもある。
 コンディショニングとは傷害対応も含め多くの身体づくりの方法であり、本書には実際の現場で必要な知識が盛り込まれ、指導者はこれが知りたかったと思える内容であると思う。受験前後の過ごし方、医療機関の選び方など他のコンディショニング書籍にはあまりなかった項目も参考になり、巻末の付録の本書内容をまとめた図解はいろいろと活用できそうである。
 著者はトレーナー的能力を身につけた指導者が存在することが日本のスポーツ現場における健康管理の底辺を広げることにつながると考えており、選手の教育を行える指導者が増えることが改めて大切と感じさせられた。コンディショニングを知らない指導者の方はまず入門書として本書を読みコンディショニングを知って選手の新たな可能性を引き出してほしい。
(安本 啓剛)

出版元:大修館書店

(掲載日:2012-02-17)

タグ:コンディショニング 入門 指導  
カテゴリ スポーツ医科学
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フランク・ショーターのマラソン&ランニング
フランク・ショーター 日向 やよい

 本書著者は、1972年ミュンヘンオリンピックのマラソン金メダリストで、大学時代の指導教官から学んだランニングのためのトレーニングとその要素を我々読者に伝えてくれる。
 初心者でもわかりやすくウェアやシューズの選び方、どこを走るかなど、ランニングに取りかかる以前の問題から入り、無理のないプログラムでまずやってみることから目標を立てるまでの道筋が明確になる。準備運動やレジスタンストレーニング、クールダウンの目的、方法などもオールカラー写真で解説されておりわかりやすい。
 さらにランニングテクニック、継続してレベルを上げるための栄養面やメンタル調整、障害・外傷予防についても詳しく書かれているが、所々で著者の豆知識的なアドバイスが面白い。
 中級者・上級者レベルの内容では上記の各内容がレベルアップされ、レースに出るまでの目標がプログラム例と共に掲載されているので最終的にフルマラソンを完走できるようになっている。
 ランニングを始めたいと思っている健康志向の方から、フルマラソンを速いタイムで完走したいと思っている人まで読みやすい内容の一冊である。
(安本 啓剛)

出版元:ガイアブックス

(掲載日:2012-10-16)

タグ:マラソン ランニング 
カテゴリ 運動実践
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9回裏無死1塁でバントはするな
鳥越 規央

 野球の試合において、セオリーとされている事柄は多いが、はたして合理的理由があるだろうか。こうした疑問に統計学的な観点から答えようとするのがセイバーメトリクスと呼ばれる分野である。
 セイバーメトリクスの主な目的は、選手の価値分析、能力評価、将来予測の3つである。これらは球団フロント側ではスカウティングや年俸評価、監督側では試合中の選手起用や戦術立案の理論的裏づけに利用されている。野球の戦術・選手の評価について感覚だけで語ることはもはや古く、セイバーメトリクスではセオリーとされている事柄も合理性のあるものばかりではない。
 1点差の9回裏ノーアウト1塁でバントすべきか?「左打者には左投手」は本当に有効か?「バッティングカウント」はあるか? 叩きつけるバッティングはヒットを生みやすいか?…すべて統計による細かなデータの比較で評価していき、数値によって目に見える形で語られるのは面白い。
 後半は統計学的に有意かどうかの考察より、著者の評価分析となっているところも多いが、今後踏み込んでいけると面白い内容だと思う。数値や計算など少々難しい内容であるが、野球を別の視点から見たり、セイバーメトリクスに興味がある方にはお勧めの一冊である。
(安本 啓剛)

出版元:祥伝社

(掲載日:2012-10-16)

タグ:セイバーメトリクス ゲーム分析 
カテゴリ その他
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寝たきりにならないための転倒骨折予防術
林 泰史

「骨抜き」では命が成り立たない。
 それなのに、今、小学生は簡単に骨折してしまい、高齢者の骨粗鬆症も増え続けて、70歳以上の方が寝たきりになる原因の3位を「骨折」が占め、90歳以上の女性では脳卒中より多く1位になっている。骨折→動けない→気力が失せる→寝たきり、は一直線。骨はまめに動いていないとすぐ衰えてしまうが、都会より農村の高齢者のほうが、骨が弱くなっていることも気になる。骨を丈夫にする方法はとてもシンプルで、①不摂生をしないで良く歩く、②乳製品、小魚、大豆加工品と野菜をよく摂る、③日光にほどよく当たる、この3つのポイントを守ると骨密度が上がり寝たきりを防げる。これは生活習慣病を予防する生活と共通している。
 第1章で骨に関する知識と生活習慣で気をつけることを分かりやすく記載されている。この第1章を読み実践するだけでも十分骨折を防ぐことができると思う。第2章では骨を強くする食に関する内容。牛乳・小魚だけでカルシウムを補っている人も多いと思うが、骨を強くする食材・食べ方にはいろいろあり、簡単でもっと気楽にカルシウムを補えることに感動するだろう。第3章では骨折予防のワーク。基本的な運動やストレッチングだが、やるのとやらないのではやはり骨には大きな影響があると思う。
 これからはもっと予防が大切な時代になってくると思うので、日頃の生活習慣を見直すうえで何をすればいいかわからない人にはこの書籍はお勧めである。
(安本 啓剛)

出版元:家の光協会

(掲載日:2012-10-26)

タグ:転倒予防 
カテゴリ スポーツ医科学
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日本人が知らない体幹の使い方
山田 英司 チャモアペット・ハーパラン

 本書はムエタイの身体の使い方から技の説明をしたものである。ムエタイ9冠王のチャモアペット・ハーパラン氏をモデルとした写真、DVDで動きの解説も見て理解できる内容である。最近の若い世代で日本人とタイ人では体型の違いによるということはなくなってきており、身体の使い方が文化によって異なることがムエタイを習得させにくくしているようだ。
 我々日本人のほとんどの武術において、丹田を落とし下半身を安定させることが要とされているが、ムエタイは高い胸部に重心を置いて動作を行う。また日本の武術では上半身の脱力を重要視するのに対し、ムエタイでは構えから両肩を上げ、胸を丸め、上半身は極度の緊張を保ち、下半身はインパクトの瞬間以外は脱力する。日本の武術とあらゆる点で正反対なところが面白い。
 ムエタイはとてもシンプルなところにも驚く。日本人はコンビネーションやフェイントテクニックなど豊富にもっていてもなかなかかなわないようだ。ムエタイは反応の格闘技といい、自分で身体をコントロールする、主にカウンターを狙う、蹴れる場所を蹴る、受け技の数を絞る、バランスを保つ…これが原理である。
 体幹の使い方として、丹田中心の動作を胸部に重心を置くことを受け入れ、バランスが取れる身体になるとよさそうだ。伸長力・捻縮力という著者の言葉は、スポーツ全般で使われている身体動作のような気もする。ムエタイをやり始めたが身体の使い方が理解できない方や、それ以外でも武術の上達を考えている方に役立ちそうだ。
(安本 啓剛)

出版元:東邦出版

(掲載日:2013-01-30)

タグ:体幹 格闘技 
カテゴリ トレーニング
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覚悟のすすめ
金本 知憲

 今年、阪神タイガースを引退した金本知憲選手が、阪神タイガース現役時代に連続フルイニング出場記録を更新中の2008年に出版された書籍である。
 人生の転機にはいつも覚悟があったという金本選手の、覚悟というものの大切さ、覚悟があれば何でもできるということを教えてくれる内容である。本書の中で金本選手は自分自身を弱い、ぐうたら、いい加減、ビビリ…など卑下した表現をすることが多々あるが、常に考えて覚悟をもって行動することですべて克服している。また弱さを克服することで責任感やリーダーシップが生まれ、大きな成果につなげている。努力の人と思っていたが、努力も考え方だと感じさせられた。
 最初から最後まで一貫して覚悟についての内容だが、コーチやトレーナーなどの話も出てきて、いろんな人とのつながりも面白く、また球団の裏事情などもストレートに伝えているところがアニキらしい感じがする。野球に生きた金本選手の覚悟についての書籍だが、野球以外での仕事や人生においてもとても共感できる内容で、改めて覚悟について考えさせられる一冊である。
(安本 啓剛)

出版元:角川書店

(掲載日:2013-05-02)

タグ:プロ野球 
カテゴリ 人生
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「大腰筋」トレーニング&ダイエット 40歳からできるきれいボディ
久野 譜也

 大腰筋という筋肉は、最近メディアでもよく取り上げられ一般の方にも浸透しているように思うが、著者はまだあまり知られていなかったときにトップアスリートの筋肉をMRIで撮影して興味から発見した第一人者のようである。
 役割を調べていくうちに足を上げ前に進むための重要な筋肉ということがわかり、スポーツでは腰が大事ということをより説明しやすくなったのと、高齢者の寝たきり予防を防ぐことにもつながった。寝たきりを防ぐための研究で、高齢人口の多い茨城県大洋村で高齢者の身体データをとり、トレーニングをさせ、高齢者でも身体の機能を向上できることを証明した。
 ここまでの内容とタイトルから、大腰筋に特化したことが展開されると思ったが、全身のストレッチ、下肢を中心とした全身のトレーニングが掲載されている。とくに大腰筋のトレーニングは書かれてないと思える。
 後半はダイエットの方法が書かれているが、筋トレ、ウォーキング、食事の工夫といたってシンプルな内容である。大腰筋を鍛えたいという方にはお勧めできないが、年を取って身体を動かさなくなり、生活習慣病が気になるという方にはお勧めの一冊である。
(安本 啓剛)

出版元:主婦と生活社

(掲載日:2013-06-04)

タグ:大腰筋 
カテゴリ トレーニング
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幻の大山道場の組手 かつて地上最強の空手は実在した
渡邊 一久 フルコム

 本書は空手の話と写真つきの組手の説明、対談から構成されている。
 著者の空手人生は現在のようなスポーツとして認められている空手の内容ではなく、いわばクレイジーなものであり、精神論というより生きるか死ぬかの戦いを行った武勇伝が数多く記されている。
 現在の極真空手の創始者である大山倍達総裁が大山道場で指導していた時代に著者が入門してから指導員になるまで、また大山氏が亡くなったあとその技術を伝承空手として継承していく話。護身術としても行き過ぎている気がして、なかなか平和な現代社会では素直に受け止められないような喧嘩っぽい内容である。
 組手の技術は写真が載っていて、身体で覚えさせられたものを何とか後世に伝えようとする著者の気持ちが伝わる。解説つきだがなかなか難しい、道場に通わず本書を読んで実践してみてできたらいいが、本当に実践した場合、危険な内容に思える…。
 伝承技術が廃れ、時代の変化と共に時代に合ったものが認められる中、この危険な「けんか空手」を伝えていくことのよさは私にはわからないが、こういう伝承技術があったと知ってもらうことは大切だと思う。
(安本 啓剛)

出版元:東邦出版

(掲載日:2013-11-15)

タグ:空手 格闘技 
カテゴリ 指導
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テコンドーに関してはこの本が最高峰
黄 秀一 フル・コム

 テコンドーに関しての書物を他に読んだことがないのでタイトルの“この本が最高峰”というところはわからないが、構えから基本の蹴り、ステップワークなどすべて写真つきの説明があり、さらにDVDまでついているので知らない人でも見て習得できる内容である。
 テコンドーの魅力はダイナミックでスピーディー、ときにはアクロバティックで華麗な蹴り技で戦うイメージだが、やはりしっかりとした基礎があってそれをしっかり習得できれば動作を積み上げていくことで高いレベルのテコンドーができることがわかる。どんな華麗な技でもしっかりとした軸が必要で、強い蹴りにはテコンドーの基礎“反動力”を使用し、細かいステップワークを組み合わせることでいろいろな戦略を立てられる。また、マッソギという組手から勝利のセオリーまで戦い方をイメージできるところまで記載されているので確かにこの1冊を読み、実践できればテコンドーになりそうだ。
 テコンドーの技には柔軟性が必要そうだが、しっかりテコンドーストレッチのことも書いてあり、本書を読み独学でテコンドーをやる人への配慮もうかがえる。最後に14ページにわたる全国のテコンドー道場の連絡先も記載されているので、本書を読みテコンドーをしたくなったときのフォローも万全だ。

(安本 啓剛)

出版元:東邦出版

(掲載日:2014-09-08)

タグ:格闘技 テコンドー 
カテゴリ 運動実践
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腰痛はアタマで治す
伊藤 和磨

 著者は元プロサッカー選手であったが腰痛により選手を引退し、自身が体験した経験から腰痛を専門とするパーソナルトレーナーになった方である。
 最初に、なぜ病院で腰痛が治らないかということを細かく説明している。そこには保険診療の点数制度の影響が大きく、またリハビリも事務的にならざるを得ない環境も関係していることが書かれている。ただし出版された時期も関係するだろうが、すべてがそうでもないと思うのと、引用文献が『脊椎のリハビリテーション』ばかりというのが気になる。タイトルから治療やトレーニングを行わないのか? と思うが、続いてトリガーポイントの説明とケアの方法が書かれている。
 さらに痛みやトリガーポイントを引き起こさない姿勢についての説明となる。ここではインナーコルセットとニュートラルポジションというキーワードが出てくるが、やはり現代のクリニックやパーソナルトレーニングなどでは浸透している話である。
 ここまでできて次のフィードフォワードという動作についての話になるが、ここから日常動作などで腰痛を引き起こさないようにするために頭を使うということが、予防につながるという話である。付記としてぎっくり腰の治し方が書かれているがアイシングというもっともポピュラーな方法。
 トリガーポイントの圧迫がメインであることに少し残念な感じがあるが、セルフケアの方法を知ることができると自分で治せると思えるので、そこはよい点だと思う。腰痛の予防やセルフケアの方法を知るには良書であるが、アタマで治すということだけを考えて読むと少々がっかりする。日常動作の指導が他の書籍と違っていろんな場面を想定して細かく記載されていることが親切である。
(安本 啓剛)

出版元:集英社

(掲載日:2015-06-18)

タグ:腰痛 トリガーポイント 
カテゴリ 身体
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マラソンは上半身が9割
細野 史晃

 近年では、マラソンが各地域で開催されるようになりブームというより文化に近くなってきたのではないかと思えるくらい盛んになっている。
 マラソンは他の競技と違い指導者がいなくてもできることで、身近な反面、無理なフォームで走ってしまいケガにつながることも多い。走り方について教えてもらうのは親や学校の先生になるが、だいたい「脚を上げなさい」「腕を振りなさい」「あごを引きなさい」「かかとから足をつきなさい」という指導になる。
 本書によると、よい走りをするためには「姿勢」「重心」「上半身」ということで、上半身を意識して動かすとよい走りができることを物理学や機能解剖学から考察している。また姿勢に関しては、いろんな姿勢の人がいることで一つの指導では対応できないことが多いが、姿勢を分類し、各姿勢に対する対処法や走法なども提案している。
 ただ、上半身といっても体幹で走るということにフォーカスしてるのでは? と感じることが多かったことと、後半はマラソン一般書籍と同じようなトレーニングやマラソン小話になっていることがタイトルの割に残念に思える。マラソン愛好家の方々が走り方を見直したいとき、専門家に教わっておらずタイムに伸び悩むランナーなどにお勧めな一冊である。
(安本 啓剛)

出版元:東邦出版

(掲載日:2016-06-25)

タグ:マラソン 姿勢 
カテゴリ 運動実践
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著者
Mel Boring American Medical Association C.B. Mordan 島沢 優子Adrian WealeAlan GoldbergAndrew BielAviva L.E. Smith UenoBoris I.PrilutskyBrad Alan LewisCarl PetersenCarole B. LewisCarole B.LewisCaroline Corning CreagerChad StarkeyChampagne,DelightCharland,JeffChartrand,JudyChris JarmeyClive BrewerDanish,StevenDavid A. WinterDavid EpsteinDavid GrandDavies,George J.Digby, MarenaDonald A. ChuDonald T KirkendallElizabeth Best-MartiniEllenbecker,Todd S.G. Gregory HaffG.D.ReinholtzGray CookGregory D. MyerH・ミンツバーグIñigo MujikaJ.G.P.WilliamsJ.W.SchraderJacqui Greene HaasJari YlinenJeanne Marie LaskasJeff CharlandJeff RyanJonathan PrinceJ・ウィルモアKahleKarim KhanKim A. Botenhagen-DiGenovaKim A.Botenhagen-DiGenovaL.P.マトヴェーエフLawrence M.ElsonLeonhardtLeslie DendyM.J.SmahaMarilyn MoffatMark VerstegenMattyMcAtee,Robert E.Michael J. 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